JP5700850B2 - 遅延推定方法とその方法を用いたエコー消去方法と、それらの装置とプログラムとその記録媒体 - Google Patents
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Description
〔評価実験〕
この発明の遅延推定方法の効果を確認する目的で評価実験を行った。図15に、従来の遅延推定装置で、FFTの点数を4096点で遅延推定をした結果を示す。横軸は時刻(ms)、縦軸は遅延推定結果(ms)である。この時の実際の遅延は65msであり、多くの遅延推定結果(+)が65ms付近に集中しているが、推定誤りも多い。
この発明の遅延推定装置100,200,300は、エコー消去装置に用いることができる。図19に、この発明の遅延推定装置を用いたエコー消去装置400の機能構成例を示す。エコー消去装置400は、遅延推定装置100と、遅延挿入部952と、周波数領域適応フィルタ401と、加算回路902と、を具備する。遅延推定装置100は、上記した遅延推定装置200又は300であっても良い。
Claims (12)
- 白色化相互相関を求める時間幅の遅延前信号から採取されるサンプル点数をNとした時に、上記遅延前信号を上記N点よりも少ない2N/M点の周波数分析で周波数領域に変換する処理をM回単位で繰り返す第1の周波数分析過程と、
上記遅延前信号を遅延させた遅延後信号を2N/M点の周波数分析で周波数領域に変換する処理を、上記Mフレームに遅延を推定する範囲であるKフレームを加えたM+K−1回の単位で繰り返す第2の周波数分析過程と、
上記第1の周波数分析過程で周波数領域の信号に変換した遅延前信号を上記M個分保存する第1のバッファ過程と、
上記第2の周波数分析過程で周波数領域の信号に変換した遅延後信号を、上記M+K−1個分保存する第2のバッファ過程と、
上記第1のバッファ過程で保存された遅延前信号の共役を取った信号と、上記第2のバッファ過程で保存された遅延後信号とを同一周波数毎に乗算し、当該乗算結果をフレームについて加算し上記K要素までのクロススペクトルを計算するクロススペクトル計算過程と、
上記第1のバッファ過程で保存された遅延前信号のノルムの2乗の逆数を白色化係数として計算する白色化係数計算過程と、
上記クロススペクトルに上記白色化係数を乗算する白色化過程と、
上記白色化過程で白色化されたクロススペクトルを、時間領域に変換する時間領域変換過程と、
上記時間領域変換過程の出力を時間シフトしながら第1要素から上記K要素まで加算して保存する時間シフト加算過程と、
上記時間シフト加算過程で保存された信号の最大ピーク位置を推定遅延量として求める最大ピーク位置探索過程と、
を備える遅延推定方法。 - 請求項1に記載した遅延推定方法において、
上記白色化係数計算過程は、
上記第1のバッファ過程で保存された上記遅延前信号のノルムの2乗を計算するノルム計算ステップと、
上記ノルムの2乗を周波数について加算平均してフルバンド平均パワーを計算するフルバンド平均パワー計算ステップと、
上記フルバンド平均パワーに、予め設定された定数αを乗じる係数乗算ステップと、
上記ノルムの2乗に、上記フルバンド平均パワーに定数αを乗じた値を加算する加算ステップと、
上記加算ステップで出力される出力信号の逆数を計算し、白色化係数として出力する逆数計算ステップと、
を含むことを特徴とする遅延推定方法。 - 請求項1又は2に記載した遅延推定方法と、
上記遅延推定方法に加えて、
上記遅延前信号から遅延推定に適した区間を設定する推定区間設定過程を備え、
上記推定区間設定過程で設定した区間の上記遅延前信号を用いて遅延推定を行うことを特徴とする遅延推定方法。 - 請求項3に記載した遅延推定方法において、
上記推定区間設定過程は、
上記遅延前信号の振幅のディップホールドを行って雑音レベルを推定する雑音レベル推定ステップと、
上記遅延前信号の振幅のピークホールドを行って残響音レベルを推定する残響レベル推定ステップと、
上記雑音レベルに1以上の定数を乗じた値と、上記残響レベルに1未満の定数を乗じた値と、を比較し大きい方を閾値として設定する閾値設定ステップと、
上記閾値と上記遅延前信号の振幅とを比較して当該閾値よりも上記遅延前信号の振幅が大きい区間を、遅延推定する区間として検出する区間検出ステップと、
を含むことを特徴とする遅延推定方法。 - 請求項1乃至4の何れかに記載した遅延推定方法と、
上記遅延推定方法に加えて、
上記第1の周波数分析過程で周波数領域の信号に変換された受話信号を、上記遅延推定方法で推定された推定遅延量分の時間遅延させる遅延挿入過程と、
上記遅延挿入過程で遅延が挿入された受話信号を入力として擬似エコー信号を生成する周波数領域適応フィルタ過程と、
上記周波数領域の遅延後信号から上記擬似エコー信号を除去する加算過程と、
