JP7252779B2 - 雑音除去装置、雑音除去方法およびプログラム - Google Patents

雑音除去装置、雑音除去方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、雑音除去装置、雑音除去方法およびプログラムに関する。
例えば車両内において、運転者の音声を集音して認識等をする場合、ビームフォーミングの技術を用いて、運転者の方向からの音声を集音し、他の乗車者の方向からの音声を抑制することが望ましい。また、一般に音声を集音する場合、精度良く雑音を減衰できることが望ましい。例えば、非特許文献1には、音声信号のスペクトルから雑音スペクトルを減衰する方法が記載されている。
水町光徳、赤木正人、「マイクロホン対を用いたスペクトルサブトラクションによる雑音除去法」、電子情報通信学会論文誌 A Vol.J82-A No.4、pp.503-512、1999年4月
ところで、特定の方向からの音声を他の音声から分離する場合、さらに、他の雑音を除去できることが望ましい。
本発明は、精度良く目的信号を他信号から分離するとともに雑音信号を抑制することができる雑音除去装置、雑音除去方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る雑音除去装置は、第1検出器により検出された信号を表す第1チャネル信号を取得する第1取得部と、前記第1検出器に対して所定距離離間して設けられた第2検出器により検出された信号を表す第2チャネル信号を取得する第2取得部と、前記第1チャネル信号および予め設定された第1遅延時間の遅延をした前記第2チャネル信号に基づき、前記第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成する第1ビームフォーミング部と、予め設定された第2遅延時間の遅延をした前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号に基づき、前記第2チャネル信号における前記目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成する第2ビームフォーミング部と、前記第2信号に基づき雑音信号を推定する推定部と、前記第1信号から推定された前記雑音信号を除去することにより、前記目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する除去部と、を備える。前記第1ビームフォーミング部は、前記第2チャネル信号を前記第1遅延時間、遅らせた第1中間信号を出力する第1遅延部と、前記第1チャネル信号を予め設定された雑音遅延時間、遅らせた第1調整信号を出力する第1時間調整部と、前記第1調整信号の正負を反転させた反転第1調整信号を出力する第1反転部と、前記第1チャネル信号を前記雑音遅延時間、進ませた第2調整信号を出力する第2時間調整部と、前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第3調整信号を出力する第3時間調整部と、前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、進ませた第4調整信号を出力する第4時間調整部と、前記第4調整信号の正負を反転させた反転第4調整信号を出力する第2反転部と、前記反転第1調整信号、前記第2調整信号、前記第3調整信号および前記反転第4調整信号を加算した信号に、所定係数を乗じることにより、前記第1信号を生成する第1加算部とを有する。
本発明によれば、精度良く目的信号を他信号から分離するとともに雑音信号を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る検出システム10の構成を示す図である。 図2は、第1遅延時間を説明するための図である。 図3は、第2遅延時間を説明するための図である。 図4は、雑音遅延時間を説明するための図である。 図5は、雑音除去装置30の機能構成を示す図である。 図6は、第1ビームフォーミング部46および第2ビームフォーミング部48の機能構成を示す図である。 図7は、推定部50および除去部52の機能構成を示す図である。 図8は、雑音除去装置30の処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、目的方向から音声信号が発生され、他方向から音声信号が発生されておらず、さらに、雑音信号も発生されていない場合のシミュレーション例を示す図である。 図10は、目的方向から音声信号が発生され、他方向から音声信号が発生されておらず、さらに、雑音信号も発生されている場合のシミュレーション例を示す図である。 図11は、雑音除去装置30のハードウェア構成を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態に係る検出システム10を詳細に説明する。実施形態に係る検出システム10は、目的方向から到来する目的信号を、目的方向とは異なる他方向から到来する信号から分離して出力する。
図1は、実施形態に係る検出システム10の構成を示す図である。検出システム10は、第1マイクロホン20L(第1検出器)と、第2マイクロホン20R(第2検出器)と、第1チャネル処理部22Lと、第2チャネル処理部22Rと、雑音除去装置30とを備える。
第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rは、音声を集音して、音声を表す電気信号に変換する。第2マイクロホン20Rは、第1マイクロホン20Lに対して所定距離離間して設けられる。第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rは、略同一の性能を有する。第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rは、指向性の中心方向(正面方向)が同一の方向に向けて(平行に)設けられる。
第1チャネル処理部22Lは、第1マイクロホン20Lから出力された信号に対してフィルタリング処理およびアナログ/デジタル変化処理等を行い、第1マイクロホン20Lにより検出された信号(本実施形態においては音声)を表す第1チャネル信号を生成する。第1チャネル処理部22Lは、第1チャネル信号を雑音除去装置30に供給する。
第2チャネル処理部22Rは、第2マイクロホン20Rから出力された信号に対してフィルタリング処理およびアナログ/デジタル変化処理等を行い、第2マイクロホン20Rにより検出された信号(本実施形態においては音声)を表す第2チャネル信号を生成する。第2チャネル処理部22Rは、第2チャネル信号を雑音除去装置30に供給する。
雑音除去装置30は、第1チャネル信号および第2チャネル信号に基づき、第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rに対して特定の方向(目的方向)から到来する信号成分(本実施形態においては音声)を表す目的信号を出力する。この際、雑音除去装置30は、目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分、および、雑音信号を除去する。
また、雑音除去装置30には、第1遅延時間(d)、第2遅延時間(d)および雑音遅延時間(τ)が予め設定されている。第1遅延時間(d)、第2遅延時間(d)および雑音遅延時間(τ)は、固定の値であってもよいし、ユーザまたは他の装置からの指示に応じて変更されてもよい。
本実施形態において、第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rは、指向性の中心方向(正面方向)に対して垂直方向に、所定距離離れて設けられる。また、目的方向は、正面方向より第1マイクロホン20L側に設定される。また、他方向は、正面方向より第2マイクロホン20R側に設定される。
なお、本実施形態において、検出システム10は、音声信号を検出して、目的方向から到来する音声信号を出力する。しかし、検出システム10は、音声信号に代えて、超音波信号または電磁波信号等を検出してもよい。この場合、検出システム10は、第1マイクロホン20Lおよび第2マイクロホン20Rに代えて、対応する信号を検出する検出器を備える。例えば、この場合、検出システム10は、検出器として、マイクロホンに代えて、超音波信号を検出するセンサまたは電磁波信号を検出するアンテナ等を備える。
図2は、第1遅延時間(d)を説明するための図である。第1遅延時間(d)は、他方向から到来した信号が、第2マイクロホン20Rに到達する時刻と、第1マイクロホン20Lに到達する時刻との時間差である。
例えば、他方向の遠方の音源から発生された音声は、第2マイクロホン20Rに到達した後に、第1マイクロホン20Lに到達する。この場合、第1遅延時間(d)は、音声が第2マイクロホン20Rに到達した時刻から、音声が第1マイクロホン20Lに到達した時刻を減じた時間である。より具体的には、正面方向に対する他方向の角度がθであり、第1マイクロホン20Lと第2マイクロホン20Rとの間の距離がDであり、音速がcである場合、第1遅延時間(d)は、d=(Dsinθ)/cである。
図3は、第2遅延時間(d)を説明するための図である。第2遅延時間(d)は、目的方向から到来した信号が、第1マイクロホン20Lに到達する時刻と、第2マイクロホン20Rに到達する時刻との時間差である。
例えば、目的方向の遠方の音源から発生された音声は、第1マイクロホン20Lに到達した後に、第2マイクロホン20Rに到達する。この場合、第2遅延時間(d)は、目的方向の遠方の音源から発生された音声が、第1マイクロホン20Lに到達した時刻から、第2マイクロホン20Rに到達した時刻を減じた値である。より具体的には、正面方向に対する目的方向の角度がθであり、第1マイクロホン20Lと第2マイクロホン20Rとの間の距離がDであり、音速がcである場合、第2遅延時間(d)は、d=(Dsinθ)/cである。
図4は、雑音遅延時間(τ)を説明するための図である。雑音遅延時間(τ)は、雑音信号が、第1マイクロホン20Lに到達する時刻と、第2マイクロホン20Rに到達する時刻との時間差である。
例えば、雑音の音源が第1マイクロホン20L側に存在する場合には、雑音遅延時間(τ)は、雑音信号が、第1マイクロホン20Lに到達した時刻から、第2マイクロホン20Rに到達した時刻を減じた値である。あるいは、雑音の音源が第2マイクロホン20R側に存在する場合には、雑音遅延時間(τ)は、雑音信号が、第2マイクロホン20Rに到達した時刻から、第1マイクロホン20Lに到達した時刻を減じた値である。例えば、正面方向に対する雑音信号の到来方向の角度がθであり、第1マイクロホン20Lと第2マイクロホン20Rとの間の距離がDであり、音速がcである場合、雑音遅延時間(τ)は、τ={(Dsinθ)/c}である。
図5は、雑音除去装置30の機能構成を示す図である。雑音除去装置30は、CPU等を備える情報処理装置により実現される。この場合、雑音除去装置30は、機能ブロックとして、第1取得部42と、第2取得部44と、第1ビームフォーミング部46と、第2ビームフォーミング部48と、推定部50と、除去部52とを有する。
第1取得部42は、第1チャネル処理部22Lから、第1マイクロホン20Lにより検出された信号を表す第1チャネル信号を取得する。第1取得部42は、第1チャネル信号を第1ビームフォーミング部46および第2ビームフォーミング部48に与える。
第2取得部44は、第2チャネル処理部22Rから、第2マイクロホン20Rにより検出された信号を表す第2チャネル信号を取得する。第2取得部44は、第2チャネル信号を第1ビームフォーミング部46および第2ビームフォーミング部48に与える。
第1ビームフォーミング部46は、第2チャネル信号に対して、予め設定された第1遅延時間(d)の遅延処理をする。第1ビームフォーミング部46は、第1チャネル信号、および、第1遅延時間(d)の遅延をした第2チャネル信号に基づき、第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成する。すなわち、第1ビームフォーミング部46は、第1チャネル信号から、第1遅延時間(d)遅延した第2チャネル信号を減じる減算型のビームフォーミング処理を実行する。このような第1ビームフォーミング部46は、第1チャネル信号に含まれる他方向から到来する信号の成分を抑圧することにより、第1チャネル信号に含まれる目的信号の成分および雑音信号の成分を残存させた第1信号を生成することができる。第1ビームフォーミング部46は、第1信号を除去部52に与える。
第2ビームフォーミング部48は、第1チャネル信号に対して、予め設定された第2遅延時間(d)の遅延処理をする。第2ビームフォーミング部48は、第2チャネル信号、および、第2遅延時間(d)の遅延をした第1チャネル信号に基づき、第2チャネル信号における目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成する。すなわち、第2ビームフォーミング部48は、第2チャネル信号から、第2遅延時間(d)遅延した第1チャネル信号を減じる減算型のビームフォーミング処理を実行する。このように第2ビームフォーミング部48は、第2チャネル信号に含まれる目的方向から到来する信号の成分を抑圧することにより、第2チャネル信号に含まれる他方向から到来した信号の成分および雑音信号の成分を残存させた第2信号を生成することができる。第2ビームフォーミング部48は、第2信号を推定部50に与える。
推定部50は、第2信号に基づき雑音信号を推定する。例えば、推定部50は、第2信号に基づき、周波数成分で表された雑音信号の振幅(雑音信号の振幅のスペクトラム)を推定する。この場合、推定部50は、時間成分で表された第2信号に対して高速フーリエ変換(FFT)をすることにより、周波数成分で表された第2信号を生成する。そして、推定部50は、周波数成分で表された第2信号および雑音遅延時間(τ)に基づき、雑音信号の振幅のスペクトラムを推定する。
除去部52は、第1信号から、推定部50により推定された雑音信号を除去することにより、目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する。
例えば、除去部52は、第1信号に基づき、周波数成分で表された、雑音信号を含む目的信号(雑音付目的信号)の振幅(雑音付目的信号の振幅のスペクトラム)を推定する。この場合、除去部52は、時間成分で表された第1信号に対して高速フーリエ変換(FFT)をすることにより、周波数成分で表された第1信号を生成する。そして、除去部52は、周波数成分で表された第1信号および雑音遅延時間(τ)に基づき、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムを推定する。
さらに、除去部52は、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、推定部50により推定された雑音信号の振幅のスペクトラムに係数を乗じた値を減じる。これにより、除去部52は、目的信号の振幅のスペクトラムを生成することができる。そして、除去部52は、目的信号の振幅のスペクトラムに対して逆高速フーリエ変換(IFFT)をして、時間成分で表された目的信号を生成する。除去部52は、このように生成した目的信号を外部装置に出力する。
図6は、第1ビームフォーミング部46および第2ビームフォーミング部48の機能構成を示す図である。
第1ビームフォーミング部46は、機能ブロックとして、第1遅延部61と、第1時間調整部62と、第1反転部63と、第2時間調整部64と、第3時間調整部65と、第4時間調整部66と、第2反転部67と、第1加算部68とを含む。また、第1ビームフォーミング部46には、第1遅延時間(d)および雑音遅延時間(τ)が予め設定されている。
第1遅延部61は、第2取得部44から出力された第2チャネル信号を第1遅延時間(d)遅らせる。第1遅延部61は、第2チャネル信号を第1遅延時間(d)遅らせた第1中間信号を出力する。
第1時間調整部62は、第1取得部42から出力された第1チャネル信号を雑音遅延時間(τ)遅らせる。第1時間調整部62は、第1チャネル信号を雑音遅延時間(τ)遅らせた第1調整信号を出力する。
第1反転部63は、第1時間調整部62から出力された第1調整信号の正負を反転させる。第1反転部63は、第1調整信号の正負を反転させた反転第1調整信号を出力する。
第2時間調整部64は、第1取得部42から出力された第1チャネル信号を雑音遅延時間(τ)進ませる。第2時間調整部64は、第1チャネル信号を雑音遅延時間(τ)進ませた第2調整信号を出力する。
第3時間調整部65は、第1遅延部61から出力された第1中間信号を雑音遅延時間(τ)遅らせる。第3時間調整部65は、第1中間信号を雑音遅延時間(τ)遅らせた第3調整信号を出力する。
第4時間調整部66は、第1遅延部61から出力された第1中間信号を雑音遅延時間(τ)進ませる。第4時間調整部66は、第1中間信号を雑音遅延時間(τ)進ませた第4調整信号を出力する。
第2反転部67は、第4時間調整部66から出力された第4調整信号の正負を反転させる。第2反転部67は、第4調整信号の正負を反転させた反転第4調整信号を出力する。
第1加算部68は、第1反転部63から出力された反転第1調整信号、第2時間調整部64から出力された第2調整信号、第3時間調整部65から出力された第3調整信号、および、第2反転部67から出力された反転第4調整信号を受け取る。そして、第1加算部68は、反転第1調整信号、第2調整信号、第3調整信号および反転第4調整信号を加算した信号に、所定係数(α)を乗じることにより、第1信号を生成する。
ここで、任意の時刻tにおける第1チャネル信号をl(t)、時刻tにおける第2チャネル信号をr(t)としたとする。この場合、反転第1調整信号は、-l(t-τ)となる。また、第2調整信号は、l(t+τ)となる。また、第3調整信号は、r(t-d-τ)となる。また、反転第4調整信号は、-l(t-d+τ)となる。
このような場合、第1ビームフォーミング部46は、時刻tにおける第1信号として、式(1)で表されるg(t)を出力する。なお、αは、所定係数であり、例えば、1/4である。
(t)=α×[{-l(t-τ)+l(t+τ)}-{-r(t-d-τ)+r(t-d+τ)}]…(1)
このような構成の第1ビームフォーミング部46は、第1チャネル信号、および、第1遅延時間(d)の遅延をした第2チャネル信号に基づき、第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成することができる。
第2ビームフォーミング部48は、機能ブロックとして、第2遅延部71と、第5時間調整部72と、第3反転部73と、第6時間調整部74と、第7時間調整部75と、第8時間調整部76と、第4反転部77と、第2加算部78とを含む。第2ビームフォーミング部48には、第2遅延時間(d)および雑音遅延時間(τ)が予め設定されている。
第2遅延部71は、第1取得部42から出力された第1チャネル信号を第2遅延時間(d)遅らせる。第2遅延部71は、第1チャネル信号を第2遅延時間(d)遅らせた第2中間信号を出力する。
第5時間調整部72は、第2遅延部71から出力された第2中間信号を雑音遅延時間(τ)遅らせる。第5時間調整部72は、第2中間信号を雑音遅延時間(τ)遅らせた第5調整信号を出力する。
第3反転部73は、第5時間調整部72から出力された第5調整信号の正負を反転させる。第3反転部73は、第5調整信号の正負を反転させた反転第5調整信号を出力する。
第6時間調整部74は、第2遅延部71から出力された第2中間信号を雑音遅延時間(τ)進ませる。第6時間調整部74は、第2中間信号を雑音遅延時間(τ)進ませた第6調整信号を出力する。
第7時間調整部75は、第2取得部44から出力された第2チャネル信号を雑音遅延時間(τ)遅らせる。第7時間調整部75は、第2チャネル信号を雑音遅延時間(τ)遅らせた第7調整信号を出力する。
第8時間調整部76は、第2取得部44から出力された第2チャネル信号を雑音遅延時間(τ)進ませる。第8時間調整部76は、第2チャネル信号を雑音遅延時間(τ)進ませた第8調整信号を出力する。
第4反転部77は、第8時間調整部76から出力された第8調整信号の正負を反転させる。第4反転部77は、第8調整信号の正負を反転させた反転第8調整信号を出力する。
第2加算部78は、第3反転部73から出力された反転第5調整信号、第6時間調整部74から出力された第6調整信号、第7時間調整部75から出力された第7調整信号、および、第4反転部77から出力された反転第8調整信号を受け取る。そして、第2加算部78は、反転第5調整信号、第6調整信号、第7調整信号および反転第8調整信号を加算した信号に、所定係数(α)を乗じることにより、第2信号を生成する。
ここで、任意の時刻tにおける第1チャネル信号をl(t)、時刻tにおける第2チャネル信号をr(t)としたとする。この場合、反転第5調整信号は、-l(t-d-τ)となる。また、第6調整信号は、l(t-d+τ)となる。また、第7調整信号は、r(t-τ)となる。また、反転第8調整信号は、-r(t+τ)となる。
このような場合、第2ビームフォーミング部48は、時刻tにおける第2信号として、式(2)で表されるg(t)を出力する。なお、αは、所定係数であり、例えば、1/4である。
(t)=α×[{-l(t-d-τ)+l(t-d+τ)}-{-r(t-τ)+r(t+τ)}]…(2)
このような構成の第2ビームフォーミング部48は、第2チャネル信号、および、第2遅延時間(d)の遅延をした第1チャネル信号に基づき、第2チャネル信号における目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成することができる。
図7は、推定部50および除去部52の機能構成を示す図である。
推定部50は、機能ブロックとして、第1周波数変換部82と、雑音信号推定部84とを含む。
第1周波数変換部82は、第2ビームフォーミング部48から出力された、時間成分で表された第2信号を受け取る。そして、第1周波数変換部82は、時間成分で表された第2信号を、周波数成分で表された第2信号に変換する。
