JP5691292B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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[1].(A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩及びパルミチン酸塩から選ばれる2種以上の高級脂肪酸塩であって、ラウリン酸塩及びミリスチン酸塩を必須とし、これらの質量比が、ラウリン酸塩/ミリスチン酸塩=90/10〜50/50である高級脂肪酸塩5〜30質量%、
(B)多価アルコール40〜70質量%、
(C)グリセリン縮合物と、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物2〜10質量%、及び
水4.0質量%以上45質量%未満
を含有し、25℃で半固形であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
[2].水の含有量が6質量%以上45質量%未満である[1]記載の皮膚洗浄剤組成物。
[3].(A)成分の高級脂肪酸塩が、上記高級脂肪酸のカリウム塩又はモノエタノールアミン塩である[1]又は[2]記載の皮膚洗浄剤組成物。
[4].(B)成分が、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール300及びポリエチレングリコール400から選ばれる[1]〜[3]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
[5].(B)多価アルコール中の70〜100質量%がジグリセリンであることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
[6].(C)成分が、デガグリセリルと、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物((ベヘン酸/エイコサン二酸)デガグリセリル)である[1]〜[5]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
[7].25℃における粘度が2〜30Pa・sである[1]〜[6]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
[8].ゲル状である[1]〜[7]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
[9].25℃におけるpHが9〜11である[1]〜[8]のいずれかに記載の皮膚洗浄剤組成物。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、(A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩5〜30質量%、(B)多価アルコール40〜70質量%、及び(C)グリセリン縮合物と、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物2〜10質量%を含有し、25℃で半固形であるものである。
本発明の(A)炭素数8〜26の高級脂肪酸塩は、その高級脂肪酸の炭化水素基が、直鎖又は分岐鎖、飽和又は不飽和であってもよく、例えば、下記一般式(1)で表される高級脂肪酸塩が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
R1COOM (1)
(式中、R1は、炭素数7〜25の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の一価炭化水素基を示し、この一価炭化水素基の水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい。Mは、カリウム、ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール又はジイソプロパノールアミンを示す。)
(B)成分としては、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400(化粧品原料基準第二版注解、医薬部外品原料規格2006、日本薬局方医薬品規格2002、第15改定日本薬局方に定められたもの)等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、高温安定性の点からジグリセリンが好ましく、全多価アルコール中の70〜100質量%がジグリセリンであることがより好ましい。
平均重合度が2〜10のグリセリン縮合物の水酸基の1/2を超えて残存させた部分エステル化合物が好ましい。残存水酸基数が1/2より少なくなると、エステル化合物と多価アルコールとの相溶性が劣り、安定性が低下する場合がある。なお、グリセリン縮合物の水酸基の数は平均重合度を基にして求めるが、この平均重合度は水酸基価を基に計算して求められるものである。平均重合度がn(nは整数)であるグリセリン縮合物の場合、1モル中の総水酸基数の1/2の数は(n+2)/2個となる。本発明においては、平均重合度が2〜10のグリセリン縮合物が好ましく、中でも、グリセリン縮合物がデガグリセリルである、デガグリセリルと、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物である、(ベヘン酸/エイコサン二酸)デガグリセリルが好ましい。なお、グリセリン縮合物でないグリセリンとのエステルであると、後述する比較例で示されたように、ゲルが形成できず、半固形の組成物を得ることができない。
(A)及び(B)成分、並びに精製水を真空乳化釜のベッセルに秤取し、減圧状態で、80℃に加温して溶解した。溶解後、パドルを攪拌しながら、(C)成分を加え溶解し、減圧状態で1℃/分で35℃まで冷却した。香料を配合する場合(実施例23)は、この時点で添加する。さらに25℃まで1℃/分で冷却を行った。続いてpHメーターHM−30V(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いてpHを測定し、水酸化カリウム(使用量は皮膚洗浄剤組成物中0〜0.1質量%又はクエン酸(使用量は皮膚洗浄剤組成物中0〜0.5質量%)を、目標のpHとし、表1〜5に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を得た。実施例の皮膚洗浄剤組成物は全て25℃でゲル状であった。なお、pHは、25℃にした皮膚洗浄剤組成物を、2分間安定化させた値を測定した。得られた皮膚洗浄剤組成物について、下記評価を行った。結果を表中に併記する。
BH型粘度計(株式会社東京計器製)を用いて、試料温度25℃にて、0.2Pa・s以上20Pa・s未満のときは、B型粘度計(株式会社東京計器製)で、ローターNo.4を30rpm、1分で測定した。20Pa・s以上50Pa・s以下のときは、B型粘度計(株式会社東京計器製造所社製)で、ローターNo.4を12rpm、1分で測定した。
高さ8cm、口径3cmの硬質透明ガラス瓶(容量55mL)に、皮膚洗浄剤組成物を50mL充填し、35・45℃の各環境下において保存し、各保存温度における外観を観察し、下記判断基準に基づき、皮膚洗浄剤組成物の高温安定性を評価した。
[判断基準]
◎:4週間保存後、析出物や分離がなく、均一な状態
○:4週間保存後、析出物や分離はないが、製造初期に比べて、外観が均一にわずかに濁ってみえる
△:2週間保存後は析出物や分離はないが、4週間保存後、析出物あるいは分離がある
×:2週間保存後、析出物あるいは分離がある
専門評価パネル10名が、皮膚洗浄剤組成物を使用して評価した。チューブ容器(直径3cm、高さ8cm、口径3mm)に皮膚洗浄剤組成物を充填し、水で濡らした手のひらに試料1gをとり、10秒間両手をこすり合わせた後、下記評価基準に基づいて泡立ち、泡の持続性をそれぞれ評価した。続けて、手指を覆う泡や各皮膚洗浄剤組成物を流水ですすぎ流し、下記評価基準に基づいてすすぎやすさを評価した。
パネルの評点平均値をそれぞれ算出し、下記判定基準により判定した。
[評価基準]
5点:非常に良い
4点:良い
3点:どちらともいえない
2点:悪い
1点:非常に悪い
[評点平均値の判定基準]
◎ :4.5点〜5点
◎〜〇:4.0点〜4.5点未満
○ :3.0点〜4.0点未満
△ :2.0点〜3.0点未満
× :2.0点未満
組成 %
ラウリン酸カリウム 15
ミリスチン酸カリウム 7
(ベヘン酸/エイコサン二酸)デカグリセリル*3 3
ジグリセリン 60
イソプロピルメチルフェノール*5 0.1
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(E.O.11)*6 1
モノエタノールアミン 0.5
エデト酸 0.1
ビタミンE*7 0.1
ポリエチレン末*8 0.3
ポリエチレン末*9 0.1
香料 0.4
精製水 残部
合計 100.0
水酸化カリウム(48%)又は、クエン酸でpHを10.2に調整。
<評価結果>
粘度:18.6Pa・s
安定性(35℃):◎
安定性(45℃):◎
泡立ち:◎
泡の持続性:◎
すすぎやすさ:◎
*1:ポリエチレングリコール300(日本油脂株式会社)
*2:ポリエチレングリコール400(日本油脂株式会社)
*3:(ベヘン酸/エイコサン二酸)デカグリセリル ノムコートHK−P(日清オイリオ株式会社)
*4:(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル ノムコートHK−G(日清オイリオ株式会社)
*5:イソプロピルメチルフェノール(岩瀬コスファ)
*6:エマレックス611(日本エマルジョン、HLB=11)
*7:dl−αトコフェロール(DSMニュートリションジャパン)
*8:フロービーズCL−8007(住友精化)
*9:MPG顆粒<青>新(一丸ファルコス株式会社)
Claims (9)
- (A)ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩及びパルミチン酸塩から選ばれる2種以上の高級脂肪酸塩であって、ラウリン酸塩及びミリスチン酸塩を必須とし、これらの質量比が、ラウリン酸塩/ミリスチン酸塩=90/10〜50/50である高級脂肪酸塩5〜30質量%、(B)多価アルコール40〜70質量%、(C)グリセリン縮合物と、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物2〜10質量%、及び水4.0質量%以上45質量%未満を含有し、25℃で半固形であることを特徴とする皮膚洗浄剤組成物。
- 水の含有量が6質量%以上45質量%未満である請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (A)成分の高級脂肪酸塩が、上記高級脂肪酸のカリウム塩又はモノエタノールアミン塩である請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (B)成分が、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、グリセリン、ポリエチレングリコール300及びポリエチレングリコール400から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (B)多価アルコール中の70〜100質量%がジグリセリンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (C)成分が、デガグリセリルと、ベヘン酸と、エイコサン二酸とのエステル化合物((ベヘン酸/エイコサン二酸)デガグリセリル)である請求項1〜5のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 25℃における粘度が2〜30Pa・sである請求項1〜6のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- ゲル状である請求項1〜7のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 25℃におけるpHが9〜11である請求項1〜8のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
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