JP5291176B2 - 防水材料用混合式スプレー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、二種類の反応液を高圧で衝突混合させ、混合液を外部に噴射する防水材料用混合式スプレー装置に関する。
従来から、二種類の反応液を混合した混合液を先端噴射口から外部に噴射する混合式スプレー装置を使用して、屋外や屋上及び地下などの作業現場において防水材料の吹き付け施工を行う技術が知られている。このような技術において、作業現場において防水材料の吹き付け施工を行う際に、目標領域以外の周囲部分に防水材料が飛散してしまうという問題があった。
このような問題に対応するために、先端噴射口からの防水材料の噴射量を減少させると、目標領域以外の周囲部分への防水材料の飛散は少なくなるものの、外壁や屋上の床等の施工における防水材料の吹き付け量も減少してしまい、作業スピードが落ちてしまうという問題があった。
また、被塗装物への塗料の吹き付け量を減少させずに目標領域以外の周囲部分への塗料の飛散を少なくするため、噴射ノズルの先端噴射口両側に空気噴出口を設け、噴射ノズルの先端噴射口からの混合液の噴射の際に、空気噴出口から噴出されるエアーで混合液が噴霧される領域を制限しようとする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は二液混合式スプレー装置が塗料の吹き付け塗装に用いられる場合を示してあるが、従来の防水材料の吹き付け施工にもこの二液混合式スプレー装置を用いることが可能であった。
特開平11−267554号公報
しかしながら、このような従来技術では、噴射ノズルに空気噴出口を形成する必要が生じ、噴射ノズルの加工が複雑となり、噴射ノズルの製造コストが高くなっていた。また防水材料の飛散を防止することに集中するあまりに、防水材料の引張強度や引張伸び率等の防水性能が低下するという問題も生じていた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な構造ながらも、噴射量を維持したまま防水性能の良い防水材料を噴射することが可能な防水材料用混合式スプレー装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明の防水材料用混合式スプレー装置は、ブロック内に設けられ、該ブロックの両側の導入管から一対の導入孔を介して導かれた二種類の反応液を衝突混合させる混合室と、この混合室にて衝突混合された前記二種類の反応液の混合液を噴射させる噴射孔とを有する防水材料用混合式スプレー装置において、前記噴射孔は前記混合室から噴射孔出口に向かい直径が二段階に変化して広がり、前記噴射孔のうち直径が小さい方の細孔の直径である細孔径をR1(m)、該細孔の長さである細孔長さをL1(m)、前記噴射孔のうち直径が大きい方の太孔の直径である太孔径をR2(m)、該太孔の長さである太孔長さをL2(m)、そして前記導入孔の直径である導入孔径をφ(m)とした時に、下記式(2)から式(7)をすべて満足する範囲に設定されている。
0.0010≦φ≦0.0016 ・・(2)
R1<R2 ・・(3)
0.0012≦R1≦0.0025 ・・(4)
0.0020≦R2≦0.0040 ・・(5)
0.010≦L1≦0.015 ・・(6)
0.010≦L2≦0.040 ・・(7)
この発明に係る防水材料用混合式スプレー装置によれば、二種類の反応液は、導入孔径φが0.0010≦φ≦0.0016に設定された導入孔に導かれて混合室で衝突混合した後で噴射孔を通過するが、噴射孔は混合室から噴射孔出口に向かい直径が二段階に変化して広がっている。
ここで、細孔において、細孔径R1が0.0012≦R1≦0.0025を、細孔長さL1が0.010≦L1≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されているので、より防水性能が高く、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げた防水材料を供給することができる。
また、混合液が細孔の次に通過する太孔において、太孔径R2が0.0020≦R2≦0.0040を、太孔長さL2が0.010≦L2≦0.040をそれぞれ満足する範囲に設定されている。このため、細孔で高圧となっていた混合液の圧力が太孔で低下される。従って、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができるとともに、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
なお、導入孔径φが0.0010以上の場合には反応液の目詰まりを抑え、防水材料を連続して噴射させることができる。導入孔径φが0.0016以下の場合には防水材料の物性を向上させることができる。
また、細孔径R1が0.0012以上の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。細孔径R1が0.0025以下の場合には防水材料の物性を向上させることができる。
