JP5681355B2 - 刺繍枠 - Google Patents
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Description
77は、合成樹脂製で、平板状の上枠を示し、中央部には刺繍領域に相当する窓(空間)78を備えている。窓78の周囲には、下方を自由端とし、半径方向に弾力性を有する状態の厚みに形成されている第1嵌合枠79が垂下状態で備えられている。この第1嵌合枠79の外周の大きさは、図10のように第2嵌合枠74の内径よりもやや小さく形成してあり、両者間に対しては、間隙Gが形成されて筒状体の布部分Sを弾力的に挟持できる状態で介在できるように構成されている。80は筒状体のめくり返した布部分Sを収納できるように形成されている収容空間を示す。
次に上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aを、下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられている「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲に重合させ、続いて、下縁79aにより「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲を押し下げ、布Sを引き伸ばしながら下降させ、下枠72の第2嵌合枠74の内側に押し込む。
この押し込み状態は、「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の布Sを、可能な限りテーブルTの上面に近づけたい為、上記上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aは、図10に示されているように限度一杯まで押し下げられる。
この状態では、「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲の布Sは上記間隙Gに位置し、第1嵌合枠79の外周面と、第2嵌合枠74の内周面との間で弾力的に挟持される。
その後は、下枠72の下面72aに位置する靴下の足首部(筒状体)の布Sは、周知のように(図10に示されているように)収容空間80にめくり上げられる。
このように「筒状体の布S」の1部が直角に加圧されて折り曲げられた場合、シャツ等の布の性質、例えば、皺の生じ易い麻、綿生地の織物等、ニット、メリヤス等においては、筒状体の刺繍部の表面にくっきりと、刺繍枠による「折り曲げ皺」が表出する。特に、緑色、黒色の布地では顕著になり、商品価値を低下させる問題がある。この為、上記刺繍枠による「折り曲げ皺」を消す手段として「アイロン」がけをすることが行われているが、筒状体に「アイロン」がけをするには手間が掛かり、人件費が嵩む問題点がある。
上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aを、下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられている「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲に重合させ、続いて、下縁79aにより「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲を押し下げ、布Sを引き伸ばしながら下降させ、下枠72の第2嵌合枠74の内側に押し込む構成であるから、上記の予め「下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられていた『靴下の足首部Sの刺繍予定領域』は」、更に上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aによって加重的に引き張られるので、上記『靴下の足首部Sの刺繍予定領域』に刺繍を施した後、これを刺繍枠から外すと、上記「刺繍予定領域」は大きく縮み、刺繍の図柄が変質する問題点もあった。
他の目的は、筒状体Sの布の厚みが厚くても、薄くても対応できる刺繍枠を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
下枠主体部2bの手前側に、周囲が受部材10で囲まれている刺繍用窓9を配している受枠部2aを備え、奥側には、上枠3に連結するための枢支部17を備えている下枠2と、
上枠主体部3bの手前側に、周囲が上記受部材10に対応する形状に形成してある押え部材25で囲まれている刺繍用窓26を配している押え枠部3aを備え、
上枠主体部3bの奥側には、上記下枠2における上記枢支部17に対して回動自在に連結している上枠3とを備える刺繍枠1であって、
上記受枠部2aの受部材10は、筒状体Sに対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面13は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
上記押え枠部3aの押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材25の上方には、筒状体Sの内、上記押え部材25で押さえ付けた場合に押え部材25の周囲からはみ出す布部分Sをめくり返して収納できる収容空間30を周囲に形成する為の収納空間用壁板27を周設させてあり、
上記下枠2又は上枠3の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部2cを備え、更に、下枠2と上枠3との間には、上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構53を備えさせたものである。
上枠主体部3bの手前側に、周囲が上記受部材10に対応する形状に形成してある押え部材25で囲まれている刺繍用窓26を配している押え枠部3aを備え、
上枠主体部3bの奥側には、上記下枠2における上記枢支部17に対して回動自在に連結している上枠3とを備える刺繍枠1であって、
上記受枠部2aの受部材10は、筒状体Sに対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面13は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
上記押え枠部3aの押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材25の上方には、筒状体Sの内、上記押え部材25で押さえ付けた場合に押え部材25の周囲からはみ出す布部分Sをめくり返して収納できる収容空間30を周囲に形成する為の収納空間用壁板27を周設させてあり、
上記上枠3における上枠主体部3bに対して、押え枠部3aは別体に形成してあって、押え枠部3aは上枠主体部3bに対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構36を介して連繋してあり、しかも、弾力連繋機構36と押え枠部3aとの連結は、押え枠部3aにおける押え部材25の下面が受枠部2aの受部材10の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してあり、
上記下枠2又は上枠3の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部2cを備え、更に、下枠2と上枠3との間には、上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構53を備えさせたものであればよい。
下枠2の下枠主体部2bの上面2eには、一端を下枠主体部2bに枢支54aして他端の係合部55を、係合位置と退避位置との間を横動自在にした可動係合部材54を備えさせ、上記係合部55においては、自由端の上部位置を傾斜面にした誘導部56を、自由端の下部位置に凹状の係止部57を備えさせ、さらに上記可動係合部材54は、常態では係合位置に止まるように一方向に付勢してあり、更に下枠主体部2bの側方位置には、上記可動係合部材54に連なっていて可動係合部材54を退避位置へ移動させるための操作片58を備えさせ、一方、
上枠3の上枠主体部3bの下面3eには、上記凹状の係止部57に係合させるための係止爪62を備えている固定係合部材61を、上記押え部材25を受部材10に向けて移動させる過程において、係止爪62が誘導部56に当接して可動係合部材54を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪62が上記凹状の係止部57に係合するように対応配設し、
上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するようにしたものであればよい。
刺繍枠1において、2は下枠、3は上枠を示す。
上記受枠部2aにおける刺繍用窓(空間の領域)9は、筒状体Sの外周
面に予定される刺繍領域A(イニシャル或いは任意の絵やマーク、模様等を縫い表す領域)に対応する大きさに設定してある。
また上記受枠部2aの受部材10は、 板状の硬質材、例えば金属材(又は硬質の合成樹脂材)で刺繍用窓9の周囲に一体状に配置されている。10aは手前側の受部材、10bは奥側の受部材、10cは左右側の受部材、10d は持出状に形成されている部材を示す。受部材10の外形は、図示のように袖等の筒状体Sに対して挿入可能な横幅(例えば、標準的な袖の寸法を基準にした場合には80mm〜90mm位になる)にして、かつ、薄く(例えば、強度を考慮すると2mm前後位になる)に形成してある。上面は袖等の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、上に任意の滑り止シート12を配置しておくとよい。刺繍領域Aに対応する窓9としては、50〜60mm角の窓であればよい。
受部材10の周囲において僅かに張り出している縁部11は、受部材10の周囲からはみ出す布部分Sを受け止める為のもので、11aは手前側の部材、11cは左右端の部材を示す。なお左右端の部材11cは、僅かに折り上げてあり、その受部材10cからの折り上げ寸法は、図6の押圧完了状態で布Sが左右端の部材11cで吊り下げられ、傾斜状になるよう(例えば、2〜3mm位)に挟着部分から離して設定してある。このように高くしておくと、図4(A)の状態で、左右端の部材11cの上に掛け渡していた布Sが、図4(B)の状態に移る過程において、袖等の刺繍領域Aが図6のように理想的に引き張られる効果が生ずる。
16は、上記左右端の部材11cと同様に僅かに折り上げて、補強効果を高めるようにしてある縁部を示す。下枠2の下枠主体部2bの 奥側には、基板材15の両側の各1部分を折り上げて上枠3に連結するための枢支部17を形成具備させてある。18は連結用のピン33を挿通するための枢支孔を示す。
上記押え枠部3aにおいて、押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる袖等の筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成してある。
上記押え部材25は、内側に上記受枠部2aにおける刺繍用窓9に対応する大きさの刺繍用窓26を備え、刺繍用窓26の周囲は上記受部材10に対応する形状に、板状の金属材(又は硬質の合成樹脂材)で構成される押え部材25で囲んである。押え部材25における25aは手前側の押さえ部材、25bは奥側の押さえ部材、25cは左右側の押さえ部材を夫々示す。
上記袖等のめくり上部分の収納空間30は、上記押え部材25の外周縁から夫々上方に向けて一体材でもって立ち上げた状態の部材である収納空間用壁板27の外周側に夫々形成してある。収納空間30にあって、30aは手前側、30bは奥側、30cは左右側の空間を夫々示す。
なお、浮上防止壁の左右側の部材28cの自由端には、図6に表れているように、夫々板状の一体材を下向きに折り曲げた状態の連結片32が形成されており、連結片32に備えさせた枢支軸42によって、回動自在に両側のアーム状の連繋部材37、37の手前側に枢着してあり、これにより押え枠部3aは、連繋部材37に対して揺動自在になっている。
なお、押え部材25等を含む押え枠部3aは、図9に示されるように上枠主体部3cとは1体的に形成してもよいが、図1〜図8に表れている例においては上枠主体部3cとは別体に形成してある。
上記上枠3における上枠主体部3bに対して、押え枠部3aは別体に形成してあって、押え枠部3aは上枠主体部3bに対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構36を介して連繋してある。しかも、弾力連繋機構36と押え枠部3aとの連結は、押え枠部3aにおける押え部材25の下面が受枠部2aの受部材10の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してある。
次に、手でもって図4(B)の状態に、上枠主体部3b又は押え枠部3aを押し下げると、押え枠部3aの押え部材25は、受部材10の上面にある布Sに平行になり、均等に当たる。更に、上枠主体部3bを押し下げると、板バネ50の接触片51の高さはそのままの位置で元部52は更に僅かながら下降し、押え部材25に弾性力を加え、下方に向けて弾力的に押圧する。なおこれらの動作によって後述する係合機構53が連動的に機能し、上枠主体部3bの下降状態をロック(維持)する。
下枠2の上面には、図2(B)の平面図に表れているような可動係合部材54を備えさせる。可動係合部材54は、下枠2の下枠主体部2bの上面2eに枢支軸を立設状に備えさせ、その枢支軸に対して、自体の一端に備える枢支部(孔)54aを水平方向への回動を自在に枢着し、他端の係合部55を、係合位置(図2(A)の位置)と、退避位置(図8(B)の位置であって、図2(A)の位置から図面上、上に移動させた位置)との間を横動自在にしてある。
上記係合部55においては、図8に表れているように自由端の上部位置を傾斜面にして誘導部56とし、自由端の下部位置には凹状の係止部57を備えさせた。
さらに上記可動係合部材54は、常態では係合位置に止まるように一方向に巻きばね60を用いて付勢してある。
更に下枠主体部2bの側方位置には、上記可動係合部材54に連結部材59を介して連なっていて、可動係合部材54を退避位置へ移動させるための操作片58を図2に表れていうように突出状に備えさせてある。
上記係止爪62の位置は、押え部材25を受部材10に向けて移動(下動)させる過程において、係止爪62が図7(A)、図8(A)(B)のように誘導部56に当接して可動係合部材54を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪62が図7(B)、図8(C)のように上記凹状の係止部57に係合するように対応配設してある。
上記構成によれば、下枠2の受部材10の上面に存置させる袖等の筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25を下動させる過程(図4(A)の位置から図4(B)(C)の位置へ移動する過程)では、上記固定係合部材61の下降に伴い係合部55は上記した図7、図8から明らかなように動作を行い、受部材10に対する押え部材25の位置関係を維持する。
刺繍枠1は図1、図4(A)に表れているように受部材10に対する押え部材25の位置を開放状態(離れている状態)にする。次に任意の筒状体Sにおける刺繍領域Aが刺繍用窓9に重合するように、筒状体Sの内側に受枠部2aを相対的に挿入する。刺繍用窓9に重合する筒状体Sにおける刺繍領域Aを広げて皺を無くした後は、押え部材25を図4(A)の位置から図4(B)の位置に下降させる。
この場合、受部材10の左右端の部材11c、11cに掛け渡し状態になっていた部分Sは、押え部材25の滑り止部材31の下降により僅かに引き張られる状態になりながら受部材10の上に図4(B)の状態で押さえ付けられる。この状態から上枠3の基板材34を手でさらに押し下げると、基板材34は板バネ50のばね力(反発力)に抗して図4(C)の状態に下降する。すると、同時に板バネ50のばね力(押し圧力)により、受部材10と押え部材25との間に介在してあった部分Sは、平坦な受部材10の上面と、平坦な押え部材25の下面との間に挟まれたまま、即ち、平坦に展開したまま(周囲に折り目等作られることなく)、弾力的に上下から押圧固定される。
また、押え部材25が図4(A)の位置から図4(C)の位置に移動する過程においては、係合機構53の係止爪62が図7(A)(B)、図8(A)(B)(C)を用いて前述したように動作しながら下降して、上枠主体部3bの下降状態をロック(維持)する。
このようにして刺繍の準備が完了した後は、刺繍枠の奥側に備えさせる当接材22を刺繍ミシンに備えさせる刺繍枠駆動機構の連結用の部材に連結し、周知のように操作して袖等の筒状体Sにおける刺繍領域Aに好みの刺繍を行う。
その後は、両側の操作片58、58を夫々内側に向けて押し付け、これに連なる可動係合部材54を夫々中央寄りの退避位置に退避させることにより、係止爪62をフリーにして上昇させ、受部材10と押え部材25との間を開き、袖等の筒状体Sを取り出す。
この場合、受部材10と押え部材25との間に挟まれていた刺繍領域Aは、上下からの圧力によって挟まれていたのであり、左右方向に強い力で引き張られていたのものではないので、受部材10と押え部材25との間から取り出した場合でも布が縮む恐れはなく、布に施した刺繍模様は、美しい状態を維持する。
なお、図面の説明に当り、前出の図に対する後出の図面(図9)の説明において、前出の図と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、手段又は特徴等は、以下の説明に於て加える新規な部材の構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前出の図の同符号の説明と同旨である。よって、前出の図に対する後出の図面の説明においては重複する説明は一部省略する。
係合機構53は、上枠主体部3bの両側にある垂れ壁状の連結片32に対して揺動を自在にレバー状の操作片58を備えさせ、その操作片58の下部からは図示の如き鈎状の掛合部材65を延設し、これらを支点66を中心にして揺動させることにより、掛合部材65の円弧状の内面65aが下枠主体部2bの両側面に備えさせた掛合突部67、67に夫々掛合、離脱して、受部材10に対する押え部材25に係わる部材の押し付け状態の維持と、開放とが反復行えるようにしてある。
なお、掛合部材65の円弧状の内面65aの曲面は、掛合突部67に対する掛合いが深まるに伴って、掛合突部67と支点66が近付くような曲面に設定してある。
Claims (2)
- 下枠主体部の手前側に、周囲が受部材で囲まれている刺繍用窓を配している受枠部を備え、奥側には、上枠に連結するための枢支部を備えている下枠と、
上枠主体部の手前側に、周囲が上記受部材に対応する形状に形成してある押え部材で囲まれている刺繍用窓を配している押え枠部を備え、
上枠主体部の奥側には、上記下枠における上記枢支部に対して回動自在に連結している上枠とを備える刺繍枠であって、
上記受枠部の受部材は、筒状体に対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域の周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
上記押え枠部の押え部材は、上記受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材の上方には、筒状体の内、上記押え部材で押さえ付けた場合に押え部材の周囲からはみ出す布部分をめくり返して収納できる収容空間を周囲に形成する為の収納空間用壁板を周設させてあり、
上記上枠における上枠主体部に対して、押え枠部は別体に形成してあって、押え枠部は上枠主体部に対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構を介して連繋してあり、しかも、弾力連繋機構と押え枠部との連結は、押え枠部における押え部材の下面が受枠部の受部材の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してあり、
上記下枠又は上枠の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部を備え、更に、下枠と上枠との間には、上記下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構を備えさせたことを特徴とする刺繍枠。
- 上記下枠と上枠との間において、下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するために備えさせる緊緩自在にした係合機構は、
下枠の下枠主体部の上面には、一端を下枠主体部に枢支して他端の係合部を、係合位置と退避位置との間を横動自在にした可動係合部材を備えさせ、上記係合部においては、自由端の上部位置を傾斜面にした誘導部を、自由端の下部位置に凹状の係止部を備えさせ、さらに上記可動係合部材は、常態では係合位置に止まるように一方向に付勢してあり、更に下枠主体部の側方位置には、上記可動係合部材に連なっていて可動係合部材を退避位置へ移動させるための操作片を備えさせ、一方、
上枠の上枠主体部の下面には、上記凹状の係止部に係合させるための係止爪を備えている固定係合部材を、上記押え部材を受部材に向けて移動させる過程において、係止爪が誘導部に当接して可動係合部材を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪が上記凹状の係止部に係合するように対応配設し、
上記下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の刺繍枠。
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