例えば、第1周波数変換部82は、時間成分で表された第2信号を、一定サンプル数分(一定時間分)取得する。そして、第1周波数変換部82は、一定サンプル分の第2信号に対して高速フーリエ変換を実行して、周波数成分で表された第2信号を生成する。第1周波数変換部82は、周波数成分で表された第2信号を雑音信号推定部84に与える。
雑音信号推定部84は、周波数成分で表された第2信号と、予め設定された雑音遅延時間(τ)とに基づき、周波数成分で表された雑音信号の振幅(雑音信号の振幅のスペクトラム)を推定する。より具体的には、雑音信号推定部84は、式(3)を演算することにより、角周波数ωにおける雑音信号の振幅を推定する。
Figure 0007252779000001
なお、|N(ω)|は、角周波数ωにおける雑音信号の振幅の推定値である。また、|G(ω)|は、角周波数ωにおける第2信号の振幅である。
また、雑音信号推定部84は、予め設定された閾値であるεを記憶していてもよい。雑音信号推定部84は、εをユーザまたは他の装置から受け取っている。
そして、sin{ω(τ/2)}≦εの場合、雑音信号推定部84は、式(3)に代えて、式(4)を演算することにより、角周波数ωにおける雑音信号の振幅を推定する。
Figure 0007252779000002
εは、0に非常に近い値である。従って、sin{ω(τ/2)}が非常に小さくなる領域において、雑音信号推定部84は、近似的に、角周波数ωにおける雑音信号の振幅を推定することができる。
以上のような構成により、推定部50は、雑音信号の振幅のスペクトラムを推定することができる。
なお、第2信号は、目的方向から到来した目的信号が抑制され、他方向から到来した信号の成分および雑音信号の成分が残存している。推定部50は、このような第2信号に基づき、雑音信号の振幅のスペクトラムを推定する。従って、推定部50が推定した雑音信号の振幅のスペクトラムは、雑音信号の振幅の成分とともに、他方向から到来した信号の振幅の成分も含まれる。
除去部52は、機能ブロックとして、第2周波数変換部86と、目的信号推定部88と、減算処理部90と、時間変換部92とを含む。
第2周波数変換部86は、第1ビームフォーミング部46から出力された、時間成分で表された第1信号を受け取る。そして、第2周波数変換部86は、時間成分で表された第1信号を、周波数成分で表された第1信号に変換する。
例えば、第2周波数変換部86は、時間成分で表された第1信号を、一定サンプル数分(一定時間分)取得する。そして、第2周波数変換部86は、一定サンプル分の第1信号に対して高速フーリエ変換を実行して、周波数成分で表された第1信号を生成する。第2周波数変換部86は、周波数成分で表された第1信号を目的信号推定部88に与える。
目的信号推定部88は、周波数成分で表された第1信号と、予め設定された雑音遅延時間(τ)とに基づき、周波数成分で表された、雑音信号を含む目的信号である雑音付目的信号の振幅(雑音付目的信号の振幅のスペクトラム)を推定する。より具体的には、目的信号推定部88は、式(5)を演算することにより、角周波数ωにおける雑音付目的信号の振幅を推定する。
Figure 0007252779000003
なお、|X(ω)|は、角周波数ωにおける、雑音付目的信号の振幅の推定値である。また、|G(ω)|は、角周波数ωにおける第1信号の振幅である。
また、目的信号推定部88は、予め設定された閾値であるεを記憶していてもよい。εは、雑音信号推定部84に設定される値と同一である。
そして、sin{ω(τ/2)}≦εの場合、目的信号推定部88は、式(5)に代えて、式(6)を演算することにより、角周波数ωにおける雑音付目的信号の振幅を推定する。
Figure 0007252779000004
εは、0に非常に近い値である。従って、sin{ω(τ/2)}が非常に小さくなる領域において、目的信号推定部88は、近似的に、角周波数ωにおける雑音付目的信号の振幅を推定することができる。
ここで、式(5)および(式6)は、雑音信号推定部84が雑音信号の振幅のスペクトラムの推定に用いた式(3)および式(4)と同様の形式である。これにより、目的信号推定部88は、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムに含まれる雑音信号の振幅の成分を、雑音信号推定部84が推定した雑音信号の振幅と同一にすることができる。
また、第1信号は、他方向から到来した信号が抑制され、目的方向から到来した目的信号の成分および雑音信号の成分が残存している。目的信号推定部88は、このような第1信号に対して、雑音信号推定部84と同様の演算により振幅のスペクトラムを推定する。従って、目的信号推定部88が推定した雑音付目的信号の振幅のスペクトラムは、目的信号の振幅の成分とともに、雑音信号の振幅の成分も含まれる。
減算処理部90は、目的信号推定部88から出力された雑音付目的信号の振幅のスペクトラムを取得する。さらに、減算処理部90は、推定部50により推定された雑音信号の振幅のスペクトラムを取得する。そして、減算処理部90は、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、推定された雑音信号の振幅のスペクトラムに係数を乗じた値を減じることにより、目的信号の振幅のスペクトラムを生成する。
例えば、減算処理部90は、予め定められた係数であるβおよびβを記憶している。減算処理部90は、βおよびβをユーザまたは他の装置から受け取っている。
そして、|x(ω)|>(β×|N(ω)|)の場合、減算処理部90は、式(7)を演算することにより、角周波数ωにおける目的信号の振幅を算出する。
Figure 0007252779000005
なお、|S(ω)|は、角周波数ωにおける目的信号の振幅の推定値である。
また、|x(ω)|≦(β×|N(ω)|)の場合、減算処理部90は、式(8)を演算することにより、角周波数ωにおける目的信号の振幅を推定する。
Figure 0007252779000006
減算処理部90は、このように算出した目的信号の振幅のスペクトラムを時間変換部92に与える。
減算処理部90は、式(7)の演算を実行することにより、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、雑音信号の振幅の成分を除去することができる。また、第1信号には、第1ビームフォーミング部46によっては完全には抑圧できずに残存してしまっていた、他方向から到来した信号の成分も含まれている。第2信号から推定された雑音信号の振幅のスペクトラムには、他方向から到来した信号の成分も含まれる。従って、減算処理部90は、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、第2信号から推定した雑音信号の振幅のスペクトラムを除去することにより、第1信号に残存していた他方向から到来した信号の成分も、目的信号の振幅のスペクトラムから除去することができる。
時間変換部92は、減算処理部90から出力された目的信号の振幅のスペクトラムを受け取る。時間変換部92は、目的信号の振幅のスペクトラムを、時間成分で表された目的信号に変換する。
例えば、時間変換部92は、目的信号の振幅のスペクトラムに対して、逆高速フーリエ変換を実行して、一定サンプル数(一定時間分)の目的信号に変換する。
以上のような構成により、除去部52は、第1信号から雑音信号を除去することにより、目的信号を生成することができる。
