JP5674623B2 - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、プリント環境の変化や経年変化等によって変動する出力特性のキャリブレーションが可能な画像形成装置及び画像形成システムに関する。
カラープリンタや複合機等の画像形成装置では、入力された画像データに対し、中間調を再現するためのスクリーン処理等の画像処理後に画像出力を行うものがある。このような画像形成装置では、出力画像の色再現性を向上させるために、画像処理としてガンマ補正処理による出力特性の補正を行うのが一般的である。
ガンマ補正処理は、スクリーン処理で適用されるスクリーンに対応したガンマ補正曲線を用いて行われ、ガンマ補正曲線は、各スクリーンに対応するLUT(Look Up Table)がガンマ補正テーブルとして用意されている。このガンマ補正テーブルを参照することにより、画像形成装置では、適用されるスクリーンに応じて所望の出力特性に補正することができる。
しかしながら、画像形成装置では、その設置場所の温度や湿度等のプリント環境の変化や経年変化によって装置自体の出力特性が変化することがある。この場合、ガンマ補正を行っても所望の出力特性が得られない結果になる。
このような出力特性の変動を抑制するために、画像形成装置では、ガンマ補正テーブルの更新による出力特性のキャリブレーションが行われている。
具体的には、スクリーンによるパッチパターンを画像出力して濃度を測定し、この測定結果に基づいて対応するガンマ補正テーブルを更新する。
ところが、スクリーンには、線状、点状、格子状等のパターン、スクリーン線数、スクリーン解像度等の異なる複数種類のものがあり、これら複数種類のスクリーンを搭載した画像形成装置では、全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新に時間を要することになる。
これに対し、特許文献1及び2には、複数種類のスクリーンを搭載した画像形成装置においてガンマ補正テーブルの更新時間を短縮するものが記載されている。
特許文献1に記載のものは、任意のスクリーンのガンマ補正テーブルを更新し、この更新時のデータをスクリーンパターンが近似する他のスクリーンにも適用してガンマ補正テーブルの更新を行う。
これにより、ガンマ補正テーブルに対する更新時間を短縮することはできるが、全体としてのキャリブレーション精度が低下することになる。
一方、特許文献2に記載のものは、複数種類のスクリーンの一部に対してのみガンマ補正テーブルの更新を行い、ガンマ補正テーブルの更新時間を短縮しながらキャリブレーション精度の低下を抑制できる。
しかしながら、この場合でも、更新が行われないガンマ補正テーブルが存在するので、全体としてのキャリブレーション精度は低下する。
特開2002−218243号公報 特開2005−96092号公報
本発明が解決しようとする問題点は、複数種類のスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を行う場合に、更新時間の短縮化を図ると全体としてのキャリブレーション精度が低下する点である。
本発明は、複数種類のスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を行う場合に、更新時間の短縮化を図りながら全体としてのキャリブレーション精度の低下を抑制するため、画像出力時に選択的に適用され中間調を再現するための複数種類のスクリーン及び各スクリーンに対応して設定された出力特性を補正するためのガンマ補正テーブルを有する画像形成装置において、少なくとも1つのスクリーンを適用して画像出力されたパッチパターンの濃度の測定を行わせる測定処理部と、前記測定された濃度及び前記出力特性の補正による目標出力濃度間の変動を判断する変動判断部と、前記判断された変動と予め設定された前記スクリーンとの相互間での変動の相関を示す変動予測式とに基づき前記パッチパターンのスクリーン以外の他のスクリーンによる変動を予測する変動予測部と、 前記測定された濃度及び前記予測された変動に基づく濃度から前記ガンマ補正テーブルを更新する更新部と、を備え、前記パッチパターンのスクリーンは、少なくとも前記複数種類のスクリーンから設定された1つの基準スクリーンを含み、前記変動予測式は、前記基準スクリーンと他のスクリーンとの間の変動の相関を示し、前記複数種類のスクリーンから前記基準スクリーンを選択させて前記パッチパターンのスクリーンを変更可能とするスクリーン選択部と、前記パッチパターンのスクリーンの変更に応じて前記変動予測式を再構築する予測式作成部と、を備え、前記変動予測式は、重回帰分析に基づいて構築され、前記変動予測式の構築は、式1の重回帰式を定義し、
式1:

