JP5864451B2 - 輻輳制御装置、および輻輳制御プログラム - Google Patents

輻輳制御装置、および輻輳制御プログラム Download PDF

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本発明は、輻輳エリアに係る呼の制御総量を算出するための、輻輳制御装置、および輻輳制御プログラムに関する。
電話網で輻輳が発生した場合、ネットワークが処理可能な容量以上の呼の流入をネットワークの入り口で止めることが望ましい。そのため、単位時間に疎通させる総呼数である制御総量を、発側の加入者装置に配分し、各加入者装置は、単位時間ごとに、配分された制御量を超える発信呼を規制することにより、輻輳制御を実施していた。
輻輳制御を実施する目的の一つは、「ネットワークリソースの最大活用」である。その目的を実現するため、制御総量は、呼の完了率を最大とし、呼損率を最小とするように算出される。
ここで前提とするネットワークは、各エリアの端末を収容する加入者装置と、各加入者装置間を配下とする中継装置とを含んで構成される。以下、エリアの端末を収容することを、単に「エリアを収容する」と記載する。
中継装置の配下となる複数のエリアは、ブロックであり、これらブロック間の通信は、中継装置を経由して行われる。同一のブロック内での通信は、中継装置を経由せず、各加入者装置の間で行われる。各エリアは、固有の市外局番と紐付けられている。各エリアと加入者装置との関係には、以下の4ケースが考えられる。
ケース(1)は、一のエリアが一の加入者装置によって収容されている場合である。ケース(2)は、一のエリアが複数の加入者装置によって収容されている場合である。ケース(3)は、複数のエリアが一の加入者装置によって収容されている場合である。これらのケースでは、中継装置の配下には、複数の加入者装置が存在している。ケース(4)は、複数のエリアが複数の加入者装置によって収容されている場合である。このケース(4)の場合は、エリアと固有の市外局番とが紐付かないため、考慮対象外とする。
次に、輻輳エリアと一の中継装置の配下の加入者装置との関係は、以下の4ケースが考えられる。ケース(A)は、一の輻輳エリアが一の加入者装置によって収容されている場合である。ケース(B)は、一の輻輳エリアが複数の加入者装置によって収容されている場合である。ケース(C)は、複数の輻輳エリアが一の加入者装置によって収容されている場合である。ケース(D)は、複数の輻輳エリアが複数の加入者装置によって収容されている場合である。
ケース(1)に示すように、一のエリアが一の加入者装置によって収容されている場合、中継装置の配下のブロックで発生した輻輳は、一の輻輳エリアに係わるケース(A)と、複数の加入者装置がそれぞれ収容する各輻輳エリアに係わるケース(D)とがある。この場合には、ケース(B),(C)は発生しない。
ケース(2)に示すように、一のエリアが複数の加入者装置によって収容されている場合、中継装置の配下のブロックで発生した輻輳は、一の輻輳エリアを収容する加入者装置のうち1台で発生するケース(B)と、複数の輻輳エリアを収容する加入者装置のうち1台で発生するケース(D)とがある。この場合には、ケース(A),(C)は発生しない。
ケース(3)に示すように、複数のエリアが一の加入者装置によって収容されている場合、中継装置の配下のブロックで発生した輻輳は、一の輻輳エリアを含む複数のエリアを収容する加入者装置のうち1台で発生するケース(A)と、複数の輻輳エリアを含む複数のエリアを収容する加入者装置のうち1台で発生するケース(C)とがある。この場合には、ケース(B),(D)は発生しない。
非特許文献1には、輻輳エリアの局番を収容する加入者装置の処理容量を用いた制御総量の算出手法が記載されている。
例えば、市外局番19である岩手県エリアが制御対象の場合、このエリアを収容する加入者装置が1台で、かつ、この加入者装置に他のエリア(局番)が収容されていないならば、この加入者装置の処理容量を制御総量とする。
この算出方法は、岩手県エリア(局番「19」)を収容する加入者装置に、他のエリア(局番)も収容されているならば、この加入者装置の処理容量から、制御対象局番以外の時間あたり発信呼数を減算した値を制御総量とする。例えば、当該加入者装置に秋田県エリア(局番「18」)も収容されているならば、この加入者装置の処理容量から「18」の局番への時間あたり発信呼数を減算した値を制御総量とする。更に、この局番を収容する加入者装置が複数台ならば、前記した算出手法を組み合わせて、制御総量を算出する。
つまり、非特許文献1には、ケース(1)×(A)と、ケース(3)×(A)の制御総量の算出方法(算出手法)が記載されている。しかし、それ以外のケースについては、制御総量の算出方法は提案されていなかった。
複数のエリアが輻輳し、かつ、中継装置の処理容量が、その配下の加入者装置の処理容量の総和より小さい場合には、その中継装置に対して、各輻輳エリアに対する制御総量を算出して設定し、非輻輳エリアの呼に影響を与えないようにする必要がある。すなわち、既に他の輻輳エリアに対する輻輳制御を実施しており、新たな輻輳エリアを検知した場合には、これら複数の輻輳エリアを考慮して制御総量を算出する必要がある。
図13は、番号区画と局番との関係を示す図である。
番号区画コードと、番号区画とは、それぞれ市外局番と対応している。これら番号区画と市外局番との対応関係を計画することを、番号計画という。
例えば、番号区画コード108は、岩手県一関市、西磐井郡、および、東磐井郡のエリアであり、更に市外局番191に対応している。すなわち、岩手県一関市、西磐井郡、および、東磐井郡のエリアに収容されている固定電話端末に対する呼の発信は、その他のエリアの固定電話端末が、市外局番である「0191」と市内局番とを続けてダイヤルすることによって行われる。
図14は、一の中継装置の配下の複数エリアが輻輳している場合を示す図である。
図14に示すように、輻輳制御システム1は、中継装置2A−1,2A−2と、中継装置2A−1の配下に接続された加入者装置2−1,2−2と、中継装置2A−2の配下に接続された加入者装置2−3,2−4とを含んで構成されている。中継装置2A−1,2A−2と、加入者装置2−1〜2−4とは同様に構成されたセッション制御装置であり、呼を制御するものである。以下、各中継装置2A−1,…を特に区別しないときには、単に中継装置2Aと記載する。各加入者装置2−1,…を特に区別しないときには、単に加入者装置2と記載する。
中継装置2A−1と中継装置2A−2とは相互に通信可能に接続されて、これらの間で呼を中継するものである。中継装置2A−1と中継装置2A−2とは、加入者装置2−1,2−2から加入者装置2−3,2−4への呼を中継すると共に、加入者装置2−3,2−4から加入者装置2−1,2−2への呼とを中継する。各中継装置2A−1,2A−2が処理可能な時間あたり発信呼数である第1の処理容量は、5,000(呼/分)である。中継装置2A−2は更に、他網9に接続されて、他網9からの着信呼と、他網9への発信呼とを中継する。
加入者装置2−1は、エリア4−1の端末41と、エリア4−2の端末41とを収容している。加入者装置2−2は、エリア4−3の端末41を収容している。加入者装置2−3は、エリア4−4の端末41を収容している。加入者装置2−4は、エリア4−5の端末41を収容している。各加入者装置2−1〜2−4が処理可能な時間あたり発信呼数である第2の処理容量は、それぞれ3,000(呼/分)である。
エリア4−1は、市外局番「19」の岩手県である。エリア4−2は、市外局番「18」の秋田県である。エリア4−3は、市外局番「22」の宮城県である。エリア4−4は、東京都1である。エリア4−5は、東京都2である。ここで東京都1、東京都2とは、東京都に属する一部の地域である。以下、各エリア4−1〜4−5を特に区別しないときには、単にエリア4と記載する。
ブロック5−1は、東北ブロックであり、中継装置2A−1の配下のエリア4−1,4−2,4−3,…を含んで構成される。ブロック5−2は、東京ブロックであり、中継装置2A−2の配下のエリア4−4,4−5,…を含んで構成される。以下、各ブロック5−1,5−2を特に区別しないときには、単にブロック5と記載する。
図14に於いて、岩手県(局番「19」)の輻輳が発生し、その輻輳制御を実施中に秋田県(局番「18」)の輻輳が発生した場合を検討する。
最初に岩手県(局番「19」)の輻輳が発生したとき、加入者装置2−1の岩手県への制御総量は、非特許文献1に記載の技術によれば、処理容量である3,000(呼/分)から輻輳エリア以外の時間あたり発信呼数を減算した値となる。
しかし、非特許文献1には、一のエリアが輻輳しているときに、更に他のエリアが輻輳した場合のことは記載されていない。
図15は、一の中継装置配下の複数の加入者装置が輻輳している場合を示す図である。
