JP5699320B2 - ロール状フィルム基材 - Google Patents
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Description
本発明のロール状フィルム基材は、フィルム基材、および上記フィルム基材上に部分的に配置された空隙部材を有する空隙部材積層フィルム基材が巻回されてなることを特徴とするものである。
また、本発明におけるロール状フィルム基材の巻外とは、ロール状フィルム基材の最外層を指し、ロール状フィルム基材の巻内とは、ロール状フィルム基材の巻外から2周以上内側の層を指す。
本発明に用いられる空隙部材積層フィルム基材は、フィルム基材、および上記フィルム基材上に部分的に配置された空隙部材を有するものである。
本発明における空隙部材の配置としては、上述したように、ロール状フィルム基材とした場合に、上層のフィルム基材と下層のフィルム基材とが密着しないように空隙部材をフィルム基材上に部分的に配置することが可能であれば特に限定されるものではない。
なお、パターン形成領域外とは、フィルム基材全面から、パターン形成領域を除いた領域を指す。
本発明に用いられる空隙部材は、フィルム基材上に部分的に配置されるものであり、ロール状フィルム基材の巻内および巻外に含水率の差を生じさせない程度の通気性および透湿性を有するものである。
なお、上記凸部の高さ、および隣接する凸部同士の距離は、mmオーダーの測定の場合はノギスや顕微鏡を用いて測定され、μオーダーの測定の場合は、触針式の表面粗さ計(ミカサ株式会社、品名ET4000L-S)を用いて測定される。
なお、凸部の高さとは、図6に示す空隙部材2においてQで示されるものであり、隣接する凸部同士の距離とは図6に示す空隙部材2においてPで示される距離を指す。
なお、上記の場合における空隙部材の幅は、図3および図5においてuで示される距離を指すものである。
本発明に用いられるフィルム基材は、巻回されてロール状フィルム基材となるものである。上記フィルム基材は、可撓性を有する樹脂基材であれば、特に限定されるものではなく、本発明のロール状フィルム基材の用途等に応じて、任意の樹脂材料からなる基材を用いることができる。
このようなフィルム基材の材料としては、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルイミド(PEI)、セルローストリアセテート(CTA)、環状ポリオレフィン(COP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリサルフォン(PSF)、ポリアミドイミド(PAI)、ノルボルネン系樹脂、アリルエステル樹脂等の合成樹脂を挙げることができ、中でも、PEN、PETが好ましい。
本発明のロール状フィルム基材の用途としては、パターン形成体の基材として用いることが可能であれば特に限定されるものではないが、画像表示素子の基材として用いられることが好ましい。上記画像表示素子の基材としては、例えば、カラーフィルタ形成用基板、配線パターン形成用基板等に用いることができる。本発明においては、特にカラーフィルタ形成用基板として用いられることが好ましい。
上記コア材については、一般的なロール状フィルム基材に用いられるものと同様とすることができるが、その内径が、70mm〜160mmの範囲内のものを好適に用いることができる。
なお、ナーリングとは、フィルム基材をロール状に巻回する際、フィルム基材のパターン形成領域等に欠陥を生じさせないようにするために、フィルム基材の両端部分に空隙層を形成したり、凹凸模様を形成してフィルム基材の両端部分の厚みを厚くすることを指す。
本発明のロール状パターン付フィルム基材は、フィルム基材および少なくとも上記フィルム基材の両端の端部領域上に配置された空隙部材を備える空隙部材積層フィルム基材と、上記フィルム基材上の上記空隙部材が配置されている空隙部材配置領域外に設けられたパターンとを有するパターン付フィルム基材が巻回されてなることを特徴とするものである。
なお、本発明における空隙部材配置領域とは、上述した「A.ロール状フィルム基材」の項で説明した、少なくとも上記フィルム基材の両端の端部領域上に空隙部材を配置する場合に、空隙部材が配置される領域を指す。より具体的には、図1、および図3〜5において空隙部材2が配置されている領域を指す。