ここで、Xは説明変数、Yは目的変数、b0は定数項、bn=1〜9は係数、説明変数Xは、係数bn=1〜9毎に異なる次数が設定されており、前記式1の前記定数項b0及び前記係数bn=1〜9を設定し、設定の際は、予め前記基準スクリーンの各階調の濃度変動値とこれに対応する予測対象となるスクリーンの濃度変動値とを実測し、これらの実測値と前記式1とに基づき、前記基準スクリーンの実測値を前記説明変数X、予測対象スクリーンの実測値を前記目的変数Yとし、前記定数項b0及び前記係数bn=1〜9を重相関係数が最も大きくなるような組み合わせに設定することを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、パッチパターンの濃度測定を1つのスクリーンに対して行うだけで、全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を精度良く行わせることができ、更新時間を短縮しながら全体としてのキャリブレーション精度の低下を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成を示すブロック図である(実施例1)。 パッチパターンの一例を示す概念図である(実施例1)。 ガンマ補正テーブルの更新処理を示すフローチャートである(実施例1)。 測定された濃度値のガンマ特性を目標出力濃度及びガンマ補正曲線と共に示すグラフである(実施例1)。 (a)及び(b)は、異なるスクリーンによる濃度変動の一例を示すグラフである(実施例1)。 測定された濃度値及び予測された濃度値のガンマ特性を示すグラフである(実施例1)。 画像形成装置の概略構成を示すブロック図である(実施例2)。 基準スクリーン変更処理を示すフローチャートである(実施例2)。 画像形成装置を用いた画像形成システムの概略構成を示すブロック図である(実施例3)。 図9のサーバー装置と一の画像形成装置とを示すブロック図である(実施例3)。 共通するスクリーンによる一の画像形成装置の代表値及び他の画像形成装置の濃度値の相関を示し、(a)は、ガンマ特性の相関であり、(b)は、相関係数である(実施例3)。 共通するスクリーンによる一の画像形成装置の代表値及び他の画像形成装置の濃度値の相関を示し、(a)は、ガンマ特性の相関であり、(b)は、相関係数である(実施例3)。 ガンマ補正テーブルの更新処理を示すフローチャートである(実施例3)。 画像形成装置を用いた画像形成システムの概略構成を示すブロック図である(実施例4)。
複数種類のスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を行う場合に、更新時間の短縮化を図りながら全体としてのキャリブレーション精度の低下を抑制するという目的を、測定された一のスクリーンによるパッチパターンの濃度から他のスクリーンによる濃度を予測することで実現した。
具体的には、少なくとも1つのスクリーンを適用して画像出力されたパッチパターンの濃度を測定し、測定された濃度及び出力特性の補正による目標出力濃度間の変動を判断し、判断された変動と予め設定されたスクリーン相互間での変動の相関を示す変動予測式とに基づき、パッチパターンのスクリーン以外の他のスクリーンによる変動を予測し、測定された濃度及び予測された変動に基づく濃度からガンマ補正テーブルを更新する。
パッチパターンのスクリーンは、少なくとも複数種類のスクリーンから設定された1つの基準スクリーンを含み、変動予測式は、基準スクリーンと他のスクリーンとの間の変動の相関を示すのが好ましい。
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
図1のように、画像形成装置1は、中間調を再現可能なファクシミリ装置、プリンター、複写機、或いはデジタル複合機等として構成され、描画エンジン3、測定部としてのフォトセンサー5、制御部7、記憶部9等を備えている。
描画エンジン3は、入力された画像データに基づいて画像出力を行うものであり、例えば電子写真方式で露光現像された出力画像を用紙上に転写する。ただし、描画エンジンは、インクジェット方式等のものであってもよい。
フォトセンサー5は、出力された画像の濃度を測定するものである。具体的には、描画エンジン3で露光現像された画像の濃度を測定する。なお、描画エンジンがインクジェット方式の場合は、用紙上に形成された画像の濃度を測定する。
制御部7は、CPU等の制御要素であり、記憶部9内のソフトウェアプログラムを実行して画像形成装置1の各種制御や作業を行わせる。
記憶部9は、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)や補助記憶装置であるハードディスク等から構成されている。この記憶部9は、画像形成装置1の各種動作に必要なソフトウェアプログラムやデータ等を記憶している。
本実施例の画像形成装置1では、記憶部9内に画像処理プログラム及びテーブル更新処理プログラムを記憶し、それらを制御部7が実行することで画像処理部11及び更新処理部13を機能構成として備える。
画像処理部11は、入力された画像データに対し画像処理を行って描画エンジン3に出力するものであり、色変換処理部15、ガンマ補正処理部17、スクリーン処理部19を備えている。
色変換処理部15は、画像データに対する色変換処理を行う。色変換処理では、画像データの色空間を、入力された色空間から画像形成装置1での出力用の色空間であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)、K(黒)に変換する。入力された色空間としては、R(赤)、G(緑)、B(青)やC、M、Y、K等がある。この色変換処理には、記憶部9に記憶されたcLUT(Color Look-Up Table)からなる色変換テーブルが用いられる。
ガンマ補正処理部17は、色変換後の画像データに対してガンマ補正処理を行うものであり、画像データの濃度変換によって画像形成装置1の出力特性を補正する。このガンマ補正処理には、スクリーン処理で適用されるスクリーンに対応したガンマ補正曲線が用いられる。ガンマ補正曲線は、各スクリーンのLUT(Look Up Table)からなるガンマ補正テーブルとして記憶部9内に記憶されている。
スクリーン処理部19は、ガンマ補正後の画像データに対してスクリーン処理を行い、中間調の再現を可能とするものである。スクリーン処理の際は、画像データに応じて中間調を再現するための複数種類のスクリーンから所望のスクリーンが選択的に適用される。
複数種類のスクリーンは、線状、点状、格子状等のパターン、スクリーン線数、スクリーン解像度等の異なるものがあり、各スクリーンは、例えばディザ法によるLUTからなるスクリーンテーブルとして記憶部9内に記憶されている。
このスクリーン処理部19は、スクリーン処理後の画像データを描画エンジン3に出力して画像出力を行わせる。
更新処理部13は、ガンマ補正テーブルの更新による出力特性のキャリブレーションを行うものであり、パッチ出力部21、測定処理部22、変動判断部23、変動予測部25、予測式作成部26、更新部27を備えている。
パッチ出力部21は、少なくとも1つのスクリーンを適用し、画像処理部11による画像処理を経て描画エンジン3によるパッチパターンの画像出力を行わせる。本実施例では、複数種類のスクリーンから予め設定された1つの基準スクリーン(メインスクリーン)によるパッチパターンの画像出力を行わせる。基準スクリーンは、任意に設定可能であるが、再現可能な階調数が大きい程よい。
なお、パッチパターンは、図2にその一例を示すように、基準スクリーンの階調数に応じて段階的に濃度が変化する量子化画像である。
測定処理部22は、画像出力されたパッチパターンの濃度の測定を行わせる。具体的には、描画エンジン3で画像出力されると、フォトセンサー5によって各段階の濃度を測定させる。測定された濃度は、濃度値に変換されて変動判断部23及び更新部27に渡される。
変動判断部23は、測定された濃度及び出力特性の補正であるガンマ補正による目標出力濃度間の変動を判断する。具体的には、上記測定された濃度値の目標出力濃度値に対するずれ量を変動値として判断する。判断された変動値は、変動予測部25に渡される。なお、目標出力濃度値は、目標階調上に位置する濃度値である(図4参照)。本実施例では、説明を容易にするために、目標出力濃度値が入力濃度値と線形の関係を示す目標階調上に位置する場合を例に説明する。ただし、実際の目標出力濃度値は、入力濃度値と非線形の目標階調上に位置してもよい。この目標出力濃度値は、記憶部9内に記憶されている。
変動予測部25は、判断された変動と予め設定された変動予測式とに基づき、基準スクリーン(パッチパターンのスクリーン)以外の他のスクリーンによる変動を予測する。具体的には、判断された変動値から変動予測式を用いて、他のスクリーンによる変動値を算出予測する。
予測に用いられる変動予測式は、複数種類のスクリーン相互間での変動の相関を示すものであり、本実施例では、基準スクリーンと他のスクリーン間での変動値の相関を示す。
本実施例の変動予測部25は、予測した変動値を対応する目標出力濃度値に加算することで、濃度値を算出予測する。予測された濃度値は、更新部27に渡される。
予測式作成部26は、変動予測式を作成するもので、例えば重回帰分析等に基づく予測式として統計学的に構築する。なお、重回帰分析に基づいて構築された場合は、変動判断部23で判断された基準スクリーンの変動値を説明変数とし、他のスクリーンの変動値を目的変数とする。こうして構築された変動予測式は、記憶部9内に予め記憶される。
更新部27は、測定された濃度と予測された変動に基づく濃度から基準スクリーン及び他のスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を行う。具体的には、測定された濃度値と予測された濃度値とから全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルを作成する。この作成されたガンマ補正テーブルにより、記憶部9内のガンマ補正テーブルが更新される。
[ガンマ補正テーブルの更新処理]
本実施例の更新処理は、画像形成装置1の設置場所の温度や湿度等のプリント環境の変化や経年変化によって変動した出力特性に対し、ガンマ補正テーブルの更新によるキャリブレーションを行うものである。以下では、画像形成装置1に、上記のように出力特性が変動していることを前提に説明する。
図3は、ガンマ補正テーブルの更新処理を示すフローチャートである。
図3の更新処理は、その指示入力によってスタートする。指示入力は、例えば画像形成装置1の操作入力部やコンピューター等の外部端末装置から行われる。ただし、所定周期毎に自動的に指示入力が行われ、これに基づいて自動的に更新処理がスタートするようにしてもよい。