図8は、雑音除去装置30の処理の流れを示すフローチャートである。雑音除去装置30は、図8に示すような流れで処理を実行する。
まず、S11において、雑音除去装置30は、一定サンプル数分の第1チャネル信号および第2チャネル信号を収集する。
続いて、S12において、雑音除去装置30は、一定サンプル数分の第1チャネル信号および第2チャネル信号に対して、第1ビームフォーミング処理を実行して、一定サンプル数分の第1信号を生成する。例えば、雑音除去装置30は、第1ビームフォーミング処理として、時刻t毎に式(1)で表されるg(t)を算出する。
(t)=α×[{-l(t-τ)+l(t+τ)}-{-r(t-d-τ)+r(t-d+τ)}]…(1)
(t)は、時刻tにおける第1信号である。l(t+τ)は、時刻(t+τ)における第1チャネル信号である。l(t-τ)は、時刻(t-τ)における第1チャネル信号である。r(t-d+τ)は、時刻(t-d+τ)における第2チャネル信号である。r(t-d-τ)は、時刻(t-d-τ)における第2チャネル信号である。
続いて、S13において、雑音除去装置30は、一定サンプル数分の第1信号に対して高速フーリエ変換(FFT)処理を実行して、周波数成分で表された第1信号を生成する。
続いて、S14において、雑音除去装置30は、一定サンプル数分の第1チャネル信号および第2チャネル信号に対して、第2ビームフォーミング処理を実行して、一定サンプル数分の第2信号を生成する。例えば、雑音除去装置30は、第2ビームフォーミング処理として、時刻t毎に、式(2)で表されるg(t)を算出する。
(t)=α×[{-l(t-d-τ)+l(t-d+τ)}-{-r(t-τ)+r(t+τ)}]…(2)
(t)は、時刻tにおける第2信号である。l(t-d+τ)は、時刻(t-d+τ)における第1チャネル信号である。l(t-d-τ)は、時刻(t-d-τ)における第1チャネル信号である。r(t+τ)は、時刻(t+τ)における第2チャネル信号である。r(t-τ)は、時刻(t-τ)における第2チャネル信号である。
続いて、S15において、雑音除去装置30は、一定サンプル数分の第2信号に対して高速フーリエ変換(FFT)処理を実行して、周波数成分で表された第2信号を生成する。
なお、雑音除去装置30は、S12とS14の処理を並行に実行してもよい。また、雑音除去装置30は、S13とS15の処理を並行に実行してもよい。また、雑音除去装置30は、S13の前に、S14の処理を実行してもよい。また、雑音除去装置30は、S14およびS15の処理を実行してから、S12およびS13の処理を実行してもよい。
続いて、S16において、雑音除去装置30は、周波数成分で表された第2信号に基づき、雑音信号の振幅のスペクトラムを推定する。例えば、雑音除去装置30は、角周波数ω毎に、式(3)で表される|N(ω)|を算出する。
Figure 0007252779000007
|N(ω)|は、角周波数ωにおける雑音信号の振幅の推定値である。|G(ω)|は、角周波数ωにおける第2信号の振幅である。
なお、sin{ω(τ/2)}≦εの場合、雑音除去装置30は、式(3)に代えて、式(4)で表される|N(ω)|を算出してもよい。εは、予め設定された閾値である。
Figure 0007252779000008
なお、第2信号は、目的方向から到来した目的信号が抑制され、他方向から到来した信号の成分および雑音信号の成分が残存している。従って、|N(ω)|は、雑音信号の振幅の成分とともに、他方向から到来した信号の振幅の成分も含む。
続いて、S17において、雑音除去装置30は、周波数成分で表された第1信号に基づき、雑音付目的信号の振幅のスペクトラムを推定する。例えば、雑音除去装置30は、角周波数ω毎に、式(5)で表される|X(ω)|を算出する。
Figure 0007252779000009
|X(ω)|は、角周波数ωにおける雑音付目的信号の振幅の推定値である。|G(ω)|は、角周波数ωにおける第1信号の振幅である。
また、sin{ω(τ/2)}≦εの場合、雑音除去装置30は、式(5)に代えて、式(6)で表される|N(ω)|を算出してもよい。
Figure 0007252779000010
なお、第1信号は、他方向から到来した信号が抑制され、目的方向から到来した目的信号の成分および雑音信号の成分が残存している。従って、|X(ω)|は、目的信号の振幅の成分とともに、雑音信号の振幅の成分も含む。また、さらに、第1ビームフォーミング処理によっては完全には抑圧できずに、第1チャネル信号に他方向から到来した信号の成分が含まれている場合には、|X(ω)|は、他方向から到来した信号の成分もさらに含む。
雑音除去装置30は、S16とS17の処理を並行に実行してもよい。また、雑音除去装置30は、S16の前に、S17の処理を実行してもよい。
続いて、S18において、雑音除去装置30は、S17で推定した雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、S16で推定した雑音信号の振幅のスペクトラムに所定係数を乗じた値を減算する。
例えば、|x(ω)|>(β×|N(ω)|)の場合、雑音除去装置30は、角周波数ω毎に、式(7)で表される|S(ω)|を算出する。
Figure 0007252779000011
また、例えば、|x(ω)|≦(β×|N(ω)|)の場合、雑音除去装置30は、角周波数ω毎に、式(8)で表される|S(ω)|を算出する。
Figure 0007252779000012
|S(ω)|は、角周波数ωにおける目的信号の振幅の推定値である。βおよびβは、予め定められた係数である。
S18を実行することにより、雑音除去装置30は、雑音信号を除去した目的信号の振幅のスペクトラムを生成することができる。さらに、S16で推定された、雑音信号の振幅のスペクトラムには、他方向から到来した信号の成分も含まれている。従って、S18を実行することにより、雑音除去装置30は、第1ビームフォーミング処理によっては完全には抑圧できずに第1信号に残像していた他方向から到来した信号の成分も、目的信号の振幅のスペクトラムから除去することができる。
続いて、S19において、雑音除去装置30は、目的信号の振幅のスペクトラムに対して逆高速フーリエ変換(IFFT)処理を実行して、時間成分で表された目的信号を生成する。続いて、S20において、雑音除去装置30は、生成した時間成分で表された目的信号を外部装置に出力する。
以上のように、雑音除去装置30は、第1ビームフォーミング処理により、他方向から到来する信号を抑制した第1信号を生成することができる。さらに、雑音除去装置30は、第2ビームフォーミング処理により、目的方向から到来する目的信号を抑制した第2信号を生成することができる。そして、雑音除去装置30は、第2信号に基づき他方向から到来する信号を含む雑音信号を推定し、第1信号から、推定した雑音信号を除去する。これにより、雑音除去装置30は、雑音信号とともに、第1ビームフォーミング処理によっては完全には抑圧できずに第1信号に残像していた他方向から到来した信号の成分も、目的信号から除去することができる。
このように、本実施形態に係る、雑音除去装置30によれば、精度良く目的信号を他信号から分離するとともに、雑音信号を抑制することができる。
図9は、目的方向から音声信号が発生され、他方向から音声信号が発生されておらず、さらに、雑音信号も発生されていない場合のシミュレーション例を示す図である。
