JP2006014359A - エコー抑制処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回り込み遅延量検出部50は、スピーカ30に供給された出力音声信号aiおよびマイクロフォンアレイ20から入力された入力音声信号biから両者の相互相関r(k)を計算し、回り込み音声信号の遅延量dを求める。遅延処理部60は出力音声信号aiを遅延量dだけ遅延した音声信号ai-dを生成する。環境変動などによる遅延量の変動があっても遅延処理部60により適切な遅延処理が施される。演算フィルタ42において遅延処理済みの音声信号ai-dから回り込み音声推定信号ai-d’が生成される。減算部44は、入力音声信号biから回り込み音声推定信号ai-d’を減算してエコー抑制信号eiを生成する。係数更新部43は演算フィルタ42の係数を更新する
【選択図】 図1
Description
また、本発明の実施形態1のエコー制御システムは、回り込み音声信号の推定にあたり、回り込み音声信号の遅延量を検出する回り込み遅延量検出部と、回り込み遅延量検出部で検出した遅延量に従って前記出力音声信号を遅延させる遅延処理部を備え、スピーカ出力信号を遅延処理した後に回り込み音声推定信号生成部に入力するものである。スピーカとマイクロフォンの相対位置関係の変化や環境の変化などにより回り込み音声の遅延量が変動しても、スピーカ出力信号を遅延処理部で遅延処理した後に、回り込み音声推定信号生成部の演算フィルタの係数更新を行なうので、係数更新処理の負荷低減とその精度向上を図ることができるものである。
本発明の実施形態2のエコー制御システムは、マイクロフォンとしてマイクロフォンアレイを用いるものであり、スピーカからマイクロフォンアレイに回り込む回り込み音声信号を同期加算により高精度に推定し、マイクロフォンアレイの入力音声信号から回り込み音声推定信号分を減算してエコーを抑制する。また、話者音声を同期加算により強調し、通話品質を向上する。
実施形態3のエコー抑制処理システムは、スピーカ出力音声信号の回り込み信号だけが入力されている場合のみに演算フィルタの係数更新機能を稼動するものである。
実施形態4は、エコー抑制処理部によるエコー抑制効果が十分に得られていないためにエコー抑制信号中に残留エコーが残存してしまい、そのレベルが大きい状況を検知した場合、通話音声品質を維持するため、話者音声入力がある場合だけ出力音声信号を導通して通信アプリケーションに渡し、話者音声入力がない場合には出力音声信号を非導通として通信アプリケーションに渡さないという音声スイッチング機能を持つものである。
本発明のエコー抑制処理システムは、上記に説明した構成を実現する処理ステップを記述したプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することにより、各種コンピュータを用いて構築することができる。本発明のエコー抑制処理システムを実現する処理ステップを備えたプログラムを記録した記録媒体は、図8に図示した記録媒体の例に示すように、CD−ROM1002やフレキシブルディスク1003等の可搬型記録媒体301だけでなく、ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体1000や、コンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体1005のいずれであっても良く、プログラム実行時には、プログラムはコンピュータ1004上にローディングされ、主メモリ上で実行される。
なお、上記説明においてマイクロホンアレイを複数のマイクロホンに置き換えてもよい。本発明のエコー抑制処理システムは、上記の発明の概念から逸脱することなく、上記の方法及び装置に種々の変更及び変形を成し得ることが理解されよう。従って、本発明は上記実施形態に限定されるものではないことに注意する必要がある。
20 マイクロフォンアレイ
20’a,20’b マイクロフォン
21 回り込み音声信号強調部
22 第1の遅延量計算部
23 第1の加算処理部
24a,24b 遅延器
25,25’ 加算器
26 話者音声信号強調部26
27 第2の遅延量計算部
28 第2の加算処理部
29a,29b 遅延器
30 スピーカ
40 エコー抑制処理部
41 回り込み音声推定信号生成部
42 演算フィルタ
43 係数更新部
44 減算部
50 回り込み遅延量検出部
60 遅延処理部
70 通信アプリケーション
80 相互相関計算部
81 音源数検出部
82 スピーカ出力音声信号パワー計算部
83 係数更新制御部
90 相互相関計算部
91 話者音声検出部
92 音声スイッチ
93 音声スイッチ制御部
94 第1のパワー計算部
95 第2のパワー計算部
1000 ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体
1001 可搬型記録媒体
1002 CD−ROM
1003 フレキシブルディスク
1004 コンピュータ
1005 コンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体
Claims (12)