更新処理は、まずステップS1において「パッチパターンの描画」の処理が実行される。この処理では、更新処理部13のパッチ出力部21が、基準スクリーンによるパッチパターンの画像出力を行わせて、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、「濃度測定」の処理が実行される。この処理では、パッチパターンの画像出力に応じて、その濃度をフォトセンサー5が測定する。測定された濃度は、濃度値に変換されて変動判断部23及び更新部27に渡される。これにより、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、「変動値判断」の処理が実行される。この処理では、変動判断部23が測定された濃度値及び目標出力濃度値間の変動値を判断する。
図4は、測定された濃度値のガンマ特性を目標出力濃度及びガンマ補正曲線と共に示すグラフである。
図4のように、画像形成装置1には、上記のように出力特性の変動が生じており、測定された濃度値(測定値)は、入力濃度値と非線形の関係にあるガンマ特性(測定曲線)を示している。一方、目標出力濃度値は、出力特性の変動が生じていない場合にガンマ補正によって得られる濃度値であり、入力濃度値と線形の関係を示す目標階調上に位置する。
ステップS3においては、変動判断部23が、入力濃度値に対応する目標出力濃度値と測定された濃度値とのずれ量から変動値を判断する。判断された変動値が変動予測部25に渡されてステップS4へ移行する。
ステップS4では、「変動値及び濃度値予測」の処理が実行される。この処理では、変動予測部25が、判断された変動値と記憶部9内の変動予測式とに基づき、基準スクリーン以外の他のスクリーンによる変動値を予測する。
図5は、異なるスクリーンによる濃度変動の一例を示すグラフである。なお、図5(a)及び(b)のパターンP1,P2,P3は、時刻を変更して画像出力されたパッチパターンの濃度を測定し、その変動量を入力値との関係でプロットしたものである。
図5(a)及び(b)のスクリーンは、そのスクリーンパターンが異なり、入出力濃度値間での変動も異なっているが、これらの濃度変動に対しては、上記のように重回帰分析等に基づく変動予測式を構築できる。なお、変動予測式の構築については、後述する。
ステップS4においては、予め構築された変動予測式を用いて、測定された基準スクリーンの変動値から他のスクリーンの変動値を算出する。算出された変動値からは、目標出力濃度値に加算することで濃度値が算出予測される。
図6は、測定された濃度値及び予測された濃度値のガンマ特性を示すグラフである。図6のように、測定された濃度値及び予測された濃度値をプロットすると、両者が変動予測式に応じた相関を示す。
このようにして基準スクリーン以外の全てのスクリーンに対して濃度値の予測が行われると、予測された濃度値が更新部27に渡されてステップS5へ移行する。
ステップS5では、「ガンマ補正テーブル作成」の処理が実行される。この処理では、測定された濃度値及び予測された濃度値を用いて全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルを作成する。これにより、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、「テーブル更新」の処理が実行される。この処理では、作成されたガンマ補正テーブルにより、記憶部9内のガンマ補正テーブルを更新する。こうして、全てのガンマ補正テーブルを更新して出力特性のキャリブレーションが完了する。
[変動予測式の構築]
本実施例の変動予測式の構築は、予測式作成部26において重回帰分析に基づいて行われる。構築の際は、まず以下の式1のように重回帰式を定義する。
式1
ここで、Xは説明変数、Yは目的変数、bは定数項、bn=1〜9は係数である。説明変数Xは、係数bn=1〜9毎に異なる次数が設定されている。
次に、定義された重回帰式の定数項b及び係数bn=1〜9を設定する。設定の際は、図5のように、予め基準スクリーンの各階調の濃度変動値とこれに対応する予測対象となるスクリーンの濃度変動値とを実測する。実測は、画像形成装置1が同一出力特性下で行われる。なお、実測値は、予め記憶部9内に保持しておく。
これらの実測値と式1とに基づき、基準スクリーンの実測値を説明変数X、予測対象スクリーンの実測値を目的変数Yとし、定数項b及び係数bn=1〜9を重相関係数が最も大きくなるような組み合わせに設定する。こうして、予測対象スクリーンに対する変動予測式が構築される。
なお、変動予測式の構築時には、重回帰式の説明変数Xの次数を変更することも可能である。この場合は、上記定数項b及び係数bn=1〜9の組み合わせと共に説明変数Xの次数の組み合わせを重相関係数が最も大きくなるように選択すればよい。
これを他の予測対象スクリーンに対しても行うことで、基準スクリーンに対する全スクリーンの変動予測式を構築できる。
構築された変動予測式を用いる際は、上記ステップS4において、測定された基準スクリーンの変動値を説明変数Xとすることで他のスクリーンの変動値を算出することができる。
[実施例1の効果]
本実施例の画像形成装置1は、少なくとも1つのスクリーンを適用して画像出力されたパッチパターンの濃度の測定を行わせる測定処理部22と、測定された濃度及び出力特性の補正による目標出力濃度間の変動を判断する変動判断部23と、判断された変動と予め設定されたスクリーン相互間での変動の相関を示す変動予測式とに基づきパッチパターンのスクリーン以外の他のスクリーンによる変動を予測する変動予測部25と、測定された濃度及び予測された変動に基づく濃度からガンマ補正テーブルを更新する更新部27とを備えた。
