JP5790543B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、一対のレール部材を備えた車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、シートクッション及びシートバック(シート構成部材)と、一対のレール部材を備えた車両用シートが公知である(特許文献1を参照)。
一対のレール部材は、シート前後に長尺な線状部材であり、それぞれロアレールとアッパレールを有する。ロアレールは、略U字状(断面視)の平板部材であり、両端部がそれぞれ内側に屈曲する(略逆U字状の係合部が形成される)。またアッパレールは、略逆U字状(断面視)の平板部材であり、両端部がそれぞれ外側に屈曲する(略U字状の被係合部が形成される)。
公知技術では、一対のレール部材が同形状とされており、レール部材の長尺方向に直交する断面において左右形状が対称である。このため同一のレール部材を、シート構成部材の両側部にそれぞれ取付けることができる(レール部材の共用化が可能である)。
そしてアッパレールとロアレールを互いに摺動可能に取付けつつ、係合部と被係合部を係合可能に配置する。つぎにアッパレールを、車両用シート下部に固定するとともに、ロアレールを車室床面に固定することで、シート構成部材が、各レール部材を介して車室床面に対してスライド移動可能となる。そして車両衝突時において、アッパレールとロアレールが抜け外れ方向に相対移動することを、係合部と被係合部の係合により規制できる。
ところでこの種の車両用シートは、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、補強部材を有することがある。補強部材は、平板状又はパイプ状の部材であり、フレーム部材の両側部に対して橋渡し状に取付けられる。
この構成では、車両衝突時の衝撃により、アッパレールとロアレールが互いに離間する方向(垂直方向)に相対移動する際に、補強部材にてシート幅方向の相対移動が規制される。このためアッパレールに対して、垂直方向からシート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかることとなる。
特開2010−887号公報
ここで公知技術では、レール部材の長尺方向に直交する断面において、レール部材の左右形状が対称形状とされる。このため車両衝突時に、シート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかることで(レール部材の左右に不均一に力がかかることで)、アッパレールとロアレールが抜け外れることがあった(強度にやや劣る構成であった)。
もっともレール部材の左右形状を非対称として、より力の係りやすい方の規制力を強めることもできる。しかしそうするとレール部材の共用化が困難になりがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、レール部材の強度を高めつつ共用化を可能とすることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションシートバックを備えたシート構成部材と、シート構成部材を車室構造体に対してスライド移動させる一対のレール部材とを有する。
そしてシート構成部材が、骨格をなす枠状のフレーム部材と、フレーム部材の両側部に対して橋渡し状に取付けられる平板状又は棒状の補強部材とを有する。また一対のレール部材が、各々、車室構造体に取付けられるロアレールと、ロアレールに摺動可能に係合するとともにフレーム部材の側部に沿って取付けられるアッパレールと、アッパレールとロアレールの抜外れ方向の相対移動を規制する規制構造を有する。
本発明では、車両衝突時の衝撃がフレーム部材にかかることで、アッパレールとロアレールが抜外れ方向に相対移動する。このとき補強部材にてシート幅方向の相対移動が規制されることで、アッパレールに対して、垂直方向からシート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかる構成である。この種のシート構成では、レール部材の強度を高めつつ共用化を可能にできることが望ましい。
そこで本発明では、レール部材の長尺方向に直交する断面視で、レール部材の中央を、垂直方向からシート内方に角度θで傾斜した仮想線で二分割して、仮想線一側に配置の第一部位と、一側とは異なる仮想線他側に配置の第二部位に区分けする。
本発明では、第一部位と第二部位の双方に規制構造を形成する。そして車両衝突時において第一部位の規制構造と第二部位の規制構造に均等の力がかかる構成としたことで、レール部材の強度を好適に高めることができる。
さらに本発明では、フレーム部材の一側部にアッパレールを取付けつつ、第一部位側のロアレールの外面部分を車室構造体に取付け可能である。また一側部とは異なるフレーム部材の他側部にアッパレールを取付けつつ、第二部位側のロアレールの外面部分を車室構造体に取付け可能である(レール部材の共用化が可能である)。そして車室構造体にレール部材が取付けられた状態を基準として、第一部位の規制構造と第二部位の規制構造が、車室構造体に取付け可能なロアレールの外面側にはみ出すことなくロアレールの内面側に配置する
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述の車室構造体が、車室床面である第一構造体と、第一構造体に対して起立状に配置する車室壁面である第二構造体とを有する。
そこで本発明では、第一部位側と第二部位側のいずれか一方のロアレール部分が第一構造体に取付け可能に配置する。また一方とは異なる第一部位側と第二部位側のいずれか他方のロアレール部分が第二構造体に取付け可能に配置する構成とした。
本発明では、ロアレール部分を適宜使い分けることで、レール部材を異なる構造体に取付けることができる(使い勝手の良い構成となる)。
第3発明の車両用シートは、第1発明又は第2発明の車両用シートにおいて、上述のフレーム部材が、シート幅方向に傾斜状に突出する平板状の被取付け部を有する。
そこで本発明では、アッパレールを、シート内方側とは異なるシート側方から被取付け部に取付け可能としたことで、補強部材に極力邪魔されることなくフレーム部材に取付けることができる(更に使い勝手の良い構成となる)。
本発明に係る第1発明によれば、レール部材の強度を高めつつ共用化を可能とすることができる。また第2発明によれば、使い勝手の良い構成とすることができる。そして第3発明によれば、更に使い勝手の良い構成とすることができる。
車両用シートの一部透視斜視図である。 フレーム部材とレール部材の側面図である。 レール部材の断面図である。 フレーム部材とレール部材の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図4を参照して説明する。なお各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを適宜付す。
図1の車両用シート2は、車室内に配置する部材であり、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6)と、一対のレール部材R1,R2を有する(各部材の詳細は後述)。
そして車室内には、例えば車室床面FS(第一構造体の一例)と、車室壁面WS(第二構造体の一例)が配置する(図1及び図3を参照)。車室床面FSは、水平方向に広がる部位であり、車室壁面WSは、車室床面FSに対して略垂直に起立して配置する部位である。
本実施例では、シート構成部材4,6を、一対のレール部材R1,R2を介して車室床面FSにスライド移動可能に取付ける(図1を参照、各部材の詳細は後述)。
一対のレール部材R1,R2は、それぞれシート前後に延びる線状の部材であり、ロアレール20及びアッパレール30(詳細後述)を有する。
上述のシート構成では、車両衝突時の衝撃等により、シート構成部材4,6に対して車両後方に傾倒する向きの力がかかる。そしてシート構成部材4,6の後倒により、アッパレール30がロアレール20から抜外れる方向に相対移動する。このとき本実施例では、アッパレール30に対して垂直方向から角度θでシート内方に傾いた方向に力がかかる(図3及び図4の仮想線X1を参照、詳細後述)。
この種のシート構成では、各レール部材R1,R2の強度(係合力)を向上させることで、アッパレール30の抜外れを阻止できることが望ましい。さらに一対のレール部材R1,R2を同一形状とするなどして、部材を共用化できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成により、各レール部材R1,R2の強度を高めつつ共用化を可能とすることとした。以下、各構成について詳述する。
[シート構成部材]
シート構成部材4,6は、フレーム部材FMと、補強部材8Fと、一対のブラケット10A,10Bを有する(図1、図2及び図4を参照)。
