JP5692789B2 - 携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラム - Google Patents

携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラム Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラムに関する。
一般に、携帯電話機は、電子メール機能を有しているが、契約の変更、迷惑メール対策、MNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)を利用した携帯電話会社の乗り換えの際などにおいて、メールアドレスの変更が行われることが多い。ただし、メールアドレスや電話番号の変更に伴い、電話帳への新メールアドレスや新電話番号の再登録や通信相手への新メールアドレスや新電話番号の通知等の煩雑な作業が必要となってしまう。
メールアドレスの変更に伴って、かくのごとき煩雑な作業が必要となるため、たとえ、他の携帯電話会社に自分好みの携帯電話機が発売されたとしても、買い替えを躊躇するユーザが多いことも事実である。かくのごとき問題を解決するために、例えば、特許文献1の特開2001−358820号公報「通信端末装置、電話番号通知方法および情報記憶媒体」においては、携帯電話機の買い替えに伴って、電話番号が変更になった場合には、新しい電話番号とともに変更前の古い電話番号を、通信相手の携帯電話機に通知することによって、通信相手の携帯電話機の電話帳の登録内容を、古い電話番号から新しい電話番号に自動的に置換して登録し直すことを提案している。
しかしながら、電話帳に登録されている電話番号やメールアドレスは、登録名等の電話帳データと紐付けされている。例えば、送受信メールのメールアドレスの表示位置には、メールアドレスそのものではなく、電話帳に登録されている登録名(名前情報)が表示される。この時、電話帳に登録している相手がメールアドレスを変更した場合、変更前の古いメールアドレスを通信に使用することがなくなるという理由のみに基づいて、前記特許文献1のように、電話帳に登録されている電話帳データを自動的に変更して、電話帳から、変更前の古いメールアドレスを削除してしまうと、古いメールアドレスと登録名(名前情報)のデータとの紐付けが行われなくなるので、メールアドレスの変更前にやり取りしていたメールは、誰とメールのやり取りを行っていたのかが直ぐには判らなくなってしまう。
かかる事態を防ぐためには、前記特許文献1のような技術を適用することはできなく、変更前の古いメールアドレスも電話帳に登録したまま、変更後の新しいメールアドレスを追加登録するようにして、古いメールアドレスの登録名を引き続き表示するようにせざるを得なくなる。
しかしながら、古いメールアドレスを電話帳に登録したままにしている場合、誤って、変更前の古いメールアドレスを用いてメールを送信してしまう可能性が生じてしまう。一般に、変更前の古いメールアドレスは使用されていない空きのメールアドレスとなる場合が多いので、今まで登録していた相手以外の他人がその古いメールアドレスと同じアドレスを取得することが可能であり、偶然、他人が、当該古いメールアドレスと同じアドレスを取得してしまう場合も生じてしまう。したがって、変更前の古いメールアドレスを用いてメールを送信してしまった場合、当該古いメールアドレスと同じアドレスを取得した他の人に誤って送信されてしまう場合が生じる。
また、電話番号についても同様であり、変更後1年程度で再利用されることが可能になるため、変更してから1年程度経過した以降においては、変更前の電話番号を全く別の人が使用していることも十分に想定される。そのため、変更前の電話番号や変更前のメールアドレスを電話帳に登録したままにすることは、電話の誤発信やメールの誤送信が発生する恐れがある。
特開2001−358820号公報(第4−5頁)
現在の携帯電話機における電話帳登録においては、前述したように、各種の機能と電話帳データとが紐付けされるようになっており、例えば、受信したメールの送信元のメールアドレスが電話帳に登録されている相手であれば、送信元のメールアドレスを表示する代わりに、電話帳に登録されている登録名(名前情報)を表示するようにしている。
ここで、電話帳に登録している相手がメールアドレスを変更した際は、電話帳のデータも変更することになるが、前述したように、変更前のメールアドレスを電話帳から削除してしまうと、過去に送受信を行ったメールは変更前の古いメールアドレスのままであるため、電話帳に登録していた相手の登録名が表示されなくなってしまう。そこで、前述したように、過去に送受信を行ったメールについても相手の登録名を表示するように、古いメールアドレスの電話帳データを削除しないで、そのまま残している場合も多い。
しかしながら、変更前の古いメールアドレスを電話帳に残したままにしていると、前述したように、メール送信しようとする相手の古いメールアドレスを誤って用いて、メールを送信してしまう恐れがあり、古いメールアドレスが当該相手とは異なる他人が使用していると、他人に対して、メールを誤送信してしまう。
