JP4848787B2 - 無線lanシステム - Google Patents

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本発明は、無線LANの規格に基づいて無線通信を行う無線LANシステムに関する。
IEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANの規格に基づいて無線通信を行うシステムが知られている。このようなシステムでは、通常、それぞれのアクセスポイントからの電波が通信を行うのに十分な強度で届く範囲である通信可能エリアよりも広いエリアに、複数のアクセスポイントを配置することにより、複数のアクセスポイントの通信可能エリアでカバーされる領域内において、無線LANに基づく無線通信を実現する。この場合、隣接するアクセスポイントのそれぞれは、異なる周波数チャネルを使用することにより、サービスエリアが重なる領域においても、電波の干渉を生じさせることなく、無線LAN端末に、無線LANに基づく無線通信を適切に実行させることができる。
しかし、電波は目に見えないこと、アクセスポイントから送信される電波の強度は障害物の配置等によって複雑な分布を示すこと等の理由から、複数のアクセスポイントが設置された環境において、同じ周波数チャネルが割り当てられた複数のアクセスポイントによって、実際にどれだけの領域に電波の干渉が発生しているのかを把握することは困難な場合が多い。
この対策として、特許文献1には、電源投入時に親局(アクセスポイント)が全周波数チャネルをスキャンして空きチャネルを検出し、検出した空きチャネルを、使用する周波数チャネルとして決定する技術、および、定期的に、親局内の無線通信を停止して、子局(無線LAN端末)に周囲の周波数チャネルの使用状況を測定させ、子局からの測定結果に基づいて、親局は、必要があれば使用する周波数チャネルを変更する技術が開示されている。
また、無線LANシステムは、通信媒体に電波を用いることから、建物等の外側に漏れた電波が傍受されることによって、通信内容が漏洩する場合がある。そのため、無線LANシステムにおいては、セキュリティの観点から、送信電力を、送信可能な最大の電力よりも低い、必要最小限の出力に抑える使い方が一般的である。
特開2002−158667号公報
ところで、上記特許文献1に記載された技術では、隣接するアクセスポイントにおいて、一方のアクセスポイントから送信された電波が、他方のアクセスポイントにおいて受信可能であることが前提となっている。しかし、アクセスポイントの配置によっては、隣接するアクセスポイントにおいて、それぞれのアクセスポイントから送信された電波による通信可能エリアが重なっているにもかかわらず、一方のアクセスポイントから送信された電波が、他方のアクセスポイントにおいて受信されない場合がある。このような場合には、上記特許文献1に記載の技術では、適切な周波数チャネル設定を実現することができない。
また、上記特許文献1には、一方のアクセスポイントから送信された電波が、他方のアクセスポイントにおいて受信されない場合であっても、それぞれのアクセスポイントによって使用される周波数チャネルを、隣接するアクセスポイントの間にある無線LAN端末に測定させることができる。しかし、隣接するアクセスポイントのそれぞれからの電波を受信できるような位置に無線LAN端末が配置された場合でなければ、上記特許文献1の技術では適切な周波数チャネル設定を実現することができない。また、このような機能を実現する無線LAN端末が存在しなければ、適切な周波数チャネル設定を実現することができず、上記の特許文献1に記載の技術を実現するためにシステムにかかるコストが高くなる場合がある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複数のアクセスポイントが配置される無線LANシステムにおいて、それぞれのアクセスポイントに適切な周波数チャネルを設定することができるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の無線LANシステムは、それぞれのアクセスポイントに順番に通常の無線通信時よりも大きな出力で電波を送信させると共に、当該アクセスポイントから送信された電波を他のアクセスポイントに受信させ、それぞれのアクセスポイントの受信状況に基づいて、それぞれのアクセスポイントによって使用される周波数チャネルを決定する。
例えば、本発明は、無線LANの規格に基づいて無線通信を行う無線LANシステムであって、
LANに接続され、帰属中の無線LAN端末から無線により送信された通信データを、当該LANを介して中継すると共に、当該LANを介して受信した通信データを前記無線LAN端末へ無線送信する複数のアクセスポイントと、
前記LANに接続され、前記複数のアクセスポイントのそれぞれを制御することにより、それぞれの前記アクセスポイントによって使用される周波数チャネルを決定するチャネル設定装置と
を備え、
前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
前記チャネル設定装置から送信指示を受信した場合に、通常の無線通信時よりも大きな出力で電波を送信する無線送信手段と、
前記チャネル設定装置から受信指示を受信した場合に、電波の受信を開始する無線受信手段と、
前記送信指示を受信したアクセスポイントから送信された電波を前記無線受信手段が受信した場合に、当該電波の受信状況を前記チャネル設定装置へ送信する受信状況送信手段と
を有し、
前記チャネル設定装置は、
前記送信指示に応じて電波を送信するアクセスポイントである送信アクセスポイントの識別情報に、当該送信アクセスポイントからの電波を受信した他のアクセスポイントである受信アクセスポイントの識別情報を対応付けて格納する受信状況格納手段と、
前記複数のアクセスポイントの中のいずれか1台に前記送信指示を送信すると共に、他のアクセスポイントに前記受信指示を送信する処理を、前記送信指示の送信先のアクセスポイントを切り替えながら繰り返すAP動作制御手段と、
前記受信状況を受信した場合に、当該受信状況を送信したアクセスポイントの識別情報を、現在電波を送信しているアクセスポイントの識別情報に対応付けて前記受信状況格納手段に格納する受信状況収集手段と、
前記受信状況格納手段に格納された前記送信アクセスポイントおよび前記受信アクセスポイントの識別情報と、予め設定された使用可能な周波数チャネルとに基づいて、前記送信アクセスポイントに対応するアクセスポイントによって使用される周波数チャネルと、前記受信アクセスポイントに対応するアクセスポイントによって使用される周波数チャネルとが異なるように、前記複数のアクセスポイントのそれぞれによって使用される周波数チャネルを決定し、決定した周波数チャネルを使用するようそれぞれの前記アクセスポイントへ指示するチャネル指示手段と
を有し
前記AP動作制御手段は、
n台の前記アクセスポイントについて、k番目の前記アクセスポイントへ前記送信指示を送信すると共に、k+1番目からn番目までの前記アクセスポイントへ受信指示を送信する処理を、k=1からn−1まで繰り返すことを特徴とする無線LANシステムを提供する。
本発明の無線LANシステムによれば、一方のアクセスポイントから送信された電波が、他方のアクセスポイントにおいて受信されない場合や、無線LAN端末が特別な機能を有していない場合であっても、それぞれのアクセスポイントに適切な周波数チャネルを設定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線LANシステム10のシステム構成図である。無線LANシステム10は、チャネル設定装置30および複数のアクセスポイント20を備える。
それぞれのアクセスポイント20は、有線ネットワーク11に接続されており、有線ネットワーク11を介して、有線ネットワーク11に接続されている通信機器や他のアクセスポイント20等と、例えばイーサネット(登録商標)等の通信規格に基づいて有線通信を行う。また、アクセスポイント20は、IEEE802.11aやIEEE802.11b等の無線LANの規格に基づいて、帰属中の無線LAN端末12との間で無線通信を行う。なお、図1では、複数のアクセスポイント20を結ぶネットワークとして有線ネットワーク11を適用しているが、これは、無線LAN端末12によって用いられる方式とは異なる方式の無線ネットワークであってもよい。
それぞれのアクセスポイント20は、セキュリティや消費電力低減等の観点から、通常通信時において、送信可能な最大送信電力よりも低い電力で電波を送信している。本実施形態では、アクセスポイント20−1、20−2、および20−3において、帰属中の無線LAN端末12が通信を行うことが可能な強度以上の電波が届くエリアは、通常の通信時において、それぞれ、範囲13−1、13−2、および13−3に示すように分布している。
また、本実施形態において、アクセスポイント20−1、20−2、および20−3のそれぞれが最大送信電力で電波を送信した場合、送信元を示す情報を復号することができる程度の強度の電波が届くエリアは、それぞれ、範囲14−1、14−2、および14−3に示すように分布する。
それぞれのアクセスポイント20が最大送信電力で電波を送信した場合、アクセスポイント20−2は、アクセスポイント20−1から送信された電波を、送信元を示す情報を当該電波から復号することができる程度の強度で受信することができる。また、アクセスポイント20−1および20−3は、アクセスポイント20−2から送信された電波を、送信元を示す情報を当該電波から復号することができる程度の強度で受信することができる。また、アクセスポイント20−3は、アクセスポイント20−2から送信された電波を、送信元を示す情報を当該電波から復号することができる程度の強度で受信することができる。
ここで、図1に示すように、本実施形態では、範囲13−1と範囲13−2や、範囲13−2と範囲13−3は、その一部が重なっている。そのため、アクセスポイント20−1とアクセスポイント20−2や、アクセスポイント20−2とアクセスポイント20−3が同一の周波数チャネルを使用して通常の無線LAN通信を行う場合、その重なっている範囲において、無線LAN端末12は、電波干渉により適切に通信することができない場合がある。
通常の無線LAN通信時の電力で電波を送信している場合、図1に示すような状況では、それぞれのアクセスポイント20は、電波干渉が発生していることを検出することがでない。しかし、本実施形態では、それぞれのアクセスポイント20の周波数チャネルを設定する場合に、後述するように、それぞれのアクセスポイント20は、最大出力で電波を送信する。そのため、それぞれのアクセスポイント20は、電波干渉が生じる可能性のある他のアクセスポイント20からの電波を確実に受信することができる。従って、本実施形態の無線LANシステム10は、電波干渉の発生をより少なくするチャネル割り当てを確実に実現することができる。
チャネル設定装置30は、有線ネットワーク11に接続され、有線ネットワーク11を介してそれぞれのアクセスポイント20を制御する。チャネル設定装置30は、複数のアクセスポイント20の中の1台に最大電力で電波を送信させ、当該電波の受信状況を他のアクセスポイント20に報告させる。チャネル設定装置30は、最大電力で電波を送信させるアクセスポイント20を切り換えることによって、他のアクセスポイント20からの電波を受信したことを示す受信状況を、それぞれのアクセスポイント20について収集する。
そして、チャネル設定装置30は、収集したそれぞれのアクセスポイント20の受信状況に基づいて、複数のアクセスポイント20において、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを、それぞれのアクセスポイント20について算出する。そして、チャネル設定装置30は、算出したチャネル割り当てに応じたそれぞれのアクセスポイント20の周波数チャネルである使用チャネルを、それぞれのアクセスポイント20に通知することにより、当該使用チャネルを用いて通常の無線LAN通信を実行するよう指示する。
図2は、アクセスポイント20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。アクセスポイント20は、受信状況送信部200、無線受信部201、有線通信部202、チャネル設定モード制御部203、無線LAN通信制御部204、周辺チャネル情報格納部205、および無線送信部206を備える。
周辺チャネル情報格納部205は、隣接するアクセスポイント20の使用チャネルを示す情報である周辺チャネル情報を格納する。有線通信部202は、例えばイーサーネット(登録商標)等に基づいて、有線ネットワーク11を介して、有線ネットワーク11に接続された通信機器や他のアクセスポイント20等と有線通信を行う。
無線受信部201は、無線LANに基づく電波を無線LAN端末12から受信し、受信した電波を復調および復号等を行なって通信データを抽出し、抽出した通信データを受信状況送信部200、有線通信部202、および無線LAN通信制御部204へ送信する。また、無線受信部201は、チャネル設定モード制御部203からの指示に応じて、他のアクセスポイント20からの電波を受信する。
受信状況送信部200は、チャネル設定モード制御部203から指示された場合に、予め定められた期間(例えば10秒間)、無線受信部201によって復調および復号された信号に基づいて、他のアクセスポイント20から電波を受信したか否かを判定する。そして、他のアクセスポイント20からの電波を受信したと判定した場合に、受信状況送信部200は、その旨を示す受信状況を、有線通信部202を介してチャネル設定装置30へ送信する。
無線送信部206は、有線通信部202および無線LAN通信制御部204から受信した通信データを、無線LANに基づく方式に従って符号化および変調等を行なって無線LAN端末12へ無線送信する。無線送信部206は、設定された送信電力で電波を送信する機能を有しており、通常の無線LAN通信においては、予め設定された、最大電力よりも低い電力で電波を送信する。
無線LAN通信制御部204は、無線受信部201および無線送信部206を制御して、無線LAN端末12の帰属処理や認証等の無線LAN通信を実現するための通信制御を行う。また、無線LAN通信制御部204は、無線LAN端末12が新たに帰属した場合に、周辺チャネル情報格納部205内の周辺チャネル情報を、当該新たに帰属した無線LAN端末12に通知する。これにより、アクセスポイント20から通知された周辺チャネル情報を用いて、無線LAN端末12は、ハンドオーバ候補のアクセスポイント20を検出するための周波数チャネルの候補を絞ることができ、より迅速に、かつ低負荷でハンドオーバ候補のアクセスポイント20を検出することができる。
チャネル設定モード制御部203は、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から、それぞれのアクセスポイント20の使用チャネルを決定するチャネル設定モードへ移行する旨の指示であるチャネル設定モード移行指示を受信した場合に、無線受信部201による電波の受信、無線送信部206による電波の送信、および無線LAN通信制御部204による無線LAN通信の制御を停止させる。
そして、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から送信指示を受信した場合、チャネル設定モード制御部203は、予め定められた期間(例えば10秒間)、無線送信部206に電波を最大の電力で送信させる。また、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から受信指示を受信した場合、チャネル設定モード制御部203は、予め定められた期間(例えば10秒間)、無線受信部201に電波を受信させると共に、他のアクセスポイント20からの電波を受信したか否かを受信状況送信部200に判定させる。
また、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から周辺チャネル情報を受信した場合、チャネル設定モード制御部203は、受信した周辺チャネル情報で、周辺チャネル情報格納部205内の周辺チャネル情報を更新する。また、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から使用チャネル情報を受信した場合、チャネル設定モード制御部203は、受信した使用チャネル情報に示される周波数チャネルを用いて無線LAN通信を実行するよう無線LAN通信制御部204に指示すると共に、無線受信部201による電波の受信、無線送信部206による電波の送信、および無線LAN通信制御部204による無線LAN通信の制御を再開させる。
図3は、チャネル設定装置30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。チャネル設定装置30は、入力部300、AP動作制御部301、受信状況収集部302、受信状況格納部303、使用チャネル指示部304、出力部305、および周辺チャネル情報通知部306を備える。
入力部300は、例えば管理者等の人の操作により、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルを設定する旨の指示を受け付けた場合に、AP動作制御部301にその指示を通知する。
AP動作制御部301は、入力部300を介して無線LANシステム10の管理者等から、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルを設定する旨の指示を受け付けた場合に、チャネル設定モード移行指示を、有線ネットワーク11を介して無線LANシステム10内の各アクセスポイント20へ、例えばブロードキャストにより送信する。
なお、他の例として、AP動作制御部301は、無線LANシステム10内の各アクセスポイント20の識別情報を予め記憶しておき、チャネル設定モード移行指示を各アクセスポイント20宛に個別に送信することにより、異なるセグメントに接続されているアクセスポイント20に対してもチャネル設定モード移行指示を送信するようにしてもよい。
チャネル設定モード移行指示を送信した後に、有線ネットワーク11を介してそれぞれのアクセスポイント20からチャネル設定モード移行応答を受信した場合、AP動作制御部301は、チャネル設定モード移行応答を返信したアクセスポイント20の識別情報に基づいて、無線LANシステム10内に設けられているアクセスポイント20のリストを作成する。本実施形態において、アクセスポイント20の識別情報は、アクセスポイント20のMAC(Media Access Control)アドレスである。
そして、AP動作制御部301は、作成したリストに基づいて、いずれか1台のアクセスポイント20へ送信指示を送信すると共に、他のアクセスポイント20へ受信指示を送信する。そして、AP動作制御部301は、送信指示の宛先のアクセスポイント20の識別情報を受信状況収集部302に通知して、予め定められた期間(例えば10秒)が経過するまで待つ。
例えば、AP動作制御部301は、k=1を初期値、nを無線LANシステム10内のアクセスポイント20の総数として、k番目のアクセスポイント20へ送信指示を送信すると共に、k+1番目からn番目までのそれぞれのアクセスポイント20へ受信指示を送信し、k番目のアクセスポイント20の識別情報を受信状況収集部302に通知して、予め定められた期間が経過するまで待つ処理を、k=1からn−1まで繰り返す。本実施形態において、AP動作制御部301は、MACアドレスの値が最も小さいアクセスポイント20から順番に送信指示を送信する。
そして、最後(すなわち、n−1番目)のアクセスポイント20の識別情報を受信状況収集部302に通知した場合、AP動作制御部301は、予め定められた期間(例えば10秒)が経過するまで待った後、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルの算出開始を使用チャネル指示部304に指示する。
受信状況収集部302は、AP動作制御部301からアクセスポイント20の識別情報を通知された場合に、当該識別情報を送信側のアクセスポイント20の識別情報である送信アクセスポイントIDとして認識する。そして、次の送信アクセスポイントIDをAP動作制御部301から受信するまでに、有線ネットワーク11を介してアクセスポイント20から受信状況を受信した場合に、受信状況収集部302は、当該受信状況を送信したアクセスポイント20の識別情報を、送信アクセスポイントIDに対応付けて受信状況格納部303に格納する。受信状況格納部303は、受信状況を送信してきたアクセスポイント20の識別情報である受信アクセスポイントIDを、当該受信アクセスポイントIDに対応する送信アクセスポイントIDに対応付けて格納する。
例えば、それぞれのアクセスポイント20が図4に示すように配置される場合を考える。図4に示す例では、アクセスポイント20a、20b、20c、および20dの通信可能エリアは、通常の無線LAN通信において、それぞれ、範囲13a、13b、13c、および13dに示すように分布する。アクセスポイント20aの識別情報はaaa、アクセスポイント20bの識別情報はbbb、アクセスポイント20cの識別情報はccc、アクセスポイント20dの識別情報はdddである。
それぞれのアクセスポイント20のチャネルを設定するチャネル設定モードでは、図5に示すような送信電力分布となるものと仮定する。範囲14a、14b、14c、および14dは、それぞれ、アクセスポイント20a、20b、20c、および20dが最大電力で電波を送信した場合に、送信元を示す情報を復号することができる程度の強度の電波が届くエリアを示す。チャネル設定モードにおいて、AP動作制御部301は、アクセスポイント20a、20b、アクセスポイント20cの順に送信指示を送信すると仮定する。
図5において、まず、AP動作制御部301は、アクセスポイント20aへ送信指示を送信すると共に、アクセスポイント20b、20c、および20dへ受信指示を送信する。アクセスポイント20aは、送信指示に応じて最大電力で電波を送信する。アクセスポイント20aからの電波を受信することができるアクセスポイント20bのみが、受信状況を受信状況収集部302へ送信する。これを受けて、受信状況収集部302は、図6に示すように、受信アクセスポイントID3031であるbbbを、送信アクセスポイントID3030であるaaaに対応付けて受信状況格納部303に格納する。
次に、AP動作制御部301は、アクセスポイント20bへ送信指示を送信すると共に、アクセスポイント20cおよび20dへ受信指示を送信する。アクセスポイント20bは送信指示に応じて最大電力で電波を送信する。アクセスポイント20bからの電波を受信することができるアクセスポイント20cは、受信状況を受信状況収集部302へ送信する。これを受けて、受信状況収集部302は、図6に示すように、受信アクセスポイントID3031であるcccを、送信アクセスポイントID3030であるbbbに対応付けて受信状況格納部303に格納する。
また、アクセスポイント20bからの電波を受信することができるアクセスポイント20dも、受信状況を受信状況収集部302へ送信する。これを受けて、受信状況収集部302は、図6に示すように、受信アクセスポイントID3031であるdddを、送信アクセスポイントID3030であるbbbに対応付けて受信状況格納部303に格納する。
次に、AP動作制御部301は、アクセスポイント20cへ送信指示を送信すると共に、アクセスポイント20dへ受信指示を送信する。アクセスポイント20cは送信指示に応じて最大電力で電波を送信するが、アクセスポイント20dは、アクセスポイント20cからの電波を受信することができないので、受信状況を受信状況収集部302へ送信しない。
図3の説明に戻り、使用チャネル指示部304は、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルの算出開始をAP動作制御部301から指示された場合に、受信状況格納部303を参照して、予め定められた、使用可能な周波数チャネルに基づいて、無線LANシステム10内において電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを算出する。本実施形態において、出力部305には、IEEE802.11bにおけるch1、ch6、およびch11の3つの周波数チャネルが、使用可能な周波数チャネルとして予め設定されている。
使用チャネル指示部304は、それぞれのアクセスポイント20に対して、予め定められた周波数チャネル(本実施形態では3つ)の全ての組み合わせ(n台のアクセスポイント20について3通り)を算出する。そして、使用チャネル指示部304は、算出したそれぞれのチャネル割り当てについて、受信状況格納部303を参照し、送信アクセスポイントID3030として格納されているアクセスポイント20と、当該アクセスポイント20に対応する受信アクセスポイントID3031として格納されているアクセスポイント20とが異なる周波数チャネルとなっているか否かを判定することにより、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できたか否かを判定する。
図6に示す例では、受信アクセスポイントID3031であるbbbが送信アクセスポイントID3030であるaaaに対応付けられ、受信アクセスポイントID3031であるcccが送信アクセスポイントID3030であるbbbに対応付けられ、受信アクセスポイントID3031であるdddが送信アクセスポイントID3030であるbbbに対応付けられている。そのため、使用チャネル指示部304は、予め定められた周波数チャネルの全ての組み合わせについて、アクセスポイント20aとアクセスポイント20b、アクセスポイント20bとアクセスポイント20c、およびアクセスポイント20bとアクセスポイント20dが異なる周波数チャネルとなる周波数チャネルの組み合わせを検索する。
図6に示す例では、例えば、全ての周波数チャネルの組み合わせの中で、アクセスポイント20a、20c、および20dにch1、アクセスポイント20bにch2が割り当てられる。これにより、チャネル設定装置30は、図4に示すようなアクセスポイント20の配置において、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを実現することができる。
