JP4270397B2 - 通信制御システム - Google Patents
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Description
従来においては、通信アプリケーションや通信方式に基づいて適切な通信速度を決定する技術も存在する(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ネットワーク資源を有効に利用しながらユーザの利便性を考慮して、柔軟に通信制御を行う通信制御システムを提供することを目的とする。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
[1.1.構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る通信制御システム1の全体構成を示す図である。同図に示すように、通信制御システム1は、ユーザが使用するユーザ端末としての移動機10と、通信制御装置20と、通信判別装置30と、コンテンツプロバイダ40とを含んで構成される。これらの装置は、移動通信網、インターネット等の通信ネットワークによって通信可能に接続されている。通信制御装置20及び通信判別装置30は、移動機10とコンテンツプロバイダ40との間の通信を中継する。
通信判別装置30は、CPU、メモリ及び通信インターフェースを備え、一般的なコンピュータのハードウェア構成を有している。メモリには、コンテンツ種別毎の通信制御条件決定用のプログラムや各種データ格納用のデータベースが記憶されている。通信制御装置20も一般的なコンピュータのハードウェア構成を備えている。通信制御装置20のメモリには、通信制御用のプログラムが記憶されている。
通信制御装置20及び通信判別装置30が備えるハードウェア及びソフトウェア資源によって、図2に示す通信制御システム1の機能構成が実現される。以下、各構成要素について説明する。
コンテンツ対応通信制御条件記憶部11は、通信判別装置30が備えており、コンテンツの種別と通信制御条件との対応関係を示す情報を記憶する。
ここで、通信クラスとは、所定の通信帯域を共有する度合いを表している。図4は、通信帯域を共有する度合いを概念的に示す図である。図4(a)には、所定の通信帯域(例えば384kbpsの帯域)を1人のユーザが使用する1つの移動機10が専有する場合を示す。図4(b)は、所定の通信帯域をユーザAが使用する移動機10とユーザBが使用する移動機10とが共有する場合を示す。
図2に戻り、通信制御条件決定部13は通信判別装置30が備えており、移動機10とコンテンツプロバイダ40との通信が開始される時やコンテンツのダウンロード要求が発生した時に、当該通信の通信制御条件を決定する。
次に、図6を参照して、上記構成における通信制御システム1の動作について説明する。
まず、ユーザは移動機10を操作して、所望のコンテンツの取得を要求する。
これにより、移動機10は、コンテンツを要求するためのHTTP要求を送信する(ステップS1)。
コンテンツプロバイダ40はHTTP要求を受信すると、要求されたコンテンツをデータベースから取得する。コンテンツプロバイダ40は、取得したコンテンツを含み、かつ、ヘッダにコンテンツの種別を記述したHTTP応答を生成する。コンテンツプロバイダ40は生成したHTTP応答を返信する(ステップS2)。
通信制御装置20の通信制御部14は、通知された通信制御条件を元にユーザが利用するコンテンツの通信を制御する(ステップS5)。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
[2.1.構成]
図7は、本発明の第2実施形態に係る通信制御システム2の全体構成を示す図である。同図に示すように、通信制御システム2は、移動機110と、通信制御装置120と、通信判別装置130と、図示せぬ接続先装置とを含んで構成される。これらの装置は、移動通信網、インターネット等の通信ネットワークにより通信可能に接続されている。通信制御装置120及び通信判別装置130は、移動機110と接続先装置との間の通信を中継する。
通信判別装置130は、第1実施形態に係る通信判別装置30と同様のハードウェアを備えている。通信判別装置130が備えるソフトウェアとしては、移動機110から接続要求メッセージを受信した際に、当該接続要求メッセージに含まれる情報に基づいて通信制御条件を決定するためのプログラムや、通信制御条件を決定するために用いられる各種データベースが含まれている。
通信制御装置120と通信判別装置130とが備えるハードウェア及びソフトウェアによって、図8に示す通信制御システム2の機能構成が実現される。同図に示す通信クラス対応付記憶部21から通信制御条件決定部25までの構成要素は通信判別装置130が備えており、通信制御部26は通信制御装置120が備えている。以下、各構成要素について説明する。
図8に戻り、料金レート決定用情報記憶部23は、料金レートを決定するための情報を記憶する。図12には、料金レート決定用情報記憶部23に記憶される情報の一例を示す。図12(a)は、契約内容と料金レートとの対応関係を示す情報である。図12(b)は、接続先と料金レートとの対応関係を示す情報である。図12(c)は、アプリケーション種別と料金レートとの対応関係を示す情報である。
通信制御条件決定部25は、移動機110から接続先装置に対して接続要求メッセージが送信された場合に、移動機110に関わる情報と料金レート決定用情報記憶部23に記憶されている情報とに基づいて料金レートを決定する。
