JP2010254123A - 継手構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】FRP製の上部構体を破損させることなく台枠に結合することができる継手構造を提供する。
【解決手段】軌道系交通車両10が台枠2とその台枠2上に設けられた上部構体3とを有し、その上部構体3が、上記台枠2から上方に延びる芯材41の内面と外面とを繊維強化複合材料からなるスキン材5で覆って形成されたサンドイッチ構造体6を有し、そのサンドイッチ構造体6を締結部材7により上記台枠2に結合するための継手構造1であって、上記芯材41と上記台枠2との間に上記芯材41の下端から上記台枠2の側面まで延びる金属製のフレーム材8を設けると共に、そのフレーム材8の内面と外面とを上記スキン材5で覆ってサンドイッチ構造の結合部9を形成し、その結合部9を上記締結部材7により上記台枠2の側面に固定したものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、軌道系交通車両の上部構体と台枠とを接合するための継手構造に関するものである。
従来の鉄道車両の構体(上部構体)は主にステンレスやアルミニウム合金で製作されており、上部構体に組み込まれたフレームと台枠とで、剛性と強度とを確保する構造になっている(例えば特許文献1参照)。
このような鉄道車両において、ステンレスやアルミニウム合金などの金属材料以外に繊維強化複合材料を用いたものもあるが、従来、繊維強化複合材料(FRP)の適用については、鉄道車両の先頭部分のカバーへの適用に限られている。
このように、従来の車両では、FRPの適用は先頭部分のカバー等に限定されていたため、その結合方法はFRPにボルト締結のためのインサート金具を設けて、ボルト締結しているのがほとんどである。
特開2007−55345号公報
ところで、本願発明者らは、走行輪がゴムタイヤである新交通システム車両の軽量化を図るために、上部構体の全体にFRPを適用することを検討した。
しかし、上部構体全体をFRP製とする場合、台枠と上部構体の結合部には非常に大きな力が加わるため、上述したインサート金具による従来の方法では結合部の強度に問題がある。
また、FRPにボルト孔をあけて台枠とボルトで直接固定する方法もあるが、その場合にはFRP側のボルト孔がベアリング破壊する可能性もあり問題である。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、FRP製の上部構体を破損させることなく台枠に結合することができる継手構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、軌道系交通車両が台枠とその台枠上に設けられた上部構体とを有し、その上部構体が、上記台枠から上方に延びる芯材の内面と外面とを繊維強化複合材料からなるスキン材で覆って形成されたサンドイッチ構造体を有し、そのサンドイッチ構造体を締結部材により上記台枠に結合するための継手構造であって、上記芯材と上記台枠との間に上記芯材の下端から上記台枠の側面まで延びる金属製のフレーム材を設けると共に、そのフレーム材の内面と外面とを上記スキン材で覆ってサンドイッチ構造の結合部を形成し、その結合部を上記締結部材により上記台枠の側面に固定したものである。
好ましくは、上記サンドイッチ構造体が上記上部構体の強度を確保するための構造部材をなし、上記芯材が金属製のハニカム構造体から形成されたものである。
好ましくは、上記フレーム材の内面を覆うスキン材と外面を覆うスキン材とが、上記フレーム材の下端にて互いに接合されたものである。
好ましくは、上記結合部に上記軌道系交通車両のドアレールを取り付けるための段差部が形成され、その段差部のフレーム材に上記ドアレールがレール締結部材により結合されると共に、その締結力により上記ドアレールを介して上記段差部のスキン材が上記フレーム材に押し付けられたものである。
本発明によれば、FRP製の上部構体を破損させることなく台枠に結合することができるという優れた効果を発揮するものである。
図1は、本発明に係る一実施形態による継手構造が適用された軌道系交通車両の概略側面図である。 図2は、本実施形態による軌道系交通車両の概略側面図であり、サンドイッチ構造体の芯材を示したものである。 図3は、本実施形態による軌道系交通車両の概略斜視図であり、台枠を示したものである。 図4は、本実施形態の継手構造の側断面図である。 図5は、第2の実施形態による継手構造の側断面図である。 図6は、第3の実施形態による継手構造の側断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
(第1の実施形態)
本実施形態の継手構造は、軌道系交通車両として新交通システム車両を対象とする。なお、ここでいう新交通システム車両とは、ガイドレール(案内軌条)にガイドされつつ走行路(専用軌道)をゴムタイヤで無人自動走行する車両であり、所謂APM(Automated People Mover)車両も含む。
図1から図3に基づき本実施形態の新交通システム車両(以下、車両という)の概略構造を説明する。
図1に示すように車両10は、ゴムタイヤなどの走行輪を有する台車101と、その台車101に支持され車両長手方向(前後方向)に延びる車体102とを備える。その車体102は、台車101が前部と後部とに各々取り付けられた台枠2と、その台枠2上に設けられた上部構体3とを有する。
図3に示すように、台枠2は、前後に延びる一対の側梁21と、それら側梁21の間に掛け渡され車幅方向に延びる端部梁22および複数の枕梁23と、それら枕梁23と端部梁22との間に掛け渡され前後に延びる台車支持梁24とを有する。この台枠2は金属製(例えば鋼製)である。
図1に戻り、上部構体3は、車両10の前端面および後端面を区画する妻部31(妻構体)と、車両10の車幅方向の側面を区画する側部33(側構体)と、天井面を構成する天井部34(屋根構体)とを備える。
各妻部31にはエンドウインドウ311が設けられる。それらエンドウインドウ311は、台枠2から上方に所定の間隔を隔てて配置される。
側部33には、複数(図例では2つ)のドア331と複数(図例では3つ)のサイドウインドウ332とが設けられる。ドア331は、側部33の前部と後部とに各々配置される。それらドア331は、側部33の外面に沿って前後にスライドするスライドドアであり、側部33の外面にはドア331のための開口部とドアレール335(図4参照)を取り付けるための段差部336とが形成される。図例の車両10では、美観の点から段差部336が側部33のほぼ全長に亘り前後に延長して形成される。
サイドウインドウ332は、前側の妻部31とドア331との間と、2つのドア331の間と、後側のドア331と妻部31との間とに各々配置される。それらサイドウインドウ332は、台枠2から上方に所定の間隔を隔てて配置される。
本実施形態の上部構体3は、軽量化を図るために繊維強化複合材料(以下、FRPという)を用いて一体的に形成されており、FRPからなるスキン材5(図4参照)で芯材(41−43)を包んで形成されたサンドイッチ構造体を有する。
図例では、図1に斜線部で示すように、台枠2とエンドウインドウ311との間の妻部31、台枠2とサイドウインドウ332との間の側部33、および天井部34がサンドイッチ構造体からなる。詳しくは後述するが、これらのサンドイッチ構造体のうちの側部33のものが、本実施形態の継手構造により台枠2の側梁21に接合される。
図2に示すように、側部33のサンドイッチ構造体の芯材は、各サイドウインドウ332の下方に配置された側面視ほぼ長方形状のコア材41と、各コア材41の前後両側に各々配置され上下に延びるサイドフレーム42、43とで構成される。
コア材41は、金属製のハニカム構造体から形成され、例えばアルミハニカムからなる。このコア材41を芯材とするサンドイッチ構造体は、上部構体3の強度および剛性を確保するための構造部材をなす。なお、天井部34と妻部31のサンドイッチ構造体も、芯材が金属製のハニカム構造体(コア材)から形成されており構造部材をなす。
サイドフレーム42、43は、前側のサイドウインドウ332の前端および後側のサイドウインドウ332の後端とほぼ同じ前後位置に各々配置された端部サイドフレーム42と、各ドア331の前後の両側に配置されたドアサイドフレーム43とからなる。これらサイドフレーム42、43は、金属製であり例えば鋼管などからなる。
次に、図4に基づき本実施形態の継手構造を説明する。以下の説明では、芯材がコア材41であるサンドイッチ構造体(以下、サンドイッチ材6という)を台枠2に結合する継手構造1についてのみ説明を行い、芯材がサイドフレーム42、43であるサンドイッチ構造体の継手構造については、芯材が異なる以外は同様の構造を有することから説明を省略する。
図4に示すように、FRP製の上部構体3は、金属製のフレーム材8を挟み込むように成形されたFRPのスキン材5、ならびにスキン材5の面外曲げに対する剛性を高めるためのアルミハニカムのコア材41で構成される。その上部構体3と金属製の台枠2とは、ロックボルト7などを介して結合された継手構造1とされる。
すなわち、継手構造1は、締結部材をなすロックボルト7およびナット(図示せず)によりサンドイッチ材6を台枠2に結合するためのものであり、コア材41と台枠2の側梁21との間にコア材41の下端から側梁21の側面211まで延びる金属製のフレーム材8を設けると共に、そのフレーム材8の内面と外面とをFRPのスキン材5で覆ってサンドイッチ構造の結合部9を形成し、その結合部9をロックボルト7により側梁21の側面211に固定して構成される。本実施形態の継手構造1では、さらに、結合部9がブラケット91を介して台枠2に固定される。また、結合部9に、車両10のドアレール335を取り付けるための段差部336が形成される。
より具体的には、台枠2の側梁21は断面コ字状に形成されており、上下に延びる側面211と、その側面211の上端と下端とから車幅方向内側に延びる上面212および下面(図示せず)とを有する。
コア材41は、側梁21の上面212の上方に間隔を隔てて、かつ側梁21の側面211よりも車幅方向内側に配置される。コア材41は、車幅方向から視てハニカム形状を有する。
図2に示すように、フレーム材8は、コア材41と側梁21との間に配置され、コア材41に沿って前後に延びる。図例では、フレーム材8は、コア材41の前方に隣接するサイドフレーム42(43)の下端から、コア材41の後方に隣接するサイドフレーム43(42)の下端まで延びる。
図4に戻り、フレーム材8は、断面ほぼL字状に形成され、側梁21の上に配置され車幅方向に延びる基部81と、側梁21の車幅方向外側に配置され上下に延びる延出部82とを有する。
図例のフレーム材8は、基部81が中空状(閉断面形状)に形成され、その基部81の車幅方向外側の端部から延出部82が連続して下方に突出する。このフレーム材8は例えば異形鋼管からなる。
フレーム材8の基部81は、その内面(車幅方向内側の側面)がコア材41の内面と面一に配置され、外面がコア材41のよりも外側に位置する。より具体的には、基部81は、上述したドアレール335のための段差部336を構成すべく、コア材41よりも外側にほぼドアレール335の幅だけ張り出すると共に、その張出し部分がコア材41の直下の部分よりも一段低く形成される。その張出し部分(段差部336のフレーム材8)の上に、ドアレール335がレール締結部材をなす複数のドアレール固定用ボルト(図示せず)により結合される。それらドアレール固定用ボルトはドアレール335に沿って間隔を隔てて配置される。なおレール締結部材は、ドアレール固定用ボルトに限定されずリベットなどの他の締結部材でもよい。
延出部82は、基部81から下方に側梁の側面211に沿って所定長さ延出する。その延出部82には後述する円孔穴部が形成される。
以上のように構成されたフレーム材8は、その内面と外面とがスキン材5により覆われる。具体的には、コア材41の内面を覆うスキン材5が、下方に連続してフレーム材8の内面に沿って延びてフレーム材8の内面が覆われる。同様に、コア材41の外面を覆うスキン材5が、下方に連続してフレーム材8の外面に沿って延びてフレーム材8の外面が覆われる。それらフレーム材8の内面および外面を覆うスキン材5は、延出部82の下端まで各々延び、その下端にて互いに接合されている。
これらスキン材5は、基本的にはスキン材5の成形時にFRPの樹脂によりフレーム材8およびコア材41に接着される。また、段差部336のスキン材5は、ドアレール固定用ボルトの締結力によりドアレール335を介してフレーム材8に押し付けられる。スキン材5は、例えば強化材がガラス繊維であるGFRPや、カーボン繊維であるCFRPから形成される。
ロックボルト7は、図示しないナットとの間にフレーム材8の延出部82と側梁21の側面211とを挟み込んで、それら側面211と延出部82とを車幅方向に締結する。このロックボルト7を通すための孔(以下、円孔穴部という)が、延出部82と延出部82の内側および外側のスキン材5と側梁21とを貫通して形成される(図示せず)。これらロックボルト7と円孔穴部とは、フレーム材8に沿って前後に間隔を隔てて複数設けられる。
ブラケット91は、フレーム材8の車幅方向内側に配置され、フレーム材8に沿って前後方向に延びる。そのブラケット91は、断面L字に形成され、側梁21の上面212に溶接などにより接合されると共に、フレーム材8の基部81にリベット92などの締結部材により接合される。このブラケット91により、フレーム材8の基部82が側梁21の上面212に結合される。
以上の上部構体3は、例えば、オートクレーブ成形などにより成形、製造される。その製造方法の一例を説明すると、まず、上部構体3の外形(外面)を成形するための成形面が予め形成されたメス型を用意し、そのメス型内に繊維(強化材)と樹脂とを充填して外側のスキン材5を形成する。
次に、その外側のスキン材5の内面における所定の位置に、芯材(コア材41、サイドフレーム42、43)とフレーム材8とを配置し、それら芯材およびフレーム材8の上から繊維と樹脂とを充填して内側のスキン材5を形成する。これによりサンドイッチ構造体とサンドイッチ構造の結合部9とを有するFRP製の上部構体3が一体成形される。
次に本実施形態の継手構造1の作用を説明する。
上述のように一体成形された上部構体3を台枠2に取り付けるには、まず、台枠2の側梁21にブラケット91を取り付けた後、その台枠2と上部構体3とを互いに位置合わせする。次に、位置合わせした状態で、側梁21の側面211と上部構体3の結合部9(延出部82)とに円孔穴部を共あけし、かつ結合部9(基部81)とブラケット91とにリベット92を通すためのリベット孔を共あけする。その後、結合部9と側梁21とをロックボルト7で締結し、かつ結合部9とブラケット91とをリベット92で締結する。
この締結の際に、本実施形態の継手構造1では、FRP製の上部構体3の結合部9に金属製のフレーム材8を内蔵しているため、ロックボルト7(およびリベット92)による締結時のFRPの面外圧縮破壊を軽減、抑制することができる。
すなわち、鋼製の台枠2と上部構体3とを結合する結合部9(円孔穴部やリベット孔などの縁部)には、ロックボルト7およびリベット92から圧縮荷重がかかるが、本実施形態では、その圧縮荷重が金属製のフレーム材8により負担されるため、円孔穴部やリベット孔の周りのスキン材5におけるベアリング破壊の発生が防止される。
このように本実施形態によれば、結合部9の円孔穴部やリベット孔の周りのFRP面がロックボルト7(およびリベット92)から受ける圧縮荷重を、金属製のフレーム材8が負担するため、FRPのベアリング破壊を防止することができ、その結果、FRP製の上部構体3を破損させることなく台枠2に結合することができる。
また、フレーム材8が圧縮荷重を負担するため、フレーム材8を設けない場合に比べて、ロックボルト7およびリベット92の締結力を強くすることができ、これにより上部構体3と台枠2との結合強度を高めることができる。
つまり、FRP製上部構体3の結合部9の付近について金属製のフレーム材8をFRPでサンドイッチしたハイブリッド構造とすることで、ロックボルト7やリベット92を介して上部構体3と鋼製の台枠2との強固な結合を実現することができる。金属製のフレーム材8により結合部9の剛性についても大幅に高めることができ、さらにベースとなるフレーム材8の形状を工夫することで、FRPのみの構造と比べて剛性も高くすることができる。
また、一般に、段差を有する部材をFRPで覆う場合、段差の角でFRPが剥離してしまう虞がある。本実施形態では、段差部336にドアレール335を設置することが可能でありドアレール335をフレーム材8にドアレール固定用ボルトなどで結合して、ドアレール335とフレーム材8との間にスキン材5を挟み込むことでスキン材5(FRP)の剥離を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5に基づき第2の実施形態を説明する。本実施形態は、上述の第1の実施形態とは、上部構体3が台枠2に接着剤により接着される点とブラケット91が省略される点とで異なり、その他は実質的に同じである。したがって、上述の第1の実施形態と同一の要素については、図中同一符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態の継手構造11では、上部構体3の結合部9と台枠2の側梁21の側面211および上面212との間に構造用接着剤(メタクリレート系接着剤など)からなる接着層93が形成される。その接着層93は、フレーム材8に沿って前後に延びフレーム材8(結合部9)のほぼ全長に亘り設けられる。
この継手構造11では、側梁21の上面と基部81の下面(スキン材5)との間の接着層93により、上部構体3と側梁21とが上下に結合され、側梁21の側面211と延出部82の内面(スキン材5)との間の接着層93により、上部構体3と側梁21とが車幅方向に結合される。すなわち、接着層93によって、ロックボルト7による車幅方向の結合が補強される。
また、本実施形態では、台枠2のブラケット91が省略されており、結合部9のリベット92がスキン材5をフレーム材8に接合することでスキン材5の剥離が防止される。
本実施形態によれば、接着剤を用いて結合部9(内側のスキン材5)を台枠2に結合することから、結合のためのロックボルト7の数を減らすことができる。さらに、スキン材5にCFRPを利用する場合には、接着層93により台枠2とスキン材5との絶縁性が確保されるので電食を防止する効果がある。
(第3の実施形態)
次に、図6に基づき第3の実施形態を説明する。本実施形態は、上述の第2の実施形態とは、段差部およびリベットが省略されている点で異なり、その他は実質的に同じである。したがって、上述の第2の実施形態と同一の要素については、図中同一符号を付すに止め、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態の継手構造12では、ドアレールのための段差部が省略されており、サンドイッチ材6および結合部9の外側の側面(スキン材5)がほぼ平坦に形成される。具体的には、フレーム材8の基部81がサンドイッチ材6のコア材41とがほぼ同じ幅(車幅方向長さ)を有し、互いの内面と外面とを面一にして配置される。それら基部81とコア材41は、その外面を側梁21の外面よりも車幅方向外側に位置させて配置される。
本実施形態では、段差部を形成していないことから、段差部の角でのスキン材5の剥離の懸念がなくなり、信頼性を高めることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、様々な変形例や応用例が考えられるものである。
軌道系交通車両は、新交通システム車両に限定されず、他のゴムタイヤ式車両や鉄道車両などでもよい。
上述の実施形態では、台枠と上部構体の側部との接合に継手構造を適用したが、これに限定されず、継手構造を、台枠と上部構体の妻部との接合に適用してもよい。
結合部を台枠に締結する締結部材は、ロックボルト7に限定されずリベットなど様々なものが考えられる。
スキン材を形成するFRPは、GFRPやCFRPなどに限定されず、様々なものが可能である。
コア材は、アルミハニカムに限定されず様々なものが可能であり、例えば、バルサ構造、ブリスタ構造のものや発泡材などが考えられる。
1 継手構造
2 台枠
3 上部構体
5 スキン材
6 サンドイッチ材(サンドイッチ構造体)
7 ロックボルト(締結部材)
8 フレーム材
9 結合部
10 車両(軌道系交通車両)
41 コア材(芯材)

Claims (4)

  1. 軌道系交通車両が台枠とその台枠上に設けられた上部構体とを有し、その上部構体が、上記台枠から上方に延びる芯材の内面と外面とを繊維強化複合材料からなるスキン材で覆って形成されたサンドイッチ構造体を有し、そのサンドイッチ構造体を締結部材により上記台枠に結合するための継手構造であって、
    上記芯材と上記台枠との間に上記芯材の下端から上記台枠の側面まで延びる金属製のフレーム材を設けると共に、そのフレーム材の内面と外面とを上記スキン材で覆ってサンドイッチ構造の結合部を形成し、その結合部を上記締結部材により上記台枠の側面に固定したことを特徴とする継手構造。
  2. 上記サンドイッチ構造体が上記上部構体の強度を確保するための構造部材をなし、上記芯材が金属製のハニカム構造体から形成された請求項1記載の継手構造。
  3. 上記フレーム材の内面を覆うスキン材と外面を覆うスキン材とが、上記フレーム材の下端にて互いに接合された請求項1または2記載の継手構造。
  4. 上記結合部に上記軌道系交通車両のドアレールを取り付けるための段差部が形成され、その段差部のフレーム材に上記ドアレールがレール締結部材により結合されると共に、その締結力により上記ドアレールを介して上記段差部のスキン材が上記フレーム材に押し付けられた請求項1から3いずれかに記載の継手構造。
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