JP5682969B2 - アンテナ装置、および電波到来方向推定方法 - Google Patents

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本発明は、電波の到来方向を推定するアンテナ装置および電波到来方向推定方法に関する。
電波の到来方向を推定する技術として、特許文献1には、複数のアンテナ素子の各々に個別に接続された可変位相器により、対応するアンテナ素子の出力される高周波信号の高周波位相を位相シフトし、複数のアンテナ素子から構成されるアレイアンテナの指向性を変えることで、電波の到来方向を推定する技術が記載されている。
また、非特許文献1には、1つの入力で分岐回路により各アンテナ素子に給電する、高周波のミリ波アレイアンテナの構造が記載されている。
特許第3920483号公報
"Design and fabrication of a corporate-feed plate-laminated waveguide slot array antenna for 120GHz-band", Dongjin Kim et al, 2011 IEEE Internal Symposium on Antennas and Propagation (APSURSI), pp. 3044-3047
特許文献1のアレイアンテナでは、各アンテナ素子毎に可変位相器を設け、各アンテナ素子が受信した電波の位相を計測する必要がある。特許文献1では、各アンテナ素子毎に可変位相器を設けるため、部品点数およびコストが増加するという問題がある。
また、非特許文献1のような高周波のミリ波アレイアンテナの場合、1つの入力で分岐回路により各アンテナ素子に給電するアレイアンテナであるため、各アンテナ素子毎に可変位相器などの受信回路を設けることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、アレイアンテナの各アンテナ素子毎に受信回路を設けることなく、より少ない部品点数でより低コストに電波の到来方向を推定するアンテナ装置および電波到来方向推定方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、平面アンテナと、前記平面アンテナを挟むように対向して配置された一対の方向推定用アンテナと、前記一対の方向推定用アンテナのそれぞれに接続され、対応する方向推定用アンテナのアンテナ素子が受信した受信電力強度を検出する検波器と、前記各検波器から出力される受信電力強度を比較することにより、電波の到来方向を推定する推定手段と、を備え、前記方向推定用アンテナは、複数のアンテナ素子が一次元に配置されたアレイアンテナであり、一方の方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の各線路長を複数のアンテナ素子の配列方向に順次増加させ、対となる他方の方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の各線路長は反対方向に順次増加させる。
本発明は、平面アンテナと、当該平面アンテナを挟むように対向して配置され、互いの指向性を逆方向に傾けた一対の方向推定用アンテナとを有するアンテナ装置により、電波の到来方向を推定する電波到来方向推定方法であって、前記一対の方向推定用アンテナのアンテナ素子が受信した受信電力強度を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出した受信電力強度を比較し、電波の到来方向を推定する推定ステップと、を行う。
本発明によれば、アレイアンテナの各アンテナ素子毎に受信回路を設けることなく、より少ない部品点数でより低コストに電波の到来方向を推定するアンテナ装置および電波到来方向推定方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るアンテナ装置の構成図である。 アレイアンテナの構成を示す構成図である。 電波の到来方向の推定動作を具体的に説明するための説明図である。 電波の到来方向の推定動作を具体的に説明するための他の説明図である。 本発明の他の実施形態に係るアンテナ装置の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態に係るアンテナ装置の構成図である。本実施形態のアンテナ装置は、アレイアンテナ1(平面アンテナ)と、複数の方向推定用アンテナ2A、2B、2C、2Dと、各方向推定用アンテナにそれぞれ接続される複数の検波器3A、3B、3C、3Dと、推定装置4とを備える。
本実施形態のアレイアンテナ1は、複数のアンテナ素子(スロットアンテナ)11が2次元に配置された矩形(正方形を含む)の平面スロットアレイアンテナであり、高い指向性を有する。このアレイアンテナ1の具体例は、図2に示すように導波管型平面アンテナであって、1つの給電端子(入力導波管ポート)12から分岐され、等しい長さの給電線(給電用導波管)13の線路長で全てのアンテナ素子11に接続されている。これにより、アレイアンテナ1の最大利得方向(指向性)は、アレイアンテナ1の平面14に対して垂直な方向(正面方向)となる。すなわち、アレイアンテナ1のアンテナビームは、アレイアンテナ1の平面14に対して垂直な方向に形成される。また、図示するアレイアンテナ1は、メタル層の平板により形成される。なお、このような導波管型平面アンテナは、高周波のミリ波アレイアンテナとして好適である。本実施形態では、導波管型平面アンテナを例示したが、アレイ化するアンテナ素子としてパッチアンテナ等の他のアンテナ素子を利用することも可能である。また、給電線として、導波管を使用したが、マイクロストリップライン等の平面線路を使用することも可能である。
また、アレイアンテナ1は、方向推定用アンテナ2A、2B、2C、2Dにより電波の到来方向が推定され、アレイアンテナ1の最大利得方向である垂直方向に電波が到来するようにアレイアンテナ1(アンテナ装置)の向きを調整した後に、ミリ波などの高周波信号を受信する。
方向推定用アンテナ2A、2B、2C、2Dは、電波の到来方向を推定するためのアンテナであって、一次元に複数のアンテナ素子21が配置されている。本実施形態では、方向推定用アンテナは、アレイアンテナ1と同一平板内に形成され、複数のアンテナ素子21の位置と配列方向を互いに異ならせ、アレイアンテナ1の周囲の4辺にそれぞれ配置されている。また、方向推定用アンテナは、対向する2つの辺に設置された方向推定用アンテナを一対とする。具体的には、方向推定用アンテナ2Aと2Cとを一対とし、方向推定用アンテナ2Bと2Dとを一対する。
そして、方向推定用アンテナの各アンテナ素子21への給電線22の各線路長を変えることにより、各方向推定用アンテナの指向性を正面方向からそれぞれ違う方向に傾ける。本実施形態では、方向推定用アンテナの各アンテナ素子21への給電線22の各線路長を、対向する辺の方向推定用アンテナの各アンテナ素子21への給電線22の各線路長と反対方向に順次増加させ、対となる方向推定用アンテナの指向性を各アンテナ素子21の配列方向において互いに逆方向に傾けている。例えば、方向推定用アンテナ2Aにおいて、給電端子(不図示)から各アンテナ素子21への給電線22の各線路長は、図面上で一番右のアンテナ素子21の経路長が最も短く、左に行くに従って順次長くなるように配線されている。
このように方向推定用アンテナ2Aの各アンテナ素子21の給電線22の経路長をそれぞれ異なる長さにすることにより、方向推定用アンテナ2Aの最大利得方向(指向性)は、アレイアンテナ1および方向推定用アンテナを含むアンテナ装置の平面に対して垂直な方向からX軸に対して+(プラス)方向(図1(b)参照)に傾く。すなわち、方向推定用アンテナ2Aのアンテナビーム23Aの向きは、アレイアンテナ装置の平面に対して垂直方向からX軸に対して+方向に傾いて形成される。一方、Y軸方向の指向性に関しては、基板平面に対して垂直な指向性を有する。
なお、垂直方向からα°指向性を傾けた方向推定用アンテナを作成する場合、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.5×sin(α)×λとする。λは波長である。例えば、120GHz帯で30°の傾きを持つ方向推定用アンテナを作成するには、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.625 mmとする。方向推定用アンテナ2Aの場合、各アンテナ素子21への給電線22の各線路長は、左に行くに従って0.625 mmづつ長くなるように配線されている。
方向推定用アンテナ2Aの対となる、対向する辺の方向推定用アンテナ2Cでは、給電端子(不図示)から各アンテナ素子21への給電線22の各線路長は、図面上で一番左のアンテナ素子21の経路長が最も短く、右に行くに従って順次長くなるように配線されている。このように各アンテナ素子21の給電線22の長さをそれぞれ異なる長さにすることにより、方向推定用アンテナ2Cの最大利得方向(指向性)は、アンテナ装置の平面に対して垂直な方向からX軸に対して−(マイナス)方向(図1(b)参照)に傾く。すなわち、方向推定用アンテナ2Cのアンテナビーム23Cの向きは、アンテナ装置の平面に対して垂直方向からX軸に対して−方向に傾いて形成される。一方、Y軸方向の指向性に関しては、基板平面に対して垂直な指向性を有する。なお、方向推定用アンテナ2Aと同様に、垂直方向からα°指向性を傾けた方向推定用アンテナを作成する場合、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.5×sin(α)×λとする。
また、方向推定用アンテナ2Bにおいて、給電端子(不図示)から各アンテナ素子21への給電線22の各線路長は、図面上で一番上のアンテナ素子21の経路長が最も短く、下に行くに従って順次長くなるように配線されている。このように各アンテナ素子21の給電線22の経路長をそれぞれ異なる長さにすることにより、方向推定用アンテナ2Bの最大利得方向(指向性)は、アンテナ装置の平面に対して垂直な方向からY軸に対して+(プラス)方向(図1(b)参照)に傾く。すなわち、方向推定用アンテナ2Bのアンテナビーム23Bの向きは、アレイアンテナ装置の平面に対して垂直方向からY軸に対して+方向に傾いて形成される。一方、X軸方向の指向性に関しては、基板平面に対して垂直な指向性を有する。なお、方向推定用アンテナ2Aと同様に、垂直方向から垂直方向からα°指向性を傾けた方向推定用アンテナを作成する場合、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.5×sin(α)×λとする。
方向推定用アンテナ2Bの対となる、対向する辺の方向推定用アンテナ2Dでは、給電端子(不図示)から各アンテナ素子21への給電線22の各線路長は、図面上で一番下のアンテナ素子21の経路長が最も短く、上に行くに従って順次長くなるように配線されている。このように各アンテナ素子21の給電線22の長さをそれぞれ異なる長さにすることにより、方向推定用アンテナ2Dの最大利得方向(指向性)は、アンテナ装置の平面に対して垂直な方向からY軸に対して−(マイナス)方向(図1(b)参照)に傾く。すなわち、方向推定用アンテナ2Dのアンテナビーム23Dの向きは、アンテナ装置の平面に対して垂直方向からY軸に対して−方向に傾いて形成される。一方、X軸方向の指向性に関しては、基板平面に対して垂直な指向性を有する。なお、方向推定用アンテナ2Aと同様に、垂直方向からα°指向性を傾けた方向推定用アンテナを作成する場合、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.5×sin(α)×λとする。
各検波器3A、3B、3C、3Dは、各方向推定用アンテナ2A、2B、2C、2Dにそれぞれ接続されている。方向推定用アンテナの各アンテナ素子21が受信した電力は合波されて対応する検波器に入力され、検波器は受信電力強度(mW)を検出する。各検波器でそれぞれ検出された受信電力強度は、推定装置4に出力される。
推定装置4は、各検波器が検出した受信電力強度に基づいて電波の到来方向を推定する。例えば、推定装置4は、各検波器が検出した受信電力強度を比較し、受信電力強度が最大となった検波器に接続された方向推定用アンテナが形成するアンテナビームの方向から電波が到来していると推定する。電波の到来方向を推定した後、図示しないアンテナ調整装置は、推定した電波の到来方向に向けてアレイアンテナおよび方向推定用アンテナを含むアンテナ装置の平面の向きを移動・調整する。アンテナ調整装置としては、無線装置の自動追尾に広く利用されている2軸多回転雲台が利用可能である。アンテナ調整装置については、例えば以下の文献に記載されている。
文献:“120 GHz 帯ミリ波無線におけるアンテナ方位自動調整機構の検討”、枚田 明彦 他、電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 2011年 エレクトロニクス(1)、C−2−92、P.116
これにより、アレイアンテナ1における受信電力が大きくなるように調整することができる。また、アンテナ調整装置は、各検波器から出力される受信電力強度が、全て等しくなるようにアンテナの向きを調整することとしてもよい。
図3は、電波の到来方向の推定動作を具体的に説明するための説明図である。図示するアンテナ装置は、中央にY軸方向に設置された回転軸31により、回転可能なものとする。このとき、電波は、図3の紙面に対して垂直方向(正面)から到来しているものとし、この場合のアレイアンテナ1の最大利得方向は正面(図3の点線で示した向き)となる。そして、図3に示す例では、アンテナ装置は回転軸31を中心として時計回りの方向に回転するものとする。これにより、方向推定用アンテナ2Aは、電波の到来方向が最大利得の方向に向くため、検波器3Aで検出される受信電力強度が上がる。一方、方向推定用アンテナ2Cは、電波の到来方向の利得が下がるため、検波器3Cで検出される受信電力強度は下がる。方向推定用アンテナ2Bおよび方向推定用アンテナ2Dは、1次元アレイアンテナであるため、Y軸方向の指向性と比較してX軸方向の指向性はブロードである。一方、方向推定用アンテナ2Aおよび方向推定用アンテナ2Cは、X軸方向の指向性と比較してY軸方向の指向性はブロードである。このため、方向推定用アンテナ2Bおよび2Dについては、電波の到来方向の利得が下がるため、検波器3Bおよび3Dで検出される受信電力強度は下がるが、方向推定用アンテナ2Cの下がり方と比較すると小さい。
したがって、推定装置4は、方向推定用アンテナ2Aの受信電力強度が比較的大きく上がり、方向推定用アンテナ2Bおよび2Dの受信電力強度が比較的小さく下がり、方向推定用アンテナ2Cの受信電力強度が比較的大きく下がる場合は、図示する方向にアンテナ装置が回転したと推測することができる。この場合、アンテナ調整装置は、回転軸31を時計回りと逆方向に回転し、方向推定用アンテナ2Aの最大利得の方向にアンテナ装置を向けて、アレイアンテナ1の最大利得方向が電波の到来方向に対して正面になるように調整する。
図4は、電波の到来方向の推定処理の他の具体例を説明するための説明図である。図示するアンテナ装置は、中央にX軸方向に設置された回転軸41により、回転可能なものとする。このとき、電波は、図4の紙面に対して垂直方向(正面)から到来しているものとし、この場合のアレイアンテナ1の最大利得方向は正面(図4の点線で示した向き)となる。そして、図4に示す例では、アンテナ装置は回転軸41を中心として時計回りの方向に回転するものとする。これにより、方向推定用アンテナ2Bは、電波の到来方向が最大利得の方向に向くため、検波器3Bで検出される受信電力強度が上がる。一方、方向推定用アンテナ2Dは、電波の到来方向の利得が下がるため、検波器3Dで検出される受信電力強度は下がる。方向推定用アンテナ2Aおよび2Cについては、電波の到来方向の利得が下がるため、検波器3A、3Cで検出される受信電力強度は下がるが、方向推定用アンテナ2Dの下がり方と比較すると小さい。
したがって、推定装置4は、方向推定用アンテナ2Bの受信電力強度が比較的大きく上がり、方向推定用アンテナ2Aおよび2Cの受信電力強度が比較的小さく下がり、方向推定用アンテナ2Dの受信電力強度が比較的大きく下がる場合は、図示する方向に回転したと推測することができる。この場合、アンテナ調整装置は、回転軸41を時計回りと逆方向に回転し、方向推定用アンテナ2Bの最大利得の方向にアンテナ装置を回転させ、アレイアンテナ1で受信した電波の強度をモニタしながら、アレイアンテナ1において最大受信電力が得られるように、最大利得方向が電波の到来方向に対して正面になるように調整する。
なお、本実施形態では、アレイアンテナ1の周囲の4辺のそれぞれに4つの方向推定用アンテナ2A、2B、2C、2Dを設置したが、アレイアンテナ1の周囲の対向する2つの辺にのみ一対の方向推定用アンテナを設置することとしてもよい。各方向推定用アンテナは、前述のとおり、各アンテナ素子への給電線の各線路長を、対となる他方の方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の各線路長と反対方向に順次増加させ、当該方向推定用アンテナの指向性を他方の方向推定用アンテナの指向性とは逆方向に傾ける。
推定装置4は、2つの逆の指向性を有する方向推定用アンテナの受信電力強度を比較し、受信電力強度が大きい方の方向推定用アンテナにおいて指向性を傾けた方向(アンテナビームの方向)から電波が到来していると推定する。
図5は、アレイアンテナ1の周囲の対向する2つの辺に、方向推定用アンテナ2Aと方向推定用アンテナ2Cの一対の方向推定用アンテナが設置されたアンテナ装置の構成図である。例えば、図3に示す回転軸を備えたアンテナ装置の場合、方向推定用アンテナ2Aの受信電力強度が比較的大きく上がり、方向推定用アンテナ2Cの受信電力が比較的大きく下がる場合は、図示する方向に回転したと推測することができる。
なお、本実施形態では、平面アンテナとしてアレイアンテナを使用したが、高指向性を有する平面アンテナであれば、スロットアンテナやパッチアンテナ等、他のアンテナを用いることとしてもよい。
また、アレイアンテナ1の周囲の対向する2つの辺に、方向推定用アンテナ2Bと方向推定用アンテナ2Dの一対の方向推定用アンテナが設置されたアンテナ装置としてもよい。例えば、図4に示す回転軸を備えたアンテナ装置の場合、方向推定用アンテナ2Bの受信電力強度が比較的大きく上がり、方向推定用アンテナ2Dの受信電力が比較的大きく下がる場合は、図示する方向に回転したと推測することができる。
以上説明した本実施形態では、アレイアンテナ1の周囲の対向する辺に、少なくとも1対の方向推定用アンテナを配置し、各方向推定用アンテナの指向性をそれぞれ違う方向に傾ける。これにより、本実施形態では、各方向推定用アンテナの受信電力強度を比較することで、電波の到来方向を推定することができる。
また、本実施形態では、方向推定用アンテナを設けることで電波の到来方法を推定することができるため、アレイアンテナの各アンテナ素子毎に、位相検出のための検波回路や受信回路を設ける必要がなく、部品点数およびコストを削減することができる。また、方向推定用アンテナについても、各方向推定用アンテナ間の位相差を比較することなく、受信電力強度の比較のみで到来方向の推定が可能となるため、検波器の検波素子として包絡線検波等の安価な素子を使用し、コストを削減することができる。
また、本実施形態では、アレイアンテナと方向推定用アンテナとを、同じ平板上に形成する。これにより、別々に作成したアレイアンテナと方向推定用アンテナとを組み合わせて本実施形態と同様のアンテナ装置を作成する場合に比べて、部品点数が少なく、また、組み立て工数も削減できるため、コストを低減することができとともに、アンテナ利得の正面方向を容易に一致させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1 :アレイアンテナ
11:アンテナ素子
12:給電端子
13:給電線
14:平面
2A、2B、2C、2D:方向推定用アンテナ
21:アンテナ素子
22:給電線
3A、3B、3C、3D:検波器
4 :推定装置

Claims (4)

  1. 平面アンテナと、
    前記平面アンテナを挟むように対向して配置された一対の方向推定用アンテナと、
    前記一対の方向推定用アンテナのそれぞれに接続され、対応する方向推定用アンテナのアンテナ素子が受信した受信電力強度を検出する検波器と、
    前記各検波器から出力される受信電力強度を比較することにより、電波の到来方向を推定する推定手段と、を備え、
    前記方向推定用アンテナは、複数のアンテナ素子が一次元に配置されたアレイアンテナであり、一方の方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の各線路長を複数のアンテナ素子の配列方向に順次増加させ、対となる他方の方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の各線路長は反対方向に順次増加させること
    を特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置であって、
    前記一対の1次元の方向推定用アンテナは、前記平面アンテナの周囲に、それぞれ対向して2組配置され、
    各組の方向推定用アンテナの複数のアンテナ素子の配列方向を互いに異ならせること
    を特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置であって、
    前記方向推定用アンテナの各アンテナ素子への給電線の線路長は、垂直方向からα°指向性を傾ける場合、隣に配置されたアンテナ素子との経路長差を0.5×sin(α)×λとすること
    を特徴とするアンテナ装置。
  4. 平面アンテナと、当該平面アンテナを挟むように対向して配置され、互いの指向性を逆方向に傾けた一対の方向推定用アンテナとを有するアンテナ装置により、電波の到来方向を推定する電波到来方向推定方法であって、
    前記一対の方向推定用アンテナのアンテナ素子が受信した受信電力強度を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出した受信電力強度を比較し、電波の到来方向を推定する推定ステップと、を行うこと
    を特徴とする電波到来方向推定方法。
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