JP5709637B2 - 入浴装置 - Google Patents
入浴装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5709637B2 JP5709637B2 JP2011102578A JP2011102578A JP5709637B2 JP 5709637 B2 JP5709637 B2 JP 5709637B2 JP 2011102578 A JP2011102578 A JP 2011102578A JP 2011102578 A JP2011102578 A JP 2011102578A JP 5709637 B2 JP5709637 B2 JP 5709637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- water storage
- gently inclined
- bubbles
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bathtub Accessories (AREA)
- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、浴槽内の湯層の上面に良好な泡層を形成できるようにすることを目的とする。
吐泡口から吐出された気泡は、緩傾斜面上をゆっくり移動し、貯湯部の内壁面を伝って湯層の上面に静かに供給される。本発明によれば、吐泡口から吐出された気泡は、落下の衝撃を受けないので、砕けたり、泡立って粒径が不揃いになったりする虞がない。したがって、良好な泡層を形成することができる。
緩傾斜面上をゆっくり移動した気泡は、衝撃を受けることなく急傾斜面上へ移行し、この急傾斜面上を速やかに伝い流れて湯層の上面に供給される。本発明によれば、気泡に衝撃を与えることなく、気泡を速やかに湯層の上面に供給することができる。
もし、吐泡口からの気泡の吐出方向が緩傾斜面よりも急な角度で傾斜していた場合には、吐泡口からの気泡の吐出速度が緩傾斜面上の気泡の移動速度よりも速くなるので、吐出された気泡の流れが吐泡口の近傍で滞ることが懸念される。その点、本発明では、吐泡口からの気泡の吐出方向と、緩傾斜面の傾斜方向とを概ね平行としたことにより、気泡の吐出時の速度と、緩傾斜面上における移動速度がほぼ同じ速度となるので、吐出された気泡の流れが吐泡口の近傍で滞る虞はない。
吐泡口を吐泡口カバーで覆い隠したことにより、美観の向上を図ることが可能である。また、気泡は、吐泡口から略水平方向に吐出されるので、吐泡口カバーによって吐出経路が妨げられる虞はない。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の入浴装置Aは、心身のリラックス効果や疲労回復やストレス解消等のリフレッシュ効果を得るための半身浴を主たる目的としたものであり、特徴的な形態の浴槽10と、浴槽10内に形成する泡層Lbとによって、快適な半身浴を長時間に亘って行えることを実現した。勿論、浴槽10内で身体を洗うこともできる。本実施形態の入浴装置Aは、図1に示すように、浴槽10と、フレーム50と、気泡供給装置60とを備えて構成されている。尚、以下の説明における入浴装置A(浴槽10)の前後方向については、浴槽10において吐泡口カバー36が配置されている側を前側とする。
図1,3,6に示すように、浴槽10は、上面が開放された箱形をなす貯湯部11と、貯湯部11の上面の開口縁から外方へ張り出した形態のフランジ部20とを一体化に形成したものである。貯湯部11は、前後方向に長い略長方形をなす底壁部12と、底壁部12の左右両側縁部から斜め上外方へ立ち上がる左右対称な一対の側壁部13と、底壁部12の前縁部から斜め上前方へ立ち上がる前壁部14と、底壁部12の後縁部から斜め上後方へ立ち上がる後壁部15とを備えて構成されている。これらの壁部12〜15同士が連なる部分は、いずれも、滑らかな曲面で構成されている。
図1に示すように、フレーム50は、浴槽10の四隅とほぼ対応する位置に配置された4本の支柱51を有する。4本の支柱51の下端部同士は、前後方向に長い2本の長尺梁52と、幅方向(左右方向)に長い2本の短尺梁53とによって連結されている。4本の支柱51の上端部は、平面上において4本の支柱51を結ぶ長方形よりも一回り大きい長方形をなす方形枠54によって連結されている。左右両長尺梁52の長さ方向における略中央部と、方形枠54の左右両長辺梁55の長さ方向における略中央部とは、左右一対の補強柱56によって連結されている。左右両長尺梁52の間には、幅方向に長くい前後一対の支持梁57が差し渡されている。前側の支持梁57よりも前方においては、左右両長尺梁52の前端部同士の間に、左右方向に長い梯子梁58が差し渡されている。
図1,5に示すように、気泡供給装置60は、気泡発生装置61と循環路62とを備えて構成されている。気泡発生装置61は、製泡路(図示省略)と、この製泡路に接続されたコンプレッサ(図示省略)とを有する。また、製泡路の途中には、製泡路内で撹拌翼を回転させる機構を用いた撹拌手段(図示省略)が設けられている。循環路62は、貯湯部11内の貯湯空間と、浴槽10の取水口17から気泡発生装置61に至る流入路63と、気泡発生装置61内の製泡路と、気泡発生装置61から吐泡部材31の筒状取付部32に至る流出路64と、吐泡部材31とによって構成されている。
本実施形態の入浴装置Aの使用方法を説明する。半身浴をする際には、まず、水栓金具25aから貯湯部11内へ適量の湯を入れ、その湯の中に発泡剤を投入して発泡液剤を作る。これにより、貯湯部11内には所定水位の湯層Lh(発泡液剤の層)が形成される。次に、気泡供給装置60を起動する。すると、貯湯部11内の発泡液剤が、取水口17、流入路63、発泡装置内の製泡路、流出路64、吐泡部材31を順に通過して貯湯部11に戻る経路で循環する。
(1)半身浴の場合は、湯層Lhの水位を低くして入浴者Pの上半身を露出させるので、浴槽10内の湯の温度低下を抑えることが必要である。この点に関して、本実施形態では、湯層Lhの上面を覆う泡層Lbが断熱層として機能するので、湯層Lhの温度低下が抑えられる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、緩傾斜面の下流端に急傾斜面が滑らかに連なるようにしたが、緩傾斜面の下流端に、貯湯部の鉛直に切り立った内壁面が連なるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、吐泡口からの気泡の吐出方向と、緩傾斜面の傾斜方向とを概ね平行となる方向としたが、気泡の吐出方向は、緩傾斜面の傾斜方向に対して直角に近い角度で交差する方向であってもよい。
(3)上記実施形態では、吐泡口からの気泡の吐出方向を後向きとしたが、気泡の吐出方向は、横向き(右向き又は左向き)や、前後方向及び左右方向の両方向に対して斜めの方向であってもよい。
(4)上記実施形態では、吐泡口からの気泡の吐出方向を略水平な方向としたが、気泡の吐出方向は、斜め上向き、ほぼ真上方向、斜め下向き、ほぼ真下方向のいずれであってもよい。
(5)上記実施形態では、吐泡口を上方から覆い隠す吐泡口カバーを設けたが、吐泡口カバーは、吐泡口を覆い隠さない形態であってもよい。
(6)上記実施形態では、フランジ部を構成する4つのフランジのうち吐泡口カバーが設けられている前フランジに吐泡口を配置したが、吐泡口は、吐泡口カバーが設けられていないフランジ(右フランジ、左フランジ、後フランジのいずれかのフランジ)に配置してもよい。
(7)上記実施形態では、吐泡口を1つだけとしたが、複数の吐泡口を設けてもよい。この場合、前後左右のいずれか1つのフランジに複数の吐泡口を配置してもよく、異なるフランジに個別に吐泡口を配置してもよい。
(8)上記実施形態では、幅方向における吐泡口の開口領域を、緩傾斜部の約1/3の範囲としたが、吐泡口の開口領域は、1/3より狭くてもよく、1/3より広くてもよい。
(9)上記実施形態では、幅方向における吐泡口の開口領域を緩傾斜部の一部だけとしたが、吐泡口は、緩傾斜部の全幅に亘って開口してもよい。
(10)上記実施形態では、浴槽がクッション層を有するものであったが、本発明は、浴槽がクッション層を有しない場合にも適用できる。
(11)上記実施形態では、浴槽内に貯めた発泡剤入りの湯を、発泡装置を経由する経路で循環させることによって、気泡を浴槽に供給するようにしたが、浴槽に貯めた湯を循環させず、上水から供給された水と発泡剤とを混合して得られた気泡を浴槽に供給してもよい。
(12)上記実施形態では、撹拌手段として、製泡路内で撹拌翼を回転させる機構を用いたが、撹拌手段としては、製泡路内に螺旋状の撹拌板を固定して設けるスタティックミキサを用いる方法や、単に製泡路を長くして製泡路を流れる間に撹拌・混合させる方法等を用いることができる。
Lb…泡層
Lh…湯層
10…浴槽
11…貯湯部
19…急傾斜面
20…フランジ部
28…緩傾斜面
28E…緩傾斜面の下流端
35…吐泡口
36…吐泡口カバー
Claims (4)
- 上面が開放された貯湯部と、前記貯湯部の上面の開口縁から外側へ片持ち状に張り出すフランジ部とが一体に形成された浴槽と、
前記フランジ部に形成され、前記フランジ部のうち前記貯湯部側の端縁部を段差状に低くした形態の緩傾斜部と、
前記緩傾斜部上に配されて、前記緩傾斜部の段差形状に起因する高低差の範囲内で開口し、前記貯湯部内に供給されて湯層の上面を覆うように泡層を形成するための気泡を吐出する吐泡口と、
前記緩傾斜部の上面に形成され、前記吐泡口から前記貯湯部に向かって下り勾配となるように傾斜して前記貯湯部の内壁面に連なる緩傾斜面とを備えていることを特徴とする入浴装置。 - 前記貯湯部の内壁面には、前記緩傾斜面よりも急な角度であって前記緩傾斜面の下流端に滑らかに連なる急傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の入浴装置。
- 前記吐泡口からの気泡の吐出方向と、前記緩傾斜面の傾斜方向とが概ね平行をなしていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の入浴装置。
- 前記吐泡口からの気泡の吐出方向が、略水平方向とされており、
