JP5671668B2 - クリアランス調整機構 - Google Patents

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Description

本発明は、第1型に設けられた第1刃と第2型に設けられた第2刃とのクリアランスを調整するクリアランス調整機構に関する。
従来から、プレス加工前にロール状の素材(ワーク)を切断するブランキング工程において、上刃が固定された上型と、下刃が固定された下型とを備えるブランク型が広汎に利用されている。
そして、このようなブランク型を利用する場合、予め該ワークの板厚に対応した前記上刃と前記下刃のクリアランスを有するブランク型を用意した上で、前記上型を降下することにより該ワークの切断が行われる。
そのため、異なる板厚のワークを切断するためには、前記ワークの板厚に対応する複数種類のブランク型を製造すると共に、それら複数種類のブランク型を交換する必要がある。その結果、複数種類のブランク型を製造する費用が発生するばかりか、生産効率が悪化していた。
このような問題に対応したものとして、上型のポンチと下型のダイとのクリアランスを調整可能とした打抜き金型が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1には、前記ダイの内周面に切刃を形成すると共に、該ダイの外周面に斜面(第1斜面)を形成し、下型ダイプレートに対して摺動可能に設けられた可動スペーサを垂直方向に微動させて前記第1斜面に対して該可動スペーサの斜面(第2斜面)を滑らせることにより、前記ダイを水平方向に移動可能とし、前記ポンチと前記ダイのクリアランスを調整する点が記載されている。
また、ワークを打抜き加工するときには、前記可動スペーサをスペーサロックねじでロックし、前記ポンチと前記ダイのクリアランスを調整するときには、前記スペーサロックねじによる該可動スペーサのロックを解除することについても明示されている。
特開平11−33988号公報
上述した特許文献1の打抜き金型では、ワークを打抜く際に、ポンチの押圧力を第1斜面に接触している第2斜面で受けるので、可動スペーサは下方に押されることとなる。そして、前記可動スペーサが移動して該ダイの位置がずれる(クリアランスがずれる)ことを阻止するために、スペーサロックねじを設けているが、この場合、装置の構成が複雑化すると共に、ポンチとダイのクリアランスを調整する毎にスペーサロックねじを動作する必要があり、手間がかかる。
また、ダイの第1斜面に対して可動スペーサの第2斜面を滑らせることによりクリアランスを調整しているので、正確且つ効率的に該クリアランスを調整するためには、刻印目盛等が必要となる。この場合、切刃を研磨する(リグラインド)すると、該切刃が減少するため、前記刻印目盛の再設定が必要となりクリアランスの調整に多大な時間を要することもある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡易な構成でクリアランスの調整にかかる時間を短縮することができるクリアランス調整機構を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係るクリアランス調整機構は、第1型に対して移動可能に設けられた第1保持部材に保持された第1刃と、第2型に設けられた第2刃とのクリアランスを調整するクリアランス調整機構であって、前記第1保持部材を挟んだ前記第1刃の反対側に位置し、且つ前記第1型に対して摺動可能に設けられたバックバーと、前記第1保持部材を前記バックバー側に付勢する付勢手段と、前記バックバーを前記付勢手段の付勢方向と直交する方向に移動する移動手段と、を備え、前記第1保持部材のうち前記バックバーとの対向面には、第1平坦面と、前記第1平坦面に連なる第1傾斜面と、前記第1傾斜面に連なり前記第1平坦面よりも前記第1刃側に位置する第2平坦面と、を含む第1段差部が形成され、前記バックバーのうち前記第1保持部材との対向面には、第3平坦面と、前記第3平坦面に連なると共に前記第1傾斜面に対応する第2傾斜面と、前記第2傾斜面に連なり前記第3平坦面よりも前記第1保持部材側に位置する第4平坦面と、を含む第2段差部が形成され、前記第2型には、前記第2刃を保持する第2保持部材が移動可能に設けられており、前記バックバーと前記付勢手段と前記移動手段とが、前記第2型に対しても設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば、第1平坦面と第4平坦面とが接触すると共に第2平坦面と第3平坦面とが非接触となる第1の位置に第1保持部材を配置した状態から移動手段にてバックバーを移動すると、前記第1平坦面と前記第4平坦面との接触を離間させることができる。