JP5702745B2 - 輻輳制御装置 - Google Patents

輻輳制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5702745B2
JP5702745B2 JP2012027347A JP2012027347A JP5702745B2 JP 5702745 B2 JP5702745 B2 JP 5702745B2 JP 2012027347 A JP2012027347 A JP 2012027347A JP 2012027347 A JP2012027347 A JP 2012027347A JP 5702745 B2 JP5702745 B2 JP 5702745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
congestion
station number
amount
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012027347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013165392A (ja
Inventor
謙輔 高橋
謙輔 高橋
英明 堀米
英明 堀米
浩一 堀内
浩一 堀内
建 可児島
建 可児島
大己 遠藤
大己 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012027347A priority Critical patent/JP5702745B2/ja
Publication of JP2013165392A publication Critical patent/JP2013165392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5702745B2 publication Critical patent/JP5702745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、網を介して通信サービスを行う際の輻輳対策に於いて、リアルタイムにトラヒックの制御総量を決定して、発呼を制御する輻輳制御装置に関する。
近年、網を介して通信サービスを行う際の輻輳対策に於いて、リアルタイムにトラヒックの制御総量を決定して制御することが行われるようになってきた。
特許文献1(特許2749659号公報)には、公衆交換電話網であるPSTN(Public Switched Telephone Networks)に於いて、着信集中などにより、疎通が困難となった交換機、または、疎通が困難となった地域を対地とする発信呼の制御方法の発明が記載されている。この制御方法では、当該対地へ疎通させる総呼数(呼数総量)を発信側の各交換機に配分した上で、各交換機で当該配分値を超える発信呼数分を規制し、トラヒック総量配分を最適化している。特許文献1には更に、配分値を、(接続可能呼数)×(発信エリア内の発信呼数)÷(呼数総量)によって算出することが記載されている。
IP(Internet Protocol)電話網のCTI−GW(Computer Technology Integration Gateway)またはソフトスイッチ(以降、「セッション制御装置」と記載している場合がある。)の輻輳制御に於いて、網のリソース以上の呼の流入を網の入口で止めるために、輻輳制御装置は、単位時間あたりに疎通させる総呼数(制御総量)を発側のセッション制御装置に配分する。更に、各セッション制御装置は、単位時間あたりに配分された値(制御量)を超える発信呼数を制御する。
図8は、比較例に於ける輻輳制御システムの構成と動作を示す図である。
輻輳制御システム1Aは、網管制端末10と、輻輳制御装置20Aと、セッション制御装置30−1〜30−6と、複数のユーザ端末40とを備えている。なお、セッション制御装置30−1〜30−6を特に区別しないときには、単にセッション制御装置30と記載する。
網管制端末10は、輻輳制御装置20Aに接続されている。輻輳制御装置20Aは、セッション制御装置30−1〜30−6と、ネットワークを介して接続されている。セッション制御装置30−1,30−2は、セッション制御装置30−5に接続されている。セッション制御装置30−3〜30−5は、セッション制御装置30−6に接続されている。セッション制御装置30−1〜30−6は、それぞれユーザ端末40に接続され、これらを収容している。
図8に於いて、セッション制御装置30−1は、「輻輳」の文字が示された放射状アイコンが上部に示され、ここで輻輳が発生していることを示している。
網管制端末10は、輻輳発生を検知すると、ステップS1に於いて、輻輳制御装置20Aに、制御総量を指示する。
ステップS2に於いて、輻輳制御装置20Aは、指示された制御総量を、各セッション制御装置30に配分し、各制御量を算出する。
ステップS3に於いて、輻輳制御装置20Aは、各セッション制御装置30に、配分した制御量を指示する。
ステップS4に於いて、各セッション制御装置30は、指示された制御量を超える発信呼を制限する。図8に於いて、セッション制御装置30−2〜30−6は、円形内に横線が引かれたアイコンが上部に示され、発呼規制していることを示している。
図9は、比較例に於けるセッション制御装置の動作を示す図である。
下側の矢印は、接続呼を示している。上側の矢印は、制御通過呼を示している。「×」マークが付与されている接続呼は、規制されていることを示している。ここで、セッション制御装置30は、2秒周期に於いて、制御量として1呼数が指定されている。セッション制御装置30は、当該2秒周期ごとに制御通過呼が1呼数以下となるように接続呼を制御している。
更に、特許文献2(特許第3715604号公報)および特許文献3(特開2004−304646号公報)には、IP電話システムに於いて、多数の呼の集中により、ソフトスイッチが機能停止する虞のある輻輳に対処するため、監視した呼数が閾値呼数以上ならば輻輳と判断する検出手段と、単位時間あたりの呼の接続許容数である呼数密度に基づいて呼の接続数を制御する制御手段とを実行する輻輳制御方法の発明が記載されている。更に、特許文献2には、SIP(Session Initiation Protocol)に於けるINVITE信号を呼数密度制御することが記載されている。
また、特許文献4(特開平5−022407号公報)には、輻輳を検出した交換機が規制情報を共通線信号方式などの応答信号、切断信号などのバックワ−ド信号に相乗するなどの方法で、発側交換機に通知する発明が記載されている。更に、特許文献4の発明は、発側交換機が当該規制情報の指示により規制制御を開始し、その後、輻輳交換機が輻輳状況に基づいて規制量を変更するか、または、発側交換機が当該発側交換機で得られた情報に基づいて規制量を変更する。特許文献4の発明は、このように、規制制御を発側と着側の両交換機のフィ−ドバック制御により自動的に輻輳制御を行うものである。
特許第2749659号公報 特許第3715604号公報 特開2004−304646号公報 特開平5−022407号公報
従来の技術に於ける輻輳制御は、「網リソースの最大活用」を目標のひとつとしている。これは、輻輳制御中であっても、呼の疎通率の最大化を図るというものである。これには、輻輳している対地への制御総量で最大活用できるように、当該対地への呼を制御することが必要である。
一般的に制御総量は、平常時の最繁時呼量とされることが多い。実際に疎通した量にて制御を実施することで、網リソースを超えないことが保証されるからである。更に、輻輳発生時でも、網リソースを超えないようにすることができるからである。
しかし、平常時の最繁時呼量を制御総量とすることには以下の2つの問題がある。
第1の問題は、平常時の最繁時呼量と網リソースとの乖離が大きくなっている場合に、「網リソースの最大活用」が十分に実現できていないことである。なぜなら、平常時の最繁時呼量は、「疎通実績のある値」であり、網リソースと乖離している虞があるからである。
第2の問題は、不経済性である。平常時の最繁時呼量は、加入者数や収用加入者の利用形態によって常に一定ではないため、定期的に取得する必要がある。平常時の最繁時呼量を取得する際には、輻輳発生時の地域単位を想定し、その地域単位へ向かう呼量を取得する必要がある。
しかし、輻輳制御の対象となる地域単位が、どの程度の大きさになるかを予め予測することは困難である。平常時の最繁時呼量を取得する地域単位よりも小さな範囲で輻輳が発生した場合は、輻輳が発生していない他の範囲を含めて輻輳制御の対象となってしまい、過制御となってしまう虞がある。このような事態を避けるには、細かな粒度の地域単位で、平常時の最繁時呼量を取得する手厚い運用体制が必要となり、よって不経済である。
図10(a),(b)は、加入者数または設備数と呼量との関係を示す図である。図10を参照して、平常時の最繁時呼量と網リソースとの乖離について説明する。
図10(a)は、従来の公衆交換電話網に於ける加入者数または設備数と呼量との関係を示す図である。横軸は、加入者数または設備数を示している。縦軸は、呼量を示している。
実線は、網リソースを示している。下側の破線は、最繁時呼量を示している。
従来の公衆交換電話網は、伝送路が網リソースのボトルネックとなっており、また、加入者数増加に伴う設備の増設も小さな単位で行われていた。そのため、小さな単位で網リソースが増加し、網リソースと最繁時呼量との乖離は小さかった。
図10(b)は、IP電話網に於ける加入者数または設備数と呼量との関係を示す図である。
IP電話網は、伝送路の大容量化に伴い、収容装置が網リソースのボトルネックとなっている。また、IP電話網は、加入者数の増加に伴う設備の増設が大きな単位で行われる。そのため、IP電話網は、大きな単位で網リソースが増加し、網リソースと最繁時呼量とが乖離していることが多い。したがって、輻輳制御の基本的な目標のひとつである「網リソースの最大活用」を充分に実現することができない虞がある。
図11は、番号区画と局番との関係を示す図である。
この図は、岩手県に於ける番号計画を示している。この図の右側から、番号区画コード項目と、番号区画項目と、市外局番項目とが右に向かって並んでいる。市外局番項目は、1桁目の「0」の記載を省略している。
例えば、市外局番019(岩手県)の地域(番号区画)を輻輳制御の対象とすると、平常時の最繁時呼量は、この図に示す市外局番0191〜0198の地域を、まとめて取得することができる。しかし、例えば、市外局番0191に係る番号区画(岩手県一関市、西磐井郡、東磐井郡)で、輻輳が発生したときには、この市外局番0191の地域以外の地域である市外局番0192〜0198の地域も輻輳制御の対象としてしまい、これらの地域に於ける呼の疎通率は低下してしまう。
例えば、各番号区画に係る地域を輻輳制御の対象とすると、各番号区画の地域単位で輻輳が発生したときに、輻輳が発生していない他の番号区画の地域を輻輳制御の対象とする虞はなくなる。しかし、輻輳制御装置は、この図に示す各番号区画の平常時の最繁時呼量を取得しなければならず、不経済である。
そこで、本発明は、平常時の最繁時呼量を取得することなしに、当該輻輳発生地域を絞り込んで輻輳制御できる輻輳制御装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、輻輳発生情報、対地間トラヒック量のいずれかを取得するトラヒック量収集手段と、少なくとも前記輻輳発生情報、前記対地間トラヒック量のいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳発生地域に係る第1の局番を特定する輻輳地域特定手段と、前記第1の局番を収容するセッション制御装置の第1の制御総量を算出して、各セッション制御装置に配分し、前記第1の局番への第1の制御量とする制御総量算出手段と、前記各セッション制御装置に対し、局番への制御量によって当該局番へのトラヒックを規制するよう指示する指示手段と、を備えており、前記トラヒック量収集手段は、規制指示後に於ける前記第1の局番への第1のトラヒック量を取得し、前記第1の局番を展開した展開局番へのトラヒック量を取得し、前記輻輳地域特定手段は、前記展開局番へのトラヒック量に基づいて、輻輳発生地域に係る第2の局番を特定し、前記制御総量算出手段は、前記第2の局番の第2の制御総量を算出して前記各セッション制御装置に配分し、前記第2の局番への第2の制御量とする、ことを特徴とする輻輳制御装置とした。
このようにすることで、輻輳制御装置は、当該輻輳発生地域を絞り込んで輻輳制御することができる。輻輳制御装置は更に、平常時の最繁時呼量を取得することなしに、当該輻輳発生地域を絞り込んで輻輳制御することができる。
請求項に記載の発明では、前記制御総量算出手段は、前記第2の局番を収容するセッション制御装置の制御総量を収容する各局番へのトラヒック量で按分し、最小割当値以上かつ最大割当値以下となるように前記第2の局番への前記第2の制御総量を算出する、ことを特徴とする請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、輻輳制御装置は、第2の局番に応じた制御総量を適切に算出すると共に、適切に輻輳発生を検知することができる。
請求項に記載の発明では、前記制御総量算出手段は、前記第1の局番を収容するセッション制御装置に、他の局番も収容されていたならば、前記第1の局番を収容するセッション制御装置の制御総量を前記第1の局番の収容率で按分し、前記第1の制御総量を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、輻輳発生地域の第1の局番を収容するセッション制御装置が、他の局番を収容しているときでも、適切に制御総量を算出することができる。
