JP5691859B2 - エンコーダ付転がり軸受ユニット - Google Patents

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Description

本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為に利用する。特に、本発明は、ハブの軸方向内端部に支持固定したエンコーダの被検出面と、センサの検出部とを、外輪の軸方向内端開口を塞ぐ非磁性板製のカバーを介して対向させた状態で使用する構造を対象として、転動体設置空間の軸方向内端部にシール性能の高いラビリンス隙間を設ける点に、その特徴を有するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、従来から各種構造のものが知られている。何れの構造の場合も、車輪と共に回転するハブに支持固定したエンコーダの被検出面に、回転しない部分に支持固定したセンサの検出部を対向させている。そして、前記エンコーダの回転に伴って変化する、このセンサの出力信号の周波数又は周期に基づいて、前記車輪の回転速度を求める様に構成している。
又、この様な回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを構成するエンコーダが泥水や塵埃等の付着により損傷する事を防止する為、或いはこのエンコーダに磁性粉等の異物が付着して、このエンコーダを利用した回転速度検出の信頼性が損なわれる事を防止する為、非磁性板製のカバーによりこのエンコーダを外部から隔てる構造も、従来から知られている。図6〜7は、この様な構造を有する回転速度検出装置付転がり軸受ユニット(「エンコーダ付転がり軸受ユニット」+「センサ」)の従来構造の1例として、特許文献1に記載されたものを示している。
この従来構造は、外輪1と、ハブ2と、複数個の転動体3、3と、エンコーダ4と、シールリング5と、カバー6と、センサ7とを備える。このうちの外輪1は、内周面に複列の外輪軌道8a、8bを、外周面の軸方向内端寄り部分(特に断らない限り、軸方向に関して「内」とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向中央側を言い、各図の右側。反対に、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側となる、各図の左側を、軸方向に関して「外」と言う。本明細書及び特許請求の範囲の全体で同じ。)に、懸架装置を構成するナックル等の支持部材に結合固定する為の固定側フランジ9を、それぞれ有している。
又、前記ハブ2は、外周面の軸方向外端寄り部分に、車輪を支持固定する為の回転側フランジ10を、同じく軸方向中間部乃至内端寄り部分に複列の内輪軌道11a、11bを、それぞれ有している。この様なハブ2は、その外周面に前記回転側フランジ10及び軸方向外側の内輪軌道11aを形成したハブ本体12と、その外周面に軸方向内側の内輪軌道11bを形成した内輪13とを、互いに結合固定する事により構成している。即ち、この様なハブ2を構成する為に、前記ハブ本体12の外周面の軸方向内端部に設けた小径段部14に前記内輪13を外嵌すると共に、このハブ本体12の軸方向内端部を外径側に塑性変形させて形成したかしめ部15により、前記内輪13の軸方向内端面を抑え付けている。又、前記各転動体3、3は、前記両外輪軌道8a、8bと前記両内輪軌道11a、11bとの間に、両列毎にそれぞれ複数個ずつ、転動自在に設けられている。
又、前記エンコーダ4は、前記内輪13の軸方向内端部に締り嵌めで外嵌固定された、磁性金属板製で円環状の芯金16と、この芯金16の軸方向内側面に添着固定された、円輪状の永久磁石17とから成る。前記ハブ2と同心の被検出面である、この永久磁石17の軸方向内側面には、N極とS極とが円周方向に関して交互に且つ等ピッチで配置されている。又、図示の例では、この被検出面と前記内輪13の軸方向内端面とが、前記ハブ2の中心軸と直交する同一の仮想平面内に配置されている。
又、前記シールリング5は、前記外輪1の内周面と前記ハブ2の外周面との間に存在する、略円筒状の転動体設置空間18の軸方向外端開口を塞ぐ状態で、前記外輪1の軸方向外端部に内嵌固定されている。又、前記カバー6は、アルミニウム系合金板、オーステナイト系ステンレス鋼板の如き非磁性金属板等の非磁性板製で、全体をカップ状に造られている。この様なカバー6は、外周部に設けた円筒部を前記外輪1の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌する事により、この外輪1の軸方向内端開口の全体を塞ぐ状態で、この外輪1に固定されている。又、この状態で、前記カバー6の外周寄り部分を構成する円輪部19の内面(軸方向外側面)を、前記エンコーダ4の被検出面と、前記内輪13の軸方向内端面の径方向外端部とに、それぞれ近接対向させている。
又、前記センサ7は、合成樹脂製のホルダの先端部(図6〜7の左端部)に、検出部である、ホールIC、ホール素子、MR素子、GMR素子等の磁気検知素子を包埋して成る。この様なセンサ7は、先端面を前記カバー6を構成する円輪部19の外面(軸方向内側面)に当接させる事により、前記検出部を、この円輪部19を介して前記エンコーダ4の被検出面に軸方向に対向させている。又、この状態で、前記センサ7は、使用時にも回転しない部分(例えば、前記ナックル等の支持部材の一部)に支持固定されている。
上述の様に構成する従来構造の使用時に、前記ハブ2と共に前記エンコーダ4が回転すると、前記センサ7の検出部の近傍を、前記被検出面に存在するS極とN極とが交互に通過し、このセンサ7の出力が変化する。この変化の周波数は前記ハブ2の回転速度に比例し、変化の周期はこの回転速度に反比例するので、これら周波数や周期に基づいて、前記ハブ2に支持固定した車輪の回転速度を検出する事ができる。特に、上述した様な従来構造の場合、前記エンコーダ4と外部空間とを、前記カバー6により隔てているので、このエンコーダ4の被検出面に、磁性粉等の異物が付着する事を防止できる。この為、この被検出面を清浄な状態に保って、前記エンコーダ4を利用した回転速度検出の信頼性確保を図れる。
ところで、上述した従来構造の場合、前記転動体設置空間18内に存在する潤滑用のグリースが、前記カバー6の内面(軸方向外側面)と前記ハブ2の軸方向内端面との間に存在する端部空間20内に流出すると、軸受部の潤滑状態が悪化して、この軸受部が早期に寿命に達する可能性がある。これに対して、上述した従来構造の場合には、前記カバー6を構成する円輪部19の内面と、前記エンコーダ4の被検出面との間に、ラビリンス隙間が設けられている。即ち、上述した従来構造の場合には、回転速度検出の信頼性を高めるべく、前記エンコーダ4の被検出面と前記センサ7の検出部との間の対向間隔を極力小さくする為に、前記円輪部19の内面と前記エンコーダ4の被検出面との間の対向間隔を極力小さくしている。具体的には、自動車の旋回時等に前記車輪から前記ハブ2にモーメントが作用する事によって、このハブ2が前記外輪1に対して傾斜する事に伴い、前記円輪部19の内面と前記エンコーダ4の被検出面との対向距離が変化した場合でも、これら内面と被検出面とが接触しない範囲で、前記モーメントが作用していない中立状態での、これら内面と被検出面との間の対向間隔を極力小さくしている。更に、上述した従来構造の場合には、前記円輪部19の内面の径方向内端部を、前記被検出面と面一に配置された、前記内輪13の軸方向内端面の径方向外端部にも近接対向させる事により、前記ラビリンス隙間の径方向寸法を増やしている。何れにしても、上述した従来構造の場合には、このラビリンス隙間の存在に基づいて、前記グリースの流出を或る程度は抑制できると考えられる。
ところが、上述した従来構造の場合には、前記ラビリンス隙間によるシール性能を十分に確保する事が難しい。この理由は、次の通りである。即ち、上述した従来構造の場合、前記ラビリンス隙間を構成する1対の対向面のうち、一方の対向面(前記円輪部19の内面)は、前記外輪1の中心軸に対して直角な平面であり、他方の対向面(前記エンコーダ4の被検出面及び前記内輪13の軸方向内端面)は、前記ハブ2の中心軸に対して直角な平面である。これに対し、このハブ2が前記外輪1に対して傾斜する際の傾斜中心Oは、通常、軸受中心(列間中央の径方向中心)となる。この為、前記ハブ2が前記外輪1に対し傾斜する事によって生じる、前記両対向面同士の対向間隔の変化量は比較的大きくなる。従って、前記中立状態での、これら両対向面同士の対向間隔(前記ラビリンス隙間の幅寸法)を十分に小さくする事が難しく、結果として、このラビリンス隙間のシール性能を十分に確保する事が難しい。更に、上述した従来構造の場合には、前記ハブ2が前記外輪1に対して傾斜する事によって生じる、前記両対向面同士の対向間隔の変化量が比較的大きい事に加えて、これら両対向面同士の間の傾斜角度の変化量も比較的大きい。この為、前記ラビリンス隙間部分でポンピング作用が生じ易く、前記転動体設置空間18から前記端部空間20へのグリースの流出が助長され易い。即ち、この様なポンピング作用の発生が、前記ラビリンス隙間によるシール性能を低下させる原因となる。従って、この様な理由によっても、このラビリンス隙間によるシール性能を十分に確保する事が難しい。
尚、前記転動体設置空間18と前記端部空間20との間に、別途、接触型のシールリングを設ければ、この転動体設置空間18からこの端部空間20へのグリースの流出を防止できる。但し、この様な構造を採用する場合には、前記接触型のシールリングを設ける事により、大幅なコスト上昇、並びに転がり軸受ユニットの回転抵抗(動トルク)の増大を招くと言う問題がある。
特開2011−84265号公報
本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットは、上述の様な事情に鑑み、ハブの軸方向内端部に支持固定したエンコーダの被検出面と、センサの検出部とを、外輪の軸方向内端開口を塞ぐ非磁性板製のカバーを介して対向させた状態で使用する構造を対象とし、転がり軸受ユニットの転動体設置空間と端部空間との間に、別途、接触型のシールリングを設ける事なく、この転動体設置空間からこの端部空間へのグリースの流出を十分に抑制できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットは、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、エンコーダと、カバーと、センサとを備える。
このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時に懸架装置に支持固定された状態で回転しない。
又、前記ハブは、外周面に複列の内輪軌道を有し、使用時に車輪を支持固定した状態で、この車輪と共に回転する。この様なハブは、軸方向外端部に前記車輪を支持固定するハブ本体と、このハブ本体の軸方向内端部に外嵌固定されて、その外周面に軸方向内側の内輪軌道を形成した内輪とを有する。
又、前記各転動体は、前記両内輪軌道と前記両外輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ設けられている。
又、前記エンコーダは、軸方向内側面を、円周方向に関して磁気特性が交互に変化する被検出面とし、前記ハブの軸方向内端部(具体的には、前記内輪のうちで前記軸方向内側の内輪軌道よりも軸方向内側部分)に、前記ハブと同心に支持固定されている。
又、前記カバーは、非磁性板製でカップ状であり、前記外輪の軸方向内端開口の全体を塞ぐ状態で、この外輪に取り付けられている。又、この状態で、前記エンコーダの被検出面の全周に近接対向させている。
又、前記センサは、前記カバーを介して、その検出部を前記エンコーダの被検出面に対向させている。
特に、本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットに於いては、前記内輪の外周面のうちで、前記エンコーダの被検出面よりも軸方向内側部分に、前記ハブの中心軸を中心とする円環状のハブ側対向面を、前記カバーの軸方向外側面(内面)のうちで、このハブ側対向面と近接対向する部分に、円環状のカバー側対向面を、それぞれ設けている。これと共に、これらハブ側対向面及びカバー側対向面を、それぞれ軸方向内側に向かうに従って径寸法が小さくなる方向に傾斜した、断面形状が内径側に曲率中心を有する円弧形の曲面、若しくは、部分円すい状の曲面としている。
更に、前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間と、前記カバーの軸方向外側面とこのハブの軸方向内端面との間に存在する端部空間とを、前記エンコーダの被検出面と前記カバーの軸方向外側面との間のラビリンス隙間、及び、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間のラビリンス隙間を介して連通させている。
この様な本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記外輪と前記ハブとの間にモーメントが作用していない中立状態での、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔の最小値を、この中立状態での、前記エンコーダの被検出面と前記カバーの軸方向外側面との間の対向間隔の最小値よりも小さくする。
この様な本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項3に記載した発明の様に、前記ハブ側対向面及び前記カバー側対向面を、それぞれ前記ハブが前記外輪に対して傾斜する際の傾斜中心をその中心とする部分球状面、若しくは、この部分球状面の一部(好ましくは、対向する部分の幅方向中央部)に接する部分円すい状の曲面とする。
更に、本発明を実施する場合に、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記外輪と前記ハブとの間にモーメントが作用していない中立状態で、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔の大きさを、前記エンコーダに近い側の端部よりも、このエンコーダから遠い側の端部で大きくする。
上述の様に構成する本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットの場合には、外輪の内周面とハブの外周面との間に存在する、円筒状の転動体設置空間内のグリースが、カバーの内面(軸方向外側面)と前記ハブの軸方向内端面との間に存在する端部空間に流出する事を、これら両空間同士の間部分に存在する、ハブ側対向面とカバー側対向面との間に設けられたラビリンス隙間により、十分に抑制する事ができる。
即ち、本発明の場合には、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面とを、それぞれ軸方向内側に向かうに従って径寸法が小さくなる方向に傾斜した、断面形状が内径側に曲率中心を有する円弧形の曲面、若しくは、部分円すい状の曲面としている。この為、本発明の場合には、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面とをそれぞれ円輪面とした場合に比べて、前記ハブが前記外輪に対し傾斜する事によって生じる、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔及び傾斜角度の変化量を十分に抑えられる。従って、前記中立状態での、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔の最小値を、十分に小さくする事ができる。具体的には、少なくとも請求項2に記載した発明が採用している様に、この対向間隔の最小値を、前記中立状態での、前記エンコーダの被検出面と前記カバーの軸方向外側面との間の対向間隔の最小値よりも小さくする事ができる。これと共に、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間部分で、前記転動体設置空間から前記端部空間へのグリースの流出を助長する様なポンピング作用が生じる事を十分に抑えられる。従って、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間に設けられたラビリンス隙間によるシール性能を十分に確保できる。この結果、このラビリンス隙間により、前記転動体設置空間内のグリースが前記端部空間に流出する事を十分に抑制できる。
又、請求項3に記載した発明の構成を採用すれば、前記ハブが前記外輪に対し傾斜する事によって生じる、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔及び傾斜角度の変化量を、より十分に抑えられる。この場合、特に、前記ハブ側対向面及び前記カバー側対向面を、それぞれ前記ハブが前記外輪に対して傾斜する際の傾斜中心をその中心とする部分球状面とすれば、前記対向間隔及び傾斜角度の変化量を、実質的に零にできる。この為、前記中立状態での、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔を、より十分に小さくできる。これと共に、これらハブ側対向面とカバー側対向面との間部分で、前記ポンピング作用が発生する事を防止できる。従って、これらハブ側対向面とカバー側対向面との間に設けられたラビリンス隙間によるシール性能を、より十分に確保できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す半部断面図。 図1の右端部拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 同第3例を示す、図2と同様の図。 同第4例を示す、図2と同様の図。 従来構造の1例を示す断面図。 図6のA部拡大図。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、転がり軸受ユニットの転動体設置空間18と端部空間20との間部分に、シール性能の高いラビリンス隙間を設けた点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図6〜7に示した従来構造の場合とほぼ同様であるから、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の場合、センサ7と共に回転速度検出装置を構成するエンコーダ4を、ハブ2aを構成する内輪13aの軸方向内端寄り部分に外嵌固定している。そして、この内輪13aの外周面の軸方向内端部で、前記エンコーダ4の被検出面(永久磁石17の軸方向内側面)よりも軸方向内側部分を、ハブ側対向面21としている。このハブ側対向面21は、軸方向内側に向かうに従って外径寸法が小さくなる方向に傾斜した、前記ハブ2aの中心軸を中心とする部分円すい状の凸曲面である。特に、本例の場合には、このハブ側対向面21を、前記ハブ2aが外輪1に対して傾斜する際の傾斜中心Oをその中心とする部分球状面の一部に(前記ハブ側対向面21の幅方向中央位置で)接する、部分円すい状の凸曲面としている。
又、本例の場合、前記外輪1の軸方向内端開口を塞ぐ、非磁性板製のカバー6aは、外周部を構成する嵌合用円筒部22と、この嵌合用円筒部22の軸方向内端部から径方向内側に直角に折れ曲がった円輪部19aと、この円輪部19aの内周部から軸方向内側に折れ曲がった、軸方向内側に向かうに従って直径寸法が小さくなる方向に傾斜した傾斜筒部23と、この傾斜筒部23の軸方向内端開口を塞ぐ円板部24とを備えた、カップ状である。この様なカバー6aは、前記嵌合用円筒部22を前記外輪1の軸方向内端部に締り嵌めで内嵌する事により、この外輪1の軸方向内端開口の全体を塞ぐ状態で、この外輪1に固定されている。又、この状態で、前記円輪部19aの内面(軸方向外側面)を、前記エンコーダ4の被検出面に近接対向させると共に、前記傾斜筒部23の内周面(軸方向外側面)の軸方向外半部を、前記ハブ側対向面21に近接対向させている。尚、本例の場合も、前述した従来構造の場合と同様、前記センサ7は、先端面を前記円輪部19aの外面(軸方向内側面)に当接させる事により、先端部に設けた検出部を、この円輪部19aを介して前記エンコーダ4の被検出面に軸方向に対向させている。これと共に、図1〜2に示す状態である、前記外輪1と前記ハブ2aとの間にモーメントが作用していない(前記ハブ2aの中心軸が前記外輪1の中心軸に対して傾斜していない)中立状態での、前記円輪部19aの内面と前記エンコーダ4の被検出面との間の対向間隔Sを、使用時にこれら内面と被検出面とが接触しない範囲で、極力小さくしている。
又、本例の場合、前記ハブ側対向面21に近接対向させた、前記傾斜筒部23の内周面の軸方向外半部を、カバー側対向面25としている。このカバー側対向面25を含む、前記傾斜筒部23の内周面は、前記傾斜中心Oをその中心とする部分球状面の一部に接する、部分円すい状の凹曲面である。特に、本例の場合には、前記中立状態で、前記カバー側対向面25の傾斜角度を、前記ハブ側対向面21の傾斜角度と一致させている。従って、前記中立状態では、これらハブ側対向面21とカバー側対向面25との間の対向間隔が、全体的に均一の大きさTになっている。そして、本例の場合には、この対向間隔Tも、使用時に前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25とが接触しない範囲で、極力小さくしている。特に、本例の場合には、これらハブ側対向面21とカバー側対向面25との間の対向間隔Tを、前記円輪部19aの内面と前記エンコーダ4の被検出面との間の対向間隔Sよりも小さく(T<S)している。
上述の様に構成する本例のエンコーダ付転がり軸受ユニットの場合には、前記外輪1の内周面と前記ハブ2aの外周面との間に存在する、略円筒状の転動体設置空間18内のグリースが、前記カバー6aの内面(軸方向外側面)と前記ハブ2aの軸方向内端面との間に存在する端部空間20に流出する事を、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25との間に設けられたラビリンス隙間により、十分に抑制する事ができる。
即ち、本例の場合には、これらハブ側対向面21とカバー側対向面25とを、それぞれ前記ハブ2aが前記外輪1に対して傾斜する際の傾斜中心Oをその中心とする部分球状面の一部に接する、部分円すい状の曲面(前記中立状態での傾斜角度が互いに一致するもの)としている。この為、本例の場合には、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25とをそれぞれ円輪面とした場合に比べて、前記ハブ2aが前記外輪1に対して傾斜する事によって生じる、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25との間の対向間隔及び傾斜角度の変化量を十分に抑えられる。従って、前記中立状態での、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25との間の対向間隔Tを、十分に小さくする事ができる。具体的には、少なくとも本例が採用している様に、この対向間隔Tを、前記中立状態での、前記エンコーダ4の被検出面と前記円輪部19aの内面との間の対向間隔Sよりも小さくする事ができる。これと共に、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25との間部分で、前記転動体設置空間18から前記端部空間20へのグリースの流出を助長する様なポンピング作用が生じる事を十分に抑えられる。従って、前記ハブ側対向面21と前記カバー側対向面25との間に設けられたラビリンス隙間によるシール性能を十分に確保できる。この結果、このラビリンス隙間により、前記転動体設置空間18内のグリースが前記端部空間20に流出する事を十分に抑制できる。
[実施の形態の第2例]
図3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、内輪13bの外周面の軸方向内端寄り部分で、エンコーダ4を外嵌固定した部分とハブ側対向面21との間部分に、このエンコーダ4の被検出面と面一に配置された、円輪状の段差面26を設けている。そして、この段差面26を設けた分だけ、カバー6bを構成する円輪部19bの内周部を内径側に延長させて、この円輪部19bの径方向幅寸法を大きくしている。これにより、この円輪部19bの外面(軸方向内側面)にその先端面を当接させるセンサ7aの径寸法Dを、上述した第1例の場合よりも大きくできる様にして、設計の自由度を向上させている。その他の構成及び作用は、上述の図1〜2に示した第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
図4は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、内輪13cの軸方向内端部外周面に設けたハブ側対向面21aと、カバー6cを構成する傾斜筒部23aの内周面に設けたカバー側対向面25aとを、それぞれハブ2aが外輪1に対して傾斜する際の傾斜中心Oをその中心とする、部分球状面としている。この様な構成を有する本例の場合には、前記ハブ2aが前記外輪1に対し傾斜する事によって生じる、前記ハブ側対向面21aと前記カバー側対向面25aとの間の対向間隔及び傾斜角度の変化量を、実質的に零にできる。この為、中立状態での、これらハブ側対向面21aとカバー側対向面25aとの間の対向間隔を、より小さくできる。これと共に、前記ハブ側対向面21aと前記カバー側対向面25aとの間部分で、転動体設置空間18から端部空間20へのグリースの流出を助長する様なポンピング作用が生じる事を防止できる。従って、前記ハブ側対向面21aとカバー側対向面25aとの間に設けられたラビリンス隙間によるシール性能を、より十分に確保できる。その他の構成及び作用は、上述の図1〜2に示した第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
図5は、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、外輪1の中心軸に対するカバー側対向面25bの傾斜角度を、ハブ2aの中心軸に対するハブ側対向面21の傾斜角度よりも小さくしている。これにより、中立状態での、前記カバー側対向面25bと前記ハブ側対向面21との間の対向間隔を、エンコーダ4に近い側の端部(軸方向外端部)で比較的小さい値TSとし、同じく遠い側の端部(軸方向内端部)で比較的大きい値TL(TS<TL)としている。そして、本例の場合には、少なくとも前記エンコーダ4に近い側の端部での対向間隔TSを、中立状態での、前記エンコーダ4の被検出面とカバー6dを構成する円輪部19aの内面(軸方向外側面)との間の対向間隔Sよりも小さく(TS<S)している。この様な本例の構成によっても、前記カバー側対向面25bと前記ハブ側対向面21との間に設けられたラビリンス隙間によるシール性能を十分に高くできる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜2に示した第1例の場合と同様である。
本発明を実施する場合、ハブ側対向面及びカバー側対向面の断面形状である円弧(又は断面形状である直線が接する円弧)の曲率中心は、必ずしも、ハブが外輪に対して傾斜する際の傾斜中心である必要はない。又、当該曲率中心は、必ずしも、前記両対向面同士で互いに一致させる必要はない。即ち、これら両対向面同士の間に設けられるラビリンス隙間によるシール性能を確保する観点からは、当該曲率中心を前記両対向面同士で互いに一致させるのが好ましく、更には、当該曲率中心を前記傾斜中心とするのが、より好ましい。但し、当該曲率中心が前記傾斜中心から多少ずれていたり、或いは、当該曲率中心が前記両対向面同士で多少ずれていたりしても、これら両対向面をそれぞれ単なる円輪面とする場合に比べれば、前記ラビリンス隙間によるシール性能を十分に確保できる。
1 外輪
2、2a ハブ
3 転動体
4 エンコーダ
5 シールリング
6、6a〜6d カバー
7、7a センサ
8a、8b 外輪軌道
9 固定側フランジ
10 回転側フランジ
11a、11b 内輪軌道
12 ハブ本体
13、13a〜13c 内輪
14 小径段部
15 かしめ部
16 芯金
17 永久磁石
18 転動体設置空間
19、19a、19b 円輪部
20 端部空間
21、21a ハブ側対向面
22 嵌合用円筒部
23、23a 傾斜筒部
24 円板部
25、25a、25b カバー側対向面
26 段差面

Claims (4)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時に懸架装置に支持固定された状態で回転しない外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有し、使用時に車輪を支持固定した状態でこの車輪と共に回転するハブと、これら両内輪軌道と前記両外輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ設けられた転動体と、軸方向内側面を、円周方向に関して磁気特性が交互に変化する被検出面とし、前記ハブの軸方向内端部にこのハブと同心に支持固定されたエンコーダと、前記外輪の軸方向内端開口の全体を塞ぐ状態でこの外輪に取り付けられると共に、前記エンコーダの被検出面の全周に近接対向させた非磁性板製でカップ状のカバーと、このカバーを介して、その検出部をこのエンコーダの被検出面に対向させたセンサとを備え、前記ハブは、軸方向外端部に前記車輪を支持固定するハブ本体と、このハブ本体の軸方向内端部に外嵌固定されて、その外周面に軸方向内側の内輪軌道を形成した内輪とを有するものであり、前記エンコーダは、この内輪のうちでこの軸方向内側の内輪軌道よりも軸方向内側部分に支持固定されているエンコーダ付転がり軸受ユニットに於いて、
    前記内輪の外周面のうちで前記エンコーダの被検出面よりも軸方向内側部分に、前記ハブの中心軸を中心とする円環状のハブ側対向面を、前記カバーの軸方向外側面のうちでこのハブ側対向面と近接対向する部分に円環状のカバー側対向面を、それぞれ設けると共に、これらハブ側対向面及びカバー側対向面を、それぞれ軸方向内側に向かうに従って径寸法が小さくなる方向に傾斜した断面形状が内径側に曲率中心を有する円弧形の曲面若しくは部分円すい状の曲面としており、
    前記外輪の内周面と前記ハブの外周面との間に存在する転動体設置空間と、前記カバーの軸方向外側面とこのハブの軸方向内端面との間に存在する端部空間とが、前記エンコーダの被検出面と前記カバーの軸方向外側面との間のラビリンス隙間、及び、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間のラビリンス隙間を介して連通している、
    事を特徴とするエンコーダ付転がり軸受ユニット。
  2. 前記外輪と前記ハブとの間にモーメントが作用していない中立状態での前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔の最小値を、この中立状態での前記エンコーダの被検出面と前記カバーの軸方向外側面との間の対向間隔の最小値よりも小さくしている、請求項1に記載したエンコーダ付転がり軸受ユニット。
  3. 前記ハブ側対向面及び前記カバー側対向面を、それぞれ前記ハブが前記外輪に対して傾斜する際の傾斜中心をその中心とする部分球状面若しくはこの部分球状面の一部に接する部分円すい状の曲面としている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したエンコーダ付転がり軸受ユニット。
  4. 前記外輪と前記ハブとの間にモーメントが作用していない中立状態で、前記ハブ側対向面と前記カバー側対向面との間の対向間隔の大きさを、前記エンコーダに近い側の端部よりも、このエンコーダから遠い側の端部で大きくしている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したエンコーダ付転がり軸受ユニット。
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