上記擬似エコー信号が除去された周波数領域の遅延後信号を、2N/M点の逆FFTをK回実行して時間領域の送話信号に変換する2N/M点IFFT過程と、
を備えたエコー消去方法。 - 白色化相互相関を求める時間幅の遅延前信号から採取されるサンプル点数をNとした時に、上記遅延前信号を上記N点よりも少ない2N/M点の周波数分析で周波数領域に変換する処理をM回単位で繰り返す第1の周波数分析部と、
上記遅延前信号を遅延させた遅延後信号を2N/M点の周波数分析で周波数領域に変換する処理を、上記Mフレームに遅延を推定する範囲であるKフレームを加えたM+K−1回の単位で繰り返す第2の周波数分析部と、
上記第1の周波数分析部で周波数領域の信号に変換した遅延前信号を上記M個分保存する第1のバッファ部と、
上記第2の周波数分析部で周波数領域の信号に変換した遅延後信号を、上記M+K−1個分保存する第2のバッファ部と、
上記第1のバッファ部で保存された遅延前信号の共役を取った信号と、上記第2のバッファ部で保存された遅延後信号とを同一周波数毎に乗算し、当該乗算結果をフレームについて加算し上記K要素までのクロススペクトルを計算するクロススペクトル計算部と、
上記第1のバッファ部で保存された遅延前信号のノルムの2乗の逆数を白色化係数として計算する白色化係数計算部と、
上記クロススペクトルに上記白色化係数を乗算する白色化部と、
上記白色化部で白色化されたクロススペクトルを、時間領域に変換する時間領域変換部と、
上記時間領域変換部の出力を時間シフトしながら第1要素から上記K要素まで加算して保存する時間シフト加算部と、
上記時間シフト加算部で保存された信号の最大ピーク位置を推定遅延量として求める最大ピーク位置探索部と、
を具備する遅延推定装置。 - 請求項6に記載した遅延推定装置において、
上記白色化係数計算部は、
上記第1のバッファ部で保存された上記遅延前信号のノルムの2乗を計算するノルム計算手段と、
上記ノルムの2乗を周波数について加算平均してフルバンド平均パワーを計算するフルバンド平均パワー計算手段と、
上記フルバンド平均パワーに、予め設定された定数αを乗じる係数乗算手段と、
上記ノルムの2乗に、上記フルバンド平均パワーに定数αを乗じた値を加算する加算手段と、
上記加算手段が出力する出力信号の逆数を計算し、白色化係数として出力する逆数計算手段と、
を備えることを特徴とする遅延推定装置。 - 請求項6又は7に記載した遅延推定装置において、
更に、上記遅延前信号から遅延推定に適した区間を設定する推定区間設定部を備え、
上記推定区間設定部で設定した区間の上記遅延前信号を用いて遅延推定を行うことを特徴とする遅延推定装置。 - 請求項8に記載した遅延推定装置において、
上記推定区間設定部は、
上記遅延前信号の振幅のディップホールドを行って雑音レベルを推定する雑音レベル推定手段と、
上記遅延前信号の振幅のピークホールドを行って残響音レベルを推定する残響レベル推定手段と、
上記雑音レベルに1以上の定数を乗じた値と、上記残響レベルに1未満の定数を乗じた値と、を比較し大きい方を閾値として設定する閾値設定手段と、
上記閾値と上記遅延前信号の振幅とを比較して当該閾値よりも上記遅延前信号の振幅が大きい区間を、遅延推定する区間として検出する区間検出手段と、
を備えることを特徴とする遅延推定装置。 - 請求項6乃至9の何れかに記載した遅延推定装置と、
更に、
上記第1の周波数分析部で周波数領域の信号に変換された受話信号を、上記遅延推定装置で推定された推定遅延量分の時間遅延させる遅延挿入部と、
上記遅延挿入部で遅延が挿入された受話信号を入力として擬似エコー信号を生成する周波数領域適応フィルタ部と、
上記周波数領域の遅延後信号から上記擬似エコー信号を除去する加算部と、
上記擬似エコー信号が除去された周波数領域の遅延後信号を、2N/M点の逆FFTをK回実行して時間領域の送話信号に変換する2N/M点IFFT部と、
を具備するエコー消去装置。 - 請求項6乃至9の何れかに記載した遅延推定装置、又は、請求項10に記載したエコー消去装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項11に記載した何れかのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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JP2012223361A JP5700850B2 (ja) | 2012-10-05 | 2012-10-05 | 遅延推定方法とその方法を用いたエコー消去方法と、それらの装置とプログラムとその記録媒体 |
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