請求項に記載の発明では、前記制御総量算出手段は、前記第1の局番を収容するセッション制御装置が複数台であったならば、前記第1の局番を収容する複数台のセッション制御装置の制御総量の総和で、前記第1の制御総量を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、輻輳発生地域の第1の局番を収容するセッション制御装置が、複数台で構成されているときでも、適切に制御総量を算出することができる。
本発明によれば、平常時の最繁時呼量を取得することなしに、輻輳発生地域を絞り込んで輻輳制御することができる輻輳制御装置を提供することができる。
本実施形態に於ける輻輳制御システムを示す概略の構成図である。 本実施形態に於ける輻輳制御システムの各部構成を示す図である。 本実施形態に於ける輻輳制御のシーケンス図である。 本実施形態に於ける輻輳制御処理を示すフローチャートである。 本実施形態に於ける制御総量算出処理を示す図である。 本実施形態に於ける制御総量の算出例(1)を示す図である。 本実施形態に於ける制御総量の算出例(2)を示す図である。 比較例に於ける輻輳制御システムの構成と動作を示す図である。 比較例に於けるセッション制御装置の動作を示す図である。 比較例に於ける加入者数または設備数と呼量との関係を示す図である。 番号区画と局番との関係を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
(本実施形態の構成)
図1は、本実施形態に於ける輻輳制御システムを示す概略の構成図である。
輻輳制御システム1は、網管制端末10と、輻輳制御装置20と、セッション制御装置30−1〜30−6と、複数のユーザ端末40と、対地間トラヒック監視装置50とを備えている。なお、セッション制御装置30−1〜30−6を特に区別しないときには、単にセッション制御装置30と記載する。
網管制端末10は、輻輳制御装置20に接続されている。輻輳制御装置20は、セッション制御装置30−1〜30−6と、ネットワークを介して接続されている。セッション制御装置30−1,30−2は、セッション制御装置30−5に接続されている。セッション制御装置30−3〜30−5は、セッション制御装置30−6に接続されている。セッション制御装置30−6は、他網100に接続されている。セッション制御装置30−1〜30−6は、それぞれユーザ端末40に接続され、これらを収容している。
なお、図1に示す輻輳制御システム1は、セッション制御を行うソフトスイッチのみの構成となっているが、これに限られない。
ユーザ端末40は、例えばIP電話や固定電話などであり、当該ユーザ端末40から他端末への発信呼と、他端末から当該ユーザ端末40への着信呼によって、通信を行うものである。
セッション制御装置30は、いわゆるソフトスイッチであり、収容しているユーザ端末40から発信される新たな接続要求を、目的の着信先まで接続する制御を行うものである。
輻輳制御装置20は、セッション制御装置30の発呼を規制する制御を行い、当該ネットワークの輻輳を抑止するものである。
対地間トラヒック監視装置50は、指定された局番情報を対地とするトラヒック量を集計するものである。
図2は、本実施形態に於ける輻輳制御システムの各部構成を示す図である。
輻輳制御システム1は、輻輳制御装置20と、輻輳セッション制御装置30−mと、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nと、対地間トラヒック監視装置50とを備えている。輻輳制御装置20は、輻輳セッション制御装置30−mと、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nと、対地間トラヒック監視装置50とが接続されている。対地間トラヒック監視装置50には更に、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nが接続されている。なお、図2の輻輳制御システム1は、輻輳制御装置20と、ソフトスイッチであるセッション制御装置30と、対地間トラヒック監視装置50とに限定して表示している。発呼規制セッション制御装置30−1〜30−n、および、輻輳セッション制御装置30−mは、同様な構成のセッション制御装置30である。
輻輳セッション制御装置30−mは、例えば、罹災地域に位置する外部端末を収容しており、かつ、輻輳が発生しているものである。
発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nは、各周期の制御量に応じて発呼規制を行うセッション制御装置30であり、罹災地域内または罹災地域外に位置するものであり、輻輳が発生しているものと輻輳が発生していないものの両方を含んでいる。
輻輳セッション制御装置30−mは、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nとは同一の構成を有し、図2に於いて、主に輻輳の監視と発呼規制要求とに係る部位が示されている。発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nは、図2に於いて、主に発呼規制に係る部位が示されている。
《輻輳制御装置20の構成》
輻輳制御装置20は、制御コード決定部21と、制御指示情報決定部24と、制御指示部26と、DB(Database)部27とを備えている。制御コード決定部21は、輻輳地域特定機能部22と、トラヒック量収集部23とを備えている。制御指示情報決定部24は、制御総量算出部25を備えている。
制御コード決定部21は、各セッション制御装置30に指示する制御コードを決定するものである。
輻輳地域特定機能部22(輻輳地域特定手段)は、輻輳発生の際に、その輻輳が発生している地域を特定するものである。輻輳地域特定機能部22は、少なくとも輻輳発生情報、対地間トラヒック量のいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳発生地域に係る局番(第1の局番)を特定する。
トラヒック量収集部23(トラヒック量収集手段)は、後記するセッション制御装置30のトラヒック量集計部33から、予め規定された期間(以下、「周期」という。)に於ける発信呼数の情報を収集し、更に、当該通信網全体の当該周期に於ける発信呼数の合計値を集計するものである。更にトラヒック量収集部23は、セッション制御装置30のトラヒック量集計部33から輻輳発生情報を取得する機能と、対地間トラヒック監視装置50から対地間トラヒック量を取得する機能とを有している。
制御指示情報決定部24は、制御量を含む詳細な指示内容(送り先装置や対象電話番号など)を確定し、指示可能な状態とするものである。すなわち、制御指示情報決定部24は、制御総量算出部25が配分した制御量を含む指示内容に基づき、当該制御量に係るセッション制御装置30を確定して、当該セッション制御装置30に送信する通信パケットなどを作成する。
