JP5707857B2 - 乾式クリーニング装置および乾式クリーニング方法 - Google Patents
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Description
このように、可撓性で薄片状の洗浄体をクリーニング対象物に衝突させるクリーニング方式は、除去されるべき付着物が固化している場合に極めて有効であるが、例えば、フラックスがまだ十分に固化していない状態では、付着しているフラックスは「粘着状態」にあり、薄片状の洗浄体を衝突させても、衝突のエネルギが「粘性」により吸収され、クリーニング効果を十分に発揮させることが難しい。
請求項1記載の乾式クリーニング装置は、クリーニング筐体と、吸気手段と、温度制御手段と、を有する。
初めに、クリーニング筐体について補足する。
クリーニング筐体に設けられる通気路は「筐体内部において洗浄媒体を飛翔させるための旋回空気流を形成する」ように形成されているので、流入した空気はクリーニング筐体内に旋回空気流を形成し、この旋回空気流が洗浄媒体を構成している洗浄片を飛翔させ、飛翔した洗浄片は旋回しつつ、クリーニング対象物の表面に衝突し、付着物を除去する。
従って、通気路は「外部から吸引される空気の流れ」を整流できる長さを有する。
「吸気口」は、クリーニング筐体に2以上設けることもできる。吸気口の数に応じて、多孔手段も複数個設けることができる。
旋回空気流により飛翔する洗浄媒体の各洗浄片は、クリーニング筐体内を旋回して「開口部を閉ざしているクリーニング対象物」に繰り返し衝突し、クリーニング対象物に付着している付着物である「汚れ」を除去する。
「汚れ」は、洗浄片による衝突により、微細な塊や粉状物となってクリーニング対象物から離れ、多孔手段を通って吸気口から排出される。
従って、「開放状態となった開口部」から洗浄媒体が筐体外部へ漏れ出ることがない。
通気路内面の「通気路に直交する断面形状」は、円形状、楕円形状、矩形形状、スリット形状等、種々の形態のものが許容される。
しかし、通気路を通じて外部の空気が連続的に導気されるので、このように導気される空気が常に旋回空気流に合流し、定常的な旋回空気流が形成される。
洗浄片は「薄片状」とあるように薄い形態を有し、「片」とあるようにサイズも大きくは無い。
洗浄片の材質は、後述する実施の形態において示すように「ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタラート、アクリル、セルロース樹脂」などの樹脂が好適である。
(イ)洗浄片1枚あたりの重さに対して「面方向の空気抵抗」が大きく、比較的弱い空気流により浮遊・飛翔・加速し易く、旋回空気流に対する追従性が高い。
(ロ)洗浄片の厚みが薄いため、クリーニング対象物の表面が複雑な形状であっても、表面形状の狭い領域にも入り込んで付着物(汚れ)を除去できる。
例えば「矩形状の洗浄片」は形成が容易で、安価に作製できる。クリーニング対象物の細孔状部分のクリーニングを目的とする場合であれば「短冊形状や、十字型、星型等の鋭角を持つ形状」が適しており、クリーニング動作に伴う「洗浄媒体の欠け」等による発塵を最小に押さえたいときは円形状の洗浄片が適している。
2mm2≦S≦100mm2
であることが好ましい。
厚み:Dが0.03mmよりも小さいと、洗浄片の「腰」が弱くなり、クリーニング対象物への衝突の際に「汚れに与える衝撃」が小さくなってクリーニング効果が低下するほか、クリーニング筐体の内壁等に密着して再飛翔しにくくなったり、多孔手段に強く付着して目詰まりを生じたりし易い。
また、洗浄媒体は乾式クリーニングが実行されるに連れ、経時的に消耗するが、消耗品として随時補給できることは勿論である。
吸気手段も、クリーニング機能上「乾式クリーニング装置」を構成する構成要素であるが、「専用の手段」である必要は必ずしも無く、例えば、家庭用あるいは業務用の電気掃除機の「真空モータ」の吸引ダクトを、乾式クリーニング筐体の吸気口に接続して「吸気手段」として用いることもできる。
なお、市販の「温寒両用のドライヤ」を適当なアタッチメントにより通気路入り口に接続させ、加熱手段として用いるようにしてもよい。
この実施の形態はクリーニング対象物を「ディップパレット」とし、付着したフラックスあるいはソルダーペーストの除去を行なう場合であり、「温度制御手段」として「加熱手段」を用いる例である。
開口部101の面積は、開口部101とクリーニング対象物とが離間したときに、開口部を介して空気を吸気できるように、インレット103の断面積以上とする。
図2は、説明中の実施の形態の乾式クリーニング装置によるクリーニング状態を説明するための図である。
乾式クリーニングが開始される状態では、フラックスFLは未だ固化しておらず、粘弾性状態にある。
このため、クリーニング作業を長時間行うと、クリーニング筐体内の洗浄媒体が不足する。このような場合は、洗浄槽開口部を、新規な洗浄媒体に近づけて、吸引により洗浄槽内に補給する。この実施の形態のクリーニング筐体では、多孔手段が吸い付け得る量の洗浄媒体しか吸い込むことができないため、適切な量の洗浄媒体供給が容易に行える。
吸引機(吸気手段)を駆動させ、クリーニング筐体の開口部から洗浄媒体を吸い込む。吸い込む洗浄媒体の量は「多孔手段の面積に応じた適量」とする。
続いて、加熱手段(ヒートリボン)のスイッチを入れて通電させ、この状態でクリーニング筐体の開口部を「洗浄対象物(クリーニング対象物)」の表面で塞ぐ。
クリーニング筐体内が負圧になると、ヒートリボンによって加熱された空気流がインレットを通して流入し、洗浄媒体を開口部に向かって加速するとともに「クリーニング筐体の上側部分の内壁に沿って回転する旋回空気流」を発生させる。
フラックスなどの付着物が厚く付着している場合でも、乾燥した表面から次々に除去されることにより、露出した内部を順次乾燥させることができ、厚く付着した粘性付着物でも除去可能である。
参考技術は、温度制御手段として「冷却手段」を用いる例である。
同時に、流入気流によって形成される旋回空気流により飛翔した洗浄片が「蝋状に固化した油脂汚れ」に衝突し、固化した油脂汚れをクリーニング対象物ob1から分離する。
クリーニングが終了したら、開口部をクリーニング対象物ob1から離し、洗浄したい他の個所に開口部を移動させ、上記洗浄工程を繰り返す。
開口部をクリーニング対象物ob1から離すと旋回空気流は旋回を停止し、洗浄媒体の飛翔も止み、洗浄片は多孔手段に吸い付けられる。このため、洗浄媒体をクリーニング筐体の外部に漏れ出させることなく、開口部を次のクリーニング箇所へ移動できる。
101 開口部
103 インレット(通気路)
104 ヒートリボン(加熱手段)
cp 洗浄片
TA 旋回空気流
ob クリーニング対象物
Claims (6)
- 可撓性で薄片状の洗浄片の集合による洗浄媒体を空気流により飛翔させ、溶剤を含んだ粘着物質が付着物として付着したクリーニング対象物に当てて、前記クリーニング対象物のクリーニングを行なう乾式クリーニング装置であって、
クリーニング筐体と、吸気手段と、温度制御手段と、を有し、
上記クリーニング筐体は、内部に洗浄媒体を保持して飛翔させるための空間を有し、クリーニング対象物の表面に接して該表面により閉ざされる開口部と、上記内部を吸気するための吸気口と、外部からの空気を上記内部へ通しつつ整流し、上記内部において上記洗浄媒体を飛翔させるための旋回空気流を形成するための通気路と、上記吸気口を介した上記内部の吸気に際して、上記洗浄片の上記吸気口側への移動を阻止しつつ上記クリーニング対象物から除去された除去物を通過させる多孔手段とを有し、
上記吸気手段は、上記クリーニング筐体の吸気口を介して、上記クリーニング筐体の内部を吸気する手段であり、
上記温度制御手段は、上記クリーニング筐体の通気路を通って流入する空気流の温度を上昇させ、クリーニング対象物に付着した前記粘着物質に含まれた溶剤を蒸発させて乾燥させ、前記付着物の硬性を高める温度に制御する加熱手段であることを特徴とする乾式クリーニング装置。 - 請求項1記載の乾式クリーニング装置において、
温度制御手段が、クリーニング筐体に着脱可能であることを特徴とする乾式クリーニング装置。 - 請求項1または2記載の乾式クリーニング装置において、
クリーニング筐体が断熱性素材で形成されていることを特徴とする乾式クリーニング装置。 - 請求項1〜3の任意の1に記載の乾式クリーニング装置において、
クリーニング筐体が、断熱性素材による取っ手を有することを特徴とする乾式クリーニング装置。 - 請求項1ないし4の任意の1に記載の乾式クリーニング装置において、
耐熱性素材の洗浄片による洗浄媒体を用いることを特徴とする乾式クリーニング装置。 - 請求項1〜5の任意の1に記載の乾式クリーニング装置を用いる乾式クリーニング方法であって、
可撓性で薄片状の洗浄片の集合による洗浄媒体を、クリーニング筐体内に取り込み、該クリーニング筐体の開口部をクリーニング対象物で塞ぎ、
吸気手段によりクリーニング筐体内を吸気することにより、通気路を通して、温度制御手段により温度上昇された空気を上記クリーニング筐体内に導気して、クリーニング筐体内に旋回空気流を生ぜしめて、上記旋回空気流により洗浄媒体を旋回的に飛翔させ、
上記旋回空気流によりクリーニング対象物に付着した付着物である粘着物質に含まれた溶剤を蒸発させて乾燥させ、前記粘着物質の硬性を高めつつ、飛翔する洗浄片を上記クリーニング対象物に当ててクリーニング対象物から前記付着物を除去してクリーニングを行なうことを特徴とする乾式クリーニング方法。
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