JP2020049856A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】記録データに基づいて、インクの打ち込み量が異なる複数の色の線を記録装置で記録するとき、線の色に応じて線幅を補正することで、目標とする線幅と該記録装置で記録される線の幅との差分を小さくすること。【解決手段】本発明は、線の色と線幅とが指定されている描画コマンドを取得する取得手段と、前記描画コマンドで指定されている前記線の色に基づいて、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正するための補正量を決定する決定手段と、前記補正量に従って、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。【選択図】図10

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
CAD用アプリケーションソフトウェアを利用して作成されたCADデータから描画コマンドを取得し、描画コマンドに従ってラスタライズ処理を行い、描画された線を含むビットマップデータを生成する。そして、このビットマップデータに基づいて画像を記録媒体に形成する。このような印刷システムが知られている。CAD用アプリケーションソフトウェアで作製する図面では、線の太さ、並びに、場合によっては、グレーや黒などの濃淡を含む線の色分け、及び、ベタ塗り部の色分けによって図面情報を表記する。
従来、ある記録装置で記録するためにCAD用アプリケーションソフトウェアで作製された図面を、別の記録装置で記録した場合、色毎の線幅がこれら記録装置間で異なって出力されるという問題があった。
この問題を解決するために特許文献1では、線を含む画像データに基づいて出力対象の記録装置で記録する前に、線幅と色との組み合わせを変換する。具体的には、出力対象の記録装置で線を記録した結果の平均濃度が、目標記録装置(ターゲットプリンター等と呼ばれる)で前記線を記録した結果の平均濃度と一致するように、線幅と色との組み合わせを変換するようにしている。
特開2012−108569号公報
記録装置において、入力された線の色に応じて、使用するインク量は異なる。例えば、薄い色の線は濃い色の線よりも、使用するインク量が少ないため、打ち込むドットの数が少なくなる。その結果、線のエッジ部に欠けが生じるため、入力された線幅より細く再現されてしまう。従って、入力された線の色に応じて線幅を補正する必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、記録データに基づいて、インクの打ち込み量が異なる複数の色の線を記録装置で記録するとき、線の色に応じて線幅を補正することで、目標とする線幅と該記録装置で記録される線の幅との差分を小さくすることを目的とする。
本発明は、線の色と線幅とが指定されている描画コマンドを取得する取得手段と、前記描画コマンドで指定されている前記線の色に基づいて、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正するための補正量を決定する決定手段と、前記補正量に従って、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正する補正手段とを有することを特徴とする画像処理装置である。
本発明によれば、記録データに基づいて、インクの打ち込み量が異なる複数の色の線を記録装置で記録するとき、線の色に応じて線幅を補正することで、目標とする線幅と該記録装置で記録される線の幅との差分を小さくすることが可能となる。
第1の実施形態における記録システムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の構成を示す図。 第1の実施形態における画像データ変換処理の流れを示す図。 PDLフォーマットを示す図。 描画コマンドの内訳を示す図。 CAD図面で用いられる基本線に関するデータを保持するテーブル。 インク打ち込み量について説明するための図。 インク打ち込み量に応じて変わる線幅の再現度合いについて説明するための図。 打ち込み量と線幅実測値との関係を示す図。 第1の実施形態における線幅補正用テーブル。 第1の実施形態における線幅補正について説明するための図。 第1の実施形態の効果について説明するための図。 記録媒体によって異なる浸透速度、ドットの広がり具合を説明するための図。 浸透速度が異なる2種類の記録媒体に同じ線幅の線を記録した結果を示す図。 第2の実施形態における線幅判定用チャート。 第2の実施形態を説明するための図。 記録媒体の特性を考慮せずに線幅補正を行った場合の出力結果を示す図。 ユーザが補正量を入力するためのUI。 第3の実施形態における補正量の調整を説明するための図。 第3の実施形態における3次元LUT。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳しく説明する。但し、以下の実施形態に記載する内容はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1の実施形態]
<記録システムの構成について>
図1は、本実施形態における記録システムの構成を説明するブロック図である。図1に示すように、記録システムは、ホストPC(情報処理装置、画像処理装置などと呼ぶ)101と、第1の記録装置108と、第2の記録装置116とを有する。尚、第2の記録装置116は、本実施形態では用いず、第3の実施形態で用いる。第2の記録装置116は、線幅を合わせるターゲットとする記録装置であることから、以降、目標記録装置116と称する。
情報処理装置101とは具体的には、ホストPCやタブレットPC等である。情報処理装置101において、CPU102は、HDD104に格納されているプログラムに従ってRAM103をワークエリアとしながら各種処理を実行する。例えば、CPU102は、ユーザがキーボードやタッチパネル(不図示)等を用いて入力した指示に対応するコマンドをキーボード・マウスインターフェース106(以下、インターフェースをI/Fと略記する)を介して受信する。そして、CPU102は、受信したコマンドやHDD104に格納されているプログラムに従って記録装置108が記録可能な画像データ(画像情報)を生成し、該生成した画像データを記録装置108に送信する。
また、情報処理装置101(CPU102)は、データ転送I/F107を介して記録装置108から受信した画像データに対し、HDD104に格納されているプログラムに従って所定の処理を行う。CPU102は、その処理結果等の様々な情報をディスプレイI/F105を介して不図示のディスプレイに表示する。情報処理装置101(CPU102)は、目標記録装置116に対しても、前述の記録装置108に対する処理と同様の処理を行うことができる。
一方、記録装置108において、CPU111は、ROM113に格納されているプログラムに従ってRAM112をワークエリアとしながら各種処理を実行する。また、記録装置108は、高速な画像処理を行うための画像処理アクセラレータ109を備える。画像処理アクセラレータ109は、CPU111よりも高速に画像処理を実行可能なハードウェアである。画像処理アクセラレータ109は、CPU111が画像処理に必要なパラメータとデータをRAM112の所定のアドレスに書き込むことにより起動される。画像処理アクセラレータ109は、RAM112に書き込まれたパラメータとデータを読み込んだ後、このデータに対し所定の画像処理を実行する。尚、画像処理アクセラレータ109は必須の構成要素ではなく、記録装置108が画像処理アクセラレータ109を備えずとも、同等の処理をCPU111で実行することが可能である。
尚、ここで取り上げる記録装置108は、4色の顔料インク、具体的にはKCMYの顔料インクを用いる記録装置であり、また、記録ヘッド115における各ノズルの吐出量は、4[pl]となっている。これに対し、目標記録装置116は、KCMYの4色だが記録装置108とは異なる顔料インクを用いる記録装置であり、また、不図示の記録ヘッドにおける各ノズルの吐出量は、6[pl]となっている。このように、記録装置108で用いる顔料インクと、目標記録装置116で用いる顔料インクとが異なることから、同一の画像データに基づいて記録したときであっても、記録装置108の出力物と目標記録装置116の出力物との間で、出来上がりの色が異なる。また、各ノズルの吐出量について、目標記録装置116が記録装置108より多いことから、描画可能な最小線幅については、目標記録装置116によるものの方が、記録装置108によるものより太い。尚、本明細書では、インク色であるブラック、シアン、マゼンダ、イエローを夫々、K、C、M、Yと1文字で表す。また、レッド、グリーン、ブルーを夫々、R、G、Bと1文字で表す。
情報処理装置101は、通信回線118を介して、記録装置108および目標記録装置116と接続されている。但し、記録装置108と目標記録装置116とは常に同時に情報処理装置101と接続されている必要はなく、必要に応じて切断されていても良い。尚、ここでは一実施形態として、記録装置108および目標記録装置116はインクジェット記録装置として記述するが、これらの記録装置は、レーザービーム記録装置や複写機、LEDプロッタ等の記録装置であっても良い。また、ここでは一実施形態として、通信回線118はローカルエリアネットワークとして記述するが、通信回路は、USBハブ、無線のアクセスポイントを用いた無線通信ネットワーク、Wifiダイレクト通信機能を用いた接続であっても良い。
<インクジェット記録装置の構成について>
図2(a)は、前述の記録装置108や目標記録装置116として使用可能なインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)のメカ構成の概要を示す外観斜視図である。
記録装置は、インクジェット方式によりインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2に、キャリッジモータM1によって発生する駆動力を、伝達機構4を介して伝え、キャリッジ2を矢印CR方向に往復移動させる。これとともに、給紙機構5により記録紙等の記録媒体Pを給紙し、記録媒体Pを記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで、記録装置は記録媒体Pへの記録を行なう。また、記録装置は、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行う。
記録装置のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するだけでなく、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。図2(a)に示した記録装置はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを夫々収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、本実施形態の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備えている。電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図2(a)に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印CR方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。また、キャリッジ2の移動方向(矢印CR方向)に沿ってキャリッジ2の絶対位置を示すためのスケール8が備えられている。この実施形態では、スケール8は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを記録したものを用いており、その一方はシャーシ9に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられている。キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録ヘッド3に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
記録装置は、搬送ローラ14と、ピンチローラ15と、ピンチローラホルダ16と、搬送ローラギア17とを備える。搬送ローラ14は、記録媒体Pを搬送するために搬送モータ(図示せず)によって駆動される。ピンチローラ15は、バネ(不図示)により記録媒体Pを搬送ローラ14に当接する。ピンチローラホルダ16は、ピンチローラ15を回転自在に支持する。搬送ローラギア17は、搬送ローラ14の一端に固着される。搬送ローラギア17に中間ギア(不図示)を介して伝達される搬送モータの回転により生じた力により、搬送ローラ14が駆動される。
排出ローラ20は、記録ヘッド3によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するためのローラであり、搬送モータの回転により生じた力が伝達されることで駆動される。尚、排出ローラ20は、記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)と当接する。拍車ホルダ22は、拍車ローラを回転自在に支持するためのホルダである。
またさらに、記録装置には、記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド3の吐出不良を回復するための回復装置10が配設されている。
回復装置10は、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構11と記録ヘッド3の吐出口面をクリーニングするワイピング機構12とを備えている。キャッピング機構11による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置10内の吸引手段(吸引ポンプ)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド3のインク流路内の増粘したインクや気泡等を除去するといった吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド3の吐出口面をキャッピング機構11によるキャッピングすることによって、記録ヘッド3を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構12はキャッピング機構11の近傍に配され、記録ヘッド3の吐出口面に付着したインク滴を拭き取る。これらキャッピング機構11及びワイピング機構12により、記録ヘッド3のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
<記録ヘッドの構成について>
図2(b)は、本実施形態における記録ヘッド3の各色ノズル列の配置を模式的に示す図であり、記録ヘッド3を上方から見た場合のノズル列の配置を示している。
図2(b)中、符号3K、3C、3M、3Yは夫々、インクを吐出する複数のノズルから成る列(ノズル列)を示す。具体的には、ノズル列3KがKインクを吐出するノズルから成るノズル列を、ノズル列3CがCインクを吐出するノズルから成るノズル列を、ノズル列3MがMインクを吐出するノズルから成るノズル列を、ノズル列3YがYインクを吐出するノズル列を示している。複数列のノズル列が横に並んでいることから、このようなノズル構成の記録ヘッドを、横並びヘッドと呼ぶ。図示する構成では、各色ノズル列を構成するノズルの数は等しく、例えば256個等の任意の数のノズルを含むようにして良い。
尚、記録ヘッドのノズル列の配置は、図2(b)に示した例に限定されず、並び順や各列に含まれるノズル数が異なるものなど様々な形態のものを使用可能である。また、図2(b)では、各色ノズル列が1つのチップに一体形成された形態の記録ヘッドを示したが、各色ノズル列は個別のチップに別体形成された形態の記録ヘッドであっても良い。また、4色(CMYK)のうちある1色(例えば、K)のノズル列と残り3色(例えば、CMY)のノズル列とが別々のチップに形成された形態の記録ヘッドであっても良い。
<画像データ変換処理の流れについて>
図3は、本実施形態における画像データ変換処理の流れを示す図である。尚、以下では、記録装置108における処理について述べるが、目標記録装置116でも同様の処理を行うことができる。
記録装置108は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクを用いて、記録媒体に画像を記録する。記録ヘッド115は、これら4色のインクを吐出するノズル列115C、115M、115Y、115Kを有する。図3に示すように、記録システムにおける各画像処理は、画像処理装置として機能する情報処理装置101と、記録装置108との何れかによって実行される。
情報処理装置101のオペレーティングシステム(OS)上で動作するプログラムとして、アプリケーションやプリンタドライバがある。このアプリケーションとして、例えば、CAD図面作製用のアプリケーションがある。アプリケーションの処理J01では、記録装置108で記録(プリント)すべき画像に対応した画像データを生成する処理が、アプリケーションによって実行される。アプリケーションの処理J01で生成された画像データは、プリンタドライバに渡される。
情報処理装置101にインストールされているプリンタドライバは、画像データとして、PDL(page−description language)フォーマットの画像データを生成する。本明細書では、PDLフォーマットの画像データを、単純にPDLデータと記載する。PDLとは、ページ記述言語の略称である。PDLの例として、Adobe社の「PDF」や「PostScript」、Hewlett-Packard社の「HPGL/2」などが知られている。PDLは、ビットマップだけでなく、線、文字などのベクターデータを記載できる画像フォーマットとして広く使用されている。
プリンタドライバは、アプリケーションから渡された画像データに基づき、PDLデータであるプリンタ送付用画像データを生成する処理、いわゆるプリンタ送付用画像データ生成処理J02を行う。プリンタドライバは、アプリケーションから渡された画像データに、ユーザにより情報処理装置101のユーザインタフェース(UI)を介して設定されたプリントに関する設定情報等が含まれたヘッダ部を付加して、プリンタ送付用画像データを生成する。生成されたプリンタ送付用画像データは、情報処理装置101のデータ転送I/F107を経由して記録装置108に送付され、記録装置108のデータ転送I/F110を経由してRAM112に格納される。
<<PDLフォーマット画像データからラスター画像データへの展開について>>
ここで、PDLフォーマット画像データからラスター画像データへの変換(展開)について、図4及び図5を用いて説明する。
図4(a)は、PDLフォーマットの一例を示す図である。PDLフォーマットは、ジョブ管理・プリンタ設定コマンド401と、画像データ描画コマンド402と、ジョブエンドコマンド405とで構成されている。画像データ描画コマンド402は、ビットマップ部403に加えて、ベクターコマンド部404を含み、ビットマップだけでなく、文字や線などの図形を表現できる形式となっている。図4(b)は、画像データ描画コマンド402を説明する図である。画像データ描画コマンド402は、ディスプレイリスト(DL)と呼ばれる、ある単位(ここでは64[KB])ごとの一連の描画コマンド402を複数束ねた構成となっている。
図5は、描画コマンド402の内訳について説明するコマンド一覧表である。図5を参照すると、描画コマンド402は、「ビットマップ描画コマンド」と、「ベクター描画コマンド」とに大別されることが分かる。更に、ベクター描画コマンドは、ペンのカラー、線幅、および描画などに関する「線描画コマンド」と、文字フォントおよび文字そのものを指定する「文字描画コマンド」と、ハッチングの種類や密度を指定する「ハッチング描画コマンド」とに大別される。図4及び図5に示すようなPDLフォーマットの画像データ(PDLデータ)が、情報処理装置101から記録装置108に送られる。
記録装置108のCPU111は画像処理部として機能し、画像データ解析処理J03を行う。画像データ解析処理J03では、PDLフォーマットの画像データ(PDLデータ)を、データバッファとして機能するRAM112から順次読み出す。そして、CPU111は、PDLデータに含まれる描画コマンドを解釈し、PDLフォーマットの画像データ(PDLデータ)をビットマップと同様のフォーマットのラスター画像データに展開し、該展開したラスター画像データを、RAM112に格納する。
例として、CAD図面における基本線にラスタライズ処理を行った結果を、図6に示す。図6(a)は、CAD図面を作製する際に良く用いられる基本線に関するデータを保持するテーブルである。図6(a)に示すように、基本線としては、その線幅がそれぞれ1:2:4の比率となる細線、太線、極太線が用いられる。例えば、細線が0.25[mm]である場合には、太線は0.50[mm]、極太線は1.00[mm]となる。図6(a)のテーブルの他の行には、他の太さの基本線に関するデータが記載されている。図6(b)は、図6(a)に示す基本線に対してラスタライズ処理を行った結果として、1200[dpi]で表現する場合にどのように表現されるかを示す。例えば、細線が0.50[mm]である場合、24[pixel]となり、太線が1.00[mm]である場合、48[pixel]となり、極太線が2.00[mm]である場合、96[pixel]となる。
展開されたラスター画像データに対して、CPU111による画像処理が引き続き行われる。尚、本実施形態では、画像データ解析処理J03において、入力線幅[mm]と記録装置108で再現される線の幅(出力線幅[mm])との間の線幅の違いを吸収するための線幅の調整を行っている。この線幅の調整方法の詳細については、後述する。
<<前段処理J04以降の処理について>>
画像データ変換処理の説明に戻る。画像処理部として機能するCPU111では、機種間の色合わせを行う前段処理J04、後段処理J05、ガンマ補正処理J06、量子化(具体的には2値化)であるハーフトーニング処理J07、および記録データ生成処理J08が行われる。以下、各処理を説明する。
前段処理J04では、例えば、sRGB色空間で表現される色と記録装置108により表現される色との間の色の違いを吸収するための処理として、機種間の色合わせのためのマッピングが行われる。つまり、sRGB規格の画像データを、記録装置108によって再現されるデバイス依存の色域内に写像するためのデータ変換が行われる。具体的には、3次元ルックアップテーブル(3次元LUT)を参照して、R、G、Bそれぞれが8ビットで表現されるデータを、記録装置108で表現可能な色域に依存したR、G、Bそれぞれが8ビットで表現されるデータに変換する。
後段処理J05では、前段処理J04で得た3チャンネル(R,G,B)8ビットデータを、このデータが表す色を再現するインク色の組み合わせに対応するデータ(ここでは、4チャンネル(C,M,Y,K)8ビットデータに変換する処理が行われる。この変換処理は、色分解処理と呼ばれる。後段(色分解)処理J05では、RGBデータとCMYKデータとが1対1に対応付けられた変換テーブル(例えば、3次元LUT)が用いられる。CPU111は、この変換テーブルを参照して、RGBデータをCMYKデータに変換する。例えば、3次元LUTにおいて、それぞれが8ビット(0〜255)で表現されるR、G、Bの各値の組合せと、それぞれが8ビット(0〜255)で表現されるC、M、Y、Kの各値の組合せとが予め対応付けられている。そして、(R,G,B)=(0〜255,0〜255,0〜255)から(C,M,Y,K)=(0〜255,0〜255,0〜255,0〜255)への変換が行われる。
例えば、(R,G,B)=(0,0,0)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,255)に変換される。また、(R,G,B)=(255,255,255)であれば、(C,M,Y,K)=(0,0,0,0)に変換される。また、(R,G,B)=(0,0,255)であれば、(C,M,Y,K)=(255,255,0,0)に変換される。
この色分解データは例えば、以下のような式で求めることができる。
K=255−MAX(R,G,B)
C=255−R−K
M=255−G−K
Y=255−B−K
ガンマ補正処理J06では、後段処理J05により得た色分解データ(CMYKデータ)を構成する各インク色データに対して、階調値変換が行われる。具体的には、記録装置108の各インク色の階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、色分解データが記録装置108の階調特性に線形的に対応付けられるような変換が行われる。
ハーフトーニング処理J07では、色分解データを構成するインク色データごとの量子化処理、具体的には、C、M、Y、Kの各インク色の8ビットデータを、1ビットデータに変換する量子化処理が行われる。本実施形態では、2値のディザ法を用いて、256階調の8ビットデータを、2階調の1ビットデータに変換する処理が行われる。
記録データ生成処理J08では、1ビット(2値)のドットデータを内容とする記録用画像データに記録制御情報を加えた記録データが生成される。生成された記録データは、RAM112に格納される。RAM112に格納された2値データは、CPU111によって順次読み出され、ヘッド駆動回路に入力されて、駆動処理J09が行われる。駆動処理J09では、ヘッド駆動回路に入力された各インク色の1ビットデータが、記録ヘッド115の駆動パルスに変換され、所定のタイミングでインクが吐出される。以上が、本実施形態における、画像データ変換処理の流れの内容である。
<インク打ち込み量と、インク打ち込み量に応じて変わる線幅の再現度合いについて>
以下、本実施形態における線幅補正を説明するにあたって、紙面上に付与されるインクの打ち込み量、及び、打ち込み量に応じて変わる線幅の再現度合いについて、説明する。
まず、インク打ち込み量について、図7を用いて説明する。図7(a)は、前述した後段(色分解)処理J05によって得た色分解データに含まれるインク信号値(ここでは、C、M、Y、Kのそれぞれに対し8ビットで表現される)とインク打ち込み量との関係を示す図である。図7(a)では、インク信号値0がインク打ち込み量0%に対応し、インク信号値255がインク打ち込み量100%に対応する。単位面積当たりに打ち込むインクのドット数が、図7(a)に示すような関係に基づき、インク信号値に応じて決定される。例えば、図7(b)に示すように、1200dpi×1200dpiの領域を単位領域として、この単位領域にインク滴1発を記録した場合の打ち込み量を25%と定義する。同様に、インク滴2発を記録した場合の打ち込み量を50%、インク滴3発を記録した場合の打ち込み量を75%、インク滴4発を記録した場合の打ち込み量を100%と定義する。このように、後段(色分解)処理J05によって得た色分解データに含まれる各色のインク信号値に従って、各インク色のインク打ち込み量を制御することが可能となる。
次に、インク打ち込み量に応じて変わる線幅の再現度合いについて、図8を用いて説明する。図8(a)は打ち込み量が100%の場合、図8(b)は打ち込み量が75%の場合、図8(c)は打ち込み量が50%の場合を夫々示す。図8(a)〜(c)の夫々において、左側の図はハーフトーニング処理J07を適用した後のドット配置を示す一方、右側の図は、紙面上でインク滴を配置した場合の図である。
図8(a)〜(c)の右側の図に示すように、紙面上で配置されたインク滴の1つ1つがにじみ、インク滴が紙面上で広がっている。例えば、ドットが広がった結果、1ドットの直径は30〜40μmほどになり、1200dpiでの1画素の幅(=21μm)より大きくなる。従って、打ち込み量が100%の場合、図8(a)に示すように、再現時の線幅(出力線幅とする)は入力線幅より広くなる。一方で、打ち込み量が50%の場合、図8(c)に示すように、線を構成するドットに抜けが生じる。このような線は、線のエッジ部の欠けが原因で人間の視覚的に細い線として観察される。
図9は、指定値0.2[mm]の入力線幅に対して、打ち込み量を変化させたときの、打ち込み量[%]と線幅の実測値との関係を示す図である。図9からは、打ち込み量が少ない領域では線幅が細くなり、打ち込み量が多い領域では線幅が太くなっていることが分かる。以上の結果より、インク打ち込み量が相対的に少ない領域では線幅は細くなり、インク打ち込み量が相対的に多い領域では線幅は太くなると推定される。従って、線幅を補正する際は、線の色毎に補正量を変更することで補正精度をより高めることができる。
<線幅の補正について>
以下、本実施形態における色毎の線幅補正、具体的には、CAD用アプリケーションソフトウェア等で図面を作製する際に設定される入力線幅を、記録装置108で記録する際に色毎に補正する方法を説明する。補正された入力線幅の値に従って、記録装置108で記録すると、入力線幅と出力線幅との差分を抑えることができる。
まず、一実施形態として、線幅補正に用いるテーブル(線幅補正用テーブルとする)を予め用意しておく方法を説明する。本実施形態における線幅補正用テーブルは、打ち込み量と、該打ち込み量に対する入力線幅の補正量との各値を保持する。図10(a)は線幅補正用テーブルの例を示す図であり、各打ち込み量に対応する入力線幅の補正量が保持されている。尚、この線幅補正用テーブルは、入力線幅1.0[mm]に対する、打ち込み量毎の補正量を保持するテーブルである。但し、入力線幅0.5[mm]に対するテーブル、入力線幅1.0[mm]に対するテーブル、入力線幅1.5[mm]に対するテーブルといった具合に、入力線幅毎のテーブルを用意しても良い。
入力された前述のPDLデータを解析し、線幅補正用テーブルを参照することで、PDLデータ内で指定されている入力線幅と線の色との各値に基づいて、その線に対応する補正量を決定することができる。例えば、入力線幅1.0[mm]且つ色(R,G,B)=(102, 102, 102)という線であれば、後段処理J05にて(C,M,Y,K)=(0,0,0,153)に変換し、これに対応する打ち込み量60%を一意に導出することができる。そして、図10(a)のテーブルを参照することで、導出した打ち込み量60%に対応する補正量−0.01[mm]を求めることができる。前述したように、入力線幅0.5[mm]、1.0[mm]、1.5[mm]・・・等の入力線幅毎のテーブルを用意している場合、入力線幅毎且つ打ち込み量毎に、補正量を決定することができるため、補正精度をより向上することができる。尚、ここで説明した補正量を実際に入力線幅に適用する、具体的な補正方法については後述する。
また、他の一実施形態として、図10(a)のような打ち込み量に応じた補正量を保持する1次元LUTではなく、3次元LUTを予め用意しても良い。
図10(b)は、このような3次元LUTの例を示す図であり、このテーブルでは、線の色(RGB各値の組み合わせ)毎の、打ち込み量と補正量との各値が保持されている。RGB各値の組み合わせ等により指定される色に対応する打ち込み量を予め算出しておき、このような3次元LUTにおいて、該算出した打ち込み量を保持しておく。そして、例えば、入力されたPDLデータ内で指定されている線の色を示す値が(R,G,B)=(51,51,51)であれば、図10(b)のテーブルを参照することで、補正量−0.06 [mm]を求めることができる。
図10(b)からは、線の色(R,G,B)に対して、後段処理後の(C,M,Y,K)値が異なり、それぞれの組み合わせに応じて打ち込み量が異なることがわかる。例えば、(R,G,B)=(0,255,255)は、シアンインク(C)のみが用いられる、いわゆる一次色であり、同様に、(R,G,B)=(255,255,0)は、イエローインク(Y)のみが用いられる一次色である。そして、打ち込み量はいずれも100%であり、その補正量は−0.07[mm]である。また、(R,G,B)=(0,0,255)は、シアンインク(C)とマゼンタインク(M)が用いられる2次色であり、同様に、(R,G,B)=(255,0,0)は、マゼンタインク(M)とイエローインク(Y)が用いられる2次色である。そして、打ち込み量はいずれも1次色よりも多い200%であり、補正量は−0.10[mm]である。また、(R,G,B)=(0,0,0)の黒点では、ブラックインク(K)のみが用いられ、その打ち込み量は100%であり、補正量は−0.07[mm]である。
このように、色分解上は、単色を使用する1次色よりも2次色の方が使用されるインク量が多い。本実施形態では、このように3次元LUT形式で補正量テーブルを保持することで、色毎に高精度な補正を行うことができる。また、これを簡略化して、例えば、1次色と2次色の2種に分けたり、黒とカラーの2種に分けて扱ったりすることで、簡易的に補正を行うことができる。このような構成により、画像処理装置内に3次元LUTを保持するためのメモリを確保する必要がなく、装置コストを抑えて処理することが可能となる。
また、本テーブルでは、線の色を構成するインク色によらず、用いられるインクの打ち込み量に応じて補正量が設定される。しかし、インクの種類によっては、記録媒体に対する浸透特性が異なり、記録媒体上での滲み方が異なる。このため、インク色によって補正量を変える構成であってもよい。例えば、マゼンタ染料の色材は、シアン染料の色材よりも染料分子の分子量が少なく、記録媒体上でも分子が移動しやすいため、滲みやすい傾向がある。このような場合は、マゼンタインクを用いる色については、補正量を更にマイナスしてもよい。
尚、この線幅補正用テーブルは、入力線幅1.0[mm]に対するテーブルである。但し、例えば入力線幅0.5[mm]に対するテーブル、1.0[mm]に対するテーブル、1.5[mm]に対するテーブルのように、入力線幅毎の3次元LUTを用意しても良い。尚、前述した入力線幅0.5[mm]、1.0[mm]、1.5[mm]・・・等の入力線幅毎のテーブルを用意している場合、入力線幅毎且つ打ち込み量毎に補正量を決定することができるため、補正精度をより向上することができる。
また、他の一実施形態として、図10(a)又は図10(b)に示したようなテーブルを用意するのではなく、打ち込み量の程度に応じた補正量に従って、入力線幅を補正する形態が考えられる。先ほど図8を用いて説明した通り、打ち込み量の程度に応じて線は細くなったり太くなったりするので、打ち込み量の程度に依った補正量を設定する。具体的には、打ち込み量が少ない線は入力線幅に対して細くなる傾向にあるので、そのような線用に入力線幅を増やす補正量を設定する。一方で、打ち込み量が多い線は入力線幅に対して太くなる傾向にあるので、そのような線用に入力線幅を減らす補正量を設定すれば良い。そして、入力された線の色に対応する打ち込み量に応じて、補正量を切り替えて用いることで、線幅を適切に補正することができる。
また、他の一実施形態として、記録装置108で記録される全ての入力色の打ち込み量を考慮した1つの補正量を決定しても良い。例えば、後段処理J05で得る色分解データにおいて、全体的に打ち込み量が多く設定されている場合は、入力色に対して線幅が太くなり易い一方で、全体的に打ち込み量が少なく設定されている場合は、入力色に対して線幅が細くなり易い。従って、色分解データにおいて、全体的に打ち込み量が多く設定されている場合は、入力線幅を減らす補正量を1つ設定する一方、全体的に打ち込み量が少なく設定されている場合は、入力線幅を増やす補正量を1つ設定することもできる。このように設定された補正量を用いて全ての色の線幅を補正することができる。尚、設定する1つの補正量を求める方法として、補正量の平均をとる等の任意の方法を採用して良い。
<補正量に従って入力線幅を補正する処理について>
以下、本実施形態における線幅補正処理、詳しくは、前述の補正量を適用して入力線幅を補正する処理について、図11を用いて説明する。
本実施形態では、画像データ解析処理J03(図3参照)で、補正量を適用して入力線幅を補正する処理を実行する。画像データ解析処理J03では、まず、PDLデータを受信する。次いで、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、受信したPDLデータ中の描画コマンドを解析する。次いで、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、描画対象が線部か判定する。この判定結果が真の場合、CPU111または画像処理アクセラレータ109は、線幅補正を行う。詳しくは、図10(a)や図10(b)のような線幅補正用テーブルを参照する等して、描画コマンドで指定されている線の色値などに基づき、用いる補正量を求める。そして、描画コマンドで指定されている入力線幅の値を、この値に補正量を加算することで算出される値(補正後の入力線幅とする)に変更する。
図11は、本実施形態における線幅補正を行った結果のデータを保持するテーブルであり、入力線幅1.05[mm]に対して、打ち込み量20%、40%、60%、80%、100%の各値に対応する補正量を適用した結果が記載されている。
線幅補正の後、入力線幅が補正された線に対するラスタライズ処理を行う。これにより、描画対象の線オブジェクトはラスタライズされ、ビットマップと同様のラスター画像データに展開される。
ラスタライズ処理では、補正後の入力線幅の値は、線幅を構成する画素数に変換される。この画素数は例えば、補正後の入力線幅[mm]/0.021[mm]という数式を用いて、小数点以下切り捨てで算出される。図11では、入力線幅が1.05[mm]のケースを示しているが、この線幅1.05[mm]に対応する画素数は、50画素である。図11のテーブルにおける画素数の項目には、補正後の入力線幅を有する線オブジェクトに対してラスタライズ処理を行ったときの、線幅を構成する画素数に関するデータが保持されている。図11に示すように、補正量を用いることで、線を構成する画素数を制御することができるため、線幅を補正することが可能となる。
尚、線幅補正用テーブルとして、前述の3次元LUTを用いる場合、線の色に対する補正量を適用することで、同様に線幅を補正することができる。
また、打ち込み量の程度に応じた補正量を採用する場合は、入力した線の色毎に打ち込み量を導出し、打ち込み量と任意の閾値との大小関係に基づき決定した補正量に従って線幅を補正すれば良い。
また、記録データで指定されている全ての入力色の打ち込み量を考慮した1つの補正量を採用する場合は、全ての色の線について、該1つの補正量に従って線幅を補正すれば良い。以上が、本実施形態における、補正量に従って入力線幅を補正する処理の内容である。
<本実施形態の効果について>
以下、本実施形態の効果について、図12を用いて説明する。図12(a)は、入力線幅の指定値が1.05[mm]のときの、打ち込み量[%]と、記録装置108による出力線幅[mm]との関係を示す。図12(a)中の黒丸は、本実施形態における補正を行わない場合の記録装置108による出力線幅を示しており、指定値1.05[mm]に対して、該指定値と実測値[mm]と間の差分が打ち込み量毎に異なることが分かる。これに対し、図12(a)中の白丸は、図10(a)に示した線幅補正用テーブルを用いて補正を行った場合の記録装置108による出力線幅を示しており、各打ち込み量において、補正前よりも補正後の方が、指定値1.05[mm]に近づいていることが分かる。
また、図12(b)は、入力線幅の指定値が0.21[mm]のときの、打ち込み量[%]と、記録装置108による出力線幅との関係を示す。図12(b)中の黒丸は、本実施形態における補正を行わない場合の記録装置108による出力線幅を示しており、指定値0.21[mm]に対して、該指定値と実測値[mm]と間の差分が打ち込み量毎に異なることが分かる。これに対し、図12(b)中の白丸は、図10(a)に示した線幅補正用テーブルを用いて補正を行った場合の記録装置108による出力線幅を示している。
このように、打ち込み量に応じた線幅補正を行うことで、入力線幅に依らず、出力線幅を該入力線幅に近づけることができる。尚、入力線幅の指定値毎の線幅補正用テーブルを用意し、該指定値に応じて線幅補正用テーブルを使い分けることで、補正精度が向上することは言うまでもない。
以上述べたように、本実施形態によれば、線の色毎に最適な補正量を用いて線幅を補正することが可能となる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、テーブル等を用いて予め保持している補正量に従って、線の色毎の線幅補正を行う方法について説明した。本実施形態では、記録媒体の特性も考慮して、線幅補正を行う方法について説明する。尚、以下では、前述の実施形態と同様の内容については、説明を適宜省略する。
<記録媒体に応じて変わる、線幅の再現度合いについて>
記録媒体によって線幅の再現度合いは異なるため、第1の実施形態で説明した線幅補正用テーブルを用いて線幅補正を行った場合に、過度に補正してしまう虞がある。この主因は、記録媒体毎のインク浸透速度の違いにある。これについて、図13及び図14を用いて説明する。
図13(a)は浸透速度が相対的に遅い記録媒体である光沢紙にインクが浸透する場合を示し、図13(b)は浸透速度が相対的に速い記録媒体であるマット紙にインクが浸透する場合を示す。紙面へのインク浸透は毛管現象によって説明される。光沢紙では一様なインク受容層(吸収層)を一様な毛管として、相対的にゆっくりとしたインク浸透が行われる。コート紙では、大粒径のシリカによるインク受容層が用いられる。コート紙のコート層は、大粒径のシリカ同士の隙間からなる容量が多く浸透速度が速い大毛管と、シリカ粒内部の小毛管からなる。コート層では、シリカ同士の隙間の大毛管を伝ってインクが高速に浸透する。なお、普通紙の場合は、パルプ繊維の空隙が大毛管、パルプ繊維内への浸透を小毛管としてインク浸透が説明される。図13(a)に示すように、インクが浸透する速度が遅い場合は、ドットの広がりが大きくなる。この理由は、インクが浸透する速度が遅く、インクが濡れ広がるための時間が長いからである。一方で、図13(b)に示すように、インクが浸透する速度が速い場合は、ドットの広がりが小さくなる。この理由は、インクが浸透する速度が速く、インクが濡れ広がるための時間が短いからである。
図14は、浸透速度が異なる2種類の記録媒体に同じ線幅の線を記録したときの、入力線幅[mm]と出力線幅[mm]との関係(指定値と実測値との関係)を示す図である。図14において、白丸は、浸透速度が遅い記録媒体に記録したときの線幅を示し、黒丸は、浸透速度が速い記録媒体に記録したときの線幅を示している。図14に示すように、浸透速度の遅い記録媒体に記録した線の方が、浸透速度の速い記録媒体に記録した線よりも、幅が広い。
このように記録媒体によって線幅の再現度合いが変わるため、第1の実施形態で用いた補正量を、記録媒体に応じて調整する方法が有効となる。或いは、記録媒体の線幅再現度合いによる補正量を新たに生成しても良い。これらの方法により、線幅補正の精度をより高めることができる。但し、これらの方法を実施するにあたり、使用する記録媒体に対する、記録装置108の線幅特性を取得する必要がある。
<線幅特性の取得について>
以下、記録媒体毎の記録装置108の線幅特性を取得する方法について説明する。本実施形態では、記録装置108の線幅特性を取得するために、図15(a)に例示するような線幅判定用チャートを用いる。
まず、記録装置108にて線幅判定用チャート(線幅検知画像ともいう)を記録させる。図15(a)に示す線幅判定用チャートには、打ち込み量が異なる所定幅の縞状線が配置されている。図15(a)では、線は、図中の縦方向に延在している。
この線幅判定用チャートは、打ち込み量100%の線のみから成る画像(パッチ)が複数配列された(本例では4つのパッチから成るパッチ群が配列された)「濃い」の行と、打ち込み量80%の線のみから成る画像が配列された「やや濃い」の行とを有する。複数のパッチにおいて、1つのパッチに含まれる複数の線は、第1の方向(縦方向)に延在し、第1の方向と直交する第2の方向(横方向)にずれて配され、且つ、第2の方向における幅が互いに同じである。
この線幅判定用チャートは更に、打ち込み量60%の線のみから成る画像が配列された「標準」の行と、打ち込み量40%の線のみから成る画像が配列された「やや薄い」の行と、打ち込み量20%の線のみから成る画像が配列された「薄い」の行とを有する。線幅判定用チャート内の画像はそれぞれ、1200[dpi]単位での1ピクセル線と、隣り合う線間の空白とから成る。
また、図15(a)に示す線幅測定用チャートは、(1)の列と、(2)の列と、(3)の列と、(4)の列とを有する。(1)の列の画像において、隣り合う1ピクセル線間の空白の幅(配列間隔)は、1ピクセルに相当する。同様に、(2)の列の画像において、隣り合う1ピクセル線間の空白の幅は、2ピクセルに相当し、(3)の列の画像において、該空白の幅は、3ピクセルに相当し、(4)の列の画像において、該空白の幅は、4ピクセルに相当する。記録時のドット径が大きい場合や、にじみが生じると、図15(b)のように、この空白が埋まって、隣り合う線同士が繋がってしまう。このような繋がった画像をユーザに選択させることで、記録装置108の線幅特性を検出することができる。
例えば、打ち込み量が「標準」の行において、列(1)の画像ついては、空白が埋まっている(隙間が見えない)一方、列(2)の画像と、列(3)の画像、列(4)の画像については、空白が埋まっていない(隙間が見える)ケースを考える。線が、その左右両側に均等に太るものとすると、1ピクセル分の空白が埋まっているので、太った線は、0.021[mm](=25.4[mm]/1200[dpi]×1)以上の幅を持つことが分かる。また、2ピクセル分の空白は埋まっていないので、太った線は、0.042[mm](=25.4[mm]/1200[dpi]×2)未満の幅を持つことが分かる。従ってここでは、これらの値を平均した0.032[mm](=(0.021[mm]+0.042[mm])/2)を線幅とみなすものとする。ここで、各行において、記録時に繋がった画像のうち空白のピクセル幅が最も大きい画像(各行において、繋がった画像のうち最も右側の画像)について、そのピクセル幅をN[pixel]とすると、以下の式(1)により線幅(Wとする)を算出できる。
Figure 2020049856
本実施形態では、前述の線幅を求める処理を、打ち込み量が異なる線毎に行う。これにより、打ち込み量毎の線幅特性を取得でき、使用する記録媒体における打ち込み量毎の線幅特性が取得される。使用する可能性がある(つまり、記録装置108で記録可能な)全ての記録媒体について、以上説明した手順を繰り返し実行しても良い。
以上が、本実施形態における線幅特性の取得に関する内容である。
<補正量の導出、及び、補正量を適用する線幅補正について>
以下、本実施形態における、補正量の導出、及び、補正量を適用する線幅補正について、図16を用いて説明する。記録装置108のCPU111は画像処理部として機能し、画像データ解析処理J03において、PDLフォーマットの画像データをラスター画像データに展開する。CPU111は、この展開処理とともに、入力線幅と、記録装置108で再現される線の幅(出力線幅)との違いを吸収するための、線幅の調整を行っている。詳しくは、PDLフォーマットにおける線幅指定値[mm]を補正する、つまり、線幅指定値に補正量を適用(加算)することで、再現する線の幅を太くしたり細くしたりする。
以下、PDLフォーマットにおける線幅指定値である入力線幅[mm]と、この入力線幅に適用する補正量について説明する。
図16(a)は、PDLフォーマットにおける入力線幅[mm]と線の色、及び、この線を記録装置108で記録媒体に記録したときに出力される線の幅(出力線幅)の各値を保持するテーブルである。また、図16(a)のテーブルにおいて、打ち込み量の欄には、線の色に対応する打ち込み量の値が記載されている。
図17は、図16(a)に示した線幅特性を有する記録装置108で入力線幅1.05mmの線を記録する際に、第1の実施形態における図10(a)に示した補正用テーブルを用いて線幅補正を行った場合の、打ち込み量と線幅実測値との関係を示す。図17に示すように、打ち込み量20%(例えば、(R,G,B)=(255,50,255))の線について、補正前の実測値が1.07mm、補正後の実測値が1.09mmとなっており、入力線幅との差が補正により却って大きくなってしまっている。
本実施形態では、このような線幅の違いを吸収するために、使用する記録媒体に応じた線幅補正用テーブルを作成する。この方法について、図16(b)を用いて説明する。
図15に示した線幅判定用チャートを記録装置108に記録させること等で求める、各打ち込み量における入力線幅と出力線幅との差分を、図16(b)に示すテーブルの補正量の欄に記載することで、線幅補正用テーブルを作成する。尚、作成する線幅補正用テーブルはここで示したものに限られず、例えば図10(b)のような、様々な線の色に対応する補正量を保持する3次元LUTであっても良い。
また、図16(b)のような打ち込み量毎の補正量を保持するテーブルを作成するのではなく、打ち込み量が相対的に多い色と打ち込み量が相対的に少ない色との夫々に対する補正量を設定しても良い。この方法では図15(a)の様な打ち込み量が異なる少なくとも2以上の色の線を記録するチャートを記録し、打ち込み量が少ない色の線に対する入力線幅と出力線幅との差分や、打ち込み量が多い色の線に対する入力線幅と出力線幅との差分を、補正量として求める。例えば、図15のテーブルを用いる場合、「濃い」の行と「やや濃い」の行とに対する線幅判定結果に基づき、打ち込み量が多い場合の補正量を決定することができる。また、「薄い」の行と「やや薄い」の行とに対する線幅判定結果に基づき、打ち込み量が少ない場合の補正量を決定することができる。
1種類のインク色のみ用いる図15(a)に示すチャートに対し、図15(c)は、2種類以上の色として、黒と、一次色のシアン、二次色のブルーを用いるチャートとなっている。線画や文字を構成するうえで黒にはにじみにくいインクを使用することが多い。一方でカラーでは光沢紙への吸収特性向上や、発色性の観点から黒インクよりもにじみやすいインクを使用することが多い。そこで、ここでは、一次色のシアンインクを使用することでカラーインクの線幅特性を取得している。また、シアンは、CMYの一次色の中では紙白との明度差が多く、視認性が高い。そこでここでは特にシアンを使用している。
更にまた、二次色では打ち込み量が多くなり、線がにじみ、太くなりやすい傾向がある。そこで、ここでは二次色としてブルーによるチャートを用いて線幅特性を取得している。ここでも同様に二次色として、R(=M+Y),G(=C+Y)と比較して、紙白との明度差が付きやすく、視認性が高いB(=C+M)を使用している。このようにすることで、最小限の色数で、チャートの記録のための用紙使用量を抑え、色による線幅特性の傾向をつかむことができる。
そして、描画対象の線について、その線に対する入力線幅と打ち込み量とに応じて、補正量を切り替えることで色毎に線幅を補正することができる。尚、前述の設定する補正量の数が少ないケース、具体的には、打ち込み量が多いときの補正量と打ち込み量が少ないときの補正量という2種類の補正量を設定するようなケースでは、ユーザが補正量を記録装置108に直接設定しても良い。つまり、記録装置108の表示パネルに表示される図18に例示するようなUIを介して、入力線幅と、図15の線幅判定用チャートを記録装置108で記録することで求められる出力線幅との差分を補正量として入力する。入力した2つの補正量のうち何れかが、線の色に対応する打ち込み量に基づいて、選択的に用いられる。
または、図15のような打ち込み量が異なる少なくとも2以上の色の線を記録するチャートを記録し、記録装置108で記録される全ての入力色や使用される記録媒体等を総合的に考慮して補正量を決定しても良い。例えば、浸透速度が遅く各色に対して線が全体的に広がるようなケースであれば、補正量の平均値をとることなどにより、入力線幅を減らす補正量を1つ決定し、該決定した補正量を全ての線に対する線幅補正に用いることができる。このとき、2以上の補正量を用意しておき、ケースに応じて補正量を切り替えて用いても良い。或いは、チャートを記録するのではなく、ユーザが、記録装置108の表示パネルを介して、用いる補正量を入力しても良い。
<本実施形態の効果について>
以上述べたように、本実施形態によれば、にじみ度合い等の記録媒体の特性も考慮した、線の色ごとの線幅補正が可能となる。
[第3の実施形態]
前述の実施形態では、図面を作製するCAD用アプリケーションソフトウェア等で指定した入力線幅と、記録装置108の出力線幅との差分が小さくなるように入力線幅を補正する形態を説明した。これに対し、本実施形態では、異なる記録装置の間で出力線幅を合わせる、具体的には、記録装置108の出力線幅と目標記録装置116の出力線幅とを合わせるように、入力線幅を補正する形態について説明する。アプリケーションソフトウェアで指定した線幅の線を異なる2つの記録装置で記録した場合に、これらの記録装置のノズル吐出量が異なることなどが原因で、記録装置毎に出力線幅が異なる場合があり、本実施形態はこのような場合に有効である。
記録装置108の出力線幅を目標記録装置116の出力線幅に合わせるためには、目標記録装置116の線幅特性を取得する必要がある。そこで、第2の実施形態で説明した線幅判定用チャート(図15参照)を目標記録装置116でも記録させ、その記録結果において繋がっている画像をユーザに選択させることで、目標記録装置116の線幅を求める。そして、求めた目標記録装置116の線幅に基づいて、前述の実施形態の補正量を調整する。これにより、本実施形態の線幅補正を実現できる。或いは、目標記録装置116の出力線幅と記録装置108の出力線幅との差分に基づく補正量を新たに求め、この補正量に従って入力線幅を補正しても良い。
<補正量の調整について>
以下、本実施形態における補正量の調整方法について、図19を用いて説明する。図19(a)は、入力線幅が1.05mmで色が異なる5種類の線を、目標記録装置116で記録した結果を保持するテーブルであり、打ち込み量毎(20%、40%、60%・・・)の目標記録装置116の出力線幅を保持する。
一方、図19(b)は、異なる線の色に対応する打ち込み量毎の、記録装置108で記録するときに適用する補正量を保持するテーブルである。このテーブルの補正量(1)の欄には、第1の実施形態で採用した補正量、つまり、PDLフォーマットにおける入力線幅1.05mmに合わせるための補正量(図10(a)参照)が記載されている。本実施形態では、図19(a)のテーブルにおける出力線幅の欄の値を目標とし、記録装置108の出力線幅がこの値となるように、第1の実施形態で用いた補正量(補正量(1))を調整する。詳しくは、目標記録装置116の入力線幅と目標記録装置116の出力線幅との差分を、補正量(1)に加算する。
具体的に説明する。例えば、線の色値が(255, 50, 255)の場合、図19(a)のテーブルを参照すると、目標記録装置116の入力線幅は1.05mmである一方、出力線幅は1.02mmであることから、−0.03mmのズレが生じていることが分かる。つまり、目標記録装置116で入力線幅1.05mmの線を記録した場合、再現した線幅が目標値より0.03mm短くなってしまう。本実施形態では、このズレ量に基づいて、補正量(1)を調整する。具体的には、補正量(1)である+0.04mmに−0.03mmを加算した結果、調整後の補正量(補正量(2)とする)として、+0.01mを得ることができる。
他の線の色についても同様に、前述の実施形態で求めた補正量そのものを調整することで、目標記録装置116の出力線幅に合わせるための調整後の補正量(補正量(2))を求めることができる。例えば、線の色値が(255, 100, 255)の場合、図19(a)のテーブルを参照すると、入力線幅と出力線幅との差分は−0.02mmである。従って、図19(b)のテーブルを参照し、行が(255, 100, 255)、且つ、列が補正量(1)のセルに記載されている値、+0.01mmに対し、この差分である−0.02mmを加算する。これにより、調整後の補正量(補正量(2))として、−0.01mmを求めることができる。
また、例えば、線の色値が(255, 150, 255)の場合、図19(a)のテーブルを参照すると、入力線幅と出力線幅との差分は+0.01mmである。従って、図19(b)のテーブルを参照し、行が(255, 150, 255)、且つ、列が補正量(1)のセルに記載されている補正量である−0.01mmに対し、この差分である+0.01mmを加算する。これにより、調整後の補正量(補正量(2))として、0.00mmを求めることができる。
尚、ここでは、打ち込み量毎に調整後の補正量(補正量(2))を保持する、図19(b)に示すようなテーブルを用いる場合について説明した。しかし、このようなテーブルの代わりに、第2の実施形態と同様に3次元LUTを用いても良い。3次元LUTを用いる場合、RGB値のそれぞれに対応する打ち込み量に対して、調整後の補正量(補正量(2))を設定すれば良い。図20は、このようなテーブルの一例を示す図である。
また、第2の実施形態で説明したように、記録装置の線幅の再現度合いが記録媒体に依って異なる場合がある。このような場合は、目標記録装置116と記録装置108との夫々で、使用する同一の記録媒体上に、同一の線幅判定用チャートを記録した結果に基づいて、線幅補正用テーブルを作成すれば良い。この方法では、目標記録装置116の出力線幅と記録装置108の出力線幅との差分を補正量として保持すれば良い。
以上説明したように求めた補正量については、前述の実施形態と同様に入力線幅に加算することで、記録装置108の出力線幅を目標記録装置116の出力線幅に合わせることができる。
<本実施形態の効果について>
以上述べたように、本実施形態によれば、異なる記録装置の間で出力線幅を合わせることが可能となる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
108 記録装置
109 画像処理アクセラレータ
111 CPU

Claims (17)

  1. 線の色と線幅とが指定されている描画コマンドを取得する取得手段と、
    前記描画コマンドで指定されている前記線の色に基づいて、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正するための補正量を決定する決定手段と、
    前記補正量に従って、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記描画コマンドで指定されている前記線の色に対して一意に決まるインク打ち込み量に応じて、前記補正量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記決定手段は、インク打ち込み量と、インク打ち込み量に対応する補正量との各値が保持された線幅補正用テーブルを参照することで、前記補正量を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記線幅補正用テーブルが予め用意されていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記線の色と、該線の色に対応する前記補正量との各値を保持するテーブルを参照することで、前記補正量を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記描画コマンドで指定された線幅を示す入力線幅の線を記録するための線幅判定用チャートを、記録装置が記録媒体に出力した結果に対するユーザの選択に基づいて、記録装置が再現した線幅を示す出力線幅を算出する算出手段と、
    インク打ち込み量ごとに、前記入力線幅と前記出力線幅との差分を、前記補正量として導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された補正量を記載することで、前記線幅補正用テーブルを作成する作成手段と
    を更に有し、
    前記線幅判定用チャートには、向きと線幅とがともに同一の線のみで構成された複数の画像が配列されていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記描画コマンドで指定された線幅を示す入力線幅の線を記録するための線幅判定用チャートを、記録装置が記録媒体に出力した結果に対するユーザの選択に基づいて、記録装置が再現した線幅を示す出力線幅を算出する算出手段と、
    インク打ち込み量ごとに、前記入力線幅と前記出力線幅との差分を、前記補正量として導出する導出手段と
    を更に有し、
    前記線幅判定用チャートには、向きと線幅とがともに同一の線のみで構成された複数の画像が配列されていることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記複数の画像は、インク打ち込み量が相対的に少ない第1の色の線のみで構成された画像と、インク打ち込み量が相対的に多い第2の色の線のみで構成された画像とを少なくとも含むことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の色の線に対する補正量を、インク打ち込み量が相対的に少ない色の線に対する補正量として設定するとともに、前記第2の色の線に対する補正量を、インク打ち込み量が相対的に多い色の線に対する補正量として設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記導出手段によって導出されたインク打ち込み量ごとの補正量の平均を、全ての色の線に対する補正量として設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  11. 線幅判定用チャートを、第1記録装置が記録媒体に出力した結果に対するユーザの選択に基づいて、該第1記録装置が再現した線幅を示す出力線幅を算出する第1算出手段と、
    前記線幅判定用チャートを、第2記録装置が前記記録媒体に出力した結果に対するユーザの選択に基づいて、該第2記録装置が再現した線幅を示す出力線幅を算出する第2算出手段と、
    インク打ち込み量ごとに、前記第1記録装置の出力線幅と前記第2記録装置の出力線幅とに基づいて、前記補正量を導出する導出手段と、
    前記導出手段によって導出された補正量を記載することで、前記線幅補正用テーブルを作成する作成手段と
    を更に有し、
    前記線幅判定用チャートとは、前記描画コマンドで指定された線幅を示す入力線幅の線を記録するためのチャートであって、向きと線幅とがともに同一の線のみで構成された複数の画像が配列されており、
    前記複数の画像は、インク打ち込み量が相対的に少ない第1の色の線のみで構成された画像と、インク打ち込み量が相対的に多い第2の色の線のみで構成された画像とを少なくとも含むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 線の色と線幅とが指定されている描画コマンドを取得するステップと、
    前記描画コマンドで指定されている前記線の色に基づいて、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正するための補正量を決定するステップと、
    前記補正量に従って、前記描画コマンドで指定されている前記線幅を補正するステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータに請求項12に記載の方法を実行させるためのプログラム。
  14. 記録装置によって記録される画像情報を処理する画像処理装置であって、
    前記記録装置に、所定幅の複数の線が縞状に並ぶ複数のパッチを含む線幅検知画像を記録させるための記録データを取得する第1取得手段と、
    前記記録装置による前記線幅検知画像の記録結果に関する情報を取得する第2取得手段と、
    前記第2取得手段により取得された前記情報に基づいて、前記記録装置によって記録すべき画像に含まれる線の幅を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記複数のパッチにおいて、1つのパッチに含まれる複数の線は、第1の方向に延在し、前記第1の方向と直交する第2の方向にずれて配され、且つ、前記第2の方向における幅が互いに同じであり、
    前記線幅検知画像は、前記第2の方向における幅が同じであり、且つ、隣り合う線の配列間隔が異なる複数のパッチが含まれるパッチ群を形成し、
    前記線幅検知画像は、第1の色で記録されるパッチ群と、前記第1の色とは異なる第2の色で記録されるパッチ群とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  15. 前記第1の色で記録されるパッチは1種類のインクで記録され、前記第2の色のパッチは2種類以上のインクを用いて記録されることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記第1の色で記録されるパッチの単位面積あたりのインク打ち込み量と、前記第2の色で記録されるパッチの単位面積あたりのインク打ち込み量とは異なることを特徴とする請求項14または15に記載の画像処理装置。
  17. 前記線幅検知画像は、前記パッチ群を、異なる線幅のそれぞれについて含むことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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