なお、図9の(A)は、第1チャネル信号の一例を示す。図9の(B)は、第2チャネル信号の一例を示す。図9の(C)は、除去部52に第1チャネル信号をそのまま入力した比較例に係る装置(雑音除去装置30から第1ビームフォーミング部46を除いた構成の装置)から出力される目的信号を示す。図9の(D)は、比較例に係る装置において第1チャネル信号と第2チャネル信号を逆にした場合に出力される信号を示す。また、図9の(E)は、実施形態に係る雑音除去装置30から出力される目的信号を示す。図9の(F)は、実施形態に係る雑音除去装置30において、第1チャネル信号と第2チャネル信号を逆にした場合に出力される信号を示す。
図9の(D)と図9の(F)とを比較すると、雑音除去装置30の方が、比較例に係る装置よりも強度が低い。すなわち、雑音除去装置30は、比較例に係る装置よりも、他方向から到来する音声信号の成分を小さくすることができる。従って、雑音除去装置30は、目的方向から到来する音声信号と、他方向から到来する音声信号との分離特性を向上させることができる。
図10は、目的方向から音声信号が発生され、他方向から音声信号が発生されておらず、さらに、雑音信号も発生されている場合のシミュレーション例を示す図である。
なお、図10の(A)は、第1チャネル信号の一例を示す。図10の(B)は、第2チャネル信号の一例を示す。図10の(C)は、比較例に係る装置から出力される目的信号を示す。図10の(D)は、比較例に係る装置において第1チャネル信号と第2チャネル信号を逆にした場合に出力される信号を示す。また、図10の(E)は、実施形態に係る雑音除去装置30から出力される目的信号を示す。図10の(F)は、実施形態に係る雑音除去装置30において、第1チャネル信号と第2チャネル信号を逆にした場合に出力される信号を示す。
図10の(D)と図10の(F)とを比較すると、図9の場合と同様に、実施形態に係る雑音除去装置30の方が、比較例に係る装置よりも強度が低い。従って、雑音除去装置30は、目的方向から到来する音声信号と、他方向から到来する音声信号との分離特性を向上することができる。
図10の(C)と図10の(E)とを比較すると、雑音除去装置30の方が、比較例に係る装置よりも、雑音信号の強度が低い。すなわち、雑音除去装置30は、比較例に係る装置よりも、雑音信号を小さくすることができる。従って、雑音除去装置30は、雑音除去特性を向上させることができる。
(雑音除去装置30のハードウェア構成)
図11は、雑音除去装置30のハードウェア構成を示す図である。
雑音除去装置30は、例えば、図11に示すような情報処理装置により実現される。雑音除去装置30は、一例として、一般のコンピュータと同様のハードウェア構成であってよい。雑音除去装置30は、CPU(Central Processing Unit)201と、操作装置202と、表示装置203と、ROM(Read Only Memory)205と、RAM(Random Access Memory)206と、記憶装置207と、通信装置208と、バス209とを備える。各部は、バス209により接続される。
CPU201は、RAM206の所定領域を作業領域としてROM205または記憶装置207に予め記憶された各種プログラムとの協働により各種処理を実行し、雑音除去装置30を構成する各部の動作を統括的に制御する。また、CPU201は、ROM205または記憶装置207に予め記憶されたプログラムとの協働により、操作装置202、表示装置203および通信装置208等を動作させる。
操作装置202は、タッチパネル、マウスやキーボード等の入力デバイスであって、ユーザから操作入力された情報を指示信号として受け付け、その指示信号をCPU201に出力する。表示装置203は、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、CPU201からの表示信号に基づいて、各種情報を表示する。
ROM205は、雑音除去装置30の制御に用いられるプログラムおよび各種設定情報等を書き換え不可能に記憶する。RAM206は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体である。RAM206は、CPU201の作業領域として機能する。
記憶装置207は、フラッシュメモリ等の半導体による記憶媒体、磁気的または光学的に記録可能な記憶媒体等の書き換え可能な記録装置である。記憶装置207は、雑音除去装置30の制御に用いられるプログラムを記憶する。
通信装置208は、第1チャネル処理部22Lおよび第2チャネル処理部22Rとデータの送受信をする。また、通信装置208は、ネットワークを介してサーバ等とデータの送受信をしてもよい。
本実施形態の雑音除去装置30で実行されるプログラムは、例えば、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供される。また、本実施形態の雑音除去装置30で実行されるプログラムは、持ち運び可能な記憶媒体等に予め組み込んで提供されてもよい。
本実施形態の雑音除去装置30で実行されるプログラムは、第1取得モジュールと、第2取得モジュールと、第1ビームフォーミングモジュールと、第2ビームフォーミングモジュールと、推定モジュールと、除去モジュールとを含むモジュール構成となっている。CPU201(プロセッサ)は、記憶媒体等からこのようなプログラムを読み出して、上記各モジュールをRAM206(主記憶装置)にロードする。そして、CPU201(プロセッサ)は、このようなプログラムを実行することにより、第1取得部42、第2取得部44、第1ビームフォーミング部46、第2ビームフォーミング部48、推定部50および除去部52として機能する。なお、第1取得部42、第2取得部44、第1ビームフォーミング部46、第2ビームフォーミング部48、推定部50および除去部52の一部または全部がハードウェアにより構成されていてもよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。また、上述の各実施形態および変形例は、任意に組み合わせることができる。
10 検出システム
20L 第1マイクロホン
20R 第2マイクロホン
22L 第1チャネル処理部
22R 第2チャネル処理部
30 雑音除去装置
42 第1取得部
44 第2取得部
46 第1ビームフォーミング部
48 第2ビームフォーミング部
50 推定部
52 除去部
61 第1遅延部
62 第1時間調整部
63 第1反転部
64 第2時間調整部
65 第3時間調整部
66 第4時間調整部
67 第2反転部
68 第1加算部
71 第2遅延部
72 第5時間調整部
73 第3反転部
74 第6時間調整部
75 第7時間調整部
76 第8時間調整部
77 第4反転部
78 第2加算部
82 第1周波数変換部
84 雑音信号推定部
86 第2周波数変換部
88 目的信号推定部
90 減算処理部
92 時間変換部

Claims (14)

  1. 第1検出器により検出された信号を表す第1チャネル信号を取得する第1取得部と、
    前記第1検出器に対して所定距離離間して設けられた第2検出器により検出された信号を表す第2チャネル信号を取得する第2取得部と、
    前記第1チャネル信号および予め設定された第1遅延時間の遅延をした前記第2チャネル信号に基づき、前記第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成する第1ビームフォーミング部と、
