JP5685306B2 - 色変換装置、色変換方法及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、複数種の色材を用いて形成される印刷物の色を変換する色変換装置、色変換方法及びプログラムに関する。
近時、インクジェット技術の飛躍的進歩に伴い、インクジェット方式の画像形成装置による高速・高画質を両立したカラー大判印刷が可能になりつつある。この装置は、特にサイン・ディスプレイ用途において幅広い分野で用いられ、例えば、店頭POP(Point Of Purchase)や壁面ポスター、屋外広告・看板等の印刷にも適用可能である。インクジェット方式では、印刷媒体上に複数種のインク(例えばCMYKインク)の液滴を吐出して多数のドット(径は概ね数十μm程度)を形成することで、印刷物を得ることができる。
ところで、人間の標準視覚応答特性によれば、グレー系統の色を最も識別し易いことが知られている。すなわち、各色のドットが同サイズである場合、Kインクで形成されるドットは、他のC、M、Yインクでのドットと比べて視認し易い。そのため、Kインクの使用量を多くして形成した画像では、個々のドットを識別できないまでも、画像全体としてザラツキ感(粒状性の悪化)が目立ってしまう。
これに対し、C、M、Yインクを混色させてグレー(コンポジットブラック)を形成することで、各色のドットの重畳に伴う平滑化効果により、画像の粒状性を改善することができる。しかし、1色に代替して3色のインクを用いることから、インクの総使用量が増加するので、ランニングコスト(以下、単にコストという。)が高騰する。
すなわち、インクジェット方式において、粒状性とコストとはトレードオフの関係下にあり、両者のバランスを取るような画像設計が重要である。そこで、略等色を維持しつつ、ドット記録率を微調整することで、インクの総使用量を適切に制御する色変換技術が種々提案されている。
特開2009−241609号公報には、入力信号に基づいて有彩色(又は無彩色)のドットを形成するか否かを判断する装置及び方法が開示されている。例えば、ドット形状が目立って粒状性が悪化する色領域には、濃いKインクに代替して淡いKインクを用いてドットを形成する旨が記載されている。
特開平10−44475号公報には、粒状化の視認性が最も低いインク(CMYKの例ではYインク)の濃度を高くするように、各インクの記録量を補正する装置及び方法が開示されている。
ところで、印刷しようとする入力信号の属性・種類は多種多様である。1つの画像領域の中には、目立ち易い色成分が多い部位もあれば、目立ち難い色成分が多い部位もある。また、1つの画像領域の中には、低空間周波数成分が多い部位もあれば、高空間周波数成分が多い部位もある。
しかしながら、特開2009−241609号公報及び特開平10−44475号公報に開示された装置及び方法では、色領域の属否に応じて色材の組合せを変更するにすぎず、入力画像の特性によっては粒状性とコストとのバランスがいずれか一方に偏重する場合もあり、好ましくない。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、粒状性向上とコスト低減とを両立した印刷物を形成可能な色変換装置、色変換方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る色変換装置は、複数種の色材を用いて形成される印刷物の色を変換する装置であって、前記各色材の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する色信号入力部と、前記色信号入力部により入力された前記デバイス色信号が表す画像領域の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域及び前記各色材の使用コストを重視する第2画像領域を抽出する画像領域抽出部と、デバイス非依存色空間上で等色範囲に収まるように、前記画像領域内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する等色変換部と、を有し、前記等色変換部は、前記画像領域抽出部により抽出された前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記画像領域抽出部により抽出された前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする。
このように、画像領域の中から画像の粒状度を重視する第1画像領域及び前記各色材の使用コストを重視する第2画像領域を抽出する画像領域抽出部と、前記画像領域抽出部により抽出された前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記画像領域抽出部により抽出された前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加しないようにデバイス色信号を変換するようにしたので、画像領域に応じて各色材の総使用量を選択的に増加及び/又は低減することで、粒状性向上とコスト低減とを両立した印刷物を形成できる。
また、前記画像領域抽出部は、前記画像領域の中から検出した所定のオブジェクトの輪郭に基づいて前記第1画像領域及び前記第2画像領域を抽出することが好ましい。
さらに、前記等色変換部は、前記画像領域にある複数の画素のうちの1つを着目画素として指定し、該着目画素についての前記第1画像領域及び前記第2画像領域の属否に応じて前記デバイス色信号を変換することが好ましい。
さらに、前記等色変換部は、前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。
また、前記等色変換部は、前記第2画像領域の前記各色材の総使用量を減少する場合、前記第1画像領域における前記各色材の総使用量の減少を抑制するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。
さらに、前記複数種の色材には無彩色材と複数の有彩色材とが含まれ、該複数の有彩色材を組み合せることで前記無彩色材による前記印刷物上の色を再現可能である場合、前記等色変換部は、前記第1画像領域における前記無彩色材の使用量が変換前よりも減少し、且つ、該第1画像領域における前記複数の有彩色材の総使用量が変換前よりも増加するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。これにより、印刷物の形成に用いる各色材の総使用量を増加させることで、前記第1画像領域における粒状性を選択的に向上できる。
さらに、前記デバイス非依存色空間上の等色範囲を決定する等色範囲決定部をさらに有し、前記等色変換部は、前記等色範囲決定部により決定された前記等色範囲に収まるように、且つ、前記無彩色材の使用量が最も少なくなるように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。これにより、所定の等色範囲内において粒状性を最適化できる。
また、前記等色変換部は、前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。
また、前記等色変換部は、前記第1画像領域の前記各色材の総使用量を増加する場合、前記第2画像領域における前記各色材の総使用量の増加を抑制するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。
さらに、前記複数種の色材には無彩色材と複数の有彩色材とが含まれ、該複数の有彩色材を組み合せることで前記無彩色材による前記印刷物上の色を再現可能である場合、前記等色変換部は、前記第2画像領域における前記無彩色材の使用量が変換前よりも増加し、且つ、該第2画像領域における前記複数の有彩色材の総使用量が変換前よりも減少するように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。これにより、印刷物の形成に用いる各色材の総使用量を減少させることで、前記第2画像領域におけるコストを選択的に低減できる。
さらに、前記等色範囲を決定する等色範囲決定部をさらに有し、前記等色変換部は、前記等色範囲決定部により決定された前記等色範囲に収まるように、且つ、前記無彩色材の使用量が最も多くなるように前記デバイス色信号を変換することが好ましい。これにより、所定の等色範囲内においてコストを最適化できる。
さらに、前記画像領域抽出部は、前記画像領域から前記第1画像領域を除外した残余の画像領域を前記第2画像領域として抽出することが好ましい。これにより、画像の粒状度を重視する第1画像領域を除きつつ、色材の総使用量を可能な限り低減できる。
さらに、前記画像領域抽出部は、顔領域を含む画像領域を前記第1画像領域として抽出することが好ましい。
さらに、前記画像領域抽出部は、彩度が第1閾値よりも小さく、且つ、空間周波数が第2閾値よりも低い無彩色平坦領域を含む画像領域を前記第1画像領域として抽出することが好ましい。
本発明に係る色変換方法は、複数種の色材を用いて形成される印刷物の色を変換する方法であって、前記各色材の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する入力ステップと、入力された前記デバイス色信号が表す画像領域の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域及び前記各色材の使用コストを重視する第2画像領域を抽出する抽出ステップと、デバイス非依存色空間上で等色範囲に収まるように、前記画像領域内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する変換ステップと、を備え、前記変換ステップでは、抽出された前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、抽出された前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、複数種の色材を用いて形成される印刷物の色を変換するためのプログラムであって、コンピュータを、前記各色材の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する色信号入力部、前記色信号入力部により入力された前記デバイス色信号が表す画像領域の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域及び前記各色材の使用コストを重視する第2画像領域を抽出する画像領域抽出部、デバイス非依存色空間上で等色範囲に収まるように、前記画像領域内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する等色変換部として機能させ、前記等色変換部は、前記画像領域抽出部により抽出された前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記画像領域抽出部により抽出された前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする。
本発明に係る色変換装置、色変換方法及びプログラムによれば、画像領域の中から画像の粒状度を重視する第1画像領域及び各色材の使用コストを重視する第2画像領域を抽出し、前記第1画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記第2画像領域における前記各色材の総使用量が変換前よりも増加しないようにデバイス色信号を変換するようにしたので、画像領域に応じて各色材の総使用量を選択的に増加及び/又は低減することで、粒状性向上とコスト低減とを両立した印刷物を形成できる。
本実施の形態に係る色変換装置を組み込んだ印刷システムの概略説明図である。 図1に示す色変換装置の電気的な概略ブロック図である。 本実施の形態に係る色変換装置の動作説明に供されるフローチャートである。 図4Aは、デバイス色信号が表す画像を可視化した模式図である。図4Bは、図2の画像領域抽出部により第1画像領域を抽出した結果を表す概略説明図である。 図5Aは、各変換前におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。図5Bは、GCR変換後におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。図5Cは、IGCR変換後におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。 デバイス非依存色空間上での等色範囲を表す概略説明図である。 図7Aは、グレー系統の色を再現する通常の色変換テーブルの変換特性を表すグラフである。図7Bは、グレー系統の色を再現するGCR変換テーブルの変換特性を表すグラフである。図7Cは、グレー系統の色を再現するIGCR変換テーブルの変換特性を表すグラフである。 変形例に係る色変換装置の動作説明に供されるフローチャートである。
以下、本発明に係る色変換方法についてそれを実施する色変換装置及び印刷システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書において、画像を形成することを「印刷」という場合がある。
図1は、本実施の形態に係る色変換装置を組み込んだ印刷システム10の概略説明図である。
印刷システム10は、色変換装置12と、画像形成装置14と、DTP(Desktop Publishing)装置16と、データベースサーバ18とを基本的に備える。色変換装置12、DTP装置16及びデータベースサーバ18は、有線又は無線によって相互に電気的に接続されている。
色変換装置12は、外部装置からの入力画像データ(デバイス色信号又はページ記述データ)を、画像形成装置14での印刷に適したデバイス色信号に変換する。また、色変換装置12は、変換された前記デバイス色信号を画像形成装置14側に出力する。ここで、デバイス色信号とは、デバイス依存データで定義された画像データを意味し、例えば、4色(CMYK)或いは3色(RGB)のカラーチャンネルを有するラスタ形式データ(TIFF、ビットマップ、RAW等)である。また、画像形成装置14に供給されるデバイス色信号として、任意のヘッダを付加した独自のフォーマットデータを用いてもよい。
画像形成装置14は、色変換装置12に電気的に接続されている。この接続には、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワーク等のシリアルインターフェイスや、セントロニクス等のパラレルインターフェイスを適用することができる。
画像形成装置14は、図示しないメディア(記録媒体)を所定方向に搬送させながら、記録ヘッド20からインクの液滴を吐出させることで前記メディア上に画像を形成する、いわゆるインクジェットプリンタである。前記メディアの基材には、合成紙・厚紙・アルミ蒸着紙等の紙類、塩化ビニル・PET等の樹脂やターポリン等を用いることができる。
記録ヘッド20は、色が異なる4種類の色材{Cインク22c(有彩色材)、Mインク22m(有彩色材)、Yインク22y(有彩色材)、Kインク22k(無彩色材)}の液滴を吐出するための4つのラインヘッド24c、24m、24y、24kで構成される。以下、Cインク22c、Mインク22m、Yインク22y、Kインク22kを総称してインク22という場合がある。
各ラインヘッド24c、24m、24y、24kには、前記メディアの幅方向に沿って配設された図示しない複数のノズルが形成されている。Cインク22c、Mインク22m、Yインク22y、Kインク22kは、容器としてのインクタンク26c、26m、26y、26kにそれぞれ収容されている。ラインヘッド24cは、インクタンク26cから供給されたCインク22cを前記複数のノズルを介して吐出させる。ラインヘッド24mは、インクタンク26mから供給されたMインク22mを前記複数のノズルを介して吐出させる。ラインヘッド24yは、インクタンク26yから供給されたYインク22yを前記複数のノズルを介して吐出させる。ラインヘッド24kは、インクタンク26kから供給されたKインク22kを前記複数のノズルを介して吐出させる。
なお、記録ヘッド20によるインク22の液滴の吐出機構として、種々の方式を採り得る。例えば、ピエゾ素子(圧電素子)等で構成されるアクチュエータの変形によってインク22の液滴を吐出する方式を適用してもよい。また、ヒータ等の発熱体を介してインク22を加熱することで気泡を発生させ、その圧力でインク22の液滴を吐出するサーマルジェット方式を適用してもよい。また、記録ヘッド20は、ラインヘッドに限定されることなく、前記メディアの幅方向に往復走査しながら画像を形成させるマルチパス方式であってもよい。
DTP装置16は、文字、図形、絵柄や写真等から構成される素材を編集可能であり、該素材をページ毎に配置することで、ページ記述言語(以下、PDLという。)による電子原稿を生成する。ここで、PDLとは、印刷や表示等の出力単位である「ページ」内で文字、図形等の書式情報、位置情報、色情報(濃度情報を含む)等の画像情報を記述する言語である。DTP装置16は、PDL形式の電子原稿に対してラスタライズ処理を施す。このラスタライズ処理には、PDL形式からラスタ形式に変換するデータ形式変換処理と、ターゲットプロファイルを用いた色変換処理とが含まれる。
データベースサーバ18は、電子原稿のジョブチケット{例えば、JDF(Job Definition Format)ファイル}、色見本データ、ターゲットプロファイル、又は画像形成装置14及びメディアの組合せに適した印刷プロファイル等のデータ管理を行う装置である。
図2は、図1に示す色変換装置12の電気的な概略ブロック図である。
色変換装置12は、入力インターフェイス30(色信号入力部)と、制御部32と、メモリ34(記録媒体)と、出力インターフェイス36とを備える。メモリ34には、本実施の形態に係る色変換装置として機能させるためのプログラムが格納されている。
入力インターフェイス30は、外部装置からの電気信号を受信する。例えば、DTP装置16で編集・作成されたデバイス色信号やPDLデータを取得する。また、データベースサーバ18で記憶されたICC(International Color Consortium)プロファイル等の各種情報を取得する。
出力インターフェイス36は、外部装置に電気信号を送信する。例えば、本発明に係る色変換処理が施されたデバイス色信号を画像形成装置14に供給する。
この色変換処理は、色版の種類(例えばCMYK信号データ)を変更することなくデバイス色信号の信号値のみを変換する処理である。以下、この変換前のデバイス色信号を「変換前色信号」といい、この変換後のデバイス色信号を「変換後色信号」という場合がある。
また、入出力されるデバイス色信号(変換前色信号及び変換後色信号)は、画像形成装置14での各インク22の使用量とそれぞれ対応付けられている。この対応付けは、カラーチャンネル毎に任意に設計することができる。例えば、最低の階調レベルでは使用量「0%」を割り当て、最高の階調レベルでは使用量「100%」を割り当て、その中間レベルでは使用量を線形的に割り当ててもよい。