制御総量算出部25(制御総量算出手段)は、各セッション制御装置30に配分する制御量を決定するものである。すなわち、制御総量算出部25は、各セッション制御装置30に制御量を配分し、当該セッション制御装置30の次周期の制御量を算出する。
制御指示部26(指示手段)は、各セッション制御装置30に指示を送信する。すなわち、制御指示部26は、制御指示情報決定部24が決定した指示内容を、当該指示内容に係る当該セッション制御装置30に送信するものである。制御指示部26は、各セッション制御装置30の発呼規制部31に接続されている。制御指示情報決定部24と制御指示部26とは、セッション制御装置30に、配分された制御量で発信呼を規制するよう指示する指示手段である。
DB部27は、データベースを記憶する記憶手段である。データベースは、例えば、各地域の番号区画、市外局番、市内局番が格納されている。更に、DB部27は、網の構成に関する情報(例えば、セッション制御装置30の台数や位置情報)などの輻輳制御に必要なデータを記憶する。
《セッション制御装置30の構成》
セッション制御装置30は、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nで示すように、発呼規制部31と、接続要求処理部32と、トラヒック量集計部33とを備え、輻輳セッション制御装置30−mで示すように、発呼規制要求部34と、リソース監視部35とを備えている。更に、リソース監視部35は、CPU(Central Processing Unit)使用率測定部36を備えている。ここで、セッション制御装置30とは、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−n、および、輻輳セッション制御装置30−mの両方である。
《発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nの構成》
発呼規制部31は、輻輳制御装置20の制御指示部26が送信した指示内容を受信して、当該指示内容に基づく制御量で、次周期の発信呼を規制する。発呼規制部31は、輻輳地域以外への発信呼は規制しない。
接続要求処理部32は、当該セッション制御装置30に接続されているユーザ端末40の接続要求(発信呼)を処理するものである。更に、接続要求処理部32は、当該セッション制御装置30自身が収容する加入者から発信された接続要求と、網内の他のセッション制御装置30から当該セッション制御装置30に対して発信された接続要求の両方を処理するものである。
トラヒック量集計部33は、当該セッション制御装置30の当該周期に於ける発信呼数の情報を収集して集計し、輻輳制御装置20のトラヒック量収集部23に送信するものである。
なお、輻輳セッション制御装置30−mも、発呼規制部31(不図示)と、接続要求処理部32と、トラヒック量集計部33(不図示)とを備えている。
《輻輳セッション制御装置30−mの構成》
発呼規制要求部34は、当該セッション制御装置30が輻輳を検知したとき、輻輳制御装置20に対して、当該通信網の発呼規制を要求するものである。
リソース監視部35は、当該セッション制御装置30のリソース(メモリ、ストレージ容量、CPU、通信帯域など)を監視するものであり、当該リソースを監視することによって輻輳を検知するものである。
CPU使用率測定部36は、当該セッション制御装置30が備えているCPUの使用率を測定するものであり、CPU使用率が所定値を超えたことを検知することにより、輻輳を検知するものである。
なお、発呼規制セッション制御装置30−1〜30−nも、発呼規制要求部34(不図示)と、リソース監視部35(不図示)と、CPU使用率測定部36(不図示)とを備えている。
《対地間トラヒック監視装置50の構成》
対地間トラヒック監視装置50は、トラヒック照会部51と、トラヒック監視部52とを備えている。
トラヒック照会部51は、輻輳制御装置20から、指定局番へのトラヒック量の照会を受けたとき、当該トラヒック量を輻輳制御装置20に送信(応答)するものである。
トラヒック監視部52は、ネットワークに於いて、当該指定局番へのトラヒックを監視して、当該トラヒック量を集計するものである。集計したトラヒック量は、トラヒック照会部51によって、外部に送信される。
(本実施形態の動作)
本実施形態の輻輳制御装置20は、セッション制御装置30の収容局番が、番号計画(図11)による地域性を有していることに着目して、輻輳制御の対象とする局番情報を特定し、当該局番を収容しているセッション制御装置30の処理容量に基づいて制御総量を算出するものである。
輻輳制御装置20は、輻輳発生の際に、輻輳要因として特定した局番情報と、当該局番を収容しているセッション制御装置30に基づいて算出した制御総量とを制御指示として、LAN(Local Area Network)カードやモデムなどである通信装置の電磁的手段により、各セッション制御装置30に対して送信することにより、「網リソースの最大活用」を実現する。
図3は、本実施形態に於ける輻輳制御のシーケンス図である。
輻輳制御システム1は、ある地域が輻輳した際に、輻輳制御処理を行う。
処理を開始すると、シーケンスQ10に於いて、輻輳セッション制御装置30−mは、輻輳の発生を検知する。
シーケンスQ11に於いて、輻輳セッション制御装置30−mは、輻輳制御装置20の制御コード決定部21に、輻輳発生情報を通知する。輻輳制御装置20のトラヒック量収集部23は、輻輳発生情報を取得することにより、輻輳の発生を検知する。
シーケンスQ12に於いて、対地間トラヒック監視装置50は、所定地域のトラヒック量の増加を検知する。
シーケンスQ13に於いて、対地間トラヒック監視装置50は、輻輳制御装置20の制御コード決定部21に、増加した対地間トラヒック量を通知する。
シーケンスQ10,Q11の組合せ、または、シーケンスQ12,Q13の組合せのいずれかによって、輻輳制御装置20のトラヒック量収集部23は、輻輳の発生を検知することができる。
シーケンスQ14に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21の輻輳地域特定機能部22は、少なくとも輻輳発生情報、対地間トラヒック量のいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳地域を特定し、番号計画(図11)に基づいて輻輳発生地域に係る市外局番(第1の局番)を特定する。
シーケンスQ15に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、制御指示情報決定部24に、輻輳発生地域に係る市外局番(第1の局番)を通知する。
シーケンスQ16に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、当該局番への発呼数に係る制御総量を算出する。すなわち、制御総量算出部25は、輻輳発生地域に係る市外局番(第1の局番)を収容するセッション制御装置30の制御総量(第1の制御総量)を算出して、他の各セッション制御装置30に配分し、第1の局番への第1の制御量とする。
シーケンスQ17に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、網管制端末10に、制御内容を送信する。網管制端末10は、図示しない表示部に、送信された制御内容を表示する。
シーケンスQ18に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、各セッション制御装置30に、輻輳発生地域に係る広範囲な局番(第1の局番)と制御総量とを含む制御内容を指示する。これにより、各セッション制御装置30は、輻輳制御を開始する。
シーケンスQ19に於いて、各セッション制御装置30のトラヒック量集計部33は、指示された制御内容に基づいて、輻輳発生地域に係る局番(第1の局番)へのトラヒック量を集計する。このトラヒック量は、輻輳発生地域に係る局番(第1の局番)への発呼数と疎通呼数とを含んでいる。
シーケンスQ20に於いて、各セッション制御装置30は、輻輳制御装置20の制御コード決定部21に、輻輳発生地域に係る局番(第1の局番)へのトラヒック状況を通知する。ここで、制御コード決定部21のトラヒック量収集部23は、規制指示後に於ける第1の局番への第1のトラヒック量を取得する。
シーケンスQ21に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(トラヒック量収集部23)は、各セッション制御装置30から当該局番へのトラヒック量を集計する。
シーケンスQ22に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、制御指示情報決定部24に、トラヒック量の集計結果を通知する。
シーケンスQ23に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、網管制端末10に、トラヒック量の集計結果を送信する。
シーケンスQ24に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(トラヒック量収集部23)は、制御指示部26によって、対地間トラヒック監視装置50に、展開した局番のトラヒック量を要求する。このトラヒック量は、展開した局番への発呼数と疎通呼数とを含んでいる。以下、展開した局番のことを「展開局番」と記載している場合がある。
シーケンスQ25に於いて、対地間トラヒック監視装置50は、輻輳制御装置20の制御コード決定部21に、展開した局番のトラヒック量を応答(送信)する。ここで、制御コード決定部21の制御コード決定部21(トラヒック量収集部23)は、第1の局番を展開した展開局番へのトラヒック量を取得する。
シーケンスQ26に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(輻輳地域特定機能部22)は、展開した局番に係る輻輳地域を特定する。
シーケンスQ27に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、制御指示情報決定部24に、展開した局番と当該局番に係るトラヒック量を通知する。
シーケンスQ28に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、展開した局番を対地とする発信呼の制御総量を算出する。このとき、制御指示情報決定部24の輻輳地域特定機能部22は、展開した局番に係るトラヒック量に基づいて、当該展開した局番が輻輳しているか否かを判断し、輻輳していなければ、以降の輻輳制御の対象から外す。制御指示情報決定部24は、輻輳地域特定機能部22によって、展開した局番のうちから、輻輳地域に係る第2の局番を特定する。
シーケンスQ29に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、網管制端末10に、展開した局番に係る制御内容を送信して指示する。網管制端末10は、図示しない表示部に、送信された展開局番に係る制御内容を表示する。
シーケンスQ30に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、各セッション制御装置30に、輻輳地域に係る局番と制御総量とを含む制御内容を指示する。これにより、各セッション制御装置30は、輻輳制御を開始する。
なお、シーケンスQ26に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、輻輳発生地域(局番)を特定する際に、例えば図11に例示されているような番号計画に基づき、当該地域の市外局番に対して、下1桁を付加している。
図4は、本実施形態に於ける輻輳制御処理を示すフローチャートである。
輻輳制御処理を開始するとき、輻輳発生地域は、広範囲な局番情報(第1の局番)により特定されている。
ステップS10に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、広範囲な局番情報(第1の局番)の指定による制御総量(第1の制御総量)を算出する。
ステップS11に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、当該制御総量(第1の制御総量)を、各セッション制御装置30に均等配分した各制御量(第1の制御量)を算出する。
ステップS12に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、制御指示部26によって、各セッション制御装置30に、当該セッション制御装置30に係る当該制御量(第1の制御量)を指示する。
ステップS13に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(トラヒック量収集部23)は、前周期に制御している局番情報に、下1桁(0〜9)を追加し、新たな制御対象の局番情報として登録する。これらの局番情報は、第1の局番を展開した局番の情報である。
ステップS14に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、次の周期まで待つ。
ステップS15に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(トラヒック量収集部23)は、対地間トラヒック監視装置50から、各展開局番のトラヒック量を全て取得する。
ステップS16〜S22に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、各展開局番について処理を繰り返す。
ステップS17に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21(輻輳地域特定機能部22)は、当該展開局番で、輻輳が発生しているか否かを判断する。輻輳地域特定機能部22は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS18の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS21の処理を行う。
これにより、輻輳地域特定機能部22は、展開局番へのトラヒック量に基づいて、輻輳発生地域に係る第2の局番を特定することができる。
ステップS18に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、当該展開局番(第2の局番)を収容するセッション制御装置30の処理容量から、当該展開局番(第2の局番)の制御総量(第2の制御総量)を算出する。制御総量算出部25は、当該展開局番(第2の局番)を収容するセッション制御装置30の制御総量(第2の制御総量)を、収容する各局番へのトラヒック量で按分し、最小割当値以上かつ最大割当値以下となるように当該展開局番(第2の局番)への制御総量(第2の制御総量)を算出する。
ステップS19に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、当該展開局番(第2の局番)の制御総量(第2の制御総量)を、各セッション制御装置30のトラヒック量で按分して、各セッション制御装置30に係る当該制御量(第2の制御量)を算出する。
ステップS20に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、制御指示部26によって、各セッション制御装置30に係る当該展開局番の制御量(第2の制御量)を、各セッション制御装置30に指示する。輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24は、ステップS20の処理を終了したのち、ステップS22の処理を行う。
ステップS21に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、当該展開局番を、以降の輻輳制御の対象から外す。
ステップS22に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、全ての展開局番について処理を行ったか否かを判断する。輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、当該条件が成立しなかったならば、ステップS16の処理に戻る。
ステップS23に於いて、輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、輻輳制御の対象である展開局番が有るか否かを判断する。輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS14の処理に戻り、当該条件が成立しなかったならば(No)、図4の処理を終了する。
図5は、本実施形態に於ける制御総量算出処理を示す図である。
処理を開始すると、ステップS30に於いて、輻輳制御装置20の制御指示情報決定部24(制御総量算出部25)は、広範囲な局番情報に基づいて、この局番情報が収容されているセッション制御装置30を特定する。
ステップS31に於いて、制御総量算出部25は、当該局番は複数台のセッション制御装置30に収容されているか否かを判断する。制御総量算出部25は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS35の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS32の処理を行う。
ステップS32に於いて、制御総量算出部25は、当該セッション制御装置30に、他の局番も収容されているか否かを判断する。輻輳制御装置20の制御コード決定部21は、当該条件が成立したならば(Yes)、ステップS34の処理を行い、当該条件が成立しなかったならば(No)、ステップS33の処理を行う。
ステップS33に於いて、制御総量算出部25は、特定した1台のセッション制御装置30の処理能力を、制御総量として算出する。制御総量算出部25は、ステップS33の処理が終了すると、図5の処理を終了する。
ステップS34に於いて、制御総量算出部25は、特定した1台のセッション制御装置30の処理能力に、当該局番の収容率を掛けて、制御総量として算出する。制御総量算出部25は、ステップS34の処理が終了すると、図5の処理を終了する。
ステップS35に於いて、制御総量算出部25は、特定した複数のセッション制御装置30の処理能力の総和を制御総量として算出する。制御総量算出部25は、ステップS35の処理が終了すると、図5の処理を終了する。
この図5の処理の具体例は、後記する図6、図7で説明する。
図6(a)〜(c)は、本実施形態に於ける制御総量の算出例(1)を示す図である。
図6(a)は、当該局番を収容するセッション制御装置30が1台であり、かつ、他の局番が収容されていない例を示している。当該事例に於ける当該局番とは、019000〜019999である。
セッション制御装置30は、収容局番が019000〜019999であり、処理容量が3000呼/分である。
図6(b)は、当該局番を収容するセッション制御装置30に、他の局番も収容されている例を示している。
セッション制御装置30は、収容局番が019000〜019999および021000〜021999であり、処理容量が3000呼/分である。
図6(c)は、当該局番を収容するセッション制御装置30−1,30−2が複数台である例を示している。
セッション制御装置30−1は、収容局番が019000〜019499であり、処理容量が3000呼/分である。セッション制御装置30−2は、収容局番が019500〜019999であり、処理容量が3000呼/分である。
図7(a)〜(c−2)は、本実施形態に於ける制御総量の算出例(2)を示す図である。