    予め設定された第2遅延時間の遅延をした前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号に基づき、前記第2チャネル信号における前記目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成する第2ビームフォーミング部と、
    前記第2信号に基づき雑音信号を推定する推定部と、
    前記第1信号から推定された前記雑音信号を除去することにより、前記目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する除去部と、
    を備え
    前記第1ビームフォーミング部は、
    前記第2チャネル信号を前記第1遅延時間、遅らせた第1中間信号を出力する第1遅延部と、
    前記第1チャネル信号を予め設定された雑音遅延時間、遅らせた第1調整信号を出力する第1時間調整部と、
    前記第1調整信号の正負を反転させた反転第1調整信号を出力する第1反転部と、
    前記第1チャネル信号を前記雑音遅延時間、進ませた第2調整信号を出力する第2時間調整部と、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第3調整信号を出力する第3時間調整部と、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、進ませた第4調整信号を出力する第4時間調整部と、
    前記第4調整信号の正負を反転させた反転第4調整信号を出力する第2反転部と、
    前記反転第1調整信号、前記第2調整信号、前記第3調整信号および前記反転第4調整信号を加算した信号に、所定係数を乗じることにより、前記第1信号を生成する第1加算部と、
    を有する雑音除去装置。
  2. 前記第1検出器および前記第2検出器は、音声を集音して電気信号に変換するマイクロホンであり、
    前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号は、集音された音声を電気信号に変換した音声信号である
    請求項1に記載の雑音除去装置。
  3. 前記第2ビームフォーミング部は、
    前記第1チャネル信号を前記第2遅延時間、遅らせた第2中間信号を出力する第2遅延部と、
    前記第2中間信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第5調整信号を出力する第5時間調整部と、
    前記第5調整信号の正負を反転させた反転第5調整信号を出力する第3反転部と、
    前記第2中間信号を前記雑音遅延時間、進ませた第6調整信号を出力する第6時間調整部と、
    前記第2チャネル信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第7調整信号を出力する第7時間調整部と、
    前記第2チャネル信号を前記雑音遅延時間、進ませた第8調整信号を出力する第8時間調整部と、
    前記第8調整信号の正負を反転させた反転第8調整信号を出力する第4反転部と、
    前記反転第5調整信号、前記第6調整信号、前記第7調整信号および前記反転第8調整信号を加算した信号に、前記所定係数を乗じることにより、前記第2信号を生成する第2加算部と、
    を有する請求項1または2に記載の雑音除去装置。
  4. 第1検出器により検出された信号を表す第1チャネル信号を取得する第1取得部と、
    前記第1検出器に対して所定距離離間して設けられた第2検出器により検出された信号を表す第2チャネル信号を取得する第2取得部と、
    前記第1チャネル信号および予め設定された第1遅延時間の遅延をした前記第2チャネル信号に基づき、前記第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成する第1ビームフォーミング部と、
    予め設定された第2遅延時間の遅延をした前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号に基づき、前記第2チャネル信号における前記目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成する第2ビームフォーミング部と、
    前記第2信号に基づき雑音信号を推定する推定部と、
    前記第1信号から推定された前記雑音信号を除去することにより、前記目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する除去部と、
    を備え、
    前記第1ビームフォーミング部は、式(1)を演算することにより、時刻tにおける前記第1信号を生成し、
    (t)=α×[{-l(t-τ)+l(t+τ)}-{-r(t-d-τ)+r(t-d+τ)}]…(1)
    (t)は、時刻tにおける前記第1信号であり、
    l(t+τ)は、時刻(t+τ)における前記第1チャネル信号であり、
    l(t-τ)は、時刻(t-τ)における前記第1チャネル信号であり、
    r(t-d+τ)は、時刻(t-d+τ)における前記第2チャネル信号であり、
    r(t-d-τ)は、時刻(t-d-τ)における前記第2チャネル信号であり、
    τは、予め設定された雑音遅延時間であり、
    は、前記第1遅延時間である
    音除去装置。
  5. 前記第ビームフォーミング部は、式(2)を演算することにより、時刻tにおける前記第信号を生成し、
    (t)=α×[{-l(t-d-τ)+l(t-d+τ)}-{-r(t-τ)+r(t+τ)}]…(2)
    (t)は、時刻tにおける前記第2信号であり、
    l(t-d+τ)は、時刻(t-d+τ)における前記第1チャネル信号であり、
    l(t-d-τ)は、時刻(t-d-τ)における前記第1チャネル信号であり、
    r(t+τ)は、時刻(t+τ)における前記第2チャネル信号であり、
    r(t-τ)は、時刻(t-τ)における前記第2チャネル信号であり、
    は、前記第2遅延時間である
    請求項に記載の雑音除去装置。
  6. 前記第1遅延時間は、前記他方向から到来した信号が前記第2検出器に到達する時刻と前記第1検出器に到達する時刻との時間差であり、
    前記第2遅延時間は、前記目的方向から到来した信号が前記第1検出器に到達する時刻と前記第2検出器に到達する時刻との時間差であり、
    前記雑音遅延時間は、前記雑音信号が前記第1検出器に到達する時刻と前記第2検出器に到達する時刻との時間差である
    請求項からの何れか1項に記載の雑音除去装置。
  7. 前記推定部は、
    時間成分で表された前記第2信号を周波数成分で表された前記第2信号に変換する第1周波数変換部と、
    周波数成分で表された前記第2信号と前記雑音遅延時間とに基づき、前記雑音信号の振幅のスペクトラムを推定する雑音信号推定部と、
    を有し、
    前記除去部は、
    時間成分で表された前記第1信号を周波数成分で表された前記第1信号に変換する第2周波数変換部と、
    周波数成分で表された前記第1信号と前記雑音遅延時間とに基づき、前記雑音信号を含む前記目的信号である雑音付目的信号の振幅のスペクトラムを推定する目的信号推定部と、
