JP5674969B1 - 衛生紙の収納容器 - Google Patents
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Abstract
Description
その構成は、交互に折り畳まれた状態で重なる複数のティッシュを、折り畳まれた折り目が縦方向となり、かつ、縦方向に沿って2つに曲げるようにして収容するケースと、ケースの上側であって、ティッシュを引き抜く(折り目に対して水平、かつ、真上に)際に、次に引き抜かれるティッシュの一部が露出するようにした取出口を有する蓋部とを備え、ケースの内側には、曲げる方向に向って弾性力を発揮するようにして、ティッシュを挟み込む挟持体を設けたものである(特許文献1参照)。
ところが、当該挟み込み機構はティッシュ束を詰め替える際に煩雑となる。すなわち、詰め替えの際に最初の1枚の端部を当該挟み込み機構の中にくぐらせる必要があり、特に高齢者等にとっては煩雑な作業となりうる。
また、上記の従来のティッシュ容器では、卓上のスペースを有効活用等するために卓下のデッドスペースや奥行きのある棚のデッドスペース、さらに机下のデッドスペース(執務者の足がぶつからない場所)等に設置して、そのまま使用することはできなかった。
また、近時は、ティッシュ箱もインテリアの一部となり、置き方や置き場所による見栄えは重要な要素となっている。
このように構成することにより、高いデザイン性や流通性に加え、詰め替えの際に最初の1枚の端部を当該挟み込み機構の中にくぐらせることが不要で高齢者等であっても煩雑な作業が不要となり使いやすく、またティッシュ束のみを詰め替えるタイプ(紙箱なしのもの)の利用の促進により環境に優しい衛生紙の収納容器を実現できる。
また、本発明の取付部材は、上記の衛生紙の収納容器の外側ケースの鉛直方向における上面を被取付体に取り付ける。
図1に示すように、本実施形態の衛生紙の収納容器Bは、略直方体からなる箱である。ここで「略直方体」とは、完全な直方体を含むことはもちろんであるが現実的に直方体と認識しうる程度の形状まで含まれる。
また、本実施形態の衛生紙の収納容器Bにおいて、箱の「上面」とは、直方体を形成する6面のうち基準となる一面であり、任意の面を採用することができるが、図1では、鉛直方向における上面となる最も面積の広い面(図1における上側)を意味する。なお、箱の「前面」とは、上面に辺で接する4つの面のうちの一面をいい図1における右側の面を指すものとする。したがって、箱の「後面」は、「前面」に対向する面であり図1における左側(図1では不図示)の面をいうこととなる。
ティッシュ束の残りが少なくなるにつれて、箱の中でティッシュ同士の重なり合う部分が途切れて取出口から出ないことが多いので、高さ寸法(内箱を外箱に入れた際の内寸)は約80mm程度であることが望ましい。これはちょうど2枚1組のティッシュペーパー(幅が約195mm、長さが約200mm)が150組束ねられたティッシュ(ティッシュ束)3が収納可能なサイズである。なお、200組のティッシュ束や、業務用サイズのものにも対応可能なサイズとなっている。このようにすることで、内箱に配置されるティッシュの量が減った場合であっても、側面からティッシュが取出せなくなってしまうおそれを少なくすることができる。
内箱1は、前面11と左右の両側面12、13と、下面14から構成され、これらの面に囲まれた空間にティッシュ束を収納する。
前面11は、幅130mmで高さが77mmである略長方形をなす。さらに、前面11には、上端縁中央部に幅50mmで深さ15mmの略長方形(角部がR処理されていてもよい)の切欠きが形成されている。この開口部はティッシュの取出口となる。
両側面12、13は、幅234mmで高さが55mmである略長方形をなす。
下面14は、長手方向の幅が234mmで、短手方向の幅が121mmである略長方形をなす。
外箱2は、後面21と左右の両側面22、23と、上面24から構成され、これらの面に囲まれた空間に内箱を格納する。
後面21は、幅130mmで高さが77mmである略長方形をなす(図4も参照)。さらに、後面21には、上端縁中央部に幅50mmで深さ8mmの略長方形(角部がR処理されていてもよい)の開口部が形成されている。この開口部は後述する取付部材4を挿通するために用いられる。
両側面12、13は、幅237mmで高さが80mmである略長方形をなす。
上面24は、長手方向の幅が237mmで、短手方向の幅が130mmである略長方形をなす。
さらに、上面24の前端部(図3では右側)の左右に仕切り板26、27が垂下するように設けられる。それぞれ幅37mmで高さが15mmである。別の表現では、幅124mmで高さが15mmの一枚板の中央部に幅50mmで深さ15mmの略長方形(角部がR処理されていてもよい)の切欠きが形成されているともいえる。仕切り板26、27がないと、内箱1の前面11が外箱2の所定の厚み寸法を有する上面24と重なる際にティッシュを挟み込んでしまい引っ張り出す際に切れてしまうリスクが高くなるからである。
さらに両側面12、13の下端には、外箱2の内側に向けて補助板28、29が設けられる。補助板28、29は、長手方向の幅が237mmで、短手方向の幅が13mmである略長方形をなす。このように下面をすべて覆う一枚の板材としないことにより軽量化が実現される。
まず、図5(a)に示すように、ティッシュ3を内箱1(外箱2からは完全に引き出された状態である。)の収納空間に載置する。したがって、詰め替え作業に関しては、一般的によく使われている、ティッシュを折り目に対して垂直に引き抜くティッシュボックスと比較しても容易となっている。