電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できた場合、使用チャネル指示部304は、割り当てる周波数チャネルを対応するアクセスポイント20の識別情報と共に周辺チャネル情報通知部306に通知する。そして、使用チャネル指示部304は、割り当てる周波数チャネルを示す情報を使用チャネル情報として、対応するアクセスポイント20のそれぞれへ、有線ネットワーク11を介して送信する。
このとき、使用チャネル指示部304は、それぞれのアクセスポイント20に割り当てた周波数チャネルを、対応するアクセスポイント20の識別情報と共に、ディスプレイ等の出力部305を介して、無線LANシステム10の管理者等に通知してもよい。また、このとき、使用チャネル指示部304は、それぞれのアクセスポイント20に割り当てることができる他の周波数チャネルの組み合わせを検索できた場合には、他のチャネル割り当て例として、出力部305を介して、無線LANシステム10の管理者等に通知してもよい。
一方、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できなかった場合、使用チャネル指示部304は、ディスプレイ等の出力部305を介して、その旨を示すエラー通知を、無線LANシステム10の管理者等に通知する。
周辺チャネル情報通知部306は、それぞれのアクセスポイント20に割り当てられる使用チャネルを、対応するアクセスポイント20の識別情報と共に使用チャネル指示部304から通知された場合に、受信状況格納部303を参照する。そして、周辺チャネル情報通知部306は、それぞれのアクセスポイント20について、当該アクセスポイント20の識別情報が送信アクセスポイントIDとして受信状況格納部303に格納されている場合の、当該送信アクセスポイントIDに対応する受信アクセスポイントIDを、受信状況格納部303から抽出する。また、周辺チャネル情報通知部306は、当該アクセスポイント20の識別情報が受信アクセスポイントIDとして受信状況格納部303に格納されている場合の、当該受信アクセスポイントIDに対応する送信アクセスポイントIDを、受信状況格納部303から抽出する。
そして、周辺チャネル情報通知部306は、抽出した識別情報に対応するアクセスポイント20に割り当てられる周波数チャネルを示す情報を周辺チャネル情報として、当該周辺チャネル情報を、当該周辺チャネル情報の算出の対象となったアクセスポイント20へ送信する。
図6に示す例において、周辺チャネル情報通知部306は、アクセスポイント20a、20c、および20dに対して、アクセスポイント20bに割り当てられた周波数チャネルを示す情報を周辺チャネル情報として送信する。また、周辺チャネル情報通知部306は、アクセスポイント20bに対して、アクセスポイント20a、20c、および20dに割り当てられた周波数チャネルを示す情報を周辺チャネル情報として送信する。
図7は、チャネル設定装置30の動作の一例を示すフローチャートである。無線LANシステム10の管理者等から、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルを設定する旨の指示であるチャネル設定指示を受け付けた場合に、チャネル設定装置30は、本フローチャートに示す処理を開始する。
まず、AP動作制御部301は、チャネル設定モード移行指示を、有線ネットワーク11を介して無線LANシステム10内のアクセスポイント20へ、例えばブロードキャストにより送信する(S100)。そして、AP動作制御部301は、無線LANシステム10内のアクセスポイント20からチャネル設定モード移行応答を受信し、当該チャネル設定モード移行応答を返信したアクセスポイント20の識別情報に基づいて、無線LANシステム10内に設けられているアクセスポイント20のリストを作成する(S101)。
次に、AP動作制御部301は、変数kに1を格納し、定数nに無線LANシステム10内のアクセスポイント20の総数であるNを格納して(S102)、k番目のアクセスポイント20へ送信指示を送信する(S103)。そして、AP動作制御部301は、k番目のアクセスポイント20の識別情報を受信状況収集部302に通知し(S104)、k+1番目からn番目までのアクセスポイント20へ受信指示を送信する(S105)。
次に、受信状況収集部302は、受信状況をアクセスポイント20から受信したか否かを判定する(S106)。受信状況を受信していない場合(S106:No)、受信状況収集部302は、ステップ108に示す処理を実行する。受信状況を受信した場合(S106:Yes)、受信状況収集部302は、当該受信状況を送信したアクセスポイント20の識別情報を受信アクセスポイントID、ステップ104において通知されたアクセスポイント20の識別情報を送信アクセスポイントIDとして、受信アクセスポイントIDを送信アクセスポイントIDに対応付けて受信状況格納部303に格納する(S107)。
そして、AP動作制御部301および受信状況収集部302は、所定期間(例えば10秒)が経過したか否かを判定する(S108)。所定期間が経過していない場合(S108:No)、受信状況収集部302は、再びステップ106に示した処理を実行する。所定期間が経過した場合(S108:Yes)、AP動作制御部301は、変数kの値を1増やし(S109)、変数kの値が定数nの値と等しくなったか否かを判定する(S110)。変数kの値と定数nの値とが異なる場合(S110:No)、AP動作制御部301は、再びステップ103に示した処理を実行する。
変数kの値と定数nの値とが等しい場合(S110:Yes)、AP動作制御部301は、それぞれのアクセスポイント20に割り当てる周波数チャネルの算出開始を使用チャネル指示部304に指示する。そして、使用チャネル指示部304は、それぞれのアクセスポイント20について、予め定められた周波数チャネルにおける全ての組み合わせを算出する(S111)。
そして、使用チャネル指示部304は、算出したそれぞれのチャネル割り当てについて、受信状況格納部303を参照し、送信アクセスポイントID3030として格納されているアクセスポイント20と、当該アクセスポイント20に対応する受信アクセスポイントID3031として格納されているアクセスポイント20とが異なる周波数チャネルとなる組み合わせを検索することにより、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できたか否かを判定する(S112)。
電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できなかった場合(S112:No)、使用チャネル指示部304は、ディスプレイ等の出力部305を介して、その旨を示すエラー通知を、無線LANシステム10の管理者等に通知し(S115)、チャネル設定装置30は、本フローチャートに示す処理を終了する。
