JP5690620B2 - 走行振動抑制装置を備えた作業車両 - Google Patents

走行振動抑制装置を備えた作業車両 Download PDF

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Description

本発明は、走行振動抑制装置を備えた作業車両に係り、特に、エンジン起動時におけるフロント作業機の動作安定性を高める手段に関する。
ホイールローダ等の作業車両は、通常緩衝用サスペンションシステムを備えておらず、走行時に大きなピッチングやバウンシングが作用するために乗り心地が悪く、オペレータが疲労しやすい。走行中の作業車両に作用するピッチングやバウンシングは、作業車両に備えられたバケット、アーム及びリフトシリンダ等からなるフロント作業機と、当該フロント作業機が支承する土砂等の積み荷の合計質量が大きいほど大きくなるので、バケットに土砂等を満載して高速で走行する場合などにおいて特に乗り心地が悪くなる。このような問題を解決するため、従来、ライドコントロール装置と呼ばれる走行振動抑制装置を備えた作業車両が提案されている。
ライドコントロール装置は、リフトシリンダに作動油を供給するリフトシリンダ油圧回路に制御弁を介して液圧アキュムレータを接続したもので、制御弁を開くことによりリフトシリンダと液圧アキュムレータとの間の作動油の流通を可能とし、作業車両の上下動に伴うリフトシリンダのボトム圧変動を液圧アキュムレータに吸収させて、車体全体のショックを軽減するものである。制御弁の切換は、基本的にはオペレータがライドコントロールスイッチを手動操作することにより行うが、作業車両の稼動状況に応じて必要な時だけ自動的に制御弁の切り換えが行われるように、車速が予め定められた設定速度以上になったときに、自動的に制御弁を閉状態から開状態に切り換える技術も従来提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この従来技術によると、作業車両の上下動が大きくなる高速走行時(時速4.5Km/h〜5Km/h程度)に、自動的に制御弁を閉状態から開状態に切り換えて、リフトシリンダのボトム圧変動を液圧アキュムレータに吸収させるので、車体全体のショックを軽減することができて、オペレータの疲労を緩和することができる。なお、リフトシリンダに供給する作動油は、作業車両に搭載されたエンジンにて駆動される油圧ポンプより吐出される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、作業車両の稼動状況に拘わりなく、車速に応じて制御弁を自動的に切り換える構成であるので、作業車両の車速が設定速度を超えている状況でフロント作業機を操作すると、フロント作業機に液圧アキュムレータのダンパ効果が作用し、フロント作業機の動作が不安定になるという問題がある。
そこで、オペレータが意図しない状況でフロント作業機の動作が不安定になるという問題を解決するため、車速による制御弁の開閉を行わず、ライドコントロールスイッチがON操作されている状態においては、リフトシリンダと液圧アキュムレータとの間の作動油の流通を常時可能とすることが検討されている。かかる構成によると、少なくともオペレータが意図しない状況でいきなりフロント作業機の動作が不安定になるということがないので、オペレータに不要な違和感や不安感を与えることを防止できる。
特開平05−209422号公報
しかしながら、リフトシリンダと液圧アキュムレータとの間の作動油の流通を常時可能にすると、エンジン停止後の再起動時に、バケット等の作業具が不正に動揺し、オペレータに無用な違和感や不安感を与えるという問題が新たに発生する。即ち、上述のように、ライドコントロール装置には、制御弁を手動操作で開状態又は閉状態に切り換えるためのライドコントロールスイッチが備えられているので、エンジン起動後にライドコントロールスイッチをON操作して制御弁を開状態に切り換えると共に、作業終了後のエンジン停止前に、ライドコントロールスイッチをOFF操作して制御弁を閉状態に切り換えた場合には、特別な不都合を生じることなく、作業車両の走行安定性を高めることができる。
しかしながら、現実にはオペレータの故意又は不注意により、ライドコントロールスイッチをOFF操作しないままエンジンを停止させる場合がしばしばある。エンジンを停止すると、制御弁への切換信号も停止されるので、制御弁は自動的に閉状態に切り換えられるが、ライドコントロールスイッチをOFF操作しないままエンジンを停止させた場合には、エンジン起動と同時に制御弁が開状態に復帰する。一方、エンジン停止前には、リフトシリンダのボトム圧を抜いてフロント作業機を安定状態に保持するのが一般的であるので、エンジン停止によって制御弁が自動的に閉状態に切り換えられると、リフトシリンダのボトム圧と液圧アキュムレータの蓄圧とがアンバランスになる。この状態でエンジンが再起動されると、エンジン起動と同時に制御弁が開状態に復帰し、液圧アキュムレータの蓄圧がリフトシリンダのボトム側室に供給されるため、作業具が不意に動作し、オペレータ及び作業車両の周囲にいる作業員等に違和感や不安感を与える虞がある。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジン起動時におけるフロント作業機の動作安定性を高め、オペレータや周囲の作業員に違和感や不安感を与えにくい走行振動抑制装置を備えた作業車両を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、油圧ポンプを駆動するエンジンと、前記油圧ポンプから吐出される作動油により作業具を所定の可動範囲内で駆動する油圧シリンダと、制御弁を介して前記油圧シリンダに接続された液圧アキュムレータと、前記制御弁の開閉を制御するライドコントロール部とを備えた作業車両において、前記ライドコントロール部は、前記制御弁を開状態又は閉状態に切り換えるライドコントロールスイッチと、前記エンジンを起動状態又は停止状態に切り換えるキースイッチと、前記油圧シリンダを操作不能にするロック状態又は操作可能にするロック解除状態に切り換える作業機レバーロックスイッチと、車体に備えられたブレーキ装置をパーキング状態又はパーキング解除状態に切り換えるパーキングスイッチと、前記各スイッチの操作信号に応じた前記制御弁の切換信号を出力するコントローラとを有し、前記コントローラは、前記キースイッチを操作して前記エンジンを起動したときにおいて、前記ライドコントロールスイッチが前記制御弁を開状態にするON状態に切り換えられているときには、前記制御弁を開状態に切り換える信号を出力せず、前記作業機レバーロックスイッチがロック解除状態に切り換えられて、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になるか、前記パーキングスイッチがパーキング解除状態に切り換えられて、パーキングの圧力が予め設定された所定値以上になるのを待って、前記制御弁を開状態に切り換える信号を出力することを特徴とする。
上述のように、ライドコントロールスイッチがON操作されたままエンジンが停止されている場合においても、エンジンが再起動される以前においては、制御弁が自動的に閉状態に切り換えられている。そこで、エンジンが再起動された場合に、直ちに制御弁を開状態に切り換えるのではなく、作業機レバーロックスイッチがロック解除状態に切り換えられて、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になるか、前記パーキングスイッチがパーキング解除状態に切り換えられて、パーキングの圧力が予め設定された所定値以上になるのを待って制御弁を開状態に切り換えると、オペレータは、作業具が動作する可能性のあることを認識しながら作業機レバーロックスイッチの操作又はパーキングスイッチの操作を行うことができるので、仮に作業具が動作した場合にも違和感や不安感を感じることがない。また、オペレータは、作業機レバーロックスイッチ等の操作を行う前に、周囲にいる作業員等に作業具が動作する虞のあることを警告できるので、作業車両の周囲にいる作業員等の安全を確保することもできる。
本発明は、エンジンを起動したとき、制御弁を直ちには開状態に切り換えず、作業機レバーロックスイッチがロック解除状態に切り換えられて、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になるか、前記パーキングスイッチがパーキング解除状態に切り換えられて、パーキングの圧力が予め設定された所定値以上になるのを待って制御弁を開状態に切り換えるので、作業具がオペレータの意図しないタイミングで動作せず、オペレータに無用な違和感や不安感を与えず、かつ作業車両の周囲にいる作業員等の安全を確保することができる。
実施形態に係る作業車両の外観構成図である。 実施形態に係る走行振動抑制装置の構成図である。 実施形態に係る作業機械の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る走行振動抑制装置を備えた作業車両の実施形態を、ホイールローダを例にとり、図を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施形態に係るホイールローダ1は、キャブ2を備えた後部車体3と、連結ピン4を介して後部車体3の前方側(ホイールローダ1の前進側)に連結された前部車体5と、これら後部車体3及び前部車体5に設けられた後輪6及び前輪7と、前部車体5の前方部分に取り付けられたフロント作業機8と、フロント作業機8の油圧系に付加される走行振動抑制装置9とから主に構成されている。
後輪6及び前輪7は、後部車体3に搭載されたトランスミッション37(図2参照)に接続されており、同じく後部車体3に搭載されたエンジン36(図2参照)により駆動される。これに対して、フロント作業機8は、エンジン36により駆動される油圧ポンプ(図示省略)から吐出される作動油により駆動される。油圧ポンプは後部車体3に搭載され、走行振動抑制装置9は前部車体5に搭載される。なお、前部車体5は、後部車体3に対して左右方向に屈曲するように構成されており、走行時にキャブ2内に備えられた図示しないステアリング装置を操作することにより、後部車体3に対して左方向又は右方向に屈曲して、その方向にホイールローダ1を進行させる。
フロント作業機8は、一端が連結ピン10を介して前部車体5に連結されたアーム11と、連結ピン12を介してアーム11の先端部に取り付けられたバケット(作業具)13と、連結ピン14,15を介して両端部が前部車体5とアーム11とに連結されたリフトシリンダ16と、連結ピン17を介してアーム11に揺動可能に連結されたベルクランク18と、一端がベルクランク18に連結され、他端がバケット13に連結されたリンク部材19と、連結ピン20,21を介して両端部が前部車体5とベルクランク18とに連結されたバケット傾斜シリンダ22とからなる。なお、本例においては、アーム11、連結ピン12,14,15、リフトシリンダ16がそれぞれ1つずつしか備えられていないが、実機においては、これらの各部材がバケット13の左右に一組ずつ備えられる。
リフトシリンダ16及びバケット傾斜シリンダ22は、図示しない油圧ポンプから吐出される作動油により駆動される。リフトシリンダ16を伸張させると、アーム11及びバケット13が上昇し、リフトシリンダ16を収縮させると、アーム11及びバケット13が下降する。リフトシリンダ16の伸張・収縮、つまりアーム11及びバケット13の上昇・下降は、キャブ2内に備えられた操作レバー等の操作機器を操作することにより行うことができる。また、バケット傾斜シリンダ22を伸張させると、バケット13が上向きに回動し、バケット傾斜シリンダ22を収縮させると、バケット13が下向きに回動する。バケット傾斜シリンダ22の伸張・収縮、つまりバケット13の上向き回動・下向き顔動も、キャブ2内に備えられた操作レバー等の操作機器を操作することにより行うことができる。
走行振動抑制装置9は、図2に示すように、リフトシリンダ16との間で作動油の流通を行う液圧アキュムレータ31と、これらリフトシリンダ16と液圧アキュムレータ31との間の作動油の流れを切り換える制御弁32と、該制御弁32の開閉を切り換えるライドコントロール部33と、該ライドコントロール部33からの指令に応じて制御弁32の開閉操作を行う油圧回路34とから構成される。なお、図2においては、液圧アキュムレータ31が1つのみ表示されているが、用いる油圧システムの大きさと容量によっては、2つ以上の液圧アキュムレータ31を備えることも可能である。また、図2の符号32aは、予め設定された圧力値までリフトシリンダ16のボトム圧と液圧アキュムレータ31とを流通させるチャージング用のバルブを示している。
ライドコントロール部33は、ホイールローダ1の制御全体を司るメインコントローラ35と、メインコントローラ35からの指令を受けてエンジン36及びトランスミッション37の駆動を制御するエンジンコントローラ38と、オペレータにより操作されるライドコントロールスイッチ39a、キースイッチ39b、作業機レバーロックスイッチ39c及びパーキングスイッチ39dと、モニタユニット41を介してメインコントローラ35に接続されたインジケータ42とから構成される。なお、ライドコントロールスイッチ39a、キースイッチ39b、作業機レバーロックスイッチ39c及びパーキングスイッチ39dは、それぞれキャブ2内の所定の位置に配置される。
ライドコントロールスイッチ39aは、ON・OFFスイッチをもって構成されており、その出力信号はメインコントローラ35に入力されている。オペレータがON操作したときには、メインコントローラ35から制御弁32の切換信号を出力して制御弁32を開状態に切り換え、リフトシリンダ16と液圧アキュムレータ31との間の作動油の流通を可能とする。また、OFF操作したときには、メインコントローラ35から制御弁32の切換信号を出力して制御弁32を閉状態に切り換え、リフトシリンダ16と液圧アキュムレータ31との間の作動油の流通を遮断する。ライドコントロールスイッチ39の操作状態は、モニタユニット41を介してインジケータ42に表示される。
キースイッチ39bは、シリンダキーからなるイグニションスイッチをもって構成されており、その出力信号はメインコントローラ35に入力されている。オペレータによりOFF位置からSTART位置に切り換えられたときには、メインコントローラ35及びエンジンコントローラ38を介してエンジンを起動した後にON位置に戻り、エンジン36を継続的に稼動状態にする。また、ON位置からOFF位置に戻されたときには、メインコントローラ35及びエンジンコントローラ38を介してエンジンを停止する。
作業機レバーロックスイッチ39cは、ON・OFFスイッチをもって構成されており、その出力信号はメインコントローラ35に入力されている。作業機レバーロックスイッチ39cがON操作され、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になったとき、メインコントローラ35は、リフトシリンダ16及びバケット傾斜シリンダ22を操作不能なロック状態に切り換える。これにより、オペレータ及び周囲の作業員の安全が図られる。また、作業機レバーロックスイッチ39cがOFF操作され、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値未満になったときには、リフトシリンダ16及びバケット傾斜シリンダ22を操作可能なロック解除状態に切り換え、所要の作業を可能とする。
パーキングスイッチ39dは、ON・OFFスイッチをもって構成されており、その出力信号はメインコントローラ35に入力されている。オペレータによりパーキングスイッチ39dがON操作され、パーキングの圧力が予め設定された所定値以上になったとき、メインコントローラ35はホイールローダ1に備えられたブレーキ装置をパーキング状態に切り換える。これにより、オペレータ及び周囲の作業員の安全が図られる。また、パーキングスイッチ39dがOFF操作され、パーキングの圧力が予め設定された所定値未満になったとき、メインコントローラ35はホイールローダ1に備えられたブレーキ装置をパーキング解除状態に切り換え、ホイールローダ1の走行を可能にする。
メインコントローラ35は、ライドコントロールスイッチ39a、キースイッチ39b、作業機レバーロックスイッチ39c及びパーキングスイッチ39dの各出力信号、並びにフロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力及びパーキングの圧力を取り込み、上記各スイッチの切換状態及び圧力状態に応じて、制御弁32を開状態又は閉状態に切り換える。なお、メインコントローラ35の動作については、後に図3を用いて詳細に説明する。
油圧回路34については、以下のように構成される。即ち、図2に示すように、リフトシリンダ16のロッド側室16aは、制御弁32を介して作動油タンク43に接続されており、リフトシリンダ16のボトム側室16bは、制御弁32を介して液圧アキュムレータ31に接続されている。制御弁32は、パイロット作動弁であり、ライドコントロール用の電磁パイロット弁44からの油圧パイロット信号に応じて開閉される。制御弁32が開状態にあるとき、作動油はリフトシリンダ16のロッド側室16aと作動油タンク43との間、及び、リフトシリンダ16のボトム側室16bと液圧アキュムレータ31と間が流通可能となり、バケット13の上下動にダンパ効果を付与することができる。これに対して、制御弁32が閉状態にあるとき、作動油はリフトシリンダ16のロッド側室16aと作動油タンク43との間、及び、リフトシリンダ16のボトム側室16bと液圧アキュムレータ31と間で流通不能となり、バケット13の重量がリフトシリンダ16を介して直接的に前部車体5に作用する。
電磁パイロット弁44は、メインコントローラ35から出力される切換信号により切換操作される。即ち、メインコントローラ35から制御弁32を開状態に切り換える信号が出力されると、電磁パイロット弁44は、パイロットポンプ45から吐出されるパイロット圧を制御弁32のパイロットポートに導く油路を開き、制御弁32を開状態に切り換える。これに対して、メインコントローラ35から制御弁32を閉状態に切り換える信号が出力されると、電磁パイロット弁44は、パイロット圧を作動油タンク43に落とす油路を開き、内蔵された戻しばねの弾性力によって制御弁32を閉状態に切り換える。
以下、図3を用いて、実施形態に係るホイールローダ1の動作について説明する。オペレータがキースイッチ39bをOFF位置からON位置に切り換える(ステップS1)と、メインコントローラ35が立ち上がり、メインコントローラ35に、ライドコントロールスイッチ39a、キースイッチ39b、作業機レバーロックスイッチ39c及びパーキングスイッチ39dの各操作信号が読み込まれる(ステップS2)。次いで、オペレータがキースイッチ39bをアクセサリ位置からON位置を経てSTART位置に切り換える(ステップS3)と、図示しないセルモータが駆動され、エンジン36が起動される(ステップS4)。しかる後に、エンジン起動後にオペレータがキースイッチ39bから手を離すと、キースイッチ39bは自動的にON位置に切り換わる。