フレーム部材FMは、シート骨格をなすパイプ状の枠体であり、シートクッション4とシートバック6の外形形状に倣った形状を有する。フレーム部材FM一側(下方部位4F)は、略水平に配置する部分であり、シートクッション4の外形形状に倣った形状(略長方形状)を有する。またフレーム部材FM他側(上方部位6F)は、下方部位4Fから起立する部分であり、シートバック6の外形形状に倣った形状(略長方形状)を有する。
そして補強部材8Fは、シート幅方向に長尺な平板状又は棒状の部材である。本実施例では、平板状(略長方形状)の補強部材8Fを、フレーム部材FM(下方部位4F)に橋渡し状に取付けることができる。
(ブラケット(被取付け部))
一対のブラケット(第一ブラケット10A,第二ブラケット10B)は、それぞれシート前後に延びる平板部材(略長方形状)であり、被取付け部12と、組付け部14を有する(図1及び図4を参照)。
被取付け部12は、各ブラケット10A,10B一側(レール部材を臨む側)の傾斜部位であり、アッパレール30(後述)に対面配置可能である。本実施例では、各ブラケット10A,10Bをフレーム部材FMに垂直に取付けることで、被取付け部12を、シート内方に向けて傾斜した状態で配置できる。
また組付け部14は、各ブラケット10A,10B他側の略U字状(断面視)の部位であり、フレーム部材FMを嵌装できる。本実施例の組付け部14は、各ブラケット10A,10B他側をシート幅方向に屈曲させたのち、この屈曲部分に略U字状の平板部位を配置することで形成できる。
本実施例では、下方部位4Fに、クッション材4Pを配置しつつ表皮材4Sで被覆することで、シートクッション4を形成できる(図1を参照)。また上方部位6Fに、クッション材6Pを配置しつつ表皮材6Sで被覆することで、シートバック6を形成できる。
このとき下方部位4Fの両側部に補強部材8Fを橋渡し状に取付けることで、下方部位4Fの両側部を補強することができる(シート幅方向の相対移動を規制できる)。
また第一ブラケット10Aを、フレーム部材FMの一側下部に沿って取付けるとともに、第二ブラケット10Bを、フレーム部材FMの他側下部に沿って取付ける。このとき下方部位4Fを組付け部14に嵌装して、各ブラケット10A,10Bを、フレーム部材FMの側部に沿って略垂直に配置する(図4を参照)。そして被取付け部12をシート内方に向けて傾斜状に配置することで、一対のレール部材R1,R2(後述)を取付け可能とする。
[レール部材]
一対のレール部材(第一レール部材R1,第二レール部材R2)は、シート前後に延びる線状部材である(図1〜図4を参照)。そして一対のレール部材R1,R2は、各々、ロアレール20と、アッパレール30と、転動部材40a〜40d、規制構造50を有する(各部材の詳細は後述)。
本実施例では、ロアレール20とアッパレール30を摺動可能に組付けつつ、ロアレール20を車室床面FSに取付けるとともに、アッパレール30をフレーム部材FM(第一部位AR1)に取付ける。こうすることで車両構造体4,6が、一対のレール部材R1,R2を介して車室床面FSに対してスライド移動可能となる。
この種の構成では、上述の通り車両衝突時(前突時)の衝撃により、ベルトアンカ(図示省略)などを介して各ブラケット10A,10Bが引っ張られる。このためアッパレール30とロアレール20が互いに離間する方向に相対移動しようとする(図3及び図4を参照)。このときアッパレール30が、補強部材8Fによりシート幅方向の相対移動が規制されることで、垂直方向X2からシート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかる。
そこで本実施例では、各レール部材の長尺方向に直交する断面視で、各レール部材中央を、垂直方向X2からシート内方に角度θで傾斜した仮想線X1で二分割する。そして仮想線X1一側に配置の第一部位AR1と、一側とは異なる仮想線X1他側に配置の第二部位AR2を、実質的に同一形状とすることとした。なお各レール部材R1,R2において、係合力及び取付け性に悪影響を及ぼさない部分の形状の違いがあったとしても、実質的に同一であるとみなすことができる。
(ロアレール)
ロアレール20は、第一取付け部21と、第二取付け部22と、複数の係合部51,52(後述の規制構造)を有する(図3及び図4を参照)。