CPU等の情報処理装置で構成される制御部32は、ラスタライズ処理部38と、解析用画像データ作成部40と、画像領域抽出部42と、等色変換部44と、等色範囲決定部46とを備える。
ラスタライズ処理部38は、DTP装置16と同様のラスタライズ機能を有する。ラスタライズ処理部38は、入力データの種類に応じて該入力データにラスタライズ処理を施す。なお、デバイス色信号が入力インターフェイス30側に直接入力された場合、本構成要素によるラスタライズ処理は不要である。
解析用画像データ作成部40は、入力インターフェイス30又はラスタライズ処理部38から取得した変換前色信号から解析用画像データを作成する。具体的には、解析用画像データ作成部40は、前記変換前色信号をデバイス非依存データに変換する色変換処理を行う。ここで、デバイス非依存データとは、HSV(Hue-Saturation-Value)、HLS(Hue-Lightness-Saturation)、CIELAB、CIELUV、XYZ等の表色系で定義されるデータである。
解析用画像データ作成部40は、例えば、画像形成装置14に応じた印刷プロファイルを用いて、前記変換前色信号から、Lデータ、YCCデータ等を作成する。
画像領域抽出部42は、所定の画像領域内から画像の粒状度を重視する第1画像領域を抽出する粒状重視領域抽出部48と、前記所定の画像領域内から各インク22の使用コストを重視する第2画像領域を抽出するコスト重視領域抽出部50とをさらに備える。
ここで、第1画像領域では、インク22の総使用量を減少させないように色変換処理が行われる。すなわち、第1画像領域は、インク22の総使用量を増量(又は維持)することで、ドットに起因する粒状性を改善(又は悪化を防止)するように指定された画像領域に相当する。
また、第2画像領域では、インク22の総使用量を増加させないように色変換処理が行われる。すなわち、第2画像領域は、インク22の総使用量を減量(又は維持)することで、インク22の使用コストを低減(又は高騰を防止)するように指定された画像領域に相当する。
等色変換部44は、デバイス色信号が表す画像領域にある複数の画素のうちの1つを指定する着目画素指定部52と、所定の画素(着目画素)の画像領域属性を判別する画像領域属性判別部54と、デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する色信号変換部56とをさらに備える。
色信号変換部56は、IGCR(Inverse Gray-Component Replacement)変換を実行するIGCR変換部58と、GCR(Gray-Component Replacement)変換を実行するGCR変換部60とから構成される。本実施の形態(図1の画像形成装置14を参照)のように、複数の有彩色材であるCインク22c、Mインク22m、Yインク22yを組み合わせることで、無彩色材であるKインク22kによる印刷物28上の色を再現可能である場合、IGCR変換及びGCR変換は効果的である。なお、GCR変換及びIGCR変換の詳細については後述する。
メモリ34は、画像形成装置14に適した印刷プロファイルデータ62、IGCR変換に供されるIGCR変換テーブル64及びGCR変換に供されるGCR変換テーブル66を記録する。メモリ34は、そのほか、変換前色信号、変換後色信号、解析用画像データ、本発明に係る色変換処理に要する各種情報を記録してもよい。
本実施の形態に係る色変換装置12は以上のように構成される。続いて、色変換装置12の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、色変換装置12は、入力インターフェイス30を介して、デバイス色信号を入力する(ステップS1)。例えば、2つの入力形態が想定される。
第1の形態として、DTP装置16は、所定の編集処理を経て作成したPDL形式の電子原稿に対し、さらにラスタライズ処理を施すことで、印刷に供されるデバイス色信号(すなわち、CMYK信号データ)を予め作成しておく。そして、画像形成装置14は、入力インターフェイス30を介して、DTP装置16から供給されたデバイス色信号を入力する。
第2の形態として、DTP装置16は、所定の編集処理を経てPDL形式の電子原稿を作成し、該電子原稿をPDL形式のまま画像形成装置14側に供給する。その後、ラスタライズ処理部38は、メモリ34に格納された印刷プロファイルデータ62を読み出し、入力された電子原稿(PDL形式)に対してラスタライズ処理を施すことで、印刷に供されるデバイス色信号(すなわち、CMYK信号データ)を作成する。
次いで、解析用画像データ作成部40は、入力されたデバイス色信号に対して所定の色変換処理を行うことで、解析用画像データを作成する(ステップS2)。解析用画像データ作成部40は、例えば、後述する顔検出処理に供されるYCCデータや、後述する等色変換処理に供されるLデータ等を作成する。
このようにして、入力されたデバイス色信号及び作成された解析用画像データは、メモリ34に一時的に記録される。
次いで、画像領域抽出部42は、デバイス色信号が表す画像領域から、画像の粒状度を重視する粒状重視領域を抽出する(ステップS3)。粒状重視領域抽出部48は、メモリ34からデバイス色信号及び解析用画像データを読み出した後、種々の画像検出アルゴリズムを適用することで、前記粒状重視領域を抽出する。以下、アルゴリズムの具体例について説明する。
第1例として、検出された顔領域を粒状重視領域として設定してもよい。特に人間の顔は、画質の良し悪しが評価され易い代表的なオブジェクトだからである。
この顔領域の検出には、特開2006−285959号公報、特開2007−148537号公報等に開示された公知の画像処理技術を種々適用してもよい。この検出に供される解析用画像データの種類は問わない。例えば、YCCデータを用いることで、デジタルカメラ等の入力デバイスに搭載された公知の検出手法をそのまま適用できる。
第2例として、無彩色平坦領域を粒状重視領域として設定してもよい。人間の標準視覚応答特性(コントラスト分解能)が最大となるのは、色がグレーであって、且つ、1Cy/mm付近の空間周波数帯域だからである。ここで、無彩色平坦領域とは、彩度が第1閾値よりも小さく、且つ、空間周波数が第2閾値よりも低い画像領域をいう。具体的には、第1閾値を5とし、第2閾値を1.0Cy/mm(解像度に応じて対応画素数は変化する。)としてもよい。また、これらの値に限定されず、印刷条件又は観察条件に応じて、任意の値に設定してもよい。
第3例として、記憶色を有する平坦な画像領域を粒状重視領域として設定してもよい。ここで、記憶色とは、看者としての人間により連想的に記憶・想起される色を意味する。例えば、前述した顔に対する肌色の他、夕焼けに対する濃いオレンジ色、桜に対するピンク色等が挙げられる。この場合、単に画像領域の色だけでなく、シーンの属性をも考慮して検出してもよい。
第2例及び第3例において、平坦領域を検出する手法として、フーリエ変換、ウェーブレット変換の他、パターンマッチング、統計的手法を含む公知のパターン検出アルゴリズムを用いてもよい。また、解析用画像データ(又はデバイス色信号)に対して連結成分ラベリング処理を施すことで、画素クラスタとして検出可能である。
このようにして、図4A例に示す画像領域100から、粒状抽出領域が抽出される。図4Aは、デバイス色信号が表す画像を可視化した模式図である。画像領域100には、直立した女性の上半身が略中央に描かれた自然画が表記されている。
これに対し、図4Bは、画像領域抽出部42により第1画像領域102、104を抽出した結果を表す概略説明図である。画像領域100の略中央部に存在する第1画像領域102は、検出された顔領域に相当する。画像領域の右下部に存在する第1画像領域104は、検出された無彩色平坦領域に相当する。
一方、コスト重視領域抽出部50は、画像領域100の中から、各インク22の使用コストを重視するコスト重視領域を抽出する。ここで、コスト重視領域は、第2画像領域106(余白で示した領域)とする。第2画像領域106は、画像領域100から第1画像領域102、104を除外した残余の画像領域である。すなわち、画像の粒状度を重視する第1画像領域102、104を除きつつ、インク22の総使用量を可能な限り低減できる。そして、画像領域抽出部42は、画像領域100の各画素における領域属性情報(粒状重視領域又はコスト重視領域のいずれか)をメモリ34に供給し、一時的に記録させる。
このようにして、画像領域抽出部42は、画像領域100の中から粒状重視領域を抽出する(ステップS3)。以下、ステップS4〜S8では、デバイス色信号の画素毎に色信号値を順次変換する。
次いで、着目画素指定部52は、画像領域100にある多数の画素のうちの1つを着目画素として指定する(ステップS4)。例えば、画像領域100の各画素に割り当てられたアドレスのうち若い順から指定してもよく、指定順番は問わない。
次いで、画像領域属性判別部54は、現在の着目画素が、粒状重視領域の範囲内にあるか否かを判別する(ステップS5)。具体的には、画像領域属性判別部54は、メモリ34から読み出された領域属性情報の、前記着目画素に対応する情報を参照することで、粒状重視領域又はコスト重視領域のいずれに属するかを判別できる。
次いで、色信号変換部56は、画像領域属性判別部54での判別結果に応じて、着目画素の色信号値を変換する方法を選択する。粒状重視領域に属すると判別された場合はIGCR変換を用い(ステップS6)、粒状重視領域に属しないと判別された場合はGCR変換を用いる(ステップS7)。
以下、GCR変換及びIGCR変換の概要について、図5A〜図7Cを参照しながら説明する。
図5Aは、各変換前におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。図5Bは、GCR変換後におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。図5Cは、IGCR変換後におけるインク種類とその使用量との対応関係を表す概略説明図である。
図5Bでは、図5Aと比べて、Cインク22c、Mインク22m及びYインク22yをそれぞれΔC、ΔM及びΔYだけ減量させている。そして、各インク22の減量に起因する濃度低下を相殺するため、Kインク22kをΔKだけ増量させている。これにより、印刷物28(図1参照)上での色再現を略一定にしつつも、(ΔC+ΔM+ΔY−ΔK)だけインク22の総使用量を減らすことができる。
図5Cでは、図5Aと比べて、Cインク22c、Mインク22m及びYインク22yをそれぞれΔC、ΔM及びΔYだけ増量させている。そして、各インク22の増量に起因する濃度上昇を相殺するため、Kインク22kをΔKだけ減量させている。これにより、印刷物28(図1参照)上での色再現を略一定にしつつも、(ΔC+ΔM+ΔY−ΔK)だけインク22の総使用量が増える。これにより、形成されるドットの被覆率が高くなることで、粒状性が総じて向上する。
図6は、デバイス非依存色空間上での等色範囲Rを表す概略説明図である。本実施の形態において、インク22の種類はCMYKの4種類である。本図では、説明の便宜上、CMKの3種類として表記する。
変換前のデバイス色信号値に相当する点をPとする。デバイス非依存空間上(例えば、L色空間)において、点Pに対応する色値との色差Δeが0.5以下である範囲を等色範囲Rとする。すなわち、この色変換処理において、等色範囲R内の任意のデバイス色信号は、点Pと等色であるものと取り扱う。
本図に示すように、点Pの等色範囲R内であって、且つ、K値(単位%)が最大となる色を点Q1とする。デバイス依存色空間上の各点Pに対する点Q1をそれぞれ決定することで、GCR変換テーブル66が作成される。また、点Pの等色範囲R内であって、且つ、K値(単位%)が最小となる色を点Q2とする。デバイス依存色空間上の各点Pに対する点Q2をそれぞれ決定することで、IGCR変換テーブル64が作成される。
点Q1及び点Q2を決定する方法は、公知の探索アルゴリズムを種々採用してもよい。例えば、印刷プロファイルデータ62(図2参照)を用いて、点Pのすべての近傍色についてL色値を算出した上で、制約条件を満たす最適なCMYK組合せを決定してもよい。その際、色の近似性のみならず、階調特性(例えば、階調カーブの連続性・滑らかさ)をも考慮して決定してもよい。
このようにして得られたGCR変換テーブル66及びIGCR変換テーブル64の特性について説明する。図7A〜図7Cは、グレー系統の色を表現する各色変換テーブルの変換特性を表すグラフである。各グラフの横軸は変換前の色信号値(単位%)を表しており、各グラフの縦軸は変換後の色信号値(単位%)を表す。
図7Aは、通常の色変換テーブルの変換特性を表すグラフである。このグラフは、等値変換(Y=X)ではなく、勾配が1よりも僅かに小さい直線を示す。これは、インク22の総使用量を400%未満に制限しているためである。グレーの各階調レベルにおいて、各インク22の使用量は同じである。
図7Bは、GCR変換テーブル66の変換特性を表すグラフである。K値に関して、0≦K≦Th1の範囲では、等値変換(Y=X)である。K≧Th1では曲線の勾配が急になり、色信号値が高い範囲において100(%)に近い状態で飽和する。他色(例えばC値)に関して、0≦C≦Th1の範囲では、等値変換(Y=X)である。K≧Th1では曲線の勾配が緩やかになり、最大範囲(100%)まで単調に増加する。Th1を超える範囲では、Kの比率が、他色(C、M、Y)の比率よりも大きくなっている。つまり、図7Bから諒解されるように、GCR変換テーブル66は、Th1〜100(%)の範囲において、インク22の総使用量を低減させる効果を有する。
図7Cは、IGCR変換テーブル64の変換特性を表すグラフである。K値に関して、0≦K≦Th2の範囲では、常に0(%)である。K≧Th2では非0となり、急激に増大する。他色(例えばC値)に関して、0≦C≦Th2の範囲では、上に凸状の単調増加関数であり、C=Th2で最大値(100%)となる。そして、K≧Th2では緩やかに減少する。全範囲にわたって、Kの比率が、他色(C、M、Y)の比率よりも小さくなっている。つまり、図7Cから諒解されるように、IGCR変換テーブル64は、0〜100(%)の範囲において、インク22の総使用量を増加させる効果を有する。
図3に戻って、上記した変換特性を有するIGCR変換テーブル64及びGCR変換テーブル66(図2参照)を用いて、着目画素の色信号値に対して、IGCR変換部58によるIGCR変換(ステップS6)又はGCR変換部60によるGCR変換(ステップS7)のいずれか一方の変換処理を行う。
なお、メモリ34には、等色範囲Rのサイズ(例えば、許容色差Δe)に応じたIGCR変換テーブル64及びGCR変換テーブル66を複数記録させてもよい。この場合、等色範囲決定部46は、色再現精度を考慮して、等色範囲Rのサイズを予め決定しておくことで、前記サイズに応じたIGCR変換テーブル64及びGCR変換テーブル66を1組選択することができる。
次いで、着目画素指定部52は、画像領域100中のすべての画素に対して変換が完了したか否かを判別する(ステップS8)。完了していないと判別した場合、着目画素指定部52は、現時点で未だ指定していない画素のいずれか1つを指定する(ステップS4)。以下、等色変換部44は、ステップS4〜S8を順次繰り返す。
一方、すべての画素に対して変換が完了したと判別した場合、色変換装置12は、出力インターフェイス36を介して、変換後のデバイス色信号(CMYK信号)を画像形成装置14側に出力する(ステップS9)。
そして、画像形成装置14は、供給されたデバイス色信号を、記録ヘッド20によるインク22の吐出制御に供される制御信号に変換し、該制御信号に基づいてインク22の液滴を吐出する。図示しないメディアの表面にインク22の液滴を付着させ、前記メディア上に多数のドットを形成することで、画像(印刷物28)が印刷される。この印刷物28の第1画像領域102、104では、ドットに起因する粒状性が改善(又は悪化を防止)されており、第2画像領域106では、インク22の使用コストが低減(又は高騰を防止)されている。
このように、画像領域100の中から画像の粒状度を重視する第1画像領域100、102及び/又は各インク22の使用コストを重視する第2画像領域106を抽出し、第1画像領域102、104における各インク22の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び/又は、第2画像領域106における各インク22の総使用量が変換前よりも増加しないようにデバイス色信号を変換するようにしたので、画像領域100に応じて各インク22の総使用量を選択的に増加及び/又は低減することで、粒状性向上とコスト低減とを両立した印刷物28を形成できる。
また、等色変換部44は、第1画像領域102、104における各インク22の総使用量が変換前よりも増加するようにデバイス色信号を変換してもよい。そして、等色変換部44は、第1画像領域102、104以外の画像領域(図4B例では第2画像領域106)の各インク22の総使用量を減少する場合、第1画像領域102、104における各インク22の総使用量の減少を抑制するようにデバイス色信号を変換するようにしても、同様の作用効果が得られる。
さらに、等色変換部44は、第2画像領域106における各インク22の総使用量が変換前よりも減少するようにデバイス色信号を変換してもよい。そして、等色変換部44は、第2画像領域106以外の画像領域(図4B例では第1画像領域102、104)の各インク22の総使用量を減少する場合、第2画像領域106における各インク22の総使用量の増加を抑制するようにデバイス色信号を変換するようにしても、同様の作用効果が得られる。
続いて、本実施の形態に係る変形例について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。ステップS11、S12及びS20は、ステップS1、S2及びS9(図3参照)と同様であるので、その説明を省略する。
ステップS13において、画像領域抽出部42は、デバイス色信号が表す画像領域100から、粒状重視領域及びコスト重視領域を抽出する。本実施の形態では、残余の画像領域である第2画像領域106(図4B参照)をコスト重視領域として設定したが、第1画像領域102、104の場合と同様に、種々の画像検出アルゴリズムを用いて抽出してもよい。例えば、粒状性を視認し難い画像領域をコスト重視領域として設定してもよい。具体的には、明度が比較的小さい有彩色であって、高空間周波数成分を多く含む画像領域が挙げられる。
そして、本実施の形態と同様に、ステップS14〜S19において、デバイス色信号の画素毎に色信号値を順次変換する。ただし、本実施の形態では色変換処理が2種類(ステップS6及びS7)であるのに対し、変形例では3種類(ステップS16〜S18)である点が異なる。
ステップS15において、画像領域属性判別部54は、現在の着目画素の属性を判別する。粒状重視領域に属すると判別された場合はIGCR変換を用い(ステップS16)、コスト重視領域に属すると判別された場合はGCR変換を用いる(ステップS17)、その他の画像領域に属する場合は等値変換を用いる(ステップS18)。すなわち、粒状重視領域にもコスト重視領域にも属さない画像領域に対しては、色変換処理が実質的に行われないことを意味する。
このように、インク22の総使用量を選択的に増加、低減又は維持することで、画像領域100に応じた一層厳密な画像設計が可能となる。すなわち、粒状性向上とコスト低減との両立性が一層容易となる。
また、画像の粒状度を重視するレベルを段階的に複数設定しておき、そのレベルに応じた色変換処理を選択できるようにしてもよい。各インク22の使用コストについても同様である。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、本実施の形態では、粒状重視領域(又はコスト重視領域)の抽出処理を行った後に、画像領域100内の画素毎に色変換処理を行っているが、両処理を並行して行ってもよい。すなわち、指定された着目画素に対して上述した検出処理を行い、粒状重視領域等に属するか否かを判別した上で、色変換処理を施してもよい。
また、本実施の形態では主にCMYK(4つの色版)を中心に説明したが、これに限定されることなく、任意の色版の種類及び版数に設計変更できる。例えば、CMYKの標準インクと、LC、LM等の淡色やW(白色)等のオプションインクとを組み合わせてもよい。
さらに、画像形成装置14は、インクジェットプリンタに限られず、メディア上に色材を付着させてドットを形成する方式であれば、本発明を適用できることはいうまでもない。

Claims (16)

  1. 複数種の色材(22c、22k、22m、22y)を用いて形成される印刷物(28)の色を変換する色変換装置(12)であって、
    前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する色信号入力部(30)と、
    前記色信号入力部(30)により入力された前記デバイス色信号が表す画像領域(100)の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域(102、104)及び前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用コストを重視する第2画像領域(106)を抽出する画像領域抽出部(42)と、
    デバイス非依存色空間上で等色範囲(R)に収まるように、前記画像領域(100)内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する等色変換部(44)と、を有し、
    前記等色変換部(44)は、前記画像領域抽出部(42)により抽出された前記第1画像領域(102、104)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記画像領域抽出部(42)により抽出された前記第2画像領域(106)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換装置(12)。
  2. 請求項1記載の色変換装置(12)において、
    前記画像領域抽出部(42)は、前記画像領域(100)の中から検出した所定のオブジェクトの輪郭に基づいて前記第1画像領域(102、104)及び前記第2画像領域(106)を抽出することを特徴とする色変換装置(12)。
  3. 請求項1又は2に記載の色変換装置(12)において、
    前記等色変換部(44)は、前記画像領域(100)にある複数の画素のうちの1つを着目画素として指定し、該着目画素についての前記第1画像領域(102、104)及び前記第2画像領域(106)の属否に応じて前記デバイス色信号を変換することを特徴とする色変換装置(12)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色変換装置(12)において、
    前記等色変換部(44)は、前記第1画像領域(102、104)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも増加するように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする色変換装置(12)。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色変換装置(12)において、
    前記等色変換部(44)は、前記第2画像領域(106)の前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量を減少する場合、前記第1画像領域(102、104)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量の減少を抑制するように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする色変換装置(12)。
  6. 請求項4又は5に記載の色変換装置(12)において、
    前記複数種の色材(22c、22k、22m、22y)には無彩色材(22k)と複数の有彩色材(22c、22m、22y)とが含まれ、該複数の有彩色材(22c、22m、22y)を組み合せることで前記無彩色材(22k)による前記印刷物(28)上の色を再現可能である場合、
    前記等色変換部(44)は、前記第1画像領域(102、104)における前記無彩色材(22k)の使用量が変換前よりも減少し、且つ、該第1画像領域(102、104)における前記複数の有彩色材(22c、22m、22y)の総使用量が変換前よりも増加するように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換装置(12)。
  7. 請求項6記載の色変換装置(12)において、
    前記等色範囲(R)を決定する等色範囲決定部(46)をさらに有し、
    前記等色変換部(44)は、前記等色範囲決定部(46)により決定された前記等色範囲(R)に収まるように、且つ、前記無彩色材(22k)の使用量が最も少なくなるように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換装置(12)。
  8. 請求項4又は5に記載の色変換装置(12)において、
    前記等色変換部(44)は、前記第2画像領域(106)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも減少するように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする色変換装置(12)。
  9. 請求項4又は5に記載の色変換装置(12)において、
    前記等色変換部(44)は、前記第1画像領域(102、104)の前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量を増加する場合、前記第2画像領域(106)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量の増加を抑制するように前記デバイス色信号を変換することを特徴とする色変換装置(12)。
  10. 請求項8又は9に記載の色変換装置(12)において、
    前記複数種の色材(22c、22k、22m、22y)には無彩色材(22k)と複数の有彩色材(22c、22m、22y)とが含まれ、該複数の有彩色材(22c、22m、22y)を組み合せることで前記無彩色材(22k)による前記印刷物(28)上の色を再現可能である場合、
    前記等色変換部(44)は、前記第2画像領域(106)における前記無彩色材(22k)の使用量が変換前よりも増加し、且つ、該第2画像領域(106)における前記複数の有彩色材(22c、22m、22y)の総使用量が変換前よりも減少するように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換装置(12)。
  11. 請求項10記載の色変換装置(12)において、
    前記等色範囲(R)を決定する等色範囲決定部(46)をさらに有し、
    前記等色変換部(44)は、前記等色範囲決定部(46)により決定された前記等色範囲(R)に収まるように、且つ、前記無彩色材(22k)の使用量が最も多くなるように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換装置(12)。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の色変換装置(12)において、
    前記画像領域抽出部(42)は、前記画像領域(100)から前記第1画像領域(102、104)を除外した残余の画像領域を前記第2画像領域(106)として抽出することを特徴とする色変換装置(12)。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の色変換装置(12)において、
    前記画像領域抽出部(42)は、顔領域を含む画像領域を前記第1画像領域(102、104)として抽出することを特徴とする色変換装置(12)。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の色変換装置(12)において、
    前記画像領域抽出部(42)は、彩度が第1閾値よりも小さく、且つ、空間周波数が第2閾値よりも低い無彩色平坦領域を含む画像領域を前記第1画像領域(102、104)として抽出することを特徴とする色変換装置(12)。
  15. 複数種の色材(22c、22k、22m、22y)を用いて形成される印刷物(28)の色を変換する色変換方法であって、
    前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する入力ステップと、
    入力された前記デバイス色信号が表す画像領域(100)の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域(102、104)及び前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用コストを重視する第2画像領域(106)を抽出する抽出ステップと、
    デバイス非依存色空間上で等色範囲(R)に収まるように、前記画像領域(100)内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する変換ステップと、を備え、
    前記変換ステップでは、抽出された前記第1画像領域(102、104)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、抽出された前記第2画像領域(106)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とする色変換方法。
  16. 複数種の色材(22c、22k、22m、22y)を用いて形成される印刷物(28)の色を変換するためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用量とそれぞれ対応付けられたデバイス色信号を入力する色信号入力部(30)、
    前記色信号入力部(30)により入力された前記デバイス色信号が表す画像領域(100)の中から、画像の粒状度を重視する第1画像領域(102、104)及び前記各色材(22c、22k、22m、22y)の使用コストを重視する第2画像領域(106)を抽出する画像領域抽出部(42)、
    デバイス非依存色空間上で等色範囲(R)に収まるように、前記画像領域(100)内の前記デバイス色信号を新たなデバイス色信号に変換する等色変換部(44)として機能させ、
    前記等色変換部(44)は、前記画像領域抽出部(42)により抽出された前記第1画像領域(102、104)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも減少しないように、及び、前記画像領域抽出部(42)により抽出された前記第2画像領域(106)における前記各色材(22c、22k、22m、22y)の総使用量が変換前よりも増加しないように前記デバイス色信号を変換する
    ことを特徴とするプログラム。
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