従って、本実施例では、パッチパターンの濃度測定を1つのスクリーンに対して行うだけで、全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を精度良く行わせることができ、更新時間を短縮しながら全体としてのキャリブレーション精度の低下を抑制することができる。
また、本実施例では、パッチパターンのスクリーンが、少なくとも複数種類のスクリーンから設定された1つの基準スクリーンを含み、変動予測式が、基準スクリーンと他のスクリーンとの間の変動値の相関を示している。
従って、本実施例では、変動予測式を重回帰分析等に基づく予測式として統計学的に容易に構築することができ、より容易に全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を行わせることができる。
図7は、本発明の実施例2に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施例では、基本構成が上記実施例1と共通するため、対応する部分に同符号或いは同符号にCを付加したものを用いて重複した説明を省略する。
本実施例の画像形成装置1Cは、基準スクリーン(メインスクリーン)を変更可能としたもので、制御部7Cの更新処理部13Cの機能構成としてスクリーン選択部30を更に備えている。
スクリーン選択部30は、例えば画像形成装置1の操作入力部やコンピューター等の外部端末装置から基準スクリーンの選択入力を受け付ける。この選択入力により、複数種類のスクリーンから1つの基準スクリーンが選択設定される。
このため、スクリーン選択部30は、選択に応じて基準スクリーンが変更可能となっている。
本実施例では、基準スクリーンが変更されると、予測式作成部26Cが変動予測式を再構築して記憶部9内に記憶する。
[基準スクリーン変更処理]
図8は、基準スクリーン変更処理を示すフローチャートである。
図8の基準スクリーン変更処理は、まずステップS21において、「基準スクリーンの変更」が行われる。この処理では、スクリーン選択部30が基準スクリーンの選択入力を受け付けて、パッチパターンの画像出力が行われる基準スクリーンが変更される。基準スクリーンの変更後は、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、「予測式の再構築」の処理が実行される。この処理では、まず予測式作成部26Cが変更後の基準スクリーンに対する元の基準スクリーンの変動予測式を再構築する。
この再構築は、実施例1の重回帰式(式1参照)に対して、説明変数Xと目的変数Yとを入れ替えると共に逆向きの予測特性を有するように定数項b及び係数bn=1〜9を設定すればよい。
次に、予測式作成部26Cは、変更後の基準スクリーンに対する他の予測が必要なスクリーンの変動予測式を上記実施例1と同様にして再構築する。すなわち、実施例1の重回帰式(式1参照)に基づき、変更後の基準スクリーンの実測値を説明変数X、他のスクリーンの実測値を目的変数Yとして、定数項b及び係数bn=1〜9を設定する。こうしてステップS22が完了し、ステップS23に移行する。
ステップS23では、「予測式の更新」の処理が実行される。この処理では、予測式作成部26Cで再構築された変動予測式が記憶部9内に記憶される。こうして変動予測式の更新が完了すると、基準スクリーン変更処理が終了することになる。
その後は、更新された基準スクリーンを用いて上記実施例1と同様のガンマ補正テーブルの更新処理を行うことができる。
[実施例2の効果]
本実施例では、ユーザーが基準スクリーンの変更を望む場合にも、変動予測式を再構築して上記実施例1と同様にパッチパターンの濃度測定を1つのスクリーンに対して行うだけで、全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルの更新を精度良く行わせることができる。
また、変動予測式は、重回帰分析に基づいて構築されるため、極めて容易且つ確実に基準スクリーンの変更に対応することができる。具体的には、変更後の基準スクリーンに対する元の基準スクリーンの変動予測式の再構築を、説明変数Xと目的変数Yとを入れ替えることで極めて容易且つ確実に行うことができる。
図9は、本発明の実施例3に係り画像形成装置を用いた画像形成システムの概略構成を示すブロック図、図10は、図9のサーバー装置と一の画像形成装置とを示すブロック図である。なお、本実施例で用いられる画像形成装置は、上記実施例1の画像形成装置1と基本構成が共通するため、対応する構成部分に同符号或いは同符号にAを付加したものを用いて重複した説明を省略する。
[画像形成システムの構成]
本実施例の画像形成システム29は、図9及び図10のように、サーバー装置31に、複数の画像形成装置1Aa,1Ab,1Acをネットワーク接続したものである。なお、画像形成装置1Aa,1Ab,1Acは、同一構成であるので、詳細について一の画像形成装置1Aaについてのみ説明する。
本実施例の画像形成装置1Aaは、更新処理部13Aがスクリーン指定部33及び転送部35を備えている。なお、スクリーン指定部33は、上記実施例1及び2のスクリーン選択部としても機能する。
スクリーン指定部33は、更新処理時に濃度測定の対象となるパッチパターンのスクリーンの指定を受け付ける。スクリーンの指定では、必ず基準スクリーンを含むようにし、これに加えて他のスクリーンの一部又は全部を含ませることができる。
転送部35は、フォトセンサー5により測定されたパッチパターンの濃度をサーバー装置31側に送信する。
サーバー装置31は、制御部37と、蓄積部としての記憶部39とを備えている。
制御部37は、CPU等の制御要素であり、記憶部39内のソフトウェアプログラムを実行してサーバー装置31の各種制御や作業を行わせる。
記憶部39は、主記憶装置であるRAM、ROM、補助記憶装置であるハードディスク等から構成されている。この記憶部39は、サーバー装置31の各種動作に必要なソフトウェアプログラムやデータ等を記憶している。
本実施例の記憶部39は、画像形成装置1Aa,1Ab,1Acで測定されたパッチパターンの濃度値を受信、蓄積すると共に画像形成装置1Aa,1Ab,1Acで用いられる変動予測式を記憶している。
また、本実施例のサーバー装置31では、記憶部39内に予測式作成プログラムを記憶し、これを制御部37が実行することにより蓄積処理部41及び作成部43を機能構成として備える。
蓄積処理部41は、画像形成装置1Aa,1Ab,1Acから受信したパッチパターンの濃度を記憶部39内に蓄積させる。
また、蓄積処理部41は、代表値設定部として機能し、画像形成装置1Aa,1Ab,1Acの共通するスクリーンのパッチパターンの濃度値から代表値を設定する。本実施例においては、共通するスクリーンである基準スクリーンの濃度値から代表値を設定する。ただし、代表値は、複数の画像形成装置1Aa,1Ab,1Acの共通するスクリーンの濃度であればよく、基準スクリーンの濃度値に限られるものではない。
作成部43は、記憶部39内に蓄積した濃度値及び変動予測式から新たな変動予測式を作成する。作成された変動予測式は、サーバー装置31の記憶部39内で記憶更新されると共に各画像形成装置に送られる。各画像形成装置では、変動予測部25が受信した変動予測式により変動予測式の更新を行う。
従って、変動予測部25は、測定された濃度に基づいて変動予測式を更新可能な構成となっている。なお、各画像形成装置に蓄積処理部及び作成部の機能を持たせても良い。この場合は、各画像形成装置の記憶部9に測定された濃度値を蓄積しておき、これに基づいて変動予測部25が変動予測式を作成、更新すればよい。
上記サーバー装置31での変動予測式の作成時には、代表値の画像形成装置以外の他の画像形成装置の濃度値を、代表値との相関係数に基づいて予測式作成用の濃度値から除外する。具体的には、相関係数の閾値をR=0.9とし、これを下回る画像形成装置の濃度値を変動予測式作成用の濃度値から除外する。
これは、共通するスクリーンの濃度の相関係数がR=1に近いほど出力特性が近似していることを示すため、出力特性が近似した画像形成装置をグループ化して、そのグループ内の濃度のみを用いて精度良い変動予測式の作成及びキャリブレーションを可能とする。
図11及び図12は、共通するスクリーンによる一の画像形成装置の代表値及び他の画像形成装置の濃度値の相関を示し、(a)は、ガンマ特性の相関であり、(b)は、相関係数である。なお、図11は、相関係数がR=0.9を上回る0.9829の場合であり、図12は、相関係数がR=0.9を下回る0.8812の場合である。なお、相関係数は、一次方程式で算出すればよい。
図11及び図12からも明らかなように、相関係数がR=1に近いR=0.9829の場合に出力特性が近似し、相関係数がR=1から離れたR=0.8812の場合に出力特性が乖離している。
なお、相関係数の閾値は、任意であり、要求されるキャリブレーション精度に応じて適宜設定すればよい。また、除外される画像形成装置が所定数以上となる場合は、代表値を設定し直すと共に元の代表値の画像形成装置の濃度を変動予測式作成用の濃度から除外すればよい。
[ガンマ補正テーブルの更新処理]
図13は、本実施例のガンマ補正テーブルの更新処理を示すフローチャートである。なお、本実施例では、更新処理が画像形成装置1Aaで行われる場合について説明する。
更新処理は、そのスクリーンの指示入力によってスタートする。指示入力は、例えば画像形成装置1Aaの操作入力部やコンピューター等の外部端末装置から行われ、画像形成装置1Aaのスクリーン指定部33で受け付けられる。スクリーンの指定入力がない場合は、上記実施例1と同様の更新処理が行われる。
図13の更新処理は、まずステップS11において「指定スクリーンによるパッチパターンの描画」の処理が実行される。この処理では、更新処理部13Aのパッチ出力部21が、基準スクリーンを含めて指定されたスクリーンの中から一のスクリーンによるパッチパターンの画像出力を行わせて、ステップS12へ移行する。
ステップS12では、「濃度測定」の処理が実行される。この処理では、パッチパターンの画像出力に応じて、その濃度をフォトセンサー5で測定する。測定された濃度は、濃度値に変換されて転送部35、変動判断部23、及び更新部27に渡される。これにより、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、「濃度転送」の処理が実行される。この処理では、転送部35が受け取った濃度値をサーバー装置31側に転送する。サーバー装置31では、上記予測式更新のための濃度の蓄積が行われる。これにより、ステップS14へ移行する。
