JP6050108B2 - 通信端末及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信端末及びその制御方法に関し、特に、通信端末が短時間で基地局に位置登録を行うことを可能とするための技術に関する。
近年、移動通信ネットワークが急速に普及している。これらの移動通信ネットワークでは、通信サービスが提供されるエリアを区画(セル)に分割し各セルに無線基地局(以下、「基地局」という。)が配置される、セルラー方式が採用されている。
移動通信ネットワークでは、ネットワークを利用する通信端末(以下、「端末」という。)の位置が、複数のセルで構成されるエリア(ページングエリア)ごとに管理されている。各セルには、端末と通信する基地局が配置されており、各ページングエリアにはIDが割り当てられている。そして、各セルの基地局は、ページングエリアIDを定期的に周囲に送信する。端末は、自身宛の呼出のあるなしに関わらずそのIDを常に監視し、端末内部に自身の位置が登録されたページングエリアのIDを保持している。端末は、ページングエリアのIDを受信すると基地局に接続要求を行う。端末からの接続要求を受信した基地局は、当該端末を自身に登録する。
地下鉄X駅の、あるページングエリアX1に位置登録している端末のユーザが、列車に乗って次の駅へ移動する場合を考える。以下、ページングエリアX1のIDをID(X1)と記載する。X駅を出発した列車がトンネルに入ると、端末はID(X1)を受信することができなくなるため、携帯端末は他に受信可能なIDを探す。しかし、トンネル内に基地局が設置されていない場合には、端末は「圏外」の状態となる。
列車が隣駅Yに近づくと、端末は、新たなページングエリアY1のID(Y1)を受信する。端末は、自身が存在するページングエリアがX1からY1に移動したことを移動通信ネットワークに伝えるために基地局にアクセスし、基地局から無線回線の割り当てを受ける。そして、端末は、割り当てられた回線を使ってページングエリアY1への移動を基地局に通知し、通知が終了すると回線を切断する。このような、新しいページングエリアに端末の情報が登録される処理を、以下、「接続要求処理」と記載する。
端末からネットワークへの接続要求処理について、さらに詳細に説明する。端末が基地局と接続を確立する場合や基地局との再同期を行う場合には、ランダムアクセスが行われる。特に、圏外状態の端末が基地局を見つけた場合などに、基地局からのアクセス許可なしに端末が送信を開始する手順は、競合ベースのランダムアクセスと呼ばれる。例として、LTEで規定された、競合ベースのランダムアクセスの手順を以下に示す。
(1)端末は、基地局に対して、RACH(random access channel)を用いてランダムアクセスプリアンブルを送信(以下、「RACH送信」という)する。基地局はこれを受信し、C−RNTI(無線ネットワークテンポラリ識別子)をアサインし、タイミングを決定して、UL(Uplink、上り回線)のリソースを端末にアサインする。
(2)基地局は、ULリソースをアサインする指示を、ランダムアクセスレスポンスとして、DL(Downlink、下り回線)のSCH(synchronization channel)を用いて端末へ送信する。
(3)端末は、RRC(radio resource control)接続要求メッセージを作成し、(1)でアサインされたULリソースで送信する。端末の認証のため、RRC接続要求メッセージには、NAS(non - access stratum)−IDと呼ばれる情報が含まれる。
(4)基地局は、端末の認証のため、MME(mobile management entity、基地局の先に繋がるコアネットワーク系装置)に対してNAS認証を開始する指示を送る。同時に、基地局は、無線リソース制御を開始するため、RRC接続セットアップメッセージを送信する。
(5)もし、手順(2)において基地局からのレスポンスがない場合、端末は自律的に送信電力を上げ、再度(1)からの手順を繰り返す。
本願に関連して、特許文献1は、端末が基地局からの輻輳通知を受け取ることで他の基地局への接続するための構成、及び、端末が受信電界強度の高い基地局から順に接続先を探すための構成を開示している。また、特許文献2は、複数の端末からなるグループ内でランダムアクセスのタイミングを分散させることによって、輻輳を回避するための構成を開示している。
特開平02−244831号公報 特開2012−085010号公報
上述のように、ユーザが端末を携帯して地下鉄を利用した際には、端末は、基地局が設置されていないトンネル内では、圏外の状態となる。そして、隣駅が近づくと、端末は隣駅に設置された基地局のページングエリアに入り、通信が可能となる。しかしながら、実際には、端末が隣駅のページングエリアに入ったにもかかわらず、端末が圏外状態のままであったり、隣駅のホームにいるユーザの端末が、列車の到着前は通信可能な状態であっても、列車が入ってくると通信ができなくなったりすることがある。この理由を以下に説明する。
列車がトンネルを出て隣駅に到着すると、トンネル内では圏外状態となっていた列車内の端末は、隣駅のページングエリアに対して上記の手順(1)〜(5)で説明した接続要求処理を一斉に行う。
ここで、手順(1)で説明したRACH送信は、専用の上り無線リソースを必要とする。しかし、RACHの本数を必要以上に設定することは、上り無線リソースの利用効率を低下させるため、一つの基地局が割り当てるRACHの無線リソースは制限されている。このため、数百台の携帯端末が一斉にRACH送信を行うとRACHの使用率が高くなり、携帯端末間のRACH送信が衝突する確率が増大して輻輳が発生する。その結果、ランダムアクセスが成功するまでに必要なRACH送信の回数が増大し、接続遅延が増大する。このような場合には、列車が駅に到着して基地局のページングエリアに入ったにもかかわらず、端末は圏外の状態のまま通信できない場合が生じる。
また、ユーザが駅のホームにいて通信可能な状態であっても、端末は、基地局との間で所定の頻度で無線回線の割り当てと切断を繰り返している。これは、基地局の有限の無線リソースの有効利用、及び、端末の電力消費の抑制を主な目的としている。このため、駅に列車が到着し、RACH送信の輻輳が起こると、ホームで圏内の状態にある携帯端末が通信を行おうとしても、基地局との間の無線回線が割り当てられずに通信できないということが起こりうる。
なお、上述の地下鉄の例以外にも、多数の端末が電波状態の悪いエリアを通過するような箇所では、RACH送信の輻輳が発生しうる。また、催事場などにおいても、局所的に多数の携帯端末が一斉に接続要求を行い、RACH送信が輻輳する可能性もある。
特許文献1には、端末が基地局からの輻輳通知を受け取ることで他の基地局への接続を試みる技術が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、端末は、他の基地局へ接続する前に、ネットワークから何らかのレスポンスを受け取る必要がある。すなわち、特許文献1に記載された技術では、端末は、無線リソースのアサインを受けるか、最低限、携帯端末が送信したランダムアクセスプリアンブルが基地局に受信される必要がある。
従って、特許文献1に記載された技術では、多数の端末が圏外状態から接続要求を行っている場合のように、ランダムアクセスプリアンブルが基地局に受信されにくい状態において、端末の個別の動作のみによって基地局の輻輳を回避することはできない。
また、特許文献1に記載された技術は、受信レベルの高い順に基地局が探される。このため、受信レベルが最も高い基地局が輻輳状態にある場合、端末は、ランダムアクセスプリアンブルが基地局に受信されるまでランダムアクセスを繰り返すことになり、輻輳状態を回避できない。