また、SMS(Short Message Service:ショートメッセージサービス)の場合には、メールアドレスではなく、電話番号を用いたやり取りであるので、電話番号を変更した場合についても、SMSを使う際に、通常のメール送受信の場合におけるメールアドレスを変更した場合と同様の誤送信が発生する可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、通信相手がメールアドレスや電話番号を変更した場合に、電話帳に変更前の古い電話番号や古いメールアドレスに紐付けされた登録名(名前)を残したままにして、過去の通信データ(例えば、送受信メール等)を表示する際に、電話帳の登録名を表示することができるようにするとともに、古い電話番号や古いメールアドレスを用いて電話発信やメール送信等の通信を行うことができない仕組みを備えた携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による携帯電話機は、各通信相手の電話番号、メールアドレスを少なくとも通信相手を示す登録名と紐付けして登録する電話帳を備えた携帯電話機であって、通信相手が前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを新しい電話番号または新しいメールアドレスに変更した場合、既登録の古い電話番号または古いメールアドレスをそのまま前記電話帳に残して、新しい電話番号または新しいメールアドレスを少なくとも当該通信相手を示す登録名と紐付けした形式で前記電話帳に追加登録するとともに、当該通信相手に関して前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた過去の通信データを画面表示する場合は、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスに紐付けされた当該通信相手の登録名の画面表示を可能にするものの、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いて当該通信相手に対して通信を行うことは禁止する旨を前記電話帳に設定登録することを特徴とする。
(2)本発明による電話帳登録方法は、各通信相手の電話番号、メールアドレスを少なくとも通信相手を示す登録名と紐付けして登録する電話帳を備えた携帯電話機における電話帳登録方法であって、通信相手が前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを新しい電話番号または新しいメールアドレスに変更した場合、既登録の古い電話番号または古いメールアドレスをそのまま前記電話帳に残して、新しい電話番号または新しいメールアドレスを少なくとも当該通信相手を示す登録名と紐付けした形式で前記電話帳に追加登録するとともに、当該通信相手に関して前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた過去の通信データを画面表示する場合は、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスに紐付けされた当該通信相手の登録名の画面表示を可能にするものの、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いて当該通信相手に対して通信を行うことは禁止する旨を前記電話帳に設定登録することを特徴とする。
(3)本発明による電話帳登録プログラムは、少なくとも前記(2)に記載の電話帳登録方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。
本発明の携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
契約変更やMNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)等により、携帯電話機の電話帳に登録されている通信相手の電話番号やメールアドレスが変更された場合であっても、通信相手の変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを使用した過去の通信データ(例えば、送受信メール、メール送受信履歴データ、発着信電話履歴データなど)に対する登録名(名前等)の紐付けをそのまま維持して電話帳に保存されているので、過去の通信データを画面表示した際に、通信相手を示す登録名が画面表示され、画面表示した過去の通信データに関する通信相手を直ちに認識することができる。
また、電話帳に変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを残していても、変更前の古い電話番号への発信や古いメールアドレスへのメール送信を行うことを抑止するとともに、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスが示す通信相手に対して通信を行いたい場合には、追加登録した新しい電話番号や新しいメールアドレスに置換して通信を行うようにしているので、電話の誤発信やメールの誤送信を防止することができる。
本発明による電話帳登録方法の特徴の概念を説明するための説明図である。 本発明による携帯電話機のブロック構成の一例を示すブロック構成図である。 図1の携帯電話機の電話帳登録動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1の携帯電話機の電話発信動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1の携帯電話機のメール返信動作の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による携帯電話機、電話帳登録方法および電話帳登録プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による携帯電話機および電話帳登録方法について説明するが、かかる電話帳登録方法をコンピュータにより実行可能な電話帳登録プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、電話帳登録プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、携帯電話機の電話帳に登録されている通信相手の電話番号やメールアドレスが変更された場合であっても、当該通信相手の変更前の古い電話番号やメールアドレスの情報を電話帳に残すことによって、電話帳に登録されている登録データの紐付け状態を維持して、変更前の古い電話番号やメールアドレスを用いて受信していたSMS(Short Message Service)やメールを表示した際に、電話帳に紐付けして登録されている当該通信相手の登録名(名前情報)等を表示することを可能とすると同時に、変更前の古い電話番号への発信や変更前の古いメールアドレスへのメールの送信を禁止する旨を電話帳に登録する仕組みを備えていることを、主要な特徴としている。
より具体的には、本発明は、図1に示すような動作を行うことを特徴としている。図1は、本発明による電話帳登録方法の特徴の概念を説明するための説明図であり、本発明による携帯電話機において、電話帳に登録されている通信相手の電話番号やメールアドレスを変更する場合の通信動作の一例を説明している。なお、図1に示す例においては、メールアドレスを変更して登録した際の通信動作を例にとって説明しているが、電話番号を変更した場合の通信動作についても、メールアドレスの場合と同様である。
図1に示すように、本発明による携帯電話機において、電話番号またはメールアドレスの変更が発生した場合(ステップS1)、「電話帳」の登録制御において、電話帳機能が起動されて(ステップS2)、新しい電話番号または新しいメールアドレスを登録することになる。その際、今まで使用していた古い電話番号やメールアドレスに新しい電話番号または新しいメールアドレスを上書き登録するのではなく、新しい電話番号または新しいメールアドレスを新たに追加登録する(ステップS3)。電話帳に追加登録した際には、古い電話番号や古いメールアドレスに紐付けされていた電話帳データ(登録名等)を、新しい電話番号または新しいメールアドレスにも紐付けするように設定するとともに、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを用いた通信ができないように、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスに関しては通信制限の旨を電話帳に設定登録する(ステップS4)。
したがって、例えば、「メーラ」の送信制御を起動して、ユーザが変更前の古いメールアドレスを誤って用いてメールを作成したような場合であっても(ステップS5)、電話帳には当該変更前の古いメールアドレスには通信制限の旨が設定登録されているので、作成したメールを送信することができない(ステップS6)。つまり、新しい電話番号や新しいメールアドレスを電話帳に登録した場合であっても、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスに紐付けされて設定された情報は電話帳データとして電話帳にそのまま残っていて、古い電話番号や古いメールアドレスを用いたSMSやメール等の過去の通信データを画面に表示した場合、メールアドレスの表示位置には電話帳に紐付けして登録されている登録名(名前情報)等が表示されるが、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを用いた発信やメール送信機能は制限されて、通信を行うことはできない状態になる。
(実施形態の構成例)
次に、本発明による携帯電話機の実施形態について、まず、携帯電話機のブロック構成の一例を、図2を用いて説明する。図2は、本発明による携帯電話機のブロック構成の一例を示すブロック構成図であり、携帯電話機の各部位のうち、本発明に特徴的な部位を中心に示している。図2に示す携帯電話機1は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)2、バス3、ROM(Read Only Memory:リード・オンリー・メモリ)4、作業用メモリ5、キー入力部6、キー7、表示制御部8、および、表示部9を少なくとも含んで構成されている。
図2に示す携帯電話機1において、CPU2は、携帯電話機1の全体の動作を制御する部位であり、バス3を介して携帯電話機1内の各部位と接続されている。ROM4は、CPU2が実行するための制御プログラムや電話帳等の半固定的なデータを格納する部位である。作業用メモリ5は、RAM(Random Access Memory:ランダム・アクセス・メモリ)によって構成されており、CPU2が制御プログラムを実行する上で一時的に必要とするデータを格納する部位である。
また、キー入力部6は、ユーザが操作したキー7の入力を受け付ける入力回路である。キー7は、ボタンや置数キーや決定キー等からなっており、あるいは、場合によっては、タッチパネル等からなっていても良い。表示制御部8は、表示部9に画面表示する画像を制御する制御回路である。表示部9は画像を表示する画面例えば液晶画面である。
(実施形態の動作の説明)
