JP5683678B1 - 回転球体支持装置 - Google Patents

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【課題】表面に凹凸が存在する球体の回転を特定の軸回りに安定して行わせる回転球体支持装置を提供する。【解決手段】回転球体支持装置1は、球体Wを回転させて加工する加工装置4において球体を保持するために使用される。回転球体支持装置は、加工装置に直接的または間接的に一体化されるウォブルシュー保持部21と、揺動軸31を介して揺動自在にウォブルシュー保持部に支持されるウォブルシュー22と、を有する。ウォブルシューは、一対のローラ軸30,30と、ローラ軸回りにそれぞれ回転自在に支持されたローラ27と、を有する。一対のローラ軸は、揺動軸を挟んで配されかつ揺動軸に直交し、およびそれぞれの軸心が同一平面内に存在して軸心の延長が鈍角で交わる。【選択図】 図2

Description

本発明は、その表面に凹凸が存在する球体を一定方向に回転させる際に使用される回転球体支持装置に関する。
回転する機器における軸受け等には、摩擦による回転ロスを低減させるために、例えばボールベアリングが使用される。
ボールベアリングにおけるボールは、一般にステンレス鋼またはクロム鋼が材料として使用される。このような金属によるボールは、電動機に使用された場合に電蝕が生じ易く、屋外に設置される機器等においては、その導電性によって落雷で機器等が破損するという問題がある。
このような電蝕、通電による機器破損を防ぐために、近年、セラミックスを材料とするボールが使用される。
セラミックス製ボールは、セラミックス粉末、焼結補助剤および添加物を原料とし、一対の半球凹状の型を使用して、型の合わせ部分に生じ表面を一周する凸状の帯を有する略球形のボール(グリーンボール)がはじめに成形される(特許文献1,2)。
グリーンボールは、焼結された後に、バレル研磨機を使用して成形時に生じた凸状の帯等を削り取り、表面を研磨することにより真球に加工される(特許文献2)。
特開2011−153071号公報 特開2003−137640号公報
特許文献2に提示された凸状の帯の除去(切削)は、多数のボールを研磨剤および水等とともに容器(バレル)に収容し、容器を回転させて行われる。凸状の帯が除去されたボールは、ボール研磨機によってその表面が研磨される。また、比較的大きなグリーンボールは、焼結された後にラップ盤により凸状の帯を取り除くことも行われている。
バレル研磨では、凸状の帯の選択的な除去が期待できるが、この帯以外の部分も一定の割合で削り取られる。また、ラップ盤による凸状の帯の除去については、焼結後のセラミックスの硬度が高いために、作業に長時間を要する。
ところで、前述したセラミックスにより成形された略球状のグリーンボールは、焼結後の(セラミックス製)ボールに比べて軟らかいことから、グリーンボールの段階で凸状の帯を除去するのが加工性等において好ましい。しかし、特許文献2に記載されたバレル研磨では、バレル内で硬度の低い柔らかなグリーンボール自体の欠けが発生する。また、径の大きなグリーンボールはバレル研磨を行うことが困難である。
大型のグリーボールを通常のボール研磨機で個別に研磨しようとすると、グリーンボール表面の凹凸によって、回転するグリーンボールの回転軸が不規則に変化して凸状の帯を砥石の位置に維持することができず、研磨により凸状の帯を除去することが困難であった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、表面に凹凸が存在する球体の回転を特定の軸回りに安定して行わせる回転球体支持装置を提供することを目的とする。
本発明に係る回転球体支持装置は、球体を回転させて加工する加工装置において球体を保持するために使用される回転球体支持装置である。ここで「加工」とは、表面の研磨、凸状物の除去のほか、表面の塗装、模様の刻み等の多様な処理をいう。
回転球体支持装置は、加工装置に直接的または間接的に一体化されるウォブルシュー保持部と、揺動軸を介して揺動自在にウォブルシュー保持部に支持されるウォブルシューと、を有する。
ウォブルシューは、一対のローラ軸と、ローラ軸回りにそれぞれ回転自在に支持されたローラと、を有する。
一対のローラ軸は、揺動軸を挟んで配されかつ揺動軸に直交し、およびそれぞれの軸心が同一平面内に存在して軸心の延長が鈍角で交わる。
好ましくは、ウォブルシューにおける一対のローラは、面対称に配される。面対称の対称面は、ローラ軸の軸心を含む平面に直交しかつ揺動軸の軸心を含む平面である
本発明によると、表面に凹凸が存在する球体の回転を特定の軸回りに安定して行わせる回転球体支持装置を提供することができる。
図1は研磨装置に組み入れられた回転球体支持装置の側面図である。 図2はウォブルシュー部材の図1におけるA−A矢視断面図である。 図3は図1におけるB−B矢視図である。 図4は研磨装置に組み入れられた回転球体支持装置の平面図である。 図5は回転球体支持装置の動作を説明する図である。 図6はウォブルシューを有しない回転球体支持装置の動作を示す図である。
図1は研磨装置4に組み入れられた回転球体支持装置1の側面図、図2はウォブルシュー部材3の図1におけるA−A矢視断面図、図3は図1におけるB−B矢視図、図4は研磨装置4に組み入れられた回転球体支持装置1の平面図である。
回転球体支持装置1は、基部2およびウォブルシュー部材3で構成される。
回転球体支持装置1は、例えば、一対の半球凹状の型を使用してセラミックス粉末等から球体(グリーンボール)を成形する際に球体の表面に生じた凸状の帯を砥石により除去する研磨装置4に、一体化されて使用される。
基部2は、基台11および支持部12からなる。
基台11は、例えば研磨装置4に固定されて基部2を研磨装置4に一体化させる。基台11は、研磨装置4と支持部12との間を占め、研磨装置4から支持部12が所定の高さに配されるように、適切な厚さを有する。
支持部12は、厚板で形成され一端が基台11に連続して上方に延びている。支持部12は、前から見たとき「L」字状となるように、全体の高さの3分の1に満たない部分から上方の範囲でその厚さが略半分になっている。
ここで、「前」とは便宜的に図1における左をいい、「後(うしろ)」とは「前」の逆(図1の右)をいうものとする。「前方」および「後方」は、前述した「前」および「後」の意から導かれる方向である。
支持部12は、高さの3分の1で厚さが略半分となったことによりその下の部分に上方を向く平面が形成され、この平面は、前方から後方に傾斜する。以下この傾斜する面を「傾斜面13」という。傾斜面13は、基部2が固定される研磨装置4の表面41(平面である)に対して17.5度傾斜する。
支持部12には、厚さが略半分の部分にその厚さ方向に貫通する、雌ねじが設けられた2つのネジ孔14,14を有する。2つのネジ孔14,14の軸心は平行であって、これらの軸心を含む平面は、傾斜面13に直交し、研磨装置4の表面41に対して72.5度傾斜する。研磨装置4の表面41に対する、ネジ孔14,14の軸心を含む平面の傾斜角度と傾斜面13の傾斜角度とは、互いに余角の関係である。
ウォブルシュー部材3は、ウォブルシュー保持部21およびウォブルシュー22からなる。
ウォブルシュー保持部21は、支持部12における傾斜面13から上の部分の厚さに略等しい幅の厚板により、全体として細長く形成されている。以下、ウォブルシュー保持部21について、図2,3における横方向を「幅方向」といい、図1における(17.5度で)傾斜する横方向を「厚さ方向」という。参考までに、ウォブルシュー保持部21の厚
さ方向とは支持部12の厚さ方向に直交する方向である。
ウォブルシュー保持部21は、長手方向の一方の側に偏って、長手方向に並んで厚さ方向に直交して貫通する2つの挿通孔23,23を有する。挿通孔23はいずれも、断面形状が長円であり、半円部分の直径はネジ孔14の直径よりも大きい。2つの挿通孔23,23の中心(長円両側の半円の円弧中心を結ぶ線の中点)の距離は、支持部12の2つのネジ孔14,14の軸心の距離に略等しい。
ウォブルシュー保持部21は、長手方向における他方の側(挿通孔23,23の偏り側の反対側)におけるその厚さ方向の中間に、側面視(図1)において「コ」字状の切り欠きを有する。切り欠きによる空間を挟んで対向する2つの部分を挟持部24a,24bという。挟持部24a,24bは、ウォブルシュー保持部21を厚さ方向から見たとき、その形状が端に向かって幅が狭くなる等脚台形である。挟持部24a,24bには、互いが対向する方向に延びる軸孔25a,25bが軸心を一致させて貫通する。
2つの挿通孔23,23の中心軸および挟持部24a,24bの対向方向における間隙の中間点は、1つの平面上に存在する(図1の72.5度傾斜する一点鎖線を参照)。
ウォブルシュー22は、ローラ保持部26および2つのローラ27,27で構成される。
ローラ保持部26は、形状が、挟持部24a,24bと同じ大きさの底辺両端の内角を有する等脚台形であり、挟持部24a,24bの間隙よりもやや小さな厚さを有する。ローラ保持部26は、面対称である等脚台形の対称面にその軸心が一致する貫通孔28を備える。
ローラ保持部26は、台形の脚に相当する2つの側面29,29のそれぞれから、ローラ軸30,30がこの側面29,29に直交して突出している。
ローラ27は、外形が径に比べて高さが小さな円柱(の円板)であり、ローラ軸30の回りをわずかな力で回転するようにベアリングを介してローラ保持部26に取り付けられている。
台形の脚に相当する2つの側面29,29にそれぞれが直交するローラ軸30,30は、その軸心の延長が鈍角を形成して交わる。そのため、ローラ軸30,30に取り付けられた2つのローラ27,27は、等脚台形である挟持部24a,24bの上底から一部が上方に飛び出しており、飛び出した側で互いの間隔が狭まる、「ハ」字状となっている。
ウォブルシュー22は、その形状が、ローラ保持部26の対称面をその対称面とする面対称である。
ウォブルシュー22は、挟持部24a,24bの間隙にその等脚台形の下底を奥にして収容され、挟持部24bの軸孔25b、ローラ保持部26の貫通孔28および挟持部24aの軸孔25aを貫通する揺動軸31により、ウォブルシュー保持部21と一体化されている。
貫通孔28は、ウォブルシュー22の重心または重心近くに設けられ、また、揺動軸31にはニードルベアリングが組み込まれて、ウォブルシュー22は容易に揺動する。ローラ保持部26における等脚台形の下底に相当する下側面32は、挟持部24a,24bにより形成された切り欠きの底面(挟持部24a,24b間の空間の奥底の面であり平面である)33から距離を有する。下側面32と底面33との距離の大小によりウォブルシュー22の揺動範囲が意図的に決められる。
ウォブルシュー部材3は、挿通孔23を貫通させた6角穴付きボルト34が支持部12のネジ孔14にねじこまれて基部2に固定される。挿通孔23は断面形状が長円であるため、6角穴付きボルト34の締め付け前には、ウォブルシュー部材3は、挿通孔23の長円の範囲内で支持部12(基部2)との相対位置、つまりローラ27,27の高さを調節することができる。
基部2の支持部12における傾斜面13には、傾斜面13に直交させて支持部12の雌ネジに螺合させた(ナット付き)スラストボルト35が突出している。ウォブルシュー部材3は、その下方側面がスラストボルト35の頭に支えられて、その高さを安定させる。
図1,3,4には、焼結前のセラミックス粉末等によるグリーンボールWから、表面の
凸状の帯Wbを除去する研磨装置4の一部が示される。
回転球体支持装置1は、ウォブルシュー部材3が、研磨装置4の表面41から一方の側に傾斜して上方に延びている。
研磨装置4において、一対のテーパローラ42,42およびプレッシャローラ43が、回転球体支持装置1の機能を補助する。
一対のテーパローラ42,42は、研磨対象であるグリーンボールWを回転させるためのものである。一対のテーパローラ42,42は、それぞれの回転軸の軸心が一致するようにかつ互いに間隔を有して配され、回転駆動装置に連結されて同じ回転数で回転する。テーパローラ42,42は、いずれも回転中心O−Oの一方の側が端に向かって徐々に径が小さくなっており、それぞれの径が小さい側の端面が対向している。一対のテーパローラ42,42は形状が面対称である。また、一対のテーパローラ42,42は、その面対称の対称面が、面対称であるローラ保持部26の対称面に一致するように配される。なお、回転球体支持装置1のローラ27,27は、グリーンボールWとの接点がテーパローラ42の回転中心O−Oよりも低くなるように調整される。
プレッシャローラ43は、回転球体支持装置1を挟んでテーパローラ42,42の反対側に位置する。プレッシャローラ43は、ローラ27と同様に、外観が径に比べて高さが小さな円柱状である。プレッシャローラ43は、円柱の軸心回りに回転可能に支持部材44に支持される。支持部材44は、テーパローラ42,42からのプレッシャローラ43の距離、およびプレッシャローラ43の高さ(研磨装置4の表面41からの距離)を変更可能なように、研磨装置4に一体化されている。プレッシャローラ43はベアリングを介して支持部材44に支持され、わずかな力で回転する。
好ましくは、回転球体支持装置1は、2つのローラ軸30,30の軸心を含む平面(図1の72.5度に傾く線参照)が、グリーンボールWが球体と仮定した場合の重心を含むように、テーパローラ42,42との位置関係を考慮してウォブルシュー部材3の高さが決められる。つまり、回転球体支持装置1のウォブルシュー22は、ローラ軸30,30の軸心に直交しローラ27,27とグリーンボールWとの支持点P1,P2を含む平面がグリーンボールWの重心を含むように構成されるのが好ましい。
テーパローラ42の回転中心O−Oは、グリーンボールWの重心よりも低く設定される。この設定は、ウォブルシュー保持部21を支持部12に対して上下させて行う。回転球体支持装置1およびテーパローラ42,42は、これらのみでグリーンボールWを保持する。
プレッシャローラ43は、グリーンボールWの重心よりも上方でグリーンボールWをテーパローラ42,42側に押圧する。プレッシャローラ43のグリーンボールWへの押圧は、支持部材44が有する付勢手段により行われる。
グリーンボールWの凸状の帯Wbの除去には、円筒状の砥石51が使用される。円柱状の砥石を使用してもよい。
凸状の帯Wbの除去は、次のようにして行われる。
グリーンボールWを、凸状の帯Wbがテーパローラ42,42の対称面と平行になるようにローラ27,27のあいだに位置させ、回転球体支持装置1(ローラ27,27)、および2つのテーパローラ42,42に保持させる。
グリーンボールWは、ローラ27,27およびテーパローラ42,42のいずれにも点P1,P2,P3,P4で保持され、グリーンボールWの重心は、平面視において、ローラ27,27による支持点P1,P2とテーパローラ42,42による支持点P3,P4とで囲まれた範囲に位置する(図4参照)。
支持部材44に支持されたプレッシャローラ43を、グリーンボールWの重心よりも高い位置でグリーンボールWに押圧させる。円筒状の砥石51は、その軸心の延長が球体と仮定した場合のグリーンボールWの重心を通り、かつ面対称であるウォブルシュー22の対称面に含まれる姿勢で、グリーンボールWの上方に押しつけられる。砥石51の押しつけは、エアシリンダ装置、バネ等の付勢力により行われる。
その後、テーパローラ42,42は、例えば接するグリーンボールWを下方に向かわせ
るように(図1の矢印参照)、所定の回転数で回転される。
図5は回転球体支持装置1の動作を説明する図、図6はウォブルシュー22を有しない回転球体支持装置の動作を示す図である。
大きなボールベアリングに用いられる径の大きなグリーンボールWは、一対の半球凹状の型により成形され、凸状の帯Wbのほかに、表面に小さな凹凸が無数に存在する。例えば、グリーンボールWの回転軸C−Cの一方の側に凸部分Wpが存在するとき(図5(a)には説明用に大きく誇張された凸部分Wpが示される)、回転球体支持装置1は、そのウォブルシュー22が、揺動軸31を中心として凸部分Wpが存在する側に揺れ、凸部分Wpに接するローラ27が下降する。同時に、凸部分Wpに接しない側のローラ27は持ち上げられ、グリーンボールWの姿勢が維持されて回転軸C−Cと帯Wbとの位置関係が変化することなくグリーンボールWは回転を持続する。
図5の(b)は凸状の帯Wbを挟んだ両側にそれぞれ大きな凸部分Wp、小さな凸部分Wqが存在する場合の回転球体支持装置1の動作、および図5の(c)は凸状の帯Wbを挟んだ両側のいずれにも同じ大きさの凸部分Wpが存在する場合の回転球体支持装置1の動作である。(b)ではウォブルシュー22は小さな凸部分Wqが存在する側に揺れ、(c)ではウォブルシュー22に揺れが生じないが、その回転軸C−Cの方向は変化しない。また、図5(a)〜(c)によれば、凸部分Wp,Wqの大きさに応じてグリーンボールWは押し上げられるが、実際のグリーンボールW表面の凹凸の程度は図5における凸部分Wp,Wqに比べてきわめて小さく、グリーンボールWの上下動は無視できる程度、または砥石51の付勢装置により相殺される。
一方、図6に示される、ウォブルシュー22を有しない固定されたローラ91a,91bを有する回転球体支持装置では、凸部分Wpが一方のローラ91aを通過すると、砥石に押圧されたグリーンボールWは、他方のローラ91b側に傾く。一対のテーパローラ42,42は同じ速度で回転するので、グリーンボールWは、傾いたままでテーパローラ42,42の回転軸O−Oに平行な回転軸C−C回りに回転する。グリーンボールW表面の無数の凹凸は絶えずローラ91a,91bを通過し、その都度グリーンボールWの姿勢が不規則に変化する。回転開始時に、凸状の帯Wbの幅中央におけるグリーンボールWの断面S−Sに直交したグリーンボールWの回転軸C−Cは、グリーンボールWの表面の凹凸がローラ91a,91bを通過するごとに、断面S−Sに対する回転軸C−Cの角度(傾き)を変化させ、帯Wbが砥石の位置から外れて、帯Wbの除去処理を安定して行うことが困難である。
回転球体支持装置1は、困難であった表面に凹凸のある球体の回転軸C−Cの安定化を、ウォブルシュー22が球体表面の凹凸に応じて揺動軸31回りに揺動することにより、実現することができる。
回転球体支持装置1は、ウォブルシュー保持部21を基部2(支持部12)に固定せず、バネ、エアシリンダ装置等を介して上方に付勢された状態で基部2(支持部12)に一体化してもよい。
上述の実施形態において、回転球体支持装置1は、セラミックス製の帯Wb付きグリーンボールWのほかに、凸状の帯付きの鉄等による金属球、帯Wbを有しない金属、非金属等の球体を、一定の回転軸回りに回転させることができる。回転球体支持装置1において、ウォブルシュー保持部21を、基部2に取り付けるのではなく、研磨装置4に直接に取り付けてもよい。
また、一対のローラ27,27は、同じものでなく、大きさ、形状が異なるものとしてもよい。その場合、ウォブルシュー22は、ローラ27,27とグリーンボールWとの支持点P1,P2が同一高さとなるように設計されるのが好ましい。
ウォブルシュー部材3は、ウォブルシュー22の揺動を制限する手段を設けないのが好ましいが、図5に示される動作を妨げない条件で、面対称であるウォブルシュー22の対称面が垂直となる姿勢に戻すための付勢手段を付属させてもよい。
その他、回転球体支持装置1、および回転球体支持装置1の各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本発明は、表面に凹凸が存在する球体を回転させて表面を研磨する装置において、球体の回転軸を変化させず一定に維持する必要がある場合に利用することができる。
1 回転球体支持装置
4 研磨装置(加工装置)
21 ウォブルシュー保持部
22 ウォブルシュー
27 ローラ
30 ローラ軸
31 揺動軸
W グリーンボール(球体)

Claims (2)

  1. 球体を回転させて加工する加工装置において前記球体を保持するために使用される回転球体支持装置であって、
    前記加工装置に直接的または間接的に一体化されるウォブルシュー保持部と、
    揺動軸を介して揺動自在に前記ウォブルシュー保持部に支持されるウォブルシューと、を有し、
    前記ウォブルシューは、
    一対のローラ軸と、
    前記ローラ軸回りにそれぞれ回転自在に支持されたローラと、を有し、
    前記一対のローラ軸は、前記揺動軸を挟んで配されかつ前記揺動軸に直交し、およびそれぞれの軸心が同一平面内に存在して前記軸心の延長が鈍角で交わる
    ことを特徴とする回転球体支持装置。
  2. 前記ウォブルシューにおける一対の前記ローラが面対称に配されており、
    前記面対称の対称面が、前記ローラ軸の軸心を含む平面に直交しかつ前記揺動軸の軸心を含む平面である
    請求項1に記載の回転球体支持装置。
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