JP5684848B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、印刷装置に関する。
ロール紙の一端を引き出し、引き出された帯状の紙に対して両面印刷することができる従来の印刷装置は、帯状の紙の表面に対してインクジェット方式で印刷を行う第1の印刷部と、帯状の紙の裏面に対してサーマル方式で印刷を行う第2の印刷部と、を有する。
第1の印刷部は、帯状の紙が配置されるペーパーガイドと、ペーパーガイドに対向する位置に配置されるインクジェットヘッドと、を有する。ペーパーガイドは、この表面上に、帯状の紙がペーパーガイドの表面から上方に浮くことを抑制するための上面規制部材を有しており、帯状の紙は、ペーパーガイドと上面規制部材と、の間に配置される。
このような印刷装置において、従来は、ユーザが手動で、ペーパーガイドと上面規制部材との間に帯状の紙を配置していた。すなわち、従来の印刷装置は、印刷媒体の繁雑な設置動作を必要とするものであった。この結果、第1に、印刷媒体の設置に多大な時間が必要である、という問題が生ずる。さらに、第2に、ペーパーガイドと上面規制部材との間に帯状の紙を手動で配置する際に帯状の紙にダメージを与え、帯状の紙の品質を低下させる、という問題が生ずる。
特開2011−255681号公報
実施形態は、印刷媒体を容易に設置することができる印刷装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る印刷装置は、排出口を有する筐体、印刷媒体支持部、ペーパーガイド、上面規制部材、印刷ヘッド、印刷媒体設置手段、および印刷媒体搬送手段、を有する。前記印刷媒体支持部は、前記筐体内部に設けられており、ロール状の印刷媒体を回転可能に支持することができる。前記ペーパーガイドは、前記筐体内部に設けられており、前記ロール状の印刷媒体から引き出された帯状の印刷媒体を表面に配置することができる。前記上面規制部材は、前記ペーパーガイドの表面との間に隙間が設けられるように前記ペーパーガイドの表面の一部に設けられている。前記印刷ヘッドは、前記ペーパーガイドの表面に対向する位置に配置され、前記ペーパーガイドに配置される前記帯状の印刷媒体に対して印刷を行うことができる。前記印刷媒体設置手段は、前記ペーパーガイドの表面のうち、前記上面規制部材が設けられた箇所を除く一部に、前記帯状の印刷媒体を介して接する位置と、前記ペーパーガイドの表面から離間する位置と、の間を移動することができるように設けられている。前記印刷媒体搬送手段は、前記帯状の印刷媒体を搬送する。前記印刷媒体設置手段は、自重によって、前記ペーパーガイドの表面から離間する位置から、前記帯状の印刷媒体を介して前記ペーパーガイドの表面に接する位置まで移動することにより、前記帯状の印刷媒体を前記ペーパーガイドの表面に押さえつける。前記印刷媒体搬送手段は、前記印刷媒体設置手段によって前記ペーパーガイドの表面に押さえつけられた前記帯状の印刷媒体を、前記ペーパーガイドの表面と前記上面規制部材との前記隙間に搬送する。
本実施形態に係る印刷装置を示す概略構成図である。 第1の印刷部のペーパーガイドの上面図である。 図2の一点鎖線X−X´に沿ったペーパーガイドの断面図である。 図1の点線で囲まれた部分を拡大して示す図である。 ヘッドブロックと引き出し部との関係を示す図である。 フラッパおよびその周辺部分の構造を拡大して示す斜視図である。 本実施形態に係る印刷装置の搬送ユニットを主に示す電気ブロック図である。 引き出し部が筐体から引き出された状態の本実施形態に係る印刷装置を示す概略構成図である。 図7の点線で囲まれた部分を拡大して示す図である。 引き出し部が引き出された状態において、帯状の紙が配置された際のペーパーガイドを示す上面図である。 図10の一点鎖線X−X´に沿ったペーパーガイドの断面図である。 引き出し部が筐体内部に収納された後の印刷装置における、ロール紙の設置方法を説明するための図である。 引き出し部が筐体内部に収納された後の印刷装置における、ロール紙の設置方法を説明するための図である。 ロール紙を設置する際のフラッパの動作を説明するための図である。 引き出し部が筐体内部に収納された後の印刷装置における、ロール紙の設置方法を説明するための図である。
以下に、本実施形態に係る印刷装置について説明する。図1に示す印刷装置10は、帯状の印刷媒体をロール状に巻くことによって形成されるロール状の印刷媒体を筐体11の内部に設置可能であり、ロール状の印刷媒体から引き出された帯状の印刷媒体に印刷を行うものである。以下、ロール状の印刷媒体をロール紙12、帯状の印刷媒体を帯状の紙12´と称して説明する。
筐体11は、内部に、筐体11の一側面から所定の一方向(例えば図中の矢印a方向)に引き出し可能に設けられ、上方が開放された箱状のドロワーである引き出し部13を有する。引き出し部13は、筐体11の内側面に設けられた引き出し部13の移動手段であるレール部11bによって、筐体11内部に、引き出し可能に設けられている。
このような引き出し部13を有する筐体11は、内部に、ロール紙12を図中の矢印b方向に回転可能に支持する印刷媒体支持部であるホッパー14、ロール紙12から引き出された帯状の紙12´の表面に印刷を行う第1の印刷部15、および帯状の紙12´の裏面に印刷を行う第2の印刷部16、を有する。
ホッパー14は、垂直断面が略U字状のものであり、筐体11の底面11cから上方に離間した位置に設けられている。
第1の印刷部15は、筐体11の側面に設けられた排出口11aの近傍に備えられている。第1の印刷部15は、帯状の紙12´の表面に対して例えばインクジェット方式で印刷を行う印刷部である。
第1の印刷部15は、ペーパーガイド15aおよび印刷ヘッドとしてインクジェットヘッド15bを有する。
ペーパーガイド15aは、引き出し部13の前方の上端部に設けられた切り欠き部13aから露出するように、引き出し部13に固定されており、上面に、帯状の紙12´を載置する。
図2は、ペーパーガイド15aの上面図であり、図3は、図2の一点鎖線X−X´に沿ったペーパーガイド15aの断面図である。図2および図3に示すように、ペーパーガイド15aの表面上の一部、すなわち、ペーパーガイド15aの後端部を除く部分には、上面規制部材15cが設けられている。
上面規制部材15cは、ペーパーガイド15aの表面上に設けられた支持部15c−1と、支持部15c−1上に設けられた、支持部15c−1より幅広の天板部15c−2と、によって構成されており、天板部15c−2の下面と、支持部15c−1間のペーパーガイド15aの表面と、の間に、少なくとも帯状の紙12´の厚さより広い隙間が形成されるように設けられている。
帯状の紙12´がペーパーガイド15aと上面規制部材15cとの間に配置されると、上面規制部材15cの天板部15c−2は、帯状の紙12´の両側部がペーパーガイド15aの表面から上方に浮くことを抑制する。これによって、ペーパーガイド15aと上面規制部材15cとの間に配置される帯状の紙12´がペーパーガイド15aの表面から上方に浮くことは、抑制される。
再び図1を参照する。第1の印刷部15のインクジェットヘッド15bは、引き出し部13が筐体11内に収納されているときに、上述のようなペーパーガイド15aの表面に対向する位置に配置されるとともに、引き出し部13より上方の位置において、筐体11に備えられている。インクジェットヘッド15bは、ペーパーガイド15a上に載置された帯状の紙12´に対してインクジェット方式で印刷を行う。
第2の印刷部16は、ホッパー14と第1の印刷部15との間に備えられている。第2の印刷部16は、帯状の紙12´の裏面に対して例えばサーマル方式で印刷を行う印刷部であり、プラテンローラ16aおよび印刷ヘッドとしてサーマルヘッド16bを有する。
プラテンローラ16aは、引き出し部13より略上方の位置において、筐体11に固定されている。プラテンローラ16aには、少なくともサーマル方式で印刷を行う際に、帯状の紙12´を介してサーマルヘッド16bが押圧される。
サーマルヘッド16bは、引き出し部13が筐体11内に収納されているときに、プラテンローラ16aに対向する位置に配置されるとともに、引き出し部13から上方にはみ出さないように、引き出し部13に設けられている。サーマルヘッド16bは、帯状の紙12´に対してサーマル方式で印刷を行う。
なお、プラテンローラ16aは、第2の印刷部16の一部として機能する他、後述するように、帯状の紙12´を搬送する印刷媒体搬送手段としても機能する。
図4は、図1の点線で囲まれた部分を拡大して示す図であり、上述の第2の印刷部16およびその周辺部分の構造を示す図である。図2に示すように、プラテンローラ16aは、筐体11に固定されたプラテンフレーム17に、図中の矢印c方向(順方向)、または図中の矢印d方向(逆方向)に回転可能に設けられることにより、筐体11に固定されている。
サーマルヘッド16bは、引き出し部13に設けられたヘッドブロック18のヘッドサポート19の一端上に固定されている。ヘッドサポート19の他端は、ヘッドサポート回転軸20によってヘッドブロック18に固定されている。ヘッドサポート19は、ヘッドサポート回転軸20を中心に回転可能に、ヘッドブロック18に固定されている。
ヘッドブロック18のうち、ヘッドサポート19より下方の位置には、L字状のヘッドフレーム21が固定されている。ヘッドフレーム21の一端上には、弾性体として例えば圧縮スプリング22が備えられている。圧縮スプリング22は、ヘッドサポート19を下方から支持しており、ヘッドサポート19に対して上方に弾性力を与える。この弾性力によって、サーマルヘッド16bは、プラテンローラ16aを押圧する。
また、ヘッドブロック18は、ロール紙12から引き出された帯状の紙12´を搬送するダンパーローラ23およびガイドローラ24を備えている。ダンパーローラ23は、ヘッドブロック18に設けられた長孔18aに沿って移動可能、かつ図中の矢印e方向または図中の矢印f方向に回転可能に設けられている。また、ガイドローラ24は、図中の矢印g方向または図中の矢印h方向に回転可能に、ヘッドブロック18に設けられている。
さらに、ヘッドブロック18は、一部に、プラテンフレーム17と係合するための切り欠き部18bを有している。そして、プラテンフレーム17は、一部に係合用の係合軸17aを有している。図に示すように、プラテンフレーム17の係合軸17aがヘッドブロック18の切り欠き部18bに係合配置されることにより、ヘッドブロック18とプラテンフレーム17とが互いに係合し、サーマルヘッド16bがプラテンローラ16aを押圧する。
図5は、ヘッドブロック18と引き出し部13との関係を示す図である。図5に示すように、ヘッドブロック18は、一部にヘッドブロック回転軸18cを備えている。また、引き出し部13の一側面には、ヘッドブロック回転軸18cが係合する第1の長孔13b、およびヘッドサポート回転軸20が係合する第2の長孔13cが設けられている。ヘッドブロック18は、ヘッドブロック回転軸18cが第1の長孔13bに沿って移動可能であり、かつヘッドサポート回転軸20が第2の長孔13cに沿って移動可能であるように、引き出し部13に設けられている。
引き出し部13を筐体11内に収納する場合、引き出し部13の移動とともに、ヘッドブロック18のヘッドサポート回転軸20は、筐体11に設けられたガイド部25を、ガイド部25に沿って滑り上がる。このとき、ヘッドブロック回転軸18cは第1の長孔13bの上端に移動し、ヘッドサポート回転軸20は第2の長孔13cの上端に移動する。これによってヘッドブロック18のうちダンパーローラ23およびガイドローラ24を含む一部が、引き出し部13から上方に露出する位置に移動し、サーマルヘッド16bがプラテンローラ16aを押圧する。
再度図1を参照する。以上に説明した第1の印刷部15と第2の印刷部16との間には、印刷媒体設置手段としてのフラッパ26、および帯状の紙12´の先端を検出するセンサ27、が備えられている。
図6は、フラッパ26およびその周辺部分の構造を拡大して示す斜視図である。図6に示すように、フラッパ26は、プラテンローラ16aの長手方向に沿ってプラテンローラ16aの近傍に設けられるフラッパ回転軸26aに固定されている。フラッパ回転軸26aは、プラテンローラ16aを回転可能に支持する支持プレート28に備えられている。フラッパ回転軸26aは、図中の矢印i方向および矢印j方向に回転可能に、支持プレート28に支持されている。すなわち、フラッパ26を含むフラッパ回転軸26aは、プラテンローラ16aとともに、筐体11に固定されている。
フラッパ回転軸26aは、例えばフラッパ26の自重によるフラッパ26の落下により、図中の矢印i方向に回転する。また、フラッパ回転軸26aは、例えばモータの回転によって図中の矢印j方向に回転する。フラッパ回転軸26aは、モータに限らず、例えばソレノイドによって図中の矢印j方向に回転させてもよい。このようなフラッパ回転軸26aの回転に伴って、フラッパ26は、フラッパ回転軸26aと同一方向、すなわち、図中の矢印i方向または図中のj方向に回転する。
このようなフラッパ26は、第1の印刷部15のペーパーガイド15aの後端部(ペーパーガイド15aの表面のうち、上面規制部材15cが設けられた箇所を除く部分)に接触することができるように、ペーパーガイド15aの後端部の上方に設けられている。
再度図1を参照する。帯状の紙12´の先端を検出するセンサ27は、例えばフラッパ26の上方に配置されるように、筐体11に固定されている。
第1の印刷部15と筐体11の排出口11aとの間には、帯状の紙12´を排出口11aに搬送する搬送ユニットの一部を構成する排出ローラ対29、が設けられている。排出ローラ対29は、モータの回転によって所定の方向に回転する排出ローラ29aと、この排出ローラ29aの回転に従動回転するピンチローラ29bと、によって構成される。ピンチローラ29bは筐体11に固定されており、排出ローラ29aは、引き出し部13が筐体11内に収納されているときに、ピンチローラ29bに略対向する位置において、引き出し部13に固定されている。
なお、この排出ローラ対29と、ダンパーローラ23およびガイドローラ24と、第2の印刷部16のプラテンローラ16aと、によって、搬送ユニットを構成している。プラテンローラ16aおよび排出ローラ対29の排出ローラ29aはそれぞれモータの回転によって所定の方向に回転するものであり、ダンパーローラ23およびガイドローラ24は、プラテンローラ16aおよび排出ローラ29aの回転に従動回転するものである。
排出ローラ対29と筐体11の排出口11aとの間には、帯状の紙12´を切断する切断部30が設けられている。切断部30は、カッター上刃部30aおよびカッター下刃部30bを有している。カッター上刃部30aは筐体11に固定されており、カッター下刃部30bは、引き出し部13が筐体11内に収納されているときに、カッター上刃部30aに略対向する位置において、引き出し部13に固定されている。
図7は、上述の印刷装置10の搬送ユニットを主に示す電気ブロック図である。図7に示すように、搬送ユニットの一部を構成するプラテンローラ16aおよび排出ローラ29aは、それぞれを回転させるモータ34、35を介してCPU31に接続されている。また、印刷媒体設置手段としてのフラッパ26が固定されたフラッパ回転軸26aも、この回転軸を回転させるモータ26´を介してCPU31に接続されている。さらに、CPU31には、第1の印刷部15と第2の印刷部16との間に設けられた、帯状の紙12´の先端を検出するセンサ27が接続されている。
以下に、図7、および図8乃至図15を参照して、印刷装置10に印刷媒体を設置する方法について説明する。
図8は、引き出し部13が筐体11から引き出された状態の本実施形態に係る印刷装置10を示す概略構成図である。図9は、図8の点線で囲まれた部分を拡大して示す図であり、ヘッドブロック18と引き出し部13との関係を示す図である。図8に示すように、引き出し部13に設けられたフックアーム32を、筐体11に設けられたロック部33から外し、引き出し部13を筐体11から引き出すと、図8に示すように、引き出し部13とともに、引き出し部13に設けられた各部が筐体11内部から引き出される。
なお、引き出し部13が筐体11内部から引き出された際、フラッパ26は、モータ26´の回転により自動で、図示するように引き上げられた状態(引き出し部13が筐体11内部に収納されているときに、フラッパ26がペーパーガイド15aの表面から上方に離間する位置)となっている。
引き出し部13の筐体11内部から外部方向への移動とともに、図9に示すように、ヘッドブロック18のヘッドサポート回転軸20は筐体11に設けられたガイド部25(図5)をガイド部25に沿って滑り下り、ヘッドサポート回転軸20がガイド部25から外れる。これにより、ヘッドブロック18全体が下方に移動し、ヘッドブロック回転軸18cは引き出し部13の第1の長孔13bの下端に移動し、ヘッドサポート回転軸20は引き出し部13の第2の長孔13dの下端に移動する。これによってダンパーローラ23およびガイドローラ24を含むヘッドブロック18全体が、引き出し部13から上方に露出しない位置に移動する。すなわち、ヘッドブロック18は、引き出し部13の筐体11からの引き出し動作、および引き出し部13の筐体11への収納動作を阻害しない位置に移動する。
図8に示すように引き出し部13を引き出した後、ホッパー14にロール紙12を配置し、ロール紙12から引き出された帯状の紙12´を、ダンパーローラ23上、ガイドローラ24上、および排出ローラ29a上に配置する。
図10は、引き出し部13が引き出された状態において、帯状の紙12´が配置された際のペーパーガイド15aを示す上面図である。図11は、図10の一点鎖線X−X´に沿ったペーパーガイド15aの断面図である。帯状の紙12´をロール紙12から引き出し、引き出された帯状の紙12´をダンパーローラ23上、ガイドローラ24上、および排出ローラ29a上に配置すると、図10および図11に示すように、帯状の紙12´は、第1の印刷部15のペーパーガイド15aと上面規制部材15cの天板部15c−2との間には配置されず、上面規制部材15cの天板15c−2上に配置される。
このようにロール紙12を配置し、ロール紙12から引き出された帯状の紙12´を配置した後、引き出し部13を、筐体11内部に収納する。引き出し部13を筐体11内部に収納する際、図5を参照して説明した通り、ヘッドサポート回転軸20が、筐体11に設けられたガイド部25を滑り上がり、ヘッドブロック回転軸18cは第1の長孔13bの上端に移動し、ヘッドサポート回転軸20は第2の長孔13cの上端に移動する。これによってヘッドブロック18のうちダンパーローラ23およびガイドローラ24を含む一部が、引き出し部13から上方に露出する位置に移動し、サーマルヘッド16bがプラテンローラ16aを押圧する。
図12、図13、および図15は、引き出し部13が筐体11内部に収納された後の印刷装置10における、ロール紙12の設置方法を説明するための図であり、図14は、ロール紙12を設置する際のフラッパ26の動作を説明するための図である。
図12に示すように、引き出し部13を筐体11内部に収納したとき、帯状の紙12´上には、フラッパ26が配置される。
この後、CPU31は、図13に示すようにプラテンローラ16aおよび排出ローラ29aを回転させるモータ34、35を駆動してプラテンローラ16aおよび排出ローラ29aを図中の矢印d方向に逆回転させる。これにより、帯状の紙12´は、ホッパー24が設けられている方向に向かって逆搬送される。
図13および図14に示すように、帯状の紙12´が逆搬送され、帯状の紙12´の先端が第1の印刷部15の上面規制部材15c上からペーパーガイド15aの後端の表面上に落下すると、帯状の紙12´の落下とともに、フラッパ26は、図中の矢印i方向に回転し、帯状の紙12´の先端を介してペーパーガイド15aの後端の表面に接する。
このように帯状の紙12´の先端がペーパーガイド15aの表面上に落下したとき、センサ27は、帯状の紙12´の先端を検出する。センサ27が帯状の紙12´の先端を検出すると、CPU31は、図15に示すように、プラテンローラ16aおよび排出ローラ29aを図中の矢印c方向に順回転させる。これにより、帯状の紙12´は順方向に搬送される。帯状の紙12´の先端がペーパーガイド15aの後端の表面上に、フラッパ26によって押さえつけられた状態で、プラテンローラ16aおよび排出ローラ29aを順回転させると、帯状の紙12´の先端が、ペーパーガイド15aと上面規制部材15cの天板部15c−2との間を自動で通過して帯状の紙12´の設置が完了し、印刷装置10は待機状態となる。
このようにして待機状態となった印刷装置10に対してユーザが印刷命令を下すと、CPU31は、プラテンローラ16aおよび排出ローラ29aを回転させ、第2の印刷部16において帯状の紙12´の裏面にサーマル方式で印刷が実行される。また、第1の印刷部15において、帯状の紙12´の表面にインクジェット方式で印刷が実行される。この後、CPU31は、プラテンローラ16aおよび排出ローラ29aの回転によって両面に印刷された帯状の紙12´を筐体11の排出口11aから排紙させるとともに、帯状の紙12´を切断部30によって切断する。
以上に説明した本実施形態に係る印刷装置10によれば、フラッパ26が帯状の紙12´の先端をペーパーガイド15aの表面に押さえつけ、このようにペーパーガイド15aの表面に押さえつけられた状態の帯状の紙12´が順方向に搬送される。従って、帯状の紙12´の先端は、自動で、ペーパーガイド15aと上面規制部材15cの天板部15c−2との間を通過する。従って、本実施形態に係る印刷装置10によれば、ロール紙12を容易に設置することができる。この結果、ロール紙12の設置に必要な時間が短縮されると同時に、ロール紙12から引き出される帯状の紙12´の品質低下が抑制される。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・印刷装置
11・・・筐体
11a・・・排出口
11b・・・レール部
11c・・・底面
12・・・ロール紙
12´・・・帯状の紙
13・・・引き出し部
13a・・・切り欠き部
13b・・・第1の長孔
13c・・・第2の長孔
14・・・ホッパー
15・・・第1の印刷部
15a・・・ペーパーガイド
15b・・・インクジェットヘッド
15c・・・上面規制部材
15c−1・・・支持部
15c−2・・・天板部
16・・・第2の印刷部
16a・・・プラテンローラ
16b・・・サーマルヘッド
17・・・プラテンフレーム
17a・・・係合軸
18・・・ヘッドブロック
18a・・・長孔
18b・・・切り欠き部
18c・・・ヘッドブロック回転軸
19・・・ヘッドサポート
20・・・ヘッドサポート回転軸
21・・・ヘッドフレーム
22・・・圧縮スプリング
23・・・ダンパーローラ
24・・・ガイドローラ
25・・・ガイド部
26・・・フラッパ
26a・・・フラッパ回転軸
26´・・・モータ
27・・・センサ
28・・・支持プレート
29・・・排出ローラ対
29a・・・排出ローラ
29b・・・ピンチローラ
30・・・切断部
30a・・・カッター上刃部
30b・・・カッター下刃部
31・・・CPU
32・・・フックアーム
33・・・ロック部

Claims (9)

  1. 排出口を有する筐体と、
    この筐体内部に設けられた、ロール状の印刷媒体を回転可能に支持可能な印刷媒体支持部と、
    前記筐体内部に設けられ、前記ロール状の印刷媒体から引き出された帯状の印刷媒体を表面に配置することができるペーパーガイドと、
    前記ペーパーガイドの表面との間に隙間が設けられるように前記ペーパーガイドの表面の一部に設けられた上面規制部材と、
    前記ペーパーガイドの表面に対向する位置に配置され、前記ペーパーガイドに配置される前記帯状の印刷媒体に対して印刷を行うことができる印刷ヘッドと、
    前記ペーパーガイドの表面のうち、前記上面規制部材が設けられた箇所を除く一部に、前記帯状の印刷媒体を介して接する位置と、前記ペーパーガイドの表面から離間する位置と、の間を移動可能に設けられた印刷媒体設置手段と
    記帯状の印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送手段と、
    を具備し、
    前記印刷媒体設置手段は、自重によって、前記ペーパーガイドの表面から離間する位置から、前記帯状の印刷媒体を介して前記ペーパーガイドの表面に接する位置まで移動することにより、前記帯状の印刷媒体を前記ペーパーガイドの表面に押さえつけ、
    前記印刷媒体搬送手段は、前記印刷媒体設置手段によって前記ペーパーガイドの表面に押さえつけられた前記帯状の印刷媒体を、前記ペーパーガイドの表面と前記上面規制部材との前記隙間に搬送することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記筐体内部に、前記筐体から引き出し可能に収納された引き出し部をさらに有し、
    前記印刷媒体支持部、前記ペーパーガイドは、前記引き出し部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記印刷媒体設置手段は、前記ペーパーガイドの表面のうち、前記上面規制部材が設けられた箇所を除く一部に、前記帯状の印刷媒体を介して接する位置と、前記ペーパーガイドの表面から離間する位置と、の間を移動可能なフラッパと、
    このフラッパが固定されるフラッパ回転軸と、
    を有し、
    前記フラッパは、前記フラッパ回転軸の回転によって移動することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 前記筐体内部に、回転可能に設けられたプラテンローラと、
    このプラテンローラを押圧する位置に設けられ、前記帯状の印刷媒体に対してサーマル方式で印刷を行うサーマルヘッドと、
    をさらに備え、
    前記印刷媒体搬送手段は、前記プラテンローラであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷ヘッドは、インクジェットヘッドであることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記インクジェットヘッドは、前記帯状の印刷媒体の表面に対してインクジェット方式で印刷を行い、
    前記サーマルヘッドは、前記帯状の印刷媒体の裏面に対してサーマル方式で印刷を行うことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  7. 前記印刷媒体設置手段は、前記インクジェットヘッドを備える第1の印刷部と、前記サーマルヘッドを備える第2の印刷部と、の間に設けられたことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  8. 前記第1の印刷部と前記筐体の前記排出口との間に、前記帯状の印刷媒体を切断する切断部をさらに有することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  9. 前記第1の印刷部と前記切断部との間に、前記帯状の印刷媒体を搬送する排出ローラ対をさらに有することを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
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