次に、図1に示した携帯電話機1の動作について、図3に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。図3は、図1の携帯電話機1の電話帳登録動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図3のフローチャートにおいて、携帯電話機1のユーザがキー7を操作して、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを新しい電話番号または新しいメールアドレスに変更する指示を入力すると、CPU2は、ROM4から電話帳機能を実行する電話帳登録プログラムを呼び出して実行する(ステップS11)。CPU2の制御の下、電話帳登録プログラムにおいては、ROM4に格納されている電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスをそのまま残して、新しい電話番号または新しいメールアドレスを電話帳に新たに追加登録する(ステップS12)。
すなわち、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスと紐付けされて登録されている登録名(名前情報)等の電話帳データに新たに紐付けする形式で新しい電話番号または新しいメールアドレスを電話帳に追加登録する。この結果、通信相手として電話帳に登録されている同じ登録名(名前情報)について、複数の電話番号、複数のメールアドレスを併用して使用することが可能な状態になる。
次に、CPU2の制御の下、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を不可能に設定するか否かを、携帯電話機1のユーザに問い合わせる問合せ画面を、表示制御部8を介して表示部9に画面表示する(ステップS13)。
電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスのみならず、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を行うことも可能にする旨を、携帯電話機1のユーザが、キー7を操作してキー入力部6に入力すると(ステップS13のNO)、CPU2の制御の下、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスのみならず、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスも含めて、すべての電話番号、メールアドレスを用いた通信が可能である旨を電話帳に設定登録して、電話帳の登録処理を終了する(ステップS17)。
一方、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を行うことを不可能にする旨を、携帯電話機1のユーザが、キー7を操作してキー入力部6に入力すると(ステップS13のYES)、CPU2の制御の下、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を禁止し、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信のみを可能にする旨を電話帳に設定登録する(ステップS14)。かかる場合は、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いて送受信したメールや電話発着信履歴やメール送受信履歴等の過去の通信データを表示部9に画面表示する場合にのみ、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスに紐付けされている登録名(名前情報)等の電話帳データを表示部9に画面表示することを可能にする。
しかる後、CPU2の制御の下、携帯電話機1のユーザが、ステップ14において通信不可能である旨が設定されている既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を行おうとした場合、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信を行うことを可能にするか否かを、携帯電話機1のユーザに問い合わせる問合せ画面を、表示制御部8を介して表示部9に画面表示する(ステップS15)。
電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換するような通信は行わない旨を、携帯電話機1のユーザが、キー7を操作してキー入力部6に入力すると(ステップS15のNO)、CPU2の制御の下、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して用いる通信も不可能である旨を電話帳に設定登録して、電話帳の登録処理を終了する(ステップS18)。
一方、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信を行うことを可能にする旨を、携帯電話機1のユーザが、キー7を操作してキー入力部6に入力すると(ステップS15のYES)、CPU2の制御の下、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を行おうとした場合、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信を行うことを可能とする旨を電話帳に設定登録して、電話帳の登録処理を終了する(ステップS16)。
つまり、ステップS15において、携帯電話機1のユーザが新しい電話番号または新しいメールアドレスへの置換を選択した場合は、携帯電話機1のユーザが、通信が不可能である旨が電話帳に設定登録されている既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いて、電話発信やSMS送信やメール送信を行おうとした場合には、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに自動的に置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いて、電話発信やSMS送信やメール送信を行うことを可能とする。
次に、図1に示した携帯電話機1において、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いた通信を行おうとした場合に、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信に自動的に切り替える場合について、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古い電話番号を用いて電話発信を行おうとしている場合を例にとって、図4を用いて詳細に説明する。
図4は、図1の携帯電話機1の電話発信動作の一例を説明するためのフローチャートであり、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古い電話番号を用いて電話発信を行おうとした場合であって、図3のフローチャートにおいて、既登録の古い電話番号を用いた電話発信は禁止されていて、既登録の古い電話番号を電話帳に追加登録した新しい電話番号に置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号を用いて電話発信を行うことを許可している旨を、携帯電話機1のユーザが電話帳に設定登録している場合について説明している。
図4のフローチャートにおいて、携帯電話機1のユーザがキー7を操作して、電話帳に登録されているいずれかの通信相手に電話発信しようとして、表示部9への電話帳の画面表示を指示すると、CPU2は、ROM4から電話帳機能を実行する電話帳登録プログラムを呼び出して実行する(ステップS21)。その結果、CPU2の制御の下、ROM4に格納されている電話帳が読み出されて表示部9に画面表示される。
表示部9に画面表示された電話帳を視認した携帯電話機1のユーザが、キー7を操作して、表示部9に画面表示された電話帳の中から、いずれかの通信相手の電話番号のうち既登録の古い電話番号を選択した後(ステップS22)、選択した既登録の古い電話番号が示す通信相手に対して電話発信を行う旨の操作を行うと(ステップS23)、携帯電話機1は、CPU2の制御の下、次のように動作する。
携帯電話機1のユーザが選択した既登録の古い電話番号を用いた電話発信動作は禁止されている旨が、電話帳に設定登録されているので、既登録の古い電話番号をそのまま用いた電話発信を行うことはできない。しかし、電話帳に既登録の古い電話番号を、電話帳に追加登録した新しい電話番号に置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号を用いた電話発信を行うことを許可している旨が、電話帳に設定登録されている。したがって、CPU2の制御の下、携帯電話機1のユーザが選択した既登録の古い電話番号を、電話帳に追加登録した新しい電話番号に置換した後、電話帳に追加登録した新しい電話番号を用いた電話発信を行う(ステップS24)。
なお、携帯電話機1のユーザが、既登録の古いメールアドレスを用いて、メールを作成して、メール送信を行おうとした場合であって、図3のフローチャートにおいて、既登録の古いメールアドレスを用いたメール送信は禁止されていて、既登録の古いメールアドレスを電話帳に追加登録した新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスを用いてメール送信を行うことを許可している旨を、携帯電話機1のユーザが電話帳に設定登録している場合についても、電話番号を用いた電話発信がメールアドレスを用いたメール送信の動作に変更される以外は、図4のフローチャートにおける電話発信の場合と全く同様の動作を行う。
次に、図1に示した携帯電話機1において、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを用いて、SMSの返信またはメールの返信を行おうとした場合に、電話帳に既登録の古い電話番号または既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いて、SMSの返信またはメールの返信に自動的に切り替える場合について、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古いメールアドレスを用いてメールの返信を行おうとしている場合を例にとって、図5を用いて詳細に説明する。
図5は、図1の携帯電話機1のメール返信動作の一例を説明するためのフローチャートであり、携帯電話機1のユーザが電話帳に既登録の古いメールアドレスを用いてメール返信を行おうとした場合であって、図3のフローチャートにおいて、既登録の古いメールアドレスを用いたメール返信は禁止されていて、既登録の古いメールアドレスを電話帳に追加登録した新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスを用いてメール返信を行うことを許可している旨を、携帯電話機1のユーザが電話帳に設定登録している場合について説明している。
図5のフローチャートにおいて、携帯電話機1のユーザがキー7を操作して、過去に受信したメールに対する返信メールを作成しようとして、過去に受信した受信メールを、表示部9に画面表示する指示を行うと、CPU2は、ROM4からメール機能を実行する電子メールプログラム(メーラ)を呼び出して実行する(ステップS31)。その結果、CPU2の制御の下、電子メールプログラム(メーラ)においては、作業用メモリ5に格納されている受信メールの一覧が読み出されて表示部9へ画面表示される。
表示部9に画面表示された受信メール一覧を視認した携帯電話機1のユーザが、キー7を操作して、表示部9に画面表示された受信メール一覧の中から、通信相手のメールアドレスとして既登録の変更前の古いメールアドレスが付されている受信メールを選択する(ステップS32)。しかる後、携帯電話機1のユーザが、選択した既登録の古いメールアドレスが示す通信相手に対する返信メールの作成を行う旨の操作を行うと(ステップS33)、携帯電話機1は、電話帳の設定登録内容を確認するために、ROM4から電話帳機能を実行する電話帳登録プログラムを呼び出して、CPU2の制御の下、次のように動作する。
携帯電話機1のユーザが選択した受信メールに付されている既登録の古いメールアドレスを用いたメール返信動作は禁止されている旨が、電話帳に設定登録されているので、電話帳に既登録の古いメールアドレスをそのまま用いたメール返信を行うことはできない。しかし、電話帳に既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスに置換して、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスを用いてメール返信を行うことを許可している旨が、電話帳に設定登録されている。
したがって、CPU2の制御の下、携帯電話機1のユーザが選択した受信メールに付されている既登録の古いメールアドレスを、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスに置換した状態で、電子メールプログラム(メーラ)を起動して、新しいメールアドレス宛の返信メール作成画面を開く(ステップS34)。
しかる後、携帯電話機1のユーザが、新しいメールアドレス宛の返信メール作成画面を用いて、キー7を操作して返信メールを作成する(ステップS35)。さらに、携帯電話機1のユーザがキー7を操作して、作成した返信メールの送信を指示すると、返信用の宛先が、受信メールに付されていた古いメールアドレスではなく、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスに置換された状態でメール返信動作が行われることになる(ステップS36)。
なお、携帯電話機1のユーザが、既登録の古いメールアドレスを用いて作成したメールを再送信する場合や、既登録の古い電話番号を用いたSMSに対する返信を行おうとした場合であって、図3のフローチャートにおいて、既登録の古いメールアドレスを用いたメール再送信や既登録の古い電話番号を用いたSMSへの返信は禁止されていて、既登録の古いメールアドレスや既登録の古い電話番号を電話帳に追加登録した新しいメールアドレスや新しい電話番号に置換して、電話帳に追加登録した新しいメールアドレスや新しい電話番号を用いてメール再送信やSMSへの返信を行うことを許可している旨を、携帯電話機1のユーザが電話帳に設定登録している場合についても、作成メールの起動元が異なる以外は、図5のフローチャートにおけるメール返信動作の場合と全く同様の動作を行う。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、次のような効果が得られる。
契約変更やMNP(Mobile Number Portability:番号ポータビリティ)等により、携帯電話機1の電話帳に登録されている通信相手の電話番号やメールアドレスが変更された場合であっても、通信相手の変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを使用した過去の通信データ(例えば、送受信メール、メール送受信履歴データ、発着信電話履歴データなど)に対する登録名(名前等)の紐付けをそのまま維持して電話帳に保存されているので、過去の通信データを画面表示した際に、通信相手を示す登録名が画面表示され、画面表示した過去の通信データに関する通信相手を直ちに認識して、当該通信相手のケアを十分に行うことができる。
また、電話帳に変更前の古い電話番号や古いメールアドレスを残していても、変更前の古い電話番号への発信や古いメールアドレスへのメール送信を行うことを抑止するとともに、変更前の古い電話番号や古いメールアドレスが示す通信相手に対して通信を行いたい場合には、追加登録した新しい電話番号や新しいメールアドレスに置換して通信を行うようにしているので、電話の誤発信やメールの誤送信を防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 携帯電話機
2 CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)
3 バス
4 ROM(Read Only Memory:リード・オンリー・メモリ)
5 作業用メモリ
6 キー入力部
7 キー
8 表示制御部
9 表示部

Claims (7)

  1. 各通信相手の電話番号、メールアドレスを少なくとも通信相手を示す登録名と紐付けして登録する電話帳を備えた携帯電話機であって、通信相手が前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを新しい電話番号または新しいメールアドレスに変更した場合、既登録の古い電話番号または古いメールアドレスをそのまま前記電話帳に残して、新しい電話番号または新しいメールアドレスを少なくとも当該通信相手を示す登録名と紐付けした形式で前記電話帳に追加登録するとともに、当該通信相手に関して前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた過去の通信データを画面表示する場合は、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスに紐付けされた当該通信相手の登録名の画面表示を可能にするものの、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いて当該通信相手に対して通信を行うことは禁止する旨を前記電話帳に設定登録し、
    既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた前記通信相手に対する通信を禁止する旨を前記電話帳に設定登録された場合において、ユーザが当該通信相手の既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを指定して通信を行おうとした場合には、当該通信相手の既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを、前記電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置き換えて、置き換えた新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信として行うことを許可する旨を前記電話帳に設定登録することを特徴とする携帯電話機。
  2. 前記電話帳に登録された電話番号またはメールアドレスを用いた前記通信相手に対する通信として、当該通信相手に対する電話発信、SMS(Short Message Service)送信、SMS返信、メール送信、メール再送信、メール返信を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 画面表示する前記過去の通信データとして、過去の送受信メール、電話発着信履歴、メール送受信履歴を少なくとも含むことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電話機。
  4. 各通信相手の電話番号、メールアドレスを少なくとも通信相手を示す登録名と紐付けして登録する電話帳を備えた携帯電話機における電話帳登録方法であって、通信相手が前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを新しい電話番号または新しいメールアドレスに変更した場合、既登録の古い電話番号または古いメールアドレスをそのまま前記電話帳に残して、新しい電話番号または新しいメールアドレスを少なくとも当該通信相手を示す登録名と紐付けした形式で前記電話帳に追加登録するとともに、当該通信相手に関して前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた過去の通信データを画面表示する場合は、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスに紐付けされた当該通信相手の登録名の画面表示を可能にするものの、前記電話帳に既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いて当該通信相手に対して通信を行うことは禁止する旨を前記電話帳に設定登録し、
    既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを用いた前記通信相手に対する通信を禁止する旨を前記電話帳に設定登録された場合において、ユーザが当該通信相手の既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを指定して通信を行おうとした場合には、当該通信相手の既登録の古い電話番号または古いメールアドレスを、前記電話帳に追加登録した新しい電話番号または新しいメールアドレスに置き換えて、置き換えた新しい電話番号または新しいメールアドレスを用いた通信として行うことを許可する旨を前記電話帳に設定登録することを特徴とする電話帳登録方法。
  5. 前記電話帳に登録された電話番号またはメールアドレスを用いた前記通信相手に対する通信として、当該通信相手に対する電話発信、SMS(Short Message Service)送信、SMS返信、メール送信、メール再送信、メール返信を少なくとも含むことを特徴とする請求項に記載の電話帳登録方法。
  6. 画面表示する前記過去の通信データとして、過去の送受信メール、電話発着信履歴、メール送受信履歴を少なくとも含むことを特徴とする請求項またはに記載の電話帳登録方法。
  7. 請求項ないしのいずれかに記載の電話帳登録方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする電話帳登録プログラム。
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