さらに、特許文献2には、グループ内の端末間でランダムアクセスのタイミングをずらすことによって、輻輳の回避を行う技術が記載されている。しかし、特許文献2に記載された構成では、複数の端末によってグループを形成する必要があり、端末の個別の動作のみによって基地局の輻輳を回避することはできない。
(発明の目的)
本発明の目的は、基地局側に特別な制御を必要とすることなく、端末の動作のみによって短時間で基地局に端末の位置登録を行うための技術を提供することにある。
本発明の通信端末は、移動通信ネットワークの基地局との間が無線で接続される第1の接続手段と、前記第1の接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局に対して接続要求を行うように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の通信端末の制御方法は、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する移動通信ネットワークの基地局に対して接続要求を行うように通信端末の接続手段を制御することを特徴とする。
本発明は、基地局側に特別な制御を必要とすることなく、端末の動作のみによって短時間で基地局に端末の位置登録を行うことができるという効果を奏する。
第1の実施形態の端末の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の端末における輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の端末の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態における、RACH衝突位置のリストの一例である。 第2の実施形態の端末における輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態の端末の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における、RACH衝突時刻のリストの一例である。 第3の実施形態における、RACH衝突時間帯の一例を示す図である。 第3の実施形態の端末における輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施形態の端末の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態の端末における輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。 第1〜第4の実施形態の端末の要素を全て備える端末の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態の通信端末の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。端末は、その位置や向きによっては、端末における電波の受信レベルが最も高い基地局Aとは異なる、受信レベルがより低い基地局B、C、D、・・・の波を受信できる。例えば、駅の階段近くに停車した列車の車両内で階段方向を向いているユーザの端末は、地上の基地局Bの電波を受信できる場合がある。
ここで、駅に到着した列車内のあるユーザの端末が、基地局Aではなく基地局Bに対して接続を試みた場合、受信レベルが基地局Aよりも低い基地局Bとの間では安定した高スループットの通信は期待できないが、基地局Aとの接続よりも接続の成功率が高くなる。これは、端末における電波の他の乗客の携帯端末の多くは受信レベルが最も高い基地局Aへの接続を試みるため、基地局Bの無線リソースには余裕がある可能性が高いためである。
以下に説明する各実施形態においては、端末は、受信レベルが2番目以降に高い基地局に対して接続要求を行う処理(以下、「輻輳回避処理」という。)によって、基地局の輻輳を回避し、短時間で基地局に位置登録を行うことを可能とする。
各実施形態の端末は、基地局の増設や基地局側に特別な基地局制御を加えることなく、端末個別の動作のみによって、RACH送信の輻輳を回避し、短時間で基地局への位置登録を行うことができる。
することができる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態の端末11Aの構成を示すブロック図である。端末11Aは、携帯電話機、スマートフォン(多機能携帯電話機)、あるいはモバイルルータ等の通信端末である。端末11Aは、基地局を介して移動体通信ネットワークに接続される。移動体通信ネットワークはセルラー方式のネットワークであって、サービスエリアは複数のセルに分割されており、各セルには基地局が配置されている。
端末11Aは、CPU(central processing unit)12、バス13、ROM(read only memory)14、作業用メモリ15、設定保存用メモリ16を備える。端末11Aは、さらに、表示制御部20、表示部21、キー入力部22、操作キー23、第1の通信制御部24、第1の送受信部25を備える。
CPU12は、バス13を介して端末11A内の各部と接続されている。CPU12は、演算処理部、割り込み処理部、メモリ制御部、および、入出力制御部などを備える中央処理装置である。ROM14は、CPU12が実行するための制御プログラムなどを格納したリード・オンリ・メモリである。CPU12は、制御プログラムを実行することで、以下に説明する端末11Aの機能を実現する。
作業用メモリ15は、RAM(random access memory)であり、CPU12がプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納する。設定保存用メモリ16は、不揮発性メモリであり、端末11Aの動作設定などの、書き換えが可能であることが好ましい情報を記憶する。
表示制御部20は、表示部21の表示を制御する制御回路である。表示部21は、端末11Aの表面に配置された表示装置である。表示部21は、例えば、白黒又はカラーの液晶パネル、あるいは有機EL(electro-luminescence)パネルである。
キー入力部22は、操作キー23からの、ユーザによる入力内容を受け付ける。表示部21および操作キー23は、ユーザによる端末11Aの操作あるいは操作された内容の表示を行う入出力デバイスである。スマートフォン等の多機能携帯電話機では、表示部21が液晶タッチパネルなどで構成されており、操作キー23が表示部21上に表示されるものもある。操作キー23は、テンキーや所定のファンクションキーを備えていてもよい。
端末11Aは、いわゆるモバイルルータとしての構成を備えていてもよい。モバイルルータは、LTE等の移動通信ネットワークなどのWAN(wide area network)と、無線LAN(local area network)などによって接続されたクライアント端末と、の間のルーティングを行う。モバイルルータとして使用される端末11Aは、表示部21および操作キー23を備えず、有線LANや無線LANなどのネットワーク経由でPC(personal computer)などの外部端末と接続して、外部端末の入出力デバイスにより、設定や操作が行われてもよい。
第1の通信制御部24及び第1の送受信部25は、端末11Aを基地局に接続させるための接続手段である。第1の送受信部25は、アンテナ、増幅器、復調器、変調器などを備える送受信回路である。アンテナは、移動通信ネットワークの基地局に対して信号を送受信する。第1の通信制御部24は、第1の送受信部25の通信を制御する制御回路である。第1の送受信部25は、端末11Aが基地局から受信する電波の受信信号強度を検出する。例えば、W−CDMA(wideband code division multiple access)ネットワークでは、受信信号の強度はRSCP(Received Signal Code Power)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)やEc/N0(制御チャネルの信号電力対雑音電力比)などいくつかの形で表される。
図2は、第1の実施形態の端末11Aにおける輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。
端末11Aのユーザは、あらかじめ操作キー23を操作して輻輳回避処理の設定を行う(図2のステップS21)。輻輳回避処理の具体的な手順としては、種々の形態が考えられる。図2の手順では、輻輳回避処理を「有効」とするか「無効」とするかの設定(以下、「輻輳回避設定」という。)と、選択されるセルの受信レベルの順位の設定(以下、「順位設定」という。)と、を行っている。ステップS21では、輻輳回避処理が有効な場合の順位設定として、受信レベルが2番目以降のいずれかの順位の基地局を選択するように、ユーザによって設定される。これらの設定内容は、設定保存用メモリ16に保存される。
端末11Aは、自身が位置するセルの基地局に対して位置登録を行うために、まず、無線リンクを接続できそうなセルが周辺に存在するかを確かめる(セルサーチ)。端末11Aは、第1の通信制御部24から第1の送受信部25を起動して、基地局からの電波の受信を開始する。そして、端末11Aは、あらかじめ定められた周波数毎に、第1の送受信部25が備える受信レベル検出部において、基地局からの電波の受信レベルを検出する(S22)。セルラー方式では、一般に、隣接するセルでは異なる周波数が割り当てられており、周波数毎の受信レベルを検出することは、セル毎の受信レベルを検出すること等価である。
各セルの基地局からは各種の信号が送信されており、受信レベル検出部は、基地局から送信される信号の少なくとも1つを受信する。例えばW−CDMA方式の移動通信ネットワークでは、受信レベル検出部は、CPICH(common pilot channel、基地局から固定電力で送信されている共通パイロットチャネル)の受信レベルを測定する。そして、受信レベルが、定められた閾値を超えるセルが検出されたかを判定する(S23)。
受信レベルが閾値を超えるセルがない場合には(S23:N)、端末11Aは、所定の時間おきにステップ22からの処理を繰り返す。受信レベルが閾値を超えるセルがあった場合には(S23:Y)、端末11Aは、基地局に位置登録を行うために、ステップS24以降において、上述した競合ベースのランダムアクセス手順に従ってRACH送信を行う。
ステップS21において、輻輳回避処理が有効と設定された場合(ステップS24:Y)、端末11Aは、受信レベルが閾値を超えたセルの中で、受信レベルの順位がステップS21の順位設定で設定された順位と等しいセルを選択する。順位設定では、受信レベルが2番目以降のいずれかの順位のセルを選択することが規定される。ただし、順位設定で設定された順位と等しい順位の受信レベルのセルが存在しない場合は、端末11Aは、設定された順位に最も近い順位のセルを選択してもよい。
そして、端末11Aは、選択されたセルの基地局に対してRACH送信を行う(ステップS25)。一方、輻輳回避処理が無効の場合(ステップS24:N)、端末11Aは、受信レベルが最も高いセルを選択して、そのセルの基地局へRACH送信を行う(ステップS26)。
以上説明したように、第1の実施形態の端末11Aは、セルサーチの手順において、受信レベルが2番目以降に高い基地局に対してRACH送信を行う。その結果、受信レベルが最も高い基地局にRACH負荷が集中しているようなエリアでは、端末11Aは他の基地局にRACH送信を行う。従って、輻輳が起きやすいエリアでは、輻輳回避処理を有効とすることで、端末11Aは、RACH衝突の確率を低減して、短時間で基地局に位置登録を行うことを可能とする。さらに、端末11Aは、基地局を含むネットワーク側の装置の動作に変更を加えることを必要とせず、端末11A単独の動作のみによって、基地局に位置登録を行うことができる。
このような端末11Aは、上述した地下鉄の駅に列車が到着した際に基地局にRACH負荷が集中するような場合にも、短時間で基地局に端末11Aの位置登録を行うことを可能とする。
また、端末11Aは、輻輳回避処理の有効及び無効を設定する機能を備える。輻輳が起きやすいエリアでは上記のように輻輳回避処理を有効とする一方、輻輳の起きにくいエリアでは、輻輳回避処理を無効とすることで、受信レベルが最も高いセルが選択される。このように、輻輳回避処理の有効と無効を切り替える構成とすることで、輻輳の起きにくいエリアでは、接続の成功率と通信品質とをより高くできる。
(第2の実施形態)
一般に、端末における基地局からの電波の受信レベルが高いほど、基地局との伝搬ロスが少なく、RACH送信の成功率及び通信品質は高いと考えられる。このため、RACH送信の輻輳が発生していないエリアにおいて輻輳回避処理を常に行うと、RACH送信の成功率及び通信品質が低下する恐れがある。第2〜第4の実施形態では、輻輳回避処理を、RACH送信の輻輳が起きやすいと推定される状況に限り自動的に有効とすることで、輻輳が発生しにくい条件下ではRACH送信の品質を損なわない端末の構成について説明する。
本発明の第2の実施形態の端末11Bについて説明する。図3は、本発明の第2の実施形態の端末11Bの構成を示すブロック図である。端末11Bは、CPU12、バス13、ROM14、設定保存用メモリ16を備える。端末11は、さらに、GPS制御部18、GPS受信部19、第1の通信制御部24、第1の送受信部25を備える。なお、以降の図面において、図1に示された端末11と同様の機能を備える要素には同一の名称と参照番号とを付して、重複する説明は省略する。
図3に示すように、端末11Bは、第1の実施形態の端末11と比較して、表示制御部20、表示部21、キー入力部22、操作キー23が省かれている。また、端末11Bは、さらに、位置情報の取得手段であるGPS制御部18及びGPS受信部19を備える。GPS受信部19は、GPS(global positioning system)衛星からの信号を受け取るアンテナ、増幅器、復調器などを含む受信回路である。GPS受信部は、位置や時刻などの情報を復調する。GPS制御部18は、GPS受信部19を制御し、GPS18が復調した情報をバス13に出力する、制御回路である。
端末11Bは、第1の通信制御部24が、RACH送信に対する基地局からのレスポンスがないRACH衝突状態を検出すると、その際の端末11Bの位置が、RACH衝突位置のリスト(以下、「衝突位置リスト」という。)に記載されて設定保存用メモリ16に格納される。端末11Bの位置は、GPS制御部から提供される。そして、端末11Bは、現在位置が、RACH衝突範囲内に位置する場合にのみ、自動的に輻輳回避処理を有効とする。ここで、「RACH衝突範囲内に位置する」とは、端末11Bが、衝突位置リストに記載されたいずれかの位置から所定の距離以内に位置する場合である。
なお、端末11Bは、以上の手順を、ROM14に格納されたプログラムをCPUに実行させることによって実現してもよい。
このような構成を備える端末11Bは、第1の実施形態で説明した輻輳回避設定をユーザが行わなくとも、過去にRACH送信の衝突が発生したエリア(すなわち輻輳が起きやすいと推定されるエリア)でのみ、自動的に輻輳回避処理を有効化する。従って、第2の実施形態の端末11Bは、第1の実施形態の端末11Aが輻輳回避設定のために備えていたキー入力部22、操作キー23と表示制御部20、表示部21を必ずしも備えていなくてもよい。
図4は、衝突位置のリストの一例である。衝突位置リストには、RACHの衝突を検出した位置(RACH衝突位置)が列挙されている。端末11Bは、RACHの衝突を検出すると、その時の位置をGPS制御部18から取得して、衝突位置リストに記載する。
図4において、文字a〜rは、RACH衝突位置の緯度及び経度を示す数値である。なお、衝突位置リストには、駅名等の位置の説明が記載されていてもよい。
図5は、第2の実施形態の端末11Bにおける輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。携帯電話11Bは、RACH衝突範囲内に位置する場合にだけ自動的に輻輳回避処理を有効にする。このため、図5では、第1の実施形態の図2のフローチャートのステップS21が省略され、ステップS24がステップS24Aに置き換えられている。さらに、図5では、ステップS27として、衝突位置リストが更新される手順が追加されている。
ステップS24Aでは、端末11の現在位置が、図3に示したRACH衝突位置のリストに記載されたRACH衝突位置から、所定の距離以内にあるか否かが判定される。そして、端末11の現在位置から所定の距離の範囲内に、所定の数以上のRACH衝突位置が含まれる場合には(ステップS24A:Y)、ステップS25に進む。
ステップS25では、端末11Bは、ステップS22で受信レベルが検出されたセルの内、受信レベルが所定の高さを超えるセルの中で、受信レベルの順位が順位設定で設定された順位と等しいセルを選択して、RACH送信を行う。ただし、順位設定で設定された順位と等しい順位の受信レベルのセルが存在しない場合は、端末11Bは、設定された順位に最も近い順位のセルを選択してもよい。
一方、端末11Bの現在位置から所定の距離の範囲内に、所定の数以上のRACH衝突位置が含まれない場合には(ステップS24A:N)、端末11Bは、受信レベルが最も高いセルを選択してRACH送信を行う(ステップS26)。衝突位置リストにRACH衝突位置が記載されていない場合も、ステップS26の処理が行われる。
そして、RACH送信の結果、衝突が検出された場合には、端末11Bは、その位置を衝突位置リストに追加して更新する(ステップS27)。
図5のフローチャートでは、以上に説明したステップS24A、S25、S26の手順により、図2におけるユーザによる輻輳回避設定が不要となる。このため、受信レベル順位設定をあらかじめ設定保存用メモリ16に格納しておけば、図2のステップS21を省略し、ユーザの手動操作を必要とせず、輻輳回避処理を容易に行うことができる。
以上説明したように、第2の実施形態の端末11Bは、ユーザの手動操作を必要とせずに、基地局との通信の輻輳による通信状態の悪化を回避できる。
また、端末11Bは、第1の実施形態の端末11Aと同様に、基地局を含むネットワーク側の装置の動作に変更を加えることを必要とせず、端末11B単独の動作のみによって、短時間で基地局に位置登録を行うことができる。
さらに、端末11Bは、第1の実施形態の端末11Aと比較して、キー入力部22、操作キー23と表示制御部20、表示部21を必要としない。このため、端末11Bは、より簡易な構成で、RACH衝突確率を低減して、短時間で位置登録を行うことができる。
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態の端末11Cについて説明する。図6は、本発明の第3の実施形態の端末11Cの構成を示すブロック図である。端末11Cは、CPU12、バス13、ROM14、設定保存用メモリ16、タイマ17、第1の通信制御部24、第1の送受信部25を備える。
図6に示すように、端末11Cは、第2の実施形態の端末11Bと比較して、GPS制御部18及びGPS受信部19が省かれるとともに、さらに、タイマ17を備える。タイマ17は、現在時刻を端末11の各部に供給する。
端末11Cは、第1の通信制御部24がRACH送信後に基地局からのレスポンスがないRACH衝突状態を検出すると、その時刻を、RACH衝突時刻のリスト(以下、「衝突時刻リスト」という。)に記載して設定保存用メモリ16に保存する。また、端末11Cは、衝突時刻リストから、所定の時間当たり、所定の閾値を超える回数のRACH衝突状態が起きている時間帯(以下、「衝突時間帯」という。)を抽出して、設定保存用メモリ16に格納する。さらに、端末11Cは、衝突時間帯の間のみ自動的に輻輳回避処理を有効とする。これらの処理は、CPU12が、ROM14に格納されたプログラムを実行することによって実現されてもよい。
このような手順が実行される端末11Cは、ユーザの操作によって輻輳回避設定を行わなくとも、過去にRACH送信の衝突が所定の回数発生した、輻輳の起きやすい時間帯にのみ、自動的に輻輳回避処理を有効とする。なお、端末11Cは、第1の実施形態の端末11Aが備えていたキー入力部22、操作キー23、表示制御部20、表示部21や、第2の実施形態の端末11Bが備えていたGPS制御部18及びGPS受信部19を必ずしも備えている必要はない。
図7は、衝突時刻リストの一例である。衝突時刻リストには、RACH送信の衝突が検出された日付及び時刻が列挙されている。図7では、一日を15分単位に区切り、区切られた15分の間に3回以上RACH衝突が検出された時間帯(太線の枠内)が、衝突時間帯として示されている。
図8は、図3のRACH衝突時刻のリストから求められた、衝突時間帯の一例を示す図である。図8では、図7の衝突時刻リストに基づいて、15分の内に3回以上RACH衝突が検出された時間帯(太線の枠内)が、衝突時間帯として示されている。
図9は、第3の実施形態の端末11Cにおける輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。図9は、端末11Cが、RACH衝突時間帯にだけ自動的に輻輳回避処理を有効とした場合の処理を示す。
図9においては、第1の実施形態の図2のフローチャートのステップS21が省略され、ステップS24の処理がステップS24Bに置き換えられている。さらに、図9では、ステップS28として、衝突時刻リストが更新される手順が追加されている。
ステップS22、S23、S25、S26の処理は、図2と同様である。ステップS24Bでは、現在の時刻が衝突時間帯内であるか否かの判定処理が行われる。現在の時刻がRACH衝突時間帯内である場合には(ステップS24B:Y)、端末11Cは、受信レベルがプログラムに定められた閾値を超えるセルの中で、受信レベルの順位が受信レベル順位設定の順位と等しいセルを選択して、RACH送信を行う(ステップS25)。ただし、順位設定で設定された順位と等しい順位の受信レベルのセルが存在しない場合は、端末11Cは、設定された順位に最も近い順位のセルを選択してもよい。
一方、現在の時刻がRACH衝突時間帯内でない場合(ステップS24B:N)、端末11Cは、受信レベルが最も高いセルを選択してRACH送信を行う(ステップS26)。なお、衝突位置リストにRACH衝突時刻が記載されていない場合も、ステップS26の処理が行われる。
そして、RACH送信の結果、衝突が検出された場合には、端末11Cは、その時刻を衝突時刻リストに追加して更新する(ステップS28)。
図9の手順では、第2の実施形態と同様に、ユーザによる輻輳回避設定が不要となる。このため、受信レベル順位設定を固定値としてあらかじめ設定保存用メモリ16に格納しておけば、ステップS21は必ずしも行う必要はない。
すなわち、第3の実施形態の端末11Cは、第2の実施形態の端末11Bと同様に、ユーザの手動操作を必要とせずに、基地局との通信の輻輳による通信状態の悪化を回避できる。このため、端末11Cの利便性をより高めることができる。
また、端末11Cは、第1の実施形態の端末11Aと比較して、キー入力部22、操作キー23、表示制御部20、表示部21を必要としない。また、端末11Cは、第2の実施形態の端末11Bと比較して、GPS制御部18及びGPS受信部19を必要としない。このため、端末11Cは、より簡易な構成で、RACH送信の衝突確率を低減して、短時間で基地局への位置登録を行うことができる。
