JP5697264B2 - 固化材噴射システム - Google Patents

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Description

本発明は、吹付工によって法面等に固化材を噴射する技術に関する。
例えば、トンネル履行等で吹付工を実施する場合には、吹付用機械を作業現場に進入させて、当該吹付用機械により、モルタル等の固化材を吹付けている。
ここで、例えば法面吹付工や各種補修作業においては、吹付用機械が作業現場まで進入出来ない場合が多い。その様な場合は、吹付ホースを延長し、作業員(いわゆる「ノズルマン」)が吹付用ノズルを支持して(いわゆる「手持ち」の作業)、吹付工を行う必要がある。
しかし、大量の固化材を吹付ける場合には、作業員の労力が非常に大きくなり、当該作業員に過大な負担を強いてしまうという問題が存在した。
また、吹付工により、例えばオーバーハング部やトンネル上部(上半分の領域)に固化材を吹付けると、吹付けられた固化材の半分以上が落下してしまう。
落下した固化材は作業環境を著しく悪化するのみならず、それを撤去するコストが嵩むので、吹付工全体のコストを高騰させる要因となっている。
その他の従来技術として、高い急結性を発揮する石炭灰を大量に使用した吹付材料が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、急結性を発揮する材料を混合しても、吹付材料が非流動化あるいは固化するまでは、15分程度の時間を必要とする。すなわち、吹付けられた材料は瞬時に非流動化(あるいは固化)する訳ではないので、上述した各種問題点を解消することは出来ない。
特開2012−96933号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、作業員が固化材吹付け用の機器を支持して吹付工を実施する場合に当該作業員に過重な負担を掛けることがなく、吹付けられた固化材が落下してしまう量を低減することが出来て、吹付工の作業現場の環境を悪化しない固化材噴射システムの提供を目的としている。
本発明によれば、固化材を搬送するコンクリートポンプ(10)と、急硬剤を搬送する急硬剤供給ポンプ(30)と、急結剤を搬送する急結剤供給ポンプ(40)と、エアコンプレッサ(20)と、該エアコンプレッサ(20)に接続された圧縮エアタンク(21)とを備え、前記コンクリートポンプ(10)に接続された固化材搬送系統のエアリング管(15)はコンクリート流入口(15a)を挟むように前記圧縮エアタンク(21)からの第1および第2のエアホース(23、24)に接続された2つのエア流入口(15b、15c)が配置され、前記エアリング管(15)の吐出口(15d)は前記急硬剤ポンプ(30)に接続された急硬剤供給系統の急硬剤混合リング(32)に接続され、該急硬剤混合リング(32)は吹付けホース(17)を介して噴射ノズル(50)に接続され、前記急結剤供給ポンプ(40)からの急結剤搬送系統の先端には固化材搬送系統の先端に設けた噴射ノズル(50)の近傍で急結剤を噴射する急結剤噴射用ホース(43)が設けられている固化材噴射システムにおいて、前記急硬剤混合リング(32)は前記エアリング管(15)の吐出口(15d)に接続され、前記急硬剤混合リング(32)の急硬剤混合部(320)の2つの孔が穿孔されている円形の領域(32H)にはT字状の混合部(32c)が接続され、該混合部(32c)には前記圧縮エアタンク(21)からの第3のエアホース(25)と前記急硬剤供給系統の急硬剤供給ホース(31)とが接続され、前記急硬剤混合リング(32)にはテーパー管(16)と吹付けホース(17)とを介して前記噴射ノズル(50)が接続されており、前記圧縮エアタンク(21)からの第4のエアホース(26)は合流管(42)の高圧エア流入部(42a)に接続され、該合流管(42)の急硬剤流入部(42b)には前記急結剤搬送系統の急結剤供給ホース(41)が接続され、そして該合流管(42)の吐出側(42c)とは前記噴射ノズル(50)近傍に可撓性の急結剤噴射用ホース(43)が設けられている。
また、本発明によれば、固化材にポリプロピレンの繊維が混入され、前記繊維は表面に多数の凹部(Fd)が形成されている。
上述する構成を具備する本発明によれば、急硬剤を添加することにより固化材(例えば、モルタル等)に含まれる水分を凝集するため、吹付用固化材噴射の際に手持ちのノズル(50、50A)に作用する噴出力が低減する。そのため、固化材の噴出量が多くても、作業者(ノズルマン)に過大な負担を与えてしまう恐れがない。