- 全二重通話システムにおいて、
マイクロフォンアレイと、
相手側の通話システムから伝送された音声信号を音声に変換するスピーカと、
前記マイクロフォンアレイの複数チャンネルの入力音声信号間の時間差またはレベル差を用いて前記スピーカから出力されて前記マイクロフォンアレイに回り込む音声信号を推定し、推定された結果に応じて、前記スピーカに供給される出力音声信号を入力として回り込み音声推定信号を生成する回り込み音声推定信号生成部と、前記マイクロフォンアレイから入力された入力音声信号から前記回り込み音声推定信号を減算する減算部を備えたエコー抑制処理部を備えたことを特徴とするエコー抑制処理システム。 - 前記スピーカに供給される出力音声信号と、前記マイクロフォンアレイから入力された入力音声信号に含まれる回り込み音声信号とを比較し、前記出力音声信号に対する前記入力音声信号に含まれる回り込み音声信号の遅延量を検出する回り込み遅延量検出部と、
前記回り込み遅延量検出部で検出した遅延量に従って前記出力音声信号を遅延させる遅延処理部をさらに備え、
前記遅延処理部の出力音声信号を、前記回り込み音声推定信号生成部に入力される前記出力音声信号とする請求項1に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記入力音声信号の中から、前記回り込み音声信号を強調して取り出す回り込み音声信号強調部をさらに備え、当該回り込み音声信号強調部が、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号間の相互相関を計算し、前記相互相関計算結果から前記スピーカに対する各マイクロフォン入力信号間の遅延量を計算する第1の遅延量計算部と、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号について前記スピーカ−マイクロフォン入力信号間の遅延量を調整して同期加算処理を実行し、前記回り込み音声信号を強調する第1の加算処理部を備え、前記強調した回り込み音声信号を前記回り込み遅延量検出部に入力する請求項2に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記第1の加算処理部が、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンに対して設けた遅延器であって、前記スピーカ−マイクロフォン入力信号間の遅延量を調整する遅延器と、
前記遅延器を通して得られた各マイクロフォンの入力信号を入力とする加算器を備えた請求項3に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された話者音声信号の同期加算処理を実行し、話者音声信号を強調する話者音声信号強調部をさらに備え、
話者信号を強調した入力音声信号を生成する請求項1から4のいずれかに記載のエコー抑制処理システム。 - 前記話者音声信号強調部が、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号間の相互相関を計算し、前記相互相関計算結果から前記話者に対する各マイクロフォン入力信号間の遅延量を計算する第2の遅延量計算部と、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号について前記話者−マイクロフォン入力信号間の遅延量を調整して同期加算処理を実行し、前記話者音声信号を強調する第2の加算処理部を備えた請求項5に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記第2の加算処理部が、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンに対して設けた遅延器であって、前記話者−マイクロフォン入力信号間の遅延量を調整する遅延器と、
前記遅延器を通して得られた各マイクロフォンの入力信号を入力とする加算器を備えた請求項6に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記回り込み音声推定信号生成部が、
演算フィルタ部と、演算フィルタの係数を所定のタイミングで更新する係数更新部を備え、
前記係数更新部が、前記エコー抑制処理部によるエコー抑制結果中に残存する回り込み音声信号のレベルを基に前記推定結果および前記演算フィルタの係数更新量を決め、前記演算フィルタの係数を更新し、
前記演算フィルタ部が、前記スピーカに供給される出力音声信号を入力として演算を施し、前記回り込み音声推定信号を生成する請求項1に記載のエコー抑制処理システム。 - 前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号間の相互相関を計算し、前記相互相関計算結果から前記マイクロフォンアレイ周囲の音源数を検出する音源数検出部をさらに備え、
前記音源数検出部によりスピーカの数を超える数の音源が検出された場合、前記係数更新部における前記演算フィルタの係数更新を遅くまたは停止する請求項8記載のエコー抑制処理システム。 - 前記スピーカに供給される出力音声信号のパワーを計算するスピーカ出力音声信号パワー計算部を備え、
