JPH0653946U - 通水管の圧力計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通水管のコックの散水口で水圧を測定し、配
管中のどの辺りに負荷がかかっているかを正確に知り、
その対策を講じるようにする。 【構成】 圧力計本体１に連結管２でコック１１の散水
口１２に嵌着するメスカップリング３を設ける。連結管
２の途中に空気抜き孔４への切り換え弁５を設ける。圧
力計本体１に常用圧力針７と共に、最高圧を測定する最
高圧力針８を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフ場の散水管等、散水栓や消火栓等のコックの散水口に取り付 け、コックの立ち上がり管付近の水流による水圧を測定するための圧力計に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ゴルフ場等でスプリンクラーを設置する場合、配管の要所に散水栓を設 けているが、配管中のどの辺りに負荷が掛かっているかどうかの判断は、散水口 で測定する圧力計が存在せず、図面上の計算により定め、適当箇所に減圧装置や 安全弁を取り付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

散水栓のコックは本管の要所に設けられた立ち上がり管に取り付けられ、空気 が溜まっていると本管からの水流による水圧の圧力変化でウォーターハンマを起 こし、弁座フランジと立ち上がり管との接続部分やその他管の弱い箇所に損傷を 起こすのである。特に地形の高低差の著しい箇所では著しかったのである。 そこで、圧力の高い散水栓に減圧装置や安全弁等を設置し対策を講じなければ ならないのであるが、従来は散水口で測定する圧力計が存在せず、散水口より飛 散する水の飛距離により目測で見当をつけていた。

【０００４】 上記点を解消するため、本考案は要所毎に設けられたコックの散水口で水圧を 測定し、配管中のどの辺りに負荷がかかっているかを正確に知り、その対策を講 じることのできる通水管の圧力計を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案圧力計は、コックの散水口に嵌着するメスカッ プリングを備え、該メスカップリングと圧力計本体を連結する連結管の途中に空 気抜き孔への切り換え弁を設け、圧力計本体に常用圧力針と共に、最高圧を測定 する最高圧力針を設けたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案圧力計の作用を説明すれば、メスカップリングを散水口に押圧して嵌着 し、操作レバーを回動して連結管の流路を切り換え弁によりメスカップリングよ り圧力計本体へ連絡すれば、圧力計本体の常用圧力針により立ち上がり管付近の 水圧が測定可能となる。 そして、空気によるウォーターハンマが起これば、常用圧力針により最高圧力 針が共に移動し、瞬間最高圧力値の箇所で最高圧力針は停止し、常用圧力針のみ が元の圧力値まで戻るから最高圧力を測定することかできる。

【０００７】 又、メスカップリングを散水口より外す場合、メスカップリングの内側に設け た爪を取り外し用リングを摺動して引っ込めメスカップリングを引き抜くのであ るが、圧力がかかっていると引き抜くことは困難で、引き抜くことができても圧 力で圧力計が飛ばされ危険を伴うのであるが、操作レバーを操作し、切り換え弁 で圧力計本体への流路を断ち空気抜き孔へ圧力を導けば、圧力が抜けメスカップ リングを容易に引き抜くことが可能である。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案圧力計の一実施例を図面に基づき説明すれば、図１は本考案圧力 計の実施例を示した側面図、図２は同上の正面図、図３は同上の使用状態を示す 側面図、図４はメスカップリングの底面図、図５は切り換え弁の断面図である。

【０００９】 而して、図中１は圧力計本体、２は圧力計本体１とメスカップリング３を連結 する連結管、４は連結管２の途中に分岐して設けた空気抜き孔であり、圧力測定 時は分岐点に設けた切り換え弁５で流路は断たれている。６は切り換え弁５の操 作レバーである。 ７は前記圧力計本体１の常用圧力針、８は常用圧力針７に係合片を押されて移 動し最高圧を測定する最高圧力針で、常用圧力針７は元に戻るが最高圧力針は自 力で戻らず摘９を回して元に戻される。

【００１０】 １０は前記メスカップリング３の内側面に設けた爪であり、該爪１０は弾力に て出入り自在となっている。そして、メスカップリング３をコック１１の散水口 １２に嵌着する場合、爪１０が散水口１２の先端口部に形成した鍔１３の段部に 係合する。 １４は散水口１２に摺動自在に嵌入し、散水口１２の鍔１３の段部に係合する 爪１０を引っ込めメスカップリング３を散水口１２より外すための取り外し用リ ング、１５は立ち上がり管、１６は本管である。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、圧力計を通水管のコックの散水口にワンタッチで簡単に嵌着 し、コックの立ち上がり管付近の水流による水圧を測定することができるから、 配管中のどの辺りに負荷が掛かっているか知ることができる。 したがって、その箇所に減圧装置や安全弁を取り付けることにより、管の損傷 を未然に防止することが可能となった。 又、逆に水圧が不足している場合は本管の水圧を上げる等の対策を講じること ができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案圧力計の一実施例を示した側面図であ
る。

【図２】本考案圧力計の一実施例を示した正面図であ
る。

【図３】本考案圧力計の使用状態を示す側面図である。

【図４】本考案圧力計のメスカップリングの底面図であ
る。

【図５】本考案圧力計の切り換え弁の断面図である。

【符号の説明】

１ 圧力計本体 ２ 連結管 ３ メスカップリング ４ 空気抜き孔 ５ 切り換え弁 ７ 常用圧力針 ８ 最高圧力針 １１ コック １２ 散水口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コックの散水口に嵌着するメスカップリ
   ングを備え、該メスカップリングと圧力計本体を連結す
   る連結管の途中に空気抜き孔への切り換え弁を設け、圧
   力計本体に常用圧力針と共に、最高圧を測定する最高圧
   力針を設けたことを特徴とする通水管の圧力計。