そのため、吹付用機械が進入することが出来ない作業現場においても、作業者(ノズルマン)がノズル(50、50A)を支持することにより(いわゆる「手持ち」)、吹付工を実施することが出来る。
そして固化材に含まれる水分を凝集することにより、粉塵の発生量が低減して作業者の視界が確保され、作業環境が改善される。
例えば、従来技術に係る吹付工ではノズルから3m程度離れた箇所において視界は殆どゼロとなり、作業者の視界も悪いため作業が困難な場合が多い。それに対して本発明によれば、作業者の視界は作業遂行に十分な程度に明瞭な状態が維持される。
また、固化材噴射の際に急結剤が混入されるので、急硬剤と急結剤がそれぞれ別に混入されることとなり、吹付けられた固化材が瞬時に非流動化する。そのため、吹付けられた面(例えば、オーバーハング部やトンネル上部等)から固化材が落下し難くなる。
後述するように、本発明によれば、オーバーハング部やトンネル上部に吹付けられた固化材の落下量は、従来技術における落下量の30%程度まで軽減される。
そのため、本発明によれば、従来技術に比較して、吹付用固化材の落下量が減少し、いわゆる「材料ロス」が低減するので、作業コストが低減する。
さらに急硬剤と急結剤が吹付用固化材に添加される本発明によれば、急結剤のみを添加する場合と比較しても、薬剤の使用量が減少する。
その点でも、コストが低減される。
本発明の第1実施形態の概要を示すブロック図である。 第1実施形態において固化材供給系統における急硬剤供給箇所を示す説明図である。 第1実施形態における急硬剤を供給する機構を示す側面図である。 第1実施形態における固化材供給系統先端で急結剤と混合する機構を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の概要を示すブロック図である。 実施形態で搬送される固化材に混入される繊維の一例を示す拡大断面図である。 図6で示す繊維の製造過程の概要を示す説明図である。 図6で示す繊維の素材製造の概要を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
最初に図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1において、全体を符号100で示す固化材噴射システムは、コンクリートポンプ10と、移動式エアコンプレッサ20と、圧縮エアタンク21と、急硬剤供給ポンプ30と、急結剤供給ポンプ40と、噴射ノズル50を備えている。
コンクリートポンプ10と噴射ノズル50の間には、コンクリートポンプ10側から噴射ノズル50に向かって、耐高圧ホース11、コンクリートシャッタ12、コンクリート管13、複数の耐磨耗高圧ホース14、エアリング管15、急硬剤混合リング32、テーパー管16、吹付けホース17が接続されている。
図1では、コンクリート管13は1本で示されているが、コンクリートポンプ10と噴射ノズル50との距離が長い場合には、複数のコンクリート管13を継ぎ足して用いることもある。
エアリング管15の詳細は図2で示されている。
図2において、エアリング管15はコンクリート流入口15aと2本のエア流入口15b、15cと、吐出口15dを有している。
コンクリート流入口15aは流入側(図2では左側)において、3本ある管路の中央に位置しており、その内部には、例えばモルタル等の固化材が流れている。エア流入口15b、15cはコンクリート流入口15aを挟む様に配置されており、その内部にはエアが流過している。
コンクリート流入口15aを介して供給される固化材はエア流入口15b、15cから供給されるエアにより連行される。
図2において、エアリング管15とテーパー管16との間には、急硬剤混合リング32が配置されている。急硬剤混合リング32は急硬剤(スランプキリング剤)を固化材と合流させるための部材であり、且つ、急硬剤を固化材に均一に混合するために設けられている。
図1において、移動式エアコンプレッサ20で生成された圧縮エアを貯蔵する貯蔵手段がエアタンク21である。エアタンク21には、エア流入口21aと3つのエア排出口21b、21c、21dが設けられている。
移動式エアコンプレッサ20とエアタンク21のエア流入口21aとは、エアホース22で接続されている。
エアタンク21のエア排出口21b、21cとエアリング管15のエア流入口15b、15cは、それぞれエアホース23、24によって接続されている。エアリング管15では、コンクリートポンプ10から供給された固化材と、移動式エアコンプレッサ20から供給された高圧エアが混合されることにより、固化材が高圧エアに連行されて噴射ノズル50まで到達し、噴射される。
