JP5691395B2 - インダイレクトスポット溶接方法 - Google Patents
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Description
いずれのスポット溶接も、重ね合わせた少なくとも2枚の金属板を溶接により接合する点では変わりはない。
図1(a)は、ダイレクトスポット溶接法を示したものである。この溶接は、同図に示すとおり、重ね合わせた2枚の金属板1,2を挟んでその上下から一対の電極3,4を加圧しつつ電流を流し、金属板の抵抗発熱を利用して、点状の溶接部5を得る方法である。なお、電極3,4はいずれも、加圧制御装置6,7および電流制御装置8をそなえており、これらによって加圧力と通電する電流値が制御できる仕組みになっている。
しかしながら、実際の溶接に際しては、十分なスペースがなかったり、閉断面構造で金属板を上下から挟むことができない場合も多く、かような場合には、シリーズスポット溶接法やインダイレクトスポット溶接法が用いられる。
また、特許文献2も、シリーズスポット溶接については有効であると考えられるが、インダイレクトスポット溶接に対しては有効であるとは限らず、しかも電極を接触させる位置に他の部分よりも一段高い座面をプレスなどで形成する工程が必要になるという問題があった。
輸送機器メーカーにおける現状のスポット溶接部の管理基準では、ダイレクトスポット溶接で得られるような完全に溶融した状態を経た碁石形のナゲットであることを要求されることが多いため、接合強度が得られても完全に溶融した状態で形成された碁石形のナゲットが得られなければ管理基準を満足しないという問題がある。
「少なくとも2枚の金属板を重ね合わせた部材に対し、一方の面側から金属板に溶接電極を加圧しながら押し当て、他方の面側の金属板には該溶接電極と離隔した位置に給電端子を取り付け、該溶接電極と該給電端子との間で通電して溶接を行うインダイレクトスポット溶接法において、通電する電流値については通電開始から終了まで一定にする一方、電極の加圧力に関しては、通電開始から2つの時間帯t1,t2に区分し、最初の時間帯t1では加圧力F1で加圧したのち、次の時間帯t2では、F1よりも低い加圧力F2で加圧することを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。」
という、2段階制御になるインダイレクトスポット溶接方法を開発した。
「少なくとも2枚の金属板を重ね合わせた部材に対し、一方の面側から金属板に溶接電極を加圧しながら押し当て、他方の面側の金属板には該溶接電極と離隔した位置に給電端子を取り付け、該溶接電極と該給電端子との間で通電して溶接を行うインダイレクトスポット溶接法において、電極の加圧力および通電する電流値に関して、通電開始から3つの時間帯t1,t2,t3に区分し、最初の時間帯t1では、加圧力F1で加圧しかつ電流値C1で通電し、次の時間帯t2では、F1よりも低い加圧力F2で加圧しかつC1よりも高い電流値C2で通電し、さらに次の時間帯t3では、F2と同じかまたはF2よりも低い加圧力F3で加圧しかつC2よりも高い電流値C3で通電することを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。」
を開発し、特許文献5において開示した。
a)重ね合わせた金属板を一方向からのみ電極で加圧し、その反対側は支持の無い中空の状態でインダイレクトスポット溶接を行う場合、両側から電極で挟むダイレクトスポット溶接法のように電極直下に局部的に高い加圧力を与えることができないため、電極直下の重ね合わせた金属板間で高い電流密度が得られず、また通電中に電極が金属板に沈み込んでいくため、電極−金属板、金属板−金属板間の接触面積が増大し、電極−金属板、金属板−金属板間の電流密度が低下する。そのため、インダイレクトスポット溶接では、ダイレクトスポット溶接法のように電極直下の重ね合わせた金属板間に溶融部が形成されるのに十分な発熱が得難く、溶融接合部が形成されにくい。
本発明は、上記の知見に立脚するものである。
1.少なくとも2枚の金属板を重ね合わせた部材に対し、一方の面側から金属板に溶接電極を加圧しながら押し当て、他方の面側の金属板には該溶接電極と離隔した位置に給電端子を取り付け、該溶接電極と該給電端子との間で通電して溶接を行うインダイレクトスポット溶接法において、電極の加圧力および通電する電流値に関して、通電開始から3つの時間帯t1,t2,t3に区分し、各時間帯t1,t2,t3でそれぞれ加圧力F1,F2,F3及び電流値C1,C2,C3を制御するものとし、最初の時間帯t1では、下記式(1)で表される加圧力F1(N)で加圧しかつ下記式(2)で表される電流値C1(kA)で通電して、金属板間の通電経路を安定化させたのち、次の時間帯t2では、下記式(3)で表される加圧力F2(N)で加圧しかつ下記式(4)で表される電流値C2(kA)で通電して、金属板間の接触部に溶融ナゲットの形成を開始させ、さらに次の時間帯t3では、下記式(5)で表される加圧力F3(N)で加圧しかつ下記式(6)で表される電流値C3(kA)で通電して、金属板間の溶融ナゲットをさらに成長させていくことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
記
1.2 F2 ≦ F1 ≦ 3 F2 ・・・(1)
0.25 C2 ≦ C1 ≦ 0.9 C2 ・・・(2)
F3 ≦ F2 ≦ 3 F3 ・・・(3)
0.5 C3 ≦ C2 ≦ 0.9 C3 ・・・(4)
30 T2.1 ≦ F3 ≦ 170 T1.9 ・・・(5)
2 T0.5 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.9 ・・・(6)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。
記
1.2 F2 ≦ F1 ≦ 3 F2 ・・・(1)
0.25 C2 ≦ C1 ≦ 0.9 C2 ・・・(2)
F3 ≦ F2 ≦ 3 F3 ・・・(3)
0.5 C3 ≦ C2 ≦ 0.9 C3 ・・・(4)
30 T2.1 ≦ F3 ≦ 170 T1.9 ・・・(5)
2 T0.5 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.9 ・・・(6)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。
図2(a)、(b)に、本発明の通電時間と加圧力の関係および通電時間と電流値の関係をそれぞれ示す。
本発明では、電極の加圧力、通電する電流値に関して、通電開始からの時間帯を同時にまたはそれぞれ独立して3つに区分し、それぞれの時間帯において加圧力Fと電流値Cを制御する。ここで、加圧力Fと電流値Cを同時に制御する場合には、区分した各時間帯をt1,t2,t3とし、また加圧力Fと電流値Cを独立して制御する場合には、加圧力Fを区分する時間帯をtF1,tF2,tF3、電流値Cを区分する時間帯をtC1,tC2,tC3とする。また、各時間帯での加圧力はF1,F2,F3、電流値はC1,C2,C3で示す。
この時間帯t1は、電極を重ね合わせた金属板に加圧しながら押し当てつつ、通電を開始し、金属板間の通電経路を安定化させる時間帯である。この加圧力F1を時間帯t2の加圧力F2より高くすることにより、金属板間の接触面積を十分に確保し、通電経路の安定化を促進することができる。しかし、加圧力F1が加圧力F2の1.2倍より小さい場合は、その効果が乏しく、一方、3倍を超えると接触面積が大きくなりすぎて電流密度の低下を招き、後に続く時間帯t2,t3で溶融ナゲット形成に必要な集中した発熱が得られなくなる。よって、時間帯t1における加圧力F1(N)は、次式(1)の範囲に限定した。
1.2 F2 ≦ F1 ≦ 3 F2 ・・・(1)
ただし、F2(N)は、後掲の式(3)または式(3)′で表される。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(1)′のとおりである。
1.5 F2 ≦ F1 ≦ 2.5 F2 ・・・(1)′
0.25 C2 ≦ C1 ≦ 0.9 C2 ・・・(2)
ただし、C2(kA)は、後掲の式(4)または式(4)′で表される。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(2)′のとおりである。
0.3 C2 ≦ C1 ≦ 0.8 C2 ・・・(2)′
この時間帯t2は、時間帯t1で形成された金属板間の接触部に溶融ナゲットの形成を開始させる段階である。しかしながら、電極の反対側は支持の無い中空の状態でインダイレクトスポット溶接を行う際には、通電による発熱で電極周辺の金属板が軟化すると電極先端が金属板に沈み込み、電極と金属板、金属板と金属板の間の接触面積が増大し電流密度が低下するため、溶融ナゲットを成長させるに十分な発熱が得られない。従って、この時間帯t2では、加圧力F2は加圧力F1よりも低い加圧力とし、電極先端が金属板に沈み込むのを抑える必要があることは、前述したとおりである。しかし、加圧力が低すぎると電極と金属板との間の接触面積が極度に小さくなり、電流密度が過度に上昇して金属板表面が溶融飛散し、表面形状が著しく損なわれる不具合が発生する。特に、溶融ナゲットが形成し始める時間帯t2では、上述の金属板表面の溶融飛散が起こりやすい。よって、加圧力F2を時間帯t3の加圧力F3と同じもしくは加圧力F3より高くすることにより、上述の金属板表面の溶融飛散を抑制することができる。一方、加圧力F2が加圧力F3の3倍を超えると接触面積が大きくなりすぎて電流密度の低下を招き、溶融ナゲット形成に必要な集中した発熱が得られなくなる。よって、時間帯t2における加圧力F2(N)は、次式(3)の範囲に限定した。
F3 ≦ F2 ≦ 3 F3 ・・・(3)
ただし、F3(N)は、後掲の式(5)または式(5)′で表される。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(3)′のとおりである。
F3 ≦ F2 ≦ 2.5 F3 ・・・(3)′
0.5 C3 ≦ C2 ≦ 0.9 C3 ・・・(4)
ただし、C3(kA)は、後掲の式(6)または式(6)′で表される。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(4)′のとおりである。
0.6 C3 ≦ C2 ≦ 0.88 C3 ・・・(4)′
この時間帯t3は、時間帯t2で形成された金属板間の溶融ナゲットをさらに成長させていく段階である。しかしながら、電極の反対側は支持の無い中空の状態でインダイレクトスポット溶接を行う際には、通電による発熱で電極周辺の金属板が軟化すると電極先端が金属板に沈み込み、電極と金属板、金属板と金属板の間の接触面積が増大し電流密度が低下するため、ナゲットを成長させるに十分な発熱が得られない。従って、この時間帯t3では、加圧力F3は加圧力F2と同じもしくは加圧力F2よりもさらに低い加圧力とし、電極先端が金属板に沈み込むのを抑える必要があることは、前述したとおりである。しかし、加圧力が低すぎると電極と金属板との間の接触面積が極度に小さくなり、電流密度が過度に上昇して金属板表面が溶融飛散し、表面形状が著しく損なわれる不具合が発生する。さらに、一方向からのみ電極により加圧し、その反対側は支持の無い中空の状態で行うインダイレクトスポット溶接では、付与する加圧力は、重ね合わせた金属板の厚みと相関関係にあることが判明した。
そこで、発明者らは、金属板の厚みを加味した加圧力F 3 の適正値について検討したところ、この加圧力F3は、金属板の総厚みTとの関係で、次式(5)の範囲に制御すべきことが究明されたのである。
30 T2.1 ≦ F3 ≦ 170 T1.9 ・・・(5)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(5)′のとおりである。
30 T2.2 ≦ F3 ≦ 170 T1.8 ・・・(5)′
なお、本発明が対象とする金属板の総板厚Tは、1.0〜10.0 mm程度である。
そこで、発明者らは、電流値C3の適正な範囲についても板厚を加味して検討したところ、この電流値C3は、金属板の総厚みTとの関係で、次式(6)の範囲に制御すべきことが判明した。
2 T0.5 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.9 ・・・(6)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。
さらに、上記効果を得る上で、より好ましい範囲は次式(6)′のとおりである。
2 T0.6 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.85 ・・・(6)′
図4に、先端に近い側を比較的大きな曲率半径、先端から遠い側を比較的小さな曲率半径とした場合の一例を示す。この例は、直径16mmの電極について、先端に近い側(6mm径)をR40mm、一方、先端から遠い側をR8mmとした場合である。
加圧力、電流値の通電開始からの時間帯、それぞれの時間帯での加圧力、電流値の条件を表2に示す。なお、全ての条件において、通電開始から終了までの時間を0.28sとした。
なお、溶接に際しては、クロム銅合金を材質とし、先端にR40mmの曲面を持つ形状の電極および直流インバータ式の電源を使用した。
比較例5は、電流値C2が前掲の式(4)の上限値より大きくなる。比較例6は、電流値C2が前掲の式(4)の下限値より小さくなる。比較例7は、加圧力F1が前掲の式(1)の下限値より小さくなる。比較例8は、加圧力F1が前掲の式(1)の上限値より大きくなる。比較例9は、電流値C1が前掲の式(2)の下限値より小さくなる。比較例10は、電流値C1が前掲の式(2)の上限値より大きくなる。比較例11は、加圧力F3が前掲の式(5)の上限値より大きくなる。比較例12は、電流値C3が前掲の式(6)の下限値より小さくなる。比較例13は、電流値C3が前掲の式(6)の上限値より大きくなる。
なお、表3においてナゲット径は、溶接部を中心で切断した断面において、上鋼板、下鋼板間で形成される溶融ナゲットの重ね線上での長さとした。ナゲット厚さは、溶接部を中心で切断した断面において、上鋼板、下鋼板間に形成される溶融ナゲットの最大厚さとした。また、ナゲット厚さ/径は、上述したナゲット厚さをナゲット径で除したものである。ここに、ナゲット径NDが次式(7)を満たし、かつナゲット厚さ/径が0.22以上であれば、溶融した状態で形成された碁石形の好適なナゲットと判断することができる。
ND ≧ 1.5 T ・・・(7)
ただし、ND:ナゲット径(mm)
T:重ね合わせた金属板の総板厚(mm)
さらに、ナゲット径NDが次式(7)′を満たし、かつナゲット厚さ/径が0.26以上であれば、溶融した状態で形成された碁石形の最適なナゲットと判断することができる。
ND ≧ 1.86 T ・・・(7)′
総合評価では、ナゲット径NDが上掲式(7)を満たし、ナゲット厚さ/径が0.22以上で、かつ外観不具合がないものを○、またナゲット径NDが上掲式(7)′を満たし、ナゲット厚さ/径が0.26以上で、かつ外観不具合がないものを◎、上記のいずれにも属さないものを×とした。
これに対し、比較例1、3、5〜7、9、10、13では、表面散りが発生した。また、比較例8は、ナゲット径は前掲の式(5)を満たさず、さらに十分なナゲット厚さが得られず、ナゲット厚さ/径が0.22より小さくなった。比較例2、4、10、12ではいずれもナゲットの形成は観察されなかった。
3,4 電極
5 溶接部
6,7 加圧制御装置
8 電流制御装置
11,12 金属板
13,14 電極
15-1,15-2 溶接部
21,22 金属板
23 電極
24 給電端子
25 溶接部
Claims (3)
- 少なくとも2枚の金属板を重ね合わせた部材に対し、一方の面側から金属板に溶接電極を加圧しながら押し当て、他方の面側の金属板には該溶接電極と離隔した位置に給電端子を取り付け、該溶接電極と該給電端子との間で通電して溶接を行うインダイレクトスポット溶接法において、電極の加圧力および通電する電流値に関して、通電開始から3つの時間帯t1,t2,t3に区分し、各時間帯t1,t2,t3でそれぞれ加圧力F1,F2,F3及び電流値C1,C2,C3を制御するものとし、最初の時間帯t1では、下記式(1)で表される加圧力F1(N)で加圧しかつ下記式(2)で表される電流値C1(kA)で通電して、金属板間の通電経路を安定化させたのち、次の時間帯t2では、下記式(3)で表される加圧力F2(N)で加圧しかつ下記式(4)で表される電流値C2(kA)で通電して、金属板間の接触部に溶融ナゲットの形成を開始させ、さらに次の時間帯t3では、下記式(5)で表される加圧力F3(N)で加圧しかつ下記式(6)で表される電流値C3(kA)で通電して、金属板間の溶融ナゲットをさらに成長させていくことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
記
1.2 F2 ≦ F1 ≦ 3 F2 ・・・(1)
0.25 C2 ≦ C1 ≦ 0.9 C2 ・・・(2)
F3 ≦ F2 ≦ 3 F3 ・・・(3)
0.5 C3 ≦ C2 ≦ 0.9 C3 ・・・(4)
30 T2.1 ≦ F3 ≦ 170 T1.9 ・・・(5)
2 T0.5 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.9 ・・・(6)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。 - 少なくとも2枚の金属板を重ね合わせた部材に対し、一方の面側から金属板に溶接電極を加圧しながら押し当て、他方の面側の金属板には該溶接電極と離隔した位置に給電端子を取り付け、該溶接電極と該給電端子との間で通電して溶接を行うインダイレクトスポット溶接法において、電極の加圧力に関しては、通電開始から3つの時間帯tF1,tF2,tF3に区分し、各時間帯tF1,tF2,tF3でそれぞれ加圧力F1,F2,F3を制御するものとし、最初の時間帯tF1では、下記式(1)で表される加圧力F1(N)で加圧したのち、次の時間帯tF2では、下記式(3)で表される加圧力F2(N)で加圧し、さらに次の時間帯tF3では、下記式(5)で表される加圧力F3(N)で加圧する一方、通電する電流値に関しては、時間帯tF1,tF2,tF3とは独立して、通電開始から3つの時間帯tC1,tC2,tC3に区分し、各時間帯tC1,tC2,tC3でそれぞれ電流値C1,C2,C3を制御するものとし、最初の時間帯tC1では、下記式(2)で表される電流値C1(kA)で通電して、金属板間の通電経路を安定化させたのち、次の時間帯tC2では、下記式(4)で表される電流値C2(kA)で通電して、金属板間の接触部に溶融ナゲットの形成を開始させ、さらに次の時間帯tC3では、下記式(6)で表される電流値C3(kA)で通電して、金属板間の溶融ナゲットをさらに成長させていくことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
記
1.2 F2 ≦ F1 ≦ 3 F2 ・・・(1)
0.25 C2 ≦ C1 ≦ 0.9 C2 ・・・(2)
F3 ≦ F2 ≦ 3 F3 ・・・(3)
0.5 C3 ≦ C2 ≦ 0.9 C3 ・・・(4)
30 T2.1 ≦ F3 ≦ 170 T1.9 ・・・(5)
2 T0.5 ≦ C3 ≦ 5.5 T0.9 ・・・(6)
ただし、Tは、重ね合わせた金属板の総板厚(mm)である。 - 請求項1又は2において、上記溶接電極として、先端が曲面形状であり、曲率半径が30〜70mmになる電極を使用することを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
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