図15の輻輳制御システム1は、図14の輻輳制御システム1とは異なり、加入者装置2−1は、エリア4−1のみを収容エリアとしており、それ以外は同様に構成されている。
図15の輻輳制御システム1に於いて、中継装置2A−1の配下に存在する複数の加入者装置2−1,2−2が輻輳した場合を考える。非特許文献1に記載の技術によれば、加入者装置2−1の岩手県(局番「19」)に対する制御総量を3,000(呼/分)とし、加入者装置2−2の宮城県(局番「22」)に対する制御総量を3,000(呼/分)として、輻輳制御を実施する。
高橋謙輔ほか、「呼制御サーバを考慮した制御総量算出手法の一検討」、電子情報通信学会大会講演論文集、一般社団法人電子情報通信学会、2012年3月6日、巻2012、568頁
非特許文献1に記載の技術は、図14に示すような、一の中継装置の配下の一のエリア(岩手県)が輻輳し、更に他のエリア(秋田県)が輻輳した場合を想定していない。よって、2番目以降の輻輳エリアに対する制御総量を算出することはできなかった。
非特許文献1に記載の技術によれば、図15に示す一の中継装置の配下の複数の加入者装置が輻輳したときには、加入者装置2−1,2−2への制御総量を算出することができる。しかし、中継装置2A−1の処理容量の5,000(呼/分)を超過する虞があり、よって輻輳していない他のエリアの呼損率が増大する虞がある。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、複数のエリアが同時に輻輳した際に、輻輳していない他のエリアの呼損率を増大させないように中継装置の制御総量を算出する、輻輳制御装置、および輻輳制御プログラムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明では、輻輳エリアと当該輻輳エリアに係る局番とを特定する輻輳エリア特定手段と、各前記輻輳エリアを収容する加入者装置を配下とする中継装置が処理可能な第1の処理容量から、当該中継装置の配下の各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数を減算し、当該中継装置から他の中継装置への時間あたり呼数を減算し、当該中継装置の配下のブロック以外のブロックから各前記輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分して、当該中継装置から各前記輻輳エリアへの各制御総量を算出する制御総量算出手段と、前記中継装置に対して、各前記制御総量によって各前記輻輳エリアへの呼を規制するよう指示する制御指示手段と、を備えることを特徴とする輻輳制御装置とした。
請求項8に記載の発明では、輻輳エリアと当該輻輳エリアに係る局番とを特定する輻輳エリア特定手段、各前記輻輳エリアを収容する加入者装置を配下とする中継装置が処理可能な第1の処理容量から、当該中継装置の配下の各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数を減算し、当該中継装置から他の中継装置への時間あたり呼数を減算し、当該中継装置の配下のブロック以外のブロックから各前記輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分して、当該中継装置から各前記輻輳エリアへの各制御総量を算出する制御総量算出手段、前記中継装置に対して、各前記制御総量によって各前記輻輳エリアへの呼を規制するよう指示する制御指示手段、としてコンピュータを機能させるための輻輳制御プログラムとした。
このようにすることで、本発明の輻輳制御装置や輻輳制御プログラムを実行するコンピュータは、複数のエリアが同時に輻輳した際に、輻輳していない他のエリアの呼損率を増大させないように中継装置の制御総量を算出することができる。よって、輻輳の影響を当該輻輳が発生しているエリアに限定し、非輻輳エリアへの着信呼に対する影響と、輻輳ブロックから他のブロックへの発信呼に対する影響とを防ぎ、呼損率の増大を防ぐことができる。
また、本発明の輻輳制御装置や輻輳制御プログラムを実行するコンピュータは、中継装置の処理容量から、非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数と他の中継装置への時間あたり呼数とを減じて、輻輳エリアに割り当てる処理呼数としている。よって、輻輳の影響を当該輻輳が発生しているエリアに限定し、非輻輳エリアへの着信呼に対する影響と、輻輳ブロックから他のブロックへの発信呼に対する影響とを防ぐことができる。
更に輻輳エリアが複数の場合、本発明の輻輳制御装置は、各輻輳エリア向けの時間あたり発信呼数の比率で、輻輳エリアに割り当てる処理呼数を按分して、各輻輳エリアに割り当てる制御総量としている。よって、各輻輳エリアへの発信呼の呼損率を均等とすることができる。
請求項に記載の発明では、前記制御総量算出手段は、前記第1の処理容量に所定の安全率を乗算したのちに、前記制御総量の算出を行う、ことを特徴とする請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、本発明の輻輳制御装置は、輻輳エリアに割り当てる処理呼数に所定の安全率を乗算して制御総量を算出する。中継装置は、輻輳エリアを収容する加入者装置に対して、所定の安全率を乗じた時間あたり呼数を中継する。よって、輻輳エリアを収容する加入者装置は、処理対象とする時間あたり呼数を、自身の処理容量よりも更に低くして、呼損率の増大を抑止することができる。
請求項に記載の発明は、1または複数の加入者装置が、それぞれ前記輻輳エリアのうちの1つを収容し、かつ、当該1または複数の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも前記制御総量が大きい場合である。このとき、前記第2の処理容量で、各前記制御総量を置き換える、ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、本発明によれば、1または複数の加入者装置が輻輳エリアのうちの1つを収容しているとき、中継装置は、輻輳エリアへの時間あたり発信呼数を予め規制して、輻輳エリアを収容する加入者装置が処理可能な時間あたり呼数以下とすることができる。
請求項に記載の発明は、1または複数の加入者装置が、それぞれ前記輻輳エリアのうちの1つを収容し、かつ、当該1または複数の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記中継装置の配下のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数と前記制御総量との和が大きい場合である。このとき、前記第2の処理容量から前記ブロック内呼数を減じた値を算出し、各前記制御総量を置き換える、ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、本発明の輻輳制御装置は、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり呼数を、予め制御総量から減算している。よって、輻輳エリアを収容する加入者装置は、処理すべき時間あたり呼数が、その加入者装置が処理可能な時間あたり呼数である第2の処理容量を超えることがなくなり、輻輳崩壊を未然に抑止可能である。更に、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの呼損率を低くすることができる。
請求項に記載の発明は、単一の加入者装置が前記輻輳エリアを複数収容し、かつ、当該単一の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と前記制御総量との和が大きい場合である。このとき、前記第2の処理容量から前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数を減算し、各前記輻輳エリアへの時間あたり呼数の比率で按分した値を算出し、各前記制御総量を置き換える、ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、本発明によれば、単一の加入者装置が複数の輻輳エリアを収容しているとき、中継装置は、非輻輳エリアから輻輳エリアへの時間あたり発信呼数を、これら複数の輻輳エリアを収容する加入者装置が処理可能な容量以下になるように規制することができる。さらに、中継装置は、各輻輳エリアへの発信呼の呼損率を均等にすることができる。
請求項に記載の発明は、単一の加入者装置が前記輻輳エリアを複数収容し、かつ、当該単一の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記中継装置の配下の地域から当該輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数、前記制御総量、および、前記単一の加入者装置が収容する非輻輳エリアへの時間あたり呼数の和が大きい場合である。このとき、前記第2の処理容量から前記ブロック内呼数と前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数とを減算し、各前記輻輳エリアへの時間あたり呼数の比率で按分した値を算出し、各前記制御総量を置き換える、ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置とした。
このようにすることで、本発明の輻輳制御装置は、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数の分だけ予め減じた値を制御総量としている。よって、輻輳エリアを収容する加入者装置は、処理すべき時間あたり呼数が、その加入者装置の処理容量を超えなくなる。更に、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの呼損率を低くすることができる。
本発明によれば、複数のエリアが同時に輻輳した際に、輻輳していない他のエリアの呼損率を増大させないように中継装置の制御総量を算出する、輻輳制御装置、および輻輳制御プログラムを提供することができる。
本実施形態に於ける輻輳制御システムを示す概略の構成図である。 本実施形態に於ける輻輳制御システムの各部構成を示す図である。 本実施形態に於ける輻輳制御を示すシーケンス図である。 複数の各輻輳エリアを単一の加入者装置が収容する第1パターンを示す図である。 第1パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。 第1パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置が輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。 単一の輻輳エリアを複数の加入者装置が収容する第2パターンを示す図である。 第2パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。 第2パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置が輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。 複数の輻輳エリアを単一の加入者装置が収容する第3パターンを示す図である。 第3パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。 第3パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートであり、輻輳エリアを収容する各加入者装置が輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。 番号区画と局番との関係を示す図である。 一の中継装置の配下の複数エリアが輻輳している場合を示す図である。 一の中継装置配下の複数の加入者装置が輻輳している場合を示す図である。
以降、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面と数式とを参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に於ける輻輳制御システム1を示す概略の構成図である。
図1に示すように、輻輳制御システム1は、中継装置2A−1,2A−2と、中継装置2A−1の配下に接続された加入者装置2−1,2−2と、中継装置2A−2の配下に接続された加入者装置2−3,2−4と、輻輳制御装置6と、網管制端末8と、対地間トラヒック監視装置7とを含んで構成されている。中継装置2A−1,2A−2と加入者装置2−1〜2−4とは同様に構成されており、呼を制御するものである。
各加入者装置2は、各エリア4の端末41を収容している。すなわち、各加入者装置2は、各エリア4を収容エリアとしている。各エリア4は、それぞれ固有の市外局番と紐付けられている。加入者装置2−1と加入者装置2−2とは、相互に接続されていると共に中継装置2A−1に接続されている。加入者装置2−1と加入者装置2−2とは、中継装置2A−1を介さずに、相互に呼を中継可能である。加入者装置2−3と加入者装置2−4とは、相互に接続されて呼を中継すると共に、中継装置2A−2に接続されている。加入者装置2−3と加入者装置2−4とは、中継装置2A−2を介さずに、相互に呼を中継可能である。各加入者装置2は、自身が接続されている中継装置2Aからの呼と、自身が接続されている中継装置2Aの配下のブロックからの呼とを処理する。
ブロック5−1は、中継装置2A−1の配下の各加入者装置2のエリア4−1,4−2,…を含んで構成される。ブロック5−2は、中継装置2A−2の配下の各加入者装置2のエリア4−3,4−4,…を含んで構成される。すなわち、各ブロック5−1,5−2は、各中継装置2A−1,2A−2の配下である。
中継装置2A−1と中継装置2A−2とは相互に通信可能に接続されて、これらの間で呼を中継するものである。中継装置2A−1と中継装置2A−2とは、加入者装置2−1,2−2から加入者装置2−3,2−4への呼を中継すると共に、加入者装置2−3,2−4から加入者装置2−1,2−1への呼を中継する。各中継装置2A−1,2A−2の処理容量Cは、5,000(呼/分)である。中継装置2A−2は更に、他網9に接続されて、他網9からの着信呼と、他網9への発信呼とを中継する。中継装置2A−1,2A−2は更に、配下のエリア4に係る局番と、このエリア4の制御総量とを指定することにより、このエリア4への発信呼を規制することができる。
輻輳制御装置6は、各中継装置2Aと、各加入者装置2とに接続され、更に対地間トラヒック監視装置7と、網管制端末8とに接続されている。輻輳制御装置6は、輻輳を検知して、各中継装置2Aと各加入者装置2とに制御総量を設定するものである。
対地間トラヒック監視装置7は、各中継装置2Aと、各加入者装置2とに接続され、更に輻輳制御装置6に接続されている。対地間トラヒック監視装置7は、各中継装置2Aのトラヒック量と各加入者装置2のトラヒック量とを監視するものである。
図2は、本実施形態に於ける輻輳制御システム1の各部構成を示す図である。適宜図1を参照して、以下に説明する。
図2に示すように、輻輳制御システム1は、輻輳制御装置6と、輻輳している加入者装置2−1,…と、発呼規制する中継装置2A−1,2A−2と、発呼規制する加入者装置2−3と、対地間トラヒック監視装置7とを含んで構成されている。輻輳制御装置6は、加入者装置2−1と、中継装置2A−1,2A−2と、加入者装置2−3と、対地間トラヒック監視装置7とが接続されている。対地間トラヒック監視装置7は、各加入者装置2および中継装置2Aに接続されている。なお、図2は、図1の要素のうち必要なものに限定して表示している。各中継装置2A−1,2A−2と、加入者装置2−1,2−3は、同様な構成のセッション制御装置である。なお、図2に於いて、中継装置2A−1,2A−2と加入者装置2−1,2−3とは、主に発呼規制に係る部位に限定して示している。
加入者装置2−1は、例えば、罹災地域であるエリア4−1(図1参照)に位置する端末41を収容しており、かつ、輻輳が発生しているものである。
各加入者装置2−3は、各周期の制御量に応じて発呼規制を行い、罹災地域外に位置するものであり、輻輳が発生していないものである。
《輻輳制御装置6》
輻輳制御装置6は、制御コード決定部61と、制御指示情報決定部62と、制御指示部63と、DB(Database)部64と、記憶部65とを含んで構成されている。制御コード決定部61は、輻輳エリア特定部611と、トラヒック量収集部612とを含んで構成されている。制御指示情報決定部62は、制御総量算出部621を含んで構成されている。
制御コード決定部61は、各中継装置2Aおよび各加入者装置2に指示する制御コードを決定するものである。
輻輳エリア特定手段である輻輳エリア特定部611は、輻輳発生の際に、その輻輳が発生しているエリアを特定するものである。輻輳エリア特定部611は、少なくとも輻輳発生情報、対地間トラヒック量のいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳エリアに係る局番を特定する。
トラヒック量収集手段であるトラヒック量収集部612は、後記する各中継装置2Aおよび各加入者装置2のトラヒック量集計部23から、予め規定された期間(以下、「周期」という。)に於ける各発信呼数の情報を収集し、更に、このネットワーク全体の当該周期に於ける各発信呼数の合計値を集計するものである。更にトラヒック量収集部612は、各中継装置2Aおよび各加入者装置2のトラヒック量集計部23から輻輳発生情報を取得する機能と、対地間トラヒック監視装置7から対地間トラヒック量を取得する機能とを有している。
制御指示情報決定部62は、制御量を含む詳細な指示内容(送り先装置や対象電話番号など)を確定し、指示可能な状態とするものである。すなわち、制御指示情報決定部62は、制御総量算出部621が配分した制御量を含む指示内容に基づき、当該制御量に係る各中継装置2Aおよび各加入者装置2を確定して、当該各中継装置2Aおよび各加入者装置2に送信する通信パケットなどを作成する。
制御総量算出手段である制御総量算出部621は、ボトルネックの中継装置2Aの配下である輻輳エリア全体に割当て可能な処理呼数Aを算出する。ここで「ボトルネックの中継装置2A」とは、配下のブロックに輻輳エリアが含まれているものをいう。処理呼数Aは、以下の変数α,β,γ,θ,mと式(1)とに基づいて、算出することができる。
この中継装置2Aが処理可能な時間あたり呼数・・・α(呼/分)
この中継装置2Aから他の中継装置2Aへの時間あたり呼数・・・β(呼/分)
この中継装置2Aの配下の非輻輳エリアiへの時間あたり呼数・・・γi(呼/分)
この中継装置2Aの配下の非輻輳エリアの数・・・m(個)
安全率・・・θ(%)
Figure 0005864451
制御総量算出部621は更に、処理呼数Aを、各輻輳エリアへの発信呼数で按分して、この中継装置2Aに於ける各制御総量AMを算出する。
他のブロックから各輻輳エリアx(x=i,k,…)への時間あたり発信呼数・・・ACx
各輻輳エリアkへの制御総量・・・AMk
この中継装置2Aの配下の輻輳エリアの数・・・n(個)
Figure 0005864451
制御指示手段である制御指示部63は、各中継装置2Aおよび各加入者装置2に指示を送信する。すなわち、制御指示部63は、制御指示情報決定部62が決定した指示内容を、当該指示内容に係る各中継装置2Aおよび各加入者装置2に送信するものである。制御指示部63は、各中継装置2Aおよび各加入者装置2の発呼規制部21に対して指示内容を送信する。制御指示情報決定部62と制御指示部63とは、各中継装置2Aおよび各加入者装置2に、配分された制御量で発信呼を規制するよう指示する。
DB部64は、データベースを記憶する記憶手段である。データベースは、例えば、各エリアの番号区画、市外局番、市内局番が格納されている。更に、DB部64は、ネットワークの構成に関する情報(例えば、各中継装置2Aの台数、各加入者装置2の台数や位置情報、各中継装置2Aと各加入者装置2との接続トポロジ)などの輻輳制御に必要なデータを記憶する。
記憶部65は、例えばRAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)などであり、各中継装置2Aが処理可能な時間あたり呼数である第1の処理容量、各加入者装置2が処理可能な時間あたり呼数である第2の処理容量、計算結果である制御総量、ソフトウェアプログラムなどを格納するものである。
《中継装置2Aと加入者装置2》
各中継装置2Aと各加入者装置2とは、発呼規制部21と、接続要求処理部22と、トラヒック量集計部23とを含んで構成されている。各中継装置2Aと各加入者装置2とは、図2の加入者装置2−1で示すように、発呼規制要求部24と、リソース監視部25とを含んで構成されているが、図2ではこれらを省略している。リソース監視部25は、CPU(Central Processing Unit)使用率測定部251を含んで構成されている。
発呼規制部21は、輻輳制御装置6の制御指示部63が送信した指示内容を受信して、当該指示内容に基づく制御量で、指示されたエリア4への発信呼を規制する。発呼規制部21は、指示されたエリア4以外への発信呼は規制しない。
接続要求処理部22は、端末41の接続要求である発信呼を処理するものである。更に、接続要求処理部22は、自身が収容する加入者から発信された接続要求と、この通信網内の他の加入者装置2から自身に対して発信された接続要求の両方を処理するものである。
トラヒック量集計部23は、自身が収容する当該周期に於ける発信呼数の情報を収集して集計し、輻輳制御装置6のトラヒック量収集部612に送信するものである。
発呼規制要求部24は、自身が輻輳を検知したとき、輻輳制御装置6に対して、この通信網の発呼規制を要求するものである。
リソース監視部25は、自身のリソース(メモリ、ストレージ容量、CPU、通信帯域など)を監視するものであり、当該リソースを監視することによって輻輳を検知するものである。
CPU使用率測定部251は、自身が備えているCPUの使用率を測定するものであり、CPU使用率が所定値を超えたことを検知することにより、輻輳を検知するものである。
《対地間トラヒック監視装置7》
対地間トラヒック監視装置7は、トラヒック照会部71と、トラヒック監視部72とを含んで構成されている。
トラヒック照会部71は、輻輳制御装置6から、指定局番に係るトラヒックの照会を受けたとき、このトラヒックの情報を輻輳制御装置6に送信(応答)するものである。
トラヒック監視部72は、例えば各中継装置2Aや各加入者装置2のトラヒック量集計部23から当該指定局番のトラヒックの情報を収集して集計するものである。集計したトラヒックの情報は、トラヒック照会部71によって、外部に送信される。
本実施形態の輻輳制御装置6は、輻輳制御の対象とする局番情報を特定し、当該局番を収容している加入者装置2の第1の処理容量と、これら加入者装置2を配下とする中継装置2Aの第2の処理容量とに基づいて制御総量AMを算出するものである。
輻輳制御装置6は、輻輳発生の際に、輻輳要因として特定した局番情報と、当該局番を収容している加入者装置2に基づいて算出した制御総量AMとを制御指示として、LAN(Local Area Network)カードやモデムなどである通信装置の電磁的手段により、各中継装置2Aや各加入者装置2に対して送信することにより、「ネットワークリソースの最大活用」を実現する。
図3は、本実施形態に於ける輻輳制御を示すシーケンス図である。適宜図1、図2を参照して、以下に説明する。
輻輳制御システム1は、あるエリアが輻輳した際に、輻輳制御処理を行う。
シーケンスQ10に於いて、加入者装置2−1は、輻輳の発生を検知する。
シーケンスQ11に於いて、輻輳を検知した加入者装置2−1は、輻輳制御装置6の制御コード決定部61に、輻輳発生情報を通知する。制御コード決定部61の輻輳エリア特定部611は、このようにして輻輳発生情報を取得して、輻輳の発生を検知する。
シーケンスQ12に於いて、対地間トラヒック監視装置7は、所定エリアのトラヒックの増加を検知する。
シーケンスQ13に於いて、対地間トラヒック監視装置7は、輻輳制御装置6の制御コード決定部61に、増加したトラヒックの情報を通知する。
シーケンスQ10,Q11の組合せ、または、シーケンスQ12,Q13の組合せのいずれかによって、制御コード決定部61の輻輳エリア特定部611は、輻輳の発生を検知することができる。
シーケンスQ14に於いて、制御コード決定部61の輻輳エリア特定部611は、少なくとも輻輳発生情報、トラヒックのいずれかを含んだ情報に基づいて、輻輳エリアを特定し、更に番号計画に基づいて作成された番号区画(図13参照)に基づいて、輻輳エリアに係る市外局番を特定する。
シーケンスQ15に於いて、輻輳制御装置6の制御コード決定部61は、制御指示情報決定部62に、輻輳エリアの市外局番を通知する。
シーケンスQ16に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62(制御総量算出部621)は、この電話網の接続トポロジを参照して、当該局番に係る中継装置2A−1を特定する。この電話網の接続トポロジは、DB部64に格納されている。
シーケンスQ17に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、対地間トラヒック監視装置7に対して、中継装置2A−1の配下の各エリアへの時間あたり発信呼数の情報を要求する。ここでは、中継装置2A−1の配下のブロック以外である他のブロックから、各エリアへの時間あたり発信呼数の情報を要求している。
シーケンスQ18に於いて、対地間トラヒック監視装置7は、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62に対して、中継装置2A−1の配下の各エリアへの時間あたり発信呼数の情報を応答する。
シーケンスQ19に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、特定した中継装置2A−1に対して、他の中継装置2A−2との間の呼数の情報を要求する。
シーケンスQ20に於いて、中継装置2A−1は、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62に対して、他の中継装置2A−2との間の呼数の情報を応答する。
シーケンスQ21に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、この輻輳エリアを収容する加入者装置2−1の処理呼数Aを算出する。
シーケンスQ22に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、この輻輳エリアは、加入者装置2−1の収容エリアであることを判定する。
シーケンスQ23に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、加入者装置2−1に対して、中継装置2A−1の配下である当該ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の情報を要求する。
シーケンスQ24に於いて、加入者装置2−1は、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62に対して、中継装置2A−1の配下である当該ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の情報を応答する。
シーケンスQ25に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、処理呼数Aから各輻輳エリアへの各制御総量AMを算出する。
シーケンスQ26に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、算出した各輻輳エリアへの各制御総量AMを、網管制端末8に表示する。
シーケンスQ27に於いて、輻輳制御装置6の制御指示情報決定部62は、算出した各輻輳エリアへの各制御総量AMを、制御指示部63により、中継装置2A−1に送信する。中継装置2A−1は、各輻輳エリアへの各制御総量AMを発呼規制部21に設定して、輻輳エリアへの発信呼の規制を開始する。
図4は、複数の各輻輳エリアを単一の加入者装置2が収容する第1パターンを示す図である。
第1パターンの輻輳制御システム1に於いて、中継装置2A−1は、加入者装置2−1〜2−3を配下としている。各加入者装置2−1〜2−3の収容地域は、各エリア4−1〜4−3である。中継装置2A−1が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−1である。エリア4−1〜エリア4−3は、いずれもブロック5−1に含まれている。
加入者装置2−1が処理可能な呼数は、処理容量C1である。加入者装置2−2が処理可能な時間あたり呼数は、処理容量C2である。加入者装置2−3が処理可能な時間あたり呼数は、処理容量C3である。
第1パターンでは、エリア4−1,4−2に於いて輻輳が発生しており、エリア4−3に於いては、輻輳が発生していない。ブロック5−1は、自身に含まれるエリア4−1,4−2で輻輳が発生しているので、輻輳ブロックである。
中継装置2A−2は、加入者装置2−4を配下としている。加入者装置2−4の収容地域は、エリア4−4である。中継装置2A−2が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−2である。第1パターンでは、このブロック5−2とエリア4−4とを、輻輳が発生しているブロック5−1の外の代表地域として記載している。
太い実線は、輻輳が発生しているエリア4−1への時間あたり発信呼数AC1(呼/分)を示している。中継装置2A−1の発呼規制部21は、エリア4−1への時間あたり呼数を制御総量AM1(呼/分)に規制している。
太い破線は、輻輳が発生しているエリア4−2への時間あたり発信呼数AC2(呼/分)を示している。中継装置2A−1の発呼規制部21は、エリア4−2への時間あたり呼数を制御総量AM2(呼/分)に規制している。
エリア4−4からエリア4−3への細実線矢印は、中継装置2A−1の配下の輻輳していないエリア4−3への時間あたり着信呼数γ1(呼/分)を示している。以下、輻輳していないエリア4のことを、非輻輳エリア4と記載する。なお、図4に於いて、エリア4−4は、輻輳しているブロック5−1以外のブロック5に含まれるエリア4を代表して示している。中継装置2A−1の配下に、他の非輻輳エリア4が存在する場合、i番目の非輻輳エリア4に着信する時間あたり呼数は、着信呼数γi(呼/分)である。
中継装置2A−1から他の中継装置2A−2への細実線矢印は、中継装置2A−1から他の中継装置2Aへの時間あたり呼数β(呼/分)を示している。
(ケース1に於ける算出例)
ここで、図4に示すケース1に於ける算出例を示す。以下の場合に於いて、処理呼数Aは、式(3)で算出される。
他のブロックから輻輳エリア4−1への時間あたり発信呼数AC1(呼/分)=10,000
他のブロックから輻輳エリア4−2への時間あたり発信呼数AC2(呼/分)=20,000
非輻輳エリア4−3への時間あたり着信呼数γ1(呼/分)=400
中継装置2A−1から他の中継装置2Aへの時間あたり呼数β(呼/分)=1,000
安全率θ(%)=100
Figure 0005864451
中継装置2A−1に於ける輻輳エリア4−1への呼の制御総量AM1(呼/分)は、式(4)で算出される。
Figure 0005864451
中継装置2A−1に於ける輻輳エリア4−2への呼の制御総量AM2(呼/分)は、式(5)で算出される。
Figure 0005864451
図5は、第1パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS10〜S15に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアに係る処理を繰り返す。
ステップS11に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを算出する。
ステップS12に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアを収容する加入者装置2の処理容量Cを取得する。
ステップS13に於いて、制御総量算出部621は、加入者装置2の処理容量Cよりも制御総量AMが大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS14の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS15の処理を行う。
ステップS14に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを加入者装置2の処理容量Cで置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数が、当該輻輳エリアを収容する加入者装置2の処理容量Cを超えないように、予め規制することができる。よって、この加入者装置2は、呼損することなく、この中継装置2Aからの呼を処理することができる。
ステップS15に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアに係る処理を繰り返したか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立しなかったならば、ステップS10の処理に戻り、当該判断条件が成立したならば、図5の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアの制御総量AMは、各輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
図6は、第1パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS20〜S26に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアに係る処理を繰り返す。
ステップS21に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを算出する。
ステップS22に於いて、制御総量算出部621は、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数であるブロック内呼数AXを算出する。
ステップS23に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアを収容する加入者装置2の処理容量Cを取得する。
ステップS24に於いて、制御総量算出部621は、加入者装置2の処理容量Cよりも、制御総量AMとブロック内呼数AXとの和が大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS25の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、ステップS26の処理を行う。