エアタンク21のエア排出口21dと急硬剤混合リング32におけるエア流入口32aは、エアホース25によって接続されている。
急硬剤供給ポンプ30と急硬剤混合リング32における急硬剤流入口32bは、急硬剤供給ホース31によって接続されている。そのため、急硬剤は、エアに連行されて急硬剤混合リング32へ供給される。
図3において、急硬剤混合リング32は、急硬剤混合部(リング本体)320と、エア供給部32aと、急硬剤供給部32bと、T字型をした混合部32cを有している。急硬剤混合部(リング本体)320は、その内面が樹脂加工されており、固化材が付着しない様に構成されている。
エア供給部32aには開閉バルブ32avが介装されており、急硬剤供給部32bには開閉バルブ32bvが介装されている。
混合部32cには、急硬剤と高圧エアが流入する。急硬剤は、高圧エアに連行されて、高圧エアと混合されつつ急硬剤混合部320へ送られる。
高圧エア及びそれに連行された急硬剤は、急硬剤混合部(リング本体)320に流入して、急硬剤混合部(リング本体)320を流過する固化材と高圧エアとの混合流に合流して混合される。
図3で示すように、急硬剤混合部320には混合部32cが接続している。この混合部32cは、図2では図示が省略されている。図2において、急硬剤混合リング32には、2つの孔(φ2mm)が穿孔されている円形の領域32Hのみが示されており、領域32Hに混合部32c(図3参照)が接続される。
円形の領域32Hにφ2mmの2つの孔が穿孔されているのは、急硬剤の供給を確保するためである。2つの孔が穿孔されていれば、一方の孔が閉塞しても、他方の孔を経由して急硬剤が急硬剤混合リング32内を流れる固化材に供給される。これに対して、比較的大径の孔を一つのみ穿孔したのでは、当該比較的大径の孔が閉塞してしまうと、急硬剤は急硬剤混合リング32内を流れる固化材に供給されなくなってしまう。
また、図2において、エアリング管15に急硬剤混合リング32が接続され、急硬剤混合リング32にテーパー管16(の大径側)が接続されている。
仮にエアリング管15にテーパー管16を接続し、テーパー管16の(小径側)に急硬剤混合リング32を接続すると、テーパー管16内部の高圧エアが固化材の周辺を包囲する様に流れてしまう。その様な状態では、急硬剤と固化材の混合が良好に行われない。
そのため、急硬剤と固化材が、テーパー管16の上流側で混合される様に、急硬剤混合リング32の配置が決められている。
図2において、テーパー管16の吐出口(小径側:図2では右側)16bには、吹付けホース17が接続されている。図1で示すように、吹付けホース17の先端には、噴射ノズル50の固化材注入口50aが接続されている(図1参照)。
図1では、噴射ノズル50は、固化材注入口50aと急結剤注入口50bが一体になって構成されている様に示されているが、急結剤注入口50bは噴射ノズル50を構成していない。噴射ノズル50については、図4を参照して後述する。
図1及び図4において、噴射ノズル50近傍には、噴射ノズル50に沿って、可撓性を有する急結剤噴射用ホース43が配置されている。
急結剤噴射用ホース43は、結束具(例えば、針金やビニルテープ)45によって、噴射ノズル50近傍に結わえられている。そして図4では明示されていないが、急結剤噴射用ホース43は吹付けホース17に沿って延在している。
急結剤噴射用ホース43における噴射側43bとは反対側の端部43aには、合流管42の吐出側42cが接続されており、合流管42には急結剤の供給系統と高圧エアの供給系統が合流している。そして合流管42には、高圧エア流入部42aと、急結剤流入部42bが接続されている。そして上述した通り、合流管42の吐出側42cが急結剤噴射用ホース43に接続されており、急結剤噴射用ホース43は結束具45により、噴射ノズル50近傍に結束されている。
急結剤流入部42bには急結剤供給ホース41が接続されており、高圧エア流入部42aにはエアホース(図示せず)が接続されている。明示されていないが、当該エアホースはエアタンク21(図1参照)に接続している。
高圧エア流入部42aには開閉弁42avが介装され、急結剤流入部42bには開閉弁42bvが介装されている。
急結剤流入口42bに接続されている急結剤供給ホース41は、急結剤供給ポンプ40(図1参照)と接続されている。
吹付の際には、噴射ノズル50から固化材を噴射するのと同時に、高圧エア流入口42aの開閉弁42av及び急結剤流入口42bの開閉弁42bvを開放する。それにより、急結剤供給ホース41及び急結剤流入部42bを介して供給された急結剤は、エアホース及び高圧エア流入部42aを介して供給される高圧エアに連行され、急結剤噴射用ホース43から噴射される。
そして、噴射ノズル50からの固化材の噴流に急結剤の噴流が合流し、混合して、施工領域(例えば法面)に噴射される。上述した様に、固化材には急硬剤が混合されているので、急結剤の噴流と合流することにより、固化材には急硬剤と急結剤が混合されるので、瞬時に非流動化する。
第1実施形態によれば、固化材に急硬剤を添加することにより固化材に含まれる水分が凝集して、吹付用固化材噴射の際に手持ちのノズル50に作用する噴出力が低減する。そのため、固化材の噴出量が多くても、作業者(ノズルマン)に過大な負担を与えてしまう恐れがない。
従って、吹付用機械が進入することが出来ない作業現場においても、作業者(ノズルマン)がノズル50を支持することにより(いわゆる「手持ち」)、吹付工を実施することが出来る。
そして固化材に含まれる水分が凝集することにより、粉塵の発生量が低減して作業者の視界が確保され、作業環境が改善される。
例えば、従来技術に係る吹付工ではノズルから3m程度離れた箇所において視界は殆どゼロとなり、作業者の視界も悪いため作業が困難な場合が多い。それに対して本発明によれば、作業者の視界は作業遂行に十分な程度に明瞭な状態が維持される。
また、第1実施形態によれば、固化材噴射の際に急結剤の噴流と合流するので、固化材中で急硬剤と急結剤が入り混じることとなり、吹付けられた固化材が瞬時に非流動化あるいは固化する。そのため、吹付けられた面(例えば、オーバーハング部やトンネル上部等)から固化材が落下し難くなる。
発明者の実験によれば、第1実施形態では、オーバーハング部やトンネル上部に吹付けられた固化材の落下量は、従来技術における落下量の30%程度まで軽減された。
そのため、第1実施形態によれば、従来技術に比較して、吹付用固化材の落下量が減少し、いわゆる「材料ロス」が低減し、作業コストが低減する。
さらに急硬剤と急結剤が吹付用固化材に添加される第1実施形態では、急結剤のみを添加する場合と比較して、薬剤の使用量が減少する。
発明者の実験によれば、急結剤のみを使用した場合には、急結剤の使用量はセメントに対して7〜10重量%であった。それに対して、第1実施形態では、急硬剤と急結剤の使用量は、共に、セメントに対して3重量%であった。
急硬剤、急結剤の使用量が低減する結果、第1実施形態の施工コストは低減される。
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図5で示す第2実施形態(固化材噴射システム全体に符号100Aを付す)では、第1実施形態における急結剤の供給系統が省略されている。
すなわち、第2実施形態の固化材噴射システム100Aは、第1実施形態の固化材噴射システム100に対して、急結剤供給ポンプ40、急結剤供給ホース41、急結剤と高圧エアとが合流する合流管42、急結剤噴射用ホース43、結束具45、及び図1では図示を省略したエアホースが省略(廃止)されている。
上述したように、第2実施形態の固化材噴射システム100Aは、急結剤の供給系統は省略されているが、急硬剤が添加されるので、固化材に含まれる水分が凝集されて、吹付用固化材噴射の際における作業者(ノズルマン)手持ちのノズルに作用する噴出力が低減して、作業者の負担が軽くなる。
また、粉塵の発生量が低減して作業者の視界が確保され、吹付工における作業環境が改善される。
さらにオーバーハング部やトンネル上部等に吹付ける場合に、急硬剤を混入しない従来技術に比較して、吹付用固化材の落下量が減少する。そのため、(急硬剤を混入しない従来技術に比較して、)作業コストが低減する。
図5で示す第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図4の第1実施形態と同様である。
図示の第1実施形態及び第2実施形態に係る固化材噴射システムで、吹付工に使用される固化材に好適に混入することが出来る繊維としては、例えば、図6に示す繊維Fが好適である。
図6において、繊維Fは材質がポリプロピレンであり、その表面に多数の微小な凹部(エンボス)Fdが形成されている。当該凹部Fdの深さδは、0.1mm〜0.25mmである。凹部Fdを形成することにより繊維Fには親水性が付加されている。そして繊維Fの引張強度は600N/mm以上である。
第1実施形態及び第2実施形態の固化材噴射システムの固化材に繊維Fを混合するのであれば、例えば、図示しないコンクリートミキサによって生コンクリートの材料であるセメント(固化材)中に混練される。
図7は、繊維Fの表面に多数の凹部(エンボス)Fdを形成するための設備を模式的に示している。
図7において、表面に多数の凹部(エンボス)Fdを形成する以前の状態の繊維(素線)Fmが、素線用リール1に巻き回されている。巻き回された素線Fmは、図示しない引き出し機構と、一対のローラ(エンボスの型のローラ)2、3により、矢印P方向に引き出される。
明確には図示されていないが、一対のローラ2、3の表面には、無数の微小な突起が形成されており、当該微小な突起の高さ寸法は、図6の繊維Fにおける凹部Fdの深さ寸法δと対応している。
素線Fmが一対のローラ(エンボスの型のローラ)2、3により引き出されることによって、素線Fm表面に微小な多数の凹部(エンボス)Fdが形成される。
ここで、素線Fmの表面に凹部(エンボス)Fdを形成すると、繊維Fの断面積は減少する。その結果、引張強度が減少し、補強性能が低下する恐れがある。
これに対して、当該繊維Fは、その引張強度を600N/mm以上まで向上させている。
繊維Fの引張強度を向上する態様を図8で説明する。
図7においてリールに巻き回されている素線は、図8で示す態様によって製造されている。
図8において、繊維素材(PP:ポリプロピレン)のペレットFpから、図示しない機構により素線Fmを矢印P1方向へ引き出している。この素線Fmを引き出す速度が速くなれば引き出された素線Fmの強度が減少し、素線Fmを引き出す速度が遅くなれば引き出された素線Fmの強度が増加する。
図示の実施形態では、図7で示す態様で凹部(エンボス)Fdを形成し、繊維Fの断面積を減少させることにより、引張強度が減少している。それを填補するため、図8において、繊維素材(PP:ポリプロピレン)のペレットFpから素線を引き出す速度を減少し、以って素線の引張強度を高めている。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。
10・・・コンクリートポンプ
11・・・耐高圧ホース
13・・・コンクリート管
15・・・エアリング管
16・・・テーパー管
17・・・吹付けホース
20・・・移動式エアコンプレッサ
21・・・エアタンク
30・・・急硬剤供給ポンプ
31・・・急硬剤供給ホース
32・・・急硬剤混合リング
40・・・急結剤供給ポンプ
41・・・急結剤供給ホース
50・・・噴射ノズル

Claims (2)

  1. 固化材を搬送するコンクリートポンプ(10)と、急硬剤を搬送する急硬剤供給ポンプ(30)と、急結剤を搬送する急結剤供給ポンプ(40)と、エアコンプレッサ(20)と、該エアコンプレッサ(20)に接続された圧縮エアタンク(21)とを備え、前記コンクリートポンプ(10)に接続された固化材搬送系統のエアリング管(15)はコンクリート流入口(15a)を挟むように前記圧縮エアタンク(21)からの第1および第2のエアホース(23、24)に接続された2つのエア流入口(15b、15c)が配置され、前記エアリング管(15)の吐出口(15d)は前記急硬剤ポンプ(30)に接続された急硬剤供給系統の急硬剤混合リング(32)に接続され、該急硬剤混合リング(32)は吹付けホース(17)を介して噴射ノズル(50)に接続され、前記急結剤供給ポンプ(40)からの急結剤搬送系統の先端には固化材搬送系統の先端に設けた噴射ノズル(50)の近傍で急結剤を噴射する急結剤噴射用ホース(43)が設けられている固化材噴射システムにおいて、前記急硬剤混合リング(32)は前記エアリング管(15)の吐出口(15d)に接続され、前記急硬剤混合リング(32)の急硬剤混合部(320)の2つの孔が穿孔されている円形の領域(32H)にはT字状の混合部(32c)が接続され、該混合部(32c)には前記圧縮エアタンク(21)からの第3のエアホース(25)と前記急硬剤供給系統の急硬剤供給ホース(31)とが接続され、前記急硬剤混合リング(32)にはテーパー管(16)と吹付けホース(17)とを介して前記噴射ノズル(50)が接続されており、前記圧縮エアタンク(21)からの第4のエアホース(26)は合流管(42)の高圧エア流入部(42a)に接続され、該合流管(42)の急硬剤流入部(42b)には前記急結剤搬送系統の急結剤供給ホース(41)が接続され、そして該合流管(42)の吐出側(42c)とは前記噴射ノズル(50)近傍に可撓性の急結剤噴射用ホース(43)が設けられていることを特徴とする固化材噴射システム。
  2. 固化材にポリプロピレンの繊維が混入され、前記繊維は表面に多数の凹部(Fd)が形成されている請求項1記載の固化材噴射システム。
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