また、通信制御条件決定部25は、料金レート決定用情報記憶部23に記憶されている情報に基づいて料金レートを決定する際に、料金レートの候補が複数存在した場合は、優先度記憶部24に記憶されている情報を参照して、最も優先度が高い料金レートを選択する。
ここでは、移動機110を使用するユーザの「契約内容」が“プランM”であり、“プランM”に対応する「料金レート」として、料金レート決定用情報記憶部23に“レートB”が記憶されている場合を考える。また、優先度記憶部24には、料金レート間の優先度として「レートA>レートB>レートC」が記憶されているものとする。また、料金対応通信制御条件記憶部22には、料金レートに対して、レートA>レートB>レートCの順に上位の通信クラスが対応付けられて記憶されているものとする。
一方、移動機110「接続先」に対応する「料金レート」が契約内容通り、又は、レートB,Cの場合(ステップS12)、これらのレートと「契約内容」に対応するレートBとの優先度を比較し、優先度が高い方のレートBを選択する。
「アプリケーション種別」に対応する「料金レート」がレートAの場合(ステップS13)、現在選択されているレートBと「アプリケーション種別」に対応するレートAとの優先度を比較し、優先度が高いレートAを選択する。
さらに、通信制御条件決定部25は、料金対応通信制御条件記憶部22に記憶されている情報に基づいて、決定した料金レートに対応する通信制御条件を選択する。
次に、図15を参照して、上記構成における通信制御システム2の動作について説明する。
まず、移動機110は、接続先装置に接続するために、ユーザID、接続先情報、端末能力、及び、アプリケーション種別を含むパケット接続要求メッセージを通信判別装置130に送信する(ステップS21)。
通信判別装置130の通信制御条件決定部25は、受信したパケット接続要求メッセージに含まれる情報に基づいて通信制御条件を決定する(ステップS22)。具体的には、通信制御条件決定部25は、まず、パケット接続要求メッセージに含まれるユーザIDに基づいてユーザの契約内容を確認する。通信制御条件決定部25は、ユーザの契約内容と、パケット接続要求メッセージに含まれる接続先装置及びアプリケーション種別と、料金レート決定用情報記憶部23に記憶されている情報とを元に料金レートを算出する。そして、通信制御条件決定部25は、算出した料金レートに対応する通信制御条件を料金対応通信制御条件記憶部22から取得し、移動機110の端末能力の許容範囲内で通信制御条件を決定する。
通信制御装置120は、通知された通信制御条件で表される通信クラス又は通信速度を元に、移動機110と接続先装置との通信を制御する(ステップS24)。
以上のような通信制御を行うことで、例えば、付加価値の高い通信サービス契約を締結しているユーザが使用する移動機110の通信速度が速くなるように通信制御条件を決定することができる。また、データ通信量の小さいアプリケーション通信を行う場合、通信速度が比較的遅くなるように通信制御条件を決定することができる。また、大容量のデータを扱う接続先装置と通信を行う場合には速い通信速度となるように通信制御条件を決定することができる。
以上説明したように、移動機110が要求するコンテンツの種別、通信のアプリケーション種別、移動機110が加入する通信サービス契約の契約内容、移動機10の接続先、移動機110の能力等、移動機110に関わる各種情報に基づいて、移動機110毎に適切な通信制御条件(通信クラス又は通信速度)を決定することができる。従って、決定した適切な通信制御条件に基づいて、ネットワークを有効に利用し、かつ、ユーザの利便性を考慮しながら、柔軟に通信制御を行うことが可能となる。
10,110 移動機
20,120 通信制御装置
30,130 通信判別装置
40 コンテンツプロバイダ
11 コンテンツ対応通信制御条件記憶部
12 保証速度記憶部
13 通信制御条件決定部
14 通信制御部
21 通信クラス対応付記憶部
22 料金対応通信制御条件記憶部
23 料金レート決定用情報記憶部
24 優先度記憶部
25 通信制御条件決定部
26 通信制御部
Claims (1)
- ユーザ端末と接続先装置との通信を中継する通信制御システムにおいて、
料金レートと前記通信の通信クラス又は通信速度を表す通信制御条件との対応関係を示す情報を記憶する料金対応通信制御条件記憶手段と、
前記ユーザ端末が加入している通信サービスの契約内容と料金レートとの対応関係を表す情報、接続先装置と料金レートとの対応関係を表す情報、及び、前記通信のアプリケーション種別と料金レートとの対応関係を表す情報、の少なくとも1を記憶する料金レート決定用情報記憶手段と、
料金レート間の優先度を記憶する優先度記憶手段と、
前記ユーザ端末から前記接続先装置に対して接続要求メッセージが送信された場合に、前記料金レート決定用情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて料金レートを決定し、該決定した料金レートと前記料金対応通信制御条件記憶手段に記憶されている情報とに基づいて前記通信制御条件を決定する通信制御条件決定手段と、
前記通信制御条件決定手段により決定された通信制御条件に基づいて前記通信を制御する通信制御手段とを備え、
前記通信制御条件決定手段は、
前記料金レート決定用情報記憶手段に記憶されている情報に基づいて料金レートを決定する際に料金レートの候補が複数存在する場合、前記優先度記憶手段に記憶されている情報に基づいて前記料金レートの候補の中から最も優先度が高い料金レートを選択することを特徴とする通信制御システム。
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