JP5685494B2 - 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造 - Google Patents

配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5685494B2
JP5685494B2 JP2011132600A JP2011132600A JP5685494B2 JP 5685494 B2 JP5685494 B2 JP 5685494B2 JP 2011132600 A JP2011132600 A JP 2011132600A JP 2011132600 A JP2011132600 A JP 2011132600A JP 5685494 B2 JP5685494 B2 JP 5685494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
pillow
wiring
body structure
piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011132600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013001198A (ja
Inventor
中村 英之
英之 中村
忠正 金保
忠正 金保
敏彦 用田
敏彦 用田
庸介 森田
庸介 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=47356919&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5685494(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2011132600A priority Critical patent/JP5685494B2/ja
Priority to EP12800090.8A priority patent/EP2722246B2/en
Priority to BR112013031902A priority patent/BR112013031902A2/pt
Priority to EP18188029.5A priority patent/EP3431357B2/en
Priority to PCT/JP2012/062855 priority patent/WO2012172925A1/ja
Publication of JP2013001198A publication Critical patent/JP2013001198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5685494B2 publication Critical patent/JP5685494B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F1/00Underframes
    • B61F1/08Details
    • B61F1/12Cross bearers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F1/00Underframes
    • B61F1/08Details
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Description

本発明は、鉄道車両の床面をなす台枠の下面に枕梁とそれに交差する中梁とを備えており、当該床下に配線や配管が敷設される車体構造に関する。
近年、鉄道車両用に、押出性、耐食性、溶接性に優れたアルミニウム合金が開発されている。それに伴い、鉄道車両では、軽量化と製作の合理化の面から、アルミニウム合金製の大型形材を有効に活用した車体が、現在主流となっている。
鉄道車両の車体(構体)は、側構体、妻構体、屋根構体及び台枠から構成される。このうち、台枠の下面の車体長手方向の両端部には、相互の車両を繋ぐための連結器を備える中梁と、車体の重量を台車で支えるための枕梁とが設けられる。一般的には、これら中梁と枕梁とを交差して組み合わせ、連結器や台車を介して車体に作用する大荷重を負担できる強度を備えた車体構造が採られている。中梁や枕梁は、寸法の大きなアルミニウム合金製の押出形材であり、同じくアルミニウム合金製の押出形材で構成された台枠の下面に溶接される。
鉄道車両の床下には、電源系、制御系、高圧空気系等の各種の機器がひしめいた状態で取り付けられている。このような状況の下、鉄道車両の床下には、これら機器を結ぶ配線や配管が配置されているが、特に台車周りにおいて、これら配線や配管のためのスペースを十分確保できない。配線や配管をまとめて通す貫通管は、配線や配管のためのスペースを確保するのに有効な手段である。現在は、台車の上方に位置する枕梁に貫通管を設け、この貫通管を通して配線や配管を行っている。このような車体構造の例として、特許文献1の図8、9に示す構造が挙げられる。また、本出願人は、貫通管の代わりに、中梁内のスペースを配線や配管に活用することによって、貫通管の設置に伴った枕梁の強度低下や部品点数の増加等を防止した車体構造を提案している(特許文献1の図1、2参照)。
一方で、車体の製作に要するコストやリードタイムを低減する方法として、配線や配管の組み立てを事前にアウトワークで行う方法や、複数の配線や配管を束ねてモジュール化したものを車体に取り付ける方法が考えられる。例えば、配線においては、機器に挿入するコネクタまでを事前に組み立てることで車体の製作現場における作業を極小化できると共に、複数の配線を束ねてモジュール化することで車体への取り付けを容易にできる。
しかし、これらの方法を床下に適用する場合、台車周りにおいて、配線や配管のためのスペースを十分確保できないことが問題となる。例えば、配線においては、結線用のコネクタが貫通管や中梁内のスペースを通らないため、貫通管や中梁内のスペースに配線を通した後に結線用のコネクタを組み立てる必要があり、配管においては、貫通管や中梁内のスペースに配管を通すために、これらの位置に合わせて配管を適宜屈曲させる必要がある。このため、床下に設置する配線や配管のアウトワークでの組み立てや、配線・配管モジュールの床下への取り付けは困難であり、車体の製作に要するコストやリードタイムを十分低減できない状態にあった。
特開2009−255641号公報
そこで、床下に配線や配管が敷設される車体構造において、台車周りにおける配線や配管のためのスペースを十分確保すること、及びそうした車体構造の製作に関して、解決すべき課題がある。
本発明の目的は、台車周りにおける配線や配管のためのスペースを十分確保し、床下に設置する配線や配管のアウトワークでの組み立てや、配線・配管モジュールの床下への取り付けを可能とすることで、車体の製作に要するコストやリードタイムを低減できる車体構造を提供することである。
上記課題を解決し、上記目的を達成するため、本発明による車体構造は、車体幅方向の両端部において車体長手方向に延びて設けられた側梁と、車体幅方向に延びて設けられた枕梁と、前記枕梁と交差し且つ車体端部側に向かって車体長手方向に延びて設けられた中梁とを結合した台枠を備えており、前記側梁及び前記中梁の下面又は側面に前記枕梁が結合され、前記側梁の下面と前記中梁の下面は、前記台枠の下面から車体の上下方向に同一の距離だけ離れた位置に配置され、前記側梁の下面と前記中梁の下面に締結される、前記枕梁の板状部材により空間を形成し、該空間に配線や配管を束ねたモジュール構造が通されていること、を特徴とする。
本車体構造によれば、台車周りにおける配線や配管のためのスペースを十分確保でき、床下に設置する配線や配管のアウトワークでの組み立てや、当該スペースを利用して配線・配管モジュールの床下への取り付けが可能となるので、車体の製作に要するコストやリードタイムを低減できる。
図1は、本発明による車体構造の一実施形態を示す底面斜視図である。 図2は、図1に示す車体構造のA部拡大斜視図である。 図3は、枕梁を台枠側から見た斜視図である。 図4は、配線・配管取り付け前の台枠の図である。 図5は、配線・配管取り付け後の台枠の図である。 図6は、枕梁取り付け後の台枠の図である。 図7は、図6に示す枕梁取り付け後の台枠のB−B断面図である。 図8は、本発明による車体構造の他の実施形態を示すA部拡大斜視図である。
以下、図面を参照して本発明による車体構造及びその製作方法の一例を説明する。
図1はこの発明による車体構造の一実施形態を示す底面斜視図(車体を台車側から見た斜視図)、図2は図1に示す車体構造のA部を拡大して示す斜視図、図3は枕梁を台枠側から見た斜視図である。
図1〜図3に示す車体構造において、車体1は、台枠10の幅方向の両端部に立設される側構体20,20(一方のみ図示)と、台枠10の長手方向の両端部に立設される妻構体30,30と、側構体20,20と妻構体30,30の上端部に載置される屋根構体40から構成される。台枠10の幅方向の両端部には側構体20,20と結合するための側梁11,11が設けられ、台枠10の長手方向の両端部には妻構体30,30と結合するための端梁12,12が設けられる。
端梁12,12の幅方向の中央寄りには、当該車体1と前後の車体を繋ぐための連結器(図示せず)を備える連結器受13,13が設けられ、端梁12,12の後方(台枠10の長手方向の中央寄り)には台枠10の長手方向に延伸する中梁14,14が配置される。端梁12,12から台枠10の長手方向の中央寄りに所定の距離だけ離れた位置には、台枠10の幅方向に延伸する枕梁15,15が設けられる。枕梁15,15は、中梁14,14と結合されると共に、空気ばね受16,16と中心ピン受17,17の位置において台車(図示せず)と結合される。
側構体20,20には、乗客の乗降を可能にするための出入口21,21,21と複数の窓が存在する。車体の端部寄りに配置される2枚の出入口21,21の側構体20の長手方向の位置は、枕梁15,15の台枠10の長手方向の位置と近接している。
台枠10、側構体20、屋根構体40は、アルミニウム合金製の複数の中空押出形材を車体の長手方向に沿って並べ、隣接する中空押出形材の幅方向の端部同士を接合することにより構成される。妻構体30は、アルミニウム合金製の板状部材と梁状部材を接合することにより構成される。側梁11は、車体の長手方向に沿ったアルミニウム合金製の中空押出形材であり、台枠10の幅方向の両端部に接合される。端梁12は、アルミニウム合金製の板状部材と梁状部材を接合することにより構成され、台枠10の長手方向の両端部に接合される。側梁11と側構体20及び側構体20と屋根構体40の結合は、ボルトやリベット等の機械的締結手段により行われる。妻構体30と端梁12、側構体20、屋根構体40との結合は、ボルトやリベット等の機械的締結手段により行われる。
中梁14は、車体の長手方向に沿ったアルミニウム合金製のI型断面状(ローマ字のHを90度倒した形状;図7参照)の押出形材であり、台枠10の下面と端梁12の後方(台枠10の長手方向の中央寄り)に接合される。中梁14の断面形状は、例えば、U字形等、I型でなくても良い。なお、端梁12、中梁14は、鋼製の場合もあり、その場合、台枠10との結合は、ボルトやリベット等の機械的締結手段により行われる。端梁12と中梁14の結合は、各々が同一材料の場合は接合、異種材料の場合はボルトやリベット等の機械的締結手段により行われる。ただし、車体の長手方向に長く延びる中梁14を鋼製とした場合、台枠10との結合を機械的締結手段により行うための平面度の管理が難しくなる上、質量も大きく増加する。故に、車体の製作管理、軽量化等の観点からは、アルミニウム合金製の中梁14を台枠10に接合した方が良いと考えられる。
枕梁15は、鋼製の板状部材51に鋼製の梁状部材である幅方向梁52,53、長手方向梁54,55を接合することにより構成される。板状部材51は、1枚の板材から削り出しても良く、複数の板材を接合することで構成しても良い。台車側の部品である空気ばねと中心ピンを結合する空気ばね受16、中心ピン受17は、精度良く台車と結合できるよう、台車側の部品の形状に合わせて平滑に仕上げている。また、板状部材51は、側梁11、中梁14の位置において、台枠10の長手方向両側に突出している。側梁11の位置における両突出部の端部間の台枠10の長手方向の距離W1は、枕梁15に近接して配置された出入口21の幅W2よりも大きい。板状部材51は、側梁11の位置におけるボルト締結部56(一部のみ符号で示す)において側梁11の下面に、また中梁14の位置におけるボルト締結部57(一部のみ符号で示す)において中梁14の下面にボルト締結される。ボルト締結部56,57の台枠10の長手方向の締結間隔は、前記突出部の端部において小さくなっている。なお、側梁11の下面と中梁14の下面は、台枠10の下面から車体の上下方向に同一の距離だけ離れているので、板状部材51は台枠10と略平行な状態で存在し、台枠10の下面と板状部材51の上面の間に十分な空間が存在している。
板状部材51の下面には、空気ばね受16、中心ピン受17と干渉しない位置において、幅方向梁52が接合される。板状部材51の上面には、板状部材51の下面に接合された幅方向梁52の背面に近接した位置において幅方向梁53が接合され、その両端部において長手方向梁54と接合される。また、空気ばね受16、中心ピン受17の背面の位置において複数の長手方向梁55が接合され、その両端部において幅方向梁53と接合される。板状部材51の上面に接合される幅方向梁53、長手方向梁54,55の車体の上下方向の高さは、台枠10の下面と板状部材51の上面の間の距離より小さい。
台枠10の下面には、車体の長手方向に沿って、複数の配線や配管を束ねた配線・配管モジュール60が結合される。配線・配管モジュール60の台枠10の下面への結合方法は、ネジ、ボルト、接着等、配線・配管モジュール60の形態、材質等に合わせて、適切な方法が選択される。各々の機器に結合される配線や配管は、各々の機器の近傍で配線・配管モジュール60から分岐される。台車周りにおいて、配線・配管モジュール60は、台枠10の下面と枕梁15の板状部材51の上面の間の空間を通っている。したがって、板状部材51の上面に接合される幅方向梁53の車体の上下方向の高さは、配線・配管モジュール60が台枠10の下面に通る程度に抑えられる。また、配線・配管モジュール60は、板状部材51の上面に接合される長手方向梁54,55と干渉しない位置に通される。
以下、この実施形態における配線・配管の車体への取り付け手順を説明する。図4に、配線・配管を取り付ける前の台枠の図(台枠の下面を上方から見た図)を示す。台枠10は、図に示す状態(台枠の下面が上方を向いた状態)で定盤(図示せず)に載せられており、幅方向の両端部に側梁11,11が、長手方向の両端部に端梁12,12が、さらに各端梁12の後方(台枠10の長手方向の中央寄り)に中梁14,14がそれぞれ接合されている。この状態において、中梁14と干渉しない位置において、台枠10の下面(図では上方)に配線・配管モジュール60を取り付ける。
図5に、配線・配管を取り付けた後の台枠の図(台枠の下面を上方から見た図)を示す。この状態において、枕梁15を側梁11と中梁14の下面(図では上方)にボルト締結する。この際、枕梁15の梁状部材と配線・配管モジュール60が干渉しないよう、あらかじめ配線・配管モジュール60の位置を調整しておく。図6に枕梁を取り付けた後の台枠の図(台枠の下面を上方から見た図)、図7に図6におけるB−B断面図を示す。枕梁15の車体の幅方向の両端部に配置された長手方向梁54、空気ばね受16及び中心ピン受17の背面に配置された長手方向梁55、中梁14、並びに配線・配管モジュール60の車体の幅方向の位置は、全て異なっており、互いに干渉することはない。この後、側梁11と側構体20及び側構体20と屋根構体40をボルトやリベット等の機械的締結手段で結合した後、妻構体30と端梁12、側構体20、屋根構体40をボルトやリベット等の機械的締結手段で締結する。以上の手順により製作された車体構造が、図1に示した車体構造となる。
かかる構成においては、台枠10の下面と枕梁15の上面の間の広い空間を利用して配線や配管を通すことができ、結線用のコネクタの事前の組み立てや配管の直線化も可能となるので、配線や配管の組み立てを事前にアウトワークで行うことで車体の製作現場における作業を極小化できると共に、複数の配線や配管を束ねてモジュール化することで配線や配管の車体への取り付けを容易にできる。さらに、配線・配管モジュール60を取り付けた後の車体の製作は、ボルトやリベット等の機械的締結手段により行われるので、接合時の熱の影響による配線や配管の破損を防止できる。故に、台枠10の状態での下向き作業による配線や配管の取り付けが可能となる。以上により、車体の製作に要するコストやリードタイムを短縮できる。
枕梁15の主要部材が板状部材51である本構成においては、枕梁15の強度不足が懸念されるが、幅方向、長手方向の梁状部材52〜55が台車から作用する左右方向や前後方向の荷重を負担すると共に、材料を強度の高い鋼とすることにより、連結器から作用する荷重等の運用時に作用する様々な荷重に対して十分な強度を確保している。また、集中して荷重が流れるボルト締結部においては、突出部を設けることによりボルト本数を増加すると共に、特に荷重の集中する突出部のボルトの締結間隔を縮小することで、当該部位を強化している。合わせて、出入口21が枕梁15の近傍に位置する本実施形態では、側梁11の位置における枕梁15の突出部間の距離W1を出入口21の幅W2より大きくすることにより、ボルト締結部を流れる荷重を確実に側構体に伝達するようにしている。
ここで、本実施形態においては、枕梁15が鋼製であったが、アルミニウム合金製であっても、同様の効果を発揮するものである。この場合、枕梁15の板状部材51の板厚を大きくする必要があり、配線や配管のための空間が縮小されるが、枕梁15を軽量化できる可能性がある。また、この場合、同一材料となる側梁11、中梁14と枕梁の結合を接合で行うことができる。ただし、接合時の熱の影響により配線や配管が破損しないよう、施工時には十分に注意する必要がある。
また、本実施形態においては、側梁11、中梁14と枕梁15の結合をボルトで行っていたが、リベットで行っても同様の効果を発揮するものである。この場合、枕梁15の再締結が困難となるが、作業時間を短縮できる可能性がある。
さらに、本実施形態においては、側梁11と中梁14の下面に枕梁15を結合していたが、側梁11と中梁14の側面に枕梁15を結合しても、同様の効果を発揮するものである。この場合、枕梁15を分割して構成する必要があるので、製作に手間を要するが、中梁14の高さを大きくできるので、強度的に有利となる。
図8は、この発明による車体構造の他の実施形態を示すA部を拡大して示す斜視図(図1参照)である。
枕梁15の構造を除く車体構造及び配線・配管の車体への取り付け手順は、図1〜7に示した実施形態と同様であり、それらの構成、材質、手順等についての説明は省略する。また、本実施形態を示す図や説明に用いる既出の符号については、図1〜7に示した実施形態と同一である。
枕梁15は、アルミニウム合金製の下面板状部材71と上面板状部材72とそれらを接続する複数のリブ73(一部のみ符号で示す)より成る複合構造体であり、複数の押出形材と板材を接合することにより構成される。台車側の部品である空気ばねと中心ピンを結合する空気ばね受16、中心ピン受17は、精度良く台車と結合できるよう、台車側の部品の形状に合わせて平滑に仕上げている。また、枕梁15は、側梁11、中梁14の位置において、台枠10の長手方向両側に突出している。側梁11の位置における突出部の端部間の台枠10の長手方向の距離W1は、枕梁15に近接して配置された出入口21の幅W2よりも大きい。上面板状部材72は、側梁11の位置におけるボルト締結部56(一部のみ符号で示す)において側梁11の下面に、また中梁14の位置におけるボルト締結部57(一部のみ符号で示す)において中梁14の下面にボルト締結される。中梁14の位置における前記突出部を除いたボルト締結部57においては、下面板状部材71に形成したボルト締結用穴74を介して、上面板状部材72と中梁14の下面がボルト締結される。ボルト締結部56,57の台枠10の長手方向の締結間隔は、前記突出部の端部において小さくなっている。なお、側梁11と中梁14の下面は、台枠10の下面から車体の上下方向に同一の距離だけ離れているので、枕梁15は台枠10と略平行な状態で存在し、台枠10の下面と上面板状部材72の上面の間に十分な空間が存在している。
台枠10の下面には、車体の長手方向に沿って、複数の配線や配管を束ねた配線・配管モジュール60が結合される。配線・配管モジュール60の台枠10の下面への結合方法は、ネジ、ボルト、接着等、配線・配管モジュール60の形態、材質等に合わせて、適切な方法が選択される。各々の機器に結合される配線や配管は、各々の機器の近傍で配線・配管モジュール60から分岐される。台車周りにおいて、配線・配管モジュール60は、台枠10の下面と枕梁15の上面板状部材72の上面の間の空間を通っている。
かかる構成においては、台枠10の下面と枕梁15の上面の間の広い空間を利用して配線や配管を通すことができ、結線用のコネクタの事前の組み立てや配管の直線化も可能となるので、配線や配管の組み立てを事前にアウトワークで行うことで車体の製作現場における作業を極小化できると共に、複数の配線や配管を束ねてモジュール化することで配線や配管の車体への取り付けを容易にできる。さらに、配線・配管モジュール60を取り付けた後の車体の製作は、ボルトやリベット等の機械的締結手段により行われるので、接合時の熱の影響による配線や配管の破損を防止できる。故に、台枠10の状態での下向き作業による配線や配管の取り付けが可能となる。以上により、車体の製作に要するコストやリードタイムを短縮できる。
本構成においては、枕梁15を複合構造体としているので、アルミニウム合金を材料に用いた場合でも、台車や連結器から作用する荷重等の運用時に作用する様々な荷重に対して十分な強度を確保できる。一方で、枕梁15の高さが大きくなるので、中梁14の高さが縮小されると共に、配線・配管のための空間が縮小される。また、集中して荷重が流れるボルト締結部においては、突出部を設けることによりボルト本数を増加すると共に、特に荷重の集中する突出部のボルトの締結間隔を縮小することで、当該部位を強化している。合わせて、出入口21が枕梁15の近傍に位置する本実施形態では、側梁11の位置における枕梁15の突出部間の距離W1を出入口21の幅W2より大きくすることにより、ボルト締結部を流れる荷重を確実に側構体に伝達するようにしている。
本実施形態においては、枕梁15がアルミニウム合金製であったが、鋼製であっても、同様の効果を発揮するものである。この場合、枕梁15の質量は増加するが、強度が高いため、枕梁15の高さを小さくでき、配線や配管のための空間を拡張できる可能性がある。
また、本実施形態においては、側梁11、中梁14と枕梁15の結合をボルトで行っていたが、接合やリベットで行っても同様の効果を発揮するものである。接合の場合、結合部の信頼性は高くなるが、接合時の熱の影響により配線や配管が破損しないよう、施工時には十分に注意する必要がある。リベットの場合、枕梁15の再締結が困難となるが、作業時間を短縮できる可能性がある。
さらに、本実施形態においては、側梁11と中梁14の下面に枕梁15を結合していたが、側梁11と中梁14の側面に枕梁15を結合しても、同様の効果を発揮するものである。この場合、枕梁15を分割して構成する必要があるので、製作に手間を要するが、中梁14の高さを大きくできるので、強度的に有利となる。
本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の各請求項の記載又は課題を解決するための手段の項の記載に基づいて定められるが、当業者がそれから容易に置き換えられる範囲にも及ぶものである。
1…車体
10…台枠 11…側梁
12…端梁 13…連結器受
14…中梁 15…枕梁
16…空気ばね受 17…中心ピン受
20…側構体 21…出入口
30…妻構体 40…屋根構体
51…板状部材
52,53…幅方向梁
54,55…長手方向梁
56,57…ボルト締結部
60…配線・配管モジュール
71…下面板状部材 72…上面板状部材
73…リブ 74…ボルト締結用穴

Claims (7)

  1. 車体幅方向の両端部において車体長手方向に延びて設けられた側梁と、車体幅方向に延びて設けられた枕梁と、前記枕梁と交差し且つ車体端部側に向かって車体長手方向に延びて設けられた中梁とを結合した台枠を備える車体構造において、
    前記側梁及び前記中梁の下面又は側面に前記枕梁が結合され、
    前記側梁の下面と前記中梁の下面は、前記台枠の下面から車体の上下方向に同一の距離だけ離れた位置に配置され、前記側梁の下面と前記中梁の下面に締結される、前記枕梁の板状部材により空間を形成し、該空間に配線や配管を束ねたモジュール構造が通されていること、
    を特徴とする車体構造。
  2. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記中梁は、アルミニウム合金製であり、前記台枠に接合されていること、
    を特徴とする車体構造。
  3. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記枕梁は、車体幅方向に延伸する板状部材と車体幅方向又は車体長手方向又は両方向に延伸する複数の梁状部材から構成されていること、
    を特徴とする車体構造。
  4. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記枕梁は、前記側梁及び前記中梁の下面又は側面に機械的締結手段で締結されていること、
    を特徴とする車体構造。
  5. 請求項に記載された車体構造において、
    前記側梁及び前記中梁に締結される部位の前記枕梁の車体長手方向の両端部における締結間隔は、前記両端部の間における締結間隔より小さいこと、
    を特徴とする車体構造。
  6. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記枕梁は、前記側梁及び前記中梁に結合される部位の車体長手方向の長さがその他の部位の車体長手方向の長さより長いこと、
    を特徴とする車体構造。
  7. 請求項1に記載された車体構造において、
    前記枕梁は、鋼製であること、
    を特徴とする車体構造。
JP2011132600A 2011-06-14 2011-06-14 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造 Active JP5685494B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011132600A JP5685494B2 (ja) 2011-06-14 2011-06-14 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造
EP12800090.8A EP2722246B2 (en) 2011-06-14 2012-05-18 Vehicle body structure adapted for use in railroad vehicle and provided with wire/pipe module, and method for manufacturing same
BR112013031902A BR112013031902A2 (pt) 2011-06-14 2012-05-18 estrutura de corpo de veículo adaptada para uso em veículo ferroviário e proporcionado com módulo de fio/tubo, e método para fabricação do mesmo
EP18188029.5A EP3431357B2 (en) 2011-06-14 2012-05-18 Vehicle body structure adapted for use in railroad vehicle and provided with wire/pipe module, and method for manufacturing same
PCT/JP2012/062855 WO2012172925A1 (ja) 2011-06-14 2012-05-18 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造及びその製作方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011132600A JP5685494B2 (ja) 2011-06-14 2011-06-14 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013001198A JP2013001198A (ja) 2013-01-07
JP5685494B2 true JP5685494B2 (ja) 2015-03-18

Family

ID=47356919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011132600A Active JP5685494B2 (ja) 2011-06-14 2011-06-14 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造

Country Status (4)

Country Link
EP (2) EP2722246B2 (ja)
JP (1) JP5685494B2 (ja)
BR (1) BR112013031902A2 (ja)
WO (1) WO2012172925A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112013002072B4 (de) * 2012-04-17 2017-02-23 Hitachi, Ltd. Schienenfahrzeugaufbaustruktur
CN103661472B (zh) * 2013-12-13 2016-02-10 齐齐哈尔轨道交通装备有限责任公司 一种铁路货车转向架及其枕梁
CN104691563B (zh) * 2015-03-20 2017-05-24 南车株洲电力机车有限公司 一种机车驾驶室及其底架
CN104760603B (zh) * 2015-04-10 2017-09-08 中车南京浦镇车辆有限公司 地铁车辆底架设备安装结构
JP6577812B2 (ja) * 2015-10-01 2019-09-18 川崎重工業株式会社 鉄道車両の台枠構造
EP3392118B1 (en) * 2015-12-17 2021-06-02 Hitachi, Ltd. Body bolster and railroad vehicle structure provided with same
RU190798U1 (ru) * 2019-06-14 2019-07-12 РЕЙЛ 1520 АйПи ЛТД Рама железнодорожного транспортного средства
CN110588693B (zh) * 2019-10-08 2021-07-16 中车株洲电力机车有限公司 一种轨道车辆枕梁、底架及底架焊接方法
US20220332355A1 (en) * 2020-07-06 2022-10-20 Hitachi, Ltd. Body bolster structure for railway vehicle, and railway vehicle
RU210622U1 (ru) * 2021-11-09 2022-04-22 Общество С Ограниченной Ответственностью "Рейл1520 Ай Пи" (Ооо "Рейл1520 Ай Пи") Рама железнодорожного транспортного средства

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2366709A (en) * 1939-09-22 1945-01-09 Budd Edward G Mfg Co Rail car underframe
US2280146A (en) * 1940-04-20 1942-04-21 Duryea O C Corp Car construction
US2309024A (en) * 1941-02-07 1943-01-19 Bethlehem Steel Corp Center brace for car bolsters
BE558398A (ja) * 1956-06-18
US4030424A (en) * 1975-04-29 1977-06-21 Acf Industries, Incorporated Rigid railway car truck
JPS51140907U (ja) * 1975-05-07 1976-11-13
JPS5854974A (ja) 1981-09-28 1983-04-01 三菱電機株式会社 ゴルフ練習器
JPS5854974U (ja) * 1981-10-12 1983-04-14 財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道車両台枠
JPS592965A (ja) * 1982-06-25 1984-01-09 日本車輌製造株式会社 鉄道車両の車体
JPH01156167A (ja) 1987-12-14 1989-06-19 Toshiba Corp 機関車の車体台枠
JPH0347273U (ja) * 1989-09-18 1991-05-01
FR2776609B1 (fr) 1998-03-25 2000-06-02 Anf Ind Traverse-pivot cruciforme pour vehicules ferroviaires ou analogues, et vehicules equipes d'une telle traverse-pivot
JP3868203B2 (ja) * 2000-11-07 2007-01-17 近畿車輌株式会社 鉄道車両の台枠における枕梁・床結合構造
JP2002178913A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Hitachi Ltd 鉄道車両の車体
JP4514045B2 (ja) * 2005-02-17 2010-07-28 東日本旅客鉄道株式会社 低床式鉄道車両の車体・台車構造
JP2006290027A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Hitachi Ltd 車両構体
JP4849971B2 (ja) * 2006-06-21 2012-01-11 川崎重工業株式会社 連結緩衝装置の取り付け構造
JP2009255641A (ja) 2008-04-14 2009-11-05 Hitachi Ltd 車体構造
JP5227234B2 (ja) * 2009-01-05 2013-07-03 株式会社日立製作所 鉄道車両用の車体構造
JP5468291B2 (ja) 2009-04-23 2014-04-09 株式会社東芝 機関車車体構造
JP2012006461A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Hitachi Ltd 軌条車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013001198A (ja) 2013-01-07
EP3431357B1 (en) 2019-12-25
BR112013031902A2 (pt) 2016-12-13
EP3431357A1 (en) 2019-01-23
EP3431357B2 (en) 2023-01-25
EP2722246B2 (en) 2021-11-10
WO2012172925A1 (ja) 2012-12-20
EP2722246A4 (en) 2015-03-04
EP2722246A1 (en) 2014-04-23
EP2722246B1 (en) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5685494B2 (ja) 配線・配管モジュールを備える鉄道車両の車体構造
EP2110291B1 (en) Car body structure for a railway vehicle
EP2204309B1 (en) Car body structure
JP5976119B2 (ja) 車両構体
CN104507781B (zh) 铁路车辆的转向架构架
WO2013157464A1 (ja) 軌条車両構体
JP6791706B2 (ja) 軌条車両構体
JP6916125B2 (ja) 軌条車両構体
JP6868114B2 (ja) 負荷配分素子を有し、ピボットピンを収容するための横梁
JP6359170B2 (ja) 鉄道車両
JP5730415B2 (ja) 鉄道車両
CN104859719A (zh) 汽车的车身构造
JP6462534B2 (ja) 軌条車両構体
JP2006082652A (ja) 鉄道車両の車体組立て方法とそれを用いた鉄道車両の車体
JP5903108B2 (ja) 軌条車両
JP2016037188A (ja) 軌条車両構体
JP5432733B2 (ja) 鉄道車両構体
GB2567931B (en) Railway vehicle body structure
JP5466114B2 (ja) 鉄道車両構体
JP6622097B2 (ja) 鉄道車両構体
CN113771893B (zh) 车体及磁悬浮车辆
JP2010254123A (ja) 継手構造
JP2024001981A (ja) 軌条車両
CN105108680A (zh) 一种铁路货车浴盆组装定位装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5685494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150