JP5709419B2 - 塗装用ブラシとその塗装方法 - Google Patents

Description

本発明は塗装用ブラシとその塗装方法に関するものであり、更に、詳細には、塗装作業において、最も時間のかかる作業となっている非塗装部位へのマスキング作業を無くするための塗装用ブラシとその塗装方法に関するものである。

建物等の内装、外装において、塗装は必要なもので、カラフルに、或いは、シックに塗装しているものであるが、壁等の塗装を必要とする塗装部位と窓枠や壁に埋設されたコンセント等の塗装の必要のない非塗装部位とがあり、塗装作業を始める前に、非塗装部位には塗料が付着しないようにマスキングテープによりマスキングする作業必要があり、このマスキング作業は塗装作業以上に多大な時間と多量のマスキングテープを使用しており、また、塗装作業後はマスキングテープを剥がすため大量のゴミが発生し、その破棄にも苦慮している。

その為に、図３に図示するような、ブラシ基板の端辺を下方に直角に延設してブラシ部が非塗装部位に当たらないように工夫しているものがあるが、塗装部位と非塗装部位との境界線に筋状に塗装されない部位が残り、後に小さな筆ブラシで塗装されない部位を塗装していたが、塗装時間がかかると共に、塗装にムラができたりして仕上がり状態が良くなかった。

また、先に開示されたものとして、こて刷毛、毛刷毛の一部分を塗装不可部分専用部分とし、斜めに取り付けたガード板と塗装不可部分専用部を使って塗装することにより不可部分に塗料が付着せず養生が不要となる。又こて刷毛の上部に塗料タンクを取付け塗装作業においての刷毛の動き、及び塗装液面の波状現象を考慮した最適の位置に塗料排出穴を設け、フォーム（スポンジ）へ塗料を最適に浸透させる。浸透したフオームに切り込みを入れその部分をシールする事により塗料が下部に集中せず必要な部分に必要なだけ浸透し簡単に早い塗装作業が可能となるもの（特許文献１参照）がある。
特開２００４−２９８８５８号公報（図１）

然し乍ら、特許文献１は、ブラシ部（フォーム）がスポンジであり、フォームの外周シール部分が設けられ、また、ガード板が斜めに取り付けられているもので、塗装部位と非塗装部位との境界線にガード板の先端辺を当接して塗装しても、境界線近傍にムラができ安定した美塗装はできないものである。

本発明は前記課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、これらの課題を解決するもので、上面の略中央に把手部を備え、下面に多数の毛束を植設した矩形平板状のブラシ基板を備えた塗装用ブラシにおいて、ブラシ基板の一辺の先端辺を鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状としたものであり、更に、当該塗装用ブラシを用いて、多数の毛束に塗料を含ませるステップと、被塗装物の塗装部位と非塗装部位との境界線に沿ってブラシ基板の一辺の鋭利な先端辺を当接して塗装部位の中程方向に塗装するステップとを含み、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないものである。

前述の如く構成した本発明の塗装用ブラシとその塗装方法は、ブラシ基板の一辺の先端辺を鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状としたもので、当該塗装用ブラシを用いて、多数の毛束に塗料を含ませるステップと、被塗装物の塗装部位と非塗装部位との境界線に沿ってブラシ基板の一辺の鋭利な先端辺を当接して塗装部位の中程方向に塗装するステップとを含み、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないで塗装することでマスキング作業に費やす時間と手間暇と破棄する材料を無くする塗装用ブラシとその塗装方法提供する画期的で実用性の高い有効な発明である。

以下、本発明の塗装用ブラシとその塗装方法の実施の形態を図面によって、具体的に説明すると、図１は本発明の塗装用ブラシの実施例の側面図であり、図２は本発明の塗装用ブラシの実施例の平面図であり、図３は従来の塗装ブラシの側面図である。

本発明は塗装用ブラシとその塗装方法に関するものであり、更に、詳細には、塗装作業において、最も時間のかかる作業となっている非塗装部位へのマスキング作業を無くするための塗装用ブラシとその塗装方法に関するものであり、請求項１に記載の塗装用ブラシは、上面の略中央に把手部２を備え、下面に多数の毛束３を植設した矩形平板状のブラシ基板１を備えた塗装用ブラシにおいて、前記ブラシ基板１の一辺の先端辺１ａを鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状としたことを特徴とするものである。

