JP5704310B2 - バスの床構造 - Google Patents
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Description
こうした自家用バスに用いられる骨格フレームは、一般に客室の車幅方向の領域を連続して延びる複数の横骨格部材と、車両前後方向で分割され、横骨格部材間に組付く複数の縦骨格部材とを格子形に組合わせた構造が用いられる。特に横骨格部材の多くは角パイプが用いられる。
そこで、本発明の目的は、面倒な作業や部品点数の増加を強いずにすむ合理的な構造で、複数のシートの脚部の固定が行えるバスの床構造を提供することにある。
同構成によると、車両の客室の領域を連続して通る縦骨格部材そのものが、複数のシートの脚部を固定する脚取付部を兼ねるから、従来のような個々に脚取付部を形成するような面倒な手間はなくなり、複数のシートの脚部の固定が合理的に行える。しかも、骨格フレームは、シートの脚部の固定だけではなく、シャシフレームへの固定も行える。
請求項3の発明は、上記目的に加え、骨格フレームとシャシフレームとの固定も、別途ブラケットの取付けを必要とせずに合理的に行えるよう、縦骨格部材の下部に、側壁のうちの一方を延ばし、同延出端をシャシフレームと取り合う位置まで延ばしたL形の断面形状で形成されるフレーム取付部を有する構造とした。
したがって、面倒な作業や部品点数の増加を強いずにすむ合理的な構造で、各シートの脚部の固定を行うことができる。そのうえ、骨格フレームは、シートの脚部の固定だけではなく、シャシフレームへの固定もできる。
請求項3の発明によれば、別途ブラケットを骨格フレームに取付けるという面倒な作業を必要とせずに、合理的に骨格フレームをシャシフレームに取付けることができる。
図1は、送迎バスなどの自家用バス、例えば床面高さの高い2ステップ式の自家用バスにおける一般部の客室の一部を示し、図2は同客室の床構造を示し、図3および図4は同床構造における骨格フレームとシート脚、シャシフレームとの取付けの詳細をそれぞれ示している。ここでは客室の一般部は、車両前部に有る運転席と車両後部の最後席との間の客室部分をいう。
いずれも、図2〜図4に示されているように骨格フレーム7の格子構造や部材の断面形状に工夫を施して、骨格フレーム7自身をそのまま、複数のシート脚部との取付けを行う部分、シャシフレーム2との結合を行う部分として兼ねさせる技術が用いられている。
本実施形態では、脚部11の取付位置よりシャシフレーム2の取付位置が車幅方向外側に有るために、2本の縦骨格部材12は、縦骨格部材12のL形部22の先端側が車幅方向外側へ向くよう向って反対(対称)に配置してある。
つまり、車両前後方向に渡る縦骨格部材12の下部(L形部22)は、シャシフレーム2の上方の所定位置に配置さえすれば、シャシフレーム2の各部に点在したブラケット5と重なり合う形状となっている。これで、縦骨格部材12の下部全体は、今までシャシフレーム2を取り付けるために必要であった個々の取付部を統一的に兼ねるフレーム取付部25(一つ)となり、いずれの脚部11のときも、図3および図4に示されるように支持面5aの有る壁部5bと、同支持面5a上に重なるL形部22の横壁22a(下壁)間に取付ボルト26を挿通し、ナット27で締結するだけで、骨格フレーム7がシャシフレーム2に固定されるようになる。
したがって、面倒な作業や部品点数の増加を強いずにすむ合理的な固定構造で、複数のシート10の脚部11の取付けができる。特にハット形部21の裏面(車両前後方向全体)にシートタッププレート18を設けると、簡単に高い締結力を発揮するねじ孔18a(ねじ部)が確保できるから、取付ボルト20で十分に脚部11をねじ止め固定できる。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。上述した一実施形態では、本発明を2ステップ式の自家用バスに適用したが、これに限らず、他のバス車両に適用してもよい。
2 シャシフレーム
7 骨格フレーム
10 シート
11 脚部
12 縦骨格部材
13 横骨格部材
17 脚取付部
18 シートタッププレート
25 フレーム取付部
29 開放部分
Claims (3)
- 車両のシャシフレームの上部に、客室内を占めるように格子形の骨格フレームを据付け、同骨格フレーム上に床部材が敷かれるバスの床構造であって、
前記床部材には、複数のシートが、同シートに有る脚部と共に車両前後方向に並んで配置され、
前記骨格フレームは、並ぶ前記シートの車両車幅方向片側の脚部位置に沿って車両前後方向に延び、前記客室の車両前後方向の領域を連続して通る縦骨格部材と、車両車幅方向で分割され、前記縦骨格部材の両側部にそれぞれ固定されて車両車幅方向に張り出す横骨格部材とを有して格子形に形成され、
前記縦骨格部材は、前記横骨格部材の端が両側から固定される前記車両車幅方向に並ぶ側壁と、これら側壁の上部間に設けられて前記床部材の下面に配置される上部壁とを有し、前記上部壁が前記シートの脚部位置に沿って車両前後方向に配置され、
前記縦骨格部材の上部壁には前記各シートの脚部を固定する固定孔が設けられ、
前記縦骨格部材の上部壁だけが、前記各シートの車両車幅方向片側の脚部を取り付ける脚取付部となると共に、
前記縦骨格部材の下部と前記シャシフレームとが結合する
ことを特徴とするバスの床構造。 - 前記縦骨格部材は、前記上部壁の背面に、全長に渡り、ねじ孔加工が可能な所定の厚み寸法をもつシートタッププレートが取着され、
前記上部壁と前記脚部とをねじ止めにより固定可能にしてある
ことを特徴とする請求項1に記載のバスの床構造。 - 前記縦骨格部材の下部は、前記側壁のうちの一方を延ばし、同延出端を前記シャシフレームと取り合う位置まで延ばしたL形の断面形状で形成されるフレーム取付部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のバスの床構造。
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