図7(a)は、当該局番を収容するセッション制御装置30が1台の場合に於ける、展開局番に係る制御総量の算出例を示している。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、当該セッション制御装置30の処理量に所定の安全率を乗算して除外し、残りの処理量を、広範囲の局番を展開した局番である0190〜0199に、各局番へのトラヒック量に按分して割り当てている。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、当該セッション制御装置30の処理量に、所定の安全率を乗算して除外し、残りの処理量を広範囲の局番である019に割り当てている。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は更に、広範囲の局番を展開して、当該展開局番ごとのトラヒック量を集計し、広範囲の局番に割り当てた制御量を展開局番ごとのトラヒック量に応じて按分している。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、特定の局番に制御総量が集中しないように、各展開局番ごとに最小割当制御量と最大割当制御量とを規定している。輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、トラヒック量に応じて按分した制御量が、最小割当制御量未満ならば、最小割当制御量を割り当てている。輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、トラヒック量に応じて按分した制御量が、最大割当制御量を超えたならば、最大割当制御量を割り当てている。
図7(b)は、当該局番を収容するセッション制御装置30に、他の局番も収容されている場合に於ける、展開局番に係る制御総量の算出例を示している。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、当該セッション制御装置30の処理量に所定の安全率を乗算して除外し、残りの処理量を、広範囲の局番を展開した局番である0190〜0199と、広範囲の局番である021とに、各局番へのトラヒック量に按分して割り当てている。
図7(c−1),(c−2)は、当該局番を収容するセッション制御装置30が複数台の場合に於ける、展開局番に係る制御総量の算出例を示している。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、セッション制御装置30−1の処理量に、所定の安全率を乗算して除外し、残りの処理量を、広範囲の局番を展開した局番である0190〜0194に、各局番へのトラヒック量に按分して割り当てている。
輻輳制御装置20の制御総量算出部25は、同様に、セッション制御装置30−2の処理量に、所定の安全率を乗算して除外し、残りの処理量を、広範囲の局番を展開した局番である0195〜0199に、各局番へのトラヒック量に按分して割り当てている。
本実施形態に於いて、セッション制御装置30の処理容量から算出した値に任意の安全率を乗算して除外し、残りの処理値を制御総量としている。これにより、疎通呼数が制御総数を超過することによる輻輳崩壊を、抑止することができる。
輻輳制御装置20は、セッション制御装置30の処理容量を用いた制御総量の算出により、展開した局番に係る最繁時呼量を、輻輳が発生していないときでも定期的に取得する必要はなくなる。
(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態では、次の(A),(B)のような効果がある。
(A) 輻輳制御装置20は、輻輳地域を適切に絞り込むことができるので、輻輳地域を含んでいる他の地域を含めて発呼規制することがなくなり、呼の疎通率を向上させることができる。
(B) 輻輳制御装置20は、定期的にネットワークの最繁時呼量を取得しなくてもよい。これにより、輻輳制御装置20は、運用面での経済性を向上させることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) 対地間トラヒック監視装置50によるトラヒック監視機能は、輻輳制御装置20に組み込まれていてもよい。
(b) 輻輳制御装置20は、図3に示す以外の他の要因で輻輳制御を開始してもよく、例えば、災害の発生を検知したことや、企画型輻輳の発生条件を検知したことであってもよい。企画型輻輳の発生条件とは、例えば、大規模イベントが開催される時刻に於ける、イベント会場の周辺の場所のことである。
(c) 輻輳制御装置20は、輻輳制御処理に於いて、市外局番情報に下1桁を付与して、新たな制御対象の局番としている。しかし、これに限られず、再帰的に市外局番情報に下1桁を付与することにより、更に局番を展開してもよい。
(d) セッション制御装置30は、展開局番に係るトラヒック量を集計可能なように構成してもよい。これにより、輻輳制御装置20は、輻輳発生地域の第1の局番に係るトラヒック量と、展開局番に係るトラヒック量の両方を、それぞれセッション制御装置30から取得することができるので、輻輳制御装置20(トラヒック量収集部23)を、容易に作成することが可能となる。
1,1A 輻輳制御システム
10 網管制端末
20,20A 輻輳制御装置
21 制御コード決定部
22 輻輳地域特定機能部(輻輳地域特定手段)
23 トラヒック量収集部(トラヒック量収集手段)
24 制御指示情報決定部
25 制御総量算出部(制御総量算出手段)
26 制御指示部(指示手段)
27 DB部
30 セッション制御装置
31 発呼規制部
32 接続要求処理部
33 トラヒック量集計部
34 発呼規制要求部
35 リソース監視部
36 CPU使用率測定部
40 ユーザ端末
50 対地間トラヒック監視装置
51 トラヒック照会部
52 トラヒック監視部
100 他網

Claims (4)

  1. 輻輳発生情報、対地間トラヒック量のいずれかを取得するトラヒック量収集手段と、
    少なくとも前記輻輳発生情報、前記対地間トラヒック量のいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳発生地域に係る第1の局番を特定する輻輳地域特定手段と、
    前記第1の局番を収容するセッション制御装置の第1の制御総量を算出して、各セッション制御装置に配分し、前記第1の局番への第1の制御量とする制御総量算出手段と、
    前記各セッション制御装置に対し、局番への制御量によって当該局番へのトラヒックを規制するよう指示する指示手段と、
    を備えており、
    前記トラヒック量収集手段は、規制指示後に於ける前記第1の局番への第1のトラヒック量を取得し、前記第1の局番を展開した展開局番へのトラヒック量を取得し、
    前記輻輳地域特定手段は、前記展開局番へのトラヒック量に基づいて、輻輳発生地域に係る第2の局番を特定し、
    前記制御総量算出手段は、前記第2の局番の第2の制御総量を算出して前記各セッション制御装置に配分し、前記第2の局番への第2の制御量とする、
    ことを特徴とする輻輳制御装置。
  2. 前記制御総量算出手段は、前記第2の局番を収容するセッション制御装置の制御総量を収容する各局番へのトラヒック量で按分し、最小割当値以上かつ最大割当値以下となるように前記第2の局番への前記第2の制御総量を算出する、
    ことを特徴とする請求項に記載の輻輳制御装置。
  3. 前記制御総量算出手段は、