更に、請求項２に記載の塗装方法は、上面の略中央に把手部２を備え、下面に多数の毛束３を植設した矩形平板状のブラシ基板１を備えた塗装用ブラシにおいて、前記ブラシ基板１の一辺の先端辺１ａを鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状とした塗装用ブラシを用いて、前記多数の毛束３に塗料を含ませるステップと、被塗装物の塗装部位と非塗装部位との境界線に沿って前記ブラシ基板１の一辺の鋭利な先端辺１ａを当接して塗装部位の中程方向に塗装するステップとを含み、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないことを特徴とするものである。

即ち、本発明の塗装用ブラシは、図１〜２に図示のように、合成樹脂等で形成した矩形平板状のブラシ基板１の上面の略中央にＬ字状の把手部２を備え、ブラシ基板１の下面の略全面には多数の毛束孔を刻設して、該多数の毛束孔に多数の毛束３を植設しているものである。

そして、ブラシ基板１の一辺の先端辺１ａは、先端が鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状としたものであり、後述する塗装方法で塗装を施すものである。

更に、当該塗装用ブラシを用いての塗装方法は、ブラシ基板１の上面に備えた把手部２を片手で把持して、ブラシ基板１の下面に植設した多数の毛束３に塗料を含ませるステップを実施するものである。

次に、多数の毛束３に塗料を含ませ塗装用ブラシのブラシ基板１の鋭利な先端辺１ａを塗装部位と非塗装部位との境界線に沿って当接して塗装部位の中方向に塗装するステップを実施するものである。

本発明の塗装方法によると、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないものであり、マスキングをしなくとも非塗装部位に塗料を付着させることなく、塗装部位と非塗装部位との境界線から塗装部位の中方向にかけて均一に塗装できるものである。

本発明の塗装用ブラシとその塗装方法は、ブラシ基板の一辺の先端辺を鋭利で下方に湾曲する断面嘴状のアール形状としたもので、当該塗装用ブラシを用いて、多数の毛束に塗料を含ませるステップと、被塗装物の塗装部位と非塗装部位との境界線に沿ってブラシ基板の一辺の鋭利な先端辺を当接して塗装部位の中程方向に塗装するステップとを含み、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないで塗装することでマスキング作業に費やす時間と手間暇と破棄する材料を無くする塗装用ブラシとその塗装方法を提供するものである。

図１は本発明の塗装用ブラシの実施例の側面図である。 図２は本発明の塗装用ブラシの実施例の平面図である。 図３は従来の塗装ブラシの側面図である。

１ ブラシ基板
１ａ 先端辺
２ 把手部
３ 毛束

Claims (2)

1. 上面の略中央に把手部を備え、下面に多数の毛束を植設した矩形平板状のブラシ基板を備えた塗装用ブラシにおいて、
   前記ブラシ基板の一辺の先端辺は先鋭であり、下方に湾曲した先鋭湾曲形状であり、
   前記把手部は、自由端部を有するＬ字形状であり、前記自由端部が前記ブラシ基板の先鋭湾曲形状側を向くように延びることを特徴とする塗装用ブラシ。
2. 上面の略中央に把手部を備え、下面に多数の毛束を植設した矩形平板状のブラシ基板を備えた塗装用ブラシにおいて、
   一辺の先端辺が先鋭であり、下方に湾曲した先鋭湾曲形状である塗装用ブラシであって、前記把手部は、自由端部を有するＬ字形状であり、前記自由端部が前記ブラシ基板の先鋭湾曲形状側を向くように延びる塗装ブラシを用いて、前記多数の毛束に塗料を含ませるステップと、被塗装物の塗装部位と非塗装部位との境界線に沿って前記ブラシ基板の一辺の鋭利な先端辺を当接して塗装部位の中方向に塗装するステップとを含み、非塗装部位にマスキングをするステップを含まないことを特徴とする塗装方法。

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