JP5689004B2 - プリンタ及びプリンタ制御方法 - Google Patents
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Description
また、巻き取り側の影響を軽減するため、プリンタに新たな部品や、機構などを追加し、巻き取り側や、送り側のモータのトルクを制御していた(例えば特許文献2参照)。
図1は、本実施形態に係るプリンタの構成を示すブロック図である。図1において、プリンタ1は、サーマルプリンタ部10と、巻取り機20と、制御装置(CPU(Central Processing Unit;中央演算装置))30とから構成されている。サーマルプリンタ部10は、ロール状に巻かれている用紙(感熱紙)を送り出しながら、サーマルヘッドを用紙に所定の押圧力で押し付けて印字する。
用紙供給量311は、サーマルプリンタ部10側での用紙の送り出し量である。用紙の送り出し量は、例えば、サーマルプリンタ部10への印字命令から算出する。
回転検出値312は、上述したように、巻取り機20の巻取り軸の回転(1/12回転)の検出値である。用紙供給量311、及び回転検出値312は、随時、更新される。
ROM33には、巻取り径に応じて、サーマルプリンタ部10での用紙の送り出し(プラテンローラの加速度)を制御するための加速度テーブル331が記憶されている。なお、加速度テーブル331の詳細については後述する。サーマルプリンタ部10では、該ROM33に記憶されている加速度テーブル331に従って、ロール用紙の送り出しが制御される。
ロール紙11は、印字ヘッド部12のプラテンローラ13(用紙送り出し部)によって順次送り出される。
印字ヘッド部12は、プラテンローラ13によって用紙を順次送り出しながら、用紙に対して所定の押圧力でサーマルヘッド14を押し付けて印字する。
巻取り軸22は、印字された用紙を順次巻き取る。該巻取り軸22には、前述したように、巻取り軸22の回転を検出する回転検出センサ21が設けられている。
図3に示すように、印字ヘッド部12では、プラテンローラ13によって順次送り出される用紙に対して所定の押圧力でサーマルヘッド14を押し付けて印字するようになっている。本実施形態では、巻取り軸22の巻取り径に応じて、プラテンローラ13によるロール紙11の送り出しの加速度を制御するようになっている。
巻取り機20は、図4に示すように、用紙を巻き取る巻取り軸22と、巻取り軸22を駆動する巻取り用のモータ28と、巻取り軸22の回転を検出するための回転検出センサ21で構成されている。モータ28は、例えば、DCモータである。また、過剰トルクとならないよう巻取り用のモータ28と巻取り軸22間にはトルクリミッタ23が設けられている。
巻取り軸22は、モータ28により、減速用歯車24、25を介して回転駆動される。巻取り軸22には、図4、図5に示すように、回転検出用のスリット26が等間隔で形成されている円板27が配設されている。
回転検出センサ21は、該円板27に形成されたスリット26を挟み込むようにして配設されている。
図6に示すように、回転検出センサ21は、スリット26を挟み込むようにして、所定の間隔を空けて設けられた、発光側センサ21aと受光側センサ21bとを備えている。回転検出センサ21は、例えば、フォトインタラプタである。
発光側センサ21aから出射した光は、スリット26を通って受光側センサ21bで受光される。したがって、巻取り軸22が回転すると、該回転に伴って回転検出用のスリット26が形成されている円板27も回転し、受光側センサ21bは、スリット26が回転検出センサ21を通過するたびに、発光側センサ21aからの光を受光することになる。これにより、巻取り軸22に1周で12個の検出用スリット26を設けたとすると、回転検出センサ21は、スリット26を検出することで、巻取り軸22の1/12回転を検出することになる。
上述したように、巻取り径計算手段32は、RAM31に記憶されている用紙供給量311、及び回転検出値312を用いて、巻取り機20における現在の巻取り径を算出する。ここで、本実施形態では、巻取り軸22に、1周で12個の検出用スリット26を設けているので、回転検出センサ21で1つのスリット分の変化を検出する間にサーマルプリンタ部10(プラテンローラ13)が送り出した用紙長をLとすると、巻取り径Rは、例えば次式(1)のようになる。
本実施形態では、上記式(1)に従って、用紙長Lに対する巻取り径Rを、図7に示すようにテーブル化しておく。そして、回転検出センサ21が1つのスリット分の変化を検出する間に、サーマルプリンタ部10(プラテンローラ13)が送り出した用紙長Lを取得し、図7に示す巻取り径テーブルを参照すれば、該用紙長Lから巻取り径Rを取得することができる。
前述したように、ROM33には、サーマルプリンタ部10(プラテンローラ13)で用紙の送り出し制御を行うための加速度テーブル331が記憶されている。加速度テーブル331は、巻取り軸22での用紙の巻取り径範囲毎に用意されており、図示の例では、巻取り径が0〜16[mm]の範囲ではTable1、17〜32[mm]の範囲ではTable2、33〜48[mm]の範囲ではTable3、49〜64[mm]の範囲ではTable4、65〜80[mm]の範囲ではTable5、81〜96[mm]の範囲ではTable6、97〜112[mm]の範囲ではTable7、113〜128[mm]の範囲ではTable8を選択するようになっている。
図9と図10に示すように、各Table1〜Table8には、プラテンローラ13のモータパルス時間が保持されており、いずれの加速度テーブルでも、最高速度が1000[pps](=パルス時間1000[us])まで加速するようになっている。なお、ppsは、pulse per second(1秒あたりのパルス数)を意味する。図9に示した例では、Table1(最速)では10パルスで最高速度に到達し、Table2では12パルスで、Table3では14パルスで、Table4では16パルスで、Table5では18パルスで、Table6では20パルスで、Table7では22パルスで、Table8(最遅)では24パルスで最高速度に到達する。
図11は、本実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
(ステップS1)
サーマルプリンタ部10での印字が開始されると、選択された加速テーブルのモータパルス時間に従って、プラテンローラ13によりロール紙が停止状態から加速し、設定された最高速度で搬送され、印字された後、プリンタ内の用紙搬送経路を介して巻取り機20に供給される。ステップS1終了後、ステップS2に進む。
次に、巻取り機20は、供給される用紙が、巻取り用のモータ28の駆動により巻取り軸22が回転することで巻き取られる。巻取り機20は、停止状態から加速し、たるみが発生しないよう用紙に一定のテンションをかけながら巻取りを行う。このとき、過剰なテンションがかからないようトルクリミッタ23でトルクを制限しながら巻取りを行う。ステップS2終了後、ステップS3に進む。
次に、巻取り機20は、用紙を巻き取ると同時に、取付けられた回転検出センサ21により、巻取り軸22の回転を検出し、回転検出値を取得する。ステップS3終了後、ステップS4に進む。
(ステップS4)
次に、制御装置30は、サーマルプリンタ部10から巻取り機20に供給した用紙供給量と、回転検出センサ21の回転検出値とをRAM31に格納する。ステップS4終了後、ステップS5に進む。
次に、巻取り径計算手段32は、このときの用紙供給量(用紙長)で巻取り径テーブル(図7参照)を参照し、巻取り機20の現在の巻取り径を取得する。ステップS5終了後、ステップS6に進む。
次に、制御装置30は、予めROM33に格納しておいた、巻取り径別プリンタ加速度テーブル(図8参照)を参照し、現在の巻取り径に対応した加速度テーブルを選択する。ステップS6終了後、ステップS7に進む。
(ステップS7)
次に、制御装置30は、印字が終了したか否かを判定する。印字が終了したと判定されない場合(ステップS7;No)、ステップS7を繰り返す。印字が終了したと判定された場合(ステップS7;Yes)、当該処理を終了する。
次に、第2実施形態について説明する。
巻取り機20の巻取り軸22における巻取り径は、用紙の厚さにも依存する。そこで、本実施形態では、用紙供給量に加え、用紙の厚さを考慮する。用紙の厚さは、予め利用者が分かっているので、用紙をセットする際に、利用者が厚みや用紙に関する情報を設定、もしくは選択する。これにより、用紙供給量と回転検出値と用紙厚さとから所定の巻取り径テーブルを参照し、現在の巻取り径を取得する。
用紙設定部34は、用紙をセットする際に、利用者が厚みや用紙に関する情報を設定、もしくは選択する。
RAM31aは、用紙設定部34により設定(もしくは選択)された用紙厚さを示す情報313を保持する。
以下、サーマルプリンタ部10でのプラテンローラ13による用紙の送り出し加速度制御方法は、上述した第1実施形態におけるステップS1〜S7の処理と同様であるので説明を省略する。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、USB(Universal Serial Bus) I/F(インタフェース)を介して接続されるUSBメモリー、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、サーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
20…巻取り機(巻取り部)、21…回転検出センサ(回転検出部)、
23…トルクリミッタ、28…モータ、30、30a…制御装置(加速度制御部)、
31、31a…RAM、311…用紙供給量(搬送量検出部)、312…回転検出値、
313…用紙厚さ、32…巻取り径計算手段(巻取り径取得部)、
321…現在の巻取り径、33…ROM、331…加速度テーブル
Claims (4)
- 搬送された用紙に印字を行うプリンタであって、
用紙を送り出す用紙送り出し部と、
前記用紙送り出し部によって送り出される用紙の搬送量を検出する搬送量検出部と、
前記用紙送り出し部によって送り出される用紙に印字する印字部と、
前記印字部によって印字された用紙を巻き取る巻取り部と、
前記巻取り部の回転数を検出する回転数検出部と、
前記搬送量検出部によって検出された用紙の搬送量と、前記回転数検出部によって検出した回転数とに基づいて、前記巻取り部に巻き取られている用紙の巻取り径を取得する巻取り径取得部と、
前記巻取り径取得部によって取得された巻取り径に応じて、前記用紙送り出し部による用紙送り出し加速度を制御する加速度制御部と、を備え、
前記加速度制御部は、前記巻取り径が小さいときは、前記用紙送り出し部による用紙送り出し加速度を大きくし、前記巻取り径が大きいときには、前記用紙送り出し部による用紙送り出し加速度を小さくすることを特徴とするプリンタ。 - 前記巻取り部は、円周に沿って等間隔で形成された複数のスリットを有する円板を備え、
前記回転数検出部は、前記巻取り部と共に回転する前記円板に形成された前記複数のスリットを検出することで、前記巻取り部における前記複数のスリットの個数分の1回転を検出し、
巻取り径取得部は、前記回転数検出部が前記複数のスリットの個数分の1回転を検出する間に前記搬送量検出部によって検出された用紙の搬送量に基づいて、前記巻取り部に巻き取られている用紙の巻取り径を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 前記用紙の厚さを設定する設定部を更に備え、
前記巻取り径取得部は、前記設定部によって設定された用紙の厚さと、前記搬送量検出部によって検出された用紙の搬送量と、前記回転数検出部によって検出した前記巻取り部の回転数とに基づいて、前記巻取り部に巻き取られている用紙の巻取り径を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 搬送された用紙に印字を行うプリンタ制御方法であって、
用紙を送り出す用紙送り出し過程と、
前記用紙送り出し過程で送り出される用紙の搬送量を検出する搬送量検出過程と、
前記用紙送り出し過程で送り出される用紙に印字する印字過程と、
前記印字過程で印字された用紙を巻取り機で巻き取る巻取り過程と、
前記巻取り機の回転数を検出する回転数検出過程と、
前記搬送量検出過程で検出された用紙の搬送量と、前記回転数検出過程で検出した前記巻取り機の回転数とに基づいて、前記巻取り機に巻き取られている用紙の巻取り径を取得する巻取り径取得過程と、
前記巻取り径取得過程で取得された巻取り径に応じて、前記用紙送り出し過程での用紙送り出し加速度を制御する加速度制御過程と、を含み、
前記加速度制御過程は、前記巻取り径が小さいときは、前記用紙送り出し部による用紙送り出し加速度を大きくし、前記巻取り径が大きいときには、前記用紙送り出し部による用紙送り出し加速度を小さくすることを特徴とするプリンタ制御方法。
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