メインコントローラ35は、エンジン起動後、ライドコントロールスイッチ39aがON操作されているか否かを判定し(ステップS5)、ON操作されていると判定した場合(Yesと判定した場合)には、ステップS6に移行して、作業機レバーロックスイッチ39cがロック解除状態に切り換えられているか否かを判定する。ステップS6で、作業機レバーロックスイッチ39cがロック解除状態に切り換えられていると判定した場合(Yesと判定した場合)には、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上であると判定した後に、ステップS7に移行して、制御弁32を開状態に切り換える切換信号を出力する。これに対して、ステップS5でライドコントロールスイッチ39aがOFF操作されていると判定した場合(Noと判定した場合)、及びステップS6で作業機レバーロックスイッチ39cがロック状態に切り換えられているか、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値未満であると判定した場合(Noと判定した場合)には、ステップS8に移行して、制御弁32を開状態に切り換える切換信号を出力する。
このように、上記実施形態に係る作業車両は、エンジン36の起動後において、ライドコントロールスイッチ39aが制御弁を開状態にするON状態に切り換えられているときには、制御弁32を開状態に切り換えず、作業機レバーロックスイッチ39cがロック解除状態に切り換えられ、かつフロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になるのを待って制御弁32を開状態に切り換えるので、バケット13がオペレータの意図しないタイミングで動作せず、オペレータに無用な違和感や不安感を与えない、また、オペレータは、作業機レバーロックスイッチ39cがロック解除状態に切り換える前に、周囲にいる作業員等にバケット13等が動作する虞のあることを警告できるので、作業車両の周囲にいる作業員等の安全を確保することもできる。
なお、前記実施形態においては、エンジン起動後の作業機レバーロックスイッチ39cの操作を待って制御弁32を開状態に切り換える構成としたが、かかる構成に代えて、パーキングスイッチ39dがパーキング解除状態に切り換えられるのを待って、制御弁32を開状態に切り換える構成とすることもできる。この場合にも、前記と同様の効果を奏することができる。
本発明は、ホイールローダ等の作業車両における操作性及び走行安定性の改善に利用できる。
1 ホイールローダ
2 キャブ
3 後部車体
4,10,12,14,15,17,20,21 連結ピン
5 前部車体
6 後輪
7 前輪
8 フロント作業機
9 走行振動抑制装置
11 アーム
13 バケット(作業具)
16 リフトシリンダ
16a ロッド側室
16b ボトム側室
18 ベルクランク
19 リンク部材
22 バケット傾斜シリンダ
31 液圧アキュムレータ
32 制御弁
33 ライドコントロール部
34 油圧回路
35 メインコントローラ
36 エンジン
37 トランスミッション
38 エンジンコントローラ
39a ライドコントロールスイッチ
39b キースイッチ
39c 作業機レバーロックスイッチ
39d パーキングスイッチ
41 モニタユニット
42 インジケータ
43 作動油タンク
44 電磁パイロット弁
45 パイロットポンプ

Claims (1)

  1. 油圧ポンプを駆動するエンジンと、前記油圧ポンプから吐出される作動油により作業具を所定の可動範囲内で駆動する油圧シリンダと、制御弁を介して前記油圧シリンダに接続された液圧アキュムレータと、前記制御弁の開閉を制御するライドコントロール部とを備えた作業車両において、
    前記ライドコントロール部は、前記制御弁を開状態又は閉状態に切り換えるライドコントロールスイッチと、前記エンジンを起動状態又は停止状態に切り換えるキースイッチと、前記油圧シリンダを操作不能にするロック状態又は操作可能にするロック解除状態に切り換える作業機レバーロックスイッチと、車体に備えられたブレーキ装置をパーキング状態又はパーキング解除状態に切り換えるパーキングスイッチと、前記各スイッチの操作信号に応じた前記制御弁の切換信号を出力するコントローラとを有し、
    前記コントローラは、前記キースイッチを操作して前記エンジンを起動したときにおいて、前記ライドコントロールスイッチが前記制御弁を開状態にするON状態に切り換えられているときには、前記制御弁を開状態に切り換える信号を出力せず、前記作業機レバーロックスイッチがロック解除状態に切り換えられて、フロント作業機を駆動する操作レバーのパイロット圧力が予め設定された所定値以上になるか、前記パーキングスイッチがパーキング解除状態に切り換えられて、パーキングの圧力が予め設定された所定値以上になるのを待って、前記制御弁を開状態に切り換える信号を出力することを特徴とする走行振動抑制装置を備えた作業車両。
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