JP2004351657A - 記録システム、印刷プログラム、及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題を解決するための手段及び作用】印刷装置の記録ヘッドを構成する記録素子群を任意分割数にて分割し、
各々の記録素子群にて記録される総画素数をページ毎に累計するカウンタと、複数ページに渡る累積値をさらに計数する第2のカウンタを持ち
第2のカウンタと所定値を比較してクリーニングを行うか否かを判断するようにした。
記録ヘッドの各部位の印刷デューティを調べてよりきめ細かいクリーニング動作を実行でき、画質の信頼性が向上する。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、記録装置の特性に適合した画素数を求め、画質に対する信頼性を高めた記録システム、印刷プログラム、及び記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、印刷装置により印刷される画像情報を生成する目的で画像処理装および印刷プログラムに入力される画像は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの信号から構成され、3色はそれぞれ画像を形成する画素毎に複数ビットの情報量を持ち、その情報量は1色あたり8ビット(0〜255)の場合が多い。
【0003】
また画像処理装置および印刷プログラムにおいて先述の入力とするRGB信号は、記録装置特有の信号に変換される。
具体的には、記録装置が記録ヘッドC(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色を用いて記録媒体上に画像を形成する場合、画像処理装置および印刷プログラムはRGB信号をCMYK信号に変換を行なう。
【0004】
更に記録「装置がインクジェット記録装置に代表される記録媒体上に記録材を付与する(=1)、付与しない(=0)の2通りの記録手段しか持たない場合、CMYK信号に変換された情報量を(0/1)の二値に変換することが多い。
この処理を二値化処理と呼び、既に公知の技術である。
【0005】
また、記録材の付与手段が2通り以上の場合、該組み合わせに準じたn値化処理を行なえばよい。
【0006】
このとき、n値化処理により記録ヘッドを構成する複数の記録素子が記録媒体上に記録材を付与する、しないという情報より、記録素子が記録媒体上に記録材を付与する事を示す箇所をCMYK信号別にカウントすることにより、累積的な記録画素情報を得ることができる。
【0007】
記録不良現象に対する従来の回避方法として、記録動作開始してから記録ヘッドがどれだけのインク吐出を行なっているかを知る為、記録ヘッド毎に累積的な記録ドット数をカウントし、この値がある所定値に達したら記録動作を中断して回復動作を行なっていた。(例えば特許文献1参照)
【特許文献1】
特開平8−132648(第1頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年のインクジェット記録装置では印刷速度向上に起因して、記録ヘッドを構成する記録素子数が増加する傾向にあり、CMYK信号(記録ヘッド)単位のドットカウント情報では、記録ヘッドの使用状態を正確に示しているとは言えない場合があった。
【0009】
例えば記録ヘッドの特定領域に記録画素が集中している場合には比較的早い時間にクリーニングすべきであるが、遅れがちであり、一方記録画素が記録領域全般に分散している時にはクリーニング感覚が早すぎるという難点がある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するため、本出願に係わる第1の発明による記録システムは、
記録装置に記録データを送信する印刷プログラムと、前記記録装置の記録ヘッドを構成する記録素子群を任意分割数にて分割し、
分割された前記各々の記録素子群にて記録される画素数を累計する第1のカウンタ群と、前記第1のカウンタ群各々の累計値を更に累積する第2のカウンタ群とを備えることを特徴とする。
【0011】
本出願に係わる第2の発明による記録システムは、
前記第1のカウンタ群に累計される記録画素数は、記録媒体1頁分に該当する値であることを特徴とする。
【0012】
本出願に係わる第3の発明による記録システムは、
前記第2のカウンタ群に累計される記録画素数は、記録媒体複数頁分に該当する値であることを特徴とする。
【0013】
本出願に係わる第4の発明による記録システムは、
前記第1のカウンタ群を前記印刷プログラムに、前記第2のカウンタ群は前記記録装置に備えたことを特徴とする。
【0014】
又、本出願に係わる第5の発明による印刷プログラムは、
前記第1のカウンタ群に累計された記録画素数を前記記録装置に送信することを特徴とする。
【0015】
又、本出願に係わる第6の発明による記録装置は、
前記第2のカウンタ群の内少なくとも一つが所定値を超えたら前記記録ヘッドのクリーニング動作を実行することを特徴とする。
【0016】
本出願に係わる第7の発明による記録装置は、
前記記録ヘッドを複数備えたことを特徴とする。
【0017】
本出願に係わる第8の発明による記録装置は、
前記クリーニング動作はワイパブレードによる清廉化動作を含むことを特徴とする。
【0018】
本出願に係わる第9の発明による記録装置は、
前記クリーニング動作実行後前記第2のカウンタ群の値を初期値にクリアすることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明を実施した記録システム、印刷プログラム、及び記録装置の実施形態を以下に図を用いて詳細に説明する。
【0020】
本発明の印刷プログラムを搭載する情報処理装置の電気的なブロック図を図1に示す。
【0021】
情報処理装置には中央演算装置101により制御されるRAM102、ROM103、記憶装置104、標準入出力105、通信装置109より構成され記憶装置104は、主にハードディスク装置、フレキシブルディスク装置等が接続される。
【0022】
印刷プログラムは、前記記憶装置104、もしくはROM103の記憶媒体内にプログラムとして格納されており、該プログラムを中央演算装置101からアクセス可能なプログラム格納領域であるRAM102にロードすることにより実行される。
【0023】
また印刷プログラムは、情報処理装置に接続された通信装置109を利用し、ネットワーク経由で取得しても構わない。
【0024】
印刷プログラムの形態は記憶媒体の種類に依存せず、情報処理装置の中央演算装置101が該プログラムを実行可能にする記録媒体の読み込み手段が具備されていれば本発明は適用可能である。
【0025】
標準入出力105には、情報処理装置を制御するキーボード、マウスに代表される入力デバイス、コンピュータの出力を表示するモニタに代表される出力デバイスが接続され、該入出力装置を用いて情報処理装置もしくは印刷プログラムを制御、操作する。
【0026】
情報処理装置で動作する印刷プログラムにより生成された印刷情報は、通信装置109を経由して、印刷装置110に送られる。
【0027】
通信装置109は、主にパラレルインターフェースや、シリアルインターフェース、USB、IEEE1394、或いはネットワーク等の通信デバイスを利用し、印刷装置110と接続される。
【0028】
次に、情報処理装置により本発明の印刷プログラムによる印刷方法に関して図2を用いて説明する。
【0029】
情報処理装置は、接続された多様な装置を制御するために通常、OS(オペレーティングシステム)と呼称されるソフトウェアに基づき動作する。
【0030】
そのためコンピュータ装置上でOSが動作している環境では、ソフトウェアプログラムは該OSの提供するプログラミング環境上で動作することが前提となる。
本実施例では、該OSをMicrosoft Windows(TM)であるとして説明を行なう。
【0031】
アプリケーションプログラム201により印刷装置110にて印刷したい画像を生成し、印刷を実行する場合、入力画像情報(1)202は、アプリケーションプログラム201より、OSのグラフィック処理プログラム(Graphic Device Interface)203を経由してデバイスドライバ215へと送られる。
【0032】
このとき、デバイスドライバ215は、印刷装置110で印刷可能な印刷情報を生成することよりプリンタドライバと呼称される。
【0033】
プリンタドライバ215は、グラフィック処理プログラム(Graphic Device Interface)203より、入力画像情報を受け取り、レンダリング処理部204にて、印刷装置固有の解像度への画像変換、印刷装置110に装填されている印刷媒体の情報を基に画像サイズの変換処理等を行い、入力画像情報(2)205を得る。
【0034】
入力画像情報(2)205は、色補正処理部206により、印刷装置110が具備する記録ヘッド分の画像情報に分離し、印刷装置固有の色変換処理(例えばRGB⇒CMYK)を施した後、出力画像情報(1)207を出力する。
【0035】
出力画像情報(1)207は、n値化処理部210で使用するハーフトーン処理の処理方法に依存する階調特性や、印刷装置110で印刷される記録媒体、記録ヘッド等の特性に依存した非線形な階調特性を再度、線形な階調特性に変換するために出力階調補正部208により、変換された出力画像情報(2)209を得る。
【0036】
出力画像情報(2)209は、n値化処理部210にて印刷装置110が有する記録ヘッドの各インク色に相当するn値化処理を行い、出力画像情報(3)211を出力する。
【0037】
出力画像情報(3)211は、コマンド生成部212で印刷装置110が受信可能な印刷情報形式のコマンド213に変換後、通信装置109を介して印刷装置110に転送される。
【0038】
次に色補正処理部、出力階調補正部、n値化処理部について図3を用いて詳細に説明する。
【0039】
先ず図3Aにおいて、レンダリング処理部204によって生成された入力画像情報(2)205は、RGB3色から構成され、色補正処理部206で、CMYK(シアン、マジェンタ、イエロー、ブラック)4色に変換が行われる。
【0040】
本実施例で使用する印刷装置は、通常のCMYKに加えてシアン、マジェンタの記録濃度より約1/2となるような記録濃度の低い淡シアン、淡マゼンタの記録材を併せて具備しているため、色補正処理部206は、RGB→CMYKcm変換(小文字のcmはそれぞれ淡シアン、淡マゼンタ記録材に相当する)を行うことになる。
【0041】
印刷装置がCMYKcm(6色)の記録材を具備する場合でも、印刷内容によってはCMYK(4色)のみで印刷する場合や、何れかの記録材1色のみで印刷することもあるので、その場合印刷内容に対応した出力画像情報(1)207が生成される。
【0042】
色補正処理部206により印刷装置110で使用する記録材に対応する出力画像情報(1)207は、前記の理由により、出力階調補正208を行なう必要があり、色補正処理部206と同様に出力階調補正テーブル301を参照し変換を行う。
【0043】
この際、印刷時に使用する記録材の種類がCMYKcmの6色で構成されている場合、記録媒体に記録材を最後に付与する記録ヘッドの色情報の階調特性を補正し、記録材種類が6色以外の場合には出力階調補正のみ実行して出力画像情報(2)209を生成する。
【0044】
出力画像情報(2)209は、n値化処理部210により印刷装置を構成する記録ヘッドの記録材付与組み合わせに相当する値にn値化処理マスクテーブル302を用いて変換される。
【0045】
本実施例においては、印刷装置を構成する記録ヘッドの記録材付与組み合わせは、記録材を付与する、しないの2通りしかなく、2値となるため、2値化処理が行われる。つまり本実施例でn値化処理部210は多値情報を2値化する2値化処理部210といえる。
【0046】
本発明による各ブロックの総画素数カウンタの操作はn値化処理部210で図3Bの如く行われるが、詳細は後述する。
【0047】
n値化処理部210により生成された出力画像情報(3)211はコマンド変換部へと渡され印刷装置で印刷可能な印刷情報となる。
【0048】
次に前述の処理により生成された印刷情報を本実施形態で用いた印刷装置で印刷した場合について図4を用いて説明する。
【0049】
印刷装置110は記録媒体にブラックインクを付与するブラックヘッド403、同じくシアンインク用のシアンヘッド404、マゼンタインク用マゼンタヘッド405、イエローインク用イエローヘッド406を具備し、CMYK4色によりカラー印刷する。
【0050】
記録ヘッド403〜406はラインヘッドタイプで記録媒体407搬送方向に対して垂直に配置され、記録媒体の連続的な搬送に同期して記録媒体上に画像形成する。
【0051】
各記録ヘッドが有する複数の記録素子による最大記録幅は、用紙幅方向の印刷可能領域より大きく設計される。
【0052】
出力画像情報(3)401は、n値化処理部210にて変換、復元されたもので、復元後の出力画像情報(3)401は、各記録ヘッドに対応した2値化画像情報402であり、印刷装置110に搭載された記録ヘッド403〜406により、該2値化画像情報に基づき各色のインクが記録媒体に付与されて画像形成される。
【0053】
本発明による画像データとページ毎の累積画素数の相関について図5に説明する。
【0054】
記録装置110は、ラインヘッド501が有する1,200dot分(#1〜#1200)のノズル列502から選択的にインクを吐出することによって各々のページ、例えば510、511のように異なった画像データを連続的に記録可能である。
【0055】
画像データの内例えば503は各ページ共同じ内容であるが、504は次のページになると506のように変化し、且つイメージ部分505も次のページでは507に変わる。
【0056】
従って、100ノズルずつに分割された各々のブロック#1〜#12にて吐出される各ページ510,511の総画素数も図5−2の512、513に示す如くページ毎に変化する。
【0057】
2値化画像情報211の内、記録剤(インク)の吐出を示す「1」の総数をカウントすることにより、記録媒体上に形成される総画素数を得ることができる。
【0058】
具体的な総画素数のカウント方法について、図3に戻って説明する。
【0059】
図3Bはn値化(2値化)処理部210にて実行される総画素数カウントのフローである。
【0060】
先ず、n値化(2値化)処理部210で現在処理中の注目dot#(本実施例では各々の記録ヘッド403〜406が持つインク吐出ノズル#1〜#1200の内、1つのノズル#に該当)を1つのブロックを構成するノズル(Nozzle)数(本実施例では100ノズル)で割り、その商:Wを求め(S351)、2値化処理の結果、注目dotに画素があるか(出力画像情報が1であるか)を判定、有りなら(S352−Yes)、総画素数カウンタ#Wのカウント値をインクリメント(+1)する。
【0061】
例えば2値化処理している注目dot#が#1120であると、W:11(1,120/100の商)になり、このdotに画素があれば、総画素数カウンタ#11の値をインクリメントする。
【0062】
以上説明したような各ブロック総画素数を記録装置110に転送すれば、記録装置側においてこれらの情報を様々に活用できる。
【0063】
例示すると、記録ヘッド503が健全なる記録動作を継続可能か否かを判定する基準に用いる場合や、ブロック総画素数512、513を全て加算し、記録ヘッド503の総画素数にして、記録剤の使用量を推定することや、記録ヘッド501を健全な状態に維持するリフレッシュ(クリーニング)動作の要否判定材料にもなり得る。
【0064】
次に前述のブロック総画素数情報512、513を含み、記録装置110に転送するデータ内容に関して図6を用いて説明する。
【0065】
印刷装置への転送データ領域として情報処理装置内RAM102の所定領域に確保される。
【0066】
共通情報である1本の記録ヘッド内で分割されたブロック数を示す分割ブロック数格納エリア601、及び1ブロックの記録素子数を示すブロック幅格納エリア602、それに記録ヘッド毎に独立したページ毎のブロック総画素数情報、及び記録ヘッドのブロック毎の総画素数を格納したブロック総画素数情報エリア603で構成されている。
【0067】
ページ単位のブロック総画素数情報エリア603は、内部的に記録ヘッド分(色数)604に分割され、全記録ヘッド分のブロック総画素数605、及び記録ヘッド総画素数情報606が格納されている。
【0068】
これらの情報を受信する記録装置110にはブロック総画素数605を更に累積していくブロック累積総画素数607、総画素数606を累積する累積総画素数608の記憶領域を有する。
【0069】
本実施例では累積総画素数608は後述する記録装置110側のRAM705に記憶される。
【0070】
続いて記録装置側の電気的なブロック図を図7に示す。
【0071】
ホストコンピュータ700は、前述のブロック総画素数情報508の転送後さらに印刷(記録)に使用する記録データを記録装置のインタフェース部702に転送して記録開始を指示する
また、記録する記録媒体の枚数、及び記録媒体の種類やサイズ等を指示するコマンドをインタフェース部702に転送して指示できる。
【0072】
CPU(中央演算処理装置)701はブロック総画素数情報、記録データの受信、記録動作、記録媒体のハンドリング等全般の制御を掌る演算処理装置でROM703に記憶され、後述のフローを実行する制御プログラムに基づいて制御を実行する。
CPU701はブロック総画素数情報を受信後、記録データの各色成分のイメージデータをイメージRAM704にビットマップ展開して描画する。
【0073】
記録前の動作処理としてCPU701は入出力ポート(I/O)707、モータ駆動部708を介して記録ヘッド403〜406のクリーニング機構を駆動するためのキャッピングモ−タ710、及びヘッドU/Dモータ711を相互に駆動、記録ヘッド403〜406をキャッピング位置から記録位置へ移動させる。尚ここで、より高画質を実現する記録ヘッドの別な構成として前述の如く淡シアン用、淡マジェンタ用の記録ヘッド717、718を追加して備えることもある。
【0074】
ほぼ同時に記録媒体407を給紙するための給紙モータ713、そして搬送モータ709によって搬送部を駆動し記録媒体407を記録(印刷)位置に搬送する。
【0075】
定速度で搬送される記録媒体407の記録タイミングを決定するために用紙先端検知センサ714で用紙の先端位置を検出する。用紙搬送に同期して、CPU701はイメージRAM704から対応する色のイメージデータを順次読み出し、記録ヘッド制御回路716を介して、対応する色のインクを吐出する記録ヘッド403〜406、及び717,718にデータ転送し、カラー記録する。
【0076】
ポンプモータ712は不図示のインクカートリッジから各々の記録ヘッドにインクを供給するポンプを駆動する。
【0077】
操作パネル715はインク無し、用紙切れ等、警告等の表示、また、リセット等の操作を行なう部分である。CPU701の動作はプログラムROM703に記憶された処理プログラムに基づき実行される。
【0078】
本発明に関わるブロック総画素数605を更に累積していくブロック累積総画素数607、総画素数606を累積する累積総画素数608の記憶領域はワークRAM705内に確保され、保存、或いは加算、累積される。
【0079】
EEPROM706は不揮発性のメモリで、記録ヘッド相互の微小記録位置調整値等装置特有のパラメータを保存する。
【0080】
本発明に関わる情報処理装置の印刷プログラム、記録装置が、ブロック累積総画素数データを扱う処理方法について図8のフローを用いて説明する。
【0081】
情報処理装置のCPU101によりジョブ開始の指令が送られると(S801)、記録装置110のCPU701は記録動作の準備を開始(S850)、続いて情報処理装置から1ページ目のブロック総画素数データが送信され(S802)、記録装置110で受信後、RAM705に保存される(S851)。
【0082】
これらの値は又、それまで全て零クリアされていたブロック累積総画素数データ607に加算される(S852)。
【0083】
そして1ページ目の記録データが送信され(S803)、記録装置内部のイメージRAM704に展開されると(S853)、次にブロック累積総画素数の最大値:Nを抽出し(S854)、所定値Mと比較する(S855)。
【0084】
もし、ブロック累積総画素数の最大値:Nが所定値Mを上回った場合(S855−Yes)、CPU701は一旦記録動作を中断し、記録ヘッド403〜406及び717、718のクリーニング動作する(S858)。
【0085】
具体的には例えば、記録ヘッドのノズル列502部分をワイパブレードによりワイプし、ノズル列近傍を清廉化する。
【0086】
ブロック累積総画素数の最大値:Nが所定値Mを超えると記録ヘッドの当該ブロックにおけるインクの吐出総量が所定量となり近傍にインク滴などが成長し、健全な記録性能を阻害する懸念があるため、上記クリーニングが必要になる。
【0087】
クリーニング動作が完了すると、ブロック累積総画素数データをクリアし(S859)、CPU701は情報処理装置に次のページのデータ要求する(S860)。
【0088】
S855にて、ブロック累積総画素数の最大値:Nが所定値Mを上回っていなければ(S855−No)、記録動作を実行して(S856)、次に所定枚数の記録が完了したかを調べる(S857)。
【0089】
完了していなければ(S857−No)、次のページのデータを要求する(S860)。
【0090】
データ要求を受信すると(S804−Yes)、情報処理装置のCPU101はS802に戻って次のページデータを送信する。
【0091】
以上のステップを繰り返し、所定枚数の記録が完了したら(S857−Yes)、CPU701は記録動作を終了する。
【0092】
上記所定値Mの値はインクの色によって変えることもある。インク色によって記録材料が異なるからである。
【0093】
又記録装置の置かれた環境条件によってもMの値は異なることになろう。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、
印刷装置の記録ヘッドを構成する記録素子群を任意分割数にて分割し、
各々の記録素子群にて記録されるページ毎の画素数を累計するカウンタと、
前記カウンタ値をページ単位に加算、累計することによって、記録ヘッドの各部位の印刷実績を調べることが出来る。
【0095】
即ち、記録ヘッドのよりきめ細かいクリーニング動作を実行でき、画質の信頼性が向上する。
【0096】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる印刷プログラムを適用可能な情報処理装置と印刷装置との概略図である。
【図2】本発明の実施例に係わるコンピュータ装置で動作する印刷プログラムの各処理と、各処理に対応する画像情報を示す処理フロー図である。
【図3】本発明の実施例に係わるコンピュータ装置で動作する印刷プログラムの色補正処理部、出力階調補正部、n値化処理部の詳細に示した処理フロー図である。
【図4】本発明の実施例に係わる出力画像情報と記録装置に搭載された記録ヘッドとの関係を示した説明図である。
【図5】本発明の実施例に係わる記録ヘッドのブロック分けと各ブロックの総画素数を示す図である。
【図6】本発明の実施例に係わるページ毎の総画素数の内容と累積総画素数データを示す説明図である。
【図7】本発明を実施した記録装置の電気的なブロック図である。
【図8】本発明を実施した情報処理装置の印刷プログラムと記録装置の相互動作フローを示す図である。
【符号の説明】
101・・・情報処理装置内中央演算装置(CPU)
102・・・情報処理装置内RAM
103・・・情報処理装置内ROM
104・・・情報処理装置内記憶装置
105・・・情報処理装置内標準入出力
106・・・キーボード
107・・・マウス
108・・・モニタ
109・・・コンピュータ装置内通信装置
110・・・記録装置
201・・・アプリケーションソフトウェア
202・・・アプリケーションソフトウェア生成RGB入力画像情報
203・・・コンピュータ装置で稼働するOSのグラフィック描画エンジン
204・・・プリンタドライバ内レンダリング処理部
403・・・記録ヘッド(ブラック)
404・・・記録ヘッド(シアン)
405・・・記録ヘッド(マジェンタ)
406・・・記録ヘッド(イエロー)
407・・・記録媒体
501・・・記録ヘッド
502・・・ノズル列
700・・・情報処理装置
701・・・CPU
702・・・インタフェースコントローラ
703・・・プログラムROM
705・・・ワークRAM
717・・・記録ヘッド(淡シアン)
718・・・記録ヘッド(淡マジェンタ)
Claims (9)
- 記録装置に記録データを送信する印刷プログラムと、前記記録装置の記録ヘッドを構成する記録素子群を任意分割数にて分割し、
分割された前記各々の記録素子群にて記録される画素数を累計する第1のカウンタ群と、前記第1のカウンタ群各々の累計値を更に累積する第2のカウンタ群とを備えることを特徴とする記録システム。 - 前記第1のカウンタ群に累計される記録画素数は、記録媒体1頁分に該当する値であることを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
- 前記第2のカウンタ群に累計される記録画素数は、記録媒体複数頁分に該当する値であることを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
- 前記第1のカウンタ群を前記印刷プログラムに、前記第2のカウンタ群は前記記録装置に備えたことを特徴とする請求項1から3に記載の記録システム。
- 前記第1のカウンタ群に累計された記録画素数を前記記録装置に送信することを特徴とする印刷プログラム。
- 前記第2のカウンタ群の内少なくとも一つが所定値を超えたら前記記録ヘッドのクリーニング動作を実行することを特徴とする記録装置。
- 前記記録ヘッドを複数備えたことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 前記クリーニング動作はワイパブレードによる清廉化動作を含むことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
- 前記クリーニング動作実行後前記第2のカウンタ群の値を初期値にクリアすることを特徴とする請求項6から8に記載の記録装置。
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003149332A Pending JP2004351657A (ja) | 2003-05-27 | 2003-05-27 | 記録システム、印刷プログラム、及び記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004351657A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7552990B2 (en) | 2005-08-24 | 2009-06-30 | Samsung Electronics Co., Ltd | Method and apparatus of dot counting in an image forming apparatus |
-
2003
- 2003-05-27 JP JP2003149332A patent/JP2004351657A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7552990B2 (en) | 2005-08-24 | 2009-06-30 | Samsung Electronics Co., Ltd | Method and apparatus of dot counting in an image forming apparatus |
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