そして、図5(b)に示すように、内箱1を外箱2の中に引き出しを納める要領で奥行き2/3程度まで押し込む。
さらに、図5(c)に示すように、ティッシュ(ティッシュ束)3の最初(1番上)の一枚の端を二枚目との重なり部分を残したまま取出口へ引っ張り出す。
最後に、図5(d)に示すように、ティッシュの最初の一枚が外箱2の仕切り板26、27と内箱2の前面11の重なる面に挟まらないように注意しながら、内箱1を外箱2に最後まで押し込む。なお、外箱2の仕切り板により形成される開口部が、内箱1の前面11端縁に形成された取出口と連通してティッシュの取出口となる。
そして、ティッシュ3の規制された積層構造を崩してしまわないようにし、ティッシュを一枚ずつ引き出すときに、それに係わる次のティッシュペーパーも半ば繋がり状となって、例えば1/3近くが衛生紙の収納容器Bの外にまで引きずり出されるようになる。すなわちティッシュの層から一枚を抜き取れば次のティッシュが摩擦により自動的にティッシュ取出口から突出することとなるが、これは、衛生紙の収納容器Bを縦、横に立てた場合でも有効であり、例えば机上や本棚に立ててある本の間に配置することも可能となり、より小面積で多様な空間(特にデッドスペース)にて使用することができる。
なお、取出口の最下端と内箱1の側面の最上端の高低差は6mm程度あるが、この程度の隙間がなければ最初の一枚目のティッシュを取り出す際に、きつくて取出口から出てこなかったり途中で破れてしまうおそれがあるからである。
追加部品の取付部材4は、衛生紙の収納容器Bを机やテーブル等の天板の裏面に取り付けて使用できるようにするためのいわゆるステー等の機能を有する補助具である。材質は、一例として板材(厚さ寸法は約3mm)を前提とするが、衛生紙の収納容器Bを使用する上で耐加重を満たすものであれば樹脂、金属又は紙などの種々のものが適用可能である。
長手方向の幅が241mmで、短手方向の幅が48mmである略長方形をなす2枚の板が11mmの間隔で平行に並ぶように後端を連結する後面板と、2枚の板の下側の前端にはストッパ部が高さ寸法3mm程度上方に延伸する。
次に、衛生紙の収納容器Bの外箱2をその後面21に形成されている開口部から取付部材4に沿って押し入れる。そして、外箱2の前側にも高さが15mmの仕切り板26、27が垂下するので、その開口部と同様の位置、形状にて同じ幅、高さの開口スペース(内箱1と連通して取出口となる。)が形成され、後面の開口部から前方の取出口に向かって取付部材4を1本通すことができる。さらに、2枚の板の下側の前端にはストッパ部が高さ寸法3mm程度上方に延伸するので、ティッシュを取り出す際に外箱2も一緒に前にずれてしまうことはない(図7も参照)。
取付部材4さえ机やテーブル等の天板の裏面に固定してしまえば衛生紙の収納容器B本体は簡単に机やテーブル等天板の裏面から脱着可能となる。机やテーブル等の天板裏面に固定するものも取付部材4だけであり取付作業も容易となる。
さらに、衛生紙の収納容器Bは横に立てて(前面の長辺を鉛直方向に置く)使用することであってもよい。この場合もティッシュを引き抜く方向は衛生紙の収納容器Bと同様となるため特別な部品は必要なく衛生紙の収納容器Bの形状によりティッシュが垂れてしまうことなく積層した状態を維持可能である。
衛生紙の収納容器Bの外箱2の所定の内部空間にティッシュを送り出すためのローラーユニットを備えていてもよい。これにより、上記の本実施の形態の衛生紙の収納容器Bと同等の効果を得ながら滑らかにティッシュを引き出すことができる。
1 内箱
2 外箱
3 ティッシュ
4 取付部材
Claims (6)
- 鉛直方向に沿って上下に重ね合わされた衛生紙を詰め替え可能に収納する空間が少なくとも鉛直方向における上面側を開放して形成された内側ケースと、該内側ケースの少なくとも一部を覆う外側ケースとを備え、
前記内側ケースの一の面の鉛直方向における上端縁に、略横長形状となるように切り欠き形成されて前記一の面側にのみ設けられた前記衛生紙の取出口から、前記衛生紙を、前記衛生紙が鉛直方向沿って上下に重ね合わされた面と水平方向に取り出すことができ、
前記内側ケースを前記外側ケースから前記衛生紙が重ね合わされた面と水平方向に引き出すことができる衛生紙の収納容器。 - 前記一の面は、前記内側ケースの前記衛生紙が重ね合わされた面と垂直をなす面であって、重ね合わされた前記衛生紙の短手方向と対向する面である請求項1記載の衛生紙の収納容器。
- 前記内側ケースを前記外側ケースの長手方向において引き出すことができる請求項1又は2に記載の衛生紙の収納容器。
- 前記外側ケースの前記内側ケースを引き出す開放面の鉛直方向における上端縁に仕切り板を備え、
該仕切り板には前記内側ケースの前記一の面の鉛直方向における上端縁に形成された前記取出口と連通して前記衛生紙の取出口となる開口部が形成される請求項1から3のいずれか1項に記載の衛生紙の収納容器。 - 前記外側ケースの鉛直方向における上面を被取付体に取り付ける取付部材を備える請求項1から4のいずれか1項に記載の衛生紙の収納容器。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の衛生紙の収納容器の外側ケースの鉛直方向における上面を被取付体に取り付ける取付部材。
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