ステップS14では、「指定スクリーン全て完了?」の処理が実行される。この処理では、濃度転送の処理が指定された全てのスクリーンに対して行われたか否かを判断する。この処理は、例えばパッチ出力部21によるパッチ出力や転送部35での転送に基づいて行わせればよい。
指定スクリーンの全てについて完了している場合(YES)は、ステップS15へ移行し、完了していない場合(NO)は、ステップS11へ戻って以下の処理を繰り返す。
ステップS15では、「全てのスクリーン完了?」の処理が実行される。この処理では、濃度測定の処理が画像形成装置1Aa内の全てのスクリーンに対して行われたか否かを判断する。この処理も、ステップS14と同様、例えばパッチ出力部21によるパッチ出力や転送部35での転送に基づいて行わせればよい。
全スクリーンについて完了している場合(YES)は、ステップS16へ移行し、完了していない場合(NO)は、ステップS17へ移行する。
ステップS16では、「ガンマ補正テーブル作成」の処理が実行される。この処理では、全てのスクリーンについて濃度測定が行われていることから、測定された濃度値を用いて全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルを作成する。これにより、ステップS18へ移行する。
ステップ18では、「テーブル更新」の処理が実行される。この処理では、作成されたガンマ補正テーブルにより、画像形成装置1Aaの記憶部9内のガンマ補正テーブルを更新する。こうして、全てのガンマ補正テーブルを更新して出力特性のキャリブレーションが完了する。
一方、ステップS17では、図3のステップS3同様の「変動値判断」の処理が実行される。この処理では、基準スクリーンの測定された濃度値及び目標出力濃度値間の変動値を判断する。判断された変動値が変動予測部25に渡されてステップS19へ移行する。
ステップS19では、図3のステップS4同様の「変動値及び濃度値予測」の処理が実行される。この処理では、変動予測部25が、判断された変動値と記憶部9内の変動予測式とに基づき、濃度測定が行われていない他のスクリーンによる変動値を予測する。予測された濃度値が更新部27に渡されてステップS16へ移行する。
ステップS16では、上記のように「ガンマ補正テーブル作成」の処理が実行される。ただし、ここでの処理は、図3のステップ5と同様に、測定された濃度値及び予測された濃度値を用いて全てのスクリーンに対するガンマ補正テーブルを作成する。これにより、ステップS18へ移行してガンマ補正テーブルの更新が行われる。
[実施例3の効果]
本実施例の画像形成システム29では、各画像形成装置において上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
加えて、本実施例では、各画像形成装置でのパッチパターンのスクリーンが、基準スクリーンと共に他のスクリーンの少なくとも一部を含ませることができる。
このため、本実施例では、より精度の高いに出力特性のキャリブレーションを行わせることができる。
しかも、各画像形成装置では、変動予測部25が測定された濃度に基づいて変動予測式を更新するので、より精度の高い出力特性のキャリブレーションを行わせることができる。
また、本実施例の画像形成システム29は、複数の画像形成装置1Aa,1Ab,1Acをネットワーク接続したサーバー装置31と、サーバー装置31に設けられ各画像形成装置から測定された濃度を受信して蓄積する蓄積部としての記憶部39と、サーバー装置31に設けられ蓄積した濃度から変動予測式を作成する作成部43とを備え、各画像形成装置がサーバー装置31の作成部43から変動予測式を受信して更新する。
従って、各画像形成装置から蓄積した濃度を用いて、より精度の高い変動値予測式の作成、更新を行わせることが可能となり、より精度の高い出力特性のキャリブレーションを行わせることができる。
しかも、サーバー装置31は、複数の画像形成装置1Aa,1Ab,1Acから受信した基準スクリーンの濃度から代表値を設定する代表値設定部としての蓄積処理部41を備え、作成部43が、代表値の画像形成装置以外の他の画像形成装置からの濃度を、代表値との相関係数に基づいて変動予測式の作成のための濃度から除外する。
従って、本実施例では、出力特性が近似した画像形成装置からの濃度のみを用いて精度良い変動予測式の作成及びキャリブレーションが可能となる。
図14は、本発明の実施例4に係り画像形成装置を用いた画像形成システムの概略構成を示すブロック図である。なお、本実施例は、上記実施例3と同一構成であるため、対応する構成部分に同符号或いは同符号にBを付加したものを用いて重複した説明を省略する。
本実施例の画像形成システム29Bは、図14のように、画像形成装置1Ba,1Bb,1Bc間で測定対象となる他のスクリーンを相互に異ならせたものである。
なお、測定対象となる他のスクリーンは、画像形成装置毎に予め設定し、画像形成装置の設置場所やネットワーク内の画像形成装置の数等に応じて適宜変更可能とすることが好ましい。
本実施例の測定対象となるスクリーンは、画像形成装置1Baが他のスクリーンB、画像形成装置1Bbが他のスクリーンC、画像形成装置1Bcが他のスクリーンDを基準スクリーンAの他に含んでいる。
本実施例では、上記実施例3と同様の作用効果を奏することができるのに加え、各画像形成装置での濃度測定の負担を軽減しながら、異なる種類のスクリーンの濃度をサーバー装置31に確実に蓄積させて、精度の高い変動値予測式の作成、更新並びに出力特性のキャリブレーションを行わせることができる。
1,1Aa,1Ab,1Ac,1Ba,1Bb,1Bc 画像形成装置
22 測定処理部
23 変動判断部
25 変動予測部
26 予測式作成部
27 更新部
29 画像形成システム
30 スクリーン選択部
31 サーバー装置
39 記憶部(蓄積部)
41 蓄積処理部(代表値設定部)

Claims (6)

  1. 画像出力時に選択的に適用され中間調を再現するための複数種類のスクリーン及び各スクリーンに対応して設定された出力特性を補正するためのガンマ補正テーブルを有する画像形成装置において、
    少なくとも1つのスクリーンを適用して画像出力されたパッチパターンの濃度の測定を行わせる測定処理部と、
    前記測定された濃度及び前記出力特性の補正による目標出力濃度間の変動を判断する変動判断部と、
    前記判断された変動と予め設定された前記スクリーンとの相互間での変動の相関を示す変動予測式とに基づき前記パッチパターンのスクリーン以外の他のスクリーンによる変動を予測する変動予測部と、
    前記測定された濃度及び前記予測された変動に基づく濃度から前記ガンマ補正テーブルを更新する更新部と、
    を備え
    前記パッチパターンのスクリーンは、少なくとも前記複数種類のスクリーンから設定された1つの基準スクリーンを含み、
    前記変動予測式は、前記基準スクリーンと他のスクリーンとの間の変動の相関を示し、
    前記複数種類のスクリーンから前記基準スクリーンを選択させて前記パッチパターンのスクリーンを変更可能とするスクリーン選択部と、
    前記パッチパターンのスクリーンの変更に応じて前記変動予測式を再構築する予測式作成部と、
    を備え、
    前記変動予測式は、重回帰分析に基づいて構築され、前記変動予測式の構築は、式1の重回帰式を定義し、
    式1:

    ここで、Xは説明変数、Yは目的変数、b0は定数項、bn=1〜9は係数、説明変数Xは、係数bn=1〜9毎に異なる次数が設定されており、
    前記式1の前記定数項b0及び前記係数bn=1〜9を設定し、設定の際は、予め前記基準スクリーンの各階調の濃度変動値とこれに対応する予測対象となるスクリーンの濃度変動値とを実測し、これらの実測値と前記式1とに基づき、前記基準スクリーンの実測値を前記説明変数X、予測対象スクリーンの実測値を前記目的変数Yとし、前記定数項b0及び前記係数bn=1〜9を重相関係数が最も大きくなるような組み合わせに設定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記変動予測式の構築は、前記式1の前記説明変数Xの次数を変更し、前記定数項b0及び前記係数bn=1〜9の組み合わせと共に、前記説明変数Xの前記次数の組み合わせを重相関係数が最も大きくなるように選択する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項記載の画像形成装置であって、
    前記パッチパターンのスクリーンは、前記基準スクリーンと共に前記他のスクリーンの少なくとも一部を含む、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜の何れかに記載の画像形成装置を用いた画像形成システムであって、
    前記画像形成装置を複数ネットワーク接続したサーバー装置と、
    前記サーバー装置に設けられ各画像形成装置から前記測定された濃度を受信して蓄積する蓄積部と、
    前記サーバー装置に設けられ前記蓄積した濃度から前記変動予測式を作成する作成部とを備え、
    前記画像形成装置は、前記作成部から前記変動予測式を受信して更新する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項記載の画像形成システムであって、
    前記複数の画像形成装置は、前記基準スクリーンと共に前記パッチパターンのスクリーンに含まれる前記他のスクリーンが相互に異なる、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項4又は5記載の画像形成システムであって、
    前記サーバー装置は、前記複数の画像形成装置から受信した前記基準スクリーンの濃度から代表値を設定する代表値設定部を備え、
    前記作成部は、前記代表値の画像形成装置以外の他の画像形成装置の濃度を、前記代表値との相関係数に基づいて前記変動予測式の作成のための濃度から除外する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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