    前記雑音付目的信号の振幅のスペクトラムから、推定された前記雑音信号の振幅のスペクトラムに係数を乗じた値を減じることにより、前記目的信号の振幅のスペクトラムを生成する減算処理部と、
    前記目的信号の振幅のスペクトラムを時間成分で表された前記目的信号に変換する時間変換部と、
    を有する請求項に記載の雑音除去装置。
  8. 前記雑音信号推定部は、式(3)を演算することにより、角周波数ωにおける前記雑音信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000013
    |N(ω)|は、角周波数ωにおける前記雑音信号の振幅の推定値であり、
    |G(ω)|は、角周波数ωにおける前記第2信号の振幅である
    請求項に記載の雑音除去装置。
  9. sin{ω(τ/2)}≦εの場合、前記雑音信号推定部は、前記式(3)に代えて、式(4)を演算することにより、角周波数ωにおける前記雑音信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000014
    εは、予め設定された閾値である
    請求項に記載の雑音除去装置。
  10. 前記目的信号推定部は、式(5)を演算することにより、角周波数ωにおける前記雑音付目的信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000015
    |X(ω)|は、角周波数ωにおける前記雑音付目的信号の振幅の推定値であり、
    |G(ω)|は、角周波数ωにおける前記第1信号の振幅である
    請求項またはに記載の雑音除去装置。
  11. sin{ω(τ/2)}≦εの場合、前記目的信号推定部は、前記式(5)に代えて、式(6)を演算することにより、角周波数ωにおける前記雑音付目的信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000016
    εは、予め設定された閾値である
    請求項10に記載の雑音除去装置。
  12. |x(ω)|>(β×|N(ω)|)の場合、前記減算処理部は、式(7)を演算することにより、角周波数ωにおける前記目的信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000017
    |x(ω)|≦(β×|N(ω)|)の場合、式(8)を演算することにより、角周波数ωにおける前記目的信号の振幅を推定し、
    Figure 0007252779000018
    |S(ω)|は、角周波数ωにおける前記目的信号の振幅の推定値であり、
    βおよびβは、予め定められた係数である
    請求項10または11に記載の雑音除去装置。
  13. 情報処理装置により実行される雑音除去方法であって、
    前記情報処理装置が、
    第1検出器により検出された信号を表す第1チャネル信号を取得し、
    前記第1検出器に対して所定距離離間して設けられた第2検出器により検出された信号を表す第2チャネル信号を取得し、
    前記第2チャネル信号を予め設定された第1遅延時間、遅らせた第1中間信号を生成し、
    前記第1チャネル信号を予め設定された雑音遅延時間、遅らせた第1調整信号を生成し、
    前記第1調整信号の正負を反転させた反転第1調整信号を生成し、
    前記第1チャネル信号を前記雑音遅延時間、進ませた第2調整信号を生成し、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第3調整信号を生成し、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、進ませた第4調整信号を生成し、
    前記第4調整信号の正負を反転させた反転第4調整信号を生成し、
    前記反転第1調整信号、前記第2調整信号、前記第3調整信号および前記反転第4調整信号を加算した信号に、所定係数を乗じることにより、前記第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成し、
    予め設定された第2遅延時間の遅延をした前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号に基づき、前記第2チャネル信号における前記目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成し、
    前記第2信号に基づき周波数成分で表された雑音信号を推定し、
    周波数成分で表された前記第1信号から、周波数成分で表された推定された前記雑音信号を除去することにより、前記目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する、
    雑音除去方法。
  14. 情報処理装置を雑音除去装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記情報処理装置を、
    第1検出器により検出された信号を表す第1チャネル信号を取得する第1取得部と、
    前記第1検出器に対して所定距離離間して設けられた第2検出器により検出された信号を表す第2チャネル信号を取得する第2取得部と、
    前記第1チャネル信号および予め設定された第1遅延時間の遅延をした前記第2チャネル信号に基づき、前記第1チャネル信号における目的方向とは異なる他方向から到来する信号成分を抑圧した第1信号を生成する第1ビームフォーミング部と、
    予め設定された第2遅延時間の遅延をした前記第1チャネル信号および前記第2チャネル信号に基づき、前記第2チャネル信号における前記目的方向から到来する信号成分を抑圧した第2信号を生成する第2ビームフォーミング部と、
    前記第2信号に基づき周波数成分で表された雑音信号を推定する推定部と、
    周波数成分で表された前記第1信号から、周波数成分で表された推定された前記雑音信号を除去することにより、前記目的方向から到来する信号を表す目的信号を生成する除去部と、
    して機能させ
    前記第1ビームフォーミング部は、
    前記第2チャネル信号を前記第1遅延時間、遅らせた第1中間信号を出力する第1遅延部と、
    前記第1チャネル信号を予め設定された雑音遅延時間、遅らせた第1調整信号を出力する第1時間調整部と、
    前記第1調整信号の正負を反転させた反転第1調整信号を出力する第1反転部と、
    前記第1チャネル信号を前記雑音遅延時間、進ませた第2調整信号を出力する第2時間調整部と、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、遅らせた第3調整信号を出力する第3時間調整部と、
    前記第1中間信号を前記雑音遅延時間、進ませた第4調整信号を出力する第4時間調整部と、
    前記第4調整信号の正負を反転させた反転第4調整信号を出力する第2反転部と、
    前記反転第1調整信号、前記第2調整信号、前記第3調整信号および前記反転第4調整信号を加算した信号に、所定係数を乗じることにより、前記第1信号を生成する第1加算部と、
    を有するプログラム。
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