そして、このとき、前記付勢手段にて前記第1保持部材がバックバー側に付勢されているので、前記第1保持部材が前記バックバー側に移動し、前記第1平坦面と第3平坦面とが接触すると共に第2平坦面と前記第4平坦面とが接触する第2の位置に前記第1保持部材が配置されることとなる。これにより、第1刃と第2刃とのクリアランスを狭くすることができる。
また、例えば、前記第2の位置に第1保持部材を配置した状態から前記移動手段にて前記バックバーを移動すると、前記付勢手段の付勢力に抗して第1傾斜面に対して第2傾斜面を滑らせることで、前記第1平坦面と前記第3平坦面の接触と、前記第2平坦面と前記第4平坦面の接触とを離間させることができるので、前記第1保持部材を前記第1の位置に配置させることができる。これにより、前記第1刃と前記第2刃のクリアランスを広くすることができる。
このように、本発明では、第1保持部材の位置を段階的に変化させることで第1刃と第2刃とのクリアランスを調整することができるので、刻印目盛等を設けなくても正確に該クリアランスの調整を行うことができる。そのため、クリアランスの調整にかかる時間を短縮することができる。
さらに、第1保持部材を前記第1の位置と前記第2の位置のどちらに配置しても、第1段差部の平坦面が第2段差部の平坦面に接触しているので、例えば、第1型と第2型を相対移動させてワークを切断する場合、前記バックバーには付勢手段の付勢方向と直交する方向には押圧力が殆ど作用しないため、該バックバーが該付勢方向と直交する方向に移動することはない。つまり、前記バックバーをロックする機構を設けなくても第1保持部材の位置がずれることがないので、装置の構成を簡易にすることができる。
なお、前記バックバーは、第1型に対して摺動可能であることから、ワークの切断時に前記第1保持部材を介して前記バックバーに入力される押圧力は該第1型で受けることができる。また、第1刃と第2刃の両方を動かすことができるので、第1刃だけを動かしてクリアランスを調整する場合と比較して、クリアランスの調整を効率的に行うことができる。
[2] 本発明において、前記バックバーには、第1貫通孔が形成され、前記第1保持部材には、第2貫通孔が形成され、前記付勢手段は、前記第1型に接続された状態で前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿通するロッドと、前記ロッドに固定された固定部材と、前記固定部材と前記第1保持部材の間に設けられた弾性部材と、を有することを特徴とする。
これにより、弾性部材の弾発力を利用して第1保持部材をバックバー側に付勢することができる。また、ロッドを第1貫通孔と第2貫通孔に挿通させているので、付勢手段の構成をコンパクトにすることができる。
] 本発明において、前記第1保持部材には、複数の第1段差部が連続して形成され、前記バックバーには、複数の第2段差部が連続して形成されていることを特徴とする。これにより、第1段差部と第2段差部を1つずつ設けた場合と比較して、第1刃と第2刃のクリアランスをより細かく調整することができる。
本発明によれば、移動手段にてバックバーを移動することにより、第1平坦面と第4平坦面とが接触すると共に第2平坦面と第3平坦面とが非接触となる第1の位置と、前記第1平坦面と第3平坦面とが接触すると共に第2平坦面と前記第4平坦面とが接触する第2の位置とに、第1保持部材を配置させることができる。つまり、第1保持部材の位置を段階的に変化させることで第1刃と第2刃とのクリアランスを調整することができるので、簡易な構成でクリアランスの調整にかかる時間を短縮することができる。
第1実施形態に係るクリアランス調整機構が組み込まれたブランキング型とワークの搬送機構を示す側面図である。 図1の下型とワークの搬送機構とを示す上面図である。 下刃保持部材を第1の位置に配置した状態の第1実施形態に係るクリアランス調整機構を含む下型と上型の一部省略横断面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 下刃保持部材を第2の位置に配置した状態の第1実施形態に係るクリアランス調整機構を含む下型と上型の一部省略横断面図である。 図5のVI−VI線に沿った断面図である。 第2実施形態に係るクリアランス調整機構を含む上型と下型の一部省略横断面図である。 第3実施形態に係るクリアランス調整機構と下型の一部省略横断面図である。
以下、本発明に係るクリアランス調整機構について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
本実施形態では、前記クリアランス調整機構をブランキング型に組み込んだ例について説明する。なお、以下の説明では、該ブランキング型と該クリアランス調整機構に関する部材については参照符号10以降を付し、ワークの搬送機構に関する部材については参照符号100以降を付して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るブランキング型10は、プレス加工前に図示しないロール状の素材を適当な大きさに切断するための装置である。具体的には、前記ロール状の素材から引き出されて第1ローラコンベア100にてブランキング型10に搬送されたワークWを同一形状の第1ブランク材B1と第2ブランク材B2に切断するための装置である。
第1ブランク材B1は、第2ローラコンベア102にてワークWの搬入方向(X方向)と同じ方向に搬送され、第2ブランク材B2は、第3ローラコンベア104にてワークWの搬入方向と直交する方向(Y方向)に搬送される。そして、図示は省略するが、第1ブランク材B1及び第2ブランク材B2は、ベルトコンベアにてストックヤードまで搬送される。
ブランキング型10は、上型12(図1参照)と、上型12の下方に位置する下型14とを備えている。
図1に示すように、上型12は、下型14に対して昇降自在(Z方向に移動可能)に構成された昇降部16と、昇降部16に設けられた第2型としての上型本体18と、上型本体18に設けられた一対の上刃保持部材20、20と、一対の上刃保持部材20、20のそれぞれに保持された上刃22、22とを有している。
上型本体18は、Y方向(図1の紙面に直交する方向)に延びており、昇降部16の下面に固定された支持部24と、支持部24から下方に突出する突出部26とを含んでいる。
一対の上刃保持部材20、20は、Y方向に延びた状態で突出部26の先端両側にそれぞれ固定されている。上刃22、22は、Y方向に延びている。なお、一対の上刃22、22の間隔は、任意に設定されている。
図1及び図2に示すように、下型14は、第1型としての下型本体28と、下型本体28に移動可能に設けられた一対の下刃保持部材30、30と、一対の上刃保持部材20、20のそれぞれに保持された下刃32、32と、上刃22と下刃32のクリアランスを調整するクリアランス調整機構34(図1参照)とを有している。
下型本体28は、Y方向に延びており(図2参照)、工場等の床面に載置された基部36と、基部36の両側に立設された一対の立設部38、38と、立設部38、38の先端から内側に張り出した張出部40、40とを含んでいる。なお、基部36の上面には、上述した第3ローラコンベア104が位置している。
各下刃保持部材30、30は、Y方向に延びた状態で張出部40、40の先端上方にそれぞれ位置している。図3及び図4に示すように、下刃保持部材30は、X方向に摺動可能な状態で張出部40に設けられている。なお、図3及び図4から諒解されるように、下刃保持部材30の側面及び底面は、張出部40の壁面に接触している。
クリアランス調整機構34は、下刃保持部材30を挟んだ下刃32の反対側に位置してZ方向に延びたバックバー42と、下刃保持部材30をバックバー42側に付勢する付勢手段としての付勢機構44と、バックバー42をY方向に移動する移動手段としての移動機構46とを備えている。
本実施形態に係るクリアランス調整機構34において、下刃保持部材30の略中央部には、下刃32が位置する側の面(前面)に形成された凹部48と、凹部48の底面から下刃保持部材30の背面にかけて貫通した第2貫通孔としての貫通孔50が形成されている。