また、細孔長さL1が0.0010以上の場合には防水材料の物性を向上させることができる。細孔長さL1が0.0015以下の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。
また、太孔径R2が0.0020以上の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げるとともに、混合液の飛散を抑制することができる。太孔径R2が0.0040以下の場合には混合液の粒子径が大きくなることを抑え、混合液の吹き付けを正常に行うことができる。
また、太孔長さL2が0.0010以上の場合には混合液の飛散を抑制することができる。太孔長さL2が0.0040以下の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。
請求項2に係る発明の防水材料用混合式スプレー装置は、ブロック内に設けられ、該ブロックの両側の導入管から一対の導入孔を介して導かれた二種類の反応液を衝突混合させる混合室と、この混合室にて衝突混合された前記二種類の反応液の混合液を噴射させる噴射孔とを有する防水材料用混合式スプレー装置において、前記噴射孔は前記混合室から噴射孔出口に向かい直径が三段階に変化して広がり、前記噴射孔のうち直径が最も小さい細孔の直径である細孔径をR3(m)、該細孔の長さである細孔長さをL3(m)、前記噴射孔のうち直径が二番目に小さい中孔の直径である中孔径をR4(m)、該中孔の長さである中孔長さをL4(m)、前記噴射孔のうち直径が最も大きい太孔の直径である太孔径をR5(m)、該太孔の長さである太孔長さをL5(m)、そして前記導入孔の直径である導入孔径をφ(m)とした時に、下記式(8)から式(15)をすべて満足する範囲に設定されていることがより好ましいとされている。
0.0010≦φ≦0.0016 ・・(8)
R3<R4<R5 ・・(9)
0.0012≦R3≦0.0025 ・・(10)
0.0015≦R4≦0.0040 ・・(11)
0.0030≦R5≦0.0070 ・・(12)
0.010≦L3≦0.015 ・・(13)
0.005≦L4≦0.015 ・・(14)
0.005≦L5≦0.015 ・・(15)
この発明に係る防水材料用混合式スプレー装置によれば、二種類の反応液は、直径φが0.0010≦φ≦0.0016に設定された導入孔に導かれて混合室で衝突混合した後で噴射孔を通過するが、噴射孔は混合室から噴射孔出口に向かい直径が三段階に変化して広がっている。
ここで、細孔において、細孔径R3が0.0012≦R3≦0.0025を、細孔長さL3が0.010≦L3≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されているので、より防水性能が高く、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げた防水材料を供給することができる。
また、混合液が細孔の次に通過する中孔において、中孔径R4が0.0015≦R4≦0.0040を、中孔長さL4が0.005≦L4≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されている。このため、細孔で高圧となっていた混合液の圧力が中孔で低下される。従って、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げるとともに、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
そして混合液が最後に通過する太孔において、太孔径R5が0.0030≦R5≦0.0070を、太孔長さL5が0.005≦L5≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されている。これにより、中孔で低下させた混合液の圧力をさらに低下させることで、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
なお、導入孔径φが0.0010以上の場合には反応液の目詰まりを抑え、防水材料を連続して噴射させることができる。導入孔径φが0.0016以下の場合には防水材料の物性を向上させることができる。
また、細孔径R3が0.0012以上の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。細孔径R3が0.0025以下の場合には防水材料の物性を向上させることができる。
また、細孔長さL3が0.010以上の場合には防水材料の物性を向上させることができる。細孔長さL3が0.015以下の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。
また、中孔径R4が0.0015以上の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げるとともに、混合液の飛散を抑制することができる。中孔径R4が0.0040以下の場合には混合液の粒子径が大きくなることを抑え、混合液の吹き付けを正常に行うことができる。
また、中孔長さL4が0.005以上の場合には混合液の飛散を抑制することができる。中孔長さL4が0.015以下の場合には混合液の噴射角度を所定の範囲に広げることができる。
また、太孔径R5が0.0030以上かつ0.0070以下の場合には混合液の吹き付け形状の崩れを抑えることができる。
そして、太孔長さL5が0.005以上かつ0.015以下の場合には混合液の飛散を抑制することができる。
請求項3に係る発明の防水材料用混合式スプレー装置は、請求項1又は請求項2に記載の防水材料用混合式スプレー装置において、前記混合室は一対の前記導入孔が前記導入管に開口する導入孔入口から同じ距離に配置され、一対の前記導入管と一対の前記導入孔を相対的に移動させ、組になる該導入管と該導入孔を連通状態または遮断状態に切替える切替え手段を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る防水材料用混合式スプレー装置によれば、混合室は一対の導入孔入口から同じ距離の位置に配置されている。さらに一対の導入管と一対の導入孔を相対的に移動させることにより、組になる導入管と導入孔がつながって反応液が流れる連通状態と、組になる導入管と導入孔がつながらず反応液が流れない遮断状態に切り替える切替え手段を備える。
このため、一対の導入孔入口から同じ距離にある混合室で二種類の反応液は衝突混合し、防水材料の防水性能を安定させることができる。
請求項4に係る発明の防水材料用混合式スプレー装置は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の防水材料用混合式スプレー装置において、前記噴射孔の少なくとも一部を形成する部品が着脱自在な別部品となるように、着脱部を備えることがより好ましいとされている。
この発明に係る防水材料用混合式スプレー装置によれば、噴射孔の少なくとも一部を形成する部品を別部品とし、この別部品が防水材料用混合式スプレー装置に着脱自在となるように、着脱部を備える構成とした。
従って反応液の材質や作業現場の外気温に応じて導入孔の形状を変更する調整や、導入孔部を清掃する作業を簡単に行うことができる。
本発明に係る防水材料用混合式スプレー装置によれば、簡単な構造ながらも、噴射量を維持したまま防水性能の良い防水材料を噴射することができる。
本発明の第1実施形態の模式図である。 本発明の第1実施形態の要部平面図である。 図2中のA−A線断面図である。 図3中のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態の要部断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。図1から図4は本発明の第1実施形態を説明する図であり、図1は本発明の第1実施形態の模式図である。
図1に示すように、防水施工装置10は、イソシアネート成分を含む主剤Aを保管するタンク41aと、ポリオール成分を含む硬化剤Bを保管するタンク41bと、二種類の反応液である主剤A及び硬化剤Bを高圧にして搬送するポンプ42と、高圧で搬送される二種類の反応液を衝突混合させた後で噴射させる防水材料用混合式スプレー装置(以下、「混合式スプレー装置」と称する)20で構成されている。
なお混合式スプレー装置20から混合液が噴射される方向を噴射方向D1とし、この逆方向を反噴射方向D2とする。
また混合式スプレー装置20は、主要な要素として、二種類の反応液を内部で衝突混合させ噴射させるミキシングモジュール27と、高圧にされた二種類の反応液をミキシングモジュール27に導く一対の導入管26と、手の指をかけて操作し、混合液の噴射及び噴射停止を導入管26を移動させることにより切り替える引金レバー22を備えている。またミキシングモジュール27は、二種類の反応液が導入管26からミキシングモジュール27に流れ込む際の入口となる一対の導入孔27cを有する。
本実施形態の防水施工装置10において、二種類の反応液はポンプ42により高圧にされている。図1では引金レバー22は反噴射方向D2へ指で引かれた状態にあり、導入管26も反噴射方向D2へ移動し、導入管26と導入孔27cがつながって反応液が流れる連通状態となって、ミキシングモジュール27から混合液が噴射する。
一方、引金レバー22から指を離した状態では、引金レバー22は図示しないバネ及びエアーの力で噴射方向D1へ移動し、これに従って導入管26も噴射方向D1へ移動し、導入管26と導入孔27cがつながらず反応液が流れない遮断状態となって、混合液は噴射しない。
図2は本発明の実施形態の要部平面図である。混合式スプレー装置20は、ピストル形の本体21と、手で握る部分であるグリップ23と、グリップ23を手で握って指がかかる位置に配置される引金レバー22と、前述した導入管26およびミキシングモジュール27と、衝突混合された混合液を噴射する噴射ノズル28を備えている。
ただし図2から図4は、引金レバー22が反噴射方向D2へ引かれたときの装置の構成を示している。
なお、ミキシングモジュール27は、特許請求の範囲のブロックに相当する。
ここで導入管26、ミキシングモジュール27および噴射ノズル28の構成の詳細について説明する。
図3は、図2中のA−A線断面図である。ミキシングモジュール27は、一対の平行面からなる導入面27aに開口する一対の導入孔入口27bから同一軸線を有して伸びる一対の導入孔27cを備えている。
図3に示すA−A線断面図では導入面27aと導入孔軸線27dは垂直に交わるが、図4に示す図3中のB−B線断面図では、導入面27aと導入孔軸線27dとのなす角度である導入孔角度θ(°)は、下記の式(16)を満足する範囲に設定されている。
83≦θ≦86 ・・(16)
なお、本実施形態では、導入孔角度θは83(°)になるように構成されている。
また図3は引金レバー22が反噴射方向D2へ引かれ、導入管26も反噴射方向D2へ移動したときの装置の構成である。図中に示すように導入管26は組になる導入孔27cと連通状態にあり、二種類の反応液をミキシングモジュール27の導入面27aに導くと、二種類の反応液はそれぞれ導入孔入口27bを通って導入孔27cへ流れ込む。
混合室27eは、ミキシングモジュール27の内部に、一対の導入孔入口27bから同じ距離の位置に配置され、一対の導入孔27cへ流れ込んだ二種類の反応液は、混合室27eに導かれ衝突混合される。衝突混合された混合液は、噴射ノズル28内に形成され、混合室27eから導入孔軸線27dと垂直をなす方向に伸びる噴射孔28aを通って噴射孔出口28bから外部に噴射する。
さらに導入管26は、噴射孔28aの軸線Cに対して対称に配置され、一対の導入管26を噴射方向D1または反噴射方向D2へ移動させることにより、混合液の噴射及び噴射停止を切替える構成となっている。それぞれの導入孔入口27bに反応液が流れ込む向きの条件をそろえるためである。
一方、引金レバー22から指を離した状態では、引金レバー22は図示しないバネ及びエアーの力で噴射方向D1へ移動し、これに従って導入管26も噴射方向D1へ移動する。このため、導入管26により導かれた反応液は導入面27aで遮断され、反応液が流れない遮断状態となる。
このように、導入管26、導入面27aおよび導入孔27cと引金レバー22は、特許請求の範囲の切替え手段に相当する。
また先に述べたように、衝突混合された混合液は混合室27eから噴射孔28aを通って噴射するが、噴射孔28aは混合室27eから噴射孔出口28bに向かい直径が三段階に変化して広がるように構成されている。
噴射孔28aのうち、直径が最も小さい細孔28d、直径が二番目に小さい中孔28e、直径が最も大きいも太孔28fは図3のように同一軸線軸線C上に配置されている。さらに、細孔28dの直径を細孔径R3(m)、細孔28dの長さを細孔長さL3(m)、中孔28eの直径を中孔径R4(m)、中孔28eの長さを中孔長さL4(m)、太孔28fの直径を太孔径R5(m)、太孔28fの長さを太孔長さL5(m)、そして導入孔27cの直径を導入孔径φ(m)とした時に、これらの寸法が下記式(17)から式(24)をすべて満足する範囲に設定されている。
0.0010≦φ≦0.0016 ・・(17)
R3<R4<R5 ・・(18)
0.0012≦R3≦0.0025 ・・(19)
0.0015≦R4≦0.0040 ・・(20)
0.0030≦R5≦0.0070 ・・(21)
0.010≦L3≦0.015 ・・(22)
0.005≦L4≦0.015 ・・(23)
0.005≦L5≦0.015 ・・(24)
なお、本実施形態では一例として、導入孔径φは0.0011(m)、細孔径R3は0.0018(m)、中孔径R4は0.0025(m)、太孔径R5は0.0060(m)、細孔長さL3は0.014(m)、中孔長さL4は0.010(m)、太孔長さL5は0.010(m)にそれぞれ設定されている。
そして図3に示すように、内部に噴射孔28aの全体を形成する部品である噴射ノズル28は、一端に雄ネジ部28cを有する別部品となっている。そしてミキシングモジュール27の一端に形成された雌ネジ部27fと噴射ノズル28の雄ネジ部28cが、ネジの嵌め合わせにより着脱自在に構成されている。
なお、雄ネジ部28cと雌ネジ部27fは、特許請求の範囲の着脱部に相当する。
こうして本発明の第1実施形態によれば、混合式スプレー装置20は一対の導入孔27cが同一軸線である導入孔軸線27dを有し、さらに図4に示すように、導入面27aと導入孔軸線27dとのなす角度である導入孔角度θが83≦θ≦86になるように構成されている。
導入面27aに対して導入孔軸線27dが垂直になっていないために、衝突混合した時の混合液の流れが乱流になり、混合液の攪拌効率が確保され、物性の良い防水材料を供給することができる。
また、二種類の反応液が導かれる導入管26、導入孔27c及び噴射孔28aは反応液の流れを妨げず、二種類の反応液は混合室27eで衝突混合するだけなので、簡単な構造ながらも、防水材料の噴射量を維持することができる。
また、従来の装置のように混合液の噴射口の両側から噴出されるエアーを用いないので、混合式スプレー装置20を動かした際に噴出されるエアーが混合液中に混入する恐れが無く、混合式スプレー装置20を移動させながら使用することができる。
また、混合室27eの先に噴射孔28aを設けることにより、噴射される混合液の軸線Cに直交する断面形状をより円形に近づけることができる。このため、防水材料の吹き付け幅を広くすることができ、防水材料の吹き付け回数を低減させることができる。
また、二種類の反応液は、導入孔径φが0.0010≦φ≦0.0016に設定された導入孔27cに導かれて混合室27eで衝突混合した後で噴射孔28aを通過するが、噴射孔28aは混合室27eから噴射孔出口28bに向かい直径が三段階に変化して広がっている。
ここで、細孔28dにおいて、細孔径R3が0.0012≦R3≦0.0025を、細孔長さL3が0.010≦L3≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されているので、より防水性能が高く、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げた防水材料を供給することができる。
また、混合液が細孔28dの次に通過する中孔28eにおいて、中孔径R4が0.0015≦R4≦0.0040を、中孔長さL4が0.005≦L4≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されている。このため、細孔28dで高圧となっていた混合液の圧力が中孔28eで低下される。従って、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げるとともに、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
そして混合液が最後に通過する太孔28fにおいて、太孔径R5が0.0030≦R5≦0.0070を、太孔長さL5が0.005≦L5≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されている。これにより、中孔28eで低下させた混合液の圧力をさらに低下させることで、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
そして混合室27eは一対の導入孔入口27bから同じ距離の位置に配置されていて、さらに導入管26が移動して、組になる導入管と導入孔がつながって反応液が流れる連通状態と、組になる導入管と導入孔がつながらず反応液が流れない遮断状態に切り替える。
このため、一対の導入孔入口27bから同じ距離にある混合室27eで二種類の反応液は衝突混合し、塗料の防水性能を安定させることができる。
また噴射ノズル28の内部に噴射孔28aの全体を形成し、ネジの嵌め合わせにより噴射ノズル28を着脱自在としたので、二種類の反応液の材質や夏場や冬場といった外気温等に応じて、噴射ノズル28を交換し調整することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の混合式スプレー装置の断面図である。なお説明の便宜上、本発明の第2実施形態において、前述の第1実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については同一符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態が第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、噴射ノズル28内に形成された噴射孔28aは、混合室27eから噴射孔出口28bに向かい直径が三段階に変化して広がるように構成されていた。これに対し、第2実施形態では、噴射ノズル28内に形成された噴射孔28gは、混合室27eから噴射孔出口28bに向かい直径が二段階に変化して広がるように構成されていることである。
噴射孔28gのうち、直径が小さい方の細孔28h、直径が大きい方の太孔28iは図5のように同一軸線軸線C上に配置されている。さらに、細孔28hの直径を細孔径R1(m)、細孔28hの長さを細孔長さL1(m)、太孔28iの直径を太孔径R2(m)、太孔28iの長さを太孔長さL2(m)、そして導入孔27cの直径を導入孔径φ(m)とした時に、これらの寸法が下記式(25)から式(30)をすべて満足する範囲に設定されている。
0.0010≦φ≦0.0016 ・・(25)
R1<R2 ・・(26)
0.0012≦R1≦0.0025 ・・(27)
0.0020≦R2≦0.0040 ・・(28)
0.010≦L1≦0.015 ・・(29)
0.010≦L2≦0.040 ・・(30)
なお、本実施形態では一例として、導入孔径φは0.0011(m)、細孔径R1は0.0018(m)、太孔径R2は0.0025(m)、細孔長さL1は0.014(m)、太孔長さL2は0.010(m)にそれぞれ設定されている。
ここで、細孔28hにおいて、細孔径R1が0.0012≦R1≦0.0025を、細孔長さL1が0.010≦L1≦0.015をそれぞれ満足する範囲に設定されているので、より防水性能が高く、混合液の噴射角度を所定の範囲に広げた防水材料を供給することができる。
また、混合液が細孔28hの次に通過する太孔28iにおいて、太孔径R2が0.0020≦R2≦0.0040を、太孔長さL2が0.010≦L2≦0.040をそれぞれ満足する範囲に設定されている。このため、細孔28hで高圧となっていた混合液の圧力が太孔28iで低下される。従って、混合液の噴射角度が所定の範囲に広げることができるとともに、混合液が霧状になって周囲に飛散するのを抑えることができる。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更等も含まれる。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態では、静止している導入孔27cに対して導入管26を移動させたが、静止している導入管26対して導入孔27cを移動させてもよいし、導入孔27cと導入管26をともに移動させてもよい。
また、噴射ノズル28の内部に噴射孔28aの全体を形成したが、細孔28dの少なくとも一部、または細孔28dの全部と太孔28eの少なくとも一部をミキシングモジュール27側に形成してもよい。
20 防水材料用混合式スプレー装置
26 導入管
27 ミキシングモジュール(ブロック)
27a 導入面
27b 導入孔入口
27c 導入孔
27d 導入孔軸線(導入孔の軸線)
27e 混合室
28a、28g 噴射孔
28b 噴射孔出口
28d、28h 細孔
28e 中孔
28f、28i 太孔

Claims (4)

  1. ブロック内に設けられ、該ブロックの両側の導入管から一対の導入孔を介して導かれた二種類の反応液を衝突混合させる混合室と、この混合室にて衝突混合された前記二種類の反応液の混合液を噴射させる噴射孔とを有する防水材料用混合式スプレー装置において、
    前記噴射孔は前記混合室から噴射孔出口に向かい直径が二段階に変化して広がり、
    前記噴射孔のうち直径が小さい方の細孔の直径である細孔径をR1(m)、該細孔の長さである細孔長さをL1(m)、前記噴射孔のうち直径が大きい方の太孔の直径である太孔径をR2(m)、該太孔の長さである太孔長さをL2(m)、そして前記導入孔の直径である導入孔径をφ(m)とした時に、下記式(2)から式(7)をすべて満足する範囲に設定されていることを特徴とする防水材料用混合式スプレー装置。
    0.0010≦φ≦0.0016 ・・(2)
    R1<R2 ・・(3)
    0.0012≦R1≦0.0025 ・・(4)
    0.0020≦R2≦0.0040 ・・(5)
    0.010≦L1≦0.015 ・・(6)
    0.010≦L2≦0.040 ・・(7)
  2. ブロック内に設けられ、該ブロックの両側の導入管から一対の導入孔を介して導かれた二種類の反応液を衝突混合させる混合室と、この混合室にて衝突混合された前記二種類の反応液の混合液を噴射させる噴射孔とを有する防水材料用混合式スプレー装置において、
    前記噴射孔は前記混合室から噴射孔出口に向かい直径が三段階に変化して広がり、
    前記噴射孔のうち直径が最も小さい細孔の直径である細孔径をR3(m)、該細孔の長さである細孔長さをL3(m)、前記噴射孔のうち直径が二番目に小さい中孔の直径である中孔径をR4(m)、該中孔の長さである中孔長さをL4(m)、前記噴射孔のうち直径が最も大きい太孔の直径である太孔径をR5(m)、該太孔の長さである太孔長さをL5(m)、そして前記導入孔の直径である導入孔径をφ(m)とした時に、下記式(8)から式(15)をすべて満足する範囲に設定されていることを特徴とする防水材料用混合式スプレー装置。
    0.0010≦φ≦0.0016 ・・(8)
    R3<R4<R5 ・・(9)
    0.0012≦R3≦0.0025 ・・(10)
    0.0015≦R4≦0.0040 ・・(11)
    0.0030≦R5≦0.0070 ・・(12)
    0.010≦L3≦0.015 ・・(13)
    0.005≦L4≦0.015 ・・(14)
    0.005≦L5≦0.015 ・・(15)
  3. 請求項1又は請求項2に記載の防水材料用混合式スプレー装置において、
    前記混合室は一対の前記導入孔が前記導入管に開口する導入孔入口から同じ距離に配置され、
    一対の前記導入管と一対の前記導入孔を相対的に移動させ、組になる該導入管と該導入孔を連通状態または遮断状態に切替える切替え手段を備えることを特徴とする防水材料用混合式スプレー装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の防水材料用混合式スプレー装置において、
    前記噴射孔の少なくとも一部を形成する部品が着脱自在な別部品となるように、着脱部を備えることを特徴とする防水材料用混合式スプレー装置。
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