    前記第1の局番を収容するセッション制御装置に、他の局番も収容されていたならば、前記第1の局番を収容するセッション制御装置の制御総量を前記第1の局番の収容率で按分し、前記第1の制御総量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の輻輳制御装置。
  4. 前記制御総量算出手段は、
    前記第1の局番を収容するセッション制御装置が複数台であったならば、前記第1の局番を収容する複数台のセッション制御装置の制御総量の総和で、前記第1の制御総量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の輻輳制御装置。
JP2012027347A 2012-02-10 2012-02-10 輻輳制御装置 Expired - Fee Related JP5702745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027347A JP5702745B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 輻輳制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012027347A JP5702745B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 輻輳制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013165392A JP2013165392A (ja) 2013-08-22
JP5702745B2 true JP5702745B2 (ja) 2015-04-15

Family

ID=49176505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012027347A Expired - Fee Related JP5702745B2 (ja) 2012-02-10 2012-02-10 輻輳制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5702745B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6034816B2 (ja) * 2014-02-25 2016-11-30 日本電信電話株式会社 トラヒック制御装置、トラヒック制御方法、及びトラヒック制御プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2637182B2 (ja) * 1988-09-08 1997-08-06 日本電信電話株式会社 トラヒック輻輳制御方法
JP2749659B2 (ja) * 1989-09-07 1998-05-13 富士通株式会社 輻輳制御方式
JPH0420059A (ja) * 1990-05-14 1992-01-23 Fujitsu Ltd 発信呼数情報収集量制御方式
JPH04172746A (ja) * 1990-11-06 1992-06-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> トラヒック輻輳制御方式
JP2003338877A (ja) * 2002-05-22 2003-11-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 被災時緊急交換機制御装置およびその方法
JP5393248B2 (ja) * 2009-05-14 2014-01-22 日本電信電話株式会社 発側呼処理装置及び発信制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013165392A (ja) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104285459B (zh) 控制节点以及通信控制方法
US7983155B2 (en) Systems and methods for testing a network
US20060291477A1 (en) Method and apparatus for dynamically calculating the capacity of a packet network
JP6999051B2 (ja) 通信システム、方法、サーバ及びプログラム
WO2014080994A1 (ja) 輻輳制御システム、制御装置、輻輳制御方法およびプログラム
CN107733805B (zh) 业务负载调度方法和装置
CN109104445A (zh) 基于区块链的业务系统的防攻击方法及系统
JP2009159024A (ja) 通信システム、通信規制方法、信号処理サーバ装置、およびプログラム
KR20130060350A (ko) Atca-기반 장비에서 통신 트래픽을 스케줄링하기 위한 방법 및 장치
JP5702745B2 (ja) 輻輳制御装置
JP2007219637A (ja) 負荷分散システムおよびそのプログラム
JP5702742B2 (ja) 輻輳制御システムおよび輻輳制御方法
WO2012175140A1 (en) Gateway selection for load balancing
JP2020127158A (ja) Enumサーバおよび輻輳制御方法
JP2017049643A (ja) 情報処理装置、ライセンス管理プログラム、及び、ライセンス管理方法
JP5624954B2 (ja) 障害検出装置、障害検出方法及び障害検出プログラム
JP6020088B2 (ja) 負荷分散制御方法およびシステム
JP4270397B2 (ja) 通信制御システム
JP5695584B2 (ja) 輻輳制御装置、輻輳制御システムおよび輻輳制御方法
JP5945247B2 (ja) トラヒック規制システム、トラヒック規制制御装置、優先制御方法およびそのプログラム
JP5864451B2 (ja) 輻輳制御装置、および輻輳制御プログラム
JP5276633B2 (ja) 輻輳制御方法、輻輳制御装置及びプログラム
JP5952775B2 (ja) トラヒック制御装置、トラヒック制御方法、及びトラヒック制御プログラム
JP4952435B2 (ja) リソース管理装置及びそれを用いた無線ネットワーク制御装置
JP6034816B2 (ja) トラヒック制御装置、トラヒック制御方法、及びトラヒック制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140117

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5702745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees