JP5681355B2 - 刺繍枠 - Google Patents

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Description

本発明は、刺繍ミシンを用いて、筒状体(例えば、シャツ・セーター等の筒状部分、靴下の筒状部分等の周面に刺繍を施す筒状体)の周面に刺繍を施す場合、筒状体を装着した状態で、刺繍ミシンのテーブルの上に置き、刺繍ミシンが備える周知の刺繍枠駆動機構によってテーブル上を前後左右に移動させて、筒状体の周面に刺繍を施す場合に用いることのできる刺繍枠に関する。
従来より広く知られている刺繍枠としては、図10に示されるものがある(例えば特許文献1参照)。この図10は、従来例を示す刺繍枠の断面図で、テーブルTと、刺繍枠1と、ミシンにおける刺繍枠駆動機構の連結用の部材68との関係を示すもので、刺繍枠1に対しては筒状体の内、靴下Sを装着した状態を示す。図10において、Tは刺繍ミシン(多頭式多針の刺繍ミシンの場合はそのうちの一部を例示する)のテーブルを示し、任意の箇所には周知のように針落孔を備える。70は、針落孔の上方に選択されて位置する針(多針刺繍ミシンの複数本の針の内の1本の針を示す)、71はその針と対になっている布押さえを示す。68は、周知の刺繍枠駆動機構における連結用の部材を示し、周知のように図示外のプログラムによってテーブルTの上面に沿って前後左右方向(X−Y方向)に作動する部材で、刺繍ミシンの駆動機構に連なっている。この部材68は、刺繍枠1における当接部22に対して接離自在に連結する為の任意周知の構成でなる接合部で、図10では磁性体で構成される当接部22を吸着駆動できる磁石で構成されている。
72は、合成樹脂製で、平板状の下枠を示し、中央部には刺繍領域に相当する窓(空間)73を備え、下面72aはテーブルTの上面に沿って滑動可能に平坦になっている。窓73の周囲には、上方を自由端とし、半径方向に弾力性を有する状態の第2嵌合枠74が立設されている。
77は、合成樹脂製で、平板状の上枠を示し、中央部には刺繍領域に相当する窓(空間)78を備えている。窓78の周囲には、下方を自由端とし、半径方向に弾力性を有する状態の厚みに形成されている第1嵌合枠79が垂下状態で備えられている。この第1嵌合枠79の外周の大きさは、図10のように第2嵌合枠74の内径よりもやや小さく形成してあり、両者間に対しては、間隙Gが形成されて筒状体の布部分Sを弾力的に挟持できる状態で介在できるように構成されている。80は筒状体のめくり返した布部分Sを収納できるように形成されている収容空間を示す。
上記構成の刺繍枠を用いて筒状体(例えば靴下の足首を通す部分)Sの周囲に刺繍を施す場合は、靴下の足首部S内に下枠72を挿入し、靴下の足首部の刺繍予定領域と下枠72の窓73を重合させる。
次に上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aを、下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられている「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲に重合させ、続いて、下縁79aにより「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲を押し下げ、布Sを引き伸ばしながら下降させ、下枠72の第2嵌合枠74の内側に押し込む。
この押し込み状態は、「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の布Sを、可能な限りテーブルTの上面に近づけたい為、上記上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aは、図10に示されているように限度一杯まで押し下げられる。
この状態では、「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲の布Sは上記間隙Gに位置し、第1嵌合枠79の外周面と、第2嵌合枠74の内周面との間で弾力的に挟持される。
その後は、下枠72の下面72aに位置する靴下の足首部(筒状体)の布Sは、周知のように(図10に示されているように)収容空間80にめくり上げられる。
実公昭59−32633号公報
この従来の刺繍枠では、上記のように刺繍枠に対して筒状体(例えば靴下の足首部)を装着する場合、図10に示されているように下枠72の第2嵌合枠74の内側においては、上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aが、テーブルTの上面近く、即ち、図10に示されているように限度一杯まで押し下げられるので、筒状体の布Sは「第1嵌合枠79の下縁79aの下側の位置と、第1嵌合枠79の外周側と第2嵌合枠74の内周側との位置(間隙Gの位置)」との間で直角に折り曲げられる問題点がある。
このように「筒状体の布S」の1部が直角に加圧されて折り曲げられた場合、シャツ等の布の性質、例えば、皺の生じ易い麻、綿生地の織物等、ニット、メリヤス等においては、筒状体の刺繍部の表面にくっきりと、刺繍枠による「折り曲げ皺」が表出する。特に、緑色、黒色の布地では顕著になり、商品価値を低下させる問題がある。この為、上記刺繍枠による「折り曲げ皺」を消す手段として「アイロン」がけをすることが行われているが、筒状体に「アイロン」がけをするには手間が掛かり、人件費が嵩む問題点がある。
さらに従来の刺繍枠(図10参照)では、第1嵌合枠79の外周側と第2嵌合枠74の内周側との間隙Gが一定であるため、筒状体の布の厚みが薄いと、充分な挟持ができず、一方、布の厚みが厚いと、装着が不可能となり、布厚の適用範囲が狭くなる問題点があった。
さらに従来の刺繍枠(図10参照)では、上記のように刺繍枠に対して筒状体(例えば靴下の足首部)を装着する場合、
上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aを、下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられている「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲に重合させ、続いて、下縁79aにより「靴下の足首部Sの刺繍予定領域」の周囲を押し下げ、布Sを引き伸ばしながら下降させ、下枠72の第2嵌合枠74の内側に押し込む構成であるから、上記の予め「下枠72の第2嵌合枠74の上縁74aに引き張り状態でもって引き張り付けられていた『靴下の足首部Sの刺繍予定領域』は」、更に上枠77の第1嵌合枠79の下縁79aによって加重的に引き張られるので、上記『靴下の足首部Sの刺繍予定領域』に刺繍を施した後、これを刺繍枠から外すと、上記「刺繍予定領域」は大きく縮み、刺繍の図柄が変質する問題点もあった。
本件出願の目的は、筒状体Sの布の性質が、皺の付き易い布であっても、これに直角に折り曲がるような「折り曲げ皺」を付けることなく装着できる刺繍枠を提供しようとするものである。
他の目的は、筒状体Sの布の厚みが厚くても、薄くても対応できる刺繍枠を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本発明における刺繍枠は、
下枠主体部2bの手前側に、周囲が受部材10で囲まれている刺繍用窓9を配している受枠部2aを備え、奥側には、上枠3に連結するための枢支部17を備えている下枠2と、
上枠主体部3bの手前側に、周囲が上記受部材10に対応する形状に形成してある押え部材25で囲まれている刺繍用窓26を配している押え枠部3aを備え、
上枠主体部3bの奥側には、上記下枠2における上記枢支部17に対して回動自在に連結している上枠3とを備える刺繍枠1であって、
上記受枠部2aの受部材10は、筒状体Sに対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面13は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
上記押え枠部3aの押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材25の上方には、筒状体Sの内、上記押え部材25で押さえ付けた場合に押え部材25の周囲からはみ出す布部分Sをめくり返して収納できる収容空間30を周囲に形成する為の収納空間用壁板27を周設させてあり、
上記下枠2又は上枠3の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部2cを備え、更に、下枠2と上枠3との間には、上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構53を備えさせたものである。
また好ましくは、下枠主体部2bの手前側に、周囲が受部材10で囲まれている刺繍用窓9を配している受枠部2aを備え、奥側には、上枠3に連結するための枢支部17を備えている下枠2と、
上枠主体部3bの手前側に、周囲が上記受部材10に対応する形状に形成してある押え部材25で囲まれている刺繍用窓26を配している押え枠部3aを備え、
上枠主体部3bの奥側には、上記下枠2における上記枢支部17に対して回動自在に連結している上枠3とを備える刺繍枠1であって、
上記受枠部2aの受部材10は、筒状体Sに対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面13は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
上記押え枠部3aの押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材25の上方には、筒状体Sの内、上記押え部材25で押さえ付けた場合に押え部材25の周囲からはみ出す布部分Sをめくり返して収納できる収容空間30を周囲に形成する為の収納空間用壁板27を周設させてあり、
上記上枠3における上枠主体部3bに対して、押え枠部3aは別体に形成してあって、押え枠部3aは上枠主体部3bに対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構36を介して連繋してあり、しかも、弾力連繋機構36と押え枠部3aとの連結は、押え枠部3aにおける押え部材25の下面が受枠部2aの受部材10の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してあり、
上記下枠2又は上枠3の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部2cを備え、更に、下枠2と上枠3との間には、上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構53を備えさせたものであればよい。
また好ましくは、上記下枠2と上枠3との間において、下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために備えさせる緊緩自在にした係合機構53は、
下枠2の下枠主体部2bの上面2eには、一端を下枠主体部2bに枢支54aして他端の係合部55を、係合位置と退避位置との間を横動自在にした可動係合部材54を備えさせ、上記係合部55においては、自由端の上部位置を傾斜面にした誘導部56を、自由端の下部位置に凹状の係止部57を備えさせ、さらに上記可動係合部材54は、常態では係合位置に止まるように一方向に付勢してあり、更に下枠主体部2bの側方位置には、上記可動係合部材54に連なっていて可動係合部材54を退避位置へ移動させるための操作片58を備えさせ、一方、
上枠3の上枠主体部3bの下面3eには、上記凹状の係止部57に係合させるための係止爪62を備えている固定係合部材61を、上記押え部材25を受部材10に向けて移動させる過程において、係止爪62が誘導部56に当接して可動係合部材54を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪62が上記凹状の係止部57に係合するように対応配設し、
上記下枠2の受部材10の上面に存置させる筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するようにしたものであればよい。
以上のように本発明は、受枠部2aの受部材10の上に置かれる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を、押え枠部3aの押え部材25でもって上から押さえ付けて固定できる構成にし、その固定された刺繍領域Aを、テーブル上において上下左右に駆動して刺繍を施すものであるから、筒状体Sの布の性質が、皺の付き易い布、例えば麻生地であっても、従来のように直角に折り曲げることによる「折り曲げ皺」を付けるような問題はなく、刺繍模様の周囲を美しく保つ効果がある。
更に本発明にあっては、受枠部2aの受部材10の上に置かれる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を、押え枠部3aの押え部材25でもって上から押さえ付けて固定できるような構成にしてあるから、受部材10に対する押え部材25の押圧で周囲が挟まれた刺繍領域Aは、従来のように引き延ばされることはなく、従って、刺繍完了後、刺繍領域Aを刺繍枠から外しても縮むようなことはなく、刺繍領域Aに刺繍された図柄に変質をもたらすことのない品質上の効果がある。
更に本発明にあっては、受枠部2aの受部材10の上に置かれる筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を、押え枠部3aの押え部材25でもって上から押さえ付けて固定できる構成であり、受部材10の上部と、押え部材25の下部との間隙は、可変可能であって、筒状体Sの刺繍領域Aの布の厚み寸法の「大小」に対応させることのできる構成になっており、刺繍領域Aの布の厚み寸法の変動に対しても対応して、刺繍領域Aの全域を均等に固定して、綺麗な刺繍を施すことを可能ならしめる効果がある。
筒状体を装着する前の状態を示す刺繍枠の斜視図。 (A)は、上枠を下枠に合着した状態を示す刺繍枠の平面図で、上枠の基板材34を固定係合部材61を残す状態で一部破断し、下枠側の可動係合部材54が見えるようにした一部破断平面図、(B)は可動係合部材の平面図。 上枠を除いて下枠のみの斜視図。 (A)は、下枠から上枠を離した状態を示す側面図。(B)は上枠を下枠に軽く合着させた状態を示す側面図。(C)は上枠を下枠に対して弾力的に押しつけた合着状態を示す側面図。 図2におけるV−V線位置の断面図を示し、(A)は、図4の(B)の状態における断面図、(B)は、図4の(C)の状態における断面図。 図2におけるVI−VI線位置の断面図を示す。 図2におけるVII−VII線位置の断面図を示し、 (A)は、図4の(A)の状態における断面図、(B)は、図4の(C)の状態における断面図。 図2におけるVIII−VIII線位置の断面図を示し、(A)は、図4の(A)の状態における断面図、(B)は、図4の(B)の状態における断面図。(C)は、図4の(C)の状態における断面図。 異なる実施例は示すもので、(A)は、上枠と下枠を分離した状態における1部を破断した状態の斜視図、(B)は、上枠と下枠を合着させた状態のIX−IX線位置断面図、(C)は、係合機構における操作部材と、係合子との関係を示す斜視図、(D)と(E)は、係合子と係合突部の係合前の状態と、係合後の状態を示す1部破断部分側面図。 従来例を示す刺繍枠の断面図で、筒状体(靴下)を装着した状態を示す。
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1〜図8において、1は、筒状体(例えば、シャツ・セーター等の袖の筒状部分、ズボンの脚を入れる筒状部分、靴下の筒状部分等S)の周面に刺繍を施す場合に用いることのできる刺繍枠で、これに筒状体を装着した状態で、刺繍ミシンのテーブルTの上に置き、刺繍ミシンが備える周知の刺繍枠駆動機構に連結することによってテーブル上を前後左右(X−Y)方向に作動させて、袖等の周面に刺繍を施す場合に用いられる刺繍枠である。
刺繍枠1において、2は下枠、3は上枠を示す。
下枠2は、下枠主体部2bの手前側に、周囲が受部材10で囲まれている刺繍用窓9を配している受枠部2aを備える。
上記受枠部2aにおける刺繍用窓(空間の領域)9は、筒状体Sの外周
面に予定される刺繍領域A(イニシャル或いは任意の絵やマーク、模様等を縫い表す領域)に対応する大きさに設定してある。
また上記受枠部2aの受部材10は、 板状の硬質材、例えば金属材(又は硬質の合成樹脂材)で刺繍用窓9の周囲に一体状に配置されている。10aは手前側の受部材、10bは奥側の受部材、10cは左右側の受部材、10d は持出状に形成されている部材を示す。受部材10の外形は、図示のように袖等の筒状体Sに対して挿入可能な横幅(例えば、標準的な袖の寸法を基準にした場合には80mm〜90mm位になる)にして、かつ、薄く(例えば、強度を考慮すると2mm前後位になる)に形成してある。上面は袖等の刺繍領域Aの周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、上に任意の滑り止シート12を配置しておくとよい。刺繍領域Aに対応する窓9としては、50〜60mm角の窓であればよい。
下枠2の下面は刺繍ミシンのテーブルTの上面に沿って前後左右に向けて滑らかな横動を可能に平たくしてある。
受部材10の周囲において僅かに張り出している縁部11は、受部材10の周囲からはみ出す布部分Sを受け止める為のもので、11aは手前側の部材、11cは左右端の部材を示す。なお左右端の部材11cは、僅かに折り上げてあり、その受部材10cからの折り上げ寸法は、図6の押圧完了状態で布Sが左右端の部材11cで吊り下げられ、傾斜状になるよう(例えば、2〜3mm位)に挟着部分から離して設定してある。このように高くしておくと、図4(A)の状態で、左右端の部材11cの上に掛け渡していた布Sが、図4(B)の状態に移る過程において、袖等の刺繍領域Aが図6のように理想的に引き張られる効果が生ずる。
下枠2の下枠主体部2bにおいて、15は受部材10と同様に板状の金属材等で形成してある基板材で、受部材10と一体材で構成してある。
16は、上記左右端の部材11cと同様に僅かに折り上げて、補強効果を高めるようにしてある縁部を示す。下枠2の下枠主体部2bの 奥側には、基板材15の両側の各1部分を折り上げて上枠3に連結するための枢支部17を形成具備させてある。18は連結用のピン33を挿通するための枢支孔を示す。
下枠2の奥部に位置する連結部2cは、図示外の刺繍ミシンが備える周知の刺繍枠駆動機構の対応接合部に着脱自在に接続させるための当接材(磁性材)22を備える。当接材22は基板材15に一体材の基板材21を介して連結されている。なお、当接材(磁性材)22を備える連結部2cは、上枠主体部3bの奥側の22aの位置に備えさせても良い。
次に、上枠3は、上枠主体部3bの手前側に、周囲が上記受部材10に対応する形状に形成してある押え部材25で囲まれている刺繍用窓26を配している押え枠部3aを備える。
上記押え枠部3aにおいて、押え部材25は、上記受部材10の上面に存置させる袖等の筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成してある。
上記押え部材25は、内側に上記受枠部2aにおける刺繍用窓9に対応する大きさの刺繍用窓26を備え、刺繍用窓26の周囲は上記受部材10に対応する形状に、板状の金属材(又は硬質の合成樹脂材)で構成される押え部材25で囲んである。押え部材25における25aは手前側の押さえ部材、25bは奥側の押さえ部材、25cは左右側の押さえ部材を夫々示す。
上記押え部材25の上方には、袖等の筒状体Sの内、上記押え部材25で押さえ付けた場合に押え部材25の周囲からはみ出す布部分Sをめくり返して収納できる収容空間30を周囲に形成する為の収納空間用壁板27を周設させてある。
上記袖等のめくり上部分の収納空間30は、上記押え部材25の外周縁から夫々上方に向けて一体材でもって立ち上げた状態の部材である収納空間用壁板27の外周側に夫々形成してある。収納空間30にあって、30aは手前側、30bは奥側、30cは左右側の空間を夫々示す。
収納空間用壁板27にあって、27aは手前側の部材、27bは奥側の部材、27cは左右側の部材、27dは中間の部材を夫々示す。28は、収納空間30に収納した袖等のめくり上部分が上方に向けて脱出するのを防止する為の浮上防止壁で、収納空間用壁板27の上縁から一体材を延長して、図示のように折り曲げて形成してある。浮上防止壁における、28aは手前側の部材、28bは奥側の部材、28cは左右側の部材を示す。
なお、浮上防止壁の左右側の部材28cの自由端には、図6に表れているように、夫々板状の一体材を下向きに折り曲げた状態の連結片32が形成されており、連結片32に備えさせた枢支軸42によって、回動自在に両側のアーム状の連繋部材37、37の手前側に枢着してあり、これにより押え枠部3aは、連繋部材37に対して揺動自在になっている。
押え部材25の下側には、シート状の滑り止め部材31(例えば、ゴムスポンジのシート)が任意の手段(例えば接着剤)により添着状に備えられており、図4(B)(C)の状態において、滑り止シート12の上に展開する状態で位置させる袖等の布部分Sを均等に、しかもソフトに、そして確実に不動状態に挟着できるようにしてある。
なお、押え部材25等を含む押え枠部3aは、図9に示されるように上枠主体部3cとは1体的に形成してもよいが、図1〜図8に表れている例においては上枠主体部3cとは別体に形成してある。
上枠3の上枠主体部3における基板材34は、板状の金属材(又は硬質の合成樹脂材)で図示のように平担に構成され、基板材34の両側の各1部分は下向きに折り曲げて、補強材の役割をも果たす垂れ壁35を形成してある。32は基板材34の両側から下向きに延設した連結片で、連結用のピン33を備えており、上記下枠2における下枠主体部2bの枢支部17に設けてある上記枢支孔18にピン33を回動自在に挿通させ、下枠の下枠主体部2bに対して上枠3の上枠主体部3cを図4の(A)(B)に表れているように奥側において起伏自在に連結してある。
次に上枠3の押え枠部3aと、上枠主体部3bとの連繋部3cについて説明する。連繋部3cとしては、押え枠部3aが、上枠主体部3bに対して上下方向に弾力的な曲がりが可能に構成した例として弾力連繋機構36を説明する。
上記上枠3における上枠主体部3bに対して、押え枠部3aは別体に形成してあって、押え枠部3aは上枠主体部3bに対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構36を介して連繋してある。しかも、弾力連繋機構36と押え枠部3aとの連結は、押え枠部3aにおける押え部材25の下面が受枠部2aの受部材10の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してある。
図において、押え枠部3aと、上枠主体部3bの両側には、夫々硬質材である金属、合成樹脂等の材料でもってアーム状に形成されている連繋部材37が配設してあり、連繋部材37の奥側には止孔38と、上下方向に長い長孔39が備えられ、手前側には枢着孔40が備えさせてある。止孔38と、長孔39と、枢着孔40には、図示のように上枠主体部3bの垂れ壁35から突設してある枢支ピン44と、案内軸43及び押え枠部3aの連結片32から突設してある枢支軸42が夫々挿通され、夫々抜け脱しないようにされている。50は付勢手段として例示する板バネで、元部52は夫々基板材34の手前側に固着されており、自由端に備える半円弧状の接触片51は、押え部材25の左右側25cの前後方向の中間点に接圧状態で接離自在に接触させてある。なお41は揺れ止ピンで、夫々連繋部材37の内側において、押え部材25の過剰な前後方向の揺動を防止出来るように浮上防止壁28の左右側28cの下側に向けて突設してある。
上記弾力連繋機構36にあって、上枠主体部3bが図4(A)の状態にある場合(例えば、図示外の弱い力のばねにより、下枠主体部2bから図示の位置に持ち上げられている場合、又は手で持ち上げられている場合)には、上枠主体部3bに対して押え枠部3aは自重の為、垂れ下がった状態になる。従って、案内軸43は長孔39の上側に位置する。
次に、手でもって図4(B)の状態に、上枠主体部3b又は押え枠部3aを押し下げると、押え枠部3aの押え部材25は、受部材10の上面にある布Sに平行になり、均等に当たる。更に、上枠主体部3bを押し下げると、板バネ50の接触片51の高さはそのままの位置で元部52は更に僅かながら下降し、押え部材25に弾性力を加え、下方に向けて弾力的に押圧する。なおこれらの動作によって後述する係合機構53が連動的に機能し、上枠主体部3bの下降状態をロック(維持)する。
次に、下枠2と上枠3との間には、上記下枠2の受部材10の上面に存置させる袖等の筒状体Sの刺繍領域Aの周囲を、上から上枠3の押え部材25で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構53が左右対象位置に夫々備えさせてある。係合機構53の構成は、図9に表れるような構成でも良いが、次のように構成しても良い。
下枠2の上面には、図2(B)の平面図に表れているような可動係合部材54を備えさせる。可動係合部材54は、下枠2の下枠主体部2bの上面2eに枢支軸を立設状に備えさせ、その枢支軸に対して、自体の一端に備える枢支部(孔)54aを水平方向への回動を自在に枢着し、他端の係合部55を、係合位置(図2(A)の位置)と、退避位置(図8(B)の位置であって、図2(A)の位置から図面上、上に移動させた位置)との間を横動自在にしてある。
上記係合部55においては、図8に表れているように自由端の上部位置を傾斜面にして誘導部56とし、自由端の下部位置には凹状の係止部57を備えさせた。
さらに上記可動係合部材54は、常態では係合位置に止まるように一方向に巻きばね60を用いて付勢してある。
更に下枠主体部2bの側方位置には、上記可動係合部材54に連結部材59を介して連なっていて、可動係合部材54を退避位置へ移動させるための操作片58を図2に表れていうように突出状に備えさせてある。
一方、上枠3の上枠主体部3bの下面3eには、上記凹状の係止部57に係合させるための係止爪62を自由端に備えている固定係合部材61を、固定係合部材61の元部を下面3eに固定(固定部61a)させる状態で備えさせている。
上記係止爪62の位置は、押え部材25を受部材10に向けて移動(下動)させる過程において、係止爪62が図7(A)、図8(A)(B)のように誘導部56に当接して可動係合部材54を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪62が図7(B)、図8(C)のように上記凹状の係止部57に係合するように対応配設してある。
上記構成によれば、下枠2の受部材10の上面に存置させる袖等の筒状体Sの刺繍領域の周囲を、上から上枠3の押え部材25を下動させる過程(図4(A)の位置から図4(B)(C)の位置へ移動する過程)では、上記固定係合部材61の下降に伴い係合部55は上記した図7、図8から明らかなように動作を行い、受部材10に対する押え部材25の位置関係を維持する。
上記構成の刺繍枠1を用いて、筒状体Sの刺繍領域Aに刺繍をする場合について説明する。なお図1における筒状体Sは、シャツの袖を例示する。S1は袖口で、ゴム編状になっている。S2は布状の部分を示す。
刺繍枠1は図1、図4(A)に表れているように受部材10に対する押え部材25の位置を開放状態(離れている状態)にする。次に任意の筒状体Sにおける刺繍領域Aが刺繍用窓9に重合するように、筒状体Sの内側に受枠部2aを相対的に挿入する。刺繍用窓9に重合する筒状体Sにおける刺繍領域Aを広げて皺を無くした後は、押え部材25を図4(A)の位置から図4(B)の位置に下降させる。
この場合、受部材10の左右端の部材11c、11cに掛け渡し状態になっていた部分Sは、押え部材25の滑り止部材31の下降により僅かに引き張られる状態になりながら受部材10の上に図4(B)の状態で押さえ付けられる。この状態から上枠3の基板材34を手でさらに押し下げると、基板材34は板バネ50のばね力(反発力)に抗して図4(C)の状態に下降する。すると、同時に板バネ50のばね力(押し圧力)により、受部材10と押え部材25との間に介在してあった部分Sは、平坦な受部材10の上面と、平坦な押え部材25の下面との間に挟まれたまま、即ち、平坦に展開したまま(周囲に折り目等作られることなく)、弾力的に上下から押圧固定される。
しかも、受部材10と押え部材25との間は、押え部材25が上方から下降して、受部材10の上面に対しては、弾力的に近づくので、布部分Sの厚みが比較的大きな分厚いものであっても、極めて薄い布であっても、これらを共に正確に挟み付け固定する特長がある。従って、袖口近くの部分S1と、部分S2の間に布厚の差があっても均圧状に押圧固定される。
また、押え部材25が図4(A)の位置から図4(C)の位置に移動する過程においては、係合機構53の係止爪62が図7(A)(B)、図8(A)(B)(C)を用いて前述したように動作しながら下降して、上枠主体部3bの下降状態をロック(維持)する。
次に、受部材10と押え部材25との間からはみ出た布部分Sは、袖のめくり上部分の収納空間30(30aの手前側と30bの奥側と30cは左右側の空間)に夫々めくり上げる。その結果、下枠2の下面は障害物がなく、平坦な滑り面となり、テーブルTの上をX −Y 方向に自由に滑らすことができる。
このようにして刺繍の準備が完了した後は、刺繍枠の奥側に備えさせる当接材22を刺繍ミシンに備えさせる刺繍枠駆動機構の連結用の部材に連結し、周知のように操作して袖等の筒状体Sにおける刺繍領域Aに好みの刺繍を行う。
その後は、両側の操作片58、58を夫々内側に向けて押し付け、これに連なる可動係合部材54を夫々中央寄りの退避位置に退避させることにより、係止爪62をフリーにして上昇させ、受部材10と押え部材25との間を開き、袖等の筒状体Sを取り出す。
この場合、受部材10と押え部材25との間に挟まれていた刺繍領域Aは、上下からの圧力によって挟まれていたのであり、左右方向に強い力で引き張られていたのものではないので、受部材10と押え部材25との間から取り出した場合でも布が縮む恐れはなく、布に施した刺繍模様は、美しい状態を維持する。
次に、図1〜図8の刺繍枠1における押え枠部3a、係合機構53および弾力連繋機構36等とは構造の点において異なる例を示す図9について説明する。
なお、図面の説明に当り、前出の図に対する後出の図面(図9)の説明において、前出の図と同符号を用いた構成、部材等の機能、性質、手段又は特徴等は、以下の説明に於て加える新規な部材の構成、組合せ等の説明に係わる事項を除き、前出の図の同符号の説明と同旨である。よって、前出の図に対する後出の図面の説明においては重複する説明は一部省略する。
上枠3における押え枠部3aと、弾力連繋機構36と、上枠主体部3bとは、一体材または別体材を一体的に連結して構成すればよい。押え枠部3aと、上枠主体部3bとは、夫々前述の硬質材と同様の材料又は弾力性を備える板材を用いて形成すればよい。弾力連繋機構36は弾力があるばね板を用いるとよい。上枠主体部3bと押え枠部3aとをばね板を介して連結させ、上枠主体部3bに対して押え枠部3aを弾力的に曲げ得る構成であればよい。
押え枠部3aの押え部材25の部材は、収納空間用壁板27と兼用し、収納空間用壁板27の下端を利用して、その下面を押え部材25として用いている。
係合機構53は、上枠主体部3bの両側にある垂れ壁状の連結片32に対して揺動を自在にレバー状の操作片58を備えさせ、その操作片58の下部からは図示の如き鈎状の掛合部材65を延設し、これらを支点66を中心にして揺動させることにより、掛合部材65の円弧状の内面65aが下枠主体部2bの両側面に備えさせた掛合突部67、67に夫々掛合、離脱して、受部材10に対する押え部材25に係わる部材の押し付け状態の維持と、開放とが反復行えるようにしてある。
なお、掛合部材65の円弧状の内面65aの曲面は、掛合突部67に対する掛合いが深まるに伴って、掛合突部67と支点66が近付くような曲面に設定してある。
A・・・刺繍領域、S・・・筒状体、H1・・・引張作用形成用の高さ、1・・・刺繍枠、2・・・下枠、2a・・・受枠部、2b・・・下枠主体部、2c・・・連結部、3・・・上枠、3a・・・押え枠部、3b・・・上枠主体部、3c・・・連繋部、9・・・刺繍用窓(空間の領域)、10・・・受部材、10a・・・手前側、10b・・・奥側、10c・・・左右側、10d ・・・持出部、11・・・縁部、11a・・・手前側端部、11c・・・左右端部、12・・・滑り止シート、15・・・基板材、16・・・縁部(折上辺)、17・・・枢支部、18・・・枢支孔、21・・・基板材、22・・・当接材(磁性材)、25・・・押え部材、25a・・・手前側、25b・・・奥側、25c・・・左右側、26・・・刺繍用窓(空間)、27・・・収納空間用壁板、27a・・・手前側、27b・・・奥側、27c・・・左右側、27d・・・中間側、28・・・浮上防止壁、28a・・・手前側、28b・・・奥側、28c・・・左右側、30・・・袖のめくり上部分の収納空間、30a・・・手前側、30b・・・奥側、30c・・・左右側、31・・・滑り止め部材、32・・・連結片、33・・・枢支ピン、34・・・基板材、35・・・垂れ壁、 36・・・弾力連繋機構、37・・・連繋部材、38・・・止孔、39・・・長孔、40・・・枢着孔、41・・・揺れ止ピン、42・・・枢支軸、43・・・案内軸、44・・・枢支ピン、50・・・付勢手段、51・・・接触片、52・・・元部、53・・・係合機構、54・・・可動係合部材、54a ・・・ 枢着部、55・・・係合部、56・・・誘導部、57・・・係止部、58・・・操作片、59・・・連結部材、60・・・巻ばね、61・・・固定係合部材、61a・・・固定部、62・・・係止爪。

Claims (2)

  1. 下枠主体部の手前側に、周囲が受部材で囲まれている刺繍用窓を配している受枠部を備え、奥側には、上枠に連結するための枢支部を備えている下枠と、
    上枠主体部の手前側に、周囲が上記受部材に対応する形状に形成してある押え部材で囲まれている刺繍用窓を配している押え枠部を備え、
    上枠主体部の奥側には、上記下枠における上記枢支部に対して回動自在に連結している上枠とを備える刺繍枠であって、
    上記受枠部の受部材は、筒状体に対して挿入可能な横幅にして、かつ、薄く形成し、上面は筒状体の刺繍領域の周囲を受け止め可能に平坦にしてあり、下面は刺繍ミシンのテーブル上面に沿って前後左右に横動可能に平たくしてあり、
    上記押え枠部の押え部材は、上記受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を上から押さえ付けて固定可能に対応平坦面に形成し、上記押え部材の上方には、筒状体の内、上記押え部材で押さえ付けた場合に押え部材の周囲からはみ出す布部分をめくり返して収納できる収容空間を周囲に形成する為の収納空間用壁板を周設させてあり、
    上記上枠における上枠主体部に対して、押え枠部は別体に形成してあって、押え枠部は上枠主体部に対して弾力的な上下動を可能に弾力連繋機構を介して連繋してあり、しかも、弾力連繋機構と押え枠部との連結は、押え枠部における押え部材の下面が受枠部の受部材の上面に沿うことを可能に、前後方向に傾動自在に連結してあり、
    上記下枠又は上枠の奥側には、刺繍枠駆動機構に対して着脱自在に装着するための連結部を備え、更に、下枠と上枠との間には、上記下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するために緊緩自在にした係合機構を備えさせたことを特徴とする刺繍枠。
  2. 上記下枠と上枠との間において、下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するために備えさせる緊緩自在にした係合機構は、
    下枠の下枠主体部の上面には、一端を下枠主体部に枢支して他端の係合部を、係合位置と退避位置との間を横動自在にした可動係合部材を備えさせ、上記係合部においては、自由端の上部位置を傾斜面にした誘導部を、自由端の下部位置に凹状の係止部を備えさせ、さらに上記可動係合部材は、常態では係合位置に止まるように一方向に付勢してあり、更に下枠主体部の側方位置には、上記可動係合部材に連なっていて可動係合部材を退避位置へ移動させるための操作片を備えさせ、一方、
    上枠の上枠主体部の下面には、上記凹状の係止部に係合させるための係止爪を備えている固定係合部材を、上記押え部材を受部材に向けて移動させる過程において、係止爪が誘導部に当接して可動係合部材を退避位置方向に移動させ、続いて、係止爪が上記凹状の係止部に係合するように対応配設し、
    上記下枠の受部材の上面に存置させる筒状体の刺繍領域の周囲を、上から上枠の押え部材で押さえ付けて固定した状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の刺繍枠。
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