JP5680675B2 - 血液処理フィルター、及び血液処理フィルターのプライミング方法 - Google Patents

血液処理フィルター、及び血液処理フィルターのプライミング方法 Download PDF

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Description

本発明は、血液から凝集物や白血球等の好ましくない成分を除去する為の血液処理フィルターに関する。特に輸血用の全血製剤、赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤などから副作用の原因となる微小凝集物や白血球を除去する目的で用いられる、精密で、且つ使い捨て可能な血液処理フィルター、及び血液処理フィルターのプライミング方法に関するものである。
ドナーから採血された全血は、赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤等の血液成分製剤に分離され、貯蔵された後に輸血されるのが一般的となりつつある。またこれらの血液製剤に含まれる微小凝集物や白血球が種々の輸血副作用の原因となることから、輸血の前にこれらの好ましくない成分を除去してから輸血する機会が増えている。近年は特に白血球除去の必要性が広く認識され、全ての輸血用血液製剤に白血球除去処理を施し、その後に輸血に用いることを法制化している国が増えている。
血液製剤から白血球を除去する為の方法としては、血液製剤を白血球除去フィルターで処理するのが最も一般的である。この白血球除去フィルターによる血液製剤の処理は、輸血操作を行う際にベッドサイドで行われることが多かったが、近年では白血球除去製剤の品質管理、及び白血球除去処理の有効性向上の目的の為、血液センターに於いて保存前に行われることが、特に先進諸国では一般的である。以下、保存前に行われる白血球除去を「保存前白血球除去」という。
ドナーから採血し、複数の血液成分に分離し、各血液成分を貯蔵するために、典型的には2つから4つの可撓性のバッグとこれらを接続する導管、抗凝固剤、赤血球保存液、採血針等から構成される採血分離セットが以前より使われているが、上記の「保存前白血球除去」に好適に使用されうるものとして、これらの採血分離セットに白血球除去フィルターを組み込んだシステムが広く使われており、「クローズドシステム」または「一体型システム」等の名称で呼ばれている。これらは、特開平1−320064号公報、国際公開第92/020428号パンフレット等に開示されている。
従来、白血球除去フィルターは、不織布や多孔質体からなるフィルター要素をポリカーボネート等の硬質容器に充填したものが広く使われてきた。しかしながら、硬質容器では、容器のガス透過性が低いため、採血分離セットの滅菌工程として広く使われている蒸気滅菌を適用し難いという問題があった。また、クローズドシステムには採血後にまず全血製剤を白血球除去し、白血球除去フィルターを切り離してから成分分離のための遠心分離操作を行う場合と、全血を遠心分離によって複数の血液成分に分離した後に白血球除去を行う場合とがあり、後者の場合には白血球除去フィルターも採血分離セットと共に遠心される。この際、硬質容器がバッグや導管にダメージを与えたり、硬質容器自身が遠心時のストレスに耐えられずに破損したりする可能性があった。
これらの問題点を解決する方法として、採血分離セットのバッグに使用されているものと同一または類似の、可撓性かつ蒸気透過性に優れる素材を容器に用いた、可撓性の白血球除去フィルターが開発されており、実際に、可撓性容器を直接フィルター要素に溶着させたもの(特開平7−267871号公報、WO95/017236号パンフレット参照)などが知られている。この種の従来の血液処理フィルターでは、例えば、可撓性を有するシート状の素材によって可撓性容器が形成されており、可撓性容器の内部空間は、フィルター要素によって一方側と他方側とに区画されている。そして、フィルター要素によって区画された一方側と他方側とには、血液の出入口となるポートがそれぞれ設けられている。
特開平01−320064号公報 国際公開第92/020428号パンフレット 特開平07−267871号公報 国際公開第95/017236号パンフレット
しかしながら、従来の白血球除去フィルターでは、フィルター要素によって区画された可撓性容器の一方側と他方側とは実質的に同一形状または同一容積である場合が多く、可撓性容器の一方側と他方側との相互関係から導かれるフィルター要素の閉塞抑制、またはプライミングの際のエアーブロックの発生防止などに関するフィルター性能について、充分な検討がなされているとは言えなかった。
本発明は、フィルター性能の向上を図ることができる血液処理フィルターを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、シート状のフィルター要素と、フィルター要素によって内部空間が一方側と他方側とに区画された可撓性容器とを備えた血液処理フィルターのプライミング方法に関する。特に、このプライミング方法に用いられる血液処理フィルターの可撓性容器は、フィルター要素を挟んで対向配置された第一容器形成部、及び第二容器形成部と、第一容器形成部に設けられ、且つ血液の入口となる入口ポートと、第二容器形成部に設けられ、且つ血液の出口となる出口ポートと、第一容器形成部とフィルター要素とを帯状にシールし、入口ポートを囲むように形成された環状の第一シール部と、少なくとも第一容器形成部、及び第二容器形成部をシールし、第二容器形成部の外縁に沿って第一シール部を囲むように形成された環状の第二シール部と、を有し、第一容器形成部は、第一シール部によって区画された内側の濾過空間形成部と外側の周囲空間形成部とを有し、第二容器形成部は、第二シール部に囲まれると共に、第一シール部によって区画されることなく、フィルター要素、及び周囲空間形成部に対向配置された拡張空間形成部を有し、入口ポートは、濾過空間形成部に設けられ、且つフィルター要素によって区画された一方側の内部空間に連通し、出口ポートは、拡張空間形成部に設けられ、且つフィルター要素によって区画された他方側の内部空間に連通すると共に、拡張空間形成部の外表面よりも突出している。そして、このプライミング方法は、出口ポートを下に向けて血液処理フィルターを横にし、載置面に対して傾いた状態で血液処理フィルターを載置面上にセッティングする工程と、載置面上にセッティングされた血液処理フィルターの出口ポートから薬液を充填し、血液処理フィルター内の空気抜きを行う工程と、を備えたことを特徴とする血液処理フィルターのプライミング方法に関するものとすることができる。なお、本発明における血液とは、輸血用の全血製剤、赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤などの血液製剤を含む。
この血液処理フィルターのプライミング方法の場合、フィルター要素の第一シール部で囲まれた部位は、フィルター要素の有効濾過部分として機能する。そして、可撓性容器の内部空間のうち、一方側の空間は実質的に有効濾過部分に面する狭い空間となり、他方側の空間は、有効濾過部分に面する狭い空間のみならず、周囲の拡張された空間も含む広い空間となる。したがって、この広い空間側が血液の出口側となるように血液処理フィルターを用いた場合には、例えば、プライミングの際にフィルター要素の出口側の表面に気泡が溜まってエアーブロックが生じるのを防止でき、フィルター性能を向上できる。この血液処理フィルターのプライミングを行う場合、血液処理フィルターは出口側を下に向けた状態で載置面上にセッティングされる。血液処理フィルターには拡張空間形成部の外表面から突出した出口ポートが設けられているので、出口側を下に向けてセッティングすると、出口ポートが載置面に干渉し、血液処理フィルターは傾いた状態となる。その結果、濾過空間形成部を環状に取り囲む周囲空間形成部の一部分が濾過空間形成部よりも上方となる。次に、血液処理フィルターの出口ポートから薬液を充填する。すると、薬液の充填に伴って薬液の界面が上昇し、その結果、出口側の空気はフィルター要素を通過して入口ポートから押し出される。ここで、一部の空気はフィルター要素の出口側の空間内に残留する。しかしながら、出口側の上方には、周囲空間形成部によって形成された空気溜まり用の空間が存在するため、残留空気は空気溜まり用の空間内に逃げ、濾過空間形成部に対応した出口側の空間内でのエアーブロックを抑制でき、円滑な空気抜きが可能になる。
また、上記の血液処理フィルターのプライミング方法において、出口ポートは、拡張空間形成部のうち、濾過空間形成部に重なる領域内に配置されているとすることもできる。
また、上記の血液処理フィルターのプライミング方法において、入口ポートと出口ポートとは、点対称とすることもできる。
本発明によれば、フィルター性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る血液処理フィルターの一部を破断して示す平面図である。 図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、第1実施形態に係る血液処理フィルターを備えた血液処理システムの概略を示す正面図である。 図5は、第1実施形態に係る血液処理フィルターにレトロプライミングを施している状態を示す断面図である。 図6は、血液処理フィルターにレトロプライミングを施し、その後に濾過処理を施す手順を模式的に示す図であり、(a)はレトロプライミングを行っている途中の状態であり、(b)はレトロプライミングが完了した状態であり、(c)は濾過処理に移行した初期の状態を示す図である。 図7は、血液処理フィルターの参考例であり、参考例に係る血液処理フィルターにレトロプライミングを施している状態を示す断面図である。 図8は、第2実施形態に係る血液処理フィルターの断面図である。 図9は、第3実施形態に係る血液処理フィルターの断面図である。 図10は、第4実施形態に係る血液処理フィルターの断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態中で説明する血液とは、輸血用の全血製剤、赤血球製剤、血小板製剤、血漿製剤などの血液製剤を含む。また、血液処理フィルターの外形は、矩形状、円盤状、長円盤状、楕円状などの様々態様を採用できるが、製造時の材料ロスを少なくするためには矩形状が好ましく、従って、以下の実施形態では矩形状を例に説明する。
まず、図1、図2、及び図3を参照して、第1実施形態に係る血液処理フィルター1Aについて説明する。血液処理フィルター1Aは、血液の入口ポート9aと出口ポート11aを有する可撓性容器3と、可撓性容器3の内部空間を一方側と他方側とに区画するように配置されたシート状のフィルター要素5と、を備えている。入口ポート9aは、フィルター要素5によって区画された可撓性容器3の一方側の内部空間に連通し、出口ポート11aは他方側の内部空間に連通している。また、入口ポート9aと出口ポート11aとは、フィルター要素5の略中心を仮想点Xとして定めた場合に、その仮想点Xを中心として点対称となるように配置されている。
可撓性容器3は、矩形扁平状の容器である。扁平状とは、厚みが薄くて面が広い形状を意図する。可撓性容器3は、矩形シート状の第一容器形成部9と、矩形シート状の第二容器形成部11とを備え、第一容器形成部9と第二容器形成部11とは、フィルター要素5を挟んで対向配置されている。
第一容器形成部9には、内側と外側とを連通する入口流路9bが形成された入口ポート9aがシールされている。入口ポート9aは、処理前の血液を可撓性容器3の内部空間に受け入れる入口である。また、第二容器形成部11には、内側と外側とを連通する出口流路11bが形成された出口ポート11aがシールされている。出口ポート11aは、処理後の血液を可撓性容器3から排出する出口である。なお、シールするとは、液体の漏洩を防止できる程度に接着(溶着も含む)にて固定することを意味する。
第一容器形成部9は、フィルター要素5の周縁に沿って、フィルター要素5に密着された状態でシールされている。フィルター要素5の周縁に沿って帯状にシールされた部位は内側シール部13であり、内側シール部13は入口ポート9aを矩形環状に囲んでいる。
第一容器形成部9は、内側シール部13に囲まれた内側と、内側シール部13を取り囲む外側とに区画されており、内側シール部13よりも内側となる部位は濾過空間形成部91である。濾過空間形成部91には入口ポート9aが設けられており、濾過空間形成部91とフィルター要素5との間には、入口ポート9aから流入した血液が流動する濾過空間S1が形成されている。濾過空間S1に面したフィルター要素5の一部分は有効濾過部分5aになる。内側シール部13は、第一シール部に相当する。なお、内側シール部13の外側には、フィルター要素5の余剰部分である、はみ出し不織布部分5cが突き出している。
第一容器形成部9の周縁は第二容器形成部11の周縁に重なり、互いに密着して帯状にシールされている。第一容器形成部9、及び第二容器形成部11の周縁に沿ってシールされた部位は、内側シール部13を矩形環状に囲む外側シール部15である。内側シール部13と外側シール部15との間に形成された略ドーナツ状の部位は、周囲空間形成部92である。外側シール部15は、第二シール部に相当する。
フィルター要素5の出口側には、矩形環状の内側シール部13に対応して矩形環状の凹みが形成されている。この凹みは、内側シール部13の形成に伴い、フィルター要素5が両面から圧縮された状態で第一容器形成部9に一体化されることで形成される。この凹みは、フィルター要素5の出口側に設けられた谷部6である。
谷部6について、更に詳しく説明する(図2参照)。複数の不織布の積層などによって形成されたフィルター要素5は、一定の厚みを持っており、溶着などのシールが施されていない状態では、フィルター要素5の表面はフラットな状態になっている。そして、例えばPVCシートでフィルター要素5の両面を挟み高周波溶着すると、溶着箇所は押しつぶされて一体化され、その一体化された箇所は本来のフィルター要素5の厚みに比べて薄くなる。
本実施形態に係るフィルター要素5では、内側シール部13を形成すべく、所定の金型を用いて、例えば、高周波溶着などのシールのための処理が施され、その結果、環状に一体化された箇所が形成される。シールのための処理が施された後も、一体化された箇所以外の箇所は全体にわたって略フラットであるが、一体化された箇所の近傍のみは異なる。例えば、フィルター要素5の出口側に着目すると、一体化された箇所は最も窪んだ底部6aとなり、一体化された箇所に隣接する部位は、底部6aからほぼ垂直に立ち上がる斜面部6b,6cとなる。つまり、谷部6は、内側シール部13に重なる底部6aと、底部6aから内側シール部13の内方に向けて立ち上がる内斜面部6bと、内側シール部13の外方に向けて立ち上がる外斜面部6cと、を有する。
第二容器形成部11は、外側シール部15を介して第一容器形成部9に一体化されているが、フィルター要素5に対しては非接着であり、静置状態において、フィルター要素5の谷部6に対して概略離間した状態になっている。つまり、第二容器形成部11は、内側シール部13によって区画されることなく、フィルター要素5に対向する部位と第一容器形成部9の周囲空間形成部92に対向する部位とが連続するように配置された拡張空間形成部12を有する。
拡張空間形成部12は、フィルター要素5との間で出口側の濾過空間S2を形成し、周囲空間形成部92との間でプライミング時に空気が逃げる空気溜まり用空間S3を形成する。出口側の濾過空間S2と空気溜まり用空間S3との間に仕切りは無く、互いに連通した状態になっている。
出口ポート11aは、第二容器形成部11の拡張空間形成部12に設けられており、さらに、拡張空間形成部12の外表面12aよりも突出している。特に、本実施形態に係る出口ポート11aは、拡張空間形成部12のうち、第一容器形成部9の濾過空間形成部91に重なる領域Ar内に配置されている。
次に、血液処理フィルター1Aを構成する各要素の材料や形状などの各態様について説明する。上述のように可撓性容器3は、第一容器形成部9及び第二容器形成部11によって形成される。可撓性容器3に用いる可撓性樹脂は、シートまたはフィルムとして市販されている材料であれば使用することはできる。例えば、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン、スチレンーブタジエンースチレン共重合体の水添物、スチレンーイソプレンースチレン共重合体またはその水添物等の熱可塑性エラストマー、及び、熱可塑性エラストマーとポリオレフィン、エチレン−エチルアクリレート等の軟化剤との混合物等が好適な材料として挙げられる。血液との接触が考えられるため、好ましくは血液バック等の医療品の材料として用いられている、軟質塩化ビニル、ポリウレタン、ポリオレフィン、及び、これらを主成分とする熱可塑性エラストマーであり、更に好ましくは軟質塩化ビニルである。
また、可撓性容器3は、例えば、特開平7−267871号公報に記載されている容器や、国際公開第95/017236号パンフレットに記載されている容器などを用いることもできる。
フィルター要素5は、不織布や織布などの繊維状集積体やスポンジなどの多孔質体からなるフィルター材料を用いて製造される。なお、本実施形態に係るフィルター要素5において、血液がフィルター材料に濡れ易くするために、親水性ポリマーをコーティングしてもよい。また、血液から白血球を除去するために血液処理フィルター1Aを用いるときには、白血球がフィルター要素5に付着し易くするために、ポリマーをコーティングしたフィルター材料を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る血液処理フィルター1Aの製造方法について説明する。この製造方法では、例えば、入口ポート9aが所定位置にシールされた第一容器形成部9、出口ポート11aが所定位置にシールされた第二容器形成部11、及びフィルター要素5を準備し、フィルター要素5を挟むように第一容器形成部9と第二容器形成部11とを所定位置に配置する設置工程を行う。
設置工程の後、フィルター要素5と第二容器形成部11とをシールすることなく、入口ポート9aの形成部位を囲むように第一容器形成部9とフィルター要素5とを帯状にシールして内側シール部13を形成する第一シール工程と、内側シール部13を囲むように第一容器形成部9と第二容器形成部11との周縁同士を帯状にシールして環状の外側シール部(第二シール部)15を形成する第二シール工程と、を実行する。
第一シール工程によって、フィルター要素5の出口側には、内側シール部13に対応する帯状の谷部6が生じ、この谷部6によって第二容器形成部11とフィルター要素5との間には通路領域Psが形成される。また、通路領域Psで囲まれた内方は出口側の濾過空間S2となり、外方は空気溜まり用空間S3となる。
第一シール工程での内側シール部13の形成、すなわち、第一容器形成部9、及びフィルター要素5のシールは、高周波溶着を利用して行うことができるが、これに限定するものではなく、超音波溶着、熱溶着などの多種の接着技術を用いることができる。
また、第二シール工程での外側シール部15の形成、すなわち、第一容器形成部9と第二容器形成部11とのシールは、高周波溶着を利用して行うことができるが、これに限定するものではなく、超音波溶着、熱溶着などの多種の接着技術を用いることができる。
なお、上記の製造方法では、入口ポート9aを予め第一容器形成部9にシールし、出口ポート11aを予め第二容器形成部11にシールした態様にて説明したが、内側シール部13や外側シール部15を形成した後にシールしてもよく、あるいは、それらの途中に行っても良い。また、血液の入口としての入口ポート9a、及び出口としての出口ポート11aを可撓性容器3にシールするには、高周波溶着に限らず、熱溶着などの多種の接着技術を用いることができる。入口ポート9aと出口ポート11aの材料としては、可撓性容器3同様に様々な従来公知の材料を用いることができる。
また、上記の製造方法では、第二容器形成部11が内側シール部13においてフィルター要素5とは一体化されておらず、すなわち、フィルター要素5にシールされていないので、第二容器形成部11に出口ポート11aをシールする工程における出口ポート11aの配置が比較的に自由度の高いものとなって有利である。即ち、入口ポート9aや出口ポート11aを可撓性容器3内にシールすることは、内側シール部13や外側シール部15をシンプルなステップで形成することを特徴とする容器溶着型血液処理フィルター1Aの製造工程の利点であるが、内側シール部13が第二容器形成部11をシールしないことによって、出口ポート11aの配置に更なる自由度を持たせることが可能になる。
次に、血液処理フィルター1Aを備えて構成される血液処理システム100を説明する(図4参照)。
血液処理フィルター1Aは、重力を用いての濾過に使用することができる。例えば、血液処理フィルター1Aを適用した血液処理システム100は、採血後の血液を入れた貯留バッグ101と、血液処理フィルター1Aと、濾過後の血液をためる回収バッグ103と、を備える。回収バッグ103には、予め、プライミング用の保存溶液(薬液)が入れられている。なお、本実施形態では、回収バッグ103に、予め、プライミング用の保存溶液(薬液)が入れられている態様を例に説明するが、回収バッグ103とは別の保存溶液用のバッグを配置し、適宜に流路を切り替えるようにしてプライミングを行うようにしてもよい。
貯留バッグ101と血液処理フィルター1Aの入口ポート9aとは、血液チューブなどの導管102aによって互いに接続されている。また、回収バッグ103と血液処理フィルター1Aの出口ポート11aとは、血液チューブなどの導管104aによって互いに接続されている。上流側の導管102aには、流路を開閉するローラークランプなどの開閉手段102bやチャンバー102cなどが取り付けられており、導管102a、開閉手段102b、及びチャンバー102cなどによって入口側回路102が形成される。また、下流側の導管104aなどによって出口側回路104が形成される。
次に、血液処理フィルター1Aのプライミング方法について、図5、及び図6を参照して説明する。白血球の除去などを目的とした血液の処理を行う前には、血液処理フィルター1A内の空気を抜いてフィルター要素5を湿潤させる必要があり、そのために、レトロプライミングが行われる。
血液処理フィルター1Aにレトロプライミングを行う場合、血液処理フィルター1Aは出口側を下に向けた状態で横にされ、略水平な架台110の載置面110a上にセッティングされる。血液処理フィルター1Aには、第二容器形成部11の拡張空間形成部12の外表面12aから突出した出口ポート11aが設けられている。従って、出口側を下に向けて血液処理フィルター1Aをセッティングすると、出口ポート11aが載置面110aに干渉し、血液処理フィルター1Aは傾いた状態となる(図5参照)。その結果、濾過空間形成部91を環状に取り囲む周囲空間形成部92の一部分が濾過空間形成部91よりも上方となる。
次に、回収バッグ103を血液処理フィルター1Aよりも上方に設置し、貯留バッグ101を血液処理フィルター1Aよりも下方に設置し(図6(a)、図6(b)参照)、入口側回路102、及び出口側回路104を開放する。回収バッグ103内には、血液を希釈するための保存溶液(薬液)が入っており、回収バッグ103を血液処理フィルター1Aよりも高い位置に配置すると、回収バッグ103内の保存溶液は、導管104aを通って血液処理フィルター1Aまで達し、さらに、出口ポート11aを通過して可撓性容器3内の出口側の濾過空間S2内に充填される。保存溶液の充填に伴って保存溶液の界面は上昇し、その結果、可撓性容器3内の空気はフィルター要素5を通過して入口ポート9aから押し出されて空気抜きが行われる。
空気が入口ポート9aから押し出される過程で、一部の空気はフィルター要素5の出口側の空間内に残留する。しかしながら、出口側の濾過空間S2よりも上方には、空気溜まり用空間S3が存在するため、残留空気は、空気溜まり用空間S3内に逃げ、出口側の濾過空間S2内でのエアーブロックを抑制でき、円滑な空気抜きが可能になる。
特に、本実施形態に係る血液処理フィルター1Aの場合、出口ポート11aは、濾過空間形成部91に重なる領域Ar内に配置されている。つまり、出口ポート11aは、拡張空間形成部12の周縁ではなくて、比較的、中心に近い位置に設けられることとなり、血液処理フィルター1Aの傾きは大きくなる。従って、残留空気の逃げは促進され、出口側の濾過空間S2内でのエアーブロックの抑制、及び円滑な空気抜きは、より効率的に行われる。
保存溶液は、可撓性容器3内の空気を押し出した後で入口ポート9aを通過して導管102a内に流出し、最終的に貯留バッグ101まで達する。以上でレトロプライミングは終了する。
レトロプライミングの終了後に、白血球の除去等を目的とした通常の血液処理(濾過処理)が行われる(図6(c)参照)。通常の血液処理の場合、採血後の血液を入れた貯留バッグ101は血液処理フィルター1Aよりも50cm程度高い位置に設置され、濾過後の血液をためる回収バッグ103を血液処理フィルター1Aよりも100cm程度低い位置に設置する。
血液処理システム100の流路を開放することで血液の濾過処理が行われる。濾過処理を行っている際(使用時)に、血液処理フィルター1Aの可撓性容器3の出口側では陰圧が発生し、第二容器形成部11は撓んでフィルター要素5に密着する。しかしながら、フィルター要素5の出口側には谷部6が形成されており、さらに、谷部6の外斜面部6c(はみ出し不織布部分5c)が第二容器形成部11に干渉してフィルター要素5への密着が部分的に規制されることもあり、谷部6によって形成される通路領域Psは隙間として維持される。その結果、血液流路は閉塞し難くなり、血液処理フィルター1Aの出口側において血液流路を安定して維持し易くなる。
次に、本実施形態に係る血液処理フィルター1Aの作用、及び効果について説明する。血液処理フィルター1Aの場合、フィルター要素5の内側シール部13で囲まれた部位は、フィルター要素5の有効濾過部分5aとして機能する。そして、可撓性容器3の入口側の濾過空間S1は実質的に有効濾過部分5aに面する狭い空間となるが、出口側の空間は、有効濾過部分5aに面する狭い濾過空間S1のみならず、周囲の拡張された空気溜まり用空間S3も含む広い空間となる。そして、この広い空間側が血液の出口側となるので、プライミングの際にフィルター要素5の出口側の表面に気泡が溜まってエアーブロックが生じるのを防止でき、フィルター性能を向上できる。
上記の効果について図5と図7とを比較参照しながら説明する。図5は本実施形態に係る血液処理フィルターの断面図であり、図7は参考例に係る血液処理フィルターの断面図である。参考例に係る血液処理フィルター200は、シート状のフィルター要素201と、フィルター要素によって内部空間が入口側と出口側とに区画された可撓性容器202とを備えている。可撓性容器202は、フィルター要素201を挟んで対向配置された第一容器形成部203と第二容器形成部204とを有し、第一容器形成部203には入口ポート203aが設けられ、第二容器形成部204には出口ポート204aが設けられている。
第一容器形成部203と第二容器形成部204とは内側シール部210、及び外側シール部211の両方でフィルター要素201に一体化している。つまり、参考例に係る第二容器形成部204は、本実施形態に係る第二容器形成部11とは異なり、内側シール部210によって濾過空間S5と周囲の空間S6とが明確に区画されている。
図7に示されるように、参考例に係る血液処理フィルターをレトロプライミングする際には、出口側の濾過空間S5内に残留する空気が逃げ場を失い、エアーブロックを生じさせる可能性がある。一方で、本実施形態に係る血液処理フィルター1Aの場合には、図5に示されるように、残留空気は、フィルター要素5の有効濾過部分5aから外れた空気溜まり用空間S3に逃げる。従って、フィルター要素5の出口側の表面に気泡が溜まってエアーブロックが生じるのを防止でき、フィルター性能を向上できる。
また、血液処理フィルター1Aには、フィルター要素5の出口側において部分的に窪んだ谷部6が形成されているため、通常の濾過時においても利点を有する。つまり、谷部6は有効濾過部分5aの周囲に形成されているため、出口側においてフィルター要素5から血液流路である谷部6への血液の流れは、一点に集中するようなものでなく広がるものとなる。従って、濾過時に入口側の陽圧と出口側の陰圧とによって二重の力が作用したとしても、第二容器形成部11とフィルター要素5との間の密着等により流れが阻害されたり、濾過性能が低下したりすることが回避される。その結果、フィルター要素5全体の有効利用に有利となり、高い濾過流速と高い濾過性能とを両立できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る血液処理フィルターについて図8を参照して説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る血液処理フィルターの断面図である。なお、第2実施形態に係る血液処理フィルター1Bは第1実施形態に係る血液処理フィルター1Aと実質的に同一の要素や構造を備えている。従って、以下の説明では、同一の要素や構造には同一の符号を付して詳しい説明は省略し、異なる要素や構造を中心に説明する。
血液処理フィルター1Bは、血液の入口ポート9aと出口ポート11aを有する可撓性容器3と、可撓性容器3の内部空間を入口ポート9a側と出口ポート11a側とに区画するように配置されたシート状のフィルター要素5と、内側シール部13を形成する位置に対応してフィルター要素5の出口側に配置された溶着用シート31Aと、を備えている。可撓性容器3は、矩形シート状の第一容器形成部9と、矩形シート状の第二容器形成部11とを備えている。
第一容器形成部9と第二容器形成部11とは、矩形状のフィルター要素5を介して重なり合っている。第一容器形成部9、フィルター要素5、及び溶着用シート31Aは、互いにシールされて一体化されており、その結果、フィルター要素5の周縁に沿った帯状の内側シール部13が形成されている。内側シール部13によってフィルター要素5には谷部6が形成され、また、血液を流している状態(使用時の状態)では、谷部6と第二容器形成部11との間には通路領域Psが形成される。
本実施形態に係る血液処理フィルター1Bの場合、出口側の空間は、有効濾過部分5aに面する狭い濾過空間S2のみならず、周囲の拡張された空気溜まり用空間S3も含む広い空間となる。そして、この広い空間側が血液の出口側となるので、プライミングの際にフィルター要素5の出口側の表面に気泡が溜まってエアーブロックが生じるのを防止でき、フィルター性能を向上できる。
また、濾過時においては、入口側の陽圧と出口側の陰圧とによって二重の力が作用したとしても、第二容器形成部11とフィルター要素5との間の密着等により流れが阻害されたり濾過性能を低下されたりすることを回避でき、フィルター要素5全体を有効に利用するうえで有利であり、高い濾過流速と高い濾過性能とを両立できる。
次に、本発明の第3実施形態に係る血液処理フィルターについて図9を参照して説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係る血液処理フィルターの断面図であり、通常の濾過処理のために縦にした状態を示している。なお、第3実施形態に係る血液処理フィルター1Cと第1実施形態に係る血液処理フィルター1Aとの実質的な相違点は、入口ポートと出口ポートとが逆になる点であり、以下の説明では、相違点を中心に説明し、実質的に同一の要素や構造については、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
血液処理フィルター1Cは、血液の入口ポート11dと出口ポート9dを有する可撓性容器3と、可撓性容器3の内部空間を一方側と他方側とに区画するように配置されたシート状のフィルター要素5と、を備えている。
可撓性容器3は、矩形シート状の第一容器形成部9と、矩形シート状の第二容器形成部11とを備え、第一容器形成部9には出口ポート9dが形成され、第二容器形成部11には入口ポート11dが形成されている。第一容器形成部9と第二容器形成部11とは、フィルター要素5を挟んで対向配置されている。また、出口ポート9dは、フィルター要素5によって区画された可撓性容器3の一方側の内部空間に連通し、入口ポート11dは、他方側の内部空間に連通している。
可撓性容器3は、第一容器形成部9とフィルター要素5とを帯状にシールし、第一容器形成部9に設けられた出口ポート9dを囲むように形成された環状の内側シール部(第一シール部)13と、第一容器形成部9、及び第二容器形成部11をシールし、第二容器形成部11の外縁に沿って内側シール部13を囲むように形成された環状の外側シール部(第二シール部)15と、を有する。
第一容器形成部9は、内側シール部13によって区画された内側の濾過空間形成部91と外側の周囲空間形成部92とを有し、第二容器形成部11は、外側シール部15に囲まれると共に、内側シール部13によって区画されることなく、フィルター要素5、及び周囲空間形成部92に対向配置された拡張空間形成部12を有する。さらに、第二容器形成部11の入口ポート11dは、拡張空間形成部12に設けられると共に、拡張空間形成部12の外表面12aよりも突出している。
血液処理フィルター1Cでは、フィルター要素5の内側シール部13で囲まれた部位は、フィルター要素5の有効濾過部分5aとして機能する。そして、可撓性容器3の出口側の濾過空間S11は実質的に有効濾過部分5aに面する狭い空間となるが、入口側の空間は、有効濾過部分5aに面する狭い濾過空間S12のみならず、周囲の拡張された余剰空間S13も含む広い空間となる。そして、この広い空間側が血液の入口側となるので、例えば、濾過中に凝集物や気泡が進入したとしても有効濾過部分5aから外れた周囲の余剰空間S13に凝集物や気泡が逃げ、フィルター要素5の閉塞を抑制でき、フィルター性能を向上できる。
従って、例えば、一定期間、血液を冷蔵保存した場合などの凝集物の発生が懸念される血液を処理する場合でも、入口側に広い空間が形成されるので、凝集物などがフィルター要素5に付着して閉塞させる可能性を軽減できる。
次に、本発明の第4実施形態に係る血液処理フィルターについて図10を参照して説明する。図10は、本発明の第4実施形態に係る血液処理フィルターの断面図であり、通常の濾過処理のために縦にした状態を示している。なお、第4実施形態に係る血液処理フィルター1Dは第3実施形態に係る血液処理フィルター1Cと実質的に同一の要素や構造を備えている。従って、以下の説明では、同一の要素や構造には同一の符号を付して詳しい説明は省略し、異なる要素や構造を中心に説明する。
血液処理フィルター1Dは、内側シール部13を形成する位置に対応してフィルター要素5の入口側に配置された溶着用シート31Bを備えている。
第一容器形成部9と第二容器形成部11とは、矩形状のフィルター要素5を介して重なり合っている。第一容器形成部9、フィルター要素5、及び溶着用シート31Bは、互いにシールされて一体化されており、その結果、フィルター要素5の周縁に沿った帯状の内側シール部13が形成されている。内側シール部13によってフィルター要素5には谷部6が形成され、また、血液を流している状態(使用時の状態)では、谷部6と第二容器形成部11との間には通路領域Psが形成される。
血液処理フィルター1Dでは、フィルター要素5の内側シール部13で囲まれた部位は、フィルター要素5の有効濾過部分5aとして機能する。そして、可撓性容器3の出口側の濾過空間S11は実質的に有効濾過部分5aに面する狭い空間となるが、入口側の空間は、有効濾過部分5aに面する狭い濾過空間S12のみならず、周囲の拡張された余剰空間S13も含む広い空間となる。そして、この広い空間側が血液の入口側となるので、例えば、濾過中に凝集物や気泡が進入したとしても有効濾過部分5aから外れた周囲の余剰空間S13に凝集物や気泡が逃げ、フィルター要素5の閉塞を抑制でき、フィルター性能を向上できる。
従って、例えば、一定期間、血液を冷蔵保存した場合などの凝集物の発生が懸念される血液を処理する場合でも、入口側に広い空間が形成されるので、凝集物などがフィルター要素5に付着して閉塞させる可能性を軽減できる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
入口側の容器形成部(第一容器形成部)、及び出口側の容器形成部(第二容器形成部)を備えた可撓性容器とフィルター要素とからなる血液処理フィルターを用いて、その入口ポートを、長さ50cmの入口側回路を介して貯留バッグと接続した。また該フィルターの出口ポートを、長さ100cmの出口側回路を介して100mLの赤血球保存液(SAG-M)を含む回収バッグに接続した。入口側回路、出口側回路には、内径2.9mm、外径4.2mmの軟質塩化ビニル製のチューブを使用した。
血液処理フィルターの作製に当たっては、第一シール部の内側の縦の寸法を74cm、横の寸法を57cmとして有効濾過部分を長方形とし、角部分を曲線とし、有効濾過面積を42×10−4(m)に合わせた。フィルター要素は血液を濾過する際の入口から出口にかけて、通気度237.3(cc/cm/sec)、厚さ0.2mmのポリエステル製不織布を4枚、通気度8.4(cc/cm/sec)、厚さ0.4mmのポリエステル製不織布を1枚、通気度7.7(cc/cm/sec)、厚さ0.20mmのポリエステル製不織布を32枚、通気度8.4(cc/cm/sec)、厚さ0.4mmのポリエステル製不織布を1枚、通気度237.3(cc/cm/sec)、厚さ0.2mmのポリエステル製不織布を4枚の順に積層したものを用いた。なお、通気度は日本工業規格JIS L-1096, 6.27.1Aに基づく方法によって測定した。
入口と出口となる二つのポートは、それぞれ別々の容器形成部にシールした。一方の容器形成部とフィルター要素を重ねて第一シール部を形成し、その後に他方の容器形成部を、フィルター要素を挟むように配置し、両方の容器形成部の周縁同士を重ねて第二シール部を形成した。その際、それぞれのポートの開口部を、第一シール部の矩形短辺部の有効濾過部分側の端から2.4cm濾過部内側の場所に配するようにシールおよび組み立てを行った。そして、第一シール部でフィルター要素に溶着されている容器形成部に設けられたポートを入口側のポートとし、貯留バッグに接続される側の回路(入口側回路)と接続した。また、反対側のポートを出口側のポートとし、回収バッグに接続される側の回路(出口側回路)と接続した。
回収バッグの回路接続部から、平置きした血液処理フィルターまでの落差が50cmとなるように回収バッグを吊り下げ、血液処理フィルターと貯留バッグをテーブル上に置き、そのフィルターを赤血球保存液でプライミングした。この時、赤血球保存液の入口となる側(血液濾過時は出口側となる側)のポートをテーブルに接するように下側に配置した。
赤血球保存液が完全に流れた後に、プライミングに用いられた赤血球保存液を含む貯留バッグを、被処理液体(血液の代替)を含む別の貯留バッグと無菌接続機具で交換した。この際、回路の長さは変更なく維持した。
被処理液体(血液の代替)として、粘度17mPa・s(25℃)、pH3.8に調製したポリビニルピロリドン(重量平均分子量36万)水溶液300gを室温にて用いた。貯留バッグから、回収バッグまでの全落差を150cmで固定し、回収バッグは予め上皿天秤の上に載せて重量の変化を確認できるようにし、重力で被処理液体を濾過した。
この時、被処理液体を流し始めてから貯留バッグ内の全ての被処理液体が排出されて、濾過後液体回収バッグの重量変換の重量増加が停止するまでに要した時間、すなわち全ての液体を濾過するに要した時間を測定し、総処理時間(分)とした。同じ試験を10回繰り返した。
[比較例1]
二つの容器形成部でフィルター要素を挟んで第一シール部を形成し、その後に二つの容器形成部でフィルター要素を挟んで第二シール部を形成したこと以外は、実施例1と同じ方法でフィルターを組み立て、濾過を行った。
実施例1、比較例1の結果を表1に示す。
Figure 0005680675
[実施例2]
第一シール部でフィルター要素に溶着されている容器形成部に設けられたポートを出口側のポートとし、回収バッグに接続される側の回路(出口側回路)と接続した。また、反対側のポートを入口側のポートとし、貯留バッグに接続される側の回路(入口側回路)と接続した。また、貯留バッグが被処理液体を含み、回収バッグは赤血球保存液を含まない空の容器を用いていること以外は、実施例1と同じ方法で、血液処理フィルターの組み立て、入口側容器、出口側容器との接続を行った。
貯留バッグから、回収バッグまでの全落差を150cmで固定し、回収バッグは予め上皿天秤の上に載せて重量の変化を確認できるようにし、重力で被処理液体を濾過した。
被処理液体としては、豚全血500mLに抗凝固液(CPD-A)を70mL加えて混和した後、可撓性容器内で3日間4℃で保存したものを用いた。保冷庫より取り出した後は、保存中に分離した血球成分と液体成分を転倒混和した後、速やかに濾過を実施した。
この時、被処理液体を流し始めてから貯留バッグ内の全ての被処理液体が排出されて、濾過後液体回収バッグの重量変換の重量増加が停止するまでに要した時間、すなわち全ての液体を濾過するに要した時間を測定し、総処理時間(分)とした。同じ試験を10回繰り返した。
[比較例2]
二つの容器形成部でフィルター要素を挟んで第一シール部を形成し、その後に二つの容器形成部でフィルター要素を挟んで第二シール部を形成したこと以外は、実施例2と同じ方法でフィルターを組み立て、濾過を行った。
実施例2、比較例2の結果を表2に示す。
Figure 0005680675
1A,1B,1C,1D…血液処理フィルター、3…可撓性容器、5…フィルター要素、9…第一容器形成部、11…第二容器形成部、9a,11d…入口ポート、11a,9d…出口ポート、12…拡張空間形成部、13…内側シール部(第一シール部)、15…外側シール部(第二シール部)、91…濾過空間形成部、92…周囲空間形成部。

Claims (3)

  1. シート状のフィルター要素と、前記フィルター要素によって内部空間が一方側と他方側とに区画された可撓性容器とを備えた血液処理フィルターのプライミング方法であって、
    前記可撓性容器は、前記フィルター要素を挟んで対向配置された第一容器形成部、及び第二容器形成部と、前記第一容器形成部に設けられ、且つ血液の入口となる入口ポートと、前記第二容器形成部に設けられ、且つ血液の出口となる出口ポートと、前記第一容器形成部と前記フィルター要素とを帯状にシールし、前記入口ポートを囲むように形成された環状の第一シール部と、少なくとも前記第一容器形成部、及び前記第二容器形成部をシールし、前記第二容器形成部の外縁に沿って前記第一シール部を囲むように形成された環状の第二シール部と、を有し、
    前記第一容器形成部は、前記第一シール部によって区画された内側の濾過空間形成部と外側の周囲空間形成部とを有し、前記第二容器形成部は、前記第二シール部に囲まれると共に、前記第一シール部によって区画されることなく、前記フィルター要素、及び前記周囲空間形成部に対向配置された拡張空間形成部を有し、
    前記入口ポートは、前記濾過空間形成部に設けられ、且つ前記フィルター要素によって区画された一方側の内部空間に連通し、前記出口ポートは、前記拡張空間形成部に設けられ、且つ前記フィルター要素によって区画された他方側の内部空間に連通すると共に、前記拡張空間形成部の外表面よりも突出しており、前記出口ポートを下に向けて前記血液処理フィルターを横にし、載置面に対して傾いた状態で前記血液処理フィルターを前記載置面上にセッティングする工程と、
    前記載置面上にセッティングされた前記血液処理フィルターの前記出口ポートから薬液を充填し、前記血液処理フィルター内の空気抜きを行う工程と、を備えたことを特徴とする血液処理フィルターのプライミング方法。
  2. 前記出口ポートは、前記拡張空間形成部のうち、前記濾過空間形成部に重なる領域内に配置されている請求項記載の血液処理フィルターのプライミング方法
  3. 前記入口ポートと前記出口ポートとは、点対称となる請求項1又は2記載の血液処理フィルターのプライミング方法
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