また、第2の実施形態の端末Bにおいては、位置情報が、輻輳回避処理を実施するか否かの判定基準として用いられた。しかし、位置情報の取得手段としてGPSを利用した場合、地下では、端末11Bは、自身の位置情報を取得できない場合がある。これに対して、第3の実施形態の端末11Cは、時刻に基づいて輻輳回避処理の実施を判断するため、端末11Cが地下にあっても地上と同様に輻輳回避処理を実施できる。従って、第3の実施形態の端末11Cは、さらに好適に輻輳回避処理を実行できる。
なお、端末11Cは、第2の実施形態の端末11Bと同様に、GPS制御部18及びGPS受信部19を備え、RACH送信の衝突時にその位置を取得して、衝突位置リストを設定保存用リスト16に保存してもよい。そして、端末11Cは、衝突時刻リスト及び衝突位置リストに基づいて、例えば、位置及び時刻がともにRACH送信の衝突が発生しやすい場合にのみ、輻輳回避処理を実行してもよい。衝突時刻リスト及び衝突位置リストを併用することで、位置的及び時間的により必要性が高いと推定される場合にのみ、輻輳回避処理が実行される。
以上に説明した第2の実施形態及び第3の実施形態では、位置情報あるいは時間帯情報によって輻輳回避処理を有効とするかを判定した。しかし、第2の実施形態における衝突位置リストや第3の実施形態における衝突時間リストには、通常はRACH衝突が起きにくい位置や時間帯で偶然RACH衝突が起きた位置や時間も記録されてしまう。
通常はRACH衝突が起きにくい場所や時間帯では、輻輳回避処理を無効とするのが好ましい。しかしながら、第2及び第3の実施形態で説明した処理では、偶然RACH衝突が起きた位置や時間においては、輻輳回避処理は必ずしも無効とならない。
このため、第2の実施形態では、現在位置から所定の距離以内に「1つの」ではなく「所定の数以上の」RACH衝突位置があるかを判定する処理としている(図5のS24A)。また、第3の実施形態では、RACH衝突時間のリストから、単位時間あたり所定の数(第3の実施形態では15分あたりで3つ)以上のRACH衝突時間がある時間帯をRACH衝突時間帯としている。
(第4の実施形態)
続いて、本発明の第4の実施形態の端末11Dについて説明する。図10は、本発明の第4の実施形態の端末11Dの構成を示すブロック図である。端末11Dは、CPU12、バス13、ROM14、作業用メモリ15、設定保存用メモリ16、第1及び第2の通信制御部24及び26、第1及び第2の送受信部25及び27を備える。
第4の実施形態の端末11Dは、第1〜第3の実施形態の端末11A〜11Dと比較して、さらに、第2の通信制御部26及び第2の送受信部27を備える。第2の通信制御部26及び第2の送受信部27は、NFC(near field communication)と呼ばれる近距離無線通信を行うための、接続手段である。
端末11Dは、第2の通信制御部26及び第2の送受信部27を用いて、公共交通機関のIC(integrated circuit)カード出改札システムを利用するための処理を行う。さらに、端末11Dは、ICカード出改札システムにおいて、端末11Dを携帯したユーザが改札機を通過して乗車駅へ入場してから、再び改札機を通過して下車駅を出場するまでの間だけ、自動的に輻輳回避処理を有効にする処理を行う。これらの処理は、CPU12が、ROM14に格納されたプログラムを実行することによって実現されてもよい。
端末11Dは、このような構成を備えることで、ユーザによる輻輳回避設定が行われなくとも、輻輳の起きやすい駅への入場から出場までの間でのみ、自動的に輻輳回避処理を有効化することができる。なお、端末11Dは、端末11Aが備えていたキー入力部22、操作キー23、表示制御部20、表示部21や、端末11Bが備えていたGPS制御部18及びGPS受信部19、及び端末11Cが備えていたタイマ17を必ずしも備えている必要はない。
ICカード出改札システムとしては、例えば、JR東日本のSuica(登録商標)システムを利用するためシステムがある。現在市販されている携帯電話機やスマートフォンには、ICカード出改札システムを利用するためのNFCインタフェースを備えたものもある。ユーザは、列車に乗車する前及び列車から下車した後に、NFC機能を備えた第2の送受信部27に含まれるアンテナ部を、ICカード出改札システムに対応した改札機にかざす。端末11Dの設定保存用メモリ16には、モバイルSuica等のICカードの契約情報が格納されており、ユーザが入場した駅から出場(下車)した駅の間の運賃は、ユーザが契約したクレジットカード等から引き落とされる。
図11は、第4の実施形態の携帯電話機における輻輳回避処理の手順を示すフローチャートである。図11は、端末11Dを携帯したユーザが、駅の入口の改札機を通過(駅へ入場)してから、駅の出口の改札機を通過(駅から出場)するまでの間だけ、自動的に端末11Dの輻輳回避処理を有効にする処理を示したものである。
図11では、第1の実施形態の図2のステップS24が、端末11Dが駅への入場後、駅から出場するまでの間であるか否かによる判定処理(ステップS24C)に置き換えられている。端末11Dは、第2の送受信部がNFC通信により改札機と通信することにより、ユーザの駅への入場(乗車)及び駅からの出場(降車)を知ることができる。
端末11Dを携帯したユーザが、駅への入場後、駅から出場するまでの間である場合(ステップS24C:Y)、受信レベルが所定の閾値を超えるセルの中で、受信レベルが、前記受信レベル順位設定の順位と等しいセルを選択して、RACH送信を行う(ステップS25)。ただし、順位設定で設定された順位と等しい順位の受信レベルのセルが存在しない場合は、端末11Dは、設定された順位に最も近い順位のセルを選択してもよい。
一方、端末11Dが駅への入場後駅から出場するまでの間でない場合(ステップS24C:N)、受信レベルが最も高いセルを選択してRACH送信を行う(ステップS26)。
図11に示した手順により、ユーザによる輻輳回避設定が不要となるため、受信レベルの順位設定を固定値としてあらかじめ設定保存用メモリ16に格納しておけば、図2のステップS21は必ずしも行う必要はない。すなわち、第4の実施形態の端末11Dは、第2及び第3の実施形態と同様に、ユーザの手動操作を必要とせずに、輻輳回避処理を行うことができる。
また、端末11Dは、第1及び第2の実施形態の端末11、11Aと比較して、キー入力部22、操作キー23、表示制御部20、表示部21、GPS制御部18及びGPS受信部19を必要としない。このため、端末11Bは、より簡易な構成で、RACH衝突確率を低減して、短時間で基地局に位置登録を行うことができる。
しなわち、以上の構成を備える第4の実施形態の端末11Dも、第1〜第3の実施形態の端末11A〜11Cと同様に、端末11D単独の動作のみによって、短時間で基地局に位置登録を行うことができる。
既に説明した第2の実施形態では、現在位置から所定の距離以内に「所定の数以上の」RACH衝突位置があるかどうかを判定した。また、第3の実施形態では、RACH衝突時間のリストから、単位時間あたり所定の数以上のRACH衝突時間がある時間帯をRACH衝突時間帯とした。
しかし、このような手順によりRACHの衝突位置及び衝突時間を設定しても、衝突の統計的なばらつきにより、輻輳回避処理が不要な位置や時間帯に輻輳回避処理が有効となる可能性は残る。
これに対して、第4の実施形態の端末11Dは、ICカード改札システムにおけるユーザの駅への入退場の検出機能を利用して、RACH衝突確率の高くなる鉄道の利用中にのみ輻輳回避処理を有効とできる。
以上説明した、第1乃至第4の実施形態の構成は、それぞれを適宜組み合わされてもよい。例えば、図12は、第1〜第4の実施形態の端末の要素を全て備える端末11の構成を示すブロック図である。図12に示す端末11も、RACH衝突確率を低減して、短時間で基地局に位置登録を行うことができるという効果を奏する。
また、第1乃至第4の実施形態では、端末の位置登録の手順としてLTEのRACH送信を例に説明した。しかし、第1乃至第4の実施形態の構成は、端末の登録にランダムアクセスを用いる他の通信方式へも容易に適用可能である。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態の通信端末の構成を示すブロック図である。図5において、通信端末900は、制御手段901と、接続手段902と、を備える。制御手段901は、通信端末の動作を制御する。接続手段902は、通信端末900をW−CDMAのような移動通信ネットワークの基地局へ接続する、送受信手段である。
制御部901は、接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する基地局に対してRACH送信による接続要求を行う(輻輳回避処理)ように制御する。
通信端末900における電波の受信レベルが2番目以降に高い基地局に対してRACH送信を行うことでRACH送信が衝突する確率が低減されるため、通信端末900は、短時間で基地局に通信端末900の位置を登録することができる。
さらに、通信端末900は、輻輳回避処理を、輻輳の起きていないエリアでは行われないようにすることで、RACH送信の接続率及び通信品質の劣化を回避できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
移動通信ネットワークの基地局との間が無線で接続される第1の接続手段と、
前記第1の接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局に対して接続要求を行うように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする、通信端末。
(付記2)
前記移動通信ネットワークはLTE(long term evolution)システムであり、前記接続要求はRACH(random access channel)によって行われることを特徴とする、付記1に記載された通信端末。
(付記3)
前記第1の接続手段は、所定の条件が満たされる場合には前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択し、所定の条件が満たされない場合には前記受信レベルが最も高い前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、付記1又は2に記載された通信端末。
(付記4)
さらに、使用者が前記所定の条件及び前記所定の順位を入力するための入力手段を備えることを特徴とする、付記3に記載された通信端末。
(付記5)
さらに、位置を検出する位置検出手段と、
前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される位置が記載された第1のリストを記憶する第1の記憶手段と、を備え、
前記第1の接続手段は、
前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された位置を前記第1のリストに登録し、
現在の前記位置が前記第1のリストに記載された位置から所定の距離内である場合には、前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、付記3又は4に記載された通信端末。
(付記6)
前記所定の距離内には、前記衝突が検出された位置が所定の個数以上含まれることを特徴とする、付記5に記載された通信端末。
(付記7)
さらに、時刻を算出するタイマと、
前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される時刻が記載された第2のリストを記憶する第2の記憶手段と、を備え、
前記第1の接続手段は、
前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された時刻を前記第2のリストに登録し、
現在の前記時刻が前記第2のリストに記載された時刻を含む所定の時間帯内である場合には、前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、付記3乃至5のいずれかに記載された通信端末。
(付記8)
前記所定の時間帯には、前記衝突が検出された時刻が所定の回数以上含まれることを特徴とする、付記7に記載された通信端末。
(付記9)
交通手段の改札機との間で前記交通手段の利用開始と終了とを検出する近距離無線通信を行う第2の接続手段をさらに備え、
前記交通手段の利用開始から終了までの間は前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、付記3乃至8のいずれかに記載された通信端末。
(付記10)
受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する移動通信ネットワークの基地局に対して接続要求を行うように通信端末の接続手段を制御する、通信端末の制御方法。
(付記11)
通信端末の接続手段に、受信する電波の強度が2番目以降に高い移動通信ネットワークの基地局に対して接続要求を行う手順を実行させるための、通信端末の制御プログラム。
(付記12)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局を選択するセル選択部とを具えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記13)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記14)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、各種プログラムの設定等の携帯端末装置の操作を行う操作デバイスと、前記操作デバイスによるユーザ設定に基いて、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記15)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、前記送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出部と、携帯端末装置の位置を検出するための位置検出部と、RACH衝突検出時に前記位置検出部で検出されたRACH衝突位置とセル選択時に前記位置検出部で検出されたセル選択位置とに基いて、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記16)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、前記送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出部と、現在時刻を算出するためのタイマ部と、RACH衝突検出時に前記タイマ部から算出したRACH衝突時刻とセル選択時に前記タイマ部から算出したセル選択時刻とに基いて、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記17)