前記吐泡口を上方から覆い隠す吐泡口カバーを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の入浴装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011102578A JP5709637B2 (ja) | 2011-04-29 | 2011-04-29 | 入浴装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011102578A JP5709637B2 (ja) | 2011-04-29 | 2011-04-29 | 入浴装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012231955A JP2012231955A (ja) | 2012-11-29 |
JP5709637B2 true JP5709637B2 (ja) | 2015-04-30 |
Family
ID=47432941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011102578A Active JP5709637B2 (ja) | 2011-04-29 | 2011-04-29 | 入浴装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5709637B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017169799A (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 株式会社Lixil | 吐出具 |
JP7108226B2 (ja) * | 2017-10-20 | 2022-07-28 | Toto株式会社 | 浴槽用枕の設置構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0541537U (ja) * | 1991-05-28 | 1993-06-08 | 松下電工株式会社 | 浴槽装置 |
JP5032905B2 (ja) * | 2007-07-23 | 2012-09-26 | パナソニック株式会社 | 浴槽における泡蓋装置 |
-
2011
- 2011-04-29 JP JP2011102578A patent/JP5709637B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012231955A (ja) | 2012-11-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5828543B2 (ja) | 入浴装置 | |
JP5828544B2 (ja) | 入浴装置 | |
US5092001A (en) | Infant bathing apparatus | |
JP7377474B2 (ja) | 浴槽装置 | |
JP2014226467A (ja) | 浴槽 | |
JP5709637B2 (ja) | 入浴装置 | |
JP4035641B1 (ja) | 噴流浴装置 | |
US9565975B1 (en) | Infant and toddler bathtub chair | |
JP2006239069A (ja) | 浴室のベンチ構造 | |
JP6358714B2 (ja) | ミストシャワー入浴装置 | |
JP4441428B2 (ja) | シャワー装置 | |
JP4473758B2 (ja) | シャワー装置 | |
JP3190521U (ja) | 入浴用身体浮揚保持具及び入浴用身体浮揚保持具用の浴槽 | |
JP4507675B2 (ja) | 温泡入浴ブース装置 | |
JP2002085512A (ja) | 泡式入浴バスシステム | |
JP7449792B2 (ja) | 気泡発生装置及び浴槽 | |
JP6145677B2 (ja) | 折畳椅子、シャワー装置 | |
JP7432116B2 (ja) | 浴槽装置 | |
JP7069515B2 (ja) | 浴槽用吐水装置 | |
JP2021090585A (ja) | 浴槽 | |
JP4422641B2 (ja) | シャワー装置 | |
JP2002078628A (ja) | 浴用泡発生装置 | |
JP4081328B2 (ja) | 泡浴装置 | |
JP2003153974A (ja) | 座浴浴槽 | |
JP2004167068A (ja) | 被介護者用簡易気泡浴槽 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150303 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5709637 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |