JP5685738B1 - 決済処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】クレジットカードの所有者及びクレジットカード取引を取扱うクレジットカード加盟店の双方にとって好ましい取引相手を適応的に選択する。【解決手段】情報処理装置は、顧客が所有するカードに記録された所定のカード情報を読み取るカードリーダ部と、所定期間に前記カードの使用に基づいて行われた取引の売上情報(取引合計額)を管理する統計情報管理サーバから送信された所定の接続先機器変換テーブルの情報を受信する受信部と、読み取られたカード情報に応じて、接続先機器変換テーブルを用いて、カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する決定部と、決定部により決定された接続先機器に対し、カードを用いた取引の決済処理に関わるコマンド又はデータの送受信を行う決済処理部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、取引における決済処理を行うために使用される決済処理システムに関する。
例えば、クレジットカードを使用した物品又は役務の(信用)取引においては、取引を行う人物と取引に使用されるクレジットカードの所有者とが同一人物であるかどうかを確認(本人確認)することで、取引の安全性(セキュリティ)が確保されている。この本人確認は、取引の処理時に取引内容の印字された取引伝票に顧客がサインし、このサインとクレジットカードに記載されているサインとを店舗の店員が目視により対比することにより行われている。
近年、このような署名の入力及び表示が可能な決済端末装置は、スマートフォンやタブレット端末を用いて実現されている。スマートフォンやタブレット端末は民生用機器として多数流通しており、安価に調達して決済端末装置を構築することが可能となる。即ち、このような決済端末装置は、スマートフォンやタブレット端末等のように民生用機器として多数流通している情報端末を用いて構成できれば、決済端末装置自体を安価に調達可能である。また、決済処理その他の業務に用いられるアプリケーション(ソフトウェア)の開発プラットフォームの汎用化が可能となるので、開発資産の再利用や流用が容易となる。
また近年、クレジットカード取引を取扱うクレジットカード加盟店(例えば店舗;以下では単に「加盟店」という)において商品を購入する顧客が使用するクレジットカードの種類は多岐にわたっている。このような複数の種類のクレジットカードのいずれを使用しても顧客の商品購入時における決済処理の手続に対応できる仕組みとして、例えば日本では、決済中継センタが店舗内の決済端末装置から送信されたカード情報を用いて該当するクレジットカード発行会社に与信照会を振り分ける方式が存在している。しかし、このような振り分け方式では、決済中継センタの運用コストがかかる。
ここで、決済端末装置において決済処理時の接続先(例えばクレジットカード発行会社)を切り替える先行技術として、例えば特許文献1に示すクレジットカードシステムが知られている。特許文献1に示すクレジットカードシステムは、クレジットカードの利用に際し、クレジットカードに登録された管理情報(例えば、期日情報、利用限度額情報)を基に、クレジットカードの利用可否を判断する。また、このクレジットカードシステムは、自システムでクレジットカードの利用可否を判断すべきと決定した場合に、自システムのクレジットカードの利用可否の判断結果を表示し、他システムでクレジットカードの利用可否を判断すべきと決定した場合に、他システムにクレジットカードの利用可否を問い合わせ、他システムにおける判断結果を表示する。
また、特許文献2では、所定の支払い処理サービスを用いた支払いが認められていないサプライヤがアクワイヤラ、即ち、特定のクレジットカード取引を取扱う加盟店を募集し、加盟店のクレジットカード取引に基づく売上データを統括する会社との間で決済処理の手続を行う際に、サプライヤが支払い処理サービスを介した支払いを或るアクワイヤラに照会してから予め定められた時間が経過しても支払いが認められない場合には、他のアクワイヤラに対して同様に照会するサプライヤ加入プログラムが開示されている。
特開平08−305934号公報 米国特許出願公開第2011/00202360号明細書
しかし、上述した特許文献1では、クレジットカードの所有者(顧客)及び加盟店の双方にとって必ずしもメリットが得られる取引相手(例えばアクワイヤラやクレジットカード発行会社)が選択されない可能性があるという課題がある。また、この課題に関連して、上述した特許文献2では、例えば顧客がサプライヤの商品を購入した際のクレジットカードを用いた決済処理において、アクワイヤラとの間の支払い処理サービスの加入に時間がかかると、顧客は決済処理が完了するまで待ち続けることになるため、顧客に不快な印象を与えるという課題がある。
本発明は、上記した従来の課題を解決するために、クレジットカードの所有者及び加盟店の双方にとって好ましい取引相手を適応的に選択する決済処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、顧客のカードの使用に基づく取引の決済に用いる決済端末装置と、所定期間に行われた前記取引による売上情報を管理する統計情報管理サーバとを含み、前記統計情報管理サーバは、前記決済端末装置が設置される加盟店毎に、取引の決済に関する加盟店と決済センタとの契約に関する決済契約情報を取得し、前記決済契約情報に含まれる前記所定期間に行われた前記取引による売上情報に基づく手数料率情報と、所定の顧客利益還元情報とを用いて、前記カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を定める接続先機器変換テーブルを生成するサーバ側テーブル生成部と、前記サーバ側テーブル生成部により生成された前記接続先機器変換テーブルの情報を前記決済端末装置に送信する送信部と、を有し、前記決済端末装置は、前記カードに記録された所定のカード情報を読み取るカードリーダ部と、前記統計情報管理サーバから送信された前記接続先機器変換テーブルの情報を受信する受信部と、前記カードリーダ部により読み取られた前記カード情報に応じて、前記接続先機器変換テーブルを用いて、前記カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する決定部と、前記決定部により決定された前記接続先機器に対し、前記カードを用いた取引の決済処理に関わるコマンド又はデータの送受信を行う決済処理部と、を備え、前記統計情報管理サーバは、取得した前記決済契約情報に基づいて前記接続先機器変換テーブルを更新し、更新した接続先機器変換テーブルを前記決済端末装置に送信し、前記決済端末装置内の前記接続先機器変換テーブルを更新する、決済処理システムである。
この構成では、統計情報管理サーバは、所定期間に顧客のカードの使用に基づいて行われた取引の売上情報(取引合計額)に基づく手数料率情報と所定の顧客利益還元情報とを用いて、カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を定める接続先機器変換テーブルを生成して決済端末装置に送信する。決済端末装置は、顧客が所有するカード(例えばクレジットカード)に記録されたカード情報(例えばカード発行会社の情報)に応じて、統計情報管理サーバから送信された接続先機器変換テーブルを用いて、カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する。また、この構成では、決済端末装置は、例えば統計情報管理サーバにより接続先機器変換テーブルの情報が更新された場合に、更新後の接続先機器変換テーブルの情報を受信し、決済端末装置が起動(例えば電源ON)した場合又は再起動した場合に、更新後の接続先機器変換テーブルの情報を用いて、決済処理に関わる接続先機器を決定する。
これにより、決済処理システムでは、決済端末装置は、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとって、取引の決済の際に接続する接続先機器として好ましい取引相手が予め定められた接続先機器変換テーブルを統計情報管理サーバから取得できるので、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる接続先機器を適応的に選択することができる。また、これにより、決済端末装置は、統計情報管理サーバにより更新された最新の接続先機器変換テーブルを用いて接続先機器を決定できるので、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる接続先機器を適応的に選択することができる。
また、本発明は、前記接続先機器変換テーブルが、一部又は全部の前記カード情報に対して、複数の接続先機器の識別番号と前記複数の接続先機器の優先順位情報とを定め、前記決定部が、前記複数の接続先機器の優先順位情報を基に、前記一部又は全部の前記カード情報に対応するカードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する、決済処理システムである。
この構成では、接続先機器変換テーブルは、一部又は全部のカード情報に対して、複数の接続先機器の識別番号と各接続先機器の優先順位情報とを定める。決済端末装置は、各接続先機器の優先順位情報を基に、一部又は全部のカード情報に対応するカードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する。
これにより、決済処理システムでは、決済端末装置は、カードの所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる接続先機器の順に優先順位情報を接続先機器変換テーブルにおいて記憶しているので、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる接続先機器を適応的に選択することができる。
本発明によれば、クレジットカードの所有者及び加盟店の双方にとって好ましい取引相手を適応的に選択することができる。
(A)本実施形態の決済処理システムの第1のシステム構成例を示すブロック図、(B)本実施形態の決済処理システムの第2のシステム構成例を示すブロック図 (A)本実施形態の決済端末装置の外観を示す正面図、(B)図2(A)に示す決済端末装置の外観を示す側面図 本実施形態の決済端末装置のハードウェア構成の一例を具体的に示すブロック図 本実施形態の決済端末装置のソフトウェア機能を主としたシステム構成の一例を具体的に示すブロック図 本実施形態の統計情報管理サーバのハードウェア構成の一例を具体的に示すブロック図 本実施形態の決済端末装置の接続先機器が決済センタである場合の動作概要の説明図 本実施形態の決済端末装置の接続先機器がアクワイヤラである場合の動作概要の説明図 (A)年間決済累計額と手数料率との関係の一例を示すグラフ、(B)接続先アクワイヤラ変換テーブルの内容を説明する補足説明図 本実施形態の決済端末装置の決済処理時における第一の動作手順を詳細に説明するフローチャート 本実施形態の決済端末装置の決済処理時における第二の動作手順を詳細に説明するフローチャート
以下、本発明に係る情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法の実施形態(以下、「本実施形態」という)について、図面を参照して説明する。以下の本実施形態では、本発明に係る情報処理システムの一部を構成する情報処理装置の一例として、商品又は役務の取引における決済処理の際に用いる決済端末装置を例示し、情報処理システムの一例として、決済端末装置を含む決済処理システムを例示して説明する。なお、本発明は、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法に限らず、情報処理装置に対して情報処理方法の動作を実行させるためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体や、情報処理装置に対して情報処理方法の動作を実行させるためのプログラムとして表現しても良い。
(決済処理システムのシステム構成)
先ず、本実施形態の決済処理システム1000(1000A,1000B)のシステム構成について、図1(A)及び図1(B)を参照して説明する。図1(A)は、本実施形態の決済処理システム1000Aの第1のシステム構成例を示すブロック図である。図1(B)は、本実施形態の決済処理システム1000Bの第2のシステム構成例を示すブロック図である。なお、図1(B)の説明において、図1(A)の説明と同一の内容の説明は簡略化又は省略し、異なる内容について説明する。
図1(A)に示す決済処理システム1000Aは、決済端末装置1Aと、店舗売上情報管理サーバ80と、統計情報管理サーバ100Aとを含む構成である。決済端末装置1Aと統計情報管理サーバ100Aとは、広域網のネットワーク(例えばWAN:Wide Area Network)CNW1Aを介して接続されている。店舗売上情報管理サーバ80と統計情報管理サーバ100Aとは、広域網のネットワーク(例えばWAN)CNW2Aを介して接続されている。決済端末装置1Aと店舗売上情報管理サーバ80とは、有線又は無線のネットワークを介して接続されている。なお、広域網のネットワークCNW1A,CNW2Aとは同一のネットワークでも良いし、異なるネットワークでも良い。
決済端末装置1Aは、例えば加盟店(例えば店舗)において設置され、顧客が所持するカード(例えばクレジットカード)の使用に基づく取引の決済において決済処理を行う際には、後述する決済センタ又はアクワイヤラとの接続を行う。決済端末装置1Aは、決済センタ又はアクワイヤラから与信を受けた後、決済端末装置1Aが設置される加盟店における売上情報を、決済センタ又はアクワイヤラの他、店舗売上情報管理サーバ80に送信する。また、決済端末装置1Aは、詳細は後述するが、統計情報管理サーバ100Aにより送信された接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60A(後述参照)のデータを受信する。決済端末装置1Aの詳細な内部構成については、図3及び図4を参照して後述する。
店舗売上情報管理サーバ80は、決済端末装置1Aを含む他の複数の決済端末装置(不図示)から送信された売上情報を受信し、例えば加盟店毎、フロア毎、店ビル毎、地域毎及びチェーン店毎のうちいずれかに対応した売上情報を管理する。店舗売上情報管理サーバ80は、加盟店毎、フロア毎、店ビル毎、地域毎及びチェーン店毎のうちいずれかに対応した売上情報を、ネットワークCNW2Aを介して、統計情報管理サーバ100Aに送信する。
統計情報管理サーバ100Aは、店舗売上情報管理サーバ80から送信された加盟店毎、フロア毎、店ビル毎、地域毎及びチェーン店毎のうちいずれかに対応した売上情報を受信してハードディスク132(図5参照)に記憶する。統計情報管理サーバ100Aは、決済端末装置1Aが設置される加盟店毎に、取引の決済に関する加盟店と決済センタ又はアクワイヤラとの契約に関する情報(以下、「決済契約情報」という)を記憶している。決済契約情報は、例えば決済契約に関する一般的な主事項の他、加盟店が所定期間(例えば1年間)における取引合計額に応じて決済センタ又はアクワイヤラに対して支払う取引手数料の割合を示す手数料率の情報(手数料率情報)や、加盟店が定期的に実施するエンドユーザメリット(例えばキャッシュバック、ポイント付与)に関する顧客利益還元情報であるが、これらに限定されない。統計情報管理サーバ100Aは、このような手数料率情報及び所定の顧客利益還元情報を用いて、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを加盟店毎に生成して該当する加盟店の決済端末装置(例えば決済端末装置1)に送信する。統計情報管理サーバ100Aの詳細な内部構成については、図5を参照して説明する。
図1(B)に示す決済処理システム1000Bは、決済端末装置1Bと、店舗売上情報管理サーバ80と、統計情報管理サーバ100Bとを含む構成である。決済端末装置1Bと統計情報管理サーバ100Bとは、広域網のネットワーク(例えばWAN)CNW1Bを介して接続されている。店舗売上情報管理サーバ80と統計情報管理サーバ100Bとは、広域網のネットワーク(例えばWAN)CNW2Bを介して接続されている。広域網のネットワークCNW1B,CNW2Bとは同一のネットワークでも良いし、異なるネットワークでも良い。
図1(B)では、決済端末装置1Bは、詳細は後述するが、統計情報管理サーバ100Bにより送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を受信して接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60A(後述参照)のデータを生成する。
統計情報管理サーバ100Bは、加盟店毎の手数料率情報及び所定の顧客利益還元情報を、決済契約情報が記憶されるハードディスク132から読み出して、該当する加盟店の決済端末装置(例えば決済端末装置1B)に送信する。
図2(A)は、本実施形態の決済端末装置1(1A,1Bを含む。以下同様。)の外観を示す正面図である。図2(B)は、図2(A)に示す決済端末装置1の外観を示す側面図である。本実施形態の決済端末装置1は、可搬型であり、例えば商品又は役務の取引における決済処理を含む各種の処理を行う情報処理部2を備える構成である。
図2(A)に示す決済端末装置1は、例えば磁気カードに記録されたカード情報を読み取るために磁気カードのスライド用のパスとなるスリット5を、情報処理部2の上側面6に備える。決済端末装置1は、例えば接触型ICカードに記録されたカード情報を読み取るために接触型ICカードが挿入される挿入口7を、情報処理部2の下側面8に備える。決済端末装置1は、例えば非接触型ICカードに記録されたカード情報を読み取るためのループアンテナ38を決済端末装置1の内部に備える。
また、決済端末装置1は、入力部及び表示部の一例として機能するタッチパネル10を、情報処理部2の前面9に備える(図2(A)参照)。更に、決済端末装置1は、前面9におけるタッチパネル10の一辺の外側(図中下側)に入力キー13を備える。
(決済端末装置のハードウェア構成)
図3は、本実施形態の決済端末装置1のハードウェア構成の一例を具体的に示すブロック図である。図3に示す決済端末装置1は、CPU21と、局所無線通信アンテナ23が接続された局所無線通信部22と、広域無線通信アンテナ25が接続された広域無線通信部24と、表示部29と、タッチ入力検出部30と、フラッシュROM32と、RAM33と、キーパッド部34と、磁気カードリーダ部35と、電源部36と、バッテリ37と、ループアンテナ38が接続された非接触型ICカードリーダライタ部43と、接触型ICカードリーダ部44とを含む構成である。
決済端末装置1の情報処理部2は、図3に示す決済端末装置1の各部の処理を全体的に司るCPU(Central Processing Unit)21を備える。図3では、決済端末装置1の各部がCPU21に接続されている。
受信部の一例としての局所無線通信部22は、局所無線通信アンテナ23と接続されており、不図示の局所無線通信路を介して、例えば無線LAN(Local Area Network)による無線通信を行う。局所無線通信は、例えば無線LANに限定されず、Bluetooth(登録商標)その他でも良い。
局所無線通信部22は、前述の局所無線通信路(不図示)及びその先に接続される広域網のネットワークCNW1A(図1(A)参照)を介して、統計情報管理サーバ100Aから送信された接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを受信してCPU21に出力する。局所無線通信部22は、統計情報管理サーバ100Bから送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を受信してCPU21に出力する。
受信部の一例としての広域無線通信部24は、広域無線通信アンテナ25と接続されており、不図示の広域無線通信路(WAN:Wide Area Network)を介して、広域無線通信を行う。広域無線通信は、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、CDMA(Code Division Multiple Access)2000、LTE(Long Term Evolution)等の移動体通信を用いることができる。広域無線通信部24は、前述の広域無線通信路(不図示)及びその先に接続される広域網のネットワークCNW1A(図1(A)参照)を介して、統計情報管理サーバ100Aから送信された接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを受信してCPU21に出力する。広域無線通信部24は、統計情報管理サーバ100Bから送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を受信してCPU21に出力する。
表示部29は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、CPU21が表示を指示した情報又はデータを図1に示すタッチパネル10に対して表示する。タッチ入力検出部30は、タッチパネル10に対するユーザ(例えば加盟店の店員、商品を購入した顧客)のタッチ入力を検出する。
フラッシュROM(Read Only Memory)32は、各種のデータを記憶する。記憶されるデータは、例えば業務に関わるデータでも良いし、決済端末装置1(主に情報処理部2)の動作を制御するためのプログラムでも良い。プログラムには、決済処理用のアプリケーション(ソフトウェア)等、決済端末装置1の動作に係る各種プログラムが含まれる。フラッシュROM32は、プログラムを記録する記録媒体としての機能を有する。フラッシュROM32には、接続先決済センタ変換テーブル60、接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータが記憶される。本実施形態では、接続先決済センタ変換テーブル60、接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータは、統計情報管理サーバ100Aから送信されても良いし、又は決済端末装置1B自身において生成しても良い。
RAM33は、決済端末装置1(主に情報処理部2)の動作に伴う演算処理等の際に、その途中において発生する処理データを一時的に記憶する等のために用いられるワークメモリである。
キーパッド部34は、図1に示す入力キー13に対応し、この入力キー13からのキー入力を受け付ける。
カードリーダ部の一例としての磁気カードリーダ部35は、図1に示すスリット5の内部に配置され、磁気カードに印字されたカード情報としての磁気ストライプを読み取る。磁気カードリーダ部35により読み取られたカード情報はCPU21に入力される。
カードリーダ部の一例としての非接触型ICカードリーダライタ部43は、ループアンテナ38と接続されており、非接触型ICカードに記録されたカード情報を読み取る。非接触型ICカードリーダライタ部43により読み取られたカード情報はCPU21に入力される。
カードリーダ部の一例としての接触型ICカードリーダ部44は、図2(A)に示す挿入口7の内部に配置され、挿入口7に挿入された接触型ICカードの電極を介して、接触型ICカードに記録されたカード情報を読み取る。接触型ICカードリーダ部44により読み取られたカード情報はCPU21に入力される。
電源部36は、主に情報処理部2の電源であり、バッテリ37に蓄積された電力の供給を受けて、CPU21を含む情報処理部2の各部へ電源を供給する。CPU21は、電源部36を制御することで、情報処理部2を構成する一部又は全体の回路に対して電源供給を行ったり停止したりすることが可能である。電源部36の電源供給先としては、CPU21以外に、局所無線通信部22、広域無線通信部24、表示部29、タッチ入力検出部30、非接触型ICカードリーダライタ部43、接触型ICカードリーダ部44、キーパッド部34、磁気カードリーダ部35等の各部である。
(決済端末装置のソフトウェア構成)
図4は、本実施形態の決済端末装置1のソフトウェア機能を主としたシステム構成の一例を具体的に示すブロック図である。図4では、決済端末装置1の情報処理部2のCPU21において実行される各動作がソフトウェアの機能ブロックとして示されている。具体的には、図4では、各種カードのカードリーダ部50を備えるハードウェアHW0に対して、オペレーティングシステム(OS)(Operating System)SW0と、キーパッドドライバSW1と、キーパッド入出力実行制御部SW2と、カードリーダドライバSW3と、カード入出力部SW4と、決済アプリケーションSW5と、画面UI(User Interface)アプリケーションSW6と、ディスプレイドライバSW7と、センタ接続アプリケーションSW8との各機能がCPU21において実行(実装)される。
オペレーティングシステム(OS)SW0は、決済端末装置1をコンピュータとして動作させるための基本ソフトウェアであり、例えばWindows(登録商標)又はLinux(登録商標)である。
キーパッドドライバSW1は、図2(A)に示す入力キー13(図3に示すキーパッド部34に対応)の動作を制御し、図2(A)に示す入力キー13により入力された情報又はデータを取得してキーパッド入出力実行制御部SW2に出力する。本実施形態では、入力キー13により入力された情報又はデータは、例えば顧客がクレジットカードを用いて商品を購入した際の決済金額情報、クレジットカードの支払い方法情報(例えば一括支払い、分割支払時の分割回数)及びクレジットカードの暗証番号(PIN)等である。入力キー13により入力される情報は、クレジットカードの暗証番号(PIN)だけでも良く、この場合には、その他の情報(例えば顧客がクレジットカードを用いて商品を購入した際の決済金額情報、クレジットカードの支払い方法情報(例えば一括支払い、分割支払時の分割回数))は、タッチパネル10により入力される。
キーパッド入出力実行制御部SW2は、図3に示すキーパッド部34を用いて入力された情報又はデータの管理、及び当該情報又はデータの入出力に関する動作の実行を制御する。キーパッド入出力実行制御部SW2は、例えばキーパッドドライバSW1から出力された情報又はデータを取得して決済アプリケーションSW5又は画面UIアプリケーションSW6に出力する。
また、キーパッド入出力実行制御部SW2は、図2(A)に示す入力キー13により入力される画面の表示を画面UIアプリケーションSW6に指示する。キーパッド入出力実行制御部SW2は、表示部29に表示される文字若しくは画像のデータをディスプレイドライバSW7に出力する。
カードリーダドライバSW3は、カードリーダ部50(具体的には、図3に示す磁気カードリーダ部35、非接触型ICカードリーダライタ部43及び接触型ICカードリーダ部44。以下同様。)の動作を制御し、カードリーダ部50により読み取られたカード情報(例えばカードブランドの情報、顧客のクレジットカード番号を含む顧客情報)を取得してカード入出力部SW4に出力する(図4に示す点線参照)。カードリーダドライバSW3は、磁気カードリーダ部35、非接触型ICカードリーダライタ部43及び接触型ICカードリーダ部44のそれぞれに対して、独立した個別のカードリーダドライバが実装されても良い。
カード入出力部SW4は、カードリーダ部50により読み取られたカード情報を管理し、例えばカードリーダドライバSW3により読み取られたカード情報を決済アプリケーションSW5に出力する。
決済アプリケーションSW5は、顧客が加盟店(例えば店舗)において商品を購入した際の決済に関するアプリケーション(ソフトウェア)である。決済アプリケーションSW5は、加盟店において顧客が商品を購入した際にその決済処理を行う際の接続先機器(例えば決済センタ、アクワイヤラ)の種類や数に関係なく使用可能なアプリケーションである。例えば、決済アプリケーションSW5は、決済処理に関するアプリケーションの画面の表示を画面UIアプリケーションSW6に指示する。
端末側テーブル生成部の一例としての決済アプリケーションSW5は、統計情報管理サーバ100Bにより送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を用いて、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60A(後述参照)のデータを生成する。
決定部の一例としての決済アプリケーションSW5は、決済処理を行う際には、カード入出力部SW4から出力された情報又はデータ(具体的には、カード情報)に応じて、統計情報管理サーバ100から送信された接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60A、又は、決済アプリケーションSW5自身において生成した接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを参照することで、カード入出力部SW4から出力されたカード情報に対応する決済センタ又はアクワイヤラを決定する。
また、決済アプリケーションSW5は、決済処理を行う際には、キーパッド入出力実行制御部SW2から出力された情報又はデータと、カード入出力部SW4から出力された情報又はデータとを用いて、決済アプリケーションSW5が決定した外部の接続先機器(具体的には、後述する決済センタAA又はアクワイヤラBB)との接続と通信をセンタ接続アプリケーションSW8に指示する。
画面UIアプリケーションSW6は、決済アプリケーションSW5からの指示に応じて、図2に示すタッチパネル10に対して表示される画面(具体的には、決済処理時において加盟店の店員が入力するための画面)の表示、及び当該画面において入力された情報又はデータの管理を制御する。
また、画面UIアプリケーションSW6は、キーパッド入出力実行制御部SW2からの指示に応じて、図2(A)に示す入力キー13により入力される画面の表示、及び当該画面において入力された情報又はデータの管理を制御する。画面UIアプリケーションSW6は、表示部29に表示される文字若しくは画像のデータをディスプレイドライバSW7に出力する。
ディスプレイドライバSW7は、図3に示す表示部29の動作を制御し、例えばキーパッド入出力実行制御部SW2若しくは決済アプリケーションSW5から出力された決済画面、又は、画面UIアプリケーションSW6から出力された文字若しくは画像のデータを取得して表示部29に表示させる。
決済処理部の一例としてのセンタ接続アプリケーションSW8は、決済処理に関わるコマンド又はデータの送受信、より具体的には暗号化PINの送信、与信照会とそのために必要なカード情報の送信、与信照会を行った結果の受信、又は売上処理データの送信などを、局所無線通信部22又は広域無線通信部24を介して、決済アプリケーションSW5により決定された外部の接続先機器(例えば決済センタAA、アクワイヤラBB)との間で行う。
以上の構成を含む決済端末装置1は、以下のような特徴を有する。
本実施形態では、情報処理部2は、表示部29とタッチ入力検出部30とにより構成されるタッチパネル10(図2(A)及び図3参照)と、外部の接続先機器(例えば決済センタAA)との通信が可能な局所無線通信部22或いは広域無線通信部24とを含む。
近年、カードを用いた取引の決済として従来から使用されてきた磁気カードに、接触型ICカード、非接触型ICカード、電子マネーが加わり、カードを用いた取引の決済のスキームは多様化している。新たな決済のスキームの追加に伴って、決済端末装置1の開発費や価格は上昇する一方である。ここで、情報処理部2がスマートフォンやタブレット端末等の多数流通している民生用機器であれば、決済端末装置1自体の価格を安価にすることが可能となるので、決済端末装置1としての開発費の上昇は、最小限に抑えられる。
この場合、情報処理部2には、汎用OS(例えば図4に示すオペレーティングシステムSW0参照)がソフトウェアプラットフォームとして採用されている。従って、決済用のアプリケーション(決済アプリケーション)及びその他の業務に用いられるアプリケーション(以下、「業務アプリケーション」という)の開発プラットフォームが汎用化されるので、開発資産の再利用や流用は容易となる。また、情報処理部2の構成に民生用機器を用いることができれば、情報処理部2は、動画の録画及び再生がストレスなく可能な程度に高い演算処理能力を備えるため、決済アプリケーションと業務アプリケーションとを、ストレスなく柔軟に動作させることができる。
また、本実施形態では、決済端末装置1は、図3に示す決済アプリケーションSW5が起動している取引の決済処理時において、その決済処理に関わる外部の接続先機器を、クレジットカードを所有する顧客のカード情報に応じて適応的に選択する(図6又は図7参照)。
(統計情報管理サーバの構成)
次に、本実施形態の統計情報管理サーバ100A,100Bの構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施形態の統計情報管理サーバ100(100A,100B)のハードウェア構成の一例を具体的に示すブロック図である。なお、統計情報管理サーバ100A,100Bの構成は同一のため、以下、統計情報管理サーバ100として説明する。
図5に示す統計情報管理サーバ100(100A,100Bを含む。以下同様。)は、CPU121と、局所無線通信アンテナ123が接続された局所無線通信部122と、広域無線通信アンテナ125が接続された広域無線通信部124と、ハードディスク132と、RAM133とを含む構成である。
CPU121は、統計情報管理サーバ100の各部の動作を統括的に制御し、ハードディスク132への情報又はデータの記憶処理、各部への入出力処理、その他の制御処理を実行する。また、サーバ側テーブル生成部の一例としてのCPU121は、顧客のカードの使用に基づく加盟店毎の売上情報(取引合計額)に基づく手数料率情報と、所定の顧客利益還元情報とを用いて、カードを用いた取引の決済処理を行うために接続すべき接続先機器(例えば決済センタ又はアクワイヤラ)を定める接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを生成する。CPU121は、接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを、局所無線通信部122又は広域無線通信部124から決済端末装置1に送信させる。
送信部の一例としての局所無線通信部122は、局所無線通信アンテナ123と接続されており、不図示の局所無線通信路を介して、例えば無線LANによる無線通信を行う。局所無線通信部122は、CPU121から出力された接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを、局所無線通信アンテナ123から前述の局所無線通信路(不図示)及びその先に接続される広域網のネットワークCNW1A(図1(A)参照)を介して、決済端末装置1に送信する。又は、局所無線通信部122は、CPU121から出力された手数料率情報及び顧客利益還元情報を、局所無線通信アンテナ123から決済端末装置1に送信する。
送信部の一例としての広域無線通信部124は、広域無線通信アンテナ125と接続されており、不図示の広域無線通信路(例えばWAN)を介して、広域無線通信を行う。広域無線通信部124は、CPU121から出力された接続先決済センタ変換テーブル60,接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを、広域無線通信アンテナ125から決済端末装置1に送信する。又は、広域無線通信部124は、CPU121から出力された手数料率情報及び顧客利益還元情報を、広域無線通信アンテナ125から前述の広域無線通信路(不図示)及びその先に接続される広域網のネットワークCNW1A(図1(A)参照)を介して、決済端末装置1に送信する。
記憶部の一例としてのハードディスク132は、各種のデータを記憶する。記憶されるデータは、例えば、決済端末装置1Aが設置される加盟店毎に、取引の決済に関する加盟店と決済センタ又はアクワイヤラとの契約に関する情報(決済契約情報)である。決済契約情報には、加盟店が所定期間(例えば1年間)における取引合計額に応じて決済センタ又はアクワイヤラに対して支払う手数料の割合を示す手数料率情報や、加盟店が定期的に実施するキャンペーンのエンドユーザメリット(例えばキャッシュバック、ポイント付与)に関する顧客利益還元情報が含まれる。なお、図5に示す統計情報管理サーバ100において、ハードディスク132の代わりに、フラッシュメモリが用いられても良い。
RAM133は、統計情報管理サーバ100の動作に伴う演算処理等の際に、その途中において発生する処理データを一時的に記憶する等のために用いられるワークメモリである。
(接続先機器としての決済センタの選択)
次に、本実施形態の決済端末装置1において取引の決済処理を行う際に接続する接続先機器としての決済センタの選択について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態の決済端末装置1の接続先機器が決済センタである場合の動作概要の説明図である。
図6では、決済端末装置1が設置されている加盟店で決済処理を行う際の接続先として、決済センタAA、決済センタAB、決済センタAC、決済センタAD、決済センタAE、決済センタAF、決済センタAXが示されている。言い換えると、図6に示す決済端末装置1が設置されている加盟店は、決済センタAA、決済センタAB、決済センタAC、決済センタAD、決済センタAE、決済センタAF、決済センタAXとの間で、クレジットカードを用いた取引の決済に関する契約を締結している。
図6において、決済端末装置1は、統計情報管理サーバ100から送信された接続先決済センタ変換テーブル60、又は統計情報管理サーバ100から送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を基にして生成した接続先決済センタ変換テーブル60を、例えばフラッシュROM32において記憶している。接続先決済センタ変換テーブル60は、取引の対象となるクレジットカードのカード発行会社(「イシュア」とも呼ばれる)の種類に応じて、加盟店が決済処理を行う際に接続する決済センタの識別情報を予め定めた表である。決済センタの識別情報は、例えば決済センタのURL(Uniform Resource Locator)、決済センタのIP(Internet Protocol)アドレス、決済センタのIPアドレス及びポート番号のうちいずれか、又はそれらのうち複数の情報の組合せである。
また、接続先決済センタ変換テーブル60には、1つのクレジットカードのカード発行会社に対して、複数の決済センタが決済処理を行う際の接続先として登録されている場合がある。複数の決済センタが決済処理を行う際の接続先として登録されている場合には、それらの接続先に関する優先順位情報も定められている。
例えば、図6に示すように、カード発行会社がカードIAである場合には、加盟店では、決済センタAA、決済センタAX、決済センタACの順に、決済処理を行う際の接続先に関する優先順位が定められている。このような優先順位情報は、加盟店において予め定められた優先順位に関するポリシ(後述する図8(B)参照。例えば、決済センタに支払う手数料率(決済金額に対する決済手数料の割合)情報や顧客へのメリットに関する情報(アクワイヤラが実施する還元キャンペーンや、顧客のカード利用金額に応じた顧客へのポイント還元の内容などの、顧客利益還元情報)を考慮して作成されたポリシ)に基づいて、加盟店において独自に決められている。なお、優先順位情報は、加盟店において独自に定められる場合に限らず、加盟店とアクワイヤラとの契約に基づいて定められても良い。
このように、カード発行会社毎に複数の決済センタが登録された場合に、決済センタ毎の優先順位情報が併せて登録されることにより、決済端末装置1は、クレジットカードを用いて商品を購入した顧客や加盟店の双方にとって、メリットが得られる決済センタを適応的に選択することができる。
クレジットカードを用いて商品を購入した顧客にとってのメリットとは、例えば所定期間において所定額以上の商品を購入した場合に顧客に返金される現金のキャッシュバックキャンペーンやクレジットカード毎に付与されるポイントの特典である。また、加盟店にとってのメリットとは、例えば加盟店が自社クレジットカードを発行している(例えば、加盟店の会社グループの組織にアクワイヤラが存在する)場合には、加盟店は、自社のクレジットカードを用いて取引することにより、他社が発行したクレジットカードを用いた場合に必要となる高額な手数料率に基づく取引手数料を支払うことなく、低率或いは無償の自社クレジットカードの手数料率を用いて取引できるため、営業利益の低下を最小限に抑え、加盟店への負担のより少ないポイント特典により販売機会の増加に導くことができる。
また、図6では説明を簡単にするために、取引の決済に使用されるカードは接触型ICカード(例えばクレジットカード)を例示して説明するが、図6に示す決済端末装置1のカードリーダ部50は、磁気カードリーダ部35、非接触型ICカードリーダライタ部43及び接触型ICカードリーダ部44のうちいずれでも良く、図7においても同様である。更に、接続先決済センタ変換テーブル60は、フラッシュROM32に予め記憶されるとして説明したが、例えば決済端末装置1が統計情報管理サーバ100から接続先決済センタ変換テーブル60のデータを受信した場合には、RAM33に一時的に記憶されても良く、図7に示す接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aにおいても同様である。
(接続先機器としてのアクワイヤラの選択)
次に、本実施形態の決済端末装置1において取引の決済処理を行う際に接続する接続先機器としてのアクワイヤラの選択について、図7を参照して説明する。図7は、本実施形態の決済端末装置1の接続先機器がアクワイヤラである場合の動作概要の説明図である。図7の説明では、図6の説明と同一の内容の説明は省略又は簡略化し、異なる内容について説明する。
図7では、決済端末装置1の接続先として、アクワイヤラBA、アクワイヤラBB、アクワイヤラBCが示されている。言い換えると、図7に示す決済端末装置1が設置されている加盟店は、アクワイヤラBA、アクワイヤラBB、アクワイヤラBCとの間で、クレジットカードを用いた取引の決済に関する契約をしている。
図7において、決済端末装置1は、統計情報管理サーバ100から送信された接続先アクワイヤラ変換テーブル60A、又は統計情報管理サーバ100から送信された手数料率情報及び顧客利益還元情報を基にして生成した接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを、例えばフラッシュROM32において記憶している。接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aは、取引の対象となるクレジットカードのカード発行会社(イシュア)の種類に応じて、加盟店が決済処理を行う際に接続するアクワイヤラの識別情報を予め定めた表である。アクワイヤラの識別情報は、例えばアクワイヤラのURL(Uniform Resource Locator)、アクワイヤラのIP(Internet Protocol)アドレス、アクワイヤラのIPアドレス及びポート番号のうちいずれか、又はそれらのうち複数の情報の組合せである。
また、図7では図示されていないが、接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aには、1つのクレジットカードのカード発行会社に対して、複数のアクワイヤラが決済処理を行う際の接続先として登録されている場合がある。複数のアクワイヤラが決済処理を行う際の接続先として登録されている場合には、図6と同様に、それらの接続先に関する優先順位情報も定められても良い。
カード発行会社毎に複数のアクワイヤラが登録された場合に、アクワイヤラ毎の優先順位情報が併せて登録されることにより、決済端末装置1は、クレジットカードを用いて商品を購入した顧客や加盟店の双方にとって、メリットが得られる決済センタを適応的に選択することができる。このメリットは上述したメリットと同じであるため、説明を割愛する。
(手数料率情報、顧客利益還元情報)
次に、手数料率情報及び顧客利益還元情報の内容について、図8(A)及び図8(B)を参照して説明する。図8(A)は、年間決済累計額と手数料率との関係の一例を示すグラフである。図8(B)は、接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aの内容を説明する補足説明図である。
図8(A)には、ある加盟店とあるアクワイヤラとの間の契約に基づく手数料率の一例を示す関係が示されている。具体的には、この加盟店の年間決済累計額(取引合計額)がX百万円未満である場合には5%の手数料率が課せられ、年間決済累計額がX百万円以上であってY億円未満である場合には3%の手数料率が課せられ、年間決済累計額がY億円以上である場合には2%の手数料率が課せられることになっている。このように、加盟店とアクワイヤラとの間では、例えば図8(A)に示す階段状の関係(関数)に基づいて、年間決済累計額と手数料率との関係を示す手数料率情報が定められている。このような手数料率情報は、統計情報管理サーバ100のハードディスク132において記憶されている。
そして、図8(B)には、図7に示す接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aの内容を説明するために、例えばアクワイヤラBBが接続先機器として選択される場合のカード発行会社のカードの種類(例えばカードブランドIB)と、接続先機器と、手数料率と、エンドユーザメリットと、選択優先順位とが示されている。また図8(B)では、選択優先順位は、例えば加盟店の手数料率及びエンドユーザメリットを含めたポリシに基づいて選択されることが示されている。
具体的には、図8(B)に示す第1行目のレコードでは、接続先機器がアクワイヤラBB(自社、即ち、加盟店と同じグループ会社)である。加盟店がカードブランドIBのカードを用いた取引の決済を行う際にアクワイヤラBBを利用すれば、自社クレジット扱いの取引となるので、加盟店が負担する手数料率は1%となる。また、アクワイヤラまたは加盟店は、カードブランドIBを使用した場合の顧客利益還元情報(エンドユーザメリット)として、KKポイントを付与する。
図8(B)に示す第2行目のレコードでは、接続先機器がカードブランドX1のアクワイヤラである。このアクワイヤラに対して、加盟店が負担する手数料率は3%である。アクワイヤラまたは加盟店は、カードブランドIBのカードを用いた取引の決済を行う際に、このアクワイヤラを利用した場合の顧客利益還元情報(エンドユーザメリット)として、MMポイントを付与する。
図8(B)に示す第3行目のレコードでは、接続先機器がカードブランドY1のアクワイヤラである。このアクワイヤラに対して、加盟店が負担する手数料率は3%である。アクワイヤラまたは加盟店は、カードブランドIBのカードを用いた取引の決済を行う際に、このアクワイヤラを利用した場合の顧客利益還元情報(エンドユーザメリット)として、¥NN(NN円)のキャッシュバックを行う。
最後に、図8(B)に示す第4行目のレコードでは、接続先機器がカードブランドZ1のアクワイヤラである。このアクワイヤラに対して、加盟店が負担する手数料率は5%である。アクワイヤラまたは加盟店は、カードブランドIBのカードを用いた取引の決済を行う際に、このアクワイヤラを利用した場合の顧客利益還元情報(エンドユーザメリット)を設定していない。
加盟店は、選択優先順位を決定する場合のポリシとして、図8(B)に示すように、例えば加盟店が負担する手数料率がG%未満である場合には、エンドユーザメリットよりも手数料率を優先し、当該手数料率がG%以上である場合には、手数料率よりもエンドユーザメリットを優先して、選択優先順位を決定する。言い換えると、図6、図7、図8(B)に示す優先順位情報は、例えば図8(B)に示す選択優先順位付けのポリシに基づいて、加盟店により決定されたものである。
(決済端末装置1の決済処理時における動作手順)
次に、本実施形態の決済端末装置1の決済処理時における動作について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、本実施形態の決済端末装置1の決済処理時における第一の動作手順を詳細に説明するフローチャートである。図10は、本実施形態の決済端末装置1の決済処理時における第二の動作手順を詳細に説明するフローチャートである。図10では、図9の説明と同一の内容の説明を簡略化又は省略し、異なる内容について説明する。
決済端末装置1は、情報処理部2(図2(A)及び図3参照)にインストールされた決済アプリケーションSW5(図4参照)を実行させて、決済処理の手続を開始する。
図9又は図10において、決済端末装置1は、顧客がクレジットカードを用いて商品を購入した金額情報、当該金額の支払方法、決済に使用されるクレジットカードのカードブランドの情報等、決済に関する情報の入力を受け付ける(S11)。決済に関する情報は、例えば加盟店の店員が図2(A)に示す入力キー13を押下することにより、決済アプリケーションSW5に入力される。
決済端末装置1は、決済に関する情報を受け付けると、例えば図2(A)に示すように、決済に使用されるクレジットカードの読み取り操作を促す処理及びクレジットカードの読み取り操作を促す旨の表示を行う(S12)。決済に使用されるクレジットカードの読み取り操作を促す処理及びクレジットカードの読み取り操作を促す旨の表示は、カードの読み取り操作が行われたことが確認されるまで行われる(S13のNO)。
クレジットカードの読み取りが行われたことが確認されたら(S13のYES)、決済端末装置1は、クレジットカードの認証処理の手続に入る。クレジットカードの認証方法は、決済に使用されるクレジットカードの種類と情報、決済端末装置1を使用する加盟店と決済センタ又はアクワイヤラとの間で予め結ばれている契約に基づいて決定される。
例えばクレジットカードの認証方法がPINによる場合(S14のPIN)、決済端末装置1は、PINの入力が可能な画面の表示を情報処理部2のタッチパネル10に対して行い(S15)、クレジットカードの所有者によるPINの入力が完了するまで待機する(S16のNO)。
PINの入力が完了したことが確認されると(S16のYES)、決済端末装置1は、ステップS13において読み取られたクレジットカードに記録されたカード情報(例えばクレジットカードのカード発行会社)に応じて決定された接続先機器としての決済センタ又はアクワイヤラに対し、入力されたPINが、決済センタ若しくはアクワイヤラに予め登録されたPINと一致するか否かの照合結果が得られるまで待機する。
例えば図9に示す第一の動作手順において、PINの照合は、決済センタにおいて行われる。決済端末装置1は、ステップS16において入力されたPINを暗号化して、その暗号化されたPINを、カード情報とともに決済センタ若しくはアクワイヤラに送信する(S16A)。
決済センタ若しくはアクワイヤラは、決済端末装置1から受信したPINを復号し、復号されたPINと決済センタ若しくはアクワイヤラにおいて管理されているPINとを照合する。これら2つのPINが一致し、PINとともに送信されてきたカード情報を有するカードが取引上問題無いと確認された(例えばブラックリストに載っていない)場合(S17のYES)、決済センタ若しくはアクワイヤラは、決済端末装置1に対して与信を行う。決済端末装置1は、決済センタ若しくはアクワイヤラからの与信を受けて、その後の決済処理としての売上処理を行い(S18)、決済センタとの通信を終了する。決済端末装置1は、その売上処理のデータの決済センタへの送信を、売上処理の完了直後かつ決済センタ又はアクワイヤラとの通信を終了する前に行っても良いし、他の決済の売上処理データと併せて後ほど行っても良い。2つのPINが一致しない場合(S17のNO)、決済センタ若しくはアクワイヤラは、決済端末装置1に対して与信できない旨の通知を行う。決済端末装置1は、決済センタ若しくはアクワイヤラからの通知を受けて売上処理を行わず、決済は中止される(S19)。
一方、図10に示す第二の動作手順において、PINの照合は、決済端末装置1と、決済端末装置1に読み取られるクレジットカード(不図示)との間において行われる。決済端末装置1は、ステップS16において入力されたPINと、クレジットカード内のチップ(不図示)に予め記録されているPINとが一致するという照合結果が得られれば(S17のYES)、その後の決済処理としての売上処理を行う(S18)。決済端末装置1は、その売上処理のデータの決済センタへの送信を、売上処理の完了直後かつ決済センタ又はアクワイヤラとの通信を終了する前に行っても良いし、他の決済の売上処理データと併せて後ほど行っても良い。2つのPINが一致しないという照合結果が得られた場合には(S17のNO)、決済端末装置1における売上処理は中止され、決済は中止される(S19)。
そして、図9、図10のいずれにおいても、クレジットカードの認証方法が署名による場合(S14の署名)、決済端末装置1は、署名の入力が可能な画面の表示を情報処理部2のタッチパネル10に対して行い(S20)、クレジットカードの所有者による署名の入力が完了するまで待機する(S21のNO)。
署名の入力が完了したことが確認されると(S21のYES)、決済端末装置1は、PINが一致するという照合結果が得られた場合と同様に、その後の決済手続を実行する(S18)。
なお、ステップS14においてクレジットカードの認証方法が署名による場合(S14、署名)、決済端末装置1は、先に決済の与信照会を行い、与信照会が成功した旨の通知を受けた場合に、売上処理を行った後に、署名の入力が可能な画面の表示を行っても良い。
以上により、本実施形態の決済処理システム1000(1000A,1000Bを含む。以下同様。)では、決済端末装置1は、例えばクレジットカードを用いて顧客が商品を購入する場合の決済処理において、加盟店の店員の操作によりクレジットカードを読み取ると、クレジットカードに登録されたカード情報(例えばカード発行会社)に応じて、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを参照することで、その決済処理を行う際の接続先としての決済センタ又はアクワイヤラを選択する。
これにより、決済処理システム1000では、決済端末装置1は、例えばクレジットカードの所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる接続先機器を適応的に選択することができる。
例えば日本では、加盟店は、決済処理を行う際にはどの決済センタと接続すれば良いかを、加盟店と決済センタとの間を中継する決済中継サービス会社に対して委託している。決済中継サービス会社は、加盟店から送信されてきた暗号化PIN、与信照会又は売上処理に関して、どの決済センタに依頼して良いかを判断している。このように暗号化PIN、与信照会又は売上処理の中継と振り分けを決済中継サービス会社に委託すると、その委託費用の負担が加盟店に求められ、加盟店にとってはデメリットが生じている。
従って、本実施形態の決済処理システム1000によれば、決済端末装置1は、クレジットカードに登録されたカード情報(例えばカード発行会社)に応じて、決済処理を行う際の接続先としての決済センタを効率的に選択できるので、加盟店に必要であった決済中継サービス会社の委託にかかる運用コストを低減することができる。
他方、例えば米国では、加盟店は、決済処理を行う際には、アクワイヤラ毎に、専用の決済端末装置を用意しないといけない。このため、クレジットカードの種類が多岐にわたっている現在だけではなく今後にも、加盟店が用意しなくてはならない専用端末が増加するという課題が生じると考えられる。
しかしながら、本実施形態の決済処理システム1000によれば、決済端末装置1は、クレジットカードに登録されたカード情報(例えばカード発行会社)に応じて、決済処理を行う際の接続先としてのアクワイヤラが効率的に選択できるので、加盟店は、クレジットカードの種類毎に専用の決済端末装置の準備を不要にできる。
さらに、現在では、加盟店とアクワイヤラとは専用の決済端末装置を用いて決済のやりとりを行う旨の契約が締結されていることが多いが、専用の決済端末を使用せずに、アクワイヤラ毎に決済用のアプリケーションを用いて1つの決済端末装置を使用して決済処理を行うことを想定してみる。この場合には、加盟店が契約しているアクワイヤラ毎に専用の決済アプリケーションをインストールして実行可能にする必要が出てくるので、決済に用いられるクレジットカードが変わる度に決済アプリケーションを起動したり終了したりする等、ユーザ(加盟店の店員)の操作性が劣化してしまう。
しかしながら、本実施形態の決済処理システム1000によれば、決済端末装置1の決済アプリケーションSW5は決済センタやアクワイヤラの種類や数に関係なく使用可能なアプリケーションであるため、決済端末装置1は、決済に用いられるクレジットカードが変わっても別の決済アプリケーションを起動することがなくなるので、顧客を長時間待たせずに速やかに決済処理を実行することができる。
なお、本実施形態において、統計情報管理サーバ100は、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aの内容を更新した場合には、更新後の接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを決済端末装置1に送信する。決済端末装置1は、決済端末装置1の起動(例えば電源ON)時又は再起動時に、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータを、統計情報管理サーバ100から送信された更新後の接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aのデータに更新する。これにより、決済端末装置1は、決済処理の際には、更新後の接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを用いて、決済処理を行う際の接続先として、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる決済センタ又はアクワイヤラを適応的に選択できる。
また、本実施形態において、統計情報管理サーバ100は、手数料率情報若しくは顧客利益還元情報、又は手数料率情報及び顧客利益還元情報の内容を更新した場合には、更新後の手数料率情報若しくは顧客利益還元情報、又は手数料率情報及び顧客利益還元情報を決済端末装置1に送信する。決済端末装置1は、決済端末装置1の起動(例えば電源ON)時又は再起動時に、手数料率情報若しくは顧客利益還元情報、又は手数料率情報及び顧客利益還元情報を、統計情報管理サーバ100から送信された更新後の手数料率情報若しくは顧客利益還元情報、又は手数料率情報及び顧客利益還元情報に更新する。これにより、決済端末装置1は、決済処理の際には、更新後の手数料率情報若しくは顧客利益還元情報、又は手数料率情報及び顧客利益還元情報を用いて、接続先決済センタ変換テーブル60又は接続先アクワイヤラ変換テーブル60Aを生成でき、決済処理を行う際の接続先として、カード(例えばクレジットカード)の所有者である顧客及び加盟店の双方にとってメリットが得られる決済センタ又はアクワイヤラを適応的に選択できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、クレジットカードの所有者及び加盟店の双方にとって好ましい取引相手を適応的に選択する情報処理システム、情報処理装置及び情報処理方法として有用である。
1、1A、1B 決済端末装置
5 スリット
7 挿入口
10 タッチパネル
13 入力キー
21 CPU
22 局所無線通信部
23 局所無線通信アンテナ
24 広域無線通信部
25 広域無線通信アンテナ
29 表示部
30 タッチ入力検出部
32 フラッシュROM
33 RAM
34 キーパッド部
35 磁気カードリーダ部
36 電源部
37 バッテリ
38 ループアンテナ
43 非接触型ICカードリーダライタ部
44 接触型ICカードリーダ部
50 カードリーダ部
60 接続先決済センタ変換テーブル
60A 接続先アクワイヤラ変換テーブル
80 店舗売上情報管理サーバ
100、100A、100B 統計情報管理サーバ
1000A、1000B 決済処理システム
AA、AB、AC、AD、AE、AF、AX 決済センタ
BA、BB、BC アクワイヤラ
SW0 オペレーティングシステム(OS)
SW1 キーパッドドライバ
SW2 キーパッド入出力実行制御部
SW3 カードリーダドライバ
SW4 カード入出力部
SW5 決済アプリケーション
SW6 画面UIアプリケーション
SW7 ディスプレイドライバ
SW8 センタ接続アプリケーション

Claims (2)

  1. 顧客のカードの使用に基づく取引の決済に用いる決済端末装置と、所定期間に行われた前記取引による売上情報を管理する統計情報管理サーバとを含み、
    前記統計情報管理サーバは、
    前記決済端末装置が設置される加盟店毎に、取引の決済に関する加盟店と決済センタとの契約に関する決済契約情報を取得し、前記決済契約情報に含まれる前記所定期間に行われた前記取引による売上情報に基づく手数料率情報と、所定の顧客利益還元情報とを用いて、前記カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を定める接続先機器変換テーブルを生成するサーバ側テーブル生成部と、
    前記サーバ側テーブル生成部により生成された前記接続先機器変換テーブルの情報を前記決済端末装置に送信する送信部と、を有し、
    前記決済端末装置は、
    前記カードに記録された所定のカード情報を読み取るカードリーダ部と、
    前記統計情報管理サーバから送信された前記接続先機器変換テーブルの情報を受信する受信部と、
    前記カードリーダ部により読み取られた前記カード情報に応じて、前記接続先機器変換テーブルを用いて、前記カードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記接続先機器に対し、前記カードを用いた取引の決済処理に関わるコマンド又はデータの送受信を行う決済処理部と、を備え、
    前記統計情報管理サーバは、取得した前記決済契約情報に基づいて前記接続先機器変換テーブルを更新し、更新した接続先機器変換テーブルを前記決済端末装置に送信し、前記決済端末装置内の前記接続先機器変換テーブルを更新する、
    決済処理システム。
  2. 請求項1に記載の決済処理システムであって、
    前記接続先機器変換テーブルは、
    一部又は全部の前記カード情報に対して、複数の接続先機器の識別番号と前記複数の接続先機器の優先順位情報とを定め、
    前記決定部は、
    前記複数の接続先機器の優先順位情報を基に、前記一部又は全部の前記カード情報に対応するカードを用いた取引の決済において接続する接続先機器を決定する、
    決済処理システム。
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