JP7246885B2 - 情報処理装置、方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置間の出力を合わせる技術に関する。
従来、CAD用アプリケーションソフトウェアを利用して作成されたCADデータから描画コマンドを取得し、描画コマンドに従って描画された線を含むビットマップデータを生成し、ビットマップデータに基づき記録媒体に画像を記録するシステムがある。CAD用アプリケーションソフトウェアで作製された図面では、線の太さ、並びに、場合によっては、グレーや黒などの濃淡を含む線の色分け、及び、ベタ塗り部の色分けによって図面情報を表記する。
従来、ある記録装置で記録するためにCAD用アプリケーションソフトウェアで作製された図面を、別の記録装置で印刷した場合、図面内に描かれた線の幅や色が記録装置の機種によって異なることから、ユーザの図面の読み間違いを誘発するという問題がある。
この問題を解決するために特許文献1では、線を描画するための描画コマンドを取得し、該取得した描画コマンドで指定されている線を含む画像データを生成して記録装置で記録する前に、線幅と色との組み合わせを変換する。具体的には、出力に用いる記録装置で線を記録した結果の平均濃度が、目標記録装置(ターゲットプリンター等と呼ばれる)で該線を記録した結果の平均濃度と一致するように、描画コマンドで指定されている線幅と色との組み合わせを変換している。
特開2012-108569号公報
しかしながら、特許文献1では、目標記録装置と記録装置との平均濃度を合わせることで、線の濃さと幅について、見た目の印象を合わせることはできるものの、線幅そのものをずらしてしまうことがあった。
そこで本発明は、上記の課題に鑑み、異なる記録装置間で色と線幅との両方を精度良く合わせることを目的とする。
本発明は、第1記録装置による画像記録における発色特性を取得する第1取得手段と、面積階調方式により画像を記録する第2記録装置による画像記録における発色特性を取得する第2取得手段と、前記取得された第1記録装置の発色特性と前記取得された第2記録装置の発色特性とに基づき、該第1記録装置と該第2記録装置との間で色合わせを行う際に用いられるカラーマッチングテーブルを作成するテーブル作成手段と、前記第1記録装置の線幅特性を取得する第3取得手段と、前記カラーマッチングテーブルを用いて色合わせが行われた後の前記第2記録装置の線幅特性を取得する第4取得手段と、前記取得された第1記録装置の線幅特性と前記取得された第2記録装置の線幅特性とに基づいて、前記第2記録装置に対する入力線幅を補正する補正手段とを有することを特徴とする情報処理装置である。
本発明によれば、異なる記録装置間で色と線幅との両方を精度良く合わせることが可能となる。
第1の実施形態における印刷システムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態における画像データ変換処理の流れを示す図。 PDLフォーマットを説明する図。 描画コマンドの内訳を説明する図。 第1の実施形態における、色および線幅を合わせるための準備処理のフローチャート。 CAD図面で用いられる基本線に関するデータを保持するテーブル。 色合わせに起因する線再現における課題を説明するための図。 線幅判定チャート。 線幅判定チャートを用いた判定結果をユーザに入力させるUI。 補正前の入力線幅と、記録装置と目標記録装置との夫々の出力線幅と、補正後の入力線幅とを保持するテーブル。 補正後の入力線幅の求め方について説明するための図。 第1の実施形態における線幅と色とを合わせる処理のフローチャート。 従来技術の課題について説明するための図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。但し、以下に記載されている内容はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態における印刷システムの構成を説明するブロック図である。図1に示すように、印刷システムは、ホストPC(情報処理装置、画像処理装置などとも呼ぶ)101と、第1の記録装置108と、第2の記録装置116とを有する。尚、第2の記録装置116は、線幅と色とを合わせるターゲットとなる記録装置であることから、以降、目標記録装置116と称する。
情報処理装置101とは具体的には、ホストPCやタブレットPCなどである。情報処理装置101において、CPU102は、HDD104に格納されているプログラムに従ってRAM103をワークエリアとしながら各種処理を実行する。例えば、CPU102は、ユーザが入力した指示に対応するコマンドをキーボード・マウスインターフェース106(以下、インターフェースをI/Fと略記する)を介して受信する。そして、CPU102は、受信したコマンドやHDD104に格納されるプログラムに従って記録装置108が記録可能な画像データを生成し、該生成した画像データを記録装置108に送信する。
また、情報処理装置101(CPU102)は、データ転送I/F107を介して記録装置108から受信した画像データに対し、HDD104に格納されているプログラムに従って所定の処理を行う。CPU102は、その処理結果などの様々な情報をディスプレイI/F105を介して不図示のディスプレイに表示する。情報処理装置101(CPU102)は、目標記録装置116に対しても、前述の記録装置108に対する処理と同様の処理を行うことができる。
一方、記録装置108において、CPU111は、ROM113に格納されているプログラムに従ってRAM112をワークエリアとしながら各種処理を実行する。また、記録装置108は、高速な画像処理を行うための画像処理アクセラレータ109を備える。画像処理アクセラレータ109は、CPU111よりも高速な画像処理を実行可能なハードウェアである。画像処理アクセラレータ109は、CPU111が画像処理に必要なパラメータとデータをRAM112の所定のアドレスに書き込むことにより起動される。画像処理アクセラレータ109は、RAM112に書き込まれたパラメータとデータを読み込んだ後、このデータに対し所定の画像処理を実行する。尚、画像処理アクセラレータ109は必須の構成要素ではなく、記録装置108が画像処理アクセラレータ109を備えずとも、同等の処理をCPU111が実行することが可能である。
尚、ここで取り上げる記録装置108は、4色の顔料インク、具体的にはCMYKの顔料インクを用いる記録装置であり、また、記録ヘッド115における各ノズルの吐出量は、4[pl]となっている。これに対し、目標記録装置116は、CMYKの4色だが、記録装置108とは異なる顔料インクを用いる記録装置であり、また、記録ヘッドにおける各ノズルの吐出量は、6[pl]となっている。このように、記録装置108で用いる顔料インクと、目標記録装置116で用いる顔料インクとが異なることから、同一の画像データに基づいて記録したときであっても、記録装置108の出力物と目標記録装置116の出力物との間で、出来上がりの色が異なる。また、各ノズルの吐出量について、目標記録装置116が記録装置108より多いことから、描画可能な最小線幅については、目標記録装置116によるものの方が、記録装置108によるものより太い。そこで本実施形態では、記録装置108において、記録装置108と目標記録装置116との間で線幅を合わせる処理と、記録装置108と目標記録装置116との間で色を合わせる処理とを実行する。これにより、画像データに基づき記録装置108で記録した出力を、この画像データに基づき目標記録装置116で記録したときの出力に近づけるようにしている。
情報処理装置101は、通信回線118を介して、記録装置108および目標記録装置116と接続されている。但し、記録装置108と目標記録装置116とが常に同時に情報処理装置101と接続されている必要はなく、必要に応じて切断されても良い。尚、本例では、目標記録装置116はインクジェットプリンタであるものとして説明するが、目標記録装置は、レーザービームプリンタや複写機、LEDプロッタなどの記録装置であっても良い。また、本例では、通信回線118はイーサネット(登録商標)であるものとして説明するが、通信回路は、USBハブ、無線のアクセスポイントを用いた無線通信ネットワーク、Wifiダイレクト通信機能を用いた接続であっても良い。
<画像データ変換処理の流れについて>
図2は、本実施形態における画像データ変換処理の流れを示す図である。尚、以下では、記録装置108における処理について述べるが、目標記録装置116でも同様の構成を取ることができる。
記録装置108は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクを用いて、記録媒体に画像を記録する。尚、本明細書では、各インク色を一文字で、具体的には、シアンをC、マゼンダをM、イエローをY、ブラックをKと表す。記録ヘッド115は、これら4色のインクを吐出するノズル列115C、115M、115Y、115Kを有する。図2に示すように、印刷システムにおける各画像処理は、画像処理装置として機能する情報処理装置101と記録装置108との何れかによって実行されるものとする。
情報処理装置101のオペレーティングシステム(OS)上で動作するプログラムとして、アプリケーションやプリンタドライバがある。このアプリケーションとして例えば、CAD図面作製用のアプリケーションがある。アプリケーションの処理J01では、記録装置108で画像記録(プリント)すべき画像に対応した画像データを生成する処理が、アプリケーションによって実行される。アプリケーションの処理J01で生成された画像データは、プリンタドライバに渡される。
情報処理装置101にインストールされているプリンタドライバは、画像データとして、PDL(page-description language)フォーマットの画像データを生成する。本明細書では、PDLフォーマットの画像データを、単純にPDLデータと記載する。PDLとは、ページ記述言語の略称である。PDLの例として、Adobe社の「PDF」や「PostScript」、Hewlett-Packard社の「HPGL/2」などが知られている。PDLは、ビットマップだけでなく、線、文字などのベクターデータを記載できる画像フォーマットとして広く利用されている。
プリンタドライバは、アプリケーションから渡された画像データに基づき、PDLデータであるプリンタ送付用画像データを生成する、プリンタ送付用画像データ生成処理J02を行う。プリンタドライバは、アプリケーションから渡された画像データに、ユーザにより情報処理装置101のユーザインタフェース(UI)を介して設定されたプリントに関する設定情報などが含まれたヘッダ部を付加することで、プリンタ送付用画像データを生成する。生成されたプリンタ送付用画像データは、情報処理装置101のデータ転送I/F107を経由して記録装置108に送付され、記録装置108のデータ転送I/F110を経由してRAM112に格納される。
ここで、PDLフォーマット画像データからラスター画像データへの変換(展開)について、図3及び図4を用いて説明する。
図3(a)は、PDLフォーマットの一例を示す図である。PDLフォーマットは、ジョブ管理・プリンタ設定コマンド301と、画像データ描画コマンド302と、ジョブエンドコマンド305とで構成されている。画像データ描画コマンド302は、ビットマップ部303に加えて、ベクターコマンド部304を含み、ビットマップだけでなく、文字や線などの図形を表現できる形式となっている。図3(b)は、画像データ描画コマンド302を説明する図である。画像データ描画コマンド302は、ディスプレイリスト(DL)と呼ばれる、ある単位(ここでは64[KB])ごとの一連の描画コマンド302を複数束ねた構成となっている。
図4は、描画コマンド302の内訳について説明するコマンド一覧表である。図4を参照すると、描画コマンド302は、ビットマップ描画コマンドと、ベクター描画コマンドとに大別されることがわかる。更に、ベクター描画コマンドは、ペンのカラー、線幅、および描画などに関する線描画コマンドと、文字フォントおよび文字そのものを指定する文字描画コマンドと、ハッチングの種類や密度を指定するハッチング描画コマンドとに大別される。図3および図4に示すようなPDLフォーマットの画像データ(PDLデータ)が、情報処理装置101から記録装置108に送られる。
記録装置108のCPU111は画像処理部として機能し、画像データ解析処理J03を行う。画像データ解析処理J03では、PDLデータを、データバッファとして機能するRAM112から順次読み出す。そして、CPU111は、PDLデータに含まれる描画コマンドを解釈し、PDLフォーマットの画像データをビットマップと同様のフォーマットのラスター画像データに展開し、該展開したラスター画像データをRAM112に格納する。解析、展開されたラスター画像データに対して、CPU111による画像処理が引き続き行われる。尚、詳細は後述するが(図12参照)、本実施形態では、画像データ解析処理J03において、目標記録装置116と記録装置108との間の線幅の違いを吸収するための線幅調整を行っている。
画像データ変換処理の説明に戻る。画像処理部として機能するCPU111では、機種間の色合わせを行う前段処理J04、後段処理J05、ガンマ補正処理J06、量子化(具体的には2値化)であるハーフトーニング処理J07、および記録データ生成処理J08が行われる。以下、各処理を説明する。
前段処理J04では、目標記録装置116と記録装置108との間の色の違いを吸収するための処理として、機種間の色合わせのためのマッピングが行われる。例えば、画像データ解析処理J03の結果出力された画像データが、sRGB規格の画像データのケースでは、この画像データに対する、目標記録装置116によって再現される色域を、記録装置108で再現可能な色域内に写像するデータ変換が行われる。具体的には、3次元ルックアップテーブル(3DLUT)を参照して、R、G、Bそれぞれが8ビットで表現されたデータが、記録装置108に依存するR、G、Bそれぞれが8ビットで表現されたデータに変換される。この色合わせ処理の詳細については、後述する。
後段処理J05では、前段処理J04で得た3チャンネル(R,G,B)8ビットデータを、このRGBデータが表す色を再現するインク色の組み合わせに対応するデータ(ここでは、4チャンネル(C,M,Y,K)8ビットデータに変換する処理が行われる。この変換処理は、色分解処理と呼ばれる。後段(色分解)処理J05では、RGBデータとCMYKデータとが1対1に対応付けられた変換テーブル(例えば、3DLUT)が用いられる。CPU111は、この変換テーブルを参照して、RGBデータをCMYKデータに変換する。
例えば、3次元LUTにおいて、それぞれが8ビット(0~255)で表現されるR、G、Bの値と、それぞれが8ビット(0~255)で表現されるC、M、Y、Kの値とが予め対応付けられている。そして、(R,G,B)=(0~255,0~255,0~255)から(C,M,Y,K)=(0~255,0~255,0~255,0~255)への変換が行われる。例えば、(R,G,B)=(0,0,0)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,255)に変換される。また、(R,G,B)=(255,255,255)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,0)に変換される。また、(R,G,B)=(0,128,0)であれば、(C,M,Y,K)=(128,0,128,0)に変換される。
ガンマ補正処理J06では、後段処理J05により得た色分解データ(CMYKデータ)を構成するインク色のデータごとに、階調値変換が行われる。具体的には、記録装置108の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、色分解データが記録装置108の階調特性に線形的に対応付けられるような変換が行われる。
ハーフトーニング処理J07では、色分解データを構成するインク色データごとの量子化処理、具体的には、C、M、Y、Kの各色インクの8ビットデータを、1ビットデータに変換する量子化処理が行われる。本実施形態では、2値のディザ法を用いて、256階調の8ビットデータを、2階調の1ビットデータに変換する処理が行われる。
記録データ生成処理J08では、1ビット(2値)のドットデータを内容とする記録用画像データに記録制御情報を加えた記録データが生成される。生成された記録データは、RAM112に格納される。RAM112に格納された2値データはCPU111によって順次読み出され、ヘッド駆動回路に入力され、駆動処理J09が行われる。駆動処理J09では、ヘッド駆動回路に入力された各インク色の1ビットデータが、記録ヘッド115の駆動パルスに変換され、所定のタイミングでインクが吐出される。
<色および線幅を合わせるための準備処理について>
本実施形態では、色合わせとは別に線幅を合わせる。これにより、見た目の色を合わせつつ、記録装置で記録する線幅を、目標記録装置で記録したときの線幅に合わせようとしている。以下、本実施形態における、異なる記録装置間で色および線幅を合わせるための準備処理について、図5を用いて説明する。この準備処理には、図5に示すように、ステップS501(色合わせ方法決定処理)と、ステップS505(線幅合わせ方法決定処理)とが含まれる。尚、以下では、「ステップS~」を単純に「S~」と記載する。
<<色を合わせるための準備処理(色合わせ方法決定処理)について>>
最初に、S501の色合わせ方法決定処理について説明する。S501の色合わせ方法決定処理ではまず、S502において、目標記録装置116の発色特性を取得する。S503において、記録装置108の発色特性を取得する。S502、S503では、ベタ塗りのパッチ(ベタパッチと呼ぶ)を用いることができる。ベタパッチとは具体的には、(R,G,B)の各値(0以上255以下の範囲の一値をとる)について、例えば32ずつ値を変えたベタ塗りのパッチである。この場合、729(=9×9×9)個のベタバッチを表す画像データを生成し、該生成した画像データに基づいて、記録装置108と目標記録装置116との夫々でプリントし、測色器によって測色する。これにより、記録装置108と目標記録装置116との夫々の発色特性を取得できる。尚、S502とS503との処理順は、逆でも良い。
S504は、色合わせ用3DLUT作成処理である。この処理では、目標記録装置116と記録装置108との間で色合わせを行う際に用いるカラーマッチングテーブルを作成する。本ステップで作成されたカラーマッチングテーブルは、情報処理装置101のHDD104やROM(図示せず)、記録装置108のROM113等に格納して良い。本ステップで作成されたカラーマッチングテーブルが、前述の前段処理J04で用いられる。ここでは、目標記録装置116と記録装置108との夫々について得られた発色特性に基づいて、公知のカラーマッチング技術を用いてカラーマッチングテーブル(色合わせ用3DLUT)を作成する。このカラーマッチングテーブルを適用することで、記録装置108の出力色を、目標記録装置116の出力色に近づけることができる。
このように本実施形態では、ベタパッチを用いて、カラーマッチングテーブルを作成し、該作成したカラーマッチングテーブルをベタ塗り部に適用して色合わせを行う。尚、このカラーマッチングテーブルをベタ塗り部と同様に線に適用して色合わせを行っても良い。以下、この線の色合わせについて説明する。
CAD図面で広く用いられる基本線の組み合わせについて、図6を用いて説明する。図6(a)は、CAD図面で広く用いられる基本線に関するデータを保持するテーブルである。図6(a)に示すように、基本線としては、その線幅がそれぞれ1:2:4の比率となる細線、太線、極太線が用いられる。例えば細線が0.50[mm]であった場合には、太線は1.00[mm]、極太線は2.00[mm]で表現される。図6(a)のテーブルの他の行には、多用される他の太さの基本線に関するデータが記述されている。
図6(b)は、図6(a)に示す線を1200[dpi]のプリンタで表現する場合に、どのように表現されるかを示す。例えば、細線が0.50[mm]である場合、24[pixel]、太線が1.00[mm]である場合、48[pixel]、極太線が2.00[mm]である場合、96[pixel]となる。このように細線とは言っても、実際には、複数pixelの幅を持っており、面積変調を行うプリンタであっても、中間調の再現が可能となっている。しかしながら、前述のカラーマッチングテーブルを適用して線の色合わせを行った場合、線の再現において新たな課題が発生する。
<<色合わせに起因する線再現における課題について>>
以下、前述の色合わせに起因する線再現における課題について、図7を用いて説明する。
図7の(h)は、記録装置108の後段(色分解)処理J05で適用される色分解を、記録装置108で再現される色空間の赤(R)→マゼンダ(M)→青(B)のラインに沿って表した図である。図7の(h)の横軸は色相を示し、ここでは、記録装置108で再現される色空間における赤地点近傍と青地点近傍との間の領域を示す。図7(h)の縦軸は、インクの付与量を示す。また、図7の(h)において、破線701はイエローインクの付与量を示し、実線702はマゼンダインクの付与量を示し、一転鎖線703はシアンインクの付与量を示し、太実線704は各色インクの合計の付与量を示す。
図7の(a)は、R地点でのマゼンダインクの紙面被覆状態を示し、図7の(b)は、R地点でのイエローインクの紙面被覆状態を示している。図7の(a’)は、図7の(a)に示した紙面被覆状態に対応する、マゼンダインクの記録濃度を示し、図7の(b’)は、図7の(b)に示した紙面被覆状態に対応する、イエローインクの記録濃度を示している。
同様に、図7の(c)は、M1地点でのマゼンダインクの紙面被覆状態を示し、図7の(d)は、M1地点でのイエローインクの紙面被覆状態を示している。図7の(c’)は、図7の(c)に示した紙面被覆状態に対応する、マゼンダインクの記録濃度を示し、図7の(d’)は、図7の(d)に示した紙面被覆状態に対応する、イエローインクの記録濃度を示している。
また同様に、図7の(e)は、M地点でのマゼンダインクの紙面被覆状態を示し、図7の(e’)は、図7の(e)に示した紙面被覆状態に対応する、マゼンダインクの記録濃度を示している。
また同様に、図7の(f)は、B地点でのシアンインクの紙面被覆状態を示し、図7の(g)は、B地点でのマゼンダインクの紙面被覆状態を示している。図7の(f’)は、図7の(f)に示した紙面被覆状態に対応する、シアンインクの記録濃度を示し、図7の(g’)は、図7の(g)に示した紙面被覆状態に対応する、マゼンダインクの記録濃度を示している。
図7に示すように、M地点では、マゼンタインクを100%のインク量で使用しており、このときの紙面状態は、図7の(e)に示すように紙面が100%マゼンタインクで被覆されている。
用紙などの記録媒体が受容可能なインク量には上限があり、許容付与量、打ち込み許容量などと呼ばれている。マゼンタやイエロー、シアンのような一次色インクでは、付与量がその上限を超過することは少ないが、レッドやブルー、グリーンといった二次色インクでは、付与量がその上限を超過してしまうことがある。そのため、図7では、R地点において、マゼンタインク、イエローインクともに付与量は100%ではなく、これらのインクの付与量の合計が上限値の160%以下に収まるように、それぞれのインクの付与量は80%となっている。図7の(a)は、このときのマゼンタインクの紙面被覆状態を示し、図7の(b)は、このときのイエローインクの被覆状態を示している。図7の(a)、(b)に示すように、付与量が100%ではないことによって、ドット欠けが生じることになる。このドット欠けによって、マゼンタインクの記録濃度の波形に関しては、図7の(e)に示すような矩形ではなく、図7の(a’)に示すようになだらかな形状となり、これによって、記録濃度の波形が矩形であったときと比べて線幅が細くなってしまう。そこで本実施形態では、このような色合わせの結果生じる線幅のずれも考慮して線幅合わせを行うようにしている。
尚、ここでは、色合わせと、面積階調処理とによって生じるドット欠けについて説明したが、付与量が多い領域で、滲みが発生して線が太くなるようなことも考えられ、このような場合にも本実施形態の方法は有効である。
<<線幅を合わせるための準備処理(線幅合わせ方法決定処理)について>>
続けて、S505の線幅合わせ方法決定処理(図5)について説明する。図示するように、S505の線幅合わせ方法決定処理は、S506における目標記録装置116の線幅特性の取得と、S507における記録装置108の線幅特性の取得とを含む。S506、S507で線幅特性を取得するために、本実施形態では、図8に例示するような線幅判定チャートを用いる。S506において、目標記録装置116に線幅判定チャートをプリントさせる。そして、記録装置108において、S504で作成したカラーマッチングテーブル(色合わせ用3DLUT)を用いて色合わせを行った上で(前段処理J04)、S507において、記録装置108に線幅判定チャートをプリントさせる。
図8に示す線幅判定チャートは、縦線のみから成る画像が複数(本例では4つ)配列された「タテ」の行と、横線のみから成る画像が複数配列された「ヨコ」の行とを有する。この線幅判定チャートは更に、左上がりの線のみから成る画像が複数配列された「ナナメ1」の行と、右上がりの線のみから成る画像が複数配列された「ナナメ2」の行とを有する。線幅判定チャート内の画像はそれぞれ、1200[dpi]単位での1ピクセル線と、隣り合う線間の空白とから成る。
また、図8に示す線幅チャートは、(1)の列と、(2)の列と、(3)の列と、(4)の列とを有する。(1)の列の画像において、隣り合う1ピクセル線間の空白の幅(間隔)は、1ピクセルに相当する。同様に、(2)の列の画像において、隣り合う1ピクセル線間の空白の幅は、2ピクセルに相当し、(3)の列の画像において、該空白の幅は、3ピクセルに相当し、(4)の列の画像において、該空白の幅は、4ピクセルに相当する。記録時のドット径が大きかったり、滲みが生じたりすると、この空白が埋まって、線が繋がってしまう。
例えば、「タテ」の行で、(1)の画像と(2)の画像について、空白が埋まっている一方で、(3)の画像と(4)の画像については、空白が埋まっていない(隙間が見える)場合を考える。1ピクセル線がその左右両側に均等に太るものとすると、2ピクセル分の空白が埋まっているので、太った線は、25.4[mm]/1200[dpi]×2=0.042[mm]以上の幅を持つことがわかる。一方で、3ピクセル分の空白は埋まっていないので、太った線は、25.4[mm]/1200[dpi]×3=0.064[mm]未満の幅を持つことがわかる。従って、ここでは、これらの値を平均した、(0.042+0.064)/2=0.053[mm]を、太った線の線幅とみなすものとする。
図9は、繋がった画像をユーザに選択させるためにディスプレイに表示されるUI例を示す。本例では、領域901内で、「タテ」、「ヨコ」、「ナナメ1」、「ナナメ2」の各行において、プリント時に繋がった(言い換えると、空白が埋まってしまった)画像をユーザに選択させている。破線902で囲まれた画像が、ユーザによって選択された画像を示す。各行において、プリント時に繋がった画像のうち空白のピクセル幅が最も大きい画像(各行において、繋がった画像のうち最も右側の画像)について、そのピクセル幅をN[pixel]とすると、以下の式(1)により線幅(Wとする)を算出できる。
Figure 0007246885000001
配列される画像の線幅が互いに異なる複数種類の線幅判定チャートをプリントさせることで、目標記録装置116と記録装置108とのそれぞれについて、線幅特性を取得する。
尚、ここでは、線幅判定チャートを用いて線幅特性を取得するが、QEA社のハンディ型画像評価システムPIAS(TM)-IIで線幅を直接測定する方法等、線幅特性を取得するための方法を適宜採用して良い。
S507の後、S508において、線幅合わせ用テーブルを作成する。以下、S508の線幅合わせ用テーブル作成処理について、図面を参照しながら説明する。記録装置108のCPU111は画像処理部として機能し、画像データ解析処理J03において、目標記録装置116と記録装置108との間の線幅の違いを吸収するための、ラスター画像展開に付随する線幅の調整を行っている。具体的には、S508で作成された線幅合わせ用テーブルを参照して、PDLフォーマット中の線幅指定値[mm]の数値を変更することで、線幅を太くしたり細くしたりする等の調整を行う。
本実施形態では、線幅を調整するためのパラメータとして、「補正後の入力線幅」を求める。補正後の入力線幅について、図10を用いて説明する。図10は、S508で作成するテーブルの一例を示す。このテーブルは、PDLフォーマットにおける(補正前の)入力線幅と、これに対応する記録装置108と目標記録装置116との夫々の出力線幅と、最終的に記録装置108に設定すべき補正後の入力線幅との各値を保持する。PDLフォーマットでは、入力線幅[mm]を指定する。しかし、実際に記録装置108でこの入力線幅の線を記録すると、記録装置出力線幅[mm]の線が得られ、同様に、目標記録装置116でこの入力線幅の線を記録すると、目標記録装置出力線幅[mm]の線が得られる。これを考慮して、ある記録データに基づき記録装置108で記録したとき、当該ある記録データに基づき目標記録装置116で記録したときの出力線幅を得るために、記録装置108に設定すべき線幅が、補正後の入力線幅[mm]である。
以下、補正後の入力線幅の求め方について、図11を用いて説明する。図11の(a)は、PDLフォーマットで設定する入力線幅[mm]と、この入力に対して目標記録装置116で得られる出力線幅の実測値[mm]との関係を示したグラフである。尚、前述したように、S506にて、図8に示す線幅判定チャートをプリントするが、このとき、各画像の線の太さが異なる同様の線幅判定チャートを複数回プリントして得た結果をプロットすることで、図11の(a)に示すような関係を得ることができる。
また、図11の(b)は、PDLフォーマットで設定する入力線幅[mm]と、この入力に対して記録装置108で得られる出力線幅の実測値[mm]との関係を示したグラフである。尚、前述したように、S507にて、図8に示す線幅判定チャートをプリントするが、このとき、各画像の線の太さが異なる同様の線幅判定チャートを複数回プリントして得た結果をプロットすることで、図11の(b)に示すような関係を得ることができる。
ここで一例として、目標記録装置116において、入力線幅T1(=0.50[mm])を設定したものとする。このときの出力線幅は、(a)に示すように1.50[mm]となる。この出力線幅1.50[mm]を実現する記録装置108での入力線幅を求めるために、破線矢印に従ってたどり、図12の(b)を参照する。すると、記録装置108には補正後の入力線幅としてP1(=1.19[mm])を設定すれば良いことが分かる。
別の一例として、目標記録装置116において、入力線幅T2(=1.00[mm])を設定したものとする。このときの出力線幅は、(a)に示すように2.12[mm]となる。この出力線幅2.12[mm]を実現する記録装置108での入力線幅を求めるために、実線矢印に従ってたどり、図12の(b)を参照する。すると、記録装置108には補正後の入力線幅としてP2(=1.74[mm])を設定すればよいことが分かる。
このようにして求めた値が、図10のテーブルに保持され、該テーブルは、情報処理装置101のHDD104や、記録装置108のROM113に格納される。
なお、以上では、「補正後の入力線幅」を図10のテーブルを参照して求めている。別の方法として、「補正後の入力線幅」と「入力線幅」との差分をあらかじめ求めておき、この差分値を使用する方法がある。この差分値を、「入力線幅」に対するオフセットとして加算することで、「補正後の入力線幅」を得るようにしてもよい。
<色合わせ方法と線幅合わせ方法とを実際に適用した、色合わせと線幅合わせ>
これまで説明した準備処理で求めた色合わせ方法および線幅合わせ方法を実際に適用して、色合わせおよび線幅合わせを実行する処理について、図12を用いて説明する。尚、本実施形態では、画像データ解析処理J03において線幅合わせ処理が実行され、前段処理J04において色合わせ処理が実行される。
S1201において、記録装置108は、PDLデータを受信する。
S1202において、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、受信したPDLデータ中の描画コマンドを解析する。
S1203において、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、描画対象が線部か判定する。S1203の判定結果が真の場合、S1204に進む一方、該判定結果が偽の場合、S1205に進む。
S1204において、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、線幅調整を行う。詳しくは、図10に示すようなテーブルを参照し、線部の描画コマンド中の線幅指定値について、現在の入力線幅からこれに対応する補正後の入力線幅の値に変更する。尚、本ステップでは、公知の補間方法を用いて良い。
S1205において、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、線幅調整済みの線または線でないオブジェクトに対するラスタライズ処理を行う。これにより、描画対象のオブジェクトはラスタライズされ、ビットマップと同様のラスター画像データに展開される。
展開されたラスター画像データに対して、前段処理J04において色合わせ処理が実行される。具体的には、目標記録装置116と記録装置108との色の違いを吸収するカラーマッチングテーブルを四面体補間などの公知の補間方法とともに適用する、色合わせが行われる。
<本実施形態の効果について>
ここで本実施形態の効果を説明するにあたり、従来技術の課題について、図13を用いて説明する。例えば、特許文献1の方法では、線と空白とが含まれた領域全体の平均濃度が等しくなるように、濃度と線幅とを調整する。図13の例に示すように、記録装置での濃度が目標記録装置の濃度Dtよりも低いD1の場合、平均濃度を等しくするためには、符号1301に示す関係に従って、線幅を目標記録装置の線幅Wtよりも太いW1としていた。つまり、特許文献1の方法では、記録装置で再現する平均濃度が、目標記録装置で再現する平均濃度と異なる場合、見た目の印象を合わせるために、目標記録装置と異なる線幅を設定することになる。これにより、線部の見た目の印象は近くなるものの、線幅によって表現される情報は欠落してしまうことになる。また、特許文献1の方法では、目標記録装置より線幅が太くなってしまうような場合、線が密集する図面を太くなった線で再現した結果、線と線との間の余白は狭くなり、場合によっては余白が潰れ、線が見分けられなくなってしまう虞がある。
本実施形態では、色合わせ方法を決定した(カラーマッチングテーブルの作成)後、このカラーマッチングテーブルを使用した際に生じる面積階調処理に伴うドット欠けや付与量の変化も考慮して、線幅合わせ方法を決定する(線幅合わせ用テーブルの作成)。従って、本実施形態によれば、精度の良い色合わせと線幅合わせとを両立することができる。
<本実施形態の変形例について>
<<線の向きに応じた線幅調整>>
前述の実施形態では、縦線、横線、斜め線などの線の向きに依らず、最大線幅となるように調整している。しかし、例えば画像データ解析処理J03などで、縦線と、横線と、斜め線とを分けて処理する場合には、これらの線の夫々に対して補正後の入力線幅を設けるができる。こうすることで、画像データ解析負荷は高くなるものの、より精度良く線幅を合わせることができる。例えば、シリアル方式のインクジェットプリンタでは、縦線と横線とでは、主滴とサテライトとの位置関係が異なり、キャリッジの走査方向に沿って線幅が太くなる傾向がある。そのため、線の向きに応じた線幅調整は、このような場合に有効である。
<<色に応じた線幅調整>>
また、前述の実施形態では、出力色によらない一律の線幅指定を行っている。しかし、インクの滲みを厳密に考慮する場合、1次色(C、M、Y)インクの付与量より、2次色(R、G、B)インクの付与量が多くなり易いことから、2次色インクは1次色インクより滲みやすい傾向がある。また、インク色ごとの表面張力の違いなどによって、色によっても滲み方が異なり、これによって、線幅が変わってくることがある。そこで、これらも考慮して線幅を厳密に合わせたい場合には、色ごとの線幅調整を行うことができる。例えば、(R,G,B)の各値(0以上255以下の範囲の一値をとる)について、32ずつ値を変えた、729(=9×9×9)色の夫々に対して、補正後の入力線幅[mm]を求め、この線幅を四面体補完するなどして、色ごとの線幅を適用することができる。このようにすることで、付与量やインク色ごとの表面張力の違いに起因する微妙な線幅の違いにも細やかに対応することができる。
尚、この場合には、以下のような色合わせと線幅合わせとの順番が好適である。
前述の実施形態では、ラスタライズ前にPDLデータの線幅指定値を変更し、線幅調整されたラスター画像データを得て、この画像データに対してカラーマッチングテーブルを用いて色合わせを行っている(図2参照)。しかし、ラスタライズ前のPDLデータ中の色指定データに対して、カラーマッチングテーブルを用いて色合わせを行うことも可能である。この形態は、色合わせ済みの画像データに対して線幅調整を実施することができるので、色ごとの詳細な線幅調整を行う場合に適している。
<<線幅調整の適用範囲>>
前述の実施形態では、線幅調整は、線部か否か判定した上で線部だけに適用するようにした(図12のS1203でYES→S1204)。しかし、全体の処理を簡略化するため、面積が大きいベタ塗部に対しても同様に、線幅調整を適用しても良い。このようにすることで、PDLデータ解析を省略したり、属性のないビットマップデータに対しても簡単に記録装置間の色合わせと線幅合わせを行ったりすることができる。
<<線幅調整値>>
前述の実施形態では、「補正後の入力線幅」を図10のテーブルの形態で保持し、テーブルを参照して入力線幅毎に対応する「補正後の入力線幅」を求めていた。しかし、処理を簡略化するために、入力線幅によらず一律のオフセット値を求め、これを入力線幅に加えたものを「補正後の入力線幅」として用いることができる。例えば、図10において、#1から#8までの「補正後の入力線幅」と「入力線幅」の差分を求めると、平均で0.64[mm]となっている。そこで、「補正後の入力線幅」として、「入力線幅」に対して一律のオフセット値0.64[mm]を足したものを用いることができる。このようにすることで、線幅によって線幅合わせ精度が下がる場合があるものの、補正後の入力線幅をテーブル形態で保持する必要がなくなり、メモリ容量を削減することができる。
また、「入力線幅」に対するオフセット値として、離散的な値を用いることができる。例えばN=20のN段階の離散的な値を用いることができる。具体的に、0.1[mm]単位だったものとすると、±10段階で、-1.0[mm]から、+1.0[mm]までの「入力線幅」に対するオフセット値を表現することができる。「入力線幅」に対するオフセット値が、0.64[mm]の場合、N=+6とする。ここでこのように離散的な値とすることで、オフセット値を格納するメモリ容量を削減できる。また、このオフセット値をユーザにマニュアル入力させる場合、数字を直接入力させることなく、N段階を選択するリストボックスから選択させるようにすることができ、ユーザのマニュアル入力の手間を削減することができる。
<<線幅調整の方法>>
前述の実施形態では、ラスタライズ前のPDLデータの線幅指定値を変更することで、線幅調整を行った。しかし、PDLデータでなく、記録直前の2値のドットイメージを加工して、エッジ部のドットを間引いたり、逆にドットを追加して滲み易くしたりするなどして線幅調整を行うこともできる。記録直前の2値のドットイメージを直接加工することで、ドット単位での精密な線幅調整が可能となる。また、反応液を使用する系の場合、反応液のON/OFFや、反応液とカラーインクとの重なり量を調整することで、線幅を調整することもできる。
また、線幅調整制御のために、線を記録する際の記録方向(即ち、双方向記録か片方向記録か)を切り替えることもできる。例えば、キャリッジ走査方向と垂直方向の線を記録する際、主滴とサテライトが離れて記録されやすい双方向記録を行うことによって線幅を太らせたり、これとは逆に、片方向記録を行うことによって、サテライトを抑え、線幅を細くしたりすることもできる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 情報処理装置
102 CPU
108 記録装置
116 目標記録装置

Claims (13)

  1. 第1記録装置による画像記録における発色特性を取得する第1取得手段と、
    面積階調方式により画像を記録する第2記録装置による画像記録における発色特性を取得する第2取得手段と、
    前記取得された第1記録装置の発色特性と前記取得された第2記録装置の発色特性とに基づき、該第1記録装置と該第2記録装置との間で色合わせを行う際に用いられるカラーマッチングテーブルを作成するテーブル作成手段と、
    前記第1記録装置の線幅特性を取得する第3取得手段と、
    前記カラーマッチングテーブルを用いて色合わせが行われた後の前記第2記録装置の線幅特性を取得する第4取得手段と、
    前記取得された第1記録装置の線幅特性と前記取得された第2記録装置の線幅特性とに基づいて、前記第2記録装置に対する入力線幅を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1記録装置による画像記録における発色特性は、それぞれ色が異なる複数のベタ塗りのパッチを表す画像データに基づく該第1記録装置による記録媒体への記録、および、測色器による該記録された記録媒体の測色、により取得され、
    前記第2記録装置による画像記録における発色特性は、該第2記録装置による前記画像データに基づく記録媒体への記録、および、測色器による該記録された記録媒体の測色、により取得されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1記録装置の線幅特性は、線幅判定チャートを該第1記録装置で記録することで取得され、
    前記第2記録装置の線幅特性は、前記線幅判定チャートを該第2記録装置で記録することで取得され、
    前記線幅判定チャートは、向きと線幅とがともに同一の線のみで構成された複数の画像が配列されており、該複数の画像のそれぞれにおいて、隣り合う線間の空白の間隔は異なり、
    前記線幅特性は、測定もしくはユーザによる目視により空白の間隔の有無を判定することにより取得されることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2記録装置に対する入力線幅の値とは、PDLフォーマットにおける線幅指定値であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記補正手段は、線の向きごとの値が保持されているテーブルを作成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記補正手段は、色ごとの値が保持されているテーブルを作成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2記録装置は、前記補正手段で作成されたテーブルを用いて、前記第1記録装置との間で線幅合わせを行い、前記テーブル作成手段で作成された前記カラーマッチングテーブルを用いて、前記第1記録装置との間で色合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2記録装置は、記録する線の向きに応じて、双方向記録か片方向記録かを切り替えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1記録装置及び前記第2記録装置は、複数色の色材を用いて面積階調方式で画像を記録する記録装置であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1記録装置及び前記第2記録装置は、インクジェット方式で画像を記録する記録装置であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 第1記録装置による画像記録における発色特性を取得するステップと、
    面積階調方式により画像を記録する第2記録装置による画像記録における発色特性を取得するステップと、
    前記取得された第1記録装置の発色特性と前記取得された第2記録装置の発色特性とに基づき、該第1記録装置と該第2記録装置との間で色合わせを行う際に用いられるカラーマッチングテーブルを作成するステップと、
    前記第1記録装置の線幅特性を取得するステップと、
    前記カラーマッチングテーブルを用いて色合わせが行われた後の前記第2記録装置の線幅特性を取得するステップと、
    前記取得された第1記録装置の線幅特性と前記取得された第2記録装置の線幅特性とに基づいて、前記第2記録装置に対する入力線幅を補正するステップと
    を有することを特徴とする方法。
  12. コンピュータに請求項11に記載の方法を実行させるためのプログラム。
  13. 第1記録装置による画像記録における発色特性を取得する第1取得手段と、
    第2記録装置による画像記録における発色特性を取得する第2取得手段と、
    前記取得された第1記録装置の発色特性と前記取得された第2記録装置の発色特性とに基づき、該第1記録装置と該第2記録装置との間で色合わせを行う際に用いられるカラーマッチングテーブルを作成するテーブル作成手段と、
    前記第1記録装置の線幅特性を取得する第3取得手段と、
    前記カラーマッチングテーブルを用いて色合わせが行われた前記第2記録装置の線幅特性を取得する第4取得手段と、
    前記取得された第1記録装置の線幅特性と前記取得された第2記録装置の線幅特性とに基づいて、前記第2記録装置に対する入力線幅を補正する補正手段と
    を有し、
    前記第2記録装置は、記録する線の向きに応じて、双方向記録か片方向記録かを切り替えることを特徴とする情報処理装置。
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