JP5682470B2 - 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 - Google Patents
電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5682470B2 JP5682470B2 JP2011134536A JP2011134536A JP5682470B2 JP 5682470 B2 JP5682470 B2 JP 5682470B2 JP 2011134536 A JP2011134536 A JP 2011134536A JP 2011134536 A JP2011134536 A JP 2011134536A JP 5682470 B2 JP5682470 B2 JP 5682470B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carbon atoms
- resin composition
- atom
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
Description
<1> エポキシ樹脂と、芳香族アミン化合物と、無機充填材と、硬化促進剤として、下記一般式(I)で表される化合物群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含有し、
前記無機充填材の含有量が50質量%以上80質量%以下の範囲である電子部品用液状樹脂組成物。
また「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
さらに組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
但し、本発明の電子部品用液状樹脂組成物が、反応などにより硬化した場合は、常温においても固体となる場合もある。
本発明で用いるエポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するものであれば特に制限されない。中でも、常温において液状である液状エポキシ樹脂であることが好ましい。
エポキシ樹脂としては、電子部品用液状樹脂組成物で一般に使用されているエポキシ樹脂を用いることができる。本発明で使用できるエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、水添ビスフェノールA等のジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂を代表とするフェノール類とアルデヒド類のノボラック樹脂をエポキシ化したもの、フタル酸、ダイマー酸等の多塩基酸とエピクロルヒドリンの反応により得られるグリシジルエステル型エポキシ樹脂、p―アミノフェノール、ジアミノジフェニルメタン、イソシアヌル酸等のアミン化合物とエピクロルヒドリンを縮合又は共縮合させて得られる反応により得られるグリシジルアミン型エポキシ樹脂、オレフィン結合を過酢酸等の過酸により酸化して得られる線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂などが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なかでも、流動性の観点からは液状ビスフェノール型エポキシ樹脂が好ましく、耐熱性、接着性及び流動性の観点から液状グリシジルアミン型エポキシ樹脂が好ましい。
本発明に用いられる芳香族アミン化合物は、芳香環を有するアミンを含むものであれば特に制限はない。中でも常温で液状の芳香族アミン化合物であることが好ましい。電子部品用液状樹脂組成物において、芳香族アミン化合物は、例えば硬化剤として機能する。
芳香族アミン化合物を例示すれば、ジエチルトルエンジアミン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、1,3,5−トリエチル−2,6−ジアミノベンゼン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,5,3’,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。
これらの芳香族アミン化合物は、例えば、市販品として、jERキュアW(三菱化学株式会社製、商品名)、カヤハードA−A、カヤハードA−B、カヤハードA−S(日本化薬株式会社製、商品名)、トートアミンHM−205(東都化成株式会社製、商品名)、アデカハードナーEH−101(旭電化工業株式会社製、商品名)、エポミックQ−640、エポミックQ−643(三井化学株式会社製、商品名)、DETDA80(Lonza社製、商品名)などが入手可能である。
これらの芳香族アミン化合物は、単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
ジエチルトルエンジアミンとしては、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン及び3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミンが挙げられる。これらは単独で用いても混合物で用いてもよい。
特に、3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミンを全芳香族アミン化合物中に60質量%以上含むことが好ましい。
他の硬化剤を併用する場合、芳香族アミン化合物の含有率は、その性能を発揮するために、硬化剤全量中において60質量%以上とすることが好ましい。
本発明における硬化促進剤は、下記一般式(I)で表される化合物(以下、「特定硬化促進化合物」ともいう)群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する。
ここで、R4で表される炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成される炭素数1〜18の1価の基は、置換基としてカルボキシ基及びエステル、アミド等のカルボキシ基から誘導される置換基を有さないことが好ましい。
炭素数3〜18のシクロアルカンとしては、シクロプロパン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、及びビシクロ〔4.4.0〕デカン、などを挙げることができる。
炭素数2〜18の直鎖状又は分岐鎖状のアルケンとしては、エチレン、プロピレン、及びブテン、などを挙げることができる。
炭素数5〜18のシクロアルケンとしては、シクロペンテン、及びシクロヘキセン、などを挙げることができる。
炭素数6〜18の芳香族炭化水素としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、及びフェナントレンなどが挙げられる。
中でも、ポットライフの観点から、炭素数2〜12のアルキレンオキシ基及びオリゴアルキレンオキシ基が好ましく、炭素数2〜8のアルキレンオキシ基及びオリゴアルキレンオキシ基がより好ましい。
中でも、ポットライフの観点から、炭素数1〜18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、炭素数3〜18のシクロアルキル基、炭素数2〜18の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基、炭素数3〜18のシクロアルケニル基及び炭素数6〜18のアリール基が好ましく、炭素数1〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数2〜12の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基及び炭素数6〜12のアリール基がより好ましく、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基がさらに好ましい。
中でも、ポットライフの観点から、メトキシ基、エトキシ基、メトキシメチル基、フェノキシメチル基、フェノキシ基、メトキシフェニル基、ジメトキシフェニル基及びアセチルフェニル基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基、メトキシメチル基、フェノキシメチル基、フェノキシ基、メトキシフェニル基及びアセチルフェニル基がより好ましく、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基が特に好ましい。
mが2の場合、一般式(I)で表される化合物は下記一般式(II)で表される。
尚、重量平均分子量は、質量分析装置又はGPCを用いた通常の方法で測定することができる。
特定硬化促進化合物における遊離のカルボキシ基の含有率は、5モル%以下であることが好ましく、2モル%以下であることがより好ましく、0.5モル%以下であることがさらに好ましい。
遊離のカルボキシ基の含有率は、13C−NMRを用いて測定することができる。具体的には例えば、試料約100mgを0.5mlの重アセトン等に溶解し、試料管に入れ、定量性の高いインバースゲートデカップリング法を用いて、繰り返し時間を30秒以上とする条件で測定し、未反応のカルボキシ基の炭素と、反応によりエステル結合を形成しているカルボキシ基の炭素の積分比を算出することで、遊離のカルボキシ基の含有率を評価することができる。
このようなビニルエーテル基を有する化合物をさらに含むことで、保存安定性がより向上する場合がある。
付加反応の反応条件は特に制限されない。例えば、50℃〜150℃の温度範囲で10分〜24時間程度反応させることによって得ることができる。また付加反応は窒素雰囲気下で行うこともできる。
さらに付加反応には、キシレン等の溶媒を用いてもよい。また付加反応は酸性リン酸エステル等の酸触媒により促進することもできる。
尚、付加反応の反応終点は、残存するカルボキシ基を例えば、水酸化カリウムのエタノール溶液で滴定することにより決定できる。
具体的には一般式(I)で表される化合物は、カルボキシ基を1つ有する化合物と、ビニルエーテル基をm個有する化合物とを付加反応させて得られる。ビニルエーテル基をm個有する化合物に対するカルボキシ基を1つ有する化合物の仕込み比(カルボキシ基を1つ有する化合物/ビニルエーテル基をm個有する化合物)は、m倍モル以下であればよい。中でも0.25m〜m倍モルであることが好ましく、0.40m〜0.95m倍モルであることがより好ましい。
本発明の電子部品用液状樹脂組成物は更に、熱膨張係数の低減などの観点から無機充填材の少なくとも1種を含むことが好ましい。無機充填材としては、例えば、溶融シリカ、結晶シリカ等のシリカ、炭酸カルシウム、クレー、アルミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化ホウ素、珪酸カルシウム、チタン酸カリウム、窒化アルミ、ベリリア、ジルコニア、ジルコン、フォステライト、ステアタイト、スピネル、ムライト、チタニアなどがあり、これらの粉体、又はこれらを球形化したビーズの他、ガラス繊維などが挙げられる。さらに、難燃効果のある無機充填材としては水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硼酸亜鉛、モリブデン酸亜鉛等が挙げられる。これらの無機充填材は単独で用いても2種類以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも溶融シリカが好ましく、電子部品用液状樹脂組成物の微細間隙への流動性・浸透性の観点からは球形シリカがより好ましい。
本発明の電子部品用液状樹脂組成物には耐熱衝撃性向上、半導体素子への応力低減などの観点から各種可撓剤を配合することができる。可撓剤としては、特に制限は無いがゴム粒子が好ましく、それらを例示すればスチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム(BR)、ウレタンゴム(UR)、アクリルゴム(AR)等のゴム粒子が挙げられる。なかでも耐熱性、耐湿性の観点からアクリルゴムからなるゴム粒子が好ましく、コアシェル型アクリル系重合体、すなわちコアシェル型アクリルゴム粒子がより好ましい。
Mg1−xAlx(OH)2(CO3)x/2・mH2O ・・・(1)
(0<x≦0.5、mは正の数)
BiOx(OH)y(NO3)z ・・・(2)
(0.9≦x≦1.1、 0.6≦y≦0.8、 0.2≦z≦0.4)
電子部品用液状樹脂組成物の25℃における粘度は、E型粘度計(コーン角度3°、回転数5rpm)を用いて測定する。
液状エポキシ樹脂として、ビスフェノールFをエポキシ化して得られるエポキシ当量160の液状ジエポキシ樹脂(液状エポキシ1;三菱化学株式会社製、商品名jER806)、アミノフェノールをエポキシ化して得られるエポキシ当量95の3官能液状エポキシ樹脂(液状エポキシ2;三菱化学株式会社製、商品名jER630)、硬化剤として活性水素当量45のジエチルトルエンジアミン(液状アミン1;三菱化学株式会社製、商品名jERキュアW)、活性水素当量63のジエチルジアミノジフェニルメタン(液状アミン2;日本化薬株式会社製、商品名カヤハードA−A)、活性水素当量63のテトラメチルジアミノジフェニルメタン(固形アミン;日本化薬株式会社製、商品名カヤボンドC−200S)、酸無水物当量168の液状酸無水物(酸無水物;日立化成工業株式会社製、商品名HN5500)、水酸基当量141のアリル化フェノールノボラック樹脂(フェノール樹脂;明和化成株式会社製、商品名MEH−8000H)、硬化促進剤として、2−フェニル−4−メチル−ヒドロキシイミダゾール(硬化促進剤5)、無機充填材として体積平均粒径1μmの球状溶融シリカ(シリカ)、その他に、ジメチル型固形シリコーンゴム粒子の表面がエポキシ基で修飾された体積平均粒径2μmの球状のシリコーン粒子、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、カーボンブラック(三菱化学製、商品名MA−100)、ビスマス系イオントラップ剤(東亞合成製、商品名IXE−500)を用意した。
フラスコに34.3gの安息香酸と24.0gの1,4−ブタンジオールジビニルエーテルを仕込み(安息香酸と1,4−ブタンジオールジビニルエーテルのモル比は5:3)、100℃で2時間反応させることにより、一般式(I)で表される硬化促進剤1を得た。
フラスコに25.3gのメトキシ酢酸と24.0gの1,4−ブタンジオールジビニルエーテルを仕込み(メトキシ酢酸と1,4−ブタンジオールジビニルエーテルのモル比は5:3)、100℃で2時間反応させることにより、一般式(I)で表される硬化促進剤2を得た。
フラスコに50.7gのアセチルサリチル酸と24.0gの1,4−ブタンジオールジビニルエーテルを仕込み(アセチルサリチル酸と1,4−ブタンジオールジビニルエーテルのモル比は5:3)、100℃で2時間反応させることにより、一般式(I)で表される硬化促進剤3を得た。
フラスコに41.4gの4−シアノ安息香酸と24.0gの1,4−ブタンジオールジビニルエーテルを仕込み(4−シアノ安息香酸と1,4−ブタンジオールジビニルエーテルのモル比は5:3)、100℃で2時間反応させることにより、一般式(I)で表される硬化促進剤4を得た。
信頼性の評価に使用した半導体装置の諸元は、チップサイズ20×20×0.55tmm(回路:アルミのデイジーチェーン接続、パッシベーション:ポリイミド膜HD4000、日立化成デュポンマイクロシステムズ製、商品名)、バンプ:はんだボール(Sn−Ag−Cu、直径80μm、7,744pin、)、バンプピッチ:190μm、基板:FR−5(ソルダーレジストSR7200、日立化成工業製、商品名、60×60×0.8tmm)、チップ/基板間のギャップ:50μmである。
電子部品用液状樹脂組成物を調製してから2時間以内に、25℃における粘度をE型粘度計(コーン角度3°、回転数5rpm)を用いて測定した。
電子部品用液状樹脂組成物を25℃で24時間放置後、25℃における粘度をE型粘度計(コーン角度3°、回転数5rpm)を用いて測定した(放置後粘度)。ポットライフ(%)は、((放置後粘度)−(初期粘度))/(初期粘度)×100で算出した。
ゲル化試験機を用い、配合した電子部品用液状樹脂組成物を165℃または130℃の熱板上に適量(約3ml)滴下した後、目視で観察し、流動性を失ってゲル状態になるまでの時間を測定した。
所定条件で硬化した試験片(3mm×3mm×20mm)を熱機械分析装置TMAQ400(ティー・エイ・インスツルメント製)を用い、荷重15g、測定温度0℃〜200℃、昇温速度10℃/分の条件で測定した。
・SiN接着力
P−SiN付きウェハー(住友商事九州株式会社製)の表面に電子部品用液状樹脂組成物を直径3mm高さ3mmに成形した試験片を作製し、ボンドテスターDS100型(DAGE製)を用いて、ヘッドスピード50μm/sec、25℃の条件でせん断応力をかけ、成形品がP−SiN付ウェハーから剥離する強度を測定した。この測定は、試験片成形直後、及び130℃、85%RHのHAST(Highly Accelerated Temperature and Humidity Stress Test)条件下で200h処理後に行った。
・PI接着力
感光性ポリイミドHD4100(日立化成デュポンマイクロシステムズ製、商品名)の表面に電子部品用液状樹脂組成物を直径3mm高さ3mmに成形した試験片を作製し、ボンドテスターDS100型(DAGE製)を用いて、ヘッドスピード50μm/sec、25℃の条件においてせん断応力をかけ、成形品が感光性ポリイミドから剥離する強度を測定した。この測定は、試験片成形直後、及び130℃、85%RHのHAST条件下で200h処理後に行った。
半導体装置を110℃に加熱したホットプレート上に置き、デイスペンサーを用いて電子部品用液状樹脂組成物の所定量(約1ml)をチップの側面(1辺)に滴下し、樹脂組成物が対向する側面に浸透するまでの時間を測定した。
電子部品用液状樹脂組成物をアンダーフィルして作製した半導体装置の内部を超音波探傷装置AT−5500(日立建機製)で観察し、ボイドの有無を調べた。
電子部品用液状樹脂組成物をアンダーフィルして作製した半導体装置のチップ対角線上の反り量(μm)を室温にて表面粗さ測定器サーフコーダSE−2300(小坂研究所製)を用いて測定した。
電子部品用液状樹脂組成物をアンダーフィルして作製した半導体装置を−55℃〜125℃、各30分のヒートサイクルで2000サイクル処理し、1000サイクルごとに導通試験を行いアルミ配線及びパッドの断線不良を調べ、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
電子部品用液状樹脂組成物をアンダーフィルして作製した半導体装置を130℃、85%RHのHAST条件下で200h処理後、アルミ配線及びパッドの断線有無を導通試験より確認し、不良パッケージ数/評価パッケージ数で評価した。
(B)成分が固形アミンである比較例4では、粘度が高く、未充填で半導体装置を作製することができなかった。
また(B)成分が酸無水物である比較例6では、ゲルタイムは短くなるものの、HAST処理後の接着力が低下し、耐湿性が著しく低下した。(B)成分が酸無水物であるフェノール樹脂である比較例7では、同様にゲルタイムは短くなるもののTgが低下したために温度サイクル性が著しく低下した。
また(C)成分が硬化促進剤5である比較例5では、ゲルタイムが短くなるものの、硬化物のTg及びHAST処理後の接着力が低下し、耐湿性が著しく低下した。
これに対して、実施例1〜16は、比較例1〜3と比較してゲルタイムが短縮し、ボイドが発生せず、硬化物の接着力も向上し、耐温度サイクル性や耐湿性が向上した。特に、130℃硬化での接着力が向上し、耐温度サイクル性や耐湿性が向上しており、硬化温度を低く設定することでとチップ反り量が小さくすることも可能となった。また、比較例5と比較すると、HAST処理後の接着力が向上し、耐湿性に優れた半導体装置が得られており、比較例1〜7と比較して、成形性、信頼性においてバランスの良い半導体装置が得られた。
Claims (7)
- エポキシ樹脂と、芳香族アミン化合物と、無機充填材と、硬化促進剤として、下記一般式(I)で表される化合物群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物と、を含有し、
前記無機充填材の含有量が50質量%以上80質量%以下の範囲である電子部品用液状樹脂組成物。
(式中、Lmは、炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成される炭素数1〜18のm価の基、又は炭素数1〜18のm価の炭化水素基を示す。R1〜R3はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜18の1価の炭化水素基を示す。R4は炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成される炭素数1〜18の1価の基、炭素原子、水素原子及び窒素原子から構成される炭素数1〜18の1価の基、又は炭素数1〜18の1価の炭化水素基を示す。mは2〜6の整数を示す) - 前記一般式(I)で表される化合物は、下記一般式(II)で表される化合物である、請求項1に記載の電子部品用液状樹脂組成物。
(式中、L21は、炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成される炭素数1〜18の2価の基、又は炭素数1〜18の2価の炭化水素基を示す。R21〜R26はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜18の1価の炭化水素基を示す。R27及びR28はそれぞれ独立に、炭素原子、水素原子及び酸素原子から構成される炭素数1〜18の1価の基、炭素原子、水素原子及び窒素原子から構成される炭素数1〜18の1価の基、又は炭素数1〜18の1価の炭化水素基を示す) - 前記硬化促進剤は、カルボキシ基を1つだけ有する化合物の少なくとも1種と、ビニルエーテル基を少なくとも2つ有する化合物の少なくとも1種とを付加反応させて得られる反応生成物である、請求項1又は請求項2に記載の電子部品用液状樹脂組成物。
- 前記エポキシ樹脂は液状エポキシ樹脂である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電子部品用液状樹脂組成物。
- 前記芳香族アミン化合物は液状芳香族アミン化合物である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子部品用液状樹脂組成物。
- 前記芳香族アミン化合物は、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン及びジエチルトルエンジアミンから選ばれる少なくとも一方を含有する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電子部品用液状樹脂組成物。
- 半導体素子の回路形成面と無機又は有機基板の回路形成面とを対向させ、前記半導体素子の電極と前記基板の回路とがバンプを介して電気的に接続され、前記半導体素子と前記基板との隙間に請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電子部品用液状樹脂組成物を封止してなる電子部品装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011134536A JP5682470B2 (ja) | 2011-06-16 | 2011-06-16 | 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011134536A JP5682470B2 (ja) | 2011-06-16 | 2011-06-16 | 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013001811A JP2013001811A (ja) | 2013-01-07 |
JP5682470B2 true JP5682470B2 (ja) | 2015-03-11 |
Family
ID=47670720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011134536A Expired - Fee Related JP5682470B2 (ja) | 2011-06-16 | 2011-06-16 | 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5682470B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015134928A (ja) * | 2010-02-18 | 2015-07-27 | 日立化成株式会社 | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6969729B2 (ja) * | 2014-12-12 | 2021-11-24 | ナミックス株式会社 | 液状エポキシ樹脂組成物、半導体封止剤、半導体装置、および液状エポキシ樹脂組成物の製造方法 |
JP6374434B2 (ja) * | 2016-04-21 | 2018-08-15 | 山栄化学株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物及び電子部品搭載基板 |
JP7306987B2 (ja) * | 2017-03-31 | 2023-07-11 | Eneos株式会社 | 硬化樹脂用組成物、該組成物の硬化物、該組成物および該硬化物の製造方法、ならびに半導体装置 |
CN112812628A (zh) * | 2021-02-08 | 2021-05-18 | 南方科技大学 | 一种lis涂层及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004204047A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Nitto Denko Corp | 液状エポキシ樹脂組成物 |
JP2004244535A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Kyowa Yuka Co Ltd | ビニルエーテルポリマーの製造方法 |
JP2007182562A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-07-19 | Hitachi Chem Co Ltd | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 |
JP2007246553A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-27 | Nof Corp | 半導体封止用樹脂組成物 |
JP2010077234A (ja) * | 2008-09-25 | 2010-04-08 | Shin-Etsu Chemical Co Ltd | 液状エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 |
JP2011084597A (ja) * | 2009-10-13 | 2011-04-28 | Asahi Kasei E-Materials Corp | 封止用液状エポキシ樹脂組成物、アンダーフィル材、及びそれらを用いた半導体装置 |
JP2011190440A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-29 | Hitachi Chem Co Ltd | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 |
JP5747639B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2015-07-15 | 日立化成株式会社 | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 |
-
2011
- 2011-06-16 JP JP2011134536A patent/JP5682470B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015134928A (ja) * | 2010-02-18 | 2015-07-27 | 日立化成株式会社 | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013001811A (ja) | 2013-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI601784B (zh) | 電子構件用液狀樹脂組成物及其製造方法以及電子構件裝置 | |
JP6610616B2 (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP5277537B2 (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置 | |
JP6656792B2 (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP6331570B2 (ja) | アンダーフィル材及び該アンダーフィル材により封止する電子部品とその製造方法 | |
JP5114935B2 (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物、及びこれを用いた電子部品装置 | |
JP2007182562A (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP5682470B2 (ja) | 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 | |
TW201807056A (zh) | 密封用液狀環氧樹脂組成物及電子零件裝置 | |
JP5692212B2 (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置 | |
JP2013028659A (ja) | アンダーフィル用エポキシ樹脂液状封止材及びこれを用いた電子部品装置 | |
JP2018048276A (ja) | アンダーフィル材及びそれを用いた電子部品装置 | |
JP6540858B2 (ja) | アンダーフィル材及び該アンダーフィル材により封止する電子部品とその製造方法 | |
JP2013237780A (ja) | フェノール化合物、その製造方法、樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP2019135311A (ja) | 電子部品用液状樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP5783248B2 (ja) | 電子部品用樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP6286959B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法 | |
JP2019083225A (ja) | アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置、及び電子部品装置の製造方法 | |
JP2015054952A (ja) | エポキシ樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法 | |
JP7216878B2 (ja) | アンダーフィル用樹脂組成物並びに電子部品装置及びその製造方法 | |
JP6961921B2 (ja) | アンダーフィル材用樹脂組成物及びこれを用いた電子部品装置とその製造方法 | |
JP2017028050A (ja) | アンダーフィル材及びそれを用いた電子部品装置 | |
JP6686433B2 (ja) | アンダーフィル用樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法 | |
JP2017039944A (ja) | フェノール化合物、その製造方法、樹脂組成物及び電子部品装置 | |
JP2022063247A (ja) | アンダーフィル用液状樹脂組成物、電子部品装置及び電子部品装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20130426 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140902 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141007 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141229 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5682470 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |