JP5685391B2 - 消音装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の車両のエンジンから排気ガスが排出される時の音を消音する消音装置に関する。
従来、自動二輪車等の車両に搭載されたエンジンの消音装置として、排気ガスを消音装置入口から出口まで直線的に通す通路を有したストレート排気方式のものが知られている。より具体的には、外筒の内部に、エンジンからの排気ガスを通過させる内筒が略同心状に配置され、内筒と外筒との間に吸音材が装填され、エンジンから内筒の内部に導入された排気ガスを、内筒の周面にわたり形成された複数の連通孔を介して吸音材側に導くことにより、吸音材で排気音を減衰させるものが知られている(特許文献1を参照)。
当該消音装置では、内筒内部にパンチングコーン及びテールパイプがそれぞれ内筒の同心状に配置されており、内筒を通過した排気ガスをパンチングコーンを介して、内筒よりも径の小さいテールパイプに導くことにより、消音効果の一層の向上を図っている。
特開2007−292049号公報
上記の様なストレート排気方式の消音装置は、一般に、軽量化が容易であり、素早い回転数の上昇や高回転型の出力特性に向いているので、モトクロス用の自動二輪車に使用されている。モトクロスのように競技場の様なオフロードで使用する自動二輪車においては、公道を走行する自動二輪車よりも排気音量が大きくても許容されてきた。しかしながら、競技場で使用する自動二輪車であっても、排気音量に関する強化された新規制(例えば、2010年より、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)により制定された新しい音量測定法「2m-MAX」)を満たすことが求められている。
ストレート排気方式の消音装置において、吸音材で排気音をより減衰させるよう連通孔の穴径を大きくして排気通過面積を拡大したり、テールパイプの内径を縮小したり、テールパイプに連通孔を設けたりすることが検討されているが、十分な消音効果が得られていないのが現状である。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、簡単で安価な構成でありながらも、エンジンの出力低下及び重量増加を招くことなく、排気音量を効果的に低減する消音装置を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の消音装置が提供される。
すなわち、本発明の請求項1に係る消音装置は、
排気パイプからの排気ガスが流れる内筒と、
前記内筒を覆う外筒と、
前記外筒と前記内筒との間に充填された吸音材と、
前記内筒の周壁に形成された複数の連通孔と、
を備える消音装置であって、
前記内筒の上流側及び下流側には、前記内筒の内側を流れる排気ガスを前記吸音材の側に導く、上流側の排気ガス導出部及び下流側の排気ガス導出部がそれぞれ設けられ、
前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部は、それぞれ、前記内筒の周壁の一部において、前記内筒の周壁から軸芯に向けて突出した形状をして前記排気ガスの上流側に向けて開口した開口部を有し、
前記上流側の排気ガス導出部と前記下流側の排気ガス導出部との間には、前記複数の連通孔が前記内筒の軸長さ方向に並んで形成され
前記内筒の前記周壁が、周方向に部分的に切り込まれた円弧状スリットを有し、
前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部の上流側に近接するように前記円弧状スリットが形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る消音装置では、
板状体に対して前記円弧状スリットを打ち抜き加工によって形成したあと、前記円弧状スリットの下流側の近接位置に対してプレス加工を行うことによって、前記排気ガス導出部のそれぞれが、形成されることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る消音装置では、
前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部のそれぞれが、前記内筒の軸長さ方向に単列で設けられ、前記内筒の軸芯を上流側から見て、山型形状に突出するとともに、前記内筒の軸長さ方向に沿って、複数組で千鳥状に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る消音装置では、
前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部のそれぞれが、前記内筒の前記周壁上に180度の角度をなして対向配置された一対の排気ガス導出部からなり、前記内筒の軸長さ方向に沿って、複数組で千鳥状に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る消音装置では、
前記排気ガス導出部の湾曲変形面の下底部が、前記内筒の軸芯方向に前記内筒の内径の略4分の1で突出していることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る消音装置では、
排気パイプからの排気ガスが流れる内筒と、
前記内筒を覆う外筒と、
前記外筒と前記内筒との間に充填された吸音材と、
前記内筒の周壁に形成された複数の連通孔と、
を備える消音装置であって、
前記内筒の内側を流れる排気ガスを前記吸音材の側に導く排気ガス導出部が、前記内筒に設けられ、
前記排気ガス導出部は、前記内筒の周壁の一部において、前記内筒の周壁から軸芯に向けて突出した形状をして前記排気ガスの上流側に向けて開口した開口部を有し、
前記排気ガス導出部よりも上流側において、前記内筒の軸芯と直交する方向に延在する仕切体を前記内筒内にさらに備え、
前記仕切体は、前記内筒の軸芯を上流側から見て、前記排気ガス導出部において突出した縁部に大略沿うような形状で切り欠かれていることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る消音装置では、
前記内筒の軸芯を上流側から見て、前記仕切体の面積は、前記排気ガス導出部の面積よりも大きくて、且つ、前記仕切体の縁部と前記排気ガス導出部において突出した縁部との間には、隙間が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、内筒と、外筒と、外筒及び内筒の間に充填された吸音材と、内筒の周壁に形成された連通孔と、を備える消音装置において、内筒の上流側及び下流側には、内筒の内側を流れる排気ガスを吸音材の側に導く、上流側の排気ガス導出部及び下流側の排気ガス導出部がそれぞれ設けられ、上流側の排気ガス導出部及び下流側の排気ガス導出部は、それぞれ、内筒の周壁の一部において、内筒の周壁から軸芯に向けて突出した形状をして排気ガスの上流側に向けて開口した開口部を有し、上流側の排気ガス導出部と下流側の排気ガス導出部との間には、複数の連通孔が内筒の軸長さ方向に並んで形成され、内筒の周壁が、周方向に部分的に切り込まれた円弧状スリットを有し、上流側の排気ガス導出部及び下流側の排気ガス導出部の上流側に近接するように円弧状スリットが形成されている。当該構成によれば、複数の連通孔が内筒の軸長さ方向に並んで形成されることで内筒の変形が起こりやすくなっているにもかかわらず、円弧状スリットが排気ガス導出部の上流側に近接配置されることによって排気ガス導出部を形成するときに内筒の変形が防止され、大きな開口を持った排気ガス導出部の形成が可能になる。大きな開口を持った排気ガス導出部は、内筒内の排気ガスを内筒の外側により多く導くことができ、吸音材を有効利用することができ、排気音量を効果的に低減することができるという効果を奏する。
本発明に係る消音装置を装備した自動二輪車の左側面図である。 本発明の第一実施形態に係る消音装置の縦断面図である。 図2に示した消音装置を上流側から見た拡大斜視図である。 図2のIV−IV線に沿った拡大横断面図である。 本発明の第二実施形態に係る消音装置の縦断面図である。 本発明の第三実施形態に係る消音装置の縦断面図である。 本発明の第四実施形態に係る消音装置の縦断面図である。 本発明の第五実施形態に係る消音装置の縦断面図である。 図8に示した消音装置を上流側から見た拡大斜視図である。 図8のX−X線に沿った拡大横断面図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態に係る消音装置10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る消音装置10を備えた自動二輪車1を示す左側面図である。消音装置10の搭載される車両の好適な一例として、モトクロス用の自動二輪車1を示しているが、本願発明を限定するものではない。本明細書における前後方向、左右方向、及び上下方向は、自動二輪車10に乗車する運転席から見たときを基準にして、自動二輪車1等の車長方向、車幅方向、及び車高方向をそれぞれ意味している。また、本明細書における上流側、及び、下流側は、それぞれ、内筒10bの前端部19aの側、及び、内筒10bの後端部19bの側を意味している。
図1において、自動二輪車1の車体フレーム2aは、その前端部にヘッドパイプ2bを備え、ヘッドパイプ2bに対して左右方向に回動可能(操向可能)に装着されたフロントフォーク2cにより、前輪2dが軸支されている。また、スイングアーム3aの後端部には、後輪3bが軸支されている。車体フレーム2aの中央部には、エンジン3eが搭載されている。エンジン3eの上方においては、前方側に燃料タンク3cが設置され、後方側にシート3dが設置されている。
エンジン3eの排気口には、排気パイプ20が接続されている。当該排気パイプ20の後端部には消音装置10が接続されている。エンジン3eから排出された排気ガスは、排気パイプ20を通じて、消音装置10に導入され、消音装置10により排気ガスの圧力の脈動が減じられて消音されたあと、消音装置10の後端出口から外部に排出される。消音装置10は、後述するブラケット32により、車体フレーム2aに取り付けられている。
まず、図2乃至4を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る消音装置10について詳細に説明する。図2は、本発明の第一実施形態に係る消音装置10の縦断面図である。図3は、図2に示した消音装置10を上流側から見た拡大斜視図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った拡大横断面図である。
消音装置10は、排気パイプ20からの排気ガスが内側を流れる内筒10bと、この内筒10bを覆うように内筒10bに対して略同心状に配置された外筒10aと、内筒10bと外筒10aとの間に形成された消音空間11に装填された吸音材22と、を備えている。
外筒10aは、例えばアルミニウム合金材料からなり、車高方向に長寸である長円形の横断面形状を有する管状体である。外筒10aの横断面形状は、楕円形、三角形、四角形以上の多角形または円形であってもよい。外筒10aの外周面の上側中央部には、消音装置10を自動二輪車1の車体フレーム2aに固定するためのブラケット32が設けられている。
内筒10bは、例えば鉄系材料からなり、全長にわたって略均一の円形の横断面形状を有する直管である。内筒10bの内側と消音空間11とを連通する複数の小さな連通孔12が、内筒10bの周壁13に設けられている。内筒10bの上流側の前端部19aは、排気パイプ20の内周面に対して嵌合しているとともに溶接固定されている。
前記外筒10aの上流側の前端部と排気パイプ20とは、排気パイプ20を覆うテーパー連結管24により連結固定されている。テーパー連結管24の前端部は、排気パイプ20の外周面に嵌合しているとともに溶接固定されている。テーパー連結管24の後端部は、外筒10aの前端部の内周面に対して、嵌合しているとともに、シール剤を介してボルト又はリベットで連結固定されている。
外筒10aの下流側の後端部においては、テールエンド管34がエンドプレート36と共に複数のリベット38により連結されている。テールパイプ30は、テールエンド管34とエンドプレート36とによって支持されている。テールパイプ30の上流側の前端部は、エンドプレート36の内側端部に対して溶接固定されている。テールパイプ30の下流側の後端部は、テールエンド管34の後端開口部に対して溶接固定されている。内筒10bの後端部19bがテールパイプ30の前端部に嵌入されている。
上記構成により、排気パイプ20を通じて導入された排気ガスを外部に排出する消音装置10の排気通路が、内筒10b及びテールパイプ30に形成されている。
吸音材22は、グラスウール又はスチールウール等の繊維状の耐熱性材料からなる。吸音材22は、内筒10b、外筒10a、テーパー連結管24及びエンドプレート36で囲まれた空間であって密閉状態にある消音空間11に装填されている。なお、図2等では、吸音材22が消音空間11において六箇所に分散して図示されているが、図2等の図示はあくまで模式的なものであり、装填箇所は特に限定されない。例えば吸音材22は、消音空間11を満たすように充填されても良いし、連通穴や排気ガス導出部に対応した箇所のみに設けても良い。
内筒10bの周壁13には、2組の対の排気ガス導出部14が設けられている。各排気ガス導出部14は、内筒10bの周壁13から内筒10bの軸芯Oの側に向けて突出した形状をしている。すなわち、各排気ガス導出部14は、内筒10bの周壁13に対して凹んだ形状をしている。言いかえれば、各排気ガス導出部14は、内筒10bの軸芯Oを上流側から見て、山型形状に突出している。一対の排気ガス導出部14は、それぞれ、内筒10bの周壁13上に180度の角度をなして対向配置されている。上流側の対の排気ガス導出部14aと、下流側の対の排気ガス導出部14bとは、軸長さ方向に沿って千鳥状に離間配置されている。上流側の対の排気ガス導出部14aは、内筒10bの軸長さ方向の中心部よりも上流側に配置されている。下流側の対の排気ガス導出部14bは、上流側の対の排気ガス導出部14aよりも下流側に配置されている。
各排気ガス導出部14の上流側の周壁13との近接位置には、切込部18が形成されている。切込部18は、内筒10bの周壁13が円周方向に部分的に切り込まれた円弧状スリットである。切込部18の円周方向の両端部は、例えば曲率半径が2mmの円弧状のR面を有する。
排気ガス導出部14は、図示しない押圧工具を用いて、切込部18の近傍に位置する内筒10bの周壁13を軸芯Oに向けて押圧・変形することにより形成される。排気ガス導出部14は、軸芯Oの方向に凹んだ湾曲変形面15によって画定されて、内筒10bの前端部19aに向けて開口した開口部16を有する。凹んだ湾曲変形面15は、上流側から下流側に向けて先すぼまりの形状をしている。凹んだ湾曲変形面15の境界は、分離縁15aと左右の折り目線15bとによって画定される。分離縁15aは、各排気ガス導出部14の上流側に位置している。分離縁15aは、排気ガス導出部14に隣接した切込部18の存在で内筒10bの周壁13から切り離されることによって形成された縁部である。分離縁15aの形状は、図示しない押圧工具を用いて内筒10bの周壁13を押下変形させたときに、押圧工具の押接面の形状に応じて変化する。押圧による分離縁15aの変形につれて、内筒10bの周壁13における押圧部分がなだらかに変形して、所定の曲率半径を有する湾曲変形面15が形成される。湾曲変形面15と、当該湾曲変形面15の周囲にあって未変形の周壁13の外周面とがなす左右の境界には、左右の折り目線15bが形成される。
左右の折り目線15bと分離縁15aとによって画定された排気ガス導出部14の湾曲変形面15は、軸芯Oと直交する外側方向から見ると、左右の折り目線15bが交わる下流側の交差部がR面を有する三角形状をしている。湾曲変形した分離縁15aは、軸芯Oの上流方向から見ると、下底部15cの部分がR面を有して、軸芯Oと反対側に位置する部分が広がった逆山型形状をしている。湾曲変形面15の下底部15cにおいて画定される輪郭線は、左右の折り目線15bが交わる下流側の交差部から軸芯Oの方向に向けて斜めに延在している。すなわち、下底部15cでの輪郭線は、軸芯Oに対して所定の傾斜角度をなしている。
内筒10bに設けられた複数の小さな連通孔12は、排気ガス導出部14と切込部18とそれらの周辺部を避けるように、軸長さ方向に千鳥状に整列した状態で形成されている。軸長さ方向に整列配置された連通孔12は、円周方向にも形成されている。上流位置の複数の連通孔12が、内筒10bの前端部19aと上流側の対の排気ガス導出部14aとの間で形成されている。中間位置の複数の連通孔12が、上流側の対の排気ガス導出部14aと下流側の対の排気ガス導出部14bとの間で形成されている。下流位置の複数の連通孔12が、下流側の対の排気ガス導出部14bと内筒10bの後端部19bとの間で形成されている。
なお、上述した内筒10bは、例えば、以下のプロセスにより作製される。
ステンレス鋼板を準備して、ステンレス鋼板の所定箇所に対して、複数の切込部18及び多数の連通孔12を打ち抜き加工して、いわゆるパンチングメタルを作製する。打ち抜き加工したパンチングメタルを円筒状に丸め、パンチングメタルの両側端部を当接させた状態で熔接することにより、円筒管に加工する。円筒管の内側に受け型を挿入し、切込部18の近傍の所定位置に位置決めし、受け型の挿入された円筒管の周面を外側から押圧工具でプレス加工することにより、排気ガス導出部14を形成することができる。排気ガス導出部14を形成すべき他の位置に受け型を移動させ、押圧工具でプレス加工することにより、別の排気ガス導出部14を形成する。このような工程を繰り返すことにより、複数組の対の排気ガス導出部14を形成することができる。排気ガスの高温に耐えて、押圧工具によるプレス加工時に大きな伸びが得られる鋼板材料としては、例えばSUS304のオーステナイト系ステンレス鋼が好適である。
次に、上記第一実施形態に係る消音装置10の作用について説明する。
排気パイプ20通じて内筒10bの内側に導入された排気ガスは、一部が、上流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、上流側の対の排気ガス導出部14aを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内を直進する。上流側の対の排気ガス導出部14aにより排気ガスが消音空間11の側に効果的に導かれるので、消音空間11の側に導入される排気ガスの量が増加する。より多くの排気ガスが吸音材に導かれることにより、排気音が低減する。
内筒10b内を直進した排気ガスは、一部が、中間位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、下流側の対の排気ガス導出部14bを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内をさらに直進する。その結果、排気音がさらに低減する。
内筒10b内を直進した排気ガスの一部が、下流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11にさらに流入する。消音空間11に流入した排気ガスがエンドプレート36で行き止まりとなるために、消音空間11に存在する排気ガスが、下流位置の複数の連通孔12を通って内筒10bの内側に流入するようになる。内筒10bの下流側に存在する排気ガスは、テールパイプ30から外部に排出される。
したがって、第一実施形態に係る消音装置10によれば、2組の対の排気ガス導出部14を設けたことにより、多量の排気ガスが消音空間11に導かれるので、排気音を従来よりも効果的に低減することができる。例えば、排気ガス導出部14を全く有しない従来型の消音装置との比較で、排気音が4.8dB程度低下することを確認することができた。また、内筒10b内においても排気通路が確保されているので、排気効率の低下によるエンジン出力の低下も少ない。しかも、内筒10bに2組の対の排気ガス導出部14を設けるだけであるので、構成が簡単で安価に製造でき、重量増加もない。
第一実施形態に係る本発明を限定しない好適な数値を以下に例示する。外筒10aは、縦方向の内径が約123.2mm、横方向の内径が約87.2mmの長円形状をしている。内筒10bにおいて、外径が約42.6mm、内径が約40.6mm、長さが約347.5mmである。テールパイプ30において、外径が約42.7mm、内径が約40.7mm(下流側の後端部の内径は約38.3mm)、長さが約79.7mmである。連通孔12において、穴径が3mm、ピッチが4mmである。排気ガス導出部14の下底部15cの傾斜角度は、軸芯Oに対して約28度である。上流側の対の排気ガス導出部14aは、内筒10bの前端部19aから下流側に約107.4mmの位置に配置されている。千鳥状配置された上流側の対の排気ガス導出部14aと下流側の対の排気ガス導出部14bとがなす角度は、軸芯Oの上流側から見て、約44度である。上流側の対の排気ガス導出部14aと下流側の対の排気ガス導出部14bとの離間距離は、約96mmである。軸芯Oの上流側から見たときに、内筒10bの内径断面積に対する上流側の対の排気ガス導出部14aの占有面積は、約37%(片側の排気ガス導出部14aでは約18.5%)である。
次に、図5を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る消音装置10について説明するが、第一実施形態及び第二実施形態の基本的な構成が共通するので、第一実施形態と共通する部分の説明を省略して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
第二実施形態に係る消音装置10は、第一実施形態に係る消音装置10との比較において、上流側の対の排気ガス導出部14aと下流側の対の排気ガス導出部14bとの両者が、上流側にシフトして配置されていることが相違している。
より上流側にシフト配置された対の排気ガス導出部14aは、内筒10bの前端部19aと排気パイプ20とが嵌合して溶接固定された部分より僅かに下流側の位置(内筒10bの前端部19a)に設けられている。すなわち、より上流側にシフト配置された対の排気ガス導出部14aは、最上流位置に配置されている。より上流側にシフト配置された対の排気ガス導出部14aの上流側には、複数の連通孔12が設けられていない。内筒10b等の長さは、第一実施形態のものと同じであるので、上流側の対の排気ガス導出部14aがより上流側にシフト配置されていることに対応して、下流位置の複数の連通孔12の長さが長くなっている。上流側の対の排気ガス導出部14aがより上流側にシフト配置されることに伴って、下流側の対の排気ガス導出部14bも上流側にシフト配置される。その結果、下流側の対の排気ガス導出部14bは、軸長さ方向の大略中間位置に位置することになる。
第二実施形態に係る消音装置10によれば、排気パイプ20から内筒10bに導入された排気ガスは、一部が、上流側にシフト配置された対の排気ガス導出部14aを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内を直進する。そして、内筒10b内を直進した排気ガスは、一部が、上流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、大略中間位置にある対の排気ガス導出部14bを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内をさらに直進する。さらに、内筒10b内を直進した排気ガスの一部が、下流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11にさらに流入する。消音空間11に流入した排気ガスが、複数の連通孔12を通って内筒10bの内側に戻るようになる。そして、内筒10bの下流側に存在する排気ガスは、テールパイプ30から外部に排出される。
したがって、第二実施形態に係る消音装置10によれば、上流側の対の排気ガス導出部14aを内筒10bの前端部19a(言いかえれば、最上流位置)に設けたことにより、排気ガスが早い段階で消音空間11に導かれて、排気ガスが吸音材22に接する機会が増大し、消音装置10の上流側に配置した吸音材を有効に活用できるので、排気ガスの音量を従来よりもさらに効果的に低減することができる。例えば、排気ガス導出部14を全く有しない従来型の消音装置との比較で、排気音が5.1dB程度低下することを確認することができた。
次に、図6を参照しながら、本発明の第三実施形態に係る消音装置10について説明するが、第一実施形態及び第三実施形態の基本的な構成が共通するので、第一実施形態と共通する部分の説明を省略して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
第三実施形態に係る消音装置10は、第一実施形態に係る消音装置10との比較において、上流位置の複数の連通孔12と中間位置の複数の連通孔12と下流位置の複数の連通孔12との各軸方向長さを少しずつ短くして、空いたスペースを前端部19aの領域に集約して、当該前端部19aの領域に、もう1組の対の排気ガス導出部14(最上流側の対の排気ガス導出部14)を追加配置することが相違している。
最も上流側に追加配置された対の排気ガス導出部14cは、内筒10bの前端部19aと排気パイプ20とが嵌合して溶接固定された部分より僅かに下流側の位置(内筒10bの前端部19a)に設けられている。言いかえれば、最も上流側に追加配置された対の排気ガス導出部14cは、最上流位置に配置されている。最上流位置の対の排気ガス導出部14cと、上流位置の対の排気ガス導出部14aと、下流側の対の排気ガス導出部14bという3組の対の排気ガス導出部14が、内筒10bの軸長さ方向に沿って、千鳥状に離間配置されている。内筒10bの軸芯Oの上流側から見て、千鳥状に配置された3組の対の排気ガス導出部14において、最上流位置の対の排気ガス導出部1c4及び下流側の対の排気ガス導出部14bは、それぞれ、上流位置の対の排気ガス導出部14aに対して時計回り及び反時計回りに約22度の角度をなしている。また、内筒10b等の軸方向長さは、第一実施形態のものと同じであるので、最も上流側において対の排気ガス導出部14cが追加配置されたことに対応して、上流位置の複数の連通孔12と中間位置の複数の連通孔12と下流位置の複数の連通孔12との各軸方向長さが少しだけ短くなっているが、複数の連通孔12による消音効果にはほとんど影響しない。
第三実施形態に係る消音装置10によれば、排気パイプ20から内筒10bに導入された排気ガスは、一部が、内筒10bに形成された最上流位置の対の排気ガス導出部14cを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内を直進する。そして、内筒10b内を直進した排気ガスは、一部が、上流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、中間位置の対の排気ガス導出部14aを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内をさらに直進する。内筒10b内を直進した排気ガスは、一部が、中間位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、下流側の対の排気ガス導出部14bを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内をさらに直進する。さらに、内筒10b内を直進した排気ガスの一部が、下流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11にさらに流入する。消音空間11に流入した排気ガスが、複数の連通孔12を通って内筒10bの内側に戻るようになる。そして、内筒10bの下流側に存在する排気ガスは、テールパイプ30から外部に排出される。
したがって、第三実施形態に係る消音装置10によれば、最も上流側に追加配置された対の排気ガス導出部14cを内筒10bの前端部19a(最上流位置)に設けたことにより、排気ガスが早い段階で消音空間11に導かれて、排気ガスが吸音材22に接する機会が増大する。合計で3組の対の排気ガス導出部14a,14b,14cが内筒10bに配置されているので、より多くの排気ガスを吸音材に導くことができ、さらに効果的に排気音を低減することができる。例えば、排気ガス導出部14を全く有しない従来型の消音装置との比較で、排気音が6.1dB程度低下することを確認することができた。
次に、図7を参照しながら、本発明の第四実施形態に係る消音装置10について説明するが、第三実施形態及び第四実施形態の基本的な構成が共通するので、第三実施形態と共通する部分の説明を省略して、第三実施形態との相違点を中心に説明する。
第四実施形態に係る消音装置10は、第三実施形態に係る消音装置10との比較において、内筒10bより小さめのテールパイプ30を装着していることが相違している。
テールパイプ30の前端部が内筒10bの後端部19bに挿入可能であるように、テールパイプ30の外径は、内筒10bの内径より小さく寸法構成されている。テールパイプ30は、テールエンド管34とエンドプレート36とによって支持されている。テールパイプ30の中間部分は、エンドプレート36の内側開口部に対して溶接固定されている。テールパイプ30の下流側の後端部は、テールエンド管34の後端開口部に対して熔接・固定されている。
テールパイプ30の前端部に対して、内筒10bの後端部19bが同心状に離間配置されている。本発明を限定しない好適な数値を以下に例示すれば、テールパイプ30の外径が30mmに対して、内筒10bの内径が40.6mmである。すなわち、内筒10bとテールパイプ30との間には、径方向に5.3mmの距離で離間している。
したがって、第四実施形態に係る消音装置10では、排気ガスが消音空間11を流れずに、内筒10bの内側の排気通路のみ通過して抜けてしまうことが、内筒10bよりも縮径されたテールパイプ30によって制限される。したがって、排気音を従来よりもさらに効果的に低減することができる。例えば、排気ガス導出部14を全く有しない従来型の消音装置との比較で、排気音が7.3dB程度低下することを確認することができた。
次に、図8乃至10を参照しながら、本発明の第五実施形態に係る消音装置10について説明するが、第一実施形態及び第五実施形態の基本的な構成が共通するので、第一実施形態と共通する部分の説明を省略して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。
第五実施形態に係る消音装置10は、第一実施形態に係る消音装置10との比較において、上流側の対の排気ガス導出部14aの上流側の位置に、内筒10bの軸芯Oと直交する方向に延在する仕切体40をさらに備えることが相違している。
仕切体40は、内筒10bの内周面に沿って延在する一対の支持部42と、一対の支持部42をつないで内筒10bの軸芯Oと直交する方向に延在する仕切部44と、を備えている。一対の支持部42は、それぞれ、内筒10bの内周面に対して熔接固定されている。仕切部44の縁部46は、上流側の対の排気ガス導出部14aにおける分離縁15aに大略沿うように切り欠かれた輪郭を有している。上流側の対の排気ガス導出部14aは、それぞれ、内筒10bの軸芯Oの上流側から見て、山型形状に突出した形状をしている。それぞれが山型に突出した対の排気ガス導出部14aの形状に対応して、仕切部44の縁部46は、支持部42の側が幅広くて、軸芯Oの側が幅狭いという中央部にくびれ(切欠)を有するような輪郭に形成されている。
上流側の対の排気ガス導出部14a及び仕切体40を軸芯Oの上流側から見ると、仕切部44の縁部46と上流側の対の排気ガス導出部14aの分離縁15aとの間には、隙間50が形成されている。なお、軸芯Oの上流側から見た場合に、仕切部44の縁部46が上流側の対の排気ガス導出部14aの分離縁15aと重複して、隙間50が形成されていない形態であってもよい。また、軸芯Oを上流側から見たとき、仕切体40の開口面積が上流側の対の排気ガス導出部14aの開口面積よりも大きいように構成されていてもよい。
第五実施形態に係る消音装置10によれば、排気パイプ20から内筒10bに導入された排気ガスは、一部が、上流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、仕切体40に突き当たることにより上流側の対の排気ガス導出部14aに導かれて上流側の対の排気ガス導出部14aを介して消音空間11に流入し、残りが、隙間50を通して内筒10b内を直進する。仕切体40により排気ガスが消音空間11の側に効果的に導かれるので、消音空間11の側に導かれる排気ガスの量が増加する。
隙間50を通して内筒10b内を直進した排気ガスは、一部が、中間位置の複数の連通孔12を通って消音空間11に流入し、一部が、下流側の対の排気ガス導出部14bを介して消音空間11に流入し、残りが、内筒10b内をさらに直進する。さらに、内筒10b内を直進した排気ガスの一部が、下流位置の複数の連通孔12を通って消音空間11にさらに流入する。消音空間11に流入した排気ガスが、複数の連通孔12を通って内筒10bの内側に戻るようになる。そして、内筒10bの下流側に存在する排気ガスは、テールパイプ30から外部に排出される。
したがって、第五実施形態に係る消音装置10によれば、上流側の対の排気ガス導出部14aの上流側に仕切体40を配置したことにより、多量の排気ガスが消音空間11に導かれるので、排気音を従来よりもさらに効果的に低減することができる。例えば、排気ガス導出部14及び仕切体40を有しない従来型の消音装置との比較で、排気音が8.8dB程度低下することを確認することができた。
なお、本発明を限定しない好適な数値を以下に例示すれば、仕切体40は、上流側の対の排気ガス導出部14aに対して、約8mmの距離で上流側に位置している。第一実施形態のところで、本発明を制限しない数値として、軸芯Oの上流側から見たときに、内筒10bの内径断面積に対する上流側の対の排気ガス導出部14aの占有面積が約37%(片側の排気ガス導出部14aでは約18.5%)であることを例示している。当該例示に対応して、軸芯Oの上流側から見たときに、内筒10bの内径断面積に対する仕切体40の占有面積が約60%である。したがって、仕切部44の縁部46と上流側の対の排気ガス導出部14aの両方の分離縁15aとの間に形成される隙間50の占有面積は、トータルで約3%である。片側の隙間50による占有面積は、約1.5%である。
また、好適な実施形態として、本発明に係る消音装置10を自動二輪車1に搭載した例を示したが、本発明に係る消音装置10は、三輪車や四輪車等の種々の車両のエンジンの他に、携帯型や地上設置型のエンジンにも適用可能である。また、具体的な数値や材料を示して説明したが、それらにとらわれることなく、適宜に変更することができる。さらに、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の構成要素の追加や変更や組合せや削除を行うことが可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1:自動二輪車
10:消音装置
10a:外筒
10b:内筒
11:消音空間
12:連通孔
13:周壁
14:排気ガス導出部
15:湾曲変形面
15a:分離縁
15b:折り目線
15c:下底部
16:開口部
18:切込部
19a:前端部
19b:後端部
20:排気パイプ
22:吸音材
24:テーパー連結管
30:テールパイプ
32:ブラケット
34:テールエンド管
36:エンドプレート
40:仕切体
42:支持部
44:仕切部
46:縁部
50:隙間
O:軸芯

Claims (7)

  1. 排気パイプからの排気ガスが流れる内筒と、
    前記内筒を覆う外筒と、
    前記外筒と前記内筒との間に充填された吸音材と、
    前記内筒の周壁に形成された複数の連通孔と、
    を備える消音装置であって、
    前記内筒の上流側及び下流側には、前記内筒の内側を流れる排気ガスを前記吸音材の側に導く、上流側の排気ガス導出部及び下流側の排気ガス導出部がそれぞれ設けられ、
    前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部は、それぞれ、前記内筒の周壁の一部において、前記内筒の周壁から軸芯に向けて突出した形状をして前記排気ガスの上流側に向けて開口した開口部を有し、
    前記上流側の排気ガス導出部と前記下流側の排気ガス導出部との間には、前記複数の連通孔が前記内筒の軸長さ方向に並んで形成され
    前記内筒の前記周壁が、周方向に部分的に切り込まれた円弧状スリットを有し、
    前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部の上流側に近接するように前記円弧状スリットが形成されていることを特徴とする消音装置。
  2. 板状体に対して前記円弧状スリットを打ち抜き加工によって形成したあと、前記円弧状スリットの下流側の近接位置に対してプレス加工を行うことによって、前記排気ガス導出部のそれぞれが、形成されることを特徴とする、請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部のそれぞれが、前記内筒の軸長さ方向に単列で設けられ、前記内筒の軸芯を上流側から見て、山型形状に突出するとともに、前記内筒の軸長さ方向に沿って、複数組で千鳥状に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の消音装置。
  4. 前記上流側の排気ガス導出部及び前記下流側の排気ガス導出部のそれぞれが、前記内筒の前記周壁上に180度の角度をなして対向配置された一対の排気ガス導出部からなり、前記内筒の軸長さ方向に沿って、複数組で千鳥状に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の消音装置。
  5. 前記排気ガス導出部の湾曲変形面の下底部が、前記内筒の軸芯方向に前記内筒の内径の略4分の1で突出していることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の消音装置。
  6. 排気パイプからの排気ガスが流れる内筒と、
    前記内筒を覆う外筒と、
    前記外筒と前記内筒との間に充填された吸音材と、
    前記内筒の周壁に形成された複数の連通孔と、
    を備える消音装置であって、
    前記内筒の内側を流れる排気ガスを前記吸音材の側に導く排気ガス導出部が、前記内筒に設けられ、
    前記排気ガス導出部は、前記内筒の周壁の一部において、前記内筒の周壁から軸芯に向けて突出した形状をして前記排気ガスの上流側に向けて開口した開口部を有し、
    前記排気ガス導出部よりも上流側において、前記内筒の軸芯と直交する方向に延在する仕切体を前記内筒内にさらに備え、
    前記仕切体は、前記内筒の軸芯を上流側から見て、前記排気ガス導出部において突出した縁部に大略沿うような形状で切り欠かれていることを特徴とする消音装置。
  7. 前記内筒の軸芯を上流側から見て、前記仕切体の開口部の面積は、前記排気ガス導出部の開口部の面積よりも大きくて、且つ、前記仕切体の縁部と前記排気ガス導出部において突出した縁部との間には、隙間が形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の消音装置。
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