前記スピーカ出力音声信号パワー計算部により所定値以上のパワーが検出されなかった場合、前記回り込み音声推定信号生成部の係数更新部による、前記演算フィルタの係数更新を遅くまたは停止する請求項8記載のエコー抑制処理システム。 - 前記エコー抑制処理部の出力段に設けられた音声信号スイッチと、
前記音声信号スイッチのオンオフを制御する音声信号スイッチ制御部と、
前記マイクロフォンアレイを構成する各マイクロフォンから入力された入力音声信号間の相互相関を計算し、前記相互相関計算結果から話者音声の有無を検出する話者音声検出部と、
前記スピーカに供給される出力音声信号のパワーを計算する第1のパワー計算部と、
前記エコー抑制処理部の出力である音声信号のパワーを計算する第2のパワー計算部をさらに備え、
前記音声信号スイッチ制御部は、
前記第1のパワー計算部による値が所定値以上、かつ、前記第2のパワー計算部による値が所定値以上であれば、前記話者音声検出部が話者音声を検出したときには前記音声信号スイッチを導通状態とし、前記話者音声検出部が話者音声を検出しないときには前記音声信号スイッチを非導通状態とする制御とし、
前記第1のパワー計算部による値が所定値以上、かつ、前記第2のパワー計算部による値が所定値未満であれば、前記音声信号スイッチを導通状態となるように制御する請求項1に記載のエコー抑制処理システム。 - 全二重通話システムの処理プログラムであって、
複数のマイクロフォンを所定位置に配置したマイクロフォンアレイを制御する処理ステップと、
相手側の通話システムから伝送された音声信号を音声に変換するスピーカを制御する処理ステップと、
前記マイクロフォンアレイの入力音声信号を用いて前記スピーカから出力されて前記マイクロフォンアレイに回り込む音声信号を推定し、推定された結果に応じて、前記スピーカに供給される出力音声信号を入力として回り込み音声推定信号を生成する回り込み音声推定信号生成処理ステップと、前記マイクロフォンアレイから入力された入力音声信号から前記回り込み音声推定信号を減算する減算処理ステップを備えたエコー抑制処理ステップを備えたことを特徴とする処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005217732A JP2006014359A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | エコー抑制処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005217732A JP2006014359A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | エコー抑制処理システム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001245686A Division JP3727258B2 (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | エコー抑制処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006014359A true JP2006014359A (ja) | 2006-01-12 |
JP2006014359A5 JP2006014359A5 (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=35780932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005217732A Pending JP2006014359A (ja) | 2005-07-27 | 2005-07-27 | エコー抑制処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006014359A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014075756A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 遅延推定方法とその方法を用いたエコー消去方法と、それらの装置とプログラムとその記録媒体 |
WO2018179506A1 (ja) | 2017-03-28 | 2018-10-04 | 株式会社ディーアンドエムホールディングス | オーディオ装置およびコンピュータで読み取り可能なプログラム |
-
2005
- 2005-07-27 JP JP2005217732A patent/JP2006014359A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018179506A1 (ja) | 2017-03-28 | 2018-10-04 | 株式会社ディーアンドエムホールディングス | オーディオ装置およびコンピュータで読み取り可能なプログラム |
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