JP5686665B2 - 樹脂管の加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、配管継手に樹脂管を接続するために、予め樹脂管の端部を拡径させる加工装置に関する。
一般に、半導体等の製造工程では、種々の化学薬品や純水等の液体が用いられており、この液体は、フッ素樹脂等の樹脂材料から形成された複数のチューブ(樹脂管)やこれらを接続する配管継手を用いて移送されている。配管継手は、インナ筒とアウタ筒とを備えており、このインナ筒にチューブの端部が外嵌されることによって配管継手にチューブが接続されている。また、配管継手とチューブとの間から流体が漏れたり、配管継手からチューブが脱落したりするのを防止するため、配管継手のアウタ筒にはチューブ端部の外面を覆うナット(ユニオンナット)が螺合される。すなわち、チューブの端部は、配管継手のインナ筒に拡径された状態で外嵌されると共に、その拡径部分の付け根部(拡径変化部)がナットの内面とインナ筒の先端との間で挟持されることによって、チューブと配管継手との間の流体の漏れや配管継手からのチューブの脱落が防止される。
以上のように配管継手のインナ筒にチューブの端部を嵌合させるため、予めチューブの端部を拡径させる技術が従来から種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、クランプされたチューブに向けて治具を軸方向に推進させ、当該治具をチューブの端部に挿入させることによって、チューブの端部を拡径する加工装置が開示されている。この加工装置は、使用者が片手で把持することができる取っ手と、取っ手を把持した手で操作することができるレバーとを備えたガンタイプであり、レバーを操作することによって治具を推進させることが可能となっている。
特開平11−179453号公報
特許文献1に記載の加工装置は、チューブの端部に治具を挿入することによって当該端部を拡径させるものであるが、治具を抜き取った後も当該端部の形状を拡径した状態に維持するためには、暫くの間(数十秒〜数分)、継続してチューブに拡径治具を挿入しておくことが望ましい。特に、チューブの加工を容易にするためにチューブを加熱した場合には、チューブが冷えるまで拡径治具を挿入しておくことで、拡径した状態を確実に維持することが可能となる。
しかし、特許文献1に記載の加工装置の場合、継続してチューブに拡径治具を挿入しておくためには使用者がレバーを操作し続けなければならず、使用者の作業負担が極めて大きくなる。しかもレバーを操作し続けている間は他の作業を並行して行うことができないので、作業効率も悪化する。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、使用者の作業負担を軽減させ、かつ作業効率を向上させることが可能な樹脂管の加工装置を提供することを目的とする。
本発明に係る樹脂管の加工装置は、
樹脂管を保持する管保持機構と、
前記管保持機構によって保持された前記樹脂管の端部に軸方向に挿入されることで当該端部を拡径する拡径治具と、
この拡径治具を前記樹脂管の端部に挿入させるため、人手による操作で前記拡径治具を前記樹脂管の端部に向けて軸方向に推進させる推進機構と、
前記拡径治具が前記樹脂管の端部に挿入された状態で前記拡径治具の位置を固定する固定機構と、を備え
前記推進機構は、前記樹脂管の軸方向に沿って移動可能に支持され、かつ移動方向の先端部に前記拡径治具が取り付けられる取付部材と、前記取付部材の推進操作が可能な推進操作部とを備えており、
前記固定機構は、前記推進操作部による前記取付部材の推進操作とは別個の操作により前記取付部材の後端面に係合して当該取付部材の後退を規制する規制具を備えていることを特徴とする。
本発明の加工装置は、管保持機構によって樹脂管が保持された状態で、使用者が推進機構を操作して拡径治具を推進させることで、当該拡径治具を樹脂管の端部に挿入し、当該端部を拡径させることができる。そして、樹脂管の端部に拡径治具が挿入された状態で固定機構を作用させることによって、使用者が推進機構を操作し続けなくても、継続して樹脂管の端部に拡径治具を挿入しておくことができる。これにより、使用者の作業負担を軽減させることが可能となり、また、使用者は別の作業を並行して行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
加工装置は、人の手によって把持することで当該加工装置を保持可能な取っ手部を更に備えており、
前記固定機構は、前記取っ手部を把持した手によって、前記拡径治具の位置の固定とその解除とを操作可能な固定操作部を備えていることが好ましい。
これによって、取っ手部を把持している手で固定機構を操作することができ、操作性を高めることができる。
前記推進操作部は、前記取っ手部を把持した手によって、前記拡径治具の推進操作が可能であることが好ましい。
このような構成によって、取っ手部を把持した手によって推進機構を操作し、そのまま固定機構をも操作することができる。したがって、これらの一連の操作を円滑に行うことができる。そのため、例えば、予め加熱された樹脂管の端部に拡径治具を挿入した後、樹脂管がさめる前に迅速に拡径治具の位置を固定することができ、樹脂管の端部の拡径形状を精度よく形成することができる。
前記規制具は、前記取付部材の後端面に沿う方向に回転可能なローラからなり、かつ前記取付部材に係合する作用位置と前記取付部材から退避する退避位置との間で当該方向に移動することが好ましい。
本発明によれば、固定機構を作用させることによって、使用者が推進機構を操作し続けなくても継続して樹脂管の端部に拡径治具を挿入しておくことができ、使用者の作業負担を軽減させることができるとともに、作業効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る樹脂管の加工装置を示す側面図である。 同加工装置の側面断面図である。 樹脂管の端部を拡径する状態を拡大して示す断面図である。 固定機構を示す側面図である。 固定機構を示す平面図である。 固定機構の作用を説明する図である。 樹脂管を配管継手に装着した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図7は、本発明の加工装置によって加工される樹脂管を配管継手に装着した状態を示す断面図である。樹脂管11は、例えば、PFA,PTFE等のフッ素樹脂やその他の合成樹脂から形成されている。樹脂管11の端部には、直径が大きく拡大するように変化する拡径変化部12と、拡大した直径が維持された状態で軸方向に延びる拡径ストレート部13とが形成されている。本発明の加工装置10(図1参照)は、樹脂管11の端部に拡径変化部12と拡径ストレート部13とを形成するために使用されるものである。
配管継手15は、インナ筒部16と、カバー筒部17とを有している。インナ筒部16は、樹脂管11の内径よりも大きな外径を有し、樹脂管11の端部が外嵌される。インナ筒部16の外周面は、樹脂管11の拡径ストレート部13を内周面側から押さえる内周押さえ部18を構成している。また、インナ筒部16の先端外周面19は先細り状に傾斜しており、この先端外周面19が樹脂管11の拡径変化部12の内周面に当接している。
カバー筒部17は、インナ筒部16の径方向外側に隙間をあけて配置されている。このカバー筒部17とインナ筒部16との間の隙間には、インナ筒部16に外嵌した樹脂管11の端部が挿入される。カバー筒部17の外周面には、ユニオンナット23を螺合するための雄ネジ21が形成されている。
ユニオンナット23は、雄ネジ21に螺合可能な雌ネジ24と、樹脂管11の拡径変化部12の小径側外周面に作用可能な第1押圧部25と、拡径変化部12の大径側外周面に作用可能な第2押圧部26と、樹脂管11の拡径ストレート部13の外周面側から押さえる外周押さえ部27とを備えている。第1押圧部25は、軸方向に直交する第1押圧面28を有し、第2押圧部26も、軸方向に直交する第2押圧面29を有している。
一方、樹脂管11の拡径変化部12には、第1押圧部25に係合し、第1押圧面28によって軸方向に押圧される第1凹み31と、第2押圧部26に係合し、第2押圧面29によって軸方向に押圧される第2凹み32とが形成されている。これら第1凹み31及び第2凹み32は、ユニオンナット23の雌ネジ24をカバー筒部17の雄ネジ21に螺合させることによって拡径変化部12の外面に形成することができる。ただし、第1凹み31及び第2凹み32は、配管継手15に樹脂管11を嵌合させる前に、予め樹脂管11に形成しておいてもよい。
次に、加工装置10について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る樹脂管11の加工装置10を示す側面図、図2は、同加工装置10の側面断面図である。
本実施の形態の加工装置10は、前述のような配管継手15に接続される樹脂管11の端部を加工するものであり、装置本体34と、この装置本体34に取り付けられた管保持機構35及び推進機構37とから主に構成されている。管保持機構35には、加工の対象となる樹脂管11が保持され、推進機構37には、管保持機構35によって保持された樹脂管11の端部を拡径するための拡径治具38が着脱可能に取り付けられている。
装置本体34は、ベース部41と、このベース部41上に設けられたガイド部42と、ガイド部42に一体的に設けられた取っ手部43とを備えている。
ベース部41は、前後方向(図1及び図2における左右方向)に細長い金属製の板材により構成されている。このベース部41の前部側(図1における左側)には、管保持機構35を取り付けるための保持機構取付部44が設けられている。図2に示されるように、本実施の形態の保持機構取付部44は、前後方向に長い長孔44aを有しており、この長孔44aに挿通されたネジ44bによって管保持機構35がベース部41に取り付けられている。また、保持機構取付部44は、長孔44aに対するネジ44bの挿入位置を前後方向に調整することによって、ベース部41に対する管保持機構35の取付位置を前後方向に調整することが可能となっている。管保持機構35の取付位置を前後方向に調整することによって、樹脂管11における拡径する位置を軸方向に調整することができる。また、このベース部41の後部側にはガイド部42が取り付けられている。
管保持機構35は、図2に示されるように、開閉可能に構成された上下一対のクランプ部材46a,46bを有しており、この上下一対のクランプ部材46a,46bの内周面にはラバーゴム等の滑り止め部材が貼付されている。この上下一対のクランプ部材46a,46bの間に樹脂管11を挟み込むことによって当該樹脂管11を保持可能である。
ガイド部42は、金属製のブロックにより形成されている。ガイド部42は、後述する取付ロッド50が前後方向に移動可能に挿通されており、この取付ロッド50の前後方向の移動を案内する機能を有している。
取っ手部43は、ガイド部42と一体に形成された金属製のブロックからなり、ガイド部42の後下部から後下方へ斜めに延び、使用者が片手で把持することができる形状及び大きさに形成されている。そして、取っ手部43を把持することによって加工装置10全体を保持することができる。
推進機構37は、ガイド部42に前後方向に移動可能に支持されるとともに、先端部に拡径治具38が取り付けられる取付ロッド(取付部材)50を備えている。この取付ロッド50は、圧縮コイルバネからなる付勢部材51によって後方へ付勢されている。また、推進機構37は、この取付ロッド50を前方へ移動(推進)させる推進操作部52を備えている。
推進操作部52は、レバー部材55を備えており、このレバー部材55は、棒状に形成されると共に、取っ手部43の前側近傍においてガイド部42に形成された貫通孔56を上下方向に挿通している。また、レバー部材55は、貫通孔56への挿通部分で左右方向(図2の紙面貫通方向)の枢軸57によって揺動可能に支持されている。
レバー部材55の上端部は、取付ロッド50に形成されたスリット59に挿通され、同スリット59内に設けられた係合ローラ60に後側から当接している。また、レバー部材55の下部側は、取っ手部43の前側であって、取っ手部43と共に片手で把持することができる位置に配置されている。
そして、取っ手部43とともにレバー部材55を把持し、レバー部材55の枢軸57よりも下部側を後方へ揺動させると、枢軸57よりも上部側が前方へ揺動し、係合ローラ60が前方に押されることによって取付ロッド50が付勢部材51に抗して前方へ移動(推進)する。
レバー部材55において、人手の操作力が加わる位置(力点)a1から枢軸57の中心(支点)a2までの距離は、係合ローラ60を押動する位置(作用点)a3から支点a2までの距離よりも長くなっている。そのため、レバー部材55に付与された操作力は、テコの原理によって増幅されて大きな推進力に変換され、取付ロッド50に作用する。したがって、推進操作部52は、レバー部材55に付与された操作力を増幅して取付ロッド(拡径治具)を推進させるための推進力に変換する増幅部として機能している。
図2に示されるように、取付ロッド50の先端部に着脱可能に取り付けられる拡径治具38は、治具本体77と、被取付部78とを有している。治具本体77は、先端の小径部81と、この小径部81から後方へ向けて傾斜状に外径が拡大する円錐形状の拡径部82と、この拡径部82から後方へ向けて延びる大径部83と、を有している。小径部81は、樹脂管11の内径と略同じか若干小さい外径を有する円筒形状に形成されている。拡径部82は、軸線に対して所定の傾斜角度で外径が拡大している。この拡径部82は、樹脂管11に挿入されることによって樹脂管11の内径を一気に押し拡げる作用をなす。大径部83は、小径部81よりも大きな外径に形成されており、拡径部82によって押し拡げられた樹脂管11の内径が縮まないように保持し、拡径ストレート部13(図7参照)を形成する作用をなす。なお、大径部83は、樹脂管11の軸線と平行な円筒形状に形成されている。ただし、大径部83は、拡径部82よりも緩やかな傾斜角度で外径が拡大する円錐形状であってもよい。
被取付部78は、取付ロッド50の先端に形成された大径頭部91に嵌合する筒形状の筒体78aと、取付ロッド50の先端に形成された取付孔92に挿入される軸体78bとを備えており、図示しない固定ピンによって取付ロッド50の先端に取り付けられた状態で固定される。
図3は、樹脂管11の端部を拡径する状態を拡大して示す断面図である。
加工装置10によって樹脂管11の端部を拡径させるには、予め樹脂管11の端部をヒータ等によって加熱しておき、前述のように、推進機構37のレバー部材55を操作して取付ロッド50を前方に推進させる。これにより、拡径治具38は、小径部81から樹脂管11の端部に挿入される。そして、拡径部82及び大径部83が樹脂管11の端部に挿入されることによって、当該端部が拡径される。その後、樹脂管11の端部から拡径治具38を抜き取ることによって、樹脂管11の加工が終了するのであるが、そのときに樹脂管11の端部がスプリングバックにより縮径すると、配管継手15への嵌合が困難になるという問題が発生する。
樹脂管11の端部から拡径治具38を抜き取ってもその拡径した形状が維持されるようにするには、樹脂管11の端部に拡径治具38を挿入した後、樹脂管11が冷えるまで拡径治具38を挿入したままにし、樹脂管11の端部を拡径した形状に固めることが望ましい。
このため、本実施の形態の加工装置10では、使用者がレバー部材55を操作し続けなくても、樹脂管11の端部に拡径治具38を挿入しておくことが可能なように構成されている。
具体的には、本実施の形態の加工装置10は、拡径治具38が樹脂管11の端部に挿入された状態で、当該拡径治具38の位置を固定する固定機構65を備えている。以下、固定機構65について詳細に説明する。
図4は、固定機構を示す側面図、図5は、固定機構を示す平面図である。
図1、図4、及び図5に示されるように、固定機構65は、ガイド部42の後上部に設けられている。また、固定機構65は、取付ロッド50に対して係合し、取付ロッド50の後退を規制する規制具66と、この規制具66が取付ロッド50に係合する作用位置と、取付ロッド50から退避する退避位置との間で規制具66の移動を案内するガイド部材67と、規制具66を作用位置と退避位置との間で移動させる操作具68とを備えている。
ガイド部材67は、金属製の板材を略コの字形状に屈曲することによって形成されたものであり、その左右両側部がガイド部42の左右側面に沿って配置され、左右両側部及び上部がネジ71、72等によってガイド部42に固定されている。ガイド部材67の左右両側部は、ガイド部42の後端面から後方に突出しており、その突出部分には、上下方向に長い長孔からなるガイド孔67aが形成されている。なお、ネジ71は、レバー部材55の枢軸57としても利用されている。
規制具66は、左右方向の軸心回りに回転可能であり、合成樹脂材料等から形成されたローラからなり、このローラの中心部にはS45C等の金属製の軸部66aが設けられている。また、規制具66は、軸部66aの両端部がガイド孔67aに挿入されることによって、ガイド部材67に対して上下方向に移動可能に支持されている。
操作具68は、金属製の板材を略コの字状に屈曲することによって形成されたものであり、その左右両側部68aがガイド部材67の左右両側部に沿って配置され、左右両側部68aの前端部が左右方向の支軸73によって上下揺動可能に支持されている。また、操作具68の左右両側部68aには、規制具66の軸部66aの両端が挿入される係止孔68bが形成されている。この係止孔68bは、ガイド孔67aと交差する関係になる長孔とされている。
また、操作具68の左右両側部68aには、左右外方に屈曲する操作片68cが一体に形成されている。この操作片68cは、図1に示されるように、取っ手部43を把持した手(2点鎖線で示す)の親指等によって操作可能な位置に配置されている。
次に、図6等を参照して、固定機構65の作用を説明する。
図6(a)に示されるように、取付ロッド50の後端がガイド部42よりも後方へ突出している状態、すなわち、取付ロッド50の先端に取り付けられた拡径治具38が、樹脂管11に挿入されていない状態(図1参照)では、規制具66は取付ロッド50よりも下方の「退避位置」に位置する。このとき、規制具66の軸部66aは、ガイド孔67aの下端に位置している。
そして、レバー部材55を操作することによって取付ロッド50を前進させ、拡径治具38を樹脂管11の端部に挿入すると(図3参照)、図6(b)に示されるように、取付ロッド50の後端面はガイド部42の後面と面一の状態になる。このとき、操作片68cを上方へ押し上げて操作具68を支軸73を支点に上方へ揺動させると、規制具66が取付ロッド50の後端面に当接する「作用位置」に配置される。これにより、取付ロッド50の後退が規制され、拡径治具38が樹脂管11の端部に挿入されたままとなる。
したがって、使用者がレバー部材55を手で操作し続けなくても、継続して拡径治具38を樹脂管11の端部に挿入させておくことができ、使用者の負担を軽減することができる。また、使用者は、加工装置10から手を離して別の作業を並行して行うことが可能となり、作業効率を向上させることができる。また、操作具68は、取っ手部43を把持したまま片手で操作することができるので、拡径治具38を樹脂管11に挿入した後、迅速且つ容易に拡径治具38の位置を固定することができる。
なお、樹脂管11の端部に拡径治具38が挿入された状態で拡径治具38の位置を固定する方法として、例えばレバー部材55の揺動を規制することも考えられる。しかしながら、この場合、レバー部材55や取付ロッド50の寸法誤差やこれらの組み付けのガタ等に起因して、拡径治具38が樹脂管11の端部に完全に挿入される位置(拡径治具38の推進終端位置)に配置されていない状態で、レバー部材55の揺動が規制される場合もあり得る。本実施の形態では、拡径治具38が直接的に取り付けられる取付ロッド50の位置を規制することにより、このような不都合が生じるのを防止している。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、適宜変形できるものである。
例えば、推進機構37を構成する推進操作部52は、テコの原理を用いた機構だけでなく、リンク機構、クランク機構、トグル機構等による倍力機構を適用することができる。
10: 加工装置
11: 樹脂管
15: 配管継手
35: 管保持機構
37: 推進機構
38: 拡径治具
43: 取っ手部
50: 取付ロッド(取付部材)
52: 推進操作部
65: 固定機構
66: 規制具
68: 操作具(固定操作部)

Claims (4)

  1. 樹脂管を保持する管保持機構と、
    前記管保持機構によって保持された前記樹脂管の端部に軸方向に挿入されることで当該端部を拡径する拡径治具と、
    この拡径治具を前記樹脂管の端部に挿入させるため、人手による操作で前記拡径治具を前記樹脂管の端部に向けて軸方向に推進させる推進機構と、
    前記拡径治具を前記樹脂管の端部に挿入した状態で前記拡径治具の位置を固定する固定機構と、を備え、
    前記推進機構は、前記樹脂管の軸方向に沿って移動可能に支持され、かつ移動方向の先端部に前記拡径治具が取り付けられる取付部材と、前記取付部材の推進操作が可能な推進操作部とを備えており、
    前記固定機構は、前記推進操作部による前記取付部材の推進操作とは別個の操作により前記取付部材の後端面に係合して当該取付部材の後退を規制する規制具を備えていることを特徴とする樹脂管の加工装置。
  2. 使用者の手で把持することで当該加工装置を保持可能な取っ手部を更に備えており、
    前記固定機構は、前記取っ手部を把持した手によって、前記拡径治具の位置の固定とその解除とを操作可能な固定操作部を備えている請求項1に記載の樹脂管の加工装置。
  3. 前記推進操作部は、前記取っ手部を把持した手によって、前記拡径治具の推進操作が可能である請求項2に記載の樹脂管の加工装置。
  4. 前記規制具は、前記取付部材の後端面に沿う方向に回転可能なローラからなり、かつ前記取付部材に係合する作用位置と前記取付部材から退避する退避位置との間で当該方向に移動する請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂管の加工装置。
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