JP5679842B2 - 水圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は水圧測定装置に関する。
特許文献1の図4には従来の水圧測定装置が開示されている。この水圧測定装置は水洗式便器に連通した給水路の給水圧力を測定するものである。この水圧測定装置は、筒体、有底筒体、及び筒体と有底筒体とに挟持されたダイアフラムを有している。有底筒体は底壁に貫通孔を貫設している。貫通孔は配管を介して給水路に連通している。また、この水圧測定装置はダイアフラムの上面側に配置したダイアフラム押さえと、ダイアフラム押さえに有底筒体の底壁方向に弾性力を付与するばねとを有している。ダイアフラム押さえはダイアフラムとは反対側の端部に磁石を取り付けている。また、この水圧測定装置はダイアフラム押さえの磁石に対峙する位置に設定間隔を空けてホール素子を配置している。
給水圧力と言われるものは、給水路内を水が流れている状態における流動圧と、給水路内に水が充満して流れていない状態における静水圧との2種類がある。同じ給水路において、静水圧は流動圧よりも高い値を示す。
この水圧測定装置は水洗式便器に連通した給水路内の静水圧を測定するものである。測定した静水圧が設定圧力以上であると、ばねの弾性力に抗してダイアフラムが貫通孔とは反対方向に押され、ダイアフラム押さえの磁石がホール素子に近づく。すると、磁石の磁力によってホール素子がONになる。このようにして、この水圧測定装置は水洗式便器に連通した給水路内の静水圧が設定圧力以上であるか否かをホール素子のON/OFFによって判定することができる。このため、この水圧測定装置を備えた水洗式便器は、給水路内の静水圧が低い時に便器洗浄を実行してしまい、便器洗浄が不充分になることを防止することができる。
特開2002−106019号公報
しかし、特許文献1の水圧測定装置では、一つのばねの弾性力に対抗する給水圧力を測定するため、ホール素子をON/OFFする設定圧力は一つしか設けることができない。このため、種類の違う水洗式便器に対応するには、ばねを変更する等しなければならない。また、この水圧測定装置は、水洗式便器を施工した後(給水路に接続した後)に利用するものであり、水洗式便器の施工前に給水圧力を測定するものではない。また、この水圧測定装置は、静水圧を設定圧力と比較するものであり、流動圧を測定するものでないため、水洗式便器へ給水中の流動圧が判らない。流動圧は、給水路の圧力損失の影響を受けるため、静水圧が設定圧力以上であれば、流動圧が必ず所望する圧力以上になるとは限らない。このため、静水圧が設定圧力以上であっても、水洗式便器に給水する洗浄水の水勢が弱く、便器洗浄が良好に行われないおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、複数の設備機器に対応し、施工前に設備機器が正常に動作する給水圧力であるか否かを容易に確認することができる水圧測定装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の水圧測定装置は、水洗式便器、水栓等の設備機器に接続する給水管の吐水部の給水圧力を測定する水圧測定装置であって、
前記給水管の吐水部に接続され、前記吐水部から吐水された水の水圧を受けて移動する移動体を有し、この移動体の移動によって水圧を測定する測定部と、
前記移動体の移動によって前記測定部で測定された水圧を表示する表示部とを備え、
この表示部は、前記測定部が測定して表示された水圧と比較することができるように、接続する設備機器の種類によって夫々の設備機器が有する給水時の圧力損失の影響を反映して、その設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧を示す第1目盛を夫々の設備機器に応じて表示していることを特徴とする。
この水圧測定装置は、第1目盛が接続する設備機器の種類によって夫々の設備機器が有する給水時の圧力損失の影響を反映した最低流動圧を示している。このため、設備機器を給水管に接続して施工する前に、測定部で測定した流動圧を第1目盛と比較し、設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧以上であるか否かを容易に確認することができる。また、この水圧測定装置は、表示部に複数の設備機器に応じた第1目盛を表示しているため、圧力損失の違う複数種類の設備機器に応じて、その設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧以上であるか否かを確認することができる。
したがって、本発明の水圧測定装置は、複数の設備機器に対応し、施工前に設備機器が正常に動作する給水圧力であるか否かを容易に確認することができる。
前記最低流動圧は静水圧を利用して蓄圧状態に水を貯留する蓄圧装置を取り付けることによって前記設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧であり得る。この場合、蓄圧装置が取り付けられていない設備機器では正常に動作することができない低い流動圧であっても、設備機器に蓄圧装置を取り付けることによって正常に動作させることができる場合がある。この水圧測定装置は蓄圧装置を取り付けることによって正常に動作させることができる範囲の最低流動圧以上であるか否かを容易に確認することができる。
前記表示部は、前記測定部が測定して表示された水圧と比較することができるように、前記設備機器に前記蓄圧装置を取り付けた際に、この蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができる範囲の最低静水圧を示す第2目盛を表示し得る。この場合、蓄圧装置は蓄圧状態に水を貯留するためには、蓄圧装置に応じて設定圧力以上の静水圧が必要になる。このため、この水圧測定装置は蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができる範囲の最低静水圧以上であるか否かを容易に確認することができる。
前記測定部は、
前記給水管の吐水部に流入口を接続する通水管と、
この通水管の側面に穿設した通水孔と、
この通水孔に連通し、前記通水管の通水方向と直交する方向に延びたシリンダー部材と、
このシリンダー部材内に収納し、このシリンダー部材の軸方向に往復移動する前記移動体であるピストン部材と、
このピストン部材に前記通水孔方向へ弾性力を付与する弾性部材とを有し、
前記表示部は、
前記シリンダー部材内を往復移動する前記ピストン部材を外側から透視できるように透明又は半透明な素材で形成した前記シリンダー部材により構成し、
前記第1目盛は、
前記シリンダー部材の側面部に形成し得る。
この場合、シリンダー部材の外側から水圧によって移動するピストン部材を透視することによって、ピストン部材の位置と最低流動圧を示す第1目盛とを比較することができる。このため、この水圧測定装置は設備機器を施工する前に給水圧力が設備機器を正常に動作する範囲の最低流動圧以上であるか否かを容易に確認することができる。
前記測定部は、
前記給水管の吐水部に流入口を接続する通水管と、
この通水管の排出口に接続した開閉弁と、
この通水管の側面に穿設した通水孔と、
この通水孔に連通し、前記通水管の通水方向に直交する方向に延びたシリンダー部材と、
このシリンダー部材内に収納し、このシリンダー部材の軸方向に往復移動する前記移動体であるピストン部材と、
このピストン部材に前記通水孔方向へ弾性力を付与する弾性部材とを有し、
前記表示部は、
前記シリンダー部材内を往復移動する前記ピストン部材を外側から透視できるように透明又は半透明な素材で形成した前記シリンダー部材により構成し、
前記第1目盛及び前記第2目盛は、
前記シリンダー部材の側面部に形成し得る。
この場合、シリンダー部材の外側から水圧によって移動するピストン部材を透視することによって、ピストン部材の位置と最低流動圧を示す第1目盛及び最低静水圧を示す第2目盛を比較することができる。このため、この水圧測定装置は設備機器を施工する前に給水圧力が設備機器を正常に動作する範囲の最低流動圧以上であり、かつ蓄圧装置に蓄圧状態に水を蓄圧することができる範囲の最低静水圧以上であるか否かを容易に確認することができる。
前記シリンダー部材は側面部が略円筒状に形成されており、
前記通水管は、前記通水孔を中心にして円筒状に立ち上がり、前記シリンダー部材の側面端部の外周を覆う連結壁を有し、
この連結壁は内周面を一周する第1溝部を形成し、
前記シリンダー部材はこの第1溝部に対向する位置に外周面を一周する第2溝部を形成しており、
前記第1溝部と前記第2溝部とによって形成した空間に収納され、前記シリンダー部材が前記連結壁に対して軸周りに回転することができる状態で、抜け止めするリング部材を有し、
前記第2溝部は前記通水管側に位置する外側角部を前記第1溝部に向かった傾斜面に形成し得る。
この場合、通水孔から流入した水の水圧等によって、シリンダー部材に連結壁から抜ける方向に力が加わると、第2溝部の通水管側に位置する外側角部の傾斜面がリング部材を第1溝部側へ押すことになる。このように、シリンダー部材に連結壁から抜ける方向に力が加わると、リング部材が第1溝部から外れる方向だけでなく、リング部材を第1溝部へ押し込む方向へ力が分散される。このため、リング部材が第1溝部から外れずにシリンダー部材が連結壁から抜けることを防止することができる。
また、シリンダー部材が連結部に対して回転することができるため、給水圧力を確認する際、給水管の吐水部に接続する設備機器の種類に応じて第1目盛又は第2目盛を視認し易い方向に回転することができる。このため、この水圧測定装置は、施工前に設備機器が正常に動作する給水圧力であるか否かを容易に確認することができる。
実施例の水圧測定装置を示す断面図である。 実施例の水圧測定装置を示す斜視図である。 実施例の水圧測定装置のシリンダー部材を示す正面図である。
本発明の水圧測定装置を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
<実施例>
実施例の水圧測定装置は、図1及び図2に示すように、通水管10、開閉弁であるボールバルブ13、通水管10の側面に穿設した通水孔14、シリンダー部材20、ピストン部材30、及び弾性部材であるコイルスプリング40を有した測定部を備えている。
通水管10は、図示しない設備機器に接続する給水管の吐水部に接続する流入口11と、ボールバルブ13を接続する排出口12を有している。通水管10は流入口11に給水管の吐水部を連結するための袋ナット17を取り付けている。通水管10は、流路面積が大きい第1通水路10Aと、通水孔14より下流側で流路面積を絞る絞り部10Bと、絞り部10Bより下流側の流路面積が小さい第2通水路10Cとから構成した通水路を形成している。この絞り部10B及び第2通水路10Cを形成したことによって、通水管10の流路抵抗を大きくし、接続する設備機器の圧力損失に近い圧力損失を発生させることができる。
通水管10は排出口12にボールバルブ13を接続している。ボールバルブ13はハンドル13Aを操作することによって、通水管10の通水路に連通したボールバルブ13内に形成した流路を開閉することができる。ボールバルブ13は下流側にホース接続部材18を接続している。
通水孔14は通水管10の第1通水路10Aが形成されている側面に穿設されている。通水管10は、この通水孔14を穿設した外側面に、通水孔14を中心にした円形状の平坦面14Aを形成している。また、通水管10は、平坦面14Aの外周縁から立ち上がり、上方が開口した円筒状の連結壁15を形成している。連結壁15はシリンダー部材20の側面端部の外周を覆うように形成されている。連結壁15は内周面を一周する第1溝部16が形成されている。
シリンダー部材20は通水管10の通水方向と直交する方向に延びた略円筒状の側面部21を有している。シリンダー部材20は、通水管10に形成された平坦面14A側が開口し、他方側は通水孔25Aが貫通した上面部25を有している。シリンダー部材20は連結壁15に形成した第1溝部16に対向する位置に側面部21の外周面を一周する第2溝部22を形成している。第2溝部22は通水管10側(平坦面14A側)に位置する外側角部を連結壁15に形成した第1溝部16に向かった傾斜面23に形成している。
第1溝部16と第2溝部22とによって形成した空間にリング部材60を収納している。リング部材60はシリンダー部材20が連結壁15に対して軸周りに回転することができる状態で、シリンダー部材20の連結壁15からの抜け止めになっている。つまり、通水孔14から流入した水の水圧等によって、シリンダー部材20に連結壁15から抜ける方向に力が加えられ、シリンダー部材20が連結壁15から抜ける方向に移動すると、リング部材60が第1溝部16の上面及び第2溝部22の下面に係止するため、シリンダー部材20が連結壁15から抜けることが防止される。
また、シリンダー部材20が連結壁15から抜ける方向に移動すると、傾斜面23がリング部材60を第1溝部16方向に押すことになる。このように、シリンダー部材20が連結壁15から抜ける方向に移動すると、リング部材60が第1溝部15から外れる方向だけでなく、リング部材60を第1溝部16へ押し込む方向へ力が分散される。このため、リング部材60が第1溝部16から外れずにシリンダー部材20が連結壁15から抜けることを防止することができる。
シリンダー部材20は側面部21の平坦面14A側の外周端部を切欠いた切欠き部24を有している。切欠き部24にパッキンP1が嵌め込まれ、そのパッキンP1が連結壁15に密着している。このため、シリンダー部材20と、連結壁15を形成した通水管10とは水密状に連結されている。
ピストン部材30はシリンダー部材20内に収納されている。このピストン部材30はシリンダー部材20の軸方向に往復移動することができる。ピストン部材30はシリンダー部材20の内径よりわずかに小さい外径を有した円筒状の側面部31と、側面部31の下端側を閉鎖する底面部32とから形成されている。底面部32は中央部に下方に突出した凸部32Aを形成している。ピストン部材30がコイルスプリング40の弾性力によって最も下方(平坦面14A側)に位置した状態では、凸部32Aは上方から通水孔14に挿入している。
ピストン部材30は、側面部31の中間部に、側面部31の外周面を一周する一条の指針溝L2を形成している。指針溝L2は断面がV字型に形成されている。この指針溝L2はピストン部材30の移動幅を示す役割を果たす。
ピストン部材30は、側面部31の下部に、側面部31の外周面を一周する凹部33を形成している。この凹部33はU型パッキンP2を収納している。このU型パッキンP2はシリンダー部材20の側面部21の内周面に密接している。これにより、ピストン部材30がシリンダー部材20内を往復移動しつつ、通水孔14からシリンダー部材20内に流入した水がピストン部材30より上方に漏水しないようにしている。
ピストン部材30は側面部31の内周面に内側に突出する段部31Aを形成している。この段部31Aとシリンダー部材20の上面部25の下面との間にコイルスプリング40を挟持している。このため、コイルスプリング40はピストン部材30に通水孔14方向へ弾性力を付与している。
シリンダー部材20は透明な樹脂材料によって形成されている。このため、シリンダー部材20は、ピストン部材30を外側から透視することができるため、ピストン部材30に形成した指針溝L2もシリンダー部材20の側面部21から透視することができる。このように、シリンダー部材20の側面部21が表示部を構成している。
この水圧測定装置の表示部であるシリンダー部材20の側面部21は、図3に示すように、円周方向を半分に分けて、2種類の水洗式便器に対応する第1目盛R1、R2、R3、及び第2目盛Sを表示している。
また、シリンダー部材20の側面部21は基準目盛L1を表示している。この基準目盛L1は、ピストン部材30が最も下方(平坦面14A側)に移動した際の指針溝L2に重なるように、側面部21の外周面を一周するように一条のV字型の切り込みにより形成している。ピストン部材30に水圧がかかっていない状態で、基準目盛L1と指針溝L2とが重なることにより、ピストン部材30が適正な位置に配置されていることを確認することができる。仮に、ピストン部材30に水圧がかかっていない状態で、基準目盛L1より上方に指針溝L2が位置する場合には、何らかの理由によりピストン部材30が下降することができない状況であり、給水圧力の測定を正確に行うことができないことを認識することができる。
シリンダー部材20の側面部21の円周方向の半分に設けられた表示部Xは、水道管から供給される水を直接的に便器本体に設けたリム吐水口とジェット吐水口に供給する便器洗浄装置を有する水洗式便器Aに対応するものである。この水洗式便器は静水圧を利用して蓄圧状態に水を貯留する蓄圧装置を取り付けることができ、蓄圧装置に蓄圧状態に貯留した水は、ジェット吐水口に供給することができる。一方、シリンダー部材20の側面部21の円周方向の残りの半分に設けられた表示部Yは、水道管から供給される水を直接的に便器本体に設けられたリム吐水口に供給する便器洗浄装置を有する水洗式便器Bに対応するものである
表示部Xは、水洗式便器Aの給水時の圧力損失の影響を反映して、蓄圧装置を取り付けないで水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができる範囲の最低流動圧を示す第1目盛R1を表示している。この第1目盛R1はシリンダー部材20の側面部21の外周面を半周するように一条のV字型の切り込みにより形成している。
また、表示部Xは、水洗式便器Aの給水時の圧力損失の影響を反映して、蓄圧装置を取り付けて水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができる範囲の最低流動圧を示す第1目盛R2を表示している。この第1目盛R2は第1目盛R1より下方に表示されている。また、この第1目盛R2もシリンダー部材20の側面部21の外周面を半周するように一条のV字型の切り込みにより形成している。
また、表示部Xは、水洗式便器Aに蓄圧装置を取り付けた際に、この蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができる範囲の最低静水圧を示す第2目盛Sを表示している。この第2目盛Sは第1目盛R1より上方に表示されている。また、この第2目盛Sもシリンダー部材20の側面部21の外周面を半周するように以上のV字型の切り込みにより形成している。
表示部Yは、水洗式便器Bの給水時の圧力損失の影響を反映して、水洗式便器Bを正常に便器洗浄することができる範囲の最低流動圧を示す第1目盛R3を表示している。この第1目盛R3もシリンダー部材20の側面部21の外周面を半周するように一条のV字型の切り込みにより形成している。
次に、このように構成した水圧測定装置の使用方法について説明する。
[水洗式便器Aの施工時]
先ず、水圧測定装置のホース接続部材18にホースを接続する。流動圧を測定する際には、通水管10を水が通過する状況にしなければならない。このため、ホース接続部材18に接続したホースは、通水管10を通過した水を床面等に引き出された排水管等へ排水できるように配置する。
次に、ボールバルブ13を閉弁した状態で、通水管10の流入口11を水洗式便器Aに接続する前の給水管の吐水部に接続する。この状態では給水管に設けられた止水栓が閉弁しているため、水圧測定装置の通水管10内に水は流入しない。
次に、給水管に設けられた止水栓を開弁し、続いてハンドル13Aを操作してボールバルブ13を開弁する。これにより、水圧測定装置の通水管10内に水が通過する。この状態で、水圧測定装置の表示部であるシリンダー部材20の側面部21を通してピストン部材30に形成した指針溝L2を透視する。この際、表示部Xが視認し易いようにシリンダー部材20を軸周りに回転させる。
通水管10内を通過する水の圧力、つまり、流動圧により移動したピストン部材30の指針溝L2が第1目盛R1より上側まで上昇していれば、蓄圧装置を取り付けることなく、水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができる流動圧を有していると判断することができる。このため、蓄圧装置を取り付けることなく、この給水管に水洗式便器Aを接続して、施工することができる。
また、指針溝L2が第1目盛R1と第1目盛R2との間に移動していれば、蓄圧装置を取り付けなければ、水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができず、蓄圧装置を取り付ければ、水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができる可能性がある流動圧を有していると判断することができる。
この場合、ハンドル13Aを操作してボールバルブ13を閉弁して静水圧を測定する。ボールバルブ13を閉弁して水圧測定装置の通水管10内に水を充満させる。通水管10内に水を充満させた状態の水の圧力、つまり、静水圧により移動したピストン部材30の指針溝L2と第2目盛Sとを比較する。指針溝L2が第2目盛Sよりも上側に移動していれば、蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができると判断することができる。このため、蓄圧装置を取り付けた上で、この給水管に水洗式便器Aを接続して、施工することができる。
一方、指針溝L2が第2目盛Sよりも下側に位置する場合は、蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができないと判断することができる。このため、蓄圧装置を取り付けたとしても水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができないため、水洗式便器Aは施工することができない。
水圧測定装置の通水管10内に水を通過させた状態で、ピストン部材30の指針溝L2が第1目盛R2より下側に位置する場合は、流動圧が低すぎるため、蓄圧装置を取り付けても水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができないと判断することができる。このため、水洗式便器Aは施工することができない。
[水洗式便器Bの施工時]
上述した水洗式便器Aの施工時と同様、水圧測定装置おホース接続部材18にホースを接続し、通水管10の流入口11を水洗式便器Bに接続する前の給水管の吐水部に接続する。そして、給水管に設けられた止水栓を開弁し、続いてボールバルブ13を開弁して水圧測定装置の通水管10内に水を通過させる。
この状態で、水圧測定装置の表示部であるシリンダー部材20の側面部21を通してピストン部材30に形成した指針溝L2を透視する。この際、表示部Yが視認し易いようにシリンダー部材20を軸周りに回転させる。
ピストン部材30の指針溝L2が第1目盛R3より上側まで上昇していれば、水洗式便器Bを正常に便器洗浄することができる流動圧を有していると判断することができる。このため、この給水管に水洗式便器Bを接続して、施工することができる。
一方、指針溝L2が第1目盛R3より下側に位置する場合は、流動圧が低すぎるため、水洗式便器Aを正常に便器洗浄することができないと判断することができる。このため、水洗式便器Bは施工することができない。
このように、この水圧測定装置は、水洗式便器Aと、水洗式便器Bの夫々が有する給水時の圧力損失の影響を反映した最低流動圧を示している。このため、水洗式便器A又は水洗式便器Bを給水管に接続して施工する前に、ピストン部材30の指針溝L2とシリンダー部材20に表示した第1目盛R1、R2、R3とを比較し、水洗式便器A又は水洗式便器Bを正常に便器洗浄することができるか否かを容易に確認することができる。
したがって、実施例の水圧測定装置は、複数の水洗式便器(設備機器)に対応し、施工前に水洗式便器が正常に便器洗浄する給水圧力であるか否かを容易に確認することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例では、シリンダー部材の側面部の円周方向を半分に分けて2種類の水洗式便器(設備機器)に対応する表示部を形成していたが、シリンダー部材の側面部を所定幅ごとに分けて複数種類の設備機器に対応する表示部を設けてもよい。
(2)実施例では、シリンダー部材の側面部の全体を表示部にしたが、側面部の一部を表示部としてもよい。この場合、側面部に開口部を設けたシールを張り付け、シールに各目盛の説明書きをしてもよい。
(3)実施例では、シリンダー部材を透明な樹脂材料によって形成したが、ピストン部材の指針溝を透視できるものであれば、半透明であってもよい。
(4)実施例では2種類の水洗式便器に対応する水圧測定装置にしたが、水洗式便器以外の設備機器に対応するものであってもよい。
(5)ピストン部材の側面部に指針溝を形成したが、ピストン部材の側面部に指針溝を形成しなくてもよい。この場合、ピストン部材の側面部の上端外周縁をピストン部材の移動幅を示す指針部とすればよい。
(6)シリンダー部材の側面部の外周面にV字型の切り込みによって各種目盛を形成したが、切り込みでなくてもよい。この場合、細長い色のついた樹脂をシリンダー部材の側面部に埋め込んでもよい。
(7)ピストン部材に形成した指針溝、及びシリンダー部材の側面部に形成した各種目盛に色をつけてもよい。
本発明は、各種設備機器を施工する際に、その設備機器に給水する給水圧力がその設備機器を正常に動作する範囲の圧力を有しているかを確認する場合に利用可能である。
R1、R2、R3…第1目盛
S…第2目盛
10…通水管
13…ボールバルブ(開閉弁)
14…通水孔
15…連結壁
16…第1溝部
20…シリンダー部材
21…(シリンダー部材の)側面部
22…第2溝部
23…傾斜面
30…ピストン部材
40…弾性部材
60…リング部材

Claims (6)

  1. 水洗式便器、水栓等の設備機器に接続する給水管の吐水部の給水圧力を測定する水圧測定装置であって、
    前記給水管の吐水部に接続され、前記吐水部から吐水された水の水圧を受けて移動する移動体を有し、この移動体の移動によって水圧を測定する測定部と、
    前記移動体の移動によって前記測定部で測定された水圧を表示する表示部とを備え、
    この表示部は、前記測定部が測定して表示された水圧と比較することができるように、接続する設備機器の種類によって夫々の設備機器が有する給水時の圧力損失の影響を反映して、その設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧を示す第1目盛を夫々の設備機器に応じて表示していることを特徴とする水圧測定装置。
  2. 前記最低流動圧は静水圧を利用して蓄圧状態に水を貯留する蓄圧装置を取り付けることによって前記設備機器が正常に動作する範囲の最低流動圧であることを特徴とする請求項1記載の水圧測定装置。
  3. 前記表示部は、前記測定部が測定して表示された水圧と比較することができるように、前記設備機器に前記蓄圧装置を取り付けた際に、この蓄圧装置に蓄圧状態に水を貯留することができる範囲の最低静水圧を示す第2目盛を表示していることを特徴とする請求項2記載の水圧測定装置。
  4. 前記測定部は、
    前記給水管の吐水部に流入口を接続する通水管と、
    この通水管の側面に穿設した通水孔と、
    この通水孔に連通し、前記通水管の通水方向と直交する方向に延びたシリンダー部材と、
    このシリンダー部材内に収納し、このシリンダー部材の軸方向に往復移動する前記移動体であるピストン部材と、
    このピストン部材に前記通水孔方向へ弾性力を付与する弾性部材とを有し、
    前記表示部は、
    前記シリンダー部材内を往復移動する前記ピストン部材を外側から透視できるように透明又は半透明な素材で形成した前記シリンダー部材により構成し、
    前記第1目盛は、
    前記シリンダー部材の側面部に形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の水圧測定装置。
  5. 前記測定部は、
    前記給水管の吐水部に流入口を接続する通水管と、
    この通水管の排出口に接続した開閉弁と、
    この通水管の側面に穿設した通水孔と、
    この通水孔に連通し、前記通水管の通水方向に直交する方向に延びたシリンダー部材と、
    このシリンダー部材内に収納し、このシリンダー部材の軸方向に往復移動する前記移動体であるピストン部材と、
    このピストン部材に前記通水孔方向へ弾性力を付与する弾性部材とを有し、
    前記表示部は、
    前記シリンダー部材内を往復移動する前記ピストン部材を外側から透視できるように透明又は半透明な素材で形成した前記シリンダー部材により構成し、
    前記第1目盛及び前記第2目盛は、
    前記シリンダー部材の側面部に形成していることを特徴とする請求項3記載の水圧測定装置。
  6. 前記シリンダー部材は側面部が略円筒状に形成されており、
    前記通水管は、前記通水孔を中心にして円筒状に立ち上がり、前記シリンダー部材の側面端部の外周を覆う連結壁を有し、
    この連結壁は内周面を一周する第1溝部を形成し、
    前記シリンダー部材はこの第1溝部に対向する位置に外周面を一周する第2溝部を形成しており、
    前記第1溝部と前記第2溝部とによって形成した空間に収納され、前記シリンダー部材が前記連結壁に対して軸周りに回転することができる状態で、抜け止めするリング部材を有し、
    前記第2溝部は前記通水管側に位置する外側角部を前記第1溝部に向かった傾斜面に形成していることを特徴とする請求項4又は5記載の水圧測定装置。
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