以下、本発明に用いられるパターン付フィルム基材について説明する。
本発明に用いられるパターン付フィルム基材は、フィルム基材および少なくとも上記フィルム基材の両端の端部領域上に配置された空隙部材を備える空隙部材積層フィルム基材と、上記フィルム基材上の上記空隙部材が配置されている空隙部材配置領域外に設けられたパターンとを有するものである。
なお、空隙部材積層フィルム基材については、上述した「A.ロール状フィルム基材」の項で説明した、空隙部材が少なくともフィルム基材の両端の端部領域上に配置されているものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。以下、パターンについて説明する。
また、上記パターンが光学機能層を指す場合は、例えばカラーフィルタの画素部、配線パターンの画素部、ハードコート層、アンチグレア層、アンチリフレクション層、偏光層等を挙げることができる。
本発明のロール状パターン付フィルム基材は、上述したパターン付フィルム基材が巻回してなるものである。上記ロール状パターン付フィルム基材の製造方法については、上記パターン付フィルム基材を一般的な巻回方法により巻回することにより製造することができる。巻回方法については、後述する「C.ロール状フィルム基材の製造方法」の製造方法の項で説明するため、ここでの説明は省略する。
本発明のロール状フィルム基材の製造方法は、フィルム基材上に部分的に空隙部材を配置した空隙部材積層フィルム基材を巻回し、ロール状フィルム基材を準備するロール状フィルム基材準備工程と、上記ロール状フィルム基材の含水率が、所定の温湿度雰囲気下における含水率に達するまで、上記ロール状フィルム基材を上記温湿度雰囲気下で保管する保管工程とを有することを特徴とする製造方法である。
以下、各工程について説明する。
本工程は、フィルム基材上に部分的に空隙部材を配置した空隙部材積層フィルム基材を巻回し、ロール状フィルム基材を準備する工程である。
なお、本工程により作製される空隙部材積層フィルム基材については、上述した「A.ロール状フィルム基材」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
次に、本発明における保管工程について説明する。本発明における保管工程は、上記ロール状フィルム基材の含水率が、所定の温湿度雰囲気下における含水率に達するまで、上記ロール状フィルム基材を上記温湿度雰囲気下で保管する工程である。
また、本工程における湿度としては、所望の湿度下のロール状フィルム基材の寸法を計算により求めることができる範囲内であれば、特に限定されるものではないが、例えば、30%RH〜60%RHの範囲内であることが好ましく、後工程(例えば、対向基板とのアライメント貼合工程など)と等しい湿度であることがより好ましい。パターン形成時と後工程との湿度差によるロール状フィルム基材の寸法伸縮量を考慮してパターン形成する必要が省かれるからである。
本発明の画像表示素子は、長手方向の長さが少なくとも50cm以上のフィルム基材、および上記フィルム基材上に形成された所定のパターンを有する画像表示素子であって、上記画像表示素子内の任意の2つの領域での上記パターンの寸法を比較した場合、一方の領域での上記パターンの寸法を1としたとき、他方の領域での上記パターンの寸法が1.00000±0.00033の範囲内となることを特徴とするものである。
ここで、上述したように、フィルム基材の寸法精度はフィルム基材の含水率に影響されるものである。上記フィルム基材の長手方向の長さが上述した範囲内である場合、通常、フィルム基材自体はロール状に巻回され、ロール状フィルム基材として保管される。従来のロール状フィルム基材の巻内は吸水や脱水がしにくいため、巻外との含水率に差を生じ、その結果、ロール状フィルム基材の巻内と巻外で寸法ずれが生じてしまうといった問題があった。
一方、本発明においては、上述した「A.ロール状フィルム基材」の項で説明したように、巻内および巻外の含水率が均一なロール状フィルム基材を画像表示素子の基材に用いることで、巻内および巻外の含水率の差によるパターンの寸法ずれを解消することができることから、上述した長手方向の長さを有するフィルム基材を用いた画像表示素子であっても、寸法精度の高いパターンを有することが可能となる。
図9に示すように、本発明の画像表示素子30は、所定の長手方向Xの長さを有するフィルム基材1と、フィルム基材1上に形成された複数のカラーフィルタ3’(図9ではカラーフィルタ3’a〜3’m)を有するカラーフィルタの多面付け基板である。また、図10に示すように、各々のカラーフィルタ3’はフィルム基材上に形成された複数の画素部31(図10では、赤色画素部31R、緑色画素部31G、および青色画素部31B)および画素部31を区画する遮光部32からなるものである。なお、遮光部32については説明のため白色で示している。なお、図9においてYで示される方向は、フィルム基材1の幅方向を示している。
これは、例えば図9に示される画像表示素子30におけるカラーフィルタ3’a内の任意の領域を領域x1とし、カラーフィルタ3’m内の任意の領域を領域x2とし、領域x1および領域x2には、図10に示されるように3つの画素部31が存在している場合、領域x1の3つの画素部31のそれぞれの寸法の測定値の平均値を1としたとき、領域x2の3つの画素部31のそれぞれの寸法の測定値の平均値が上述した数値範囲となることを示している。
なお、図10においては、説明のため、カラーフィルタ3’aの領域x1とカラーフィルタ3’mの領域x2とを同一のカラーフィルタ3’に図示している。
以下、本発明に用いられる各部材について説明する。
本発明に用いられる画像表示素子は、上記フィルム基材上に形成された所定のパターンを有するものであり、上記画像表示素子内の任意の2つの領域での上記パターンの寸法を比較した場合、一方の領域での上記パターンの寸法を1とした場合、他方の領域での上記パターンの寸法が1.00000±0.00033の範囲内、特に好ましくは1.000000±0.000017の範囲内となるものである。
一方、上述したパターンの寸法精度が上記数値範囲を超える場合は、画像表示素子における対向する2つのパターンの位置を一致させることが困難となる。より具体的には、カラーフィルタパターンとTFT素子パターンの位置がずれてしまうため、本来表示されるべき色が表示できなかったり、白抜け(カラーフィルタがずれた隙間から光が漏れること)や混色(近接する他の画素の色が混じること)等の不具合が発生する可能性がある。
なお、パターン寸法の測定は、測定間の距離を測定できる装置であれば特に限定されるものではないが、一般的には測長機が用いられることが好ましい。また、測長機の中でも、マイクロメートル単位まで距離を測定できる精密なものが好ましく、例えば、SOKKIA製 超精密自動2次元座標測定機やニコンインストルメンツカンパニー製CNC画像測定システム等を用いることができる。
一方、本発明において比較されるパターンは、本発明の画像表示素子が、複数の画像表示素子を有する多面付け基板である場合は、任意の2つの画像表示素子であってもよいし、任意の2つの画像表示素子における任意の領域に存在する光学機能層であってもよい。
本発明のフィルム基材は、長手方向の長さが少なくとも50cm以上のものである。また、上記フィルム基材の長手方向の長さの上限としては、特に限定されるものではないが、加工の容易性等を考慮すると1000m程度とすることができる。上記値を超えるフィルム基材は通常、画像表示素子の基材としては扱いが困難であるからである。
より具体的には、フィルム基材としては、上述した「A.ロール状フィルム基材」の項で説明したロール状フィルム基材から巻き出されたものであることが好ましい。
上述したフィルム基材は、2周以上巻回された場合であっても、巻内および巻外の含水率に差を生じないため、従来のロール状フィルム基材を用いた画像表示素子においては達成することが困難であった高い寸法精度を有する画像表示素子とすることができる。
本発明のカラーフィルタは、上述した「D.画像表示素子」の項で記載した画像表示素子のパターンがカラーフィルタの画素部であることを特徴とするものである。
以下、本発明のカラーフィルタにおける各部材について説明する。
本発明に用いられる画素部は、フィルム基材上に形成されるものであり、通常、赤色画素部、緑色画素部、青色画素部を有するものであるが、他の色の画素部を有していてもよい。
また、画素部については、一般的なカラーフィルタに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられるフィルム基材については、上述した「D.画像表示素子」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルタは、上述した画素部およびフィルム基材を有するものであれば特に限定されるものではなく、他にも必要な部材を適宜選択して追加することができる。このような部材としては、遮光部、柱状スペーサ等を挙げることができる。これらの部材については、一般的なカラーフィルタに用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
まず、フィルム基材として、10m長×300mm幅×0.125mm厚のPETフィルム(東洋紡製 品名:A4100)、空隙部材として、10m長×3cm幅×200μm厚、通気度1.4cm3/cm2・sec、表面粗さ(Ra)2.0μmの多孔質シートを準備した。次に、フィルム基材の両端の端部領域上に空隙部材を配置して空隙部材積層フィルム基材を作製し、これを巻回してロール状フィルム基材を得た。
これを常温常湿(24±1℃、41±1%)で7日間保管した。ロール状フィルム基材の保管時の巻き取りテンションは20Nとした。
なお、実施例におけるフィルム基材の両端の端部領域とは、フィルム基材の幅方向の端辺から、6cm幅の領域である。また、得られたロール状フィルム基材の外径は、8.7cmである。
空隙部材を設けない以外は実施例と同様にしてロール状フィルム基材を作製した。また、保管時の巻き取りテンションを50Nとしたこと以外は実施例と同様にして保管を行った。なお、得られたロール状フィルム基材の外径は、8.7cmである。
空隙部材をフィルム基材全面に配置したこと以外は実施例と同様にしてロール状フィルム基材を作製した。また、実施例と同様に保管を行った。なお、得られたロール状フィルム基材の外径は、8.7cmである。
空隙部材をフィルム基材全面に配置したこと以外は実施例と同様にしてロール状フィルム基材を作製した。また、保管時の巻き取りテンションを50Nとしたこと以外は実施例と同様にして保管を行った。なお、得られたロール状フィルム基材の外径は、8.7cmである。
・実施例における含水率の挙動
実施例のロール状フィルム基材の含水率の挙動について、保管期間中、毎日測定した。なお、含水率測定には、クラボウ社製の水分計(品名:RX−100、透過型)を使用した。また、フィルム基材の幅方向に対して中央と端辺から4cmの部分での含水率を測定した。また、フィルム基材の巻外(最外層)側の端部から2mの長さから9mの長さまでの各m毎の含水率を測定した。
下記に示す測定方法により、フィルム基材の含水率および寸法の相関関係を調べたところ、フィルム基材の含水率が常温常湿平衡状態から0.01%小さくなると、フィルム基材の寸法は、常温常湿平衡状態における寸法(設計寸法)から1.8μm/100mm小さくなり、寸法ずれを生じることが分かった。
上記フィルム基材の含水率および寸法の相関関係を示す数値を用いて表1および表2に示す含水率から、設計寸法に対する変化量を換算した結果を表3、表4、図13、および図14に示す。なお、表3および表4において、長さ(m)とは、巻外側の端部からの長さ(m)を指す。
(フィルム基材の含水率およびフィルム基材の寸法の相関関係の測定)
実施例および比較例1〜3で用いられるPETフィルムを所定の大きさで準備し、ある温湿度におけるPETフィルムの含水率と寸法を測定し、その寸法をレファレンスとした。次に、PETフィルムの含水率を変化させた時の寸法を測定することにより、レファレンスからの寸法の変化量を測定した。含水率を横軸に、寸法の変化量を縦軸にとったグラフを形成し、近似曲線の傾きから上述した数値を得た。測定結果を表5に、グラフおよび近似曲線を図15に示す。
また、表3、表4、図13、および図14に示すように、ロール状フィルム基材の含水率を上述した範囲とすることにより、ロール状フィルム基材の寸法ずれについても小さいものとすることができるものと考えられる。
実施例、および比較例1〜3のロール状フィルム基材の保管期間中の含水率の挙動について比較を行った。なお、含水率の測定方法については、フィルム基材の巻外側の端部から7mの長さ、フィルム基材の幅方向に対して中央の位置での含水率を測定したこと以外は、上述した測定方法と同様である。結果を表6および図16に示す。
7日間の保管後にて実施例では0.33wt%、比較例1では0.24wt%、比較例2および比較例3では0.32wt%となった。
上述したフィルム基材の含水率および寸法の相関関係を示す数値を用いて、表5に示す実施例、比較例1〜3における含水率から、設計寸法に対する寸法変化量を換算した結果を表7および図17に示す。
空隙部材を有さない比較例1においては、巻内での含水率が常温常湿平衡状態に達していないことから、巻内および巻外における含水率の差が大きく、寸法ずれを生じやすいものと考えられる。
また、空隙部材をフィルム基材全面に有する比較例2および比較例3においては、比較例1に比べて巻内での含水率は向上するものの、実施例と比べて常温常湿平衡状態の含水率に達するまでに、より多くの時間を要するものと考えられる。
なお、比較例1〜3のロール状フィルム基材は、実施例のロール状フィルム基材と同様のPETフィルムを用い、同様の保管状態で保管されていることから、比較例1〜3のロール状フィルム基材の巻外の含水率は、実施例のロール状フィルム基材の巻外の含水率と同様であると考えられる。
2 … 空隙部材
3 … パターン
3’ … カラーフィルタ
10 … ロール状フィルム基材
11 … 空隙部材積層フィルム基材
20 … ロール状パターン付フィルム基材
30 … 画像表示素子
31 … 画素部
X …フィルム基材の長手方向
Y …フィルム基材の幅方向
Claims (6)
- フィルム基材、および前記フィルム基材上に部分的に配置された空隙部材を有する空隙部材積層フィルム基材が巻回されてなるロール状パターン形成体用フィルム基材であって、
前記空隙部材が、前記フィルム基材の両端の端部領域上と、前記フィルム基材の両端の端部領域以外の領域であって、前記フィルム基材をパターン形成体の基材に用いた場合に、パターンが形成されない領域上と、に配置されていることを特徴とするロール状パターン形成体用フィルム基材。 - 前記空隙部材の通気度が、1.4cm3/cm2・sec以上であることを特徴とする請求項1に記載のロール状パターン形成体用フィルム基材。
- フィルム基材および前記フィルム基材上に配置された空隙部材を備える空隙部材積層フィルム基材と、
前記フィルム基材上の前記空隙部材が配置されている空隙部材配置領域外に設けられたパターンと
を有するパターン付フィルム基材が巻回されてなるロール状パターン付フィルム基材であって、
前記空隙部材が、前記フィルム基材の両端の端部領域上と、前記フィルム基材の両端の端部領域以外の領域であって、前記パターンが形成されていない領域上と、に配置されていることを特徴とするロール状パターン付フィルム基材。 - フィルム基材上に部分的に空隙部材を配置した空隙部材積層フィルム基材を巻回し、ロール状パターン形成体用フィルム基材を準備するロール状パターン形成体用フィルム基材準備工程と、
前記ロール状パターン形成体用フィルム基材の含水率が、所定の温湿度雰囲気下における含水率に達するまで、前記ロール状パターン形成体用フィルム基材を前記温湿度雰囲気下で保管する保管工程と
を有するロール状パターン形成体用フィルム基材の製造方法であって、
前記空隙部材が、前記フィルム基材の両端の端部領域上と、前記フィルム基材の両端の端部領域以外の領域であって、前記フィルム基材をパターン形成体の基材に用いた場合に、パターンが形成されない領域上と、に配置されていることを特徴とするロール状パターン形成体用フィルム基材の製造方法。 - 長手方向の長さが少なくとも50cm以上のフィルム基材、および前記フィルム基材上に形成された所定のパターンを有する画像表示素子であって、
前記フィルム基材は、予め前記フィルム基材上に部分的に空隙部材を配置してロール状に2周以上巻回されたものであり、
前記画像表示素子内の任意の2つの領域での前記パターンの寸法精度を比較した場合、一方の領域での前記パターンの寸法を1とした場合、他方の領域での前記パターンの寸法が1.00000±0.00033の範囲内となり、
前記空隙部材が、前記フィルム基材の両端の端部領域上と、前記フィルム基材の両端の端部領域以外の領域であって、前記パターンが形成されない領域上と、に配置されていることを特徴とする画像表示素子。 - 請求項5に記載のパターンがカラーフィルタの画素部であることを特徴とするカラーフィルタ。
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