JP5691083B2 - 無線中継装置の設定方法 - Google Patents

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本発明は無線中継装置の設定方法に係り、無線中継装置のダウンリンク周波数を利用して管理用無線通信端末から各種設定を行えるようにしたものである。
近年、アマチュア無線の分野においては、リピーターと称される無線中継装置を見晴らしの良い山頂や高層ビルの屋上や電波塔等に設置して通信範囲を飛躍的に拡大させている。
すなわち、無線中継装置の設置により、空中線電力が1Wに満たないようなハンディトランシーバ相互間であっても数十km程度も離れた位置で交信が可能になり、また、電波の送受信条件が大きく変化するモービル局にとっても常に安定した通信が確保できるようになっている。
このようなことから、全国各地に千数百局もの無線中継装置が設置されているが、種類としては28MHz帯、430MHz帯、1200MHz帯、2400MHz帯及び5600MHz帯のものがあり、それぞれにアップリンク(受信)周波数とダウンリンク(送信)周波数とが与えられている。
ところで、設置後の無線中継装置には当然にメンテナンスが必要であり、後発的に発生する問題に対処するために、動作や機能に関する各種設定を行わなければならない場合がある。
たとえば、アマチュア無線の無線中継装置では、長時間に亘る通信を防止するためにタイム・アウト・タイマー機能が設けられており、一回の通信時間を通常3分程度に制限し、その時間を超えると自動的に一旦送信動作を停止させるようになっているが、利用許諾されていない者による長時間通信の執拗な繰り返し行為や、不適切な内容の送信が行われているような場合には、無線中継装置の動作を無期限に停止させたり速やかにシャットダウンさせる等の対応が必要になる。
また、受信信号がアナログ変調信号であるかデジタル変調信号であるか識別して中継する無線中継装置である場合において、デジタル変調信号の中継動作だけに専用化するような場合には、内部の制御プログラムを書き換える必要が生じる。
しかしながら、無線中継装置は前記のように山頂やビルの屋上などに設置されているため、逐一設置場所へ赴いて設定作業を行うとなると時間と労力に多大な無駄が生じ、その作業も困難性を伴うことが多い。
そのため、従来から、無線中継装置にアップリンクとダウンリンクの各周波数と異なる専用周波数による送受信部を設け、遠隔制御用の無線通信機から前記専用周波数で設定制御データを送り込むことにより、無線中継装置の設定制御を行う方法が実施されている。
また、他の方法としては、無線中継装置に電話回線を接続しておき、電話回線を通じて設定信号を伝送して無線中継装置の設定を行う方法もある。
なお、アマチュア無線の中継システムではなく、PHS(Personal Handy-phone System)における基地局と移動局との間の無線回線の中継を行う無線中継装置に係るものであるが、下記特許文献1においては、基地局から無線回線を介して受信した信号が自装置宛ての通信に係るものであるかどうかを識別し、自装置宛てであった場合にその受信信号を抽出する識別抽出手段と、この識別抽出手段で抽出された受信信号に含まれている保守信号により自装置の保守制御を行う無線中継装置が提案されている。
特開平10−93496号公報
前記背景技術のように専用周波数を用いて無線中継装置の設定制御を行う場合、本来の中継機能を担う送受信部に加えて、専用周波数による送受信部を組み込む必要があると共に、その専用周波数で通信を行う遠隔制御用の無線通信機を用意しなければならず、無線中継装置とその設定制御システムにコストがかかり過ぎるという問題がある。
また、電話回線を用いて設定信号を伝送する方法では常に回線使用料を負担しなければならず、やはりコストがかかることになる。
なお、無線中継装置のアップリンク周波数を用いて設定制御データを送り込むことも考えられるが、チャンネルの確保が困難である場合が多く、緊急を要するときなどには対応できないことになる。
ところで、アマチュア無線の無線中継装置では、受信信号が無いときや前記タイム・アウト・タイマー機能が作動したときには送信部の動作が停止する。
そこで、本発明は、送信動作の停止時間にダウンリンク(送信)周波数を利用して管理用無線通信端末から各種設定を行える無線中継装置の設定方法を提供し、もって低コストでの無線中継装置の運用を実現することを目的とする。
本発明は、無線中継装置の動作・機能を管理用無線通信端末から遠隔設定する方法であって、前記無線中継装置は、本来の中継機能部と共に、前記中継機能部の非送信状態において、前記中継機能部のダウンリンク周波数を受信周波数として電波を受信し復調する副受信復調部と、前記管理用無線通信端末の識別情報が登録されている識別情報記憶部と、前記中継機能部の動作・機能の設定制御手段とを備え、一方、前記管理用無線通信端末は、自機の識別情報と前記無線中継装置の動作・機能に係る各種設定用データを格納した端末側記憶部と、前記各種設定用データの選択操作部と、前記ダウンリンク周波数を送信周波数として前記端末側記憶部の識別情報と前記選択操作部で選択された設定用データを含む信号で変調した被変調信号を送信する端末側変調送信部とを備えており、前記無線中継装置が非送信状態にある期間に、前記管理用無線通信端末から前記識別情報と前記設定用データを送信し、前記無線中継装置では、前記設定制御手段が、前記副受信復調部で受信・復調された識別情報と前記識別情報記憶部の識別情報とが一致している場合に、中継動作を停止させて設定モードへ移行させて、前記副受信復調部で受信・復調された設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定することを特徴とする無線中継装置の設定方法に係る。
本発明の無線中継装置の設定方法では、無線中継装置が中継すべき電波を受信していないときやタイム・アウト・タイマー機能が作動したときには非送信状態となるため、その期間にダウンリンク(送信)周波数を受信周波数として使用して管理用無線通信端末から設定用データを取り込むようにしている。
その場合、管理用無線通信端末が無線中継装置に対する管理権限を有しているものであることを確認する必要があるため、無線中継装置の識別情報記憶部に予め前記管理権限のある管理用無線通信端末の識別情報を登録しておく。
そして、無線中継装置の設定制御手段は、その登録されている識別情報と設定用データと共に管理用無線通信端末から送信される識別情報が一致している場合にのみ変更設定が許可され、設定用データに基づいて中継機能部の動作・機能を変更設定する。
本発明で用いられる無線中継装置では、その中継機能部の送信用アンテナと副受信復調部の受信用アンテナは単一アンテナを共用としてもよく、その場合には、その共用アンテナの給電部が切替え回路を介して前記中継機能部の送信部と前記副受信復調部の受信部に対して選択的に接続されるように構成される。
また、本発明においては、前記管理用無線通信端末の受信周波数も前記ダウンリンク周波数に設定されており、前記無線中継装置の前記設定制御手段は、前記副受信復調部で受信・復調された識別情報と前記識別情報記憶部の識別情報とが一致している場合に、中継動作を停止させて設定モードへ移行させ、前記中継機能部の送信部から前記ダウンリンク周波数で設定許可信号を送信させた後、前記管理用無線通信端末から送信されて前記副受信復調部で受信・復調される設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定するように手順を構成することが望ましい。
本発明では、無線中継装置が非送信状態にある時間帯を利用して、設定用データが管理用無線通信端末から無線中継装置へ送信されるが、管理用無線通信端末側では無線中継装置が非送信状態にあるか否かを知ることができないため、実際に無線中継装置にアクセスできているかどうかも確認できない。
したがって、このように管理用無線通信端末側で無線中継装置からの設定許可信号を受信できると、設定用データの送信前に無線中継装置へアクセスできていることを確認できて都合がよい。
更に、本発明において、前記無線中継装置の前記設定制御手段が、設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定した後、前記中継機能部の送信部から前記ダウンリンク周波数で設定完了信号を送信させようにすれば、管理用無線通信端末では設定が無事完了したことも確認できる。
本発明の無線中継装置の設定方法によれば、無線中継装置の非送信状態となる時間を利用し、無線中継装置のダウンリンク(送信)周波数を受信周波数として管理用無線通信端末から無線中継装置にアクセスして設定作業ができるようにしたことにより、低コストで且つ非常時への対応性に優れた無線中継装置の設定システムを実現する。すなわち、無線中継装置に追加すべきハードウェアとしては副受信復調部だけで、その受信用アンテナも中継機能部の送信用アンテナを共用でき、管理用無線通信端末についても通常のトランシーバ等がそのまま利用できる。
また、無線中継装置のダウンリンク周波数を、設定作業における受信用だけでなく、本来の中継機能と同様に送信用にも用い、無線中継装置から管理用無線通信端末へ設定許可信号や設定完了信号を送信できるようにしておけば、管理用無線通信端末側において無線中継装置に対するアクセス状態や無線中継装置での設定動作の完了を確認できる。
本発明の実施形態で使用される無線中継装置のブロック図と管理用無線通信端末を示す図である。 管理用無線通信端末と無線中継装置の間の通信に用いられるデータ通信フレーム(データパケット)の構成図である。 管理用無線通信端末から無線中継装置の動作・機能を変更設定する場合における無線中継装置の実行手順(前半部分)を示すフローチャートである。ただし、管理用無線通信端末が送信する単一データ通信フレームに自局コールサインと設定用データが含まれている場合に係る。 図3の無線中継装置の実行手順(前半部分)に続く実行手順(後半部分)を示すフローチャートである。 管理用無線通信端末から無線中継装置の動作・機能を変更設定する場合における無線中継装置の実行手順(前半部分)を示すフローチャートである。ただし、管理用無線通信端末が設定要求に係るデータ通信フレームAと設定データに係るデータ通信フレームBを別送する場合に係る。 図5の無線中継装置の実行手順(前半部分)に続く実行手順(後半部分)を示すフローチャートである。
以下、本発明の無線中継装置の設定方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、図1において、1はアナログ変調方式及びデジタル変調方式のいずれの電波も中継することが可能な無線中継装置、2はハンディトランシーバである管理用無線通信端末であり、この実施形態では、山頂やビルの屋上などに設置されている無線中継装置1の動作・機能に係る設定状態を管理用無線通信端末2から変更する。
ここで、無線中継装置1は、アップリンク周波数fUでの受信用アンテナ11と、同アップリンク周波数fUでの受信部12と、受信部12からの受信信号をアナログ復調するアナログ復調部13と、受信部12からの受信信号をデジタル復調するデジタル復調部14と、アナログモード又はデジタルモードの設定状態に対応してアナログ復調部13又はデジタル復調部14のいずれかの復調信号を選択的に出力させる切替え回路15と、切替え回路15や後述の制御部25からの復調信号をバッファして出力させる信号バッファ16と、信号バッファ16から出力される復調信号をアナログモード又はデジタルモードの設定状態に対応して後記のアナログ変調部18又はデジタル変調部19のいずれかへ選択的に出力させる切替え回路17と、切替え回路17から出力される復調信号をアナログ変調するアナログ変調部18と、切替え回路17から出力される復調信号をデジタル変調するデジタル変調部19と、アナログ変調部18又はデジタル変調部19から出力される変調信号で搬送波を変調・電力増幅した被変調信号をダウンリンク周波数fDで出力する送信部20と、同ダウンリンク周波数fDでの送受信用アンテナ21と、送受信用アンテナ21に対して送信部20又は後記受信部23を選択的に接続する切替え回路22と、設定モードで送受信用アンテナ21と相俟ってダウンリンク周波数fDの電波を受信する受信部23と、受信部23の受信信号をデジタル復調するデジタル復調部24と、無線中継装置1のシステム全体を制御する制御部25と、制御部25においてアップデートされるデータを一時記憶させるRAM26と、制御部25が用いる固定データやプログラムを格納したROM27とからなる。
そして、この無線中継装置1は前記のようにアナログ変調又はデジタル変調のいずれの方式の電波も中継することが可能であり、制御部31がアナログ復調部13とデジタル復調部14から得られる信号を分析していずれの変調方式の電波であるかを判断することにより、切替え回路15,17の接続状態を制御する。すなわち、アナログ復調部13からアナログ信号らしきものが得られ、デジタル復調部14からノイズ信号が得られた場合には、アナログ変調方式の電波の受信であると判断して切替え回路15,17をそれぞれa側に接続させ、逆に、アナログ復調部13からノイズ信号が得られ、デジタル復調部14からビット同期などのデジタル信号が得られた場合には、デジタル変調信号の電波の受信であると判断して切替え回路15,17をそれぞれb側に接続させる。
また、制御部25は切替え回路22の接続状態も制御し、後述するように、送信部20が送信状態にある場合にはb側に、非送信状態にある場合にはa側に接続させるようになっている。
一方、管理用無線通信端末2は、その送受信周波数が無線中継装置1のダウンリンク周波数fDに調整設定されており、図2に示すようなデータ通信フレームをデジタル変調方式で送信するが、その無線部ヘッダのID部には管理用端末としての自局コールサインがセットされるようになっている。
また、管理用無線通信端末2においては、ボタン操作によって無線中継装置1の各種設定データを選択することが可能であり、その選択により前記データ通信フレームのデータフレーム部に選択された設定データがセットされる。
次に、管理用無線通信端末2から無線中継装置1の各種設定を行う場合における無線中継装置1で実行される動作手順について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。
先ず、無線中継装置1においては、受信用アンテナ11と受信部12はアップリンク周波数fUで電波を受信しているが、受信信号がない場合には当然に送信部20からの中継送信出力は無く、この非送信状態は通常の中継動作中において不定期に発生する。
また、非送信状態はタイム・アウト・タイマー機能が作動した場合にも当然に発生する。
この実施形態における無線中継装置1では、制御部25が送信部20における送信出力の有無を常時検出しており、送信出力が無いことを検出すると直ちに切替え回路22の接続状態を中継動作中のb側からa側へ切替える(S1,S2)。
したがって、この時点で無線中継装置1は送受信用アンテナ21と受信部23によるダウンリンク周波数fDでの受信状態となる。
そして、制御部25は、そのダウンリンク周波数fDでの状態でデジタル復調部24からデータ通信フレームに係る受信信号が検出されるかどうかを確認しており、データ通信フレームであった場合にはその復調データをRAM26にセーブさせる(S3,S4)。
具体的には、データ通信フレームである場合には、図2に示すように、最初に無線部ヘッダのビット同期信号とフレーム同期信号が検出されるため、それらを検出した時点でデータ通信フレームの検出とみなして復調データをセーブする。
なお、ビット同期信号はGMSK(Gaussian minimum shift keying)変調の場合は“1010”、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調の場合は“1001”の繰り返しからなる64bitとされ、フレーム同期信号は“111011001010000”の15bitとされている。
次いで、制御部25は、RAM26にセーブさせた復調データ(データ通信フレーム)における無線部ヘッダのID部の自局コールサインが予めROM27に登録されている無線中継装置の運用管理者のものであるか否かを確認する(S5)。
すなわち、ID部の自局コールサインが無線中継装置の運用管理者のものであることは、管理用無線通信端末2からのデータ通信フレームであることが確認できたことになり、この段階で無線中継装置1はその動作・機能の変更設定を許可する(S5→#→図4)。
なお、ステップS3において、データ通信フレームに係る受信信号が検出されない場合には、送信部20で送信出力があるか否かを確認し、送信出力が無ければ、
切替え回路22の接続状態をa側に保ったままデータ通信フレームに係る受信信号の検出があるか否かの判別に戻り、以降、その動作を繰り返すことになるが(S3-S7)、その過程で送信部20の送信出力が確認された場合には、直ちに切替え回路22の接続状態をb側に戻して、通常の中継動作に復帰する(S7,S8→S1)。
ここで、管理用無線通信端末2側からみると、その送受信周波数が無線中継装置1のダウンリンク周波数fDに調整設定されているため、受信モードにするとダウンリンク周波数fDでの送信出力の有無が音声出力状態から確認でき、データ通信フレームを送信させるタイミングが把握し易い。
また、ステップS5において、無線部ヘッダのID部の自局コールサインが無線中継装置の運用管理者のものと相違していた場合には、RAM26の復調データをクリアした後に送信部20の送信出力の有無確認へ移行して(S5,S6)、前記シーケンス[S7-S3,S7,S8→S1]を実行することになる。
ステップS5に戻って、制御部25は動作・機能の変更設定を許可すると、中継動作を停止させて自機設定モードを設定する(S5→#→S9)。
そして、RAM26にセーブしたデータ通信フレーム中のデータフレーム部にセットされている設定用データに基づいて自機の動作・機能の設定変更を行う(S10)。
この設定データには、例えば次のようなものがある。
(1) この無線中継装置1では切替え回路15,17を制御してアナログ変調方式とデジタル変調方式の送信信号に対応できるようになっているが、いずれかの変調方式専用の中継装置とするための機能設定用プログラム。
(2) 規定時間を超える通信についてはタイム・アウト・タイマー機能が作動して一旦中継動作が停止するが、タイム・アウト・タイマー機能が作動した際の通信に係るコールサインを登録し、その登録回数が所定値を超えたコールサインに係る無線通信端末の通信に係る中継を拒否するようにして、特定の無線通信端末が長時間通信を執拗に繰り返すことを防止するための機能設定用プログラム。