ステップS25に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを、処理容量Cからブロック内呼数AXを減じた値で置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数との和が、加入者装置2の処理容量Cを超えないように、予め規制することができる。よって、この加入者装置2は、この中継装置2Aからの呼と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの呼とを処理することができる。
ステップS26に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアに係る処理を繰り返したか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立しなかったならば、ステップS20の処理に戻り、当該判断条件が成立したならば、図6の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアの制御総量AMは、各輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
図7は、単一の輻輳エリアを複数の加入者装置2が収容する第2パターンを示す図である。
第2パターンの輻輳制御システム1に於いて、中継装置2A−1は、加入者装置2−1〜2−5を配下としている。加入者装置2−1,2−2の収容地域は、共通するエリア4−1である。加入者装置2−3の収容地域は、エリア4−2である。加入者装置2−4,2−5の収容地域は、共通するエリア4−3である。中継装置2A−1が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−1である。エリア4−1〜エリア4−3は、いずれもブロック5−1に含まれている。
各加入者装置2−1〜2−5が処理可能な時間あたり呼数は、各処理容量C1〜C5である。
第2パターンでは、エリア4−1に於いて輻輳が発生しており、エリア4−2,エリア4−3に於いては、輻輳が発生していない。ブロック5−1は、当該ブロックに含まれるエリア4−1で輻輳が発生しているので、輻輳ブロックである。
中継装置2A−2は、加入者装置2−6を配下としている。加入者装置2−6の収容地域は、エリア4−4である。中継装置2A−2が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−2である。第2パターンでは、このブロック5−2とエリア4−4とを、輻輳が発生しているブロック5−1の外の代表地域として記載している。
太い実線は、加入者装置2−1への時間あたり発信呼数を示している。太い破線は、加入者装置2−2への時間あたり発信呼数を示している。輻輳が発生しているエリア4−1の発信呼数AC1(呼/分)は、これらの総和である。中継装置2A−1の発呼規制部21は、エリア4−1への発信呼を、制御総量AM1(呼/分)に規制している。
エリア4−4からエリア4−2への細実線矢印は、輻輳していないエリア4−2への時間あたり着信呼数γ1(呼/分)を示している。エリア4−4からエリア4−3への細破線矢印は、輻輳していないエリア4−3への時間あたり着信呼数γ2(呼/分)を示している。
中継装置2A−1から他の中継装置2A−2への細実線矢印は、中継装置2A−1から他の中継装置2Aへの時間あたり呼数β(呼/分)を示している。
図8は、第2パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS30に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを算出する。
ステップS31に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアを収容する複数の加入者装置2の総処理容量ΣCを取得する。制御総量算出部621は、例えば、これら複数の加入者装置2の各処理容量を取得したのち、これら処理容量の総和を算出する。
ステップS32に於いて、制御総量算出部621は、複数の加入者装置2の総処理容量ΣCよりも、制御総量AMが大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS33の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、図8の制御総量算出処理を終了する。
ステップS33に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを、複数の加入者装置2の総処理容量ΣCで置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数が、輻輳エリアを収容する複数の加入者装置2の総処理容量ΣCを超えないように、予め規制することができる。よって、これら複数の加入者装置2は、この中継装置2Aからの呼を処理することができる。
制御総量算出部621は、ステップS33の処理が終了すると、図8の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアへの各制御総量AMは、各輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
図9は、第2パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS40に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを算出する。
ステップS41に於いて、制御総量算出部621は、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数であるブロック内呼数AXを算出する。
ステップS42に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアを収容する複数の加入者装置2の総処理容量ΣCを取得する。
ステップS43に於いて、制御総量算出部621は、複数の加入者装置2の総処理容量ΣCよりも、制御総量AMとブロック内呼数AXとの和が大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS44の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、図9の制御総量算出処理を終了する。
ステップS44に於いて、制御総量算出部621は、当該輻輳エリアに対する制御総量AMを、当該総処理容量ΣCからブロック内呼数AXを減じた値で置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数との和が、当該輻輳エリアを収容する複数の加入者装置2の総処理容量ΣCを超えないように、予め規制することができる。よって、これら複数の加入者装置2は、この中継装置2Aからの呼と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの呼とを処理することができる。
制御総量算出部621は、ステップS44の処理が終了すると、図9の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアへの各制御総量AMは、当該輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
図10は、複数の輻輳エリアを単一の加入者装置2が収容する第3パターンを示す図である。
第3パターンの輻輳制御システム1に於いて、中継装置2A−1は、加入者装置2−1〜2−3を配下としている。加入者装置2−1の収容地域は、エリア4−1〜4−3である。加入者装置2−2の収容地域は、エリア4−4である。加入者装置2−3の収容地域は、エリア4−5である。中継装置2A−1が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−1である。エリア4−1〜エリア4−5は、いずれもブロック5−1に含まれている。
各加入者装置2−1〜2−3が処理可能な時間あたり呼数は、各処理容量C1〜C3である。
第3パターンでは、エリア4−1,4−2に於いて輻輳が発生しており、エリア4−3〜4−5に於いては、輻輳が発生していない。ブロック5−1は、当該ブロックに含まれるエリア4−1,4−2で輻輳が発生しているので、輻輳ブロックである。
中継装置2A−2は、加入者装置2−4を配下としている。加入者装置2−4の収容地域は、エリア4−6である。中継装置2A−2が配下としている各加入者装置2の収容地域は、ブロック5−2である。第3パターンでは、このブロック5−2とエリア4−6とを、輻輳が発生しているブロック5−1の外の代表地域として記載している。
太い実線は、他のブロック5−2から輻輳が発生しているエリア4−1への時間あたり発信呼数AC1(呼/分)を示している。中継装置2A−1の発呼規制部21は、エリア4−1への呼を制御総量AM1(呼/分)に規制している。
太い破線は、他のブロック5−2から輻輳が発生しているエリア4−2への時間あたり発信呼数AC2(呼/分)を示している。中継装置2A−1の発呼規制部21は、エリア4−2への呼を制御総量AM2(呼/分)に規制している。
エリア4−6からエリア4−3への細実線矢印は、中継装置2A−1の配下の輻輳していないエリア4−3への時間あたり着信呼数γ1(呼/分)を示している。
エリア4−6からエリア4−4への細実線矢印は、中継装置2A−1の配下の輻輳していないエリア4−4への時間あたり着信呼数γ2(呼/分)を示している。
エリア4−6からエリア4−5への細破線矢印は、中継装置2A−1の配下の輻輳していないエリア4−5への時間あたり着信呼数γ3(呼/分)を示している。なお、図10に於いて、エリア4−6は、輻輳しているブロック5−1以外のブロック5に含まれるエリアを代表して示している。中継装置2A−1の配下に、他の非輻輳エリアiが存在する場合、この非輻輳エリアiには、時間あたり着信呼数γi(呼/分)の呼が着信する。
中継装置2A−1から他の中継装置2A−2への細実線矢印は、中継装置2A−1から他の中継装置2Aへの時間あたり呼数β(呼/分)を示している。
図11は、第3パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内も制御対象とする場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS50に於いて、制御総量算出部621は、当該加入者装置2が収容する各輻輳エリアと各非輻輳エリアとを特定する。
ステップS51に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、各輻輳エリアに対する制御総量AMiを算出する。
ステップS52に於いて、制御総量算出部621は、各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数の総数Σγを算出する。
ステップS53に於いて、制御総量算出部621は、当該加入者装置2の処理容量Cを取得する。
ステップS54に於いて、制御総量算出部621は、加入者装置2の処理容量Cよりも、総制御総量ΣAMと総数Σγとの和が大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS55の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、図11の制御総量算出処理を終了する。
ステップS55に於いて、制御総量算出部621は、処理容量Cから総数Σγを減算し、各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分した値を算出する。
ステップS56に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアへの制御総量AMiを算出した値によって置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と、他のブロックから各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数との和が、この加入者装置2の処理容量Cを超えないように、予め規制することができる。よって、複数の加入者装置2は、この中継装置2Aからの各輻輳エリアへの呼と、各非輻輳エリアへの呼とを処理することができる。
制御総量算出部621は、ステップS56の処理が終了すると、図11の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアへの各制御総量AMiは、各輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
図12は、第3パターンに於ける制御総量算出処理を示すフローチャートである。ここでは、輻輳エリアを収容する各加入者装置2が、輻輳ブロック内を制御対象外としている場合を示している。
輻輳制御装置6の制御コード決定部61が輻輳エリアを特定し、制御指示情報決定部62が輻輳エリアを配下とする中継装置2Aを特定すると、制御総量算出処理が開始する。
ステップS60に於いて、制御総量算出部621は、当該加入者装置2が収容する各輻輳エリアと各非輻輳エリアとを特定する。
ステップS61に於いて、制御総量算出部621は、前記した式(1)および式(2)に基づき、各輻輳エリアに対する制御総量AMiを算出する。
ステップS62に於いて、制御総量算出部621は、各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数の総数Σγを算出する。
ステップS63に於いて、制御総量算出部621は、同一ブロック内から各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の総和であるブロック内呼数ΣAXを算出する。
ステップS64に於いて、制御総量算出部621は、当該加入者装置の処理容量Cを取得する。
ステップS65に於いて、制御総量算出部621は、加入者装置の処理容量Cよりも、総制御総量ΣAMとブロック内呼数ΣAXと総数Σγとの和が大きいか否かを判断する。制御総量算出部621は、当該判断条件が成立したならば(Yes)、ステップS66の処理を行い、当該判断条件が成立しなかったならば(No)、図12の制御総量算出処理を終了する。
ステップS66に於いて、制御総量算出部621は、処理容量Cから、時間あたり着信呼数の総数Σγと、ブロック内呼数ΣAXとを減じた値を算出し、更に各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分した値を算出する。
ステップS67に於いて、制御総量算出部621は、各輻輳エリアへの制御総量AMiを算出した値によって置き換える。
すなわち、輻輳制御装置6は、この中継装置2Aに対して、他のブロックから各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と、各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの時間あたり発信呼数との和が、この加入者装置2の処理容量Cを超えないように、予め規制することができる。よって、加入者装置2は、この中継装置2Aからの各輻輳エリアへの呼と、各非輻輳エリアへの呼と、同一ブロック内から当該輻輳エリアへの呼とを処理することができる。
制御総量算出部621は、ステップS67の処理が終了すると、図12の制御総量算出処理を終了する。ここで算出した各輻輳エリアの各制御総量AMiは、当該輻輳エリアを配下とする中継装置2Aに対して設定される。
(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態では、次の(A)〜(H)のような効果がある。
(A) 輻輳制御装置6は、複数のエリアが同時に輻輳した際に、輻輳していない他のエリアの呼損率を増大させないように中継装置の制御総量を算出している。よって、輻輳の影響を当該輻輳が発生しているエリアに限定し、非輻輳エリアへの着信呼に対する影響と、輻輳ブロックから他のブロックへの発信呼に対する影響とを防ぎ、呼損率の増大を防ぐことができる。
(B) 輻輳制御装置6は、中継装置2Aの処理容量から、非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数と、他の中継装置への時間あたり呼数とを減じて、輻輳エリアに割り当てる処理呼数Aとしている。よって、輻輳の影響を当該輻輳が発生しているエリアに限定し、非輻輳エリアへの着信呼に対する影響と、輻輳ブロックから他のブロックへの発信呼に対する影響とを防ぎ、呼損率の増大を防ぐことができる。
(C) 輻輳エリアが複数の場合、輻輳制御装置6は、処理呼数Aを、他のブロックから各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分して、各輻輳エリアに割り当てる制御総量としている。よって、各輻輳エリアの発信呼の呼損率を均等とすることができる。
(D) 更に輻輳制御装置6は、輻輳エリアに割り当てる処理呼数Aに、所定の安全率を乗算している。中継装置2Aは、輻輳エリアを収容する加入者装置2に、所定の安全率を乗じた時間あたり呼数を中継する。よって、輻輳エリアを収容する加入者装置2は、処理対象とする時間あたり呼数を、自身の処理容量Cよりも更に低くして、呼損率の増大を抑止することができる。
(E) 各加入者装置2が単一の輻輳エリアを収容しているケース1に於いて、輻輳制御装置6は、加入者装置2の処理容量Cよりも、この輻輳エリアに割り当てる制御総量が大きいとき、この制御総量AMを、この処理容量Cで置き換えている。よって、中継装置2Aは、輻輳エリアへの時間あたり発信呼数を予め規制して、輻輳エリアを収容する加入者装置2が処理することができる時間あたり呼数以下とすることができる。
(F) 複数の加入者装置2が単一の輻輳エリアを収容しているケース2に於いて、輻輳制御装置6は、これら複数の加入者装置2の総処理容量よりも、この輻輳エリアに割り当てる制御総量AMが大きいとき、この制御総量AMを、これら複数の加入者装置2の総処理容量で置き換えている。よって、これら複数の加入者装置2を配下とする中継装置2Aは、この輻輳エリアに対する発信呼を予め規制して、これら複数の加入者装置2が処理することができる時間あたり呼数以下とすることができる。
(G) 単一の加入者装置2が複数の輻輳エリアを収容しているケース3に於いて、輻輳制御装置6は、この加入者装置2の処理容量Cよりも、非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数の総数とこれら複数の輻輳エリアに割り当てる総制御総量AMとの和が大きいとき、各制御総量AMを、この加入者装置2の処理容量Cから、非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数の総数で減じた値を算出し、更に他のブロックから各輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分した値としている。よって、この加入者装置2を配下とする中継装置2Aは、これら輻輳エリアに対する発信呼を予め規制して、この加入者装置2の処理容量以下とすることができる。さらに、中継装置2Aは、各輻輳エリアへの発信呼の呼損率を均等にすることができる。
(H) 輻輳エリアを収容する加入者装置2が処理する時間あたり呼数は、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数AXと、中継装置2Aが中継した時間あたり呼数との和となる。輻輳制御装置6は、輻輳ブロック内を制御対象外とする図6、図9、図12の場合に於いて、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの時間あたり呼数AXを予め減じた値を、制御総量AMとしている。よって、輻輳エリアを収容する加入者装置2は、処理すべき時間あたり呼数が、その加入者装置2の第2の処理容量を超えることがなくなる。更に、輻輳ブロック内から輻輳エリアへの呼損率を低くすることができる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a),(b)のようなものがある。
(a) 本実施形態の輻輳制御システム1は、各図で示す場合に限定されない。例えば、一の中継装置2Aの配下の地域に、複数の輻輳エリアが含まれ、かつ、一の加入者装置2の収容地域に一の輻輳エリアが含まれ、他の加入者装置2の収容地域に複数の輻輳エリアが含まれ、更に他の輻輳エリアが他の複数の加入者装置2に含まれていてもよい。
(b) 本実施形態の輻輳制御装置6は、コンピュータに輻輳制御処理を行わせるための輻輳制御プログラムによって、各手段が実現されていてもよい。
1 輻輳制御システム
2 加入者装置
2A 中継装置
21 発呼規制部 (発呼規制手段)
22 接続要求処理部
23 トラヒック量集計部
24 発呼規制要求部
25 リソース監視部
251 CPU使用率測定部
4 エリア
41 端末
5 ブロック
6 輻輳制御装置
61 制御コード決定部 (制御コード決定手段)
611 輻輳エリア特定部 (輻輳エリア特定手段)
612 トラヒック量収集部 (トラヒック量収集手段)
62 制御指示情報決定部 (制御指示情報決定手段)
621 制御総量算出部 (制御総量算出手段)
63 制御指示部 (制御指示手段)
64 DB部
7 対地間トラヒック監視装置
71 トラヒック照会部
72 トラヒック監視部

Claims (7)

  1. 輻輳エリアと当該輻輳エリアに係る局番とを特定する輻輳エリア特定手段と、
    各前記輻輳エリアを収容する加入者装置を配下とする中継装置が処理可能な第1の処理容量から、当該中継装置の配下の各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数を減算し、当該中継装置から他の中継装置への時間あたり呼数を減算し、当該中継装置の配下のブロック以外のブロックから各前記輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分して、当該中継装置から各前記輻輳エリアへの各制御総量を算出する制御総量算出手段と、
    前記中継装置に対して、各前記制御総量によって各前記輻輳エリアへの呼を規制するよう指示する制御指示手段と、
    を備えることを特徴とする輻輳制御装置。
  2. 前記制御総量算出手段は、前記第1の処理容量に所定の安全率を乗算したのちに、前記制御総量の算出を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の輻輳制御装置。
  3. 1または複数の加入者装置が、それぞれ前記輻輳エリアのうちの1つを収容し、かつ、当該1または複数の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも前記制御総量が大きいならば、前記第2の処理容量で、各前記制御総量を置き換える、
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置。
  4. 1または複数の加入者装置が、それぞれ前記輻輳エリアのうちの1つを収容し、かつ、当該1または複数の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記中継装置の配下のブロックから当該輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数と前記制御総量との和が大きいならば、前記第2の処理容量から前記ブロック内呼数を減じた値を算出し、各前記制御総量を置き換える、
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置。
  5. 単一の加入者装置が前記輻輳エリアを複数収容し、かつ、当該単一の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数と前記制御総量との和が大きいならば、前記第2の処理容量から前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数を減算し、各前記輻輳エリアへの時間あたり呼数の比率で按分した値を算出し、各前記制御総量を置き換える、
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置。
  6. 単一の加入者装置が前記輻輳エリアを複数収容し、かつ、当該単一の加入者装置が処理可能な第2の処理容量よりも、前記中継装置の配下の地域から当該輻輳エリアへの時間あたり呼数であるブロック内呼数、前記制御総量、および、前記単一の加入者装置が収容する非輻輳エリアへの時間あたり呼数の和が大きいならば、前記第2の処理容量から前記ブロック内呼数と前記単一の加入者装置が収容する前記非輻輳エリアへの時間あたり発信呼数とを減算し、各前記輻輳エリアへの時間あたり呼数の比率で按分した値を算出し、各前記制御総量を置き換える、
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の輻輳制御装置。
  7. 輻輳エリアと当該輻輳エリアに係る局番とを特定する輻輳エリア特定手段、
    各前記輻輳エリアを収容する加入者装置を配下とする中継装置が処理可能な第1の処理容量から、当該中継装置の配下の各非輻輳エリアへの時間あたり着信呼数を減算し、当該中継装置から他の中継装置への時間あたり呼数を減算し、当該中継装置の配下のブロック以外のブロックから各前記輻輳エリアへの時間あたり発信呼数の比率で按分して、当該中継装置から各前記輻輳エリアへの各制御総量を算出する制御総量算出手段、
    前記中継装置に対して、各前記制御総量によって各前記輻輳エリアへの呼を規制するよう指示する制御指示手段、
    としてコンピュータを機能させるための輻輳制御プログラム。
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