JP5705365B1 - 光ファイバ把持装置 - Google Patents

光ファイバ把持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5705365B1
JP5705365B1 JP2014228325A JP2014228325A JP5705365B1 JP 5705365 B1 JP5705365 B1 JP 5705365B1 JP 2014228325 A JP2014228325 A JP 2014228325A JP 2014228325 A JP2014228325 A JP 2014228325A JP 5705365 B1 JP5705365 B1 JP 5705365B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
gripping
lid
pressing force
driving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014228325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016090943A (ja
Inventor
一美 佐々木
一美 佐々木
川西 紀行
紀行 川西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2014228325A priority Critical patent/JP5705365B1/ja
Priority to EP15153609.1A priority patent/EP3018511B1/en
Priority to KR1020150025307A priority patent/KR101627719B1/ko
Priority to CN201510105591.3A priority patent/CN106033138B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5705365B1 publication Critical patent/JP5705365B1/ja
Publication of JP2016090943A publication Critical patent/JP2016090943A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/25Preparing the ends of light guides for coupling, e.g. cutting
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/245Removing protective coverings of light guides before coupling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D1/00Cutting through work characterised by the nature or movement of the cutting member or particular materials not otherwise provided for; Apparatus or machines therefor; Cutting members therefor
    • B26D1/01Cutting through work characterised by the nature or movement of the cutting member or particular materials not otherwise provided for; Apparatus or machines therefor; Cutting members therefor involving a cutting member which does not travel with the work
    • B26D1/04Cutting through work characterised by the nature or movement of the cutting member or particular materials not otherwise provided for; Apparatus or machines therefor; Cutting members therefor involving a cutting member which does not travel with the work having a linearly-movable cutting member
    • B26D1/045Cutting through work characterised by the nature or movement of the cutting member or particular materials not otherwise provided for; Apparatus or machines therefor; Cutting members therefor involving a cutting member which does not travel with the work having a linearly-movable cutting member for thin material, e.g. for sheets, strips or the like

Abstract

【課題】光ファイバを把持する際の作業性を改善する。【解決手段】開閉可能な台部及び蓋部を有すると共に台部及び蓋部の閉状態時に光ファイバを挟み込むことで把持する把持部を具備する光ファイバ把持装置であって、把持部は、弾性体と、駆動力を発生する駆動装置と、駆動装置による駆動力に基づいて押圧力を発生し、押圧力によって弾性体を介して蓋部を押圧する押圧部とを具備し、蓋部は、弾性体を介して押圧部によって押圧されると、弾性体を介して伝達される押圧力に基づいて光ファイバを台部と挟み込んで把持する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ把持装置に関する。
通常、光ファイバを切断する場合には、光ファイバの被覆を除去して裸光ファイバを露出した後、この裸光ファイバに切断刃を押し当てて初期傷を付け、この傷を成長させることで光ファイバを切断する。この際、光ファイバは、光ファイバ把持装置によって把持されて、支持される。上記光ファイバ把持装置は、所定の間隔をあけて設置される一対の把持部を備え、一対の把持部の一方によって光ファイバの被覆層を把持し、他方によって裸光ファイバを把持する。上記把持部は、例えば、台部と蓋部とからなり、台部上に載置された光ファイバを蓋部によって押さえ付けることで光ファイバを把持する。また、上記把持部は、光ファイバの軸心方向に移動することで光ファイバを引っ張り、該光ファイバに張力を加える。そして、一対の把持部の間に横たわる裸光ファイバに、上述したように切断刃を押し当てて初期傷を付け、この傷を成長させることで光ファイバを切断する。例えば、下記特許文献1には、上記光ファイバ把持装置が開示されている。
特開平06−160662号公報
ところで、上記従来技術では、把持部によって光ファイバを把持する際、例えば、人力等を用いて台部と蓋部とをネジによって締結する手段を用いて、台部及び蓋部に光ファイバを把持させる。しかしながら、上記従来技術において、台部と蓋部とをネジによって締結する場合、強く締結すると光ファイバが破損し、一方、締結が緩いと光ファイバを引っ張った際に、光ファイバが滑ってしまい、必要な張力を光ファイバに加えることができないという問題があった。この問題を防ぐためには、作業者がトルクレンチを使用して精度良くネジを締結する必要があるが、光ファイバの切断時に、一対の把持部両方にトルクレンチによってネジを締結する、また光ファイバの切断完了後、締結したネジを解除する必要があるため、作業性が悪かった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバを把持する際の作業性を改善する、ことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、開閉可能な台部及び蓋部を有すると共に前記台部及び前記蓋部の閉状態時に光ファイバを挟み込むことで把持する把持部を具備する光ファイバ把持装置であって、前記把持部は、弾性体と、駆動力を発生する駆動装置と、前記駆動装置による前記駆動力に基づいて押圧力を発生し、前記押圧力によって弾性体を介して前記蓋部を押圧する押圧部とを具備し、前記蓋部は、前記弾性体を介して前記押圧部によって押圧されると、前記弾性体を介して伝達される押圧力に基づいて前記光ファイバを前記台部と挟み込んで把持し、前記駆動装置は、前記駆動力として回転駆動力を発生するモータであり、前記押圧部は、前記回転駆動力に基づいて直線運動を行うことで押圧力を発生するネジ部材を有し、前記駆動装置が停止して前記回転駆動力が発生しない場合、直線運動を停止して前記押圧力を保持する、という手段を採用する。
本発明では、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記押圧部のネジ部材の直線運動によって移動した位置を検出する位置検出センサと、前記位置検出センサによる検出結果に基づいて前記駆動装置を制御することで前記押圧部による押圧力を制御する制御部とをさらに具備する、という手段を採用する。
本発明では、第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記制御部は、光ファイバの種類に応じた前記駆動装置の制御量を制御量データとして記憶し、前記把持部に把持される光ファイバの種類に関する種類情報が入力されると、該種類情報を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する、という手段を採用する。
本発明では、第4の解決手段として、上記第3の解決手段において、ユーザによって選択された前記光ファイバの種類を示す選択指示を前記種類情報として前記制御部に出力する選択指示出力部をさらに具備し、前記制御部は、前記選択指示を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する、という手段を採用する。
本発明では、第5の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記把持部に把持されている光ファイバの種類を検出し、検出結果を前記種類情報として前記制御部に出力する光ファイバ検出センサをさらに具備し、前記制御部は、前記検出結果を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する、という手段を採用する。
本発明では、第6の解決手段として、上記第3の解決手段において、前記光ファイバの径に応じて深さの異なるV溝を有し、前記台部に設けられた溝部に嵌合されると共に前記台部から分離可能なV溝台と、前記台部の前記溝部に嵌合された前記V溝台の種類を検出し、検出結果を前記種類情報として前記制御部に出力するV溝台検出センサとをさらに具備し、前記制御部は、前記検出結果を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する、という手段を採用する。
本発明では、第7の解決手段として、上記第2〜第6のいずれか1つの解決手段において、前記把持部は、一対であり、前記制御部は、前記光ファイバの被覆層を把持するための一方の前記把持部に把持させた後に、前記光ファイバの裸光ファイバを把持するための他方の前記把持部に把持させるように前記駆動装置を制御する、という手段を採用する。
本発明では、第8の解決手段として、上記第1〜第7のいずれか1つの解決手段において、前記弾性体を介して前記押圧部から与えられた押圧力に基づいて前記蓋部を押圧する押圧力伝達部と、前記押圧力伝達部と前記蓋部とを接続自在であると共に前記把持部の閉状態時に接続を解除可能である接続具とをさらに具備し、前記蓋部は、前記接続具による接続が解除されると、押圧力伝達部を退避させることなく、開閉可能となる、という手段を採用する。
本発明では、第9の解決手段として、上記第1〜第8のいずれか1つの解決手段において、前記把持部を前記光ファイバの周方向に回転する回転機構と、前記駆動装置と前記押圧部との接続を解除するために前記駆動装置を移動させる移動機構とを具備する、という手段を採用する。
本発明によれば、開閉可能な台部及び蓋部を有すると共に台部及び蓋部の閉状態時に光ファイバを挟み込むことで把持する把持部を具備する光ファイバ把持装置であって、把持部は、弾性体と、駆動力を発生する駆動装置と、駆動装置による駆動力に基づいて押圧力を発生し、押圧力によって弾性体を介して蓋部を押圧する押圧部とを具備し、蓋部は、弾性体を介して押圧部によって押圧されると、弾性体を介して伝達される押圧力に基づいて光ファイバを台部と挟み込んで把持することによって、駆動装置を用いて自動的に台部及び蓋部を閉状態にすることができ、また、閉状態にするための押圧力を弾性体を介して蓋部に加えるため、光ファイバを保護して破損を抑制できるので、作業者がトルクレンチを使用して精度良くネジを締結する必要がなく、光ファイバを把持する際の作業性を改善することができる。
本発明の一実施形態に係る光ファイバ把持装置の把持部が閉状態(a)及び把持部が開状態(b)を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における把持部及び回転機構を示す図である。 本発明の一実施形態における把持部、回転機構、操作部及び制御部の接続関係を示す模式図である。 本発明の一実施形態における接続具によって蓋部及び押圧力伝達部が連結された状態の把持部の斜視図(a)及び断面図(b)である。 本発明の一実施形態における接続具による蓋部及び押圧力伝達部の接続が解除されかつ閉状態である場合の把持部の断面図(a)及び開状態である場合の断面図(b)である。 本発明の一実施形態における接続具による蓋部及び押圧力伝達部の接続が解除されかつ開状態である場合の把持部の斜視図(a)及び断面図(b)である。 本発明の一実施形態における接続具及び押圧力伝達部を示す図である。 本発明の一実施形態における把持部のモータが上下移動機構によって下方向に移動した状態を示す図である。
本実施形態に係る光ファイバ把持装置Aは、光ファイバBの切断時に、光ファイバBを把持して支持する装置である。光ファイバ把持装置Aによって把持された光ファイバBは、図1に示すように、切断刃Cを押し当てられて切断される。
上記光ファイバBは、裸光ファイバb1と、裸光ファイバb1を覆う内側被覆層と、内側被覆層をさらに覆う外側被覆層b2とが同心状に形成される(図1参照)。裸光ファイバb1は、特に限定されず、従来公知の各種の光ファイバ、例えば、シングルモード光ファイバ、マルチモード光ファイバ、偏波保持光ファイバ、ホーリーファイバ等の各種の裸光ファイバを適用できる。また、裸光ファイバb1は、その外径ついて特に限定されるものではないが、例えば、外径125μmの裸光ファイバである。
内側被覆層は、裸光ファイバb1の外周に被着している。また、外側被覆層b2は、内側被覆層の外周に被着している。このような内側被覆層及び外側被覆層b2は、例えば、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリブタジェンアクリレート系、シリコーンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系などの紫外線硬化型樹脂からなる。また、内側被覆層の外径は、例えば250μmである。一方、外側被覆層b2の外径は、例えば500μmである。上記構成の光ファイバBは、例えば、ストリッパ等の器具によって内側被覆層及び外側被覆層が除去されると、裸光ファイバb1が露出する。
光ファイバ把持装置Aは、図1、図2及び図3に示すように、一対の把持部a1,a2、回転機構a3、基台a4及び操作部a5及び制御部a6を備える。
一対の把持部a1,a2は、図1に示すように、一方である把持部a1によって光ファイバBの裸光ファイバb1を把持し、他方である把持部a2によって外側被覆層b2を把持する。一対の把持部a1,a2は、その構成が同一である。したがって、以下では、把持部a1についてのみ説明をし、把持部a2については、詳細な説明を省略する。
把持部a1は、図2、図4、図5、図6、図7、図8に示すように、台部11、V溝台12、回転軸支持部13、蓋部14、光ファイバ押さえ部15、閉モータ16、モータギア17、第1減速ギア18、第2減速ギア19、マイクロメータギア20、マイクロメータ21(ネジ部)、弾性体押し込み部22、コイルバネ23、弾性体収容部24、押圧力伝達部25、接続具26、磁石27及び上下移動機構28を備える。なお、上記把持部a1,a2は、図示しないが、光ファイバBの軸心方向に移動することで光ファイバを引っ張り、該光ファイバに張力を加える左右移動機構を有している。
また、以下の説明では、図4に示すように、台部11と蓋部14とが重なっている状態を、把持部a1の閉状態という。また、図6に示すように、台部11と蓋部14とが重なっておらず、台部11の上側の上面11aが露出している状態を、光ファイバ把持装置Aの閉状態という。また、以下説明の前方、後方、上方及び下方については、図1に示す。
台部11は、例えば、樹脂材料あるいは金属材料により形成された略方形状をしたものである。台部11の上面11aには、Y方向における中間部に、X方向に沿って台部側溝部11bが設けられている。この台部側溝部11bには、V溝台12が嵌め込まれている。V溝台12については、詳細について後述するが、台部11の上面11aの台部側溝部11bに嵌合されて固定されている。
また、台部11は、Y方向の2つの側面11c,11dの中央を貫通する貫通孔11eが設けられている。この貫通孔11eは、側面11cから側面11dに向けて階段状、つまりXZ面の断面が段階的に縮小するように形成され、マイクロメータギア20及びマイクロメータ21を収容する。
また、貫通孔11eの側面11d側は、後述するマイクロメータ21の収容筒21bを嵌合すると共に、該マイクロメータ21を支持して固定するための固定孔11fが形成されている。また、台部11は、上面11aと側面11dからなる頂点部を切り欠くように該頂点部に沿って切り欠き部11gが設けられている。この切り欠き部11gには、蓋部14に設けられる第1回転軸14aを回動自在に支持する回転軸支持部13が設置されている。
V溝台12は、例えば、光ファイバBの裸光ファイバb1や外側被覆層b2被覆92に対して高い静止摩擦係数を有する例えばゴム等の材料によって形成されている。V溝台12は、台部11の台部側溝部11bに嵌合可能なように略長方形をし、台部側溝部11bに嵌合されている。また、V溝台12は、上面12aにX方向に沿ってV溝12bが形成されている。光ファイバBは、光ファイバ把持装置Aによって把持される際、V溝12bによって挟持される。したがって、V溝台12は、光ファイバBが台部11と蓋部14との間で滑るのを防止すると共に、Y方向に転がらないように、挟持する。
回転軸支持部13は、蓋部14の第1回転軸14aを回動自在に支持するものであり、台部11の切り欠き部11gに設置されている。回転軸支持部13は、一対で形成され、切り欠き部11gのX方向の中央部に所定の隙間を空けて配置される。一対の回転軸支持部13各々には、蓋部14に設けられる第1回転軸14aを挿通可能な挿通孔13aが形成されている。
蓋部14は、例えば、樹脂材料あるいは金属材料により形成されている。蓋部14は、Y方向に突出する一対の第1操作片14b及び第2操作片14cが形成されている。つまり、第1操作片14bは、Y方向における前方側に突出している。また、第2操作片14cは、Y方向における後方側に突出している。作業者は、上記第1操作片14b及び第2操作片14cを指に引掛けて操作することにより、蓋部14を第1回転軸14a周りに回動させると共に、台部11に対して開閉することができる。
また、蓋部14には、第2操作片14cのX方向の中央部から前方に向けて、接続具26を収容するための収容孔14dが形成されている。この収容孔14dの平面視形状は、接続具26の形状に合わせて略T字形状をしている。また、収容孔14dには、接続具26を回動自在に支持するための第2回転軸14eが設けられている。つまり、収容孔14dは、接続具26が回動可能な空間を有している。また、第2回転軸は、収容孔14dにおいて、X方向に沿って設けられている。なお、第2回転軸は、接続具26に設けられる挿通孔26aに挿通されている。
また、蓋部14は、第2操作片14cから所定の間隔を空けた下方に、後方に向かって凸部14fが形成されている。凸部14fは、一対の回転軸支持部13の間に設けられる隙間の中央部に挿入されている。この凸部14fのX方向の側面には、X方向に沿って第1回転軸14aが設けられている。第1回転軸14a各々は、一対の回転軸支持部13各々の挿通孔13aに挿通される。蓋部14は、第1回転軸14a周りを回動することにより、台部11に対して開閉自在となっている。
また、蓋部14の下面14gには、Y方向における中間部に、X方向に沿って蓋部側溝部14hが設けられている。蓋部側溝部14hには、光ファイバ押さえ部15が嵌め込まれている。光ファイバ押さえ部15については、詳細について後述するが、蓋部14の下面14gの蓋部側溝部14hに嵌合されて固定されている。
光ファイバ押さえ部15は、V溝台12同様、例えば、光ファイバBの裸光ファイバb1や外側被覆層b2に対して高い静止摩擦係数を有する例えばゴム等の材料によって形成されている。光ファイバ押さえ部15は、蓋部14の蓋部側溝部14hに嵌合可能なように略長方形をし、蓋部14の蓋部側溝部14hに嵌合されている。また、光ファイバ押さえ部15は、下面15aにX方向に沿って凹部15bが形成されている。
光ファイバ押さえ部15の下面15aは、台部11と蓋部14とが閉状態となった際に、V溝台12の上面12aと対向して接触する。つまり、台部11の台部側溝部11bと、蓋部14の蓋部側溝部14hとは、台部11と蓋部14とが閉状態となった際に、V溝台12と光ファイバ押さえ部15とが対向接触するように配置されて形成される。また、V溝台12のV溝12bと光ファイバ押さえ部15の凹部15bは、台部11と蓋部14とが閉状態となった際、突き合わされ、光ファイバBを収容するための空隙部を構成する。
閉モータ16は、マイクロメータ21を回転駆動するものであり、例えば、ステッピングモータである。また、閉モータ16は、DCブラシレスモータ等の精密モータであってもよい。この閉モータ16は、後述する上下移動機構28によって支持され、上下移動機構28により上下方向に移動する。閉モータ16及び上下移動機構28は、共に基台a4内に収容されている。
モータギア17は、閉モータ16の回転軸に同軸に連結されると共に、第1減速ギア18に噛合され、閉モータ16から得た回転力を第1減速ギア18に伝達する。また、モータギア17は、閉モータ16に連結されているため、閉モータ16と共に、上下移動機構28によって上下方向に移動する。上下移動機構28によってモータギア17が下方向に移動した場合、モータギア17と第1減速ギア18との噛合が解除される。つまり、上下移動機構28によってモータギア17が上方向に移動した場合、モータギア17と第1減速ギア18とが噛み合う。
第1減速ギア18は、モータギア17と噛み合うように設けられると共に、第2減速ギア19と同軸に連結されたギアである。すなわち、この第1減速ギア18は、モータギア17から伝達された回転力によって回転すると共に、当該回転力を第2減速ギア19に伝達して該第2減速ギア19を回転させる。
第2減速ギア19は、第2減速ギア19と同軸に連結されると共に、マイクロメータギア20と噛み合うように設けられるギアである。すなわち、この第2減速ギア19は、第1減速ギア18から伝達された回転力によって回転すると共に、当該回転力をマイクロメータギア20に伝達して該マイクロメータギア20を回転させる。なお、上述したように第1減速ギア18及び第2減速ギア19は、同軸に連結されているが、その回転軸については、台部11の設けられた挿通孔11hによって回動自在に支持されている。
マイクロメータギア20は、第2減速ギア19に噛合されると共に、マイクロメータ21の回転軸に同軸に連結され、第2減速ギア19から得た回転力をマイクロメータ21に伝達する。
マイクロメータ21は、雌ネジ溝が形成された雌ネジ部と当該雌ネジ部に螺合する雄ネジ溝が周面に形成された棒状の雄ネジ部とからなる精密なネジ部材を有するものである。マイクロメータ21の雌ネジ部は、マイクロメータギア20からの回転力によって回転することで直線運動を行う。
マイクロメータ21の雌ネジ部の先端部である円筒形状の当接部21aは、弾性体押し込み部22に当接し、弾性体押し込み部22にY方向の圧力を加える。また、マイクロメータ21は、当接部21aを収容可能な管状の収容筒21bを有する。この収容筒21bは、台部11の固定孔11fに嵌合されている。マイクロメータ21は、収容筒21bが台部11の固定孔11fに嵌合されることで、台部11に対して固定されている。
弾性体押し込み部22は、全体として筒形状をしている。弾性体押し込み部22は、コイルバネ23の一方の端面側を収容するために、一方の端面側に筒形状の収容スペース22aが設けられている。コイルバネ23は、一方の端面側が弾性体押し込み部22の収容スペース22aの底面22bに接触するように収容される。また、弾性体押し込み部22は、他方の端面側の中央部に突起状であると共にマイクロメータ21の当接部21aに当接されて押圧される突起部22cが形成されている。また、弾性体押し込み部22の突起部22cの周囲は、フランジ状のフランジ部22dが形成されている。
つまり、弾性体押し込み部22は、マイクロメータ21と、コイルバネ23との間に位置している。マイクロメータ21による押圧力は、弾性体押し込み部22を介してコイルバネ23に伝達される。コイルバネ23は、弾性体押し込み部22を介してマイクロメータ21による押圧力が伝達されると、Y方向に収縮する。
コイルバネ23は、筒形状をしている。コイルバネ23は、一方の端面側が、弾性体押し込み部22の収容スペース22aの底面22bに当接するように収容される。また、コイルバネ23は、他方の端面側が、後述する弾性体収容部24の筒形状の収容スペース24aの底面24bに接触するように収容される。なお、本実施形態では、弾性体として、コイルバネ23を用いているが、コイルバネ23に限定されず、コイルバネ23以外の板バネ等のバネ、ゴムあるいはシリコーン樹脂等の軟質樹脂であってもよい。コイルバネ23は、弾性体押し込み部22を介してマイクロメータ21による押圧力が伝達されると、収縮する。
弾性体収容部24は、筒形状をしており、一方の端面側を開口部24cとする筒形状の収容スペース24aが設けられている。収容スペース24aは、上述したように、コイルバネ23の他方の端面を底面24bに接触するように収容すると共に、弾性体押し込み部22も収容する。弾性体押し込み部22の突起部22cは、開口部24cを介して露出する。収容スペース24aのXZ面の断面は、開口部24cよりも拡径されている。弾性体押し込み部22のフランジ部22dは、弾性体収容部24の収容スペース24aの前方側の内壁である制限部24dによって、前方への移動が制限される。
押圧力伝達部25は、X方向に対向する一対の伝達壁25aを有し、弾性体収容部24の上面24eに固定され、コイルバネ23を介してマイクロメータ21から与えられた押圧力に基づいて蓋部14を閉状態とするように押圧するものである。一対の伝達壁25aは、Z方向における下方へ突出する第1突出部25bと、前方に突出する第2突出部25cとからなる。一対の伝達壁25a各々には、蓋部14の第1回転軸14aを挿通可能な挿通孔25dが設けられている。
第1突出部25bは、下方側の端面が弾性体収容部24の上面24eに固定されている。
第2突出部25cは、一対の回転軸支持部13の間の隙間に後方から挿入されている。一対の第2突出部25cの間には、蓋部14の凸部14fが前方から挿入されている。蓋部14の凸部14fに設けられる第1回転軸14a各々は、一対の伝達壁25a各々の挿通孔25dを介して、一対の回転軸支持部13各々の挿通孔13aに挿通される。一対の伝達壁25aは、第1回転軸14a周りを回動する。
第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部の収容孔14dの前方側の側面14jとの間に接続具26が挿入されると、蓋部14、押圧力伝達部25及び接続具26は、お互いの摩擦力によって固定され、接続される。
接続具26は、鋼鉄等の磁性体から形成され、Y方向に延在する棒状の操作レバー26bと、操作レバー26bに直交する方向に延在する接続部26cとからなる。接続具26は、蓋部14の収容孔14dに収容されている。また、収容孔14dには、接続具26を回動自在に支持するための第2回転軸14eが設けられている。なお、第2回転軸は、接続具26の操作レバー26bにX方向に沿って設けられる挿通孔26aに挿通されている。
接続部26cは、前方側のX方向における中央部に突出部26dが形成されている。第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jとの間に接続具26が挿入されると、蓋部14、押圧力伝達部25及び接続具26は、お互いの摩擦力によって固定され、接続される。ここで、突出部26dは、蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jに当接する。この結果、接続部26cの端が蓋部14に片接触することを回避して、接続具26から蓋部14に加わる圧力を均等にできる。
また、接続具26は、台部11及び蓋部14の閉状態時に、操作レバー26bが下方側に押下されると、第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jとの間から外れ、接続を解除する。
磁石27は、永久磁石であり、接続具26の接続部26cと対向するように、蓋部14の収容孔14dの底に設置されている。第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jとの間に接続具26が挿入された際に、磁石27によって接続具26を吸引する。
上下移動機構28は、閉モータ16及び閉モータ16に連結されるモータギア17を上下方向に移動するものである。上下移動機構28は、基台a4内に収容されている。モータギア17は、閉モータ16に連結されているため、閉モータ16と共に、上下移動機構28によって上下方向に移動する。上下移動機構28によってモータギア17が下方向に移動した場合、モータギア17と第1減速ギア18との噛合が解除される。つまり、上下移動機構28によってモータギア17が上方向に移動した場合、モータギア17と第1減速ギア18とが噛み合う。
上下移動機構28は、ラックピニオン機構41、上下移動モータ42、閉モータ収容部43及び収容部移動ガイド44を備える。
ラックピニオン機構41は、ピニオンギア41a及びラックギア41bからなる。ピニオンギア41aは、上下移動モータ42の回転軸に同軸に連結されると共に、ラックギア41bに噛合され、上下移動モータ42から得た回転力をラックギア41bに伝達する。
ラックギア41bは、Z方向に沿って閉モータ収容部43に固定されている。
上下移動モータ42は、閉モータ16及びモータギア17を上下移動させるための駆動力を発生するものであり、例えば、ステッピングモータである。上下移動モータ42は、DCブラシレスモータ等の精密モータであってもよい。
閉モータ収容部43は、上下移動モータ42を収容するケースあり、収容部移動ガイド44に沿って上下移動自在である。
収容部移動ガイド44は、閉モータ収容部43を上下方向(Z方向)に案内するものである。
回転機構a3は、台部11、V溝台12、回転軸支持部13、蓋部14、光ファイバ押さえ部15、第1減速ギア18、第2減速ギア19、マイクロメータギア20、マイクロメータ21(ネジ部)、弾性体押し込み部22、コイルバネ23、弾性体収容部24、押圧力伝達部25及び接続具26を、光ファイバBの周方向に回動する機械機構である。
光ファイバBに斜めの切断面を形成するための斜め切断を行う場合、回転機構a3によって上記各部を所定角度回動することによって、光ファイバBを周方向にねじる。光ファイバBをねじった状態で、切断刃Cによって、光ファイバBを垂直方向に切断すると、光ファイバBに斜めの切断面を形成できる。
基台a4は、一対の把持部a1,a2の一部及び制御部a6を収容するお供に、表面に回転機構a3及び操作部a5が設置されている。
操作部a5は、ハードウェアボタンとして物理的に備えられたものであり、例えば、スタートボタンやリセットボタン等がある。操作部a5では、ユーザーによって上述した各ボタンが押下されると、各ボタンから操作信号を制御部a6に出力する。
制御部a6は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び電気的に相互接続された各部と各種信号の送受信を行うインターフェイス回路等から構成されている。この制御部a6は、上記ROMに記憶された各種演算制御プログラムに基づいて各種の演算処理を行うと共に各部と通信を行うことにより光ファイバ把持装置Aの全体動作を制御する。なお、制御部a6の動作の詳細については、後述する。
次に、このように構成された光ファイバ把持装置Aの動作について詳しく説明する。
ユーザは、光ファイバBを切断する場合、光ファイバ把持装置Aに光ファイバBを把持させる。つまり、ユーザは、一方である把持部a1に光ファイバBの裸光ファイバb1を把持させると共に、他方である把持部a2に外側被覆層b2を把持させる。
ここで、まず、ユーザは、一方である把持部a1に光ファイバBの裸光ファイバb1をセットすると共に、他方である把持部a2に外側被覆層b2をセットする。この段階では、光ファイバBが把持部a1,a2によって完全に把持された状態となっていない。
続いて、ユーザは、接続具26を操作して、接続具26を第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部の収容孔14dの前方側の側面14jとの間に挿入する。この結果、蓋部14、押圧力伝達部25及び接続具26は、お互いの摩擦力によって固定され、接続される。
ここで、ユーザは、光ファイバBの切断面が斜めとなる斜め切断を行う場合、上下移動機構28に、閉モータ16及びモータギア17を下方向に移動させる。この際、ユーザは、例えば、操作部a5を操作することで、上下移動機構28に、閉モータ16及びモータギア17を下方向に移動させる。つまり、制御部a6は、操作部a5が下方向への移動指示を受け付けた場合、上下移動機構28に、閉モータ16及びモータギア17を下方向に移動させる。
そして、ユーザは、回転機構a3を操作することによって上記各部を所定角度回動することによって、光ファイバBを周方向にねじる。この際、ユーザは、例えば、操作部a5を操作することで、上下移動機構28に、閉モータ16及びモータギア17を下方向に移動させる。つまり、制御部a6は、操作部a5が下方向への移動指示を受け付けた場合、上下移動機構28に、閉モータ16及びモータギア17を下方向に移動させる。
続いて、ユーザは、操作部a5を操作することで、光ファイバBの種類(例えば、光ファイバBの径等)を示す選択指示を操作部a5に入力する。この際、操作部a5は、ユーザによって選択された光ファイバの種類を示す選択指示を制御部a6に出力する。続いて、ユーザは、操作部a5のスタートボタンを押下する。なお、スタートボタンは、光ファイバ把持装置Aに動作を開始させるボタンである。
制御部a6は、光ファイバBの種類に応じた閉モータ16の制御量を制御量データとして記憶している。そして、制御部a6は、操作部a5のスタートボタンが押下されると、選択指示を制御量データに照らし合わせることで閉モータ16の制御量を決定し、決定した制御量に基づいて閉モータ16を制御する。この結果、蓋部14は、コイルバネ23を介してマイクロメータ21によって押圧され、コイルバネ23を介して伝達される押圧力に基づいて光ファイバBを台部11と挟み込んで把持する。なお、制御部a6は、閉モータ16の制御量について、例えば、閉モータ16に設けられる回転検出センサから得られる検出結果に基づいて閉モータ16を制御する。
ここで、制御部a6は、光ファイバBの外側被覆層b2を把持するための他方の把持部a2に把持させた後に、光ファイバBの裸光ファイバb1を把持するための一方の把持部a1に把持させるように閉モータ16を制御する。
その後、上記把持部a1,a2は、図示しないが、光ファイバBの軸心方向に移動することで光ファイバBを引っ張り、該光ファイバBに張力を加える。そして、一対の把持部a1,a2の間に横たわる裸光ファイバb1に、切断刃Cを押し当てて初期傷を付け、この傷を成長させることで裸光ファイバb1を切断する。
光ファイバ把持装置Aでは、光ファイバBを引っ張ることで把持部a1,a2に加わる光ファイバBの軸心方向の圧力を、把持部a1,a2の少なくとも一方に設けられるロードセル等のセンサ(図示略)によって検出する。制御部a6は、上記ロードセル等のセンサによる検出結果に基づいて光ファイバBが切断されたか否か判断する。そして、制御部a6は、光ファイバBが切断されたと判断した場合、その後、マイクロメータ21を初期位置に戻すように、閉モータ16に逆回転させる。
この結果、押圧力伝達部25に対するマイクロメータ21による押圧が解除されるため、押圧力伝達部25は、接続具26の接続部26cを押圧しない状態となる。よって、光ファイバBに対する把持部a1,a2による把持力は、蓋部14の自重のみによって発生する。この状態で、ユーザが第1操作片14b及び第2操作片14cに指を引掛けて蓋部14を開けようとしても、接続具26の接続部26cが、蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jに引っ掛かり、蓋部14を開けることができない。
ここで、ユーザが接続具26の操作レバー26bを下方側に押下すると、押圧力伝達部25の第2突出部25cの前方側の端面25eと蓋部14の収容孔14dの前方側の側面14jとの間から接続具26の接続部26cが外れ、蓋部14と押圧力伝達部25との接続を解除する。この状態において、蓋部14は、押圧力伝達部25を後方に退避させなくても、開閉可能である。したがって、ユーザは、第1操作片14b及び第2操作片14cに指を引掛けて、蓋部14を開け、切断した光ファイバBを取り出すことができる。
また、押圧力伝達部25がマイクロメータ21によって押圧された状態、つまり、蓋部14が押圧力伝達部25及び接続具26を介してマイクロメータ21によって押圧された状態である場合、接続具26による接続を解除しようとすると、蓋部14と接続具26の接続部26cとの摩擦力が強く、解除するために大きな力が必要になる。また、接続具26による接続を解除したとしても、コイルバネ23の力により、押圧力伝達部25が跳ね上がってしまう。
このような本実施形態によれば、開閉可能な台部11及び蓋部14を有すると共に台部11及び蓋部14の閉状態時に光ファイバBを挟み込むことで把持する把持部a1,a2を具備する光ファイバ把持装置Aであって、把持部a1,a2は、コイルバネ23と、駆動力を発生する閉モータ16と、閉モータ16による駆動力に基づいて押圧力を発生し、押圧力によってコイルバネ23を介して蓋部を押圧するマイクロメータ21とを具備し、蓋部14は、コイルバネ23を介してマイクロメータ21によって押圧されると、コイルバネ23を介して伝達される押圧力に基づいて光ファイバBを台部と挟み込んで把持することによって、閉モータ16を用いて自動的に台部11及び蓋部14を閉状態にすることができ、また、閉状態にするための押圧力をコイルバネ23を介して蓋部14に加えるため、光ファイバBを保護して破損を抑制できるので、作業者がトルクレンチを使用して精度良くネジを締結する必要がなく、光ファイバBを把持する際の作業性を改善することができる。
また、従来、光ファイバ把持装置Aに径の異なる光ファイバBを把持する場合、トルクレンチのトルク設定を作業者が変更する必要があり、設定ミスが発生しやすい。しかしながら、本実施形態によれば、制御部a6は、操作部a5から入力される選択指示を制御量データに照らし合わせることで閉モータ16の制御量を決定するので、トルクレンチのトルク設定作業が必要なく、設定ミスの発生を回避できる。
また、従来、トルク設定ミスを無くす方法として、モータに把持部を駆動させることが行われているが、必要な把持力を保持し続けるためには、モータに電圧を供給し続け、モータに駆動力を発生させ続けなければならなかった。この結果、モータによる消費電力や、モータの発熱量が増加する等の問題が発生していた。しかしながら、本実施形態によれば、マイクロメータ21が、閉モータ16による回転駆動力に基づいて直線運動を行うことで押圧力を発生するネジ部材を有し、閉モータ16が停止して回転駆動力が発生しない場合、直線運動を停止して押圧力を保持するので、閉モータ16に電圧を供給し続ける必要がなく、閉モータ16による消費電力や、閉モータ16の発熱量を抑制できる。
また、把持部において、蓋部は回転軸を中心に回転する。そして、蓋部が光ファイバの被覆層に接触し、被覆層を押し潰していく過程で、光ファイバを回転させる力が働き、光ファイバがごくわずかに回転する。同様に、光ファイバの裸光ファイバを把持する場合についても、回転させる力が働き、光ファイバをごくわずかに回転させる。ただし、被覆層を変形させて押し潰しながら光ファイバを回転させる力(回転角度)は、裸光ファイバを回転させる力(回転角度)よりも大きくなる。特に、ネジによって締結する場合、急激に圧力が変化して、圧力を微調整することが難しく、被覆層を変形させて押し潰しながら光ファイバを回転させる力(回転角度)は、裸光ファイバを回転させる力(回転角度)よりも大きくなり、光ファイバにねじれが発生してしまう。
ごくわずかであっても光ファイバにねじれが存在すると、光ファイバの切断端面を垂直に精密切断できない。一方、本実施形態によれば、閉状態にするための押圧力をコイルバネ23を介して蓋部14に加えることで、急激に圧力が変化しないため、内側被覆層及び外側被覆層b2を変形させて押し潰しながら光ファイバBを回転させる力(回転角度)と、裸光ファイバb1を回転させる力(回転角度)との差を抑制することができる。
ただし、本実施形態では、それでも光ファイバBを回転させる力が発生するため、以下の方法によって、光ファイバBを捻じれのない状態で把持することが可能となる。まず、ユーザが他方である把持部a2に光ファイバBの外側被覆層b2をセットする。なお、この段階では、光ファイバBの外側被覆層b2は、把持部a2によって完全に把持された状態となっていない。その後、例えば、ユーザが操作部a5を操作することで、制御部a6が把持部a2の閉モータ16を制御して把持部a2に光ファイバBの外側被覆層b2を把持させる。
ここで、光ファイバBに回転力が働いて捻じれが発生するが、しばらく放置すると、光ファイバBの捻じれは、自然と解消する。
その後、ユーザが一方である把持部a1に光ファイバBの裸光ファイバb1をセットする。なお、この段階では、光ファイバBの裸光ファイバb1は、把持部a1によって完全に把持された状態となっていない。その後、例えば、ユーザが操作部a5を操作することで、制御部a6が把持部a1の閉モータ16を制御して把持部a1に光ファイバBの裸光ファイバb1を把持させる。このようにすることで、光ファイバ把持装置Aは、光ファイバBを捻じれのない状態で把持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、押圧部としてマイクロメータ21を使用しているが、閉モータ16による駆動力に基づいて押圧力を発生し、押圧力によって弾性体であるコイルバネ23を介して蓋部14を押圧すれば、マイクロメータ21に限定されない。
(2)上記実施形態では、回転検出センサによる検出結果に基づいて閉モータ16を制御することでマイクロメータ21による押圧力を制御しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、マイクロメータ21のネジ部材の直線運動によって移動した位置を検出する位置検出センサを具備し、制御部a6は、位置検出センサによる検出結果に基づいて閉モータ16を制御することでマイクロメータ21による押圧力を制御するようにしてもよい。
例えば、ネジ部材の位置を常に測定する位置検出センサを備え、制御部a6は、設定された位置にネジ部材が停止するようにフィードバック制御を行うようにしてもよい。また、ネジ部材の位置の原点を感知する位置検出センサ、具体的には、フォトセンサ等によって前後に移動するネジ部材の原点を測定する。制御部a6は、ネジ部材の停止位置を、原点からネジ部材の何回転分だけ前進という形で検知する。
(3)上記実施形態では、ユーザが、操作部a5を操作することで、光ファイバBの種類(例えば、光ファイバBの径等)を示す選択指示を操作部a5に入力したが、本発明はこれに限定されない。例えば、把持部a1,a2に把持されている光ファイバBの種類を検出し、検出結果を制御部a6に出力する光ファイバ検出センサを備えるようにしてもよい。また、光ファイバの径に応じて深さの異なるV溝を有するV溝台12と、台部11に設置されるV溝台12の種類を検出し、検出結果を制御部a6に出力するV溝台検出センサとを備えるようにしてもよい。この際、V溝台検出センサは、例えば、V溝台12に設けられるバーコードを読み取り、読み取り結果を制御部a6に出力する。
A…光ファイバ把持装置、B…光ファイバ、C…切断刃、b1…裸光ファイバ、b2…外側被覆層、a1,a2…把持部、a3…回転機構、a4…基台、a5…操作部、a6…制御部、11…台部、12…V溝台、13…回転軸支持部、14…蓋部、15…光ファイバ押さえ部、16…閉モータ、17…モータギア、18…第1減速ギア、19…第2減速ギア、20…マイクロメータギア、21…マイクロメータ、22…弾性体押し込み部、23…コイルバネ、24…弾性体収容部、25…押圧力伝達部、26…接続具、27…磁石、28…上下移動機構、11a…上面、11b…台部側溝部、11c,11d…側面、11e…貫通孔、11f…固定孔、11g…切り欠き部、11h…挿通孔、12a…上面、12b…V溝、13a…挿通孔、14a…第1回転軸、14b…第1操作片、14c…第2操作片、14d…収容孔、14e…第2回転軸、14f…凸部、14g…下面、14h…蓋部側溝部、14j…側面、15a…下面、15b…凹部、21a…当接部、21b…収容筒、22a…収容スペース、22b…底面、22c…突起部、22d…フランジ部、24a…収容スペース、24b…底面、24c…開口部、24d…制限部、24e…上面、25a…伝達壁、25b…第1突出部、25c…第2突出部、25d…挿通孔、25e…端面、26a…挿通孔、26b…操作レバー、26c…接続部、26d…突出部、41…ラックピニオン機構、42…上下移動モータ、43…閉モータ収容部、44…収容部移動ガイド、41a…ピニオンギア、41b…ラックギア

Claims (9)

  1. 開閉可能な台部及び蓋部を有すると共に前記台部及び前記蓋部の閉状態時に光ファイバを挟み込むことで把持する把持部を具備する光ファイバ把持装置であって、
    前記把持部は、
    弾性体と、
    駆動力を発生する駆動装置と、
    前記駆動装置による前記駆動力に基づいて押圧力を発生し、前記押圧力によって弾性体を介して前記蓋部を押圧する押圧部とを具備し、
    前記蓋部は、前記弾性体を介して前記押圧部によって押圧されると、前記弾性体を介して伝達される押圧力に基づいて前記光ファイバを前記台部と挟み込んで把持し、
    前記駆動装置は、前記駆動力として回転駆動力を発生するモータであり、
    前記押圧部は、前記回転駆動力に基づいて直線運動を行うことで押圧力を発生するネジ部材を有し、前記駆動装置が停止して前記回転駆動力が発生しない場合、直線運動を停止して前記押圧力を保持することを特徴とする光ファイバ把持装置。
  2. 前記押圧部のネジ部材の直線運動によって移動した位置を検出する位置検出センサと、
    前記位置検出センサによる検出結果に基づいて前記駆動装置を制御することで前記押圧部による押圧力を制御する制御部とをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ把持装置。
  3. 前記制御部は、光ファイバの種類に応じた前記駆動装置の制御量を制御量データとして記憶し、前記把持部に把持される光ファイバの種類に関する種類情報が入力されると、該種類情報を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ把持装置。
  4. ユーザによって選択された前記光ファイバの種類を示す選択指示を前記種類情報として前記制御部に出力する選択指示出力部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記選択指示を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する請求項3に記載の光ファイバ把持装置。
  5. 前記把持部に把持されている光ファイバの種類を検出し、検出結果を前記種類情報として前記制御部に出力する光ファイバ検出センサをさらに具備し、
    前記制御部は、前記検出結果を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する請求項3に記載の光ファイバ把持装置。
  6. 前記光ファイバの径に応じて深さの異なるV溝を有し、前記台部に設けられた溝部に嵌合されると共に前記台部から分離可能なV溝台と、
    前記台部の前記溝部に嵌合された前記V溝台の種類を検出し、検出結果を前記種類情報として前記制御部に出力するV溝台検出センサとをさらに具備し、
    前記制御部は、前記検出結果を前記制御量データに照らし合わせることで前記駆動装置の制御量を決定する請求項3に記載の光ファイバ把持装置。
  7. 前記把持部は、一対であり、
    前記制御部は、前記光ファイバの被覆層を把持するための一方の前記把持部に把持させた後に、前記光ファイバの裸光ファイバを把持するための他方の前記把持部に把持させるように前記駆動装置を制御することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の光ファイバ把持装置。
  8. 前記弾性体を介して前記押圧部から与えられた押圧力に基づいて前記蓋部を押圧する押圧力伝達部と、
    前記押圧力伝達部と前記蓋部とを接続自在であると共に前記把持部の閉状態時に接続を解除可能である接続具とをさらに具備し、
    前記蓋部は、前記接続具による接続が解除されると、押圧力伝達部を退避させることなく、開閉可能となることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光ファイバ把持装置。
  9. 前記把持部を前記光ファイバの周方向に回転する回転機構と、
    前記駆動装置と前記押圧部との接続を解除するために前記駆動装置を移動させる移動機構とを具備することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光ファイバ把持装置。
JP2014228325A 2014-11-10 2014-11-10 光ファイバ把持装置 Active JP5705365B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228325A JP5705365B1 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 光ファイバ把持装置
EP15153609.1A EP3018511B1 (en) 2014-11-10 2015-02-03 Optical fiber holding device
KR1020150025307A KR101627719B1 (ko) 2014-11-10 2015-02-23 광섬유 파지 장치
CN201510105591.3A CN106033138B (zh) 2014-11-10 2015-03-11 光纤把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228325A JP5705365B1 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 光ファイバ把持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5705365B1 true JP5705365B1 (ja) 2015-04-22
JP2016090943A JP2016090943A (ja) 2016-05-23

Family

ID=52434678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014228325A Active JP5705365B1 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 光ファイバ把持装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3018511B1 (ja)
JP (1) JP5705365B1 (ja)
KR (1) KR101627719B1 (ja)
CN (1) CN106033138B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109556835A (zh) * 2017-09-27 2019-04-02 吴志坚 检测光纤自动耦合及自清洁机构及其操作方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107450128A (zh) * 2017-07-27 2017-12-08 邹辉 一种光纤切割装置及切割方法
WO2020086450A1 (en) * 2018-10-22 2020-04-30 Commscope Technologies Llc Sealing enclosure arrangements for optical fiber cables
CN115366166A (zh) 2021-05-21 2022-11-22 株式会社藤仓 光纤切断装置和光纤切断方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000241652A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Fujikura Ltd Pmファイバ融着接続時のファイバクランプ方法及びその機構
JP2004323274A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Fujikura Ltd 光ファイバカッタ用クランプ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06160662A (ja) 1992-11-20 1994-06-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ心線の把持装置
JP4127661B2 (ja) 2003-05-23 2008-07-30 京セラ株式会社 光ファイバカッタ及びそれを用いた光ファイバの切断方法
CN101639550A (zh) * 2009-09-11 2010-02-03 中南大学 一种制造阵列光纤的方法与装置
JP4854793B2 (ja) 2010-03-08 2012-01-18 Thk株式会社 電動把持装置
KR101038195B1 (ko) * 2010-07-08 2011-06-01 박찬설 광섬유 커넥터와 이의 조립방법
EP2700989B1 (en) * 2012-03-29 2017-01-18 Fujikura Ltd. Optical fiber fusion splicer
CN104718477B (zh) * 2013-03-25 2018-10-26 株式会社藤仓 光纤连接部强化加热装置
CN203688843U (zh) * 2013-08-05 2014-07-02 株式会社藤仓 光纤把持装置以及光纤熔接机

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000241652A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Fujikura Ltd Pmファイバ融着接続時のファイバクランプ方法及びその機構
JP2004323274A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Fujikura Ltd 光ファイバカッタ用クランプ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109556835A (zh) * 2017-09-27 2019-04-02 吴志坚 检测光纤自动耦合及自清洁机构及其操作方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3018511A1 (en) 2016-05-11
JP2016090943A (ja) 2016-05-23
KR101627719B1 (ko) 2016-06-07
KR20160055667A (ko) 2016-05-18
CN106033138B (zh) 2017-10-27
EP3018511B1 (en) 2018-02-21
CN106033138A (zh) 2016-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9541710B2 (en) Optical fiber holding device
JP5705365B1 (ja) 光ファイバ把持装置
JP5091488B2 (ja) コントローラ及び情報処理システム
CN103364877B (zh) 光纤熔接连接机
WO2012153871A1 (en) Surgical instrument device
JP5555159B2 (ja) 測定プローブのための保管装置
US9027914B2 (en) Optical fiber fusion splicer
JP6296236B2 (ja) マスタースレーブ装置用マスター装置及びその制御方法、及び、マスタースレーブ装置
CA3039100A1 (en) Coupling for a robotic surgical instrument
KR20150030949A (ko) 내시경 장치
EP2677354A1 (en) Method for fusion connection of optical fibers to each other, and fusion connection machine
JP3199841U (ja) 固定機構を備えたケース
US7564209B2 (en) Micro-manipulator
CN104858351A (zh) 空心铆钉设置装置
JP2008092968A (ja) 内視鏡
WO2016088205A1 (ja) 医療用マニピュレータ
KR200480453Y1 (ko) 단말기가 고정되는 hmd 장치
Gilbertson Handheld force-controlled ultrasound probe
JP7452248B2 (ja) 開放補助装置
WO2017061173A1 (ja) 触覚再現装置
JP2014013182A (ja) クランプセンサおよび測定装置
EP3380279B1 (fr) Procede de programmation d'un effort a exercer par un robot
JP5984407B2 (ja) 取付ユニット及びユニット取付機構
JP2019095655A (ja) マイクロマニピュレータ
JP2019093483A (ja) マイクロマニピュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150224

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5705365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250