(3) 利用許諾されていない者による長時間通信の執拗な繰り返し行為や、不適切な内容の送信が行われているような場合等において、中継動作を緊急に停止させるための動作設定用コマンド。
したがって、制御部25が前記のプログラムやコマンドを実行することにより無線中継装置1の動作・機能が変更設定されることになるが、その設定動作が完了すると、切替え回路22の接続状態がa側からb側へ戻される(S10,S11,S12)。
また、切替え回路17のその時点での接続状態は最後の中継動作がアナログ変調方式の受信信号であったかデジタル変調方式の受信信号であったかによるが、いずれにしてもb側の接続状態となるように制御される(S12)。
すると、デジタル変調方式の受信信号の中継動作と同様に、送信部20と送受信用アンテナ21をダウンリンク周波数fDで利用できるようになっているため、制御部25はROM27に固定データとして格納されている設定完了データを信号バッファ16へ読み出し、切替え回路17とデジタル変調部19を介して送信部20へ入力することにより、設定完了信号が切替え回路22から送受信用アンテナ21を通じて無線送信される(S13)。
この場合、管理用無線通信端末2では前記ダウンリンク周波数fDでデータ通信フレームの送信を行った後、直ちに前記ダウンリンク周波数fDを受信周波数に設定しており、設定完了データを受信することにより、先に送信したデータ通信フレームにセットした設定データに基づいて無線中継装置1の動作・機能の変更設定がなされたことを確認できる。
以降、制御部25はRAM26にセーブさせたデータ通信フレームをクリアした後、自機設定モードを解除して本来の中継動作を復帰させる(S14,S15)。
ただし、自機設定モードにおいて中継動作の継続的停止に係る動作設定がなされていた場合には、中継動作を復帰させずにそのまま停止状態を維持する。
ところで、以上の実施形態では、管理用無線通信端末2から無線中継装置1へ単一内容のデータ通信フレームを送信し、そのフレーム中に自局コールサインと設定用データとがセットしてあり、無線中継装置1ではフレーム中の自局コールサインが予めROM27に登録されているものであれば、直ちに設定用データに基づいて変更設定手順を実行し、その完了により設定完了信号を管理用無線通信端末2へ送信している。
したがって、管理用無線通信端末2では、設定用データを送信したものの、それが無線中継装置1側で受信されて有効に用いられたかどうかは、設定完了データを受信するまで確認することができない。
この問題については、設定要求用のデータ通信フレームAと設定データ用のデータ通信フレームBを別送し、データ通信フレームAを受信した無線中継装置1が先に設定許可信号を管理用無線通信端末2へ送信しておくようにすればよい。
図5及び図6のフローチャートは、図3及び図4と同様に、管理用無線通信端末2から無線中継装置1の各種設定を行う場合における無線中継装置1で実行される動作手順を示す。
図5と図3を比較すれば明らかなように、無線中継装置1において自機設定モードへ移行させるまでの基本的手順は同様であるが、図5において管理用無線通信端末2から無線中継装置1へ送信されるデータ通信フレームAは設定要求用のものであり、その無線部ヘッダのID部には管理用端末としてのコールサインがセットされているが、データフレーム部には設定用データではなく設定要求コードのみがセットされている。
もっとも、データ通信フレームAは無線中継装置1に対する管理権限を示して設定要求を行うものであることから、必ずしも設定要求コードがセットされていることを設定許諾条件とする必要はなく、この場合の無線中継装置1においても無線部ヘッダのID部のコールサインがROM27に登録されているものかどうかのみを確認するようになっている(S23,S24,S25)。
そして、図6のステップ29からステップS32に示すように、無線中継装置1では、前記コールサインがROM27に登録されているものであった場合(図5:S25)には、中継動作を停止させて自機設定モードが設定されると共に、切替え回路22の接続状態を一旦a側からb側へ切替えて設定許可信号を送信させ、その後に再び切替え回路22をb側からa側へ切替える。
すなわち、この動作は制御部25によって実行されるが、自機設定モードを設定すると、無線中継装置1の中継動作におけるダウンリンク周波数fDを用いた受信状態から、一旦中継動作と同様の送信状態とし、ROM27に固定データとして格納されている設定許可データを信号バッファ16へ読み出し、切替え回路17とデジタル変調部19を介して送信部20へ入力することにより、設定許可信号が切替え回路22から送受信用アンテナ21を通じて無線送信され、その後に再び受信状態に戻る。
そして、無線中継装置1から送信された設定許可信号は前記ダウンリンク周波数fDを送受信周波数として設定している管理用無線通信端末2によって受信され、その結果、管理用無線通信端末2において、無線中継装置1へのアクセスが有効であり、その動作・機能の変更設定が可能になったことを確認できる。
その後、管理用無線通信端末2では設定データをデータフレームにセットしたデータ通信フレームBの信号を前記ダウンリンク周波数fDで電波送信するが、無線中継装置1では同周波数fDでの受信状態となっているため、送受信用アンテナ21と受信部23でその信号を受信し、デジタル変調部24からデータ通信フレームBに係る復調信号を検出してRAM25にセーブする(S33,S34)。
そして、このデータ通信フレームBのデータフレームには設定用データがセットされており、設定用データに基づいた無線中継装置1の動作・機能の変更設定が実行された後、設定完了信号が前記ダウンリンク周波数fDで電波送信され、自機設定モードが解除されて中継動作に復帰することは、図4のステップ10からステップ15までと同様である(S35〜S40)。
アマチュア無線用の無線中継装置に係る動作・機能の遠隔設定方法として適用できる。
1…無線中継装置、2…管理用無線通信端末、11…受信用アンテナ、12…受信部、13…アナログ復調部、14…デジタル復調部、15…切替え回路、16…信号バッファ、17…切替え回路、18…アナログ変調部、19…デジタル変調部、20…送信部、21…送受信用アンテナ、22…切替え回路、23…受信部、24…デジタル復調部、25…制御部、26…RAM、27…ROM。

Claims (4)

  1. 無線中継装置の動作・機能を管理用無線通信端末から遠隔設定する方法であって、
    前記無線中継装置は、本来の中継機能部と共に、前記中継機能部の非送信状態において、前記中継機能部のダウンリンク周波数を受信周波数として電波を受信し復調する副受信復調部と、前記管理用無線通信端末の識別情報が登録されている識別情報記憶部と、前記中継機能部の動作・機能の設定制御手段とを備え、
    一方、前記管理用無線通信端末は、自機の識別情報と前記無線中継装置の動作・機能に係る各種設定用データを格納した端末側記憶部と、前記各種設定用データの選択操作部と、前記ダウンリンク周波数を送信周波数として前記端末側記憶部の識別情報と前記選択操作部で選択された設定用データを含む信号で変調した被変調信号を送信する端末側変調送信部とを備えており、
    前記無線中継装置が非送信状態にある期間に、前記管理用無線通信端末から前記識別情報と前記設定用データを送信し、前記無線中継装置では、前記設定制御手段が、前記副受信復調部で受信・復調された識別情報と前記識別情報記憶部の識別情報とが一致している場合に、中継動作を停止させて設定モードへ移行させて、前記副受信復調部で受信・復調された設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定することを特徴とする無線中継装置の設定方法。
  2. 前記無線中継装置における中継機能部の送信用アンテナと副受信復調部の受信用アンテナは単一アンテナを共用しており、その共用アンテナの給電部が切替え回路により前記中継機能部の送信部と前記副受信復調部の受信部に対して選択的に接続される請求項1に記載の無線中継装置の設定方法。
  3. 前記管理用無線通信端末の受信周波数も前記ダウンリンク周波数に設定されており、前記無線中継装置の前記設定制御手段は、前記副受信復調部で受信・復調された識別情報と前記識別情報記憶部の識別情報とが一致している場合に、中継動作を停止させて設定モードへ移行させ、前記中継機能部の送信部から前記ダウンリンク周波数で設定許可信号を送信させた後、前記管理用無線通信端末から送信されて前記副受信復調部で受信・復調される設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定することとした請求項1又は請求項2に記載の無線中継装置の設定方法。
  4. 前記無線中継装置の前記設定制御手段が、設定用データに基づいて前記中継機能部の動作・機能を変更設定した後、前記中継機能部の送信部から前記ダウンリンク周波数で設定完了信号を送信させることとした請求項1、請求項2又は請求項3に記載の無線中継装置の設定方法。
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