JP5686391B1 - スタッカクレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石部材によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業を容易に行うことができるスタッカクレーンを提供する。【解決手段】スタッカクレーン1は、レールRに接触して転動する車輪10と、車輪10が設けられる走行体20とを備え、車輪10が転動することによってレールRに沿って移動する。スタッカクレーン1は、走行体20に対して着脱可能な着脱体41と、走行体20に対して着脱体41を固定するための係止具とをさらに備え、着脱体41には、走行体20に対して着脱体41が固定された状態にあるときレールRに対向する磁石部材42が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、レールに沿って移動するスタッカクレーンに関する。
一般に、自動倉庫システムを構成するスタッカクレーンは、レールに接触して転動する車輪と、該車輪が設けられる走行体とを備える。レールおよび車輪のうち少なくとも一方が金属により形成される場合には、レールと車輪との摩擦に起因して金属製の摩耗粉(例えば鉄粉)が発生するという問題がある。食品倉庫や精密機器を扱う環境においては、鉄粉等の摩耗粉は飛散しないことが求められる。
レールと車輪との摩擦に起因する摩耗粉の飛散を抑制するためには、例えば、摩耗粉を吸着する磁石部材を設けることが考えられる(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、昇降体の下面に、レールとスライド部材との摩擦により発生する金属製粉末を吸着する永久磁石を設けたスタッカクレーンが記載されている。
特開2006−282306号公報
ところで、磁石部材による摩耗粉の吸着性能を維持するためには、作業者が、磁石部材によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業を定期的に行う必要がある。スタッカクレーンが狭い場所に設けられる場合には、当該メンテナンス作業に手間がかかっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、磁石部材によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業を容易に行うことができるスタッカクレーンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のスタッカクレーンは、レールに接触して転動する車輪と、前記車輪が設けられる走行体とを備え、前記車輪が転動することによって前記レールに沿って移動するスタッカクレーンであって、前記走行体に対して着脱可能な着脱体と、前記走行体に対して前記着脱体を固定するための係止具とをさらに備え、前記着脱体には、カバー部材と、前記走行体に対して当該着脱体が固定された状態にあるとき前記レールに対向する磁石部材が設けられ、前記カバー部材は、前記磁石部材の下部を覆うように当該磁石部材に巻かれるシートであって、前記カバー部材の一端および他端は、前記着脱体に取り付けられ、前記一端は、当該着脱体に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載のスタッカクレーンは、レールに接触して転動する車輪と、前記車輪が設けられる走行体とを備え、前記車輪が転動することによって前記レールに沿って移動するスタッカクレーンであって、前記走行体に対して着脱可能な着脱体と、前記走行体に対して前記着脱体を固定するための係止具とをさらに備え、前記着脱体には、前記走行体に対して当該着脱体が固定された状態にあるとき前記レールに対向する磁石部材が設けられ、前記走行体には、前記着脱体を支持する支持具が設けられ、前記支持具は、上下方向において対向する上下一対の突起部を有し、前記上下一対の突起部は、当該上下一対の突起部の間に差し込まれた前記着脱体の上下方向における移動を規制し、前記上下一対の突起部のうち、下側に配置される下側突起部は、上側に配置される上側突起部よりも水平方向に延びており、前記上側突起部の上面は、前記着脱体を前記下側突起部の上面に向けて案内する傾斜面であることを特徴とする。
請求項2に記載のスタッカクレーンは、請求項1に記載のスタッカクレーンにおいて、前記係止具は、固定フックを有する固定係止具と、操作レバーおよび可動フックを有する可動係止具とにより構成され、前記操作レバーの回転により、前記固定フックおよび前記可動フックが互いに引っ掛かる状態と前記固定フックおよび前記可動フックが引っ掛からない状態とを切り替えることが可能なパッチン錠であることを特徴とする。
請求項3に記載のスタッカクレーンは、請求項1または2に記載のスタッカクレーンにおいて、前記着脱体は、前記磁石部材を支持する支持枠部と、当該支持枠部よりも上方に延びるグリップ部とを有することを特徴とする。
請求項4に記載のスタッカクレーンは、請求項3に記載のスタッカクレーンにおいて、前記グリップ部の上端部に、当該グリップ部から水平方向に向けて突出した抜け落ち防止部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載のスタッカクレーンは、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスタッカクレーンにおいて、前記走行体に、前記着脱体を支持する支持具が設けられ、前記支持具は、上下方向において対向する上下一対の突起部を有し、前記上下一対の突起部は、当該上下一対の突起部の間に差し込まれた前記着脱体の上下方向における移動を規制することを特徴とする。
請求項6に記載のスタッカクレーンは、請求項5に記載のスタッカクレーンにおいて、上下一対の突起部のうち、下側に配置される下側突起部は、上側に配置される上側突起部よりも水平方向に延びており、前記上側突起部の上面は、前記着脱体を前記下側突起部の上面に向けて案内する傾斜面であることを特徴とする。
本発明によれば、磁石部材によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業を容易に行うことができるスタッカクレーンを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るスタッカクレーンを示す斜視図である。 (A)は同実施形態に係るスタッカクレーンを簡略化して示す模式図であり、(B)はその一部分の拡大図である。 同実施形態に係るスタッカクレーンが備えるマグネットユニットの斜視図である。 (A)はマグネットユニットを構成する着脱体の正面図であり、(B)および(C)は側面図であり、(D)は平面図である。 (A)はマグネットユニットを構成する磁石部材の平面図であり、(B)は側面図である。 マグネットユニットを構成するカバー部材を広げた状態を示すカバー部材の展開図である。 (A)はマグネットユニットを構成する可動係止具の平面図であり、(B)は側面図である。 同実施形態に係るスタッカクレーンが備える走行体の端部の斜視図であって、走行体に設けられる支持具等を示す図である。 (A)は走行体に設けられる支持具の平面図であり、(B)および(C)は側面図である。 (A)は走行体に設けられる係止具固定部材の平面図であり、(B)は正面図である。 (A)は走行体に設けられる固定係止具の平面図であり、(B)は側面図である。 マグネットユニットが走行体に固定された状態を示す斜視図である。 (A)〜(C)は係止具の動作を説明するための模式図。 走行体へのマグネットユニットの取り付け作業を説明するための模式図。 (A)および(B)はカバー部材からの摩耗粉の除去作業を説明するための模式図。
図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。なお、図中の矢印Xで表すX方向と、図中の矢印Yで表すY方向と、図中の矢印Zで表す上下方向であるZ方向とは、互いに直交する方向である。
図1に示すように、立体自動倉庫システムを構成するスタッカクレーン1は、車輪10、走行体20、フォーク装置30等を備える床上型スタッカクレーンである。スタッカクレーン1は、Y方向に延びる直線状の鉄鋼により形成されたレールR上に設けられる。
車輪10は、Y方向における走行体20の両端部に設けられている。車輪10は、鉄鋼により形成されており、レールRの上面に接触して転動する。車輪10が転動することによって、走行体20はレールRに沿って走行する。
走行体20は、レールR上に設けられている。走行体20は、Z方向に互いに間隔をあけて設けられる下部フレーム21および上部フレーム22と、下部フレーム21と上部フレーム22とを接続するマスト23とにより構成される。走行体20の下部フレーム21には、車輪10と、レールRの側面に接触して転動するガイドローラー(図示略)とが回転可能に設けられている。走行体20がレールRに沿って走行することにより、走行体20とともにフォーク装置30がレールRに沿って移動する。すなわち、車輪10が転動することによって、スタッカクレーン1はレールRに沿って移動する。
フォーク装置30は、荷(不図示)を支持して移載する装置である。フォーク装置30は、Z方向に延びるマスト23に沿って昇降可能に設けられている。すなわち、フォーク装置30は、走行体20に対してZ方向に移動可能に設けられている。
また、図2に示すように、スタッカクレーン1は、走行体20に対して取り外しおよび取り付け可能なマグネットユニット40を備えている。図2(B)に示すマグネットユニット40は、図1および図2(A)においては簡略化されている。
図2(A)に示すように、マグネットユニット40は、走行体20を構成する下部フレーム21に取り付けられ、車輪10の近傍に配置される。マグネットユニット40は、Y方向における下部フレーム21の両端部に設けられる。下部フレーム21に設けられた2つのマグネットユニット40は同じ構成を有するため、以下においては、下部フレーム21の一端部に設けられたマグネットユニット40について説明し、下部フレーム21の他端部に設けられたマグネットユニット40に係る説明は省略する。
図2(B)に示すように、マグネットユニット40は、走行体20の下部フレーム21に対して着脱可能な着脱体41等により構成される。着脱体41が走行体20に対して固定されることにより、マグネットユニット40は走行体20とともに移動する。
図3〜図7を参照して、マグネットユニット40の構成について説明する。
図3に示すように、マグネットユニット40は、着脱体41と、金属製の摩耗粉を磁気的に吸引する磁石部材42と、磁石部材42を覆うカバー部材43と、可動係止具44とを備えている。
図4に示すように、着脱体41は、磁石部材42を支持する支持枠部41Aと、走行体20によって支持される被支持部41Bと、人の手で把持することが可能な一対のグリップ部41Cと、可動係止具44が固定される係止具固定部41Dとを有する。上方から見て矩形状に形成された支持枠部41Aは、Y方向に間隔をあけて配置される一対の対向壁41Eと、X方向に間隔をあけて配置される一対の対向壁41Fとを有しており、対向壁41Eと対向壁41Fとは互いに接続されている。対向壁41Eの外面には、面ファスナー45が設けられている。対向壁41Fには、着脱体41に磁石部材42を取り付けるためのねじ(図示略)が挿しこまれる貫通孔41Gが形成されている。被支持部41Bは、X方向における支持枠部41Aの両端部に設けられており、一対の対向壁41Fの外面からX方向に突出している。また、被支持部41Bは、支持枠部41Aとグリップ部41Cとを接続しており、グリップ部41Cは、被支持部41Bの各々の端部から上方に延びている。すなわち、一対のグリップ部41Cの間に支持枠部41Aが設けられており、グリップ部41Cの各々は、支持枠部41Aよりも上方に突出している。Z方向に延びるグリップ部41Cの上端部には、グリップ部41CからY方向に突出した抜け落ち防止部41Hが設けられている。係止具固定部41Dは、支持枠部41Aの上端部に設けられており、一対の対向壁41Eを接続している。係止具固定部41Dには、着脱体41に可動係止具44を取り付けるためのねじ(図示略)が挿しこまれる複数のめねじ41Iが形成されている。各部41A〜41D,41Hが一体として形成された着脱体41は、1つ以上の鋼材を溶接して形成することが可能である。着脱体41は、耐食性能を維持するため、ステンレス鋼により形成されることが好ましい。また、磁石部材42が着脱体41にくっつくことを防ぐとともに着脱体41が磁化することを防ぐために、着脱体41は非磁性体のステンレス鋼により形成されることが好ましい。磁石部材42が着脱体41にくっつかないことによって、マグネットユニット40の組み立てを容易に行うことが可能である。また、着脱体41が磁化しないことによって、当該着脱体41が後述する支持具51,52(図8参照)にくっつくことを防ぎ、支持具51,52へのマグネットユニット40の差し込みを容易に行うことが可能である。
図5に示すように、磁石部材42は、X方向に延びる円柱状のマグネット棒である。磁石部材42の内部は、X方向にN極とS極とが交互に着磁された永久磁石により構成され、磁石部材42の外装は、磁石部材42の耐食性能を維持するステンレス鋼により構成されている。永久磁石は、金属製の摩耗粉の吸引性能を確保するためにネオジム系希土類磁石であることが好ましい。X方向における磁石部材42の両端部には、着脱体41に磁石部材42を取り付けるためのめねじ42Aが形成されている。
図6に示すように、カバー部材43は、塩化ビニル樹脂により形成された可撓性を有するシートである。X方向に垂直な方向におけるカバー部材43の一端から他端までの寸法Lは、磁石部材42の外周に沿ってカバー部材43を1周以上巻くことができるように、磁石部材42の周長よりも長い。カバー部材43の両端のうちの一端には、両面テープ46が設けられ、他端には、面ファスナー47が設けられている。両面テープ46は、カバー部材43の表面に貼り付けられ、面ファスナー47は、カバー部材43の裏面に粘着剤によって貼り付けられている。両面テープ46は、着脱体41を構成する対向壁41Eの内面に貼り付けられるともに、面ファスナー47は、当該対向壁41Eの外面に設けられた面ファスナー45に貼り付けられる。このようにしてカバー部材43は着脱体41に設けられ、面ファスナー45により、カバー部材43の一端が着脱体41に対して容易に着脱可能に構成さる。
図7に示すように、可動係止具44は、基板44Aと、基板44A上に設けられた操作レバー44Bと、操作レバー44Bに設けられた可動フック44Cとを有する。基板44Aには、着脱体41に可動係止具44を取り付けるためのねじ(図示略)が挿しこまれる複数の貫通孔44Dが形成されている。操作レバー44Bは、図中の一点鎖線A1で示す回転軸A1を中心に回転し、可動フック44Cは、図中の一点鎖線A2で示す回転軸A2を中心に回転する。可動フック44Cの回転軸A2は、操作レバー44Bの回転に伴ってY方向に変位する。
次に、図8〜図11を参照して、マグネットユニット40(図3参照)を走行体20に固定するために走行体20の下部フレーム21に設けられる構成について説明する。下部フレーム21の両端部における構成は同じであるため、以下においては、下部フレーム21の一端部に設けられた構成について説明し、下部フレーム21の他端部に係る説明は省略する。
図8に示すように、下部フレーム21の一端部には、マグネットユニット40が走行体20に固定されるために、支持具51,52と係止具固定部材53と固定係止具54とが設けられている。係止具固定部材53は、X方向に間隔をあけて配置される支持具51,52の間に設けられている。支持具51,52および係止具固定部材53は、ボルト61を用いて走行体20に取り付けられる。
図9に示すように、支持具51は、走行体取付部51Aと、下側突起部51Bと、上側突起部51Cとを有する。同様に、支持具52は、走行体取付部52Aと、下側突起部52Bと、上側突起部52Cとを有する。走行体取付部51A,52Aには、ボルト61が差し込まれる複数の貫通孔51D,52Dが形成されている。各突起部51B,51C,52B,52Cは、走行体取付部51A,52AからY方向に突出している。下側突起部51B,52Bと上側突起部51C,52Cは、Z方向に間隔をあけて設けられており、上下一対の突起部を構成している。下側に配置される下側突起部51B,52Bは、上側に配置される上側突起部51C,52Cよりも、走行体取付部51A,52Aから遠ざかる方向に突出している。上側突起部51C,52Cの上面51F,52Fは、走行体取付部51A,52Aから遠ざかるにつれて下がるように傾斜しており、下側突起部51B,52Bの上面51E,52Eに向けて傾斜している。下側突起部51B,52Bと上側突起部51C,52Cとの間には、着脱体41の被支持部41Bが差し込まれる。したがって、支持具51,52は被支持部41Bを支持し、下側突起部51B,52Bおよび上側突起部51C,52Cは、着脱体41のZ方向における移動を規制する移動規制部として機能する。また、下側突起部51B,52Bと上側突起部51C,52Cとの間には、走行体20に近づく方向への着脱体41の移動を規制する移動規制部51G,52Gが設けられている。
図10に示すように、係止具固定部材53は、走行体取付部53Aと、係止具取付部53Bとを有する。走行体取付部53Aには、ボルト61が挿しこまれる長孔53Cが形成されている。係止具取付部53Bは、走行体取付部53AからY方向に突出している。係止具取付部53Bには、固定係止具54を係止具固定部材53に取り付けるための複数のめねじ53Dが形成されている。
図11に示すように、固定係止具54は、基板54Aと、固定フック54Bとを有する。基板54Aには、係止具固定部材53に固定係止具54を取り付けるためのねじ(図示略)が挿しこまれる複数の貫通孔54Cが形成されている。固定フック54Bは、可動係止具44の可動フック44Cに引っ掛かって、走行体20から遠ざかる方向への着脱体41の移動を規制する。
図12を参照して、走行体20に対して着脱体41が固定された状態を説明する。
図12に示すように、支持具51,52の下側突起部51B,52Bと上側突起部51C,52Cとの間に着脱体41の被支持部41Bが差し込まれ、かつ、固定係止具54の固定フック54Bと可動係止具44の可動フック44Cとが互いに引っ掛かることで、着脱体41が走行体20に固定される。したがって、走行体20に対して着脱体41が固定されると、支持具51,52および係止具44,54が、Z方向およびY方向におけるマグネットユニット40の移動を規制する。固定係止具54と可動係止具44は、走行体20に対して着脱体41を固定するための係止具71を構成しており、係止具71は、操作レバー44Bを操作することにより着脱体41の固定および固定の解除を行うことができるパッチン錠である。
図13を参照して、係止具71の動作について説明する。
図13(A)は、固定フック54Bと可動フック44Cとが引っ掛かっていない状態を示している。走行体20に対して着脱体41を固定するためには、図13(B)に示すように、操作レバー44Bを上方に起こして、可動フック44Cの回転軸A2を固定フック54Bに近づけるとともに、図中の二点鎖線B1で示す位置に可動フック44Cを配置する。そして、操作レバー44Bを倒して、図13(C)に示すように、可動フック44Cの回転軸A2を固定フック54Bから遠ざけることにより、固定フック54Bと可動フック44Cとが引っ掛かった状態となる。走行体20に対する着脱体41の固定を解除する場合は、図13(B)に示すように、操作レバー44Bを上方に起こして、可動フック44Cの回転軸A2を固定フック54Bに近づけるとともに、図中の二点鎖線B2で示す位置に可動フック44Cを配置する。そして、操作レバー44Bを倒して、図13(A)に示すように、固定フック54Bと可動フック44Cとが引っ掛かっていない状態とする。
走行体20にマグネットユニット40を取り付ける作業の一例について説明する。図14は、走行体20にマグネットユニット40を取り付ける作業の一工程を示している。図14における着脱体41は、被支持部41Bにおける断面を図示したものであって、一対のグリップ部41Cのうちの一方の図示は省略されている。また、図14における二点鎖線は、作業者の手を示している。
作業者は、グリップ部41Cを手で握り、支持具51,52の間に支持枠部41Aが配置されるようにマグネットユニット40を持つ。そして、支持具51,52の上方からマグネットユニット40を下げ、支持枠部41Aの両端部に設けられた被支持部41Bを、上側突起部51C,52Cの上面51F,52Fに当接させる。被支持部41Bが上面51F,52Fに当接させた状態で、マグネットユニット40を矢印C1の方向へ移動させる。上側突起部51C,52Cの上面51F,52Fは、マグネットユニット40の被支持部41Bを、下側突起部51B,52Bの上面51E,52Eに案内し、被支持部41Bは、上面51F,52Fから落ちることによって上面51E,52Eに当接する。このとき、マグネットユニット40の磁石部材42はレールRに向けて磁気的に吸引されるため、被支持部41Bは、下側突起部51B,52Bの上面51E,52Eに容易に導かれる。次いで、固定係止具54と可動係止具44とを近づけるために、マグネットユニット40を図中の矢印C2の方向へ移動させる。そして、可動係止具44の操作レバー44Bを操作して、固定フック54Bに可動フック44Cを引っ掛ける。
なお、走行体20からマグネットユニット40を取り外す場合には、可動係止具44の操作レバー44Bを操作して、走行体20に対する着脱体41の固定を解除する。そして、グリップ部41Cを手で握り、支持具51,52からマグネットユニット40を抜き取る。
図15を参照して、磁石部材42によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業について説明する。メンテナンス作業は、走行体20からマグネットユニット40を取り外して行われる。
磁石部材42によって吸引された金属製の摩耗粉は、図15(A)に示すように磁石部材42を覆うカバー部材43に付着する。したがって、作業者は、磁石部材42によって吸着された摩耗粉を除去するために、貼り付いている面ファスナー45,47を分離させ、図15(B)に示すようにカバー部材43を広げ、カバー部材43の表面に付着している摩耗粉を除去する。
本実施形態においては以下の効果が得られる。
(1)スタッカクレーン1は、車輪10と走行体20とを備え、走行体20に対して着脱可能な着脱体41と、走行体20に対して着脱体41を固定するための係止具71とをさらに備え、着脱体41には、走行体20に対して着脱体41が固定された状態にあるときレールRに対向する磁石部材42が設けられている。この構成によれば、係止具71を用いて走行体20に対して着脱体41を固定しておくことにより、着脱体41に設けられた磁石部材42により、金属製の摩耗粉を磁気的に吸引することができる。このため、レールRと車輪10との摩擦に起因して金属製の摩耗粉が発生した場合に、磁石部材42によって摩耗粉の飛散を抑制することができる。さらに、係止具71による着脱体41の固定を解除することにより、走行体20から磁石部材42とともに着脱体41を取り外すことができる。このため、作業者は、走行体20から着脱体41を取り外して、摩耗粉を吸着する磁石部材42を任意の場所に持ち出すことができる。したがって、磁石部材42が走行体20に対して着脱困難な構成に比べて、磁石部材42によって吸着された摩耗粉を除去するメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(2)係止具71は、固定フック54Bを有する固定係止具54と、操作レバー44Bおよび可動フック44Cを有する可動係止具44とにより構成され、操作レバー44Bの回転により、固定フック54Bおよび可動フック44Cが互いに引っ掛かる状態と固定フック54Bおよび可動フック44Cが引っ掛からない状態とを切り替えることが可能なパッチン錠である。このため、作業者は、ねじ回し等の工具を用いずに走行体20に対して着脱体41を固定することができる。
(3)着脱体41は、支持枠部41Aと、支持枠部41Aよりも上方に延びるグリップ部41Cを有する。このため、作業者は、走行体20に対する着脱体41の取り付けおよび取り外しを、グリップ部41Cを持って行うことができるため、着脱体41の取り扱いが容易となる。
(4)グリップ部41Cの上端部には、グリップ部41Cから水平方向(Y方向)に向けて突出した抜け落ち防止部41Hが設けられている。このため、グリップ部41Cを持った作業者の手が抜け落ち防止部41Hに接触している状態においては、作業者の手から着脱体41が抜け落ちることを防止することができる。
(5)着脱体41には、磁石部材42を覆うカバー部材43が設けられている。このため、磁石部材42により吸引される金属製の摩耗粉をカバー部材43に付着させることができる。したがって、カバー部材43を掃除することによってメンテナンス作業を行うことができ、カバー部材43に付着した摩耗粉は、磁石部材42からカバー部材43を遠ざけることによって容易に除去することができる。よって、磁石部材42に摩耗粉が付着する構成に比べてメンテナンス作業を容易に行うことができる。
(6)走行体20には、着脱体41を支持する支持具51,52が設けられ、支持具51,52は、上下方向(Z方向)において対向する上下一対の突起部(突起部51B,51Cおよび突起部52B,52C)を有し、上下一対の突起部は、当該上下一対の突起部の間に差し込まれた着脱体41の上下方向における移動を規制する。このため、走行体20に対して着脱体41をより強固に固定することができる。
(7)上下一対の突起部(突起部51B,51Cおよび突起部52B,52C)のうち、下側に配置される下側突起部51B,52Bは、上側に配置される上側突起部51C,52Cよりも水平方向(Y方向)に延びており、上側突起部51C,52Cの上面51F,52Fは、着脱体41を下側突起部51B,52Bの上面51E,52Eに向けて案内する傾斜面である。このため、上側突起部51C,52Cの上面51F,52Fに沿って着脱部材41をスライド移動させることにより、着脱部材41を下側突起部51B,52Bの上面51E,52Eに導くことができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を適宜変更することもできる。例えば、以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせて実施することもできる。
・走行体20に対して支持具51,52および係止具固定部材53が設けられるのであれば、下部フレーム21以外の部材に支持具51,52等が取り付けられてもよい。例えば、ガイドローラーを支持するブラケット(図示略)に、支持具51,52および係止具固定部材53が取り付けられてもよい。
・固定係止具54と可動係止具44との配置を逆にしてもよい。すなわち、固定係止具54に代えて可動係止具を走行体20に設けるとともに、可動係止具44に代えて固定係止具を着脱体41に設けてもよい。
・走行体20に対して着脱体41を固定することができるのであれば、パッチン錠以外の錠により、走行体20に対して着脱体41を固定するための係止具を構成してもよい。例えば、走行体20に対して着脱体41を固定するための係止具は、かんぬき錠であってもよい。
1 スタッカクレーン
10 車輪
20 走行体
21 下部フレーム
22 上部フレーム
23 マスト
30 フォーク装置
40 マグネットユニット
41 着脱体
41A 支持枠部
41B 被支持部
41C グリップ部
41D 係止具固定部
41E,41F 対向壁
41G 貫通孔
41H 抜け落ち防止部
41I めねじ
42 磁石部材
42A めねじ
43 カバー部材
44 可動係止具
44A 基板
44B 操作レバー
44C 可動フック
44D 貫通孔
45 面ファスナー
46 両面テープ
47 面ファスナー
51,52 支持具
51A,52A 走行体取付部
51B,52B 下側突起部
51C,52C 上側突起部
51D,52D 貫通孔
51E,51F,52E,52F 上面
53 係止具固定部材
53A 走行体取付部
53B 係止具取付部
53C 長孔
53D めねじ
54 固定係止具
54A 基板
54B 固定フック
54C 貫通孔
61 ボルト
71 係止具
R レール

Claims (7)

  1. レールに接触して転動する車輪と、前記車輪が設けられる走行体とを備え、前記車輪が転動することによって前記レールに沿って移動するスタッカクレーンであって、
    前記走行体に対して着脱可能な着脱体と、前記走行体に対して前記着脱体を固定するための係止具とをさらに備え、
    前記着脱体には、カバー部材と、前記走行体に対して当該着脱体が固定された状態にあるとき前記レールに対向する磁石部材が設けられ
    前記カバー部材は、前記磁石部材の下部を覆うように当該磁石部材に巻かれるシートであって、
    前記カバー部材の一端および他端は、前記着脱体に取り付けられ、前記一端は、当該着脱体に対して着脱可能に構成されている
    ことを特徴とするスタッカクレーン。
  2. 前記係止具は、固定フックを有する固定係止具と、操作レバーおよび可動フックを有する可動係止具とにより構成され、前記操作レバーの回転により、前記固定フックおよび前記可動フックが互いに引っ掛かる状態と前記固定フックおよび前記可動フックが引っ掛からない状態とを切り替えることが可能なパッチン錠である
    ことを特徴とする請求項1に記載のスタッカクレーン。
  3. 前記着脱体は、前記磁石部材を支持する支持枠部と、当該支持枠部よりも上方に延びるグリップ部とを有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスタッカクレーン。
  4. 前記グリップ部の上端部に、当該グリップ部から水平方向に向けて突出した抜け落ち防止部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のスタッカクレーン。
  5. 前記走行体に、前記着脱体を支持する支持具が設けられ、
    前記支持具は、上下方向において対向する上下一対の突起部を有し、
    前記上下一対の突起部は、当該上下一対の突起部の間に差し込まれた前記着脱体の上下方向における移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスタッカクレーン。
  6. 前記上下一対の突起部のうち、下側に配置される下側突起部は、上側に配置される上側突起部よりも水平方向に延びており、
    前記上側突起部の上面は、前記着脱体を前記下側突起部の上面に向けて案内する傾斜面である
    ことを特徴とする請求項5に記載のスタッカクレーン。
  7. レールに接触して転動する車輪と、前記車輪が設けられる走行体とを備え、前記車輪が転動することによって前記レールに沿って移動するスタッカクレーンであって、
    前記走行体に対して着脱可能な着脱体と、前記走行体に対して前記着脱体を固定するための係止具とをさらに備え、
    前記着脱体には、前記走行体に対して当該着脱体が固定された状態にあるとき前記レールに対向する磁石部材が設けられ、
    前記走行体には、前記着脱体を支持する支持具が設けられ、
    前記支持具は、上下方向において対向する上下一対の突起部を有し、
    前記上下一対の突起部は、当該上下一対の突起部の間に差し込まれた前記着脱体の上下方向における移動を規制し、
    前記上下一対の突起部のうち、下側に配置される下側突起部は、上側に配置される上側突起部よりも水平方向に延びており、
    前記上側突起部の上面は、前記着脱体を前記下側突起部の上面に向けて案内する傾斜面である
    ことを特徴とするスタッカクレーン。
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