JP5679261B2 - 高周波切替回路 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体スイッチを用いて高周波信号の伝送系統の切り替えを行う高周波切替回路に関する。
P層とN層の中間に不純物濃度が低い中間層(I層)を形成したPIN(Positive−Intrinsic−Negative)ダイオードを用いて、高周波信号の伝送系統の切り替えを行う高周波切替回路が広く知られている。このPINダイオードは、順方向に流れる電流を制御することによって、高周波直列抵抗を変化させることができるので、高周波信号の伝送系統を切り替えるための高周波切替回路や高周波可変減衰器などに好んで利用されている。
図4は、一般的に使用されている高周波切替回路の回路図である。図4において、第1のプラス電源24、及び第2のプラス電源33は、第3のプラス電源27よりも高い電圧を有する電圧供給源である。第1の切替回路21は、トランジスタ22へのベース電流を供給/遮断する。第1の切替回路21からトランジスタ22へのベース電流が遮断されると、第1のプラス電源24から抵抗23を経由してPINダイオード26に逆バイアス電圧が印加されて、PINダイオード26はOFFされるので、第1の入力端子25と出力端子29との間では高周波信号の伝送は行われない。
また、第1の切替回路21からトランジスタ22へベース電流が供給されるとトランジスタ22がONとなり、第3のプラス電源27から抵抗28を経由してPINダイオード26へ順方向電流が供給されるため、第1の入力端子25と出力端子29との間で高周波信号の伝送が行われる。なお、このときのPINダイオード26の順方向電流の大きさは、第3のプラス電源27に直列に接続された抵抗28の値によって決定される。
同様にして、第2の切替回路30は、トランジスタ31へのベース電流を供給/遮断する。第2の切替回路30からトランジスタ31へのベース電流が遮断されると、第2のプラス電源33から抵抗32を経由してPINダイオード35に逆バイアス電圧が印加されて、PINダイオード35はOFFされるので、第2の入力端子34と出力端子29との間では高周波信号の伝送は行われない。
また、第2の切替回路30からトランジスタ31へベース電流が供給されるとトランジスタ31がONとなり、第3のプラス電源27から抵抗28を経由してPINダイオード35へ順方向電流が供給されるため、第2の入力端子34と出力端子29との間で高周波信号の伝送が行われる。なお、このときのPINダイオード35の順方向電流の大きさは、第3のプラス電源27に直列に接続された抵抗28の値によって決定される。
このようにして、第1の切替回路21と第2の切替回路30とによって、トランジスタ22とトランジスタ31を交互にON/OFFさせることにより、PINダイオード26とPINダイオード35に、交互に、逆バイアス電圧の印加と順方向電流の供給とが行われる。したがって、第1の入力端子25と出力端子29との間の高周波信号伝送路と、第2の入力端子34と出力端子29との間の高周波信号伝送路とを交互に切り替えることができる。
また、高周波信号の伝送系統を高速で切り替えるための高周波切替回路の関連技術として、PINダイオードの両端を半導体スイッチで強制的に短絡して同電位にすることによって、該PINダイオードを高速でONからOFFへ切り替える技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、半導体スイッチによってPINダイオードの両端を短絡することにより、該PINダイオードに蓄積されていた電荷を半導体スイッチによって急速に放電することができるので、高周波信号の伝送系統の切り替えを高速で行うことができる。
さらに、他の関連技術として、一対のダイオードがコンデンサを介して互いに逆接続され、順方向電流を導通/非導通に制御することによって、ダイオードを導通させて高周波信号を通電させたり、ダイオードを非導通にして高周波信号を遮断したりする技術が開示されている(特許文献2参照)。この技術によれば、ダイオードが逆極性で直列接続されているので、順電流を流さなくてもダイオードを導通してしまう様な大電力高周波信号を阻止することができる。
特開昭59−210702号公報 特開2008−194180号公報
しかしながら、前述の図4に示すような一般的な高周波切替回路においては、次のような幾つかの課題がある。すなわち、第1の課題は、トランジスタ22(又はトランジスタ31)のOFF時に、第1のプラス電源24(又は第2のプラス電源33)からPINダイオード26(又はPINダイオード35)に印加される逆バイアス電圧が、第1のプラス電源24(又は第2のプラス電源33)に直列に接続された抵抗23(又は抵抗32)で制限されるため、PINダイオード26(又はPINダイオード35)の電荷を除去するのに時間がかかり、高周波信号を高速でON/OFF切り替えすることができない。
また、第2の課題は、トランジスタ22(又はトランジスタ31)のON時に、PINダイオード26(又はPINダイオード35)の逆バイアス用の第1のプラス電源24(又は第2のプラス電源33)からの電流がトランジスタ22(又はトランジスタ31)に流れてしまうため、無駄な消費電流が発生することである。その結果、抵抗23(又は抵抗32)の抵抗値を高くしなければならなくなり、電荷を除去するのに時間がかかり、高周波信号を高速でON/OFF切り替えすることができない。
さらに、第3の課題は、特に大電力高周波回路においては高い電圧の逆バイアス電圧が必要であるが、逆バイアス用の第1のプラス電源24が抵抗23を経由してPINダイオード26に供給されるため、(又は、逆バイアス用の第2のプラス電源33が抵抗32を経由してPINダイオード35に供給されるため)、逆バイアス電圧に抵抗分の電圧降下が発生してしまい、PINダイオード26(又はPINダイオード35)に充分な逆バイアス電圧を印加できなくなることである。すなわち充分な逆バイアス電圧を印加するために、抵抗の電圧降下を考慮し、さらに高い電圧に設定しなければならない。
また、特許文献1に開示された技術は、PINダイオードの両端を半導体スイッチで短絡して該PINダイオードの電荷を除去しているため、PINダイオードの両端の電位が同じであるため、蓄積された電荷が除去されるまでに時間がかかるので、高周波信号の伝送系統を切替えるために時間がかかってしまう。さらに、特許文献2に開示された技術も逆極性でPINダイオードを接続することにより大高周波電流を阻止している点は異なるが、特許文献1と同様にPINダイオードの両端の電位が同じであるため、高周波信号の伝送系統を高速で切り替える高周波切替回路には適用することができない。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、簡単な回路構成によってPINダイオードの電荷を急速に除去することにより、高周波信号の伝送系統を高速で切り替えることができる高周波切替回路を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、この発明の第1の構成は、高周波信号を伝送するための複数系統の伝送経路を有し、前記複数系統の伝送経路を構成する各伝送経路に直列に接続されたダイオードを交互に導通/遮断させることにより、前記高周波信号の系統切替を行う高周波切替回路に係り、伝送経路毎に、第1の半導体スイッチと第2の半導体スイッチと前記ダイオードとが互いに対応付けられて設けられ、かつ、前記各第1の半導体スイッチを介して、対応する前記ダイオードに、抵抗素子を介さずに、直接逆バイアス電圧を印加するマイナス電源と、前記各第2の半導体スイッチを介して、対応する前記ダイオードに、抵抗素子を介さずに、順方向電流を供給するプラス電源と、前記各ダイオードのカソ−ド側の出力端子又は入力端子と接地との間に介挿され、前記各ダイオードに流れる順方向電流の大きさを決定するための抵抗素子とを備え、前記各ダイオードに対して、前記マイナス電源からの逆バイアス電圧の印加と前記プラス電源からの順方向電流の供給とを交互に行うことにより、前記高周波信号の系統切替を行うことを特徴としている。
この発明の構成によれば、高周波信号の伝送経路に直列に接続されたダイオード(PINダイオード)に対して抵抗を経由せずにダイレクトに逆バイアス電圧をかけている。したがって、ダイオード(PINダイオード)のON時に蓄積された電荷は、該ダイオードのOFF時において急速に除去される。これによって、ダイオードを伝送する高周波信号の伝送経路を高速で切り替えることができる。
この発明の第1の実施形態である高周波切替回路の回路図である。 この発明の第2の実施形態である高周波切替回路の回路図である。 この発明の第3の実施形態である高周波切替回路の回路図である。 関連する高周波切替回路の回路図である。
関連する技術にあっては、比較的高い値の抵抗を用いてPINダイオードに逆バイアス電圧を印加している。これにより、PINダイオードの両端を短絡する場合よりも高速にPINダイオードの電荷を除去して、高周波信号の伝送系統を比較的高速で切り替えることができる。しかし、抵抗による電流制限を受けるため、電荷の除去にも制限を受け、結果として高周波信号の高速切替にも制限を受ける。さらには、PINダイオードのON時に無駄な電流がトランジスタに流れるために、必然的に抵抗の値を大きくしなければならないので、高周波信号の伝送系統の高速切替にも限界が生じる。そこで、この発明の実施形態では、抵抗を介することなく、PINダイオードに直接逆バイアス電圧をかけることにより、PINダイオードに蓄積された電荷をより急速に除去することによって、高周波信号の伝送系統の切替時間の更なる高速化を実現している。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳細に説明する。
第1の実施形態
図1は、この発明の第1の実施形態である高周波切替回路の回路図である。この高周波切替回路では、PINダイオードに逆バイアス電圧をダイレクトにかけることにより高周波信号の伝送系統を高速で切り替えることを特徴としている。
まず、図1に示す第1の実施形態に係る高周波切替回路の構成について説明する。図1において、第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ2は、ONしたときに、第1のマイナス電源4による逆バイアス電圧をPINダイオード6へ印加する。また、PNP型のトランジスタ3は、ONしたときに、第1のプラス電源5による順方向電流をPINダイオード6へ供給する。
また、PINダイオード6は、第1の入力端子7aから送信された高周波信号のON/OFF切り替えを行う。抵抗9は、PINダイオード6及びPINダイオード15に流れる順方向電流の大きさを決定する。出力端子8aは、第1の入力端子7a又は第2の入力端子16aから送信された高周波信号を外部へ出力する。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ11は、ONしたときに、第2のマイナス電源13による逆バイアス電圧をPINダイオード15へ印加する。また、PNP型のトランジスタ12は、ONしたときに、第2のプラス電源14による順方向電流をPINダイオード15へ供給する。PINダイオード15は、第2の入力端子16aから送信された高周波信号のON/OFF切替えを行う。
なお、第1の切替回路1及び第2の切替回路2は、例えば、トランジスタを用いたディスクリートによるフリップフロップ回路、又は、D−フリップフロップやJK−フリップフロップなどによって容易に実現することはできる。したがって、これらの切替回路は、当業者にとっては良く知られており、また、この発明とは直接的には関係ないので、その詳細な説明は省略する。
次に、図1に示す第1の実施形態に係る高周波切替回路の動作について説明する。図1において、第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。第1の切替回路1からNPN型のトランジスタ2のベースへ電流が供給されると、第1のマイナス電源4からPINダイオード6に逆バイアス電圧がかかるので該PINダイオード6はOFFとなり、第1の入力端子7aからの高周波信号は出力端子8aへ出力されない。
また、第1の切替回路1からPNP型のトランジスタ3のベースに電流が供給されると、第1のプラス電源5からPINダイオード6へ順方向電流が供給されるため該PINダイオード6はONとなり、第1の入力端子7aからの高周波信号は出力端子8aへ出力される。なお、このときのPINダイオード6の順方向電流は抵抗9の値で決定される。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。第2の切替回路10からNPN型のトランジスタ11のベースに電流が供給されると、第2のマイナス電源13からPINダイオード15へ逆バイアスがかかるので該PINダイオード15はOFFとなり、第2の入力端子16aからの高周波信号は出力端子8aへ出力されない。
また、第2の切替回路10からPNP型のトランジスタ12のベースに電流が供給されると、第2のプラス電源14からPINダイオード15へ順方向電流が供給されるため該PINダイオード6はONとなり、第2の入力端子16aからの高周波信号は出力端子8aへ出力される。なお、このときのPINダイオード15の順方向電流は抵抗9の値で決定される。
このようにして、第1の切替回路1及び第2の切替回路10によって、NPN型のトランジスタ2とPNP型のトランジスタ3、及びNPN型のトランジスタ11とPNP型のトランジスタ12を交互にON/OFFすることにより、PINダイオード6とPINダイオード15とを交互にON/OFFさせることができる。これによって、第1の入力端子7aと出力端子8aとの間の高周波信号の伝送系統と、第2の入力端子16aと出力端子8aとの間の高周波信号の伝送系統とを交互に切り替えることができる。
また、この実施形態では、PINダイオード6(又は、PINダイオード15)に対して抵抗を経由せずに直接逆バイアス電圧をかけている。したがって、PINダイオード6(又は、PINダイオード15)のON時に蓄積された電荷は、PINダイオード6(又は、PINダイオード15)のOFF時において急速に除去される。これによって、PINダイオード6を伝送する高周波信号と、PINダイオード15を伝送する高周波信号との伝送系統を高速で切り替えることができる。
第2の実施形態
図2は、この発明の第2の実施形態である高周波切替回路の回路図である。第2の実施形態では、図1に示す第1の実施形態の高周波切替回路をベースにして構成したフィルタバンク回路が示されている。したがって、図1に示す第1の入力端子7aが図2では第1のフィルタ7bに置き換えられ、図1に示す第2の入力端子16aが図2では第2のフィルタ16bに置き換えられ、さらに、図1に示す出力端子8aは図2ではアンテナ8bに置き換えられている。それ以外の構成については両者に変更はない。
なお、フィルタバンク回路とはバンドパスフィルタをアレイ状にしたものである。したがって、図2に示す高周波切替回路は、高周波の入力信号をフィルタによって複数のコンポーネントに分割して出力するフィルタバンク回路として示されている。
まず、図2に示す第2の実施形態に係る高周波切替回路の構成について説明する。図2において、第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ2は、ONしたときに、第1のマイナス電源4による逆バイアス電圧をPINダイオード6へ印加する。また、PNP型のトランジスタ3は、ONしたときに、第1のプラス電源5による順方向電流をPINダイオード6へ供給する。第1のフィルタ7bはバンドパスフィルタで構成され、入力された高周波信号から所望の周波数の高周波信号を選別して出力する。
また、PINダイオード6は、第1のフィルタ7bから選別されて出力された高周波信号のON/OFF切り替えを行う。抵抗9は、PINダイオード6及びPINダイオード15に流れる順方向電流の大きさを決定する。アンテナ8bは、第1のフィルタ7b又は第2のフィルタ16bで選別されて出力された高周波信号を空中へ送信する。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ11は、ONしたときに、第2のマイナス電源13による逆バイアス電圧をPINダイオード15へ印加する。また、PNP型のトランジスタ12は、ONしたときに、第2のプラス電源14による順方向電流をPINダイオード15へ供給する。第2のフィルタ16bはバンドパスフィルタで構成され、入力された高周波信号から所望の周波数の高周波信号を選別して出力する。PINダイオード15は、第2のフィルタ16bで選別されて出力された高周波信号のON/OFF切り替えを行う。
次に、図2に示す高周波切替回路の動作について説明する。第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。第1の切替回路1からNPN型のトランジスタ2のベースへ電流が供給されると、第1のマイナス電源4からPINダイオード6へ逆バイアス電圧が印加されて該PINダイオード6はOFFされるので、第1のフィルタ7bを通過した高周波信号はアンテナ8bへ出力されない。
また、第1の切替回路1からPNP型のトランジスタ3のベースへ電流が供給されると、第1のプラス電源5からPINダイオード6へ順方向電流が供給されるため、第1のフィルタ7bで選別された高周波信号はアンテナ8bを経由して空中へ出力される。なお、このときのPINダイオード6の順方向電流の大きさは抵抗9の値で決定される。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。第2の切替回路10からNPN型のトランジスタ11のベースへ電流が供給されると、第2のマイナス電源13からPINダイオード15へ逆バイアス電圧が印加されて該PINダイオード15がOFFされるので、第2のフィルタ16で選別された高周波信号はアンテナ8bへ出力されない。
また、第2の切替回路10からPNP型のトランジスタ12のベースへ電流が供給されると、第2のプラス電源14からPINダイオード15へ順方向電流が供給されるため、第2のフィルタ16bで選別された高周波信号はアンテナ8bを経由して空中へ出力される。
このようにして、第1の切替回路1及び第2の切替回路10によって、NPN型のトランジスタ2とPNP型のトランジスタ3、及びNPN型のトランジスタ11とPNP型のトランジスタ12を交互にON/OFFさせることにより、PINダイオード6とPINダイオード15とを交互にON/OFFさせることができる。これによって、第1のフィルタ7bで選別された高周波信号と第2のフィルタ16bで選別された高周波信号が交互に切り替えられてアンテナ8bを経由して空中へ出力される。
また、このとき、PINダイオード6又はPINダイオード15は、第1のマイナス電源4又は第2のマイナス電源13から、抵抗を経由せずに、直接逆バイアス電圧が印加されるので、PINダイオード6又はPINダイオード15の電荷を急速に除去することができる。したがって、第1のフィルタ7b又は第2のフィルタ16bで選別された高周波信号の伝送系統を高速で切り替えてアンテナ8bへ出力することができる。
第3の実施形態
図3は、この発明の第3の実施形態である高周波切替回路の回路図である。図3に示す第3の実施形態の高周波切替回路の基本的な構成は図2とほぼ同じであるが、図2ではフィルタバンク回路の切り替えを出力側で行っていたのに対し、図3ではフィルタバンク回路の切り替えを入力側で行っている点が異なっている。それに伴い、図3の高周波切替回路は図2とは回路構成が若干異なるので、図2と重複する部分も含めて図3の構成内容について説明する。
図3において、第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ2は、ON時において、第1のマイナス電源4による逆バイアス電圧をPINダイオード6へ印加する。PNP型のトランジスタ3は、ON時において、第1のプラス電源5による順方向電流をPINダイオード6へ供給する。PINダイオード6は、第1のフィルタ7cで選別された高周波信号を入力端子7へ供給する。第1のフィルタ7cは、外部から入力された高周波信号から所望の周波数の高周波信号を選別する。抵抗17は、PINダイオード6、及びPINダイオード15の順方向電流の大きさを決定する。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ11は、ON時において、第2のマイナス電源13による逆バイアス電圧をPINダイオード15に印加する。PNP型のトランジスタ12は、ON時において、第2のプラス電源14による順方向電流をPINダイオード15へ供給する。PINダイオード15は、第2のフィルタ10cで選別された高周波信号を入力端子7へ供給する。第2のフィルタ10cは、外部から入力された高周波信号から所望の周波数の高周波信号を選別する。
次に、図3のフィルタバンク回路の動作を説明する。第1の切替回路1は、NPN型のトランジスタ2のベース、又はPNP型のトランジスタ3のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ2のベースへ電流が供給されると、第1のマイナス電源4からPINダイオード6に逆バイアス電圧が印加されるので、第1のフィルタ7cからの高周波信号は入力端子7へ供給されない。
また、PNP型のトランジスタ3のベースへ電流が供給されると、第1のプラス電源5からPINダイオード6へ順方向電流が供給されるため、PINダイオード6がONとなって第1のフィルタ7cからの高周波信号は入力端子7へ供給される。このときのPINダイオード6の順方向電流の大きさは抵抗17の値で決定される。
同様にして、第2の切替回路10は、NPN型のトランジスタ11のベース、又はPNP型のトランジスタ12のベースの何れかへ電流を供給する。NPN型のトランジスタ11のベースへ電流が供給されると、第2のマイナス電源13からPINダイオード15へ逆バイアス電圧が印加されるので、第2のフィルタ16cからの高周波信号は入力端子7へ供給されない。
また、PNP型のトランジスタ12のベースへ電流が供給されると、第2のプラス電源14からPINダイオード15へ順方向電流が供給されるため、PINダイオード15がONとなって第2のフィルタ16cからの高周波信号は入力端子7へ供給される。このときのPINダイオード15の順方向電流の大きさは抵抗17の値で決定される。
このようにして、第3の実施形態の高周波切替回路では、入力端子7の入力側において高周波信号の伝送系統の切り替えを行っているので、入力側におけるアイソレーションを高めることができる。なお、このような高周波切替回路の構成において、図2と図3のフィルタバンク回路は、同じ回路上に構成しても良い。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的に構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。例えば、前記各実施形態では電源電圧を切り替えるための好適な手段としてトランジスタを用いたが、これに限ることはなく、必要に応じてFET(電界効果トランジスタ)を用いても良い。
また、前記各実施形態では高周波信号の伝送経路を2系統で切り替える場合について説明したが、高周波信号の伝送経路を3系統以上の複数系統で切り替えるようにしても良い。例えば、高周波信号を3系統の伝送経路で切り替えるときは、図1の高周波切替回路において、さらに、第3の切替回路と、第3のマイナス電源と、第3のプラス電源と、第3のマイナス電源と第3のプラス電源とを切り替えるためのNPN型及びPNP型の一対のトランジスタと、第3のマイナス電源と第3のプラス電源とによって逆バイアス電圧の印加と順方向電流の供給とが行われるPINダイオードとを設ければ良い。
この発明の高周波切替回路は、簡単な回路構成によって高周波信号の伝送経路を高速で切り替えることができるので、通信システムの信号切替手段などに有効に利用することができる。
1,21 第1の切替回路
2,11 NPN型のトランジスタ(第1の半導体スイッチ)
3,12 PNP型のトランジスタ(第2の半導体スイッチ)
4 第1のマイナス電源(マイナス電源)
5 第1のプラス電源(プラス電源)
6,15 PINダイオード(ダイオード)
7 入力端子
7a,25 第1の入力端子
7b,7c 第1のフィルタ(フィルタ)
8a,29 出力端子
10,30 第2の切替回路
13 第2のマイナス電源(マイナス電源)
14 第2のプラス電源(プラス電源)
16a,34 第2の入力端子
16b,16c 第2のフィルタ(フィルタ)
22,31 NPN型のトランジスタ
24 第1のプラス電源
26,35 PINダイオード
27 第3のプラス電源
33 第2のプラス電源

Claims (6)

  1. 高周波信号を伝送するための複数系統の伝送経路を有し、前記複数系統の伝送経路を構成する各伝送経路に直列に接続されたダイオードを交互に導通/遮断させることにより、前記高周波信号の系統切替を行う高周波切替回路であって、
    伝送経路毎に、第1の半導体スイッチと第2の半導体スイッチと前記ダイオードとが互いに対応付けられて設けられ、かつ、
    前記各第1の半導体スイッチを介して、対応する前記ダイオードに、抵抗素子を介さずに、直接逆バイアス電圧を印加するマイナス電源と、
    前記各第2の半導体スイッチを介して、対応する前記ダイオードに、抵抗素子を介さずに、順方向電流を供給するプラス電源と、
    前記各ダイオードのカソ−ド側の出力端子又は入力端子と接地との間に介挿され、前記各ダイオードに流れる順方向電流の大きさを決定するための抵抗素子とを備え、
    前記各ダイオードに対して、前記マイナス電源からの逆バイアス電圧の印加と前記プラス電源からの順方向電流の供給とを交互に行うことにより、前記高周波信号の系統切替を行うことを特徴とする高周波切替回路。
  2. 前記ダイオードは、P層とN層の中間に不純物濃度が低い中間層を形成したPINダイオードからなることを特徴とする請求項記載の高周波切替回路。
  3. 前記第1の半導体スイッチは、NPN型のトランジスタからなると共に、第2の半導体スイッチはPNP型のトランジスタからなることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波切替回路。
  4. 前記伝送経路は、入力された高周波信号から所望の周波数の高周波信号を選別するフィルタを備え、
    前記フィルタによって選別された高周波信号は、前記PINダイオードに対して、前記マイナス電源からの逆バイアス電圧の印加と前記プラス電源からの順方向電流の供給とが交互に行われることにより、伝送経路の系統切替が行われることを特徴とする請求項記載の高周波切替回路。
  5. 前記フィルタは、前記伝送経路の出力側又は入力側において、所望の周波数の高周波信号の選別を行うことを特徴とする請求項記載の高周波切替回路。
  6. 前記複数系統の伝送経路は、2系統の伝送経路からなることを特徴とする請求項記載の高周波切替回路。
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