移動通信ネットワークに対する送受信部と、前記送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、前記送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出部と、現在時刻を算出するためのタイマ部と、RACH衝突検出時に前記タイマ部から算出したRACH衝突時刻から所定の単位時間毎に所定の数以上のRACH衝突時間が含まれる時間帯を算出するRACH衝突時間帯算出部と、前記RACH衝突時間帯とセル選択時に前記タイマ部から算出したセル選択時刻とに基いて、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を具えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記18)
移動通信ネットワークに対する第一の送受信部と、前記第一の送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出部と、前記送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出部と、近距離無線通信を行う第二の送受信部と、前記第二の送受信部によって近距離無線通信を具えた出改札システムから取得した出改札記録に基いて、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局か、前記受信レベルが最も高い基地局かのどちらか一方の基地局を選択するセル選択部と、を備えることを特徴とする携帯端末装置。
(付記19)
移動通信ネットワークに対する送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局を選択するセル選択ステップとを具えることを特徴とする第一のセル選択方法。
(付記20)
移動通信ネットワークに対する送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局以外の所定の順位の高さの基地局を選択する第一のセル選択ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局を選択する第二のセル選択ステップとを具えることを特徴とするセル選択方法。
(付記21)
操作デバイスによるユーザ設定に基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップと、をさらに備えることを特徴とする、付記20に記載されたセル選択方法。
(付記22)
移動通信ネットワークに対する送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出ステップと、携帯端末装置の位置を検出するための位置検出ステップと、RACH衝突検出時に前記位置検出ステップにより検出されたRACH衝突位置とセル選択時に前記位置検出ステップにより検出されたセル選択位置とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップをさらに備えることを特徴とする、付記20又は21に記載されたセル選択方法。
(付記23)
移動通信ネットワークに対する送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出ステップと、現在時刻を算出するための時刻算出ステップと、RACH衝突検出時に前記時刻算出ステップにより算出したRACH衝突時刻とセル選択時に前記時刻算出ステップから算出したセル選択時刻とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップをさらに備えることを特徴とする、付記20乃至22のいずれかに記載された選択判定方法。
(付記24)
前記RACH衝突時刻から所定の単位時間毎に所定の数以上のRACH衝突時間が含まれる時間帯を算出するRACH衝突時間帯算出ステップと、前記RACH衝突時間帯と前記セル選択時刻とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップを、さらに備えることを特徴とする、付記23に記載されたセル選択方法。
(付記25)
近距離無線通信を具えた出改札システムに対する送受信部で復調されたデータから出改札記録を取得する出改札記録取得ステップと、前記出改札記録に基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップと、をさらに具えることを特徴とする、請求項20乃至24のいずれかに記載されたセル選択方法。
(付記26)
移動通信ネットワークに対する送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルの高さが所定の順位の基地局を選択するセル選択ステップとを、コンピュータに実行させるためのセル選択プログラム。
(付記27)
移動通信ネットワークに対する送受信部から入力された受信信号の受信レベルを検出する受信レベル検出ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルの高さが所定の順位の基地局を選択する第一のセル選択ステップと、セルサーチにおいて前記受信レベルが最も高い基地局を選択する第二のセル選択ステップと、をコンピュータに実行させるためのセル選択プログラム。
(付記28)
操作デバイスによるユーザ設定に基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップをさらにコンピュータに実行させるための、付記27に記載されたセル選択プログラム。
(付記29)
移動通信ネットワークに対する送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出ステップと、RACH衝突検出時にGPS受信部から入力されたGPS信号に基いて携帯端末装置の現在位置を算出するRACH衝突位置算出ステップと、セル選択時にGPS受信部から入力されたGPS信号に基いて携帯端末装置の現在位置を算出するセル選択位置算出ステップと、前記RACH衝突位置と前記セル選択位置とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップと、をさらにコンピュータに実行させるための、付記27又は28に記載されたセル選択プログラム。
(付記30)
移動通信ネットワークに対する送受信部からRACHでランダムアクセスプリアンブルを送信後、ネットワークからのランダムアクセスレスポンスの有無によってRACH衝突を検出するRACH衝突検出ステップと、RACH衝突検出時にタイマ部から現在時刻を算出するRACH衝突時刻算出ステップと、セル選択時にタイマ部から現在時刻を算出するセル選択時刻算出ステップと、前記RACH衝突時刻と前記セル選択時刻とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップと、をさらにコンピュータに実行させるための、付記27乃至付記29のいずれかに記載されたセル選択プログラム。
(付記31)
前記RACH衝突時刻から所定の単位時間毎に所定の数以上のRACH衝突時間が含まれる時間帯を算出するRACH衝突時間帯算出ステップと、前記RACH衝突時間帯と前記セル選択時刻とに基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップを、さらにコンピュータに実行させるための、付記30に記載されたセル選択プログラム。
(付記31)
近距離無線通信を具えた出改札システムに対する送受信部で復調されたデータから出改札記録を取得する出改札記録取得ステップと、前記出改札記録に基いて、前記第一のセル選択ステップに進むか、前記第二のセル選択ステップに進むかを判定するセル選択判定ステップとをさらにコンピュータに実行させるための、付記27乃至30のいずれかに記載されたセル選択プログラム。
11、11A〜11D 端末
12 CPU
13 バス
14 ROM
15 作業用メモリ
16 設定保存用メモリ
17 タイマ
18 GPS制御部
19 GPS受信部
20 表示制御部
21 表示部
22 キー入力部
23 操作キー
24 第1の通信制御部
25 第1の送受信部
26 第2の通信制御部
27 第3の送受信部
900 通信端末
901 制御手段
902 接続手段

Claims (10)

  1. 移動通信ネットワークの基地局との間が無線で接続される第1の接続手段と、
    前記第1の接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局に対して接続要求を行うように制御する制御部と、
    を備え
    前記第1の接続手段は、所定の条件が満たされる場合には前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択し、前記所定の条件が満たされない場合には前記受信する電波の強度が最も高い前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする通信端末であって、
    さらに、位置を検出する位置検出手段と、
    前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される位置が記載された第1のリストを記憶する第1の記憶手段と、を備え、
    前記第1の接続手段は、
    前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された位置を前記第1のリストに登録し、
    現在の前記位置が前記第1のリストに記載された位置から所定の距離内である場合には、前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、通信端末。
  2. 前記所定の距離内には、前記衝突が検出された位置が所定の個数以上含まれることを特徴とする、請求項1に記載された通信端末。
  3. 移動通信ネットワークの基地局との間が無線で接続される第1の接続手段と、
    前記第1の接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局に対して接続要求を行うように制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1の接続手段は、所定の条件が満たされる場合には前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択し、前記所定の条件が満たされない場合には前記受信する電波の強度が最も高い前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする通信端末であって、
    さらに、時刻を算出するタイマと、
    前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される時刻が記載された第2のリストを記憶する第2の記憶手段と、を備え、
    前記第1の接続手段は、
    前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された時刻を前記第2のリストに登録し、
    現在の前記時刻が前記第2のリストに記載された時刻を含む所定の時間帯内である場合には、前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、通信端末。
  4. 前記所定の時間帯には、前記衝突が検出された時刻が所定の個数以上含まれることを特徴とする、請求項3に記載された通信端末。
  5. 移動通信ネットワークの基地局との間が無線で接続される第1の接続手段と、
    前記第1の接続手段を、受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局に対して接続要求を行うように制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1の接続手段は、所定の条件が満たされる場合には前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択し、前記所定の条件が満たされない場合には前記受信する電波の強度が最も高い前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする通信端末であって、
    交通手段の改札機との間で前記交通手段の利用開始と終了とを検出する近距離無線通信を行う第2の接続手段をさらに備え、
    前記交通手段の利用開始から終了までの間は前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、
    通信端末。
  6. さらに、時刻を算出するタイマと、
    前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される時刻が記載された第2のリストを記憶する第2の記憶手段と、を備え、
    前記第1の接続手段は、
    前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された時刻を前記第2のリストに登録し、
    現在の前記時刻が前記第2のリストに記載された時刻を含む所定の時間帯内である場合には、前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、
    請求項1に記載された通信端末。
  7. 交通手段の改札機との間で前記交通手段の利用開始と終了とを検出する近距離無線通信を行う第2の接続手段をさらに備え、
    前記交通手段の利用開始から終了までの間は前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載された通信端末。
  8. 前記移動通信ネットワークはLTE(long term evolution)ネットワークであり、前記接続要求はRACH(random access channel)によって行われることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載された通信端末。
  9. さらに、使用者が前記所定の条件及び前記所定の順位を入力するための入力手段を備えることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載された通信端末。
  10. 受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する移動通信ネットワークの基地局に対して接続要求を行うように通信端末の接続手段を制御する、通信端末の制御方法において、
    前記接続手段の制御は、所定の条件が満たされる場合には前記受信する電波の強度が2番目以降に高い前記基地局を選択し、前記所定の条件が満たされない場合には前記受信する電波の強度が最も高い前記基地局を選択し、前記選択された前記基地局に接続するものであって、
    前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局が選択される位置が記載された第1のリストを記憶し、
    前記接続要求に対する応答の有無によって前記接続要求の衝突を検出し、前記衝突が検出された場合には、前記衝突が検出された位置を前記第1のリストに登録し、
    現在の前記位置が前記第1のリストに記載された位置から所定の距離内である場合には、前記受信したときの強度が2番目以降の所定の順位となる電波を放射する前記基地局を選択して前記選択された前記基地局に接続することを特徴とする、通信端末の制御方法。
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