JP5675333B2 - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投写型映像表示装置に用いられる光源装置に関する。
反射型あるいは透過型の液晶パネルや微小ミラーを複数個配列した構造の映像表示素子の表示画面を投写面であるスクリーンやボード等に拡大表示する投写型映像表示装置においては、投写面で十分な大きさと明るさを有する拡大像が得られるように照明光学系の工夫がなされてきた。特に、赤、緑、青の発光ダイオードや有機EL等の固体発光素子を用いた投写型映像表示装置の開発が行われている。
例えば、固体光源から出射する励起光を可視光としても高効率で発光する光源装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2009−277516号公報
特許文献1を適用すると、以下のような課題が考えられる。図7は、課題として想定される光源装置の要部構成図である。図7において、励起光源1から射出した励起光2は、コリメートレンズ300で略平行光となり、ダイクロイックミラー4に入射する。ダイクロイックミラー4は励起光2の波長域を反射し、蛍光光8の波長域を透過する特性である。そこで、励起光2は、ダイクロイックミラー4で反射し、集光レンズ5を通過後、蛍光体7が塗布された回転制御可能な円盤100に入射する。集光レンズ5は入射した平行光が円盤100上の1箇所に集光するように曲率が設定されている。励起光2により励起された円盤100上の蛍光体7は、蛍光光8を射出する。蛍光光8は集光レンズ5を通過後、略平行光となり、ダイクロイックミラー4を透過して、後段の照明光学系に入射する。蛍光体7から発光した蛍光光は、全方位に発光するため、集光レンズ5で捕獲できない蛍光光800が存在する。又、蛍光光に変換されなかった未変換励起光200も存在するため、光利用効率の低下を招く。
そこで、本発明の目的は、励起光により蛍光体を発光させる光源装置において、明るさ効率を改善した光源装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の望ましい態様の一つは次の通りである。
当該光源装置は、励起光を発光する光源と、励起光が入射される金属部材と、を備え、金属部材は、励起光が入射される部位に切り欠き部を有し、当該切り欠き部の中に前記励起光から蛍光光を生成するための蛍光体が塗布されており、切り欠き部における励起光が入射する一面の開口部には、励起光を蛍光体へ導く光学素子が配置されている。
本発明によれば、励起光により蛍光体を発光させる光源装置において、明るさ効率を改善した光源装置を提供することができる。
実施例1における光源装置の要部構成図。 実施例1における投写型映像表示装置の光学系を示す図。 実施例2における光源装置の要部構成図。 実施例2における投写型映像表示装置の光学系を示す図。 実施例3における光源装置の要部構成図。 実施例3における投写型映像表示装置の光学系を示す図。 課題として想定される光源装置の要部構成図。
以下、実施例について、図を参照して説明する。尚、各図において、同一な部分には同一符号を付して、一度説明したものについては、その説明を省略する。
図1は、第1の実施例における光源装置の要部構成図である。
図1(A)は、光学系の全体像を示している。励起光源1から射出した励起光2は、集光レンズ3により、第1の光学素子(実施例1では透過部材90)の入射開口部に集光して入射する。透過部材90に入射した励起光2は、透過部材90で全反射を繰り返した後、金属部材6に入射する。金属部材6は、励起光が入射される部位に切り欠き部を有し、当該切り欠き部の中に励起光から蛍光光を生成するための蛍光体7が塗布されている。そして、当該切り欠き部における励起光2が入射する一面の開口部には、励起光2を蛍光体7へ導く透過部材90が配置されている。更に、当該切り欠き部における蛍光光8が出射する一面の開口部には、蛍光光8の入射側より出射側が大きくなるようなテーパ形状を有する第2の光学素子(実施例1では透過部材9)が配置されている。
励起光2は透過部材90内で全反射を繰り返すことで、透過部材出射面では、均一な分布となる。そこで、蛍光体7に、均一な分布の励起光2を照射することができ、励起光が一点に照射されるのを緩和することができる。蛍光体7から発せられた蛍光光8は、透過部材9の内部で全反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、透過部材9の出射開口部において、一定角度の発散まで絞られ、集光レンズ5で全ての蛍光光8を捕獲することができる。蛍光体7から発せられた蛍光光8は、集光レンズ5を通過後、略平行光となり、後段の照明光学系に入射する。
図7においては、蛍光体を分散して固めるバインダとして、有機のシリコン樹脂等が用いられていたため、温度によるバーニングを防ぐために回転する必要があったが、無機のバインダを使用することで、蛍光体の回転は不要となる。
図1(B)は、金属部材6及び透過部材9、90を拡大した図であり、蛍光光8の発散光線、励起光2の光線を示している。
透過部材90の入射開口部には、励起光2の波長域を透過し、蛍光光8の波長域を反射する特性を有するダイクロイックコート900が蒸着されており、透過部材9の入射開口部には、励起光2の波長域を反射し、蛍光光8の波長域を透過する特性を有するダイクロイックコート901が蒸着されている。そこで、励起光2の内、透過部材9へ入射する励起光は、ダイクロイックコート901により、切り欠き部の方へ戻る。又、蛍光光8の内、透過部材90へ入射する蛍光光は、ダイクロイックコート900により、切り欠き部の方へ戻る。
ここでは、ダイクロイックコートが透過部材9、90各々の入射開口部に蒸着されているとしたが、出射開口部に蒸着してもよい。又、透過部材とは別体のダイクロイックコートが蒸着された透過部材を設けて、透過部材9、90の入射側か出射側に配置してもよい。
蛍光体7から発せられた蛍光光8は、透過部材9の内部で全反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、透過部材9の出射開口部において、一定角度の発散まで絞られる。又、蛍光体7に入射した励起光2の内、蛍光光に変換されなかった未変換励起光200は、蛍光体7で反射し、再度、別の箇所に塗布された蛍光体7に入射し、蛍光光8に変換される。
図1(C)は、金属部材6と透過部材90の斜視図である。金属部材6には、透過部材90を配置するための溝が設けられている。
図1(D)は、金属部材6の正面図である。ここでは、切り欠き部の溝の先端の4面に蛍光体が塗布されている。
尚、溝の先端の4面のうち、少なくとも2面に蛍光体7が塗布されていることが望ましい。蛍光体7の2面に入射すれば、ほとんどの励起光は蛍光光に変換されるからである。しかし、蛍光体を塗布する面を3面、4面と多くすれば、より確実に励起光を蛍光光へ変換することができる。
図2は、図1の光源装置を含む、投写型映像表示装置の光学系を示す図である。各色光の光路に配置されている要素を区別する際には符号の後に色光を表すR,G,Bを添えて示し、区別する必要がない場合には、色光の添え字を省略する。
まず、赤色光及び緑色光が液晶型映像表示素子19R、19Gに均一な照度で照射される原理を説明する。
励起光源1としては、青色レーザを使用する。レーザは発光源の発光領域が小さいため、光の集光やコリメートが容易なためである。励起光源1から射出した青色励起光2は、先述のように、集光レンズ3で集光されて、透過部材90を通過後、金属部材6の切り欠き部に塗布された図示しない黄色蛍光体に入射し、黄色蛍光光に変換される。透過部材9の入射開口部には、青色光を反射し、黄色光(緑色光及び赤色光)を透過する特性を持つダイクロイックコートが蒸着されている。従って、黄色蛍光体で励起された黄色蛍光光は、透過部材9の内部で全反射を繰り返し、発散角を低減された後、集光レンズ5を通過して略平行となり、偏光変換インテグレータに入射する。
偏光変換インテグレータは、第1のレンズ群10と第2のレンズ群11からなる均一照明行うオプチカルインテグレータと、光の偏光方向を所定偏光方向に揃えて直線偏光光に変換する偏光ビームスプリッタアレイの偏光変換素子12とを含む。
第2のレンズ群11からの光は偏光変換素子12により、所定の偏光方向、例えば直線偏光光のY偏光光に略揃えられる。そして、第1のレンズ群10の各レンズセルの投影像は、それぞれ集光レンズ13、コリメートレンズ17R、17Gにより各液晶型映像表示素子19R、19G上に重ね合わせられる。その際、集光レンズ13を通過した黄色蛍光光は、ダイクロイックミラー14により、赤色光と緑色光に分離される。
ダイクロイックミラー14は緑色光を透過、赤色光を反射する特性を有しているので、ダイクロイックミラー14に入射した黄色光の内、緑色光はダイクロイックミラー14を通過し、反射ミラー15で反射し、コリメートレンズ17Gで略平行となり、入射側偏光板18GでX偏光光を取り除いた後、液晶型映像表示素子19Gに入射する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー14で反射し、反射ミラー16で反射し、コリメートレンズ17Rで略平行となり、入射側偏光板18RでX偏光光を取り除いた後、液晶型映像表示素子19Rに入射する。
次に、青色光が液晶型映像表示素子19Bに均一な照度で照射される原理を説明する。
光源23は青色光源であり、例えば、LED光源である。光源23から発光した青色光は、コリメートレンズ24、コリメートレンズ25を通過後、略平行となり、青色光用の偏光変換インテグレータに入射する。
青色光用の偏光変換インテグレータは、第3のレンズ群26と第4のレンズ群27からなる均一照明行うオプチカルインテグレータと、光の偏光方向を所定偏光方向に揃えて直線偏光光に変換する偏光ビームスプリッタアレイの偏光変換素子28とを含む。第4のレンズ群27からの光は偏光変換素子28により、所定の偏光方向、例えば直線偏光光のY偏光光に略揃えられる。そして、第3のレンズ群26の各レンズセルの投影像は、それぞれ集光レンズ29、反射ミラー30、コリメートレンズ17Bにより各液晶型映像表示素子19B上に重ね合わせられる。その際、入射側偏光板18BでX偏光光が取り除かれる。
続いて、光強度変調部を構成する各液晶型映像表示素子19(19R、19G、19B)は、Y方向を透過軸とする入射側偏光板18(18R、18G、18B)により偏光度が高められ、図示しないカラー映像信号に応じて光強度変調し、各色光のX偏光の光学像を形成する。
このように形成された各色光のX偏光の光学像は、出射側偏光板20(20R、20G、20B)に入射する。出射側偏光板20R、20G、20Bは、X方向を透過軸とする偏光板である。これにより、不要な偏光光成分(ここでは、Y偏光光)が除去され、コントラストが高められる。
このように形成された各色光のY偏光の光学像は、光合成手段である光合成プリズム21に入射する。この時、緑色光の光学像は、X偏光(光合成プリズム21のダイクロイック膜面に対してP偏光)のままで入射する。一方、青色光路及び赤色光路では、出射側偏光板20B、20Rと光合成プリズム21との間に図示しない1/2λ波長板を設けていることから、X偏光の青色光及び赤色光の光学像は、Y偏光(光合成プリズム21の色合成を行うダイクロイック膜面に対してS偏光)の光学像に変換された後、光合成プリズム21に入射する。これは、ダイクロイック膜の分光特性を考慮したもので、緑色光をP偏光光、赤色光と青色光をS偏光光とする所謂SPS合成とすることで、効率良く光合成するためである。
続いて、光合成プリズム21は、青色光を反射するダイクロイック膜(誘電体多層膜)と、赤色光を反射するダイクロイック膜(誘電体多層膜)とが、4つの直角プリズムの界面に略X字状(クロス状)に形成されたものである。光合成プリズム21の3つの入射面の内、対向する入射面に入射した青色光と赤色光(ダイクロイック膜面に対してS偏光光)は、クロスした青色光用のダイクロイック膜及び赤色光用のダイクロイック膜でそれぞれ反射される。又、中央の入射面に入射した緑色光(ダイクロイック膜面に対してP偏光光)は直進する。これらの各色光の光学像は光合成され、カラー映像光(合成光)が出射面から出射する。
そして、光合成プリズム21から出射した合成光は、例えば、ズームレンズであるような投写レンズ22によって、透過型又は投写型の図示しないスクリーン上に投影され、もって、拡大投写した映像を表示することとなる。
ここでは、映像表示素子を液晶型映像表示素子として説明したが、DMD(Digital Mirror Device)素子を用いた投写型映像表示装置にも適用できることは言うまでもない。
図3は、第2の実施例における光源装置の光学系の要部構成図である。
図3(A)は、光学系の全体像を示している。第1の実施例との違いは、主に、第1の光学素子及び第2の光学素子が、それぞれ、多重反射素子92、及び93に置き換わっていることである。
励起光源1から射出した励起光2は、集光レンズ3により、多重反射素子92の入射開口部に集光して入射する。多重反射素子92に入射した励起光2は、多重反射素子92の内部で反射を繰り返した後、金属部材6に入射する。金属部材6は、励起光が入射される部位に切り欠き部を有し、当該切り欠き部の中に励起光から蛍光光を生成するための蛍光体7が塗布されている。そして、切り欠き部における励起光2が入射する一面の開口部には、励起光2を蛍光体7へ導く多重反射素子が配置されている。更に、当該切り欠き部における蛍光光8が出射する一面の開口部には、蛍光光8の入射側より出射側が大きくなるようなテーパ形状を有する多重反射素子93が配置されている。
励起光2は多重反射素子92内で反射を繰り返すことで、多重反射素子出射面では、均一な分布となる。そこで、蛍光体7に、均一な分布の励起光2を照射することができ、励起光が一点に照射されるのを緩和することができる。蛍光体7から発せられた蛍光光8は、多重反射素子93の内部で反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、多重反射素子93の出射開口部において、一定角度の発散まで絞られ、集光レンズ5で全ての蛍光光8を捕獲することができる。蛍光体7から発せられた蛍光光8は、集光レンズ5を通過後、略平行光となり、後段の照明光学系に入射する。
図3(B)は、金属部材6及び多重反射素子92、93を拡大した図であり、蛍光光8の発散光線、励起光2の光線を示している。
多重反射素子92の出射開口部には、励起光2の波長域を透過し、蛍光光8の波長域を反射する特性を有するダイクロイックコートが蒸着されたダイクロイックフィルタ902が配置されており、透過部材93の出射開口部には、励起光2の波長域を反射し、蛍光光8の波長域を透過する特性を有するダイクロイックコートが蒸着されたダイクロイックフィルタ903が配置されている。多重反射素子は内面に反射膜が蒸着された中空の素子であり、開口面にコーティングできないため、別体のダイクロイックフィルタを用いる。
励起光2の内、透過部材93へ入射する励起光は、ダイクロイックフィルタ903により、金属切り欠き部の方へ戻る。又、蛍光光8の内、透過部材92へ入射する蛍光光は、ダイクロイックフィルタ902により、金属切り欠き部の方へ戻る。ここでは、ダイクロイックフィルタ902、903を多重反射素子の各々の出射開口部に配置したが、入射開口部に配置してもよい。又、実施例1では、ダイクロイックフィルタ902について説明しなかったが、実施例2と同様、実施例1にダイクロイックフィルタ902を適用することもできる。
蛍光体7から発せられた蛍光光8は、多重反射素子93の内部で反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、多重反射素子93の出射開口部において、一定角度の発散まで絞られる。
図1(C)同様、未変換励起光200は、蛍光体7で反射し、再度、別の箇所に塗布された蛍光体7に入射し、蛍光光8に変換される。
図3(C)は、金属部材6と多重反射素子92の斜視図である。金属部材6には、多重反射素子92を配置するための溝が設けられている。
図3(D)は、金属部材6の正面図である。ここでの説明は図1(D)と同様であるため、説明を省略する。
図4は、図3の光源装置を含む、投写型映像表示装置の光学系を示す図である。
励起光源1としては、青色レーザを使用する。レーザは発光源の発光領域が小さいため、光の集光やコリメートが容易なためである。励起光源1から射出した青色励起光2は、先述のように、集光レンズ3で集光されて、多重反射素子92を通過後、金属部材6の切り欠き部に塗布された図示しない緑色蛍光体に入射し、緑色蛍光光に変換される。緑色蛍光体で励起された緑色蛍光光は、先述のように多重反射素子93で反射を繰り返し、発散角を低減された後、集光レンズ5を通過して略平行となり、集光レンズ32を通過し、ダイクロイックミラー33に入射する。ダイクロイックミラー33は緑色光を透過し、赤色光、青色光を反射する特性である。従って、緑色光はダイクロイックミラー33を通過し、多重反射素子40に入射する。集光レンズ32は、入射した略平行光が、多重反射素子40の入射開口部に集光するような曲率に設定されている。
光源34は赤色光源であり、例えば、LED光源である。光源34を射出した赤色光は、コリメートレンズ35で平行となり、ダイクロイックミラー38に入射する。ダイクロイックミラー38は赤色光を透過し、青色光を反射する特性である。従って、赤色光はダイクロイックミラー38を通過して、集光レンズ39を通過し、ダイクロイックミラー33に入射する。
一方、光源36は青色光源であり、例えば、LED光源である。光源36を射出した青色光は、コリメートレンズ37で平行となり、ダイクロイックミラー38に入射する。ダイクロイックミラー38は赤色光を透過し、青色光を反射する特性である。従って、青色光はダイクロイックミラー38で反射して、集光レンズ39を通過し、ダイクロイックミラー33に入射する。ダイクロイックミラー33は緑色光を透過し、赤色光、青色光を反射する特性である。従って、ダイクロイックミラー33に入射した赤色光と青色光は、ダイクロイックミラー33で反射し、多重反射素子40に入射する。
集光レンズ39は、入射した略平行光が、多重反射素子40の入射開口部に集光するような曲率に設定されている。多重反射素子40に入射した、赤色光、緑色光、青色光は、多重反射素子40で複数回反射し、多重反射素子40の出射開口面では、均一照度分布を有する光となる。多重反射素子40の出射開口面の形状は、DMD素子43と略相似な形状である。集光レンズ41は、多重反射素子40の出射開口面に形成された像を、DMD素子43上に拡大して結像する曲率に設定されている。従って、多重反射素子40の出射開口面から射出した赤色光、緑色光、青色光は、集光レンズ41を通過し、反射ミラー42で反射後、DMD素子43上に均一な照度分布で照射される。
励起光源1、光源34、光源36は応答速度の速い固体発光素子であり、時分割制御が可能である。従って、各色光は、DMD素子43により、各色光毎に時分割で変調される。DMD素子43で反射された各色光は、投写レンズ44に入射し、図示していないスクリーン上に拡大投影される。 ここでは、映像表示素子をDMD素子として説明したが、液晶型映像表示素子を用いた投写型映像表示装置にも適用できることは言うまでもない。
図5は、第3の実施例における光源装置の要部構成図である。
第1の実施例との違いは、主に、透過部材9にダイクロイックコートが蒸着されておらず、金属部材6の切り欠き部に、蛍光体7の塗布されていない面70が存在することである。
図5(A)は、光学系の全体像を示している。励起光源1から射出した励起光2は、集光レンズ3により、透過部材90の入射開口部に集光して入射する。透過部材90に入射した励起光2は、透過部材90で全反射を繰り返した後、金属部材6に入射する。金属部材6は、励起光が入射される部位に切り欠き部を有し、当該切り欠き部の中に励起光から蛍光光を生成するための蛍光体7が塗布されている。蛍光体7から発せられた蛍光光8は、集光レンズ5を通過後、略平行光となり、後段の照明光学系に入射する。又、金属部材6の切り欠き部には、蛍光体7が塗布されていない面が存在する。そこで、蛍光光に変換されなかった、未変換励起光200は、透過部材9に入射し、集光レンズ5を通過後、略平行光となり、蛍光光7と同様に後段の照明光学系に入射する。
図5(B)は、金属部材6及び透過部材9、90を拡大した図であり、蛍光光8の発散光線、励起光2の光線を示している。
透過部材90の入射開口部には、励起光2の波長域を透過し、蛍光光8の波長域を反射する特性を有するダイクロイックコート900が蒸着されている。そこで、励起光2は透過部材90を透過し、蛍光体7に入射し、蛍光体7から発せられた蛍光光8は、透過部材9の内部で全反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、透過部材9の開口部において、一定角度の発散まで絞られる。ここでは、ダイクロイックコートが透過部材90の入射開口部に蒸着しているとしたが、出射開口部に蒸着してもよい。又、透過部材とは別体の、ダイクロイックコートが蒸着された透過部材を設けて、透過部材90の入射側か出射側に配置してもよい。
金属部材6の切り欠き部には、蛍光体7が塗布されていない面70が存在する。そこで、蛍光体未塗布面70で反射し、透過部材9に入射した未変換励起光200、及び、透過部材9に直接入射した未変換励起光200は、透過部材9の内部で全反射を繰り返すことで、全方位に発散することなく、透過部材9の開口部において、一定角度の発散まで絞られる。透過部材9には、ダイクロイックコートが蒸着されていないので、未変換励起光200が金属部材6の方向に戻ることはない。
図5(C)は金属部材6と透過部材90の斜視図、図5(D)は金属部材6の正面図である。金属部材6には、透過部材90を配置するための溝が設けられている。先述したように、溝の先端の4面の内、少なくとも1面には蛍光体7が塗布されていない面70が存在する。
図6は、図5の光源装置を含む、投写型映像表示装置の光学系を示す図である。各色光の光路に配置されている要素を区別する際には符号の後に色光を表すR,G,Bを添えて示し、区別する必要がない場合には、色光の添え字を省略する。
赤色光及び緑色光が液晶型映像表示素子19R、19Gに均一な照度で照射される原理は実施例1と同一であるため、省略する。
まず、青色光が液晶型映像表示素子19Bに均一な照度で照射される原理を説明する。青色光源としては、励起光源1と同様に青色レーザを使用する。レーザは発光源の発光領域が小さいため、光の集光やコリメートが容易なためである。励起光源1から射出した青色励起光2は、先述のように透過部材90を通過後、金属部材6の切り欠き部に塗布された図示しない黄色蛍光体に入射し、一部は黄色蛍光光に変換され、一部は未変換青色励起光として、透過部材9に入射する。黄色蛍光体及び未変青色換励起光は、透過部材9の内部で全反射を繰り返し、発散角を低減された後、集光レンズ5を通過して略平行となり、偏光変換インテグレータに入射する。
偏光変換インテグレータは、第1のレンズ群10と第2のレンズ群11からなる均一照明行うオプチカルインテグレータと、光の偏光方向を所定偏光方向に揃えて直線偏光光に変換する偏光ビームスプリッタアレイの偏光変換素子12とを含む。第2のレンズ群11からの光は偏光変換素子12により、所定の偏光方向、例えば直線偏光光のY偏光光に略揃えられる。偏光変換インテグレータに入射した黄色蛍光体及び未変青色換励起光の内、未変青色換励起光による第1のレンズ群10の各レンズセルの投影像は、それぞれ集光レンズ13、ダイクロイックミラー14、ダイクロイックミラー15を通過後、集光レンズ50の近傍に重ね合わせられる。集光レンズ50の近傍に重ねあわされた均一な照度分布を持った光束は、反射ミラー51、集光レンズ52、反射ミラー30、集光レンズ17Bを通過後、再度、液晶型映像表示素子19B上に均一な照度分布を持った光束として、投影される。その際、入射側偏光板18BでX偏光光が取り除かれる。
液晶型映像表示素子19R、19G、19B以降の原理は、実施例1と同一であるため、省略する。
ここでは、ダイクロイックミラー14の特性を、赤色光反射、緑色光、青色光透過、ダイクロイックミラー15の特性を、緑色光反射、青色光透過としたが、ダイクロイックミラー14の特性を、青色光反射、緑色光、赤色光透過、ダイクロイックミラー15の特性を、緑色光反射、赤色光透過としてもよい。
上記実施例では、励起光源1を1つとしたが、複数個配置してもよい。
又、実施例1及び3では、(1)励起光2を蛍光体7へ導く素子、及び、(2)蛍光光8が出射する一面の開口部に備えるテーパ形状を有する素子、として共に透過部材を用い、実施例2では、共に多重反射素子を用いたが、組み合わせとしては、以下が考えられる。即ち、(1)透過部材(2)透過部材(実施例1及び3)、(1)透過部材(2)多重反射素子、(1)多重反射素子(2)透過部材、(1)多重反射素子(2)多重反射素子(実施例2)、の4通りとなる。
更に、蛍光体の中には、耐水性の弱いものもあるため、疎水性コートを蛍光体上面に蒸着してもよい。更に、蛍光体での励起光反射を低減するため、蛍光体にP偏光の励起光を入射させると効率改善が期待できる。
1…励起光源、2…励起光、3…集光レンズ、5…集光レンズ、6…金属部材、7…蛍光体、8…蛍光光、9、90…透過部材、70…蛍光体未塗布面、92、93…多重反射素子、200…未変換励起光、900、901…ダイクロイックコート、902、903…ダイクロイックフィルタ。

Claims (2)

  1. 光源装置と、
    映像表示素子と、
    前記光源装置からの光を前記映像表示素子に照射する複数の光学素子を有する照明光学系と、
    前記映像表示素子で形成された光学像を拡大して投影する投写レンズと、を備えた投写型映像表示装置において、前記光源装置は、
    励起光を発光する光源と、
    前記励起光が入射される金属部材と、
    前記励起光を前記金属部材に導く第1の光学素子とを備え、
    前記励起光は前記第1の光学素子の入射面に対して斜め方向から入射し、前記第1の光学素子において多重反射することで前記金属部材に伝播されるとともに、
    前記金属部材の前記励起光が入射する部位には切り欠き部を設け、前記切り欠き部には前記励起光から蛍光光を生成するための蛍光体が塗布されており、
    前記切り欠き部における前記蛍光光が出射する一面の開口部には、前記蛍光光の入射側より出射側が大きくなるようなテーパ形状を有する第2の光学素子を備える、投写型映像表示装置。
  2. 前記光源装置は、固体発光素子を励起光として、蛍光体を励起したものである、請求項記載の投写型映像表示装置。
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