電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索できた場合(S112:Yes)、周辺チャネル情報通知部306は、ステップ112において検索されたチャネル割り当ておよび受信状況格納部303に格納された識別情報に基づいて、それぞれのアクセスポイント20の周辺チャネル情報を収集する(S113)。
そして、使用チャネル指示部304は、ステップ112において検索できたチャネル割り当てに基づいて、それぞれのアクセスポイント20へ、対応する使用チャネルを送信すると共に、周辺チャネル情報通知部306は、ステップ113において収集した周辺チャネル情報を、それぞれのアクセスポイント20へ送信し(S114)、チャネル設定装置30は、本フローチャートに示す処理を終了する。
図8は、アクセスポイント20の動作の一例を示すフローチャートである。チャネル設定装置30からチャネル設定モード移行指示を受信することにより、アクセスポイント20は、本フローチャートに示す処理を開始する。
まず、チャネル設定モード制御部203は、有線通信部202を介してチャネル設定モード移行応答をチャネル設定装置30へ送信し(S200)、無線受信部201による電波の受信、無線送信部206による電波の送信、および無線LAN通信制御部204による無線LAN通信の制御を停止させる(S201)。
そして、チャネル設定モード制御部203は、有線通信部202を介して送信指示を受信したか否かを判定する(S202)。送信指示を受信した場合(S202:Yes)、チャネル設定モード制御部203は、所定期間(例えば10秒間)、最大の電力で無線送信部206に電波を送信させ(S203)、ステップ204に示す処理を実行する。
送信指示を受信していない場合(S202:No)、チャネル設定モード制御部203は、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から受信指示を受信したか否かを判定する(S204)。受信指示を受信した場合(S204:Yes)、チャネル設定モード制御部203は、無線受信部201に電波の受信を開始させる(S205)と共に、他のアクセスポイント20からの電波を受信したか否かを受信状況送信部200に判定させる(S206)。
そして、受信状況送信部200は、他のアクセスポイント20からの電波を受信したか否かを判定し(S206)、他のアクセスポイント20からの電波を受信した場合(S206:Yes)、受信状況送信部200は、その旨を示す受信状況を、有線通信部202を介してチャネル設定装置30へ送信する(S207)。そして、チャネル設定モード制御部203は、無線受信部201による電波の受信を再び停止させ(S208)、再びステップ202に示した処理を実行する。
他のアクセスポイント20からの電波を受信していない場合(S206:No)、チャネル設定モード制御部203は、受信を開始してから所定期間(例えば10秒間)が経過したか否かを判定する(S209)。所定期間が経過していない場合(S209:No)、受信状況送信部200は、再びステップ206に示した処理を実行する。所定期間が経過した場合(S209:Yes)、受信状況送信部200は、ステップ208に示した処理を実行する。
ステップ204において、受信指示を受信していない場合(S204:No)、チャネル設定モード制御部203は、有線通信部202を介してチャネル設定装置30から使用チャネル情報および周辺チャネル情報を受信したか否かを判定する(S210)。使用チャネル情報および周辺チャネル情報を受信していない場合(S210:No)、チャネル設定モード制御部203は、再びステップ202に示した処理を実行する。
使用チャネル情報および周辺チャネル情報を受信した場合(S210:Yes)、チャネル設定モード制御部203は、受信した周辺チャネル情報で、周辺チャネル情報格納部205に格納されている周辺チャネル情報を更新する(S211)。そして、チャネル設定モード制御部203は、受信した使用チャネル情報に示される周波数チャネルを用いて無線LAN通信を行うよう無線LAN通信制御部204に指示する(S212)。
そして、チャネル設定モード制御部203は、無線受信部201による電波の受信、無線送信部206による電波の送信、および無線LAN通信制御部204による無線LAN通信の制御を再開させることにより、無線受信部201、無線送信部206、および無線LAN通信制御部204を通常動作モードへ移行させ(S213)、本フローチャートに示すアクセスポイント20の処理は終了する。
なお、ステップ206において、チャネル設定装置30から受信指示を受信してから所定期間(例えば10秒間)内に他のアクセスポイント20からの電波を受信しない場合に、受信状況送信部200は、他のアクセスポイント20からの電波を受信していないと判定する。また、この場合、受信状況送信部200は、他のアクセスポイント20から電波を受信していないことを示す旨をチャネル設定装置30に通知してもよい。これにより、チャネル設定装置30は、アクセスポイント20による受信状況をより正確に収集することができる。
図9は、無線LANシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。チャネル設定装置30が、無線LANシステム10の管理者等からチャネル設定指示を受け付けた場合に、無線LANシステム10は、本シーケンス図に示す処理を開始する。なお、本シーケンス図は、図1に示すようにアクセスポイント20が配置されている場合の無線LANシステム10の動作を示している。
まず、チャネル設定装置30は、チャネル設定モード移行指示を、有線ネットワーク11を介して無線LANシステム10内のアクセスポイント20へ、例えばブロードキャストにより送信する(S300)。そして、それぞれのアクセスポイント20は、有線通信部202を介してチャネル設定モード移行応答をチャネル設定装置30へ返信する(S301)。
次に、チャネル設定装置30は、受信したチャネル設定モード移行応答の送信元のアクセスポイント20の識別情報に基づいて、無線LANシステム10内に設けられているアクセスポイント20のリストを作成する(S303)。そして、それぞれのアクセスポイント20は、電波の送受信動作を停止する(S303、S304、S305)。
次に、チャネル設定装置30は、アクセスポイント20−1へ送信指示を送信する(S306)と共に、アクセスポイント20−2および20−3へ受信指示を送信する(S307)。そして、アクセスポイント20−1は、最大電力で電波の送信を開始し(S308)、アクセスポイント20−2および20−3は、受信動作を開始する(S309、S310)。そして、アクセスポイント20−2は、アクセスポイント20−1からの電波を検出し、受信状況をチャネル設定装置30へ送信し(S311)、受信動作を停止する(S312)。
そして、チャネル設定装置30は、受信状況を送信してきたアクセスポイント20−2の識別情報を、そのときに電波を送信しているアクセスポイント20−1の識別情報に対応付けて格納する(S313)。そして、所定期間経過した後、アクセスポイント20−1は電波の送信を停止し(S314)、アクセスポイント20−3は受信動作を停止する(S315)。
次に、チャネル設定装置30は、アクセスポイント20−2へ送信指示を送信する(S316)と共に、アクセスポイント20−3へ受信指示を送信する(S317)。そして、アクセスポイント20−2は、最大電力で電波の送信を開始し(S318)、アクセスポイント20−3は、受信動作を開始する(S319)。
そして、アクセスポイント20−3は、アクセスポイント20−2からの電波を検出して、電波を受信した旨を示す受信状況をチャネル設定装置30へ送信し(S320)、受信動作を停止する(S321)。そして、チャネル設定装置30は、受信状況を送信してきたアクセスポイント20−3の識別情報を、そのときに電波を送信しているアクセスポイント20−2の識別情報に対応付けて格納する(S322)。そして、所定期間経過した後、アクセスポイント20−2は、電波の送信を停止する(S323)。
次に、チャネル設定装置30は、収集したそれぞれのアクセスポイント20の受信状況に基づいて、電波干渉の発生を少なくするチャネル割り当てを検索し(S324)、検索できた場合に、当該チャネル割り当てに基づいて、それぞれアクセスポイント20へ通知する周辺チャネル情報を収集する(S325)。そして、チャネル設定装置30は、算出したチャネル割り当てに基づく使用チャネル情報および周辺チャネル情報をそれぞれのアクセスポイント20へ送信する(S326)。
それぞれのアクセスポイント20は、受信した周辺チャネル情報を格納すると共に、受信した使用チャネル情報に示される周波数チャネルを用いて無線LANによる送受信を再開することにより、通常動作モードへ移行する(S327、S328、S329)。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
上記説明から明らかなように、本実施形態の無線LANシステム10によれば、隣接するアクセスポイント20において、一方のアクセスポイント20から送信された電波が、他方のアクセスポイント20において受信されない場合や、無線LAN端末12が特別な機能を有していない場合であっても、それぞれのアクセスポイント20に適切な周波数チャネルを設定することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、受信指示を受信したアクセスポイント20は、受信感度を通常の無線LAN通信時よりも高く設定して、他のアクセスポイント20からの電波を受信するようにしてもよい。受信指示を受信したアクセスポイント20は、例えば、受信信号を増幅するアンプの増幅率を通常の無線LAN通信時よりも高くすることにより、受信感度を通常の無線LAN通信時よりも高く設定する。
この場合、アクセスポイント20は、CNR(Carrier to Noise Ratio)が悪化し、復調および復号することによって電波に含まれている信号を読み取ることはできないものの、電波が送信されている否かを判定できる程度までアンプの増幅率を高める。これにより、通常の無線LAN通信時よりも微弱な電波が送信されているか否かを検出することができ、無線LANシステム10は、電波干渉が生じる可能性のある受信状況をより精度よく測定することができる。
また、この場合、送信指示を受信したアクセスポイント20は、所定のパターンで電波の送信および停止を繰り返すことが好ましい。これにより、受信指示を受信したアクセスポイント20は、受信した電波が、送信指示に応じて電波を送信しているアクセスポイント20からのものであるか否かを判断できるので、ノイズとの切り分けができ、より正確に受信状況を測定することができる。
また、上記した実施形態では、送信指示を受信したアクセスポイント20は、最大送信電力で送信したが、予め設定された電力、あるいは、チャネル設定装置30によって指定された電力で電波を送信するようにしてもよい。この場合、アクセスポイント20は、通常の無線LAN通信時に送信する電力よりも高い電力で電波を送信することが好ましい。
また、上記した実施形態では、送信指示を受信したアクセスポイント20が電波を送信するときに使用する周波数チャネルおよび受信指示を受信したアクセスポイント20が電波を受信するときに使用する周波数チャネルについては言及していないが、これらの周波数チャネルは、予め設定されていてもよく、無線LANシステム10の管理者等から入力された周波数チャネルを用いるようにしてもよい。
また、本実施形態において、無線LANシステム10は、無線LANシステム10の管理者等からチャネル設定指示を受けた場合に、それぞれのアクセスポイント20について適切なチャネルを決定する処理を実行するが、本発明はこれに限られず、任意のタイミングで自発的にチャネル設定を見直すようにしてもよい。
これにより、例えば、無線LANシステム10の初期設定時だけでなく、無線LANシステム10内にアクセスポイント20が新たに追加されたり、電波を遮る障害物の配置が変わったりすることによって電波干渉新たに発生した場合においても、無線LANシステム10は、適切なチャネル割り当てを算出し直すことにより、発生した電波干渉を回避するようなチャネル割り当てをそれぞれのアクセスポイント20に設定することができる。
また、上記した実施形態では、チャネル設定装置30とアクセスポイント20とが異なる装置によって実現される例を示したが、本発明はこれに限られず、全てまたは一部のアクセスポイント20が、チャネル設定装置30の機能を有していてもよい。この場合、チャネル設定装置30の機能を有している1台のアクセスポイント20がマスタ装置として動作し、他のアクセスポイント20をスレーブ装置として制御することにより、システム内の個々のアクセスポイント20のチャネル設定を実現するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る無線LANシステム10のシステム構成図である。 アクセスポイント20の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 チャネル設定装置30の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態におけるチャネル設定動作を説明するための説明図である。 本実施形態におけるチャネル設定動作を説明するための説明図である。 本実施形態におけるチャネル設定動作によって受信状況格納部303内に格納されるデータ構造を説明するための説明図である。 チャネル設定装置30の動作の一例を示すフローチャートである。 アクセスポイント20の動作の一例を示すフローチャートである。 無線LANシステム10の動作の一例を示すシーケンス図である。
符号の説明
10・・・無線LANシステム、11・・・有線ネットワーク、12・・・無線LAN端末、13、14・・・範囲、20・・・アクセスポイント、200・・・受信状況送信部、201・・・無線受信部、202・・・有線通信部、203・・・チャネル設定モード制御部、204・・・無線LAN通信制御部、205・・・周辺チャネル情報格納部、206・・・無線送信部、30・・・チャネル設定装置、300・・・入力部、301・・・AP動作制御部、302・・・受信状況収集部、303・・・受信状況格納部、3030・・・送信アクセスポイントID、3031・・・受信アクセスポイントID、304・・・使用チャネル指示部、305・・・出力部、306・・・周辺チャネル情報通知部

Claims (4)

  1. 無線LANの規格に基づいて無線通信を行う無線LANシステムであって、
    LANに接続され、帰属中の無線LAN端末から無線により送信された通信データを、当該LANを介して中継すると共に、当該LANを介して受信した通信データを前記無線LAN端末へ無線送信する複数のアクセスポイントと、
    前記LANに接続され、前記複数のアクセスポイントのそれぞれを制御することにより、それぞれの前記アクセスポイントによって使用される周波数チャネルを決定するチャネル設定装置と
    を備え、
    前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
    前記チャネル設定装置から送信指示を受信した場合に、通常の無線通信時よりも大きな出力で電波を送信する無線送信手段と、
    前記チャネル設定装置から受信指示を受信した場合に、電波の受信を開始する無線受信手段と、
    前記送信指示を受信したアクセスポイントから送信された電波を前記無線受信手段が受信した場合に、当該電波の受信状況を前記チャネル設定装置へ送信する受信状況送信手段と
    を有し、
    前記チャネル設定装置は、
    前記送信指示に応じて電波を送信するアクセスポイントである送信アクセスポイントの識別情報に、当該送信アクセスポイントからの電波を受信した他のアクセスポイントである受信アクセスポイントの識別情報を対応付けて格納する受信状況格納手段と、
    前記複数のアクセスポイントの中のいずれか1台に前記送信指示を送信すると共に、他のアクセスポイントに前記受信指示を送信する処理を、前記送信指示の送信先のアクセスポイントを切り替えながら繰り返すAP動作制御手段と、
    前記受信状況を受信した場合に、当該受信状況を送信したアクセスポイントの識別情報を、現在電波を送信しているアクセスポイントの識別情報に対応付けて前記受信状況格納手段に格納する受信状況収集手段と、
    前記受信状況格納手段に格納された前記送信アクセスポイントおよび前記受信アクセスポイントの識別情報と、予め設定された使用可能な周波数チャネルとに基づいて、前記送信アクセスポイントに対応するアクセスポイントによって使用される周波数チャネルと、前記受信アクセスポイントに対応するアクセスポイントによって使用される周波数チャネルとが異なるように、前記複数のアクセスポイントのそれぞれによって使用される周波数チャネルを決定し、決定した周波数チャネルを使用するようそれぞれの前記アクセスポイントへ指示するチャネル指示手段と
    を有し
    前記AP動作制御手段は、
    n台の前記アクセスポイントについて、k番目の前記アクセスポイントへ前記送信指示を送信すると共に、k+1番目からn番目までの前記アクセスポイントへ受信指示を送信する処理を、k=1からn−1まで繰り返すことを特徴とする無線LANシステム。
  2. 請求項1に記載の無線LANシステムであって、
    前記無線受信手段は、
    前記チャネル設定装置から受信指示を受信した場合に、通常の無線LAN通信時よりも高い受信感度に切り換えて電波の受信を開始することを特徴とする無線LANシステム。
  3. 請求項1または2に記載の無線LANシステムであって、
    前記無線送信手段は、
    前記チャネル設定装置から送信指示を受信した場合に、電波の送信および停止を予め定められたパターンで複数回繰り返し、
    前記受信状況送信手段は、
    前記無線受信手段によって、前記予め定められたパターンで電波の受信および非受信が繰り返された場合に、前記送信指示を受信したアクセスポイントから送信された電波を受信したと判定することを特徴とする無線LANシステム。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の無線LANシステムであって、
    前記チャネル設定装置は、
    前記チャネル指示手段によってそれぞれの前記アクセスポイントによって使用される周波数チャネルが決定された場合に、前記受信状況格納手段を参照して、それぞれの前記アクセスポイントについて、
    当該アクセスポイントの識別情報が送信アクセスポイントの識別情報として前記受信状況格納手段に格納されている場合の受信アクセスポイントの識別情報と、
    当該アクセスポイントの識別情報が受信アクセスポイントの識別情報として前記受信状況格納手段に格納されている場合の送信アクセスポイントの識別情報と
    を抽出し、抽出した識別情報に対応するアクセスポイントのそれぞれについて決定された周波数チャネルを示す周辺チャネル情報を、当該周辺チャネル情報の算出対象のアクセスポイントへ送信する周辺チャネル情報送信手段
    をさらに有し、
    前記複数のアクセスポイントのそれぞれは、
    前記チャネル設定装置から送信された前記周辺チャネル情報を格納する周辺チャネル情報格納手段と、
    前記周辺チャネル情報格納手段を参照して、前記周辺チャネル情報を帰属中の無線LAN端末へ送信することにより、隣接する他のアクセスポイントによって使用されている周波数チャネルを通知する周辺チャネル情報通知手段と
    をさらに有することを特徴とする無線LANシステム。
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