本実施例のロアレール20(断面視)は、略U字状をなす部材(比較的幅広)であり、先端側が略三角形状をなす。そして第一取付け部21は、第一部位AR1側のロアレール先端部分(三角部分の一辺)であり、第二取付け部22は、第二部位AR2側のロアレール先端部分である。本実施例では、仮想線X1を挟んで、第一取付け部21と第二取付け部22を対称形状とし(線対称とし)、第二取付け部22が、第一取付け部21に対して直交状に連結する。
そして複数の係合部(第一係合部51,第二係合部52)は、それぞれロアレール20端部の略逆U字状の部位(互いに同形同寸)である。本実施例では、第一係合部51を、第一部位AR1側のロアレール端部を内側に屈曲させて形成し、第二係合部52を、第二部位AR2側のロアレール端部を内側に屈曲させて形成する。そして仮想線X1を挟んで、第一係合部51と第二係合部52を対称形状とする(線対称とする)。そして両係合部51,52の間に所定のクリアランスを設けて(開口部分を形成して)、アッパレール30(後述)を嵌装可能とする。
(アッパレール)
アッパレール30は、第三取付け部33と、複数の被係合部53,54(後述の規制構造)を有する(図3及び図4を参照)。
本実施例のアッパレール30(断面視)は、略逆U字状をなす部材(比較的幅狭)である。そしてアッパレール30は、ロアレール20内に所定のクリアランス(例えば転動部材を配置可能な隙間)を設けて嵌装可能である。
第三取付け部33は、アッパレール30の上部面であり、第一部位AR1と第二部位AR2に跨って設けることができる。そして本実施例では、後述するようにアッパレール30をロアレール20に取付けることで、第三取付け部33を傾斜状として、被取付け部12に対面状に配置できる。
そして複数の係合部(第一被係合部53,第二被係合部54)は、それぞれアッパレール30端部の略U字状の部位(互いに同形同寸)である。本実施例では、第一被係合部53を、第一部位AR1側のアッパレール端部を側に屈曲させて形成し、第二被係合部54を、第二部位AR2側のアッパレール端部を側に屈曲させて形成する。そして仮想線X1を挟んで、第一被係合部53と第二被係合部54を対称形状とする(線対称とする)。
(転動部材)
転動部材は、複数の球体40a〜40dであり、アッパレール30とロアレール20のスライド移動をスムーズ化することができる(図3及び図4を参照)。
転動部材40a〜40dは、例えばブラケット部(図示省略)に回転可能に嵌装することができ、ブラケット部は、各レール部材R1,R2内に配置可能な形状及び寸法(典型的に略U字状)を有する。
本実施例では、アッパレール30とロアレール20を組付ける際に、両レールの間に転動部材を介装する。このとき複数の球体40a〜40dを、アッパレール30外面とロアレール20内面の間に配置しつつ回転可能に接触させることで、アッパレール30とロアレール20がスムーズにスライド移動可能となる。
そして本実施例では、アッパレール30の一端部(第一被係合部53)の上下に一対の球体40a,40bが並列配置する。またアッパレール30の他端部(第二被係合部54)の上下に一対の球体40c,40dが並列配置する。このように複数の球体40a〜40dを、アッパレール30の四方に配置することで、アッパレール30にかかる荷重を、ロアレール20に分散させつつ伝達することができる(荷重受けの良い構成となる)。
(規制構造)
規制構造50は、アッパレール30とロアレール20の抜外れ方向の相対移動を規制する構造であり、第一規制部50Aと、第二規制部50Bを有する(図3及び図4を参照)。
第一規制部50Aは、第一部位AR1側の構造であり、第一係合部51と第一被係合部53を抜外れ方向に対面配置する(係合可能に配置する)ことで形成できる。また第二規制部50Bは、第二部位AR2側の構造であり、第二係合部52と第二被係合部54を抜外れ方向に対面配置する(係合可能に配置する)ことで形成できる。
[レール部材の組付け作業(規制構造の形成作業)]
図3及び図4を参照して、アッパレール30を、転動部材40a〜40dを介してロアレール20に嵌装しつつ、規制構造50(50A,50B)を形成する。
本実施例では、第一レール部材R1を組付ける際に、第一取付け部21を下方に向けた状態で、アッパレール30をロアレール20内に摺動可能に嵌装する。また第二レール部材R2を組付ける際に、第二取付け部22を下方に向けた状態で、アッパレール30をロアレール20内に摺動可能に嵌装する。
このとき第一係合部51内に第一被係合部53を配置する(第一規制部50Aが形成される)とともに、第二係合部52内に第二被係合部54を配置する(第二規制部50Bが形成される)。本実施例では、同形同寸の第一規制部50Aと第二規制部50Bが、仮想線X1を挟んで対称に配置することとなる。
そしてアッパレール30は、垂直方向X2からシート内方に角度θで傾斜した状態でロアレール20に嵌装される。このため第三取付け部33が傾斜状に配置して、被取付け部12に対面可能となる。
[レール部材の取付け作業]
図1及び図4を参照して、第一レール部材R1を、フレーム部材FMの一側部に配置するとともに、第二レール部材R2を、フレーム部材FMの他側部に配置する。
そして第三取付け部33を、シート外側から被取付け部12(平板部位)に対面状に配置しつつ、工具類を用いてボルト止め又は溶接などで固定する。こうすることでアッパレール30を、補強部材8Fに極力邪魔されることなく各ブラケット10A,10B(フレーム部材FM)に取付けることができる。
つぎにロアレール20を車室床面FSに固定することで、第一レール部材R1と第二レール部材R2を取付ける。このとき第一レール部材R1では、第一取付け部21(第一部位AR1側のロアレール部分)を車室床面FSに対面配置しつつ、ボルト止め又は溶接などで取付けることができる。また第二レール部材R2では、第二取付け部22(第二部位AR2側のロアレール部分)を車室床面FSに対面配置しつつ、ボルト止め又は溶接などで取付けることができる。
[変形例]
そして上述のシート構成では、ロアレール20の取付け位置を適宜変更できる(図3及び図4を参照)。
例えば第一レール部材R1では、第二取付け部22を車室壁面WSに対面配置しつつ取付けることができる。また第二レール部材R2においても、第一取付け部21を車室壁面WSに対面配置しつつ取付けることができる。
このように本実施例によれば、複数の取付け部21,22を適宜使い分けることで、レール部材を異なる構造体に取付けることができる(使い勝手の良い構成となる)。
[レール部材の挙動]
図3を参照して、車両衝突時の衝撃により、アッパレール30に対して垂直方向X2からシート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかる。
このとき本実施例では、同形同寸の第一規制部50Aと第二規制部50Bが、仮想線X1を挟んで対称に配置する。このため車両衝突時において、ロアレール20に対してアッパレール30が抜外れ方向に相対移動することで、第一部位AR1の第一規制部50Aと第二部位AR2の第二規制部50Bに均等の力がかかることとなる。この結果として各レール部材R1,R2の両側にバランス良く力を分散させることができるため、アッパレール30とロアレール20の抜外れ方向の相対移動を好適に阻止できる。
以上説明したとおり本実施例では、第一規制部50Aと第二規制部50Bを線対称に配置したことで、各レール部材R1R2の強度を好適に高めることができる。
また本実施例では、第一部位AR1と第二部位AR2が、仮想線X1を挟んで実質的に同一形状である。このため同一形状のレール部材を、フレーム部材FMの両側部に取付けることができる(レール部材の共用化が可能である)。このとき本実施例では、第一取付け部21又は第二取付け部22を適宜使い分けることで、各レール部材R1,R2を異なる構造体に取付けることができる(使い勝手の良い構成となる)。
そして本実施例では、アッパレール30を、シート内方側とは異なるシート側方から被取付け部12に取付け可能とした。こうすることでアッパレール30を、補強部材8Fに極力邪魔されることなくフレーム部材FMに取付けることができる(更に使い勝手の良い構成となる)。
このため本実施例によれば、各レール部材R1,R2の強度を高めつつ共用化を可能とすることができる。
本実施形態の車両用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シート構成部材の構成(形状や寸法等)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば補強部材は、パイプ状などの棒状部材でもよい。また上方部位と下方部位は一体とすることができまた別体とすることもできる。
(2)また本実施形態では、球状の転動部材40a〜40dを用いる例を説明したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば筒状(ロール状)の転動部材を用いることができる。またシート構成に応じて、転動部材を省略することもできる。
(3)また本実施形態では、アッパレール30とロアレール20に転動部材40a〜40dを介装する例を説明したが、パワースライドハウジング部材等の他部材を介装することもできる。
(4)また本実施形態では、車室構造体として、車室床面FS(第一構造体の一例)と、車室壁面WS(第二構造体の一例)を例示したが、車室構造体の構成を限定する趣旨ではない。また車室壁体は、車室床面に対して垂直に起立することができ、傾斜状に起立することができる。
(5)また本実施形態では、一対のレール部材R1,R2をシート前後方向に配置する例を説明したが、各レール部材の配置方向を限定する趣旨ではない。例えば一対のレール部材を、シート前後方向に対して直交する向き(車室幅方向)や傾斜する方向に配置することもできる。
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
FM フレーム部材
8F 補強部材
10A 第一ブラケット
10B 第二ブラケット
R1 第一レール部材
R2 第二レール部材
AR1 第一部位
AR2 第二部位
20 ロアレール
30 アッパレール
50 規制構造
50A 第一規制部
50B 第二規制部
51 第一係合部
52 第二係合部
53 第一被係合部
54 第二被係合部
X1 仮想線
X2 垂直方向
FS 車室床面
WS 車室壁面

Claims (3)

  1. シートクッションシートバックを備えたシート構成部材と、前記シート構成部材を車室構造体に対してスライド移動させる一対のレール部材とを有し、
    前記シート構成部材が、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、前記フレーム部材の両側部に対して橋渡し状に取付けられる平板状又は棒状の補強部材とを有し、
    前記一対のレール部材が、各々、前記車室構造体に取付けられるロアレールと、前記ロアレールに摺動可能に係合するとともに前記フレーム部材の側部に沿って取付けられるアッパレールと、前記アッパレールと前記ロアレールの抜外れ方向の相対移動を規制する規制構造を有し、
    車両衝突時の衝撃が前記フレーム部材にかかることで、前記アッパレールと前記ロアレールが抜外れ方向に相対移動する際に、前記補強部材にてシート幅方向の相対移動が規制されることで、前記アッパレールに対して、垂直方向からシート内方に角度θで傾斜した向きに力がかかる構成の車両用シートにおいて、
    前記レール部材の長尺方向に直交する断面視で、前記レール部材の中央を、前記垂直方向からシート内方に角度θで傾斜した仮想線で二分割して、前記仮想線一側に配置の第一部位と、前記一側とは異なる前記仮想線他側に配置の第二部位に区分けし、前記第一部位と前記第二部位の双方に前記規制構造を形成するとともに、車両衝突時において前記第一部位の規制構造と前記第二部位の規制構造に均等の力がかかる構成とし、
    前記フレーム部材の一側部に前記アッパレールを取付けつつ、前記第一部位側のロアレールの外面部分を前記車室構造体に取付け可能であるとともに、
    前記一側部とは異なる前記フレーム部材の他側部に前記アッパレールを取付けつつ、前記第二部位側のロアレールの外面部分を前記車室構造体に取付け可能であり、
    前記車室構造体に前記レール部材が取付けられた状態を基準として、前記第一部位の規制構造と前記第二部位の規制構造が、前記車室構造体に取付け可能な前記ロアレールの外面側にはみ出すことなく前記ロアレールの内面側に配置する車両用シート。
  2. 前記車室構造体が、車室床面である第一構造体と、前記第一構造体に対して起立状に配置する車室壁面である第二構造体とを有し、
    前記第一部位側と前記第二部位側のいずれか一方の前記ロアレール部分が前記第一構造体に取付け可能に配置するとともに、前記一方とは異なる前記第一部位側と前記第二部位側のいずれか他方の前記ロアレール部分が前記第二構造体に取付け可能に配置する請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記フレーム部材が、シート幅方向に傾斜状に配置する平板状の被取付け部位を有するとともに、前記アッパレールを、シート内方側とは異なるシート側方から前記被取付け部位に取付け可能である請求項1又は2に記載の車両用シート。
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