また、下刃保持部材30のうちバックバー42との対向面(下刃保持部材30の背面)には、一対の第1段差部52、52が離間して形成されている。図3に示すように、第1段差部52は、第1平坦面54と、第1平坦面54に連なる第1傾斜面56と、第1傾斜面56に連なり第1平坦面54よりも下刃32側に位置する第2平坦面58とを含んでいる。
図3及び図4に示すように、バックバー42の背面は、張出部40の壁面に接触している。バックバー42の略中央部には、Y方向に延びた第1貫通孔としての長孔60が形成されている(図3参照)。また、バックバー42の上端部には、バックバー42のY方向の移動を案内するガイド部材62が設けられている(図4参照)。
バックバー42のうち下刃保持部材30との対向面には、第1段差部52、52に対応した一対の第2段差部64、64が離間して形成されている。図3に示すように、第2段差部64は、第3平坦面66と、第3平坦面66に連なり第1傾斜面56に対応する第2傾斜面68と、第2傾斜面68に連なり第3平坦面66よりも下刃保持部材30側に位置する第4平坦面70とを含んでいる。
図3及び図4に示すように、付勢機構44は、張出部40のうちバックバー42の背面が接触している壁面に接続された状態で長孔60と貫通孔50を挿通して凹部48まで延びたロッド72と、凹部48内に位置してロッド72の端部に固定された固定部材としての鍔部74と、鍔部74と凹部48の底面との間に設けられた弾性部材76とを有する。なお、弾性部材76としては、例えば、圧縮コイルばね等を用いることができる。但し、弾性部材76として、ゴム等を利用してもよい。
図3に示すように、移動機構46は、張出部40に固定されて内部に圧縮流体が供給されるシリンダ78と、シリンダ78に挿入されて前記圧縮流体の作用下でY方向に移動するピストンロッド80とを有している。ピストンロッド80の端部は、バックバー42に接続されている。
次に、ブランキング型10の上刃22と下刃32のクリアランスの調整動作について図3〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態では、ワークWの板厚に応じて上刃22と下刃32のクリアランスをCL1とCL2(CL1<CL2)の2段階に調整する例について説明する。なお、ここでは、ワークWの種類を区別するために、薄板のワークWには参照符号W1を付し、厚板のワークWには参照符号W2を付して説明する。
先ず、図3及び図4に示すように、例えば、第1平坦面54と第4平坦面70とが接触すると共に第2平坦面58と第3平坦面66とが非接触となる第1の位置に下刃保持部材30が配置されていたとする。なお、この状態において、上刃22と下刃32のクリアランスはCL1となり、薄板のワークW1が切断可能となる。
続いて、前記クリアランスをCL1からCL2にする(前記クリアランスを広くする)場合には、シリンダ78内に供給される圧縮流体を調整してピストンロッド80をシリンダ78側に引き込む。そうすると、バックバー42がシリンダ78側に移動するので、第1平坦面54と第4平坦面70の接触が離間する。なお、このとき、バックバー42には長孔60が形成されているので、バックバー42とロッド72とが接触することはない。
また、このとき、弾性部材76が下刃保持部材30をバックバー42側に付勢しているので、第1傾斜面56が第2傾斜面68を滑る。言い換えると、下刃保持部材30がバックバー42側に移動する。そして、その結果、下刃保持部材30は、第1平坦面54と第3平坦面66が接触すると共に第2平坦面58と第4平坦面70が接触する第2の位置に配置される(図5及び図6参照)。
これにより、下型本体28に対する下刃保持部材30の相対位置は、バックバー42側にずれるので、上刃22と下刃32のクリアランスはCL2となる。よって、厚板のワークW2が切断可能となる。
次に、前記クリアランスをCL2からCL1にする(前記クリアランスを狭くする)場合には、シリンダ78内に供給される圧縮流体を調整してピストンロッド80をバックバー42側に押し出す。そうすると、シリンダ78が位置する方向とは反対方向にバックバー42が移動するので、弾性部材76の弾発力に抗して、第1傾斜面56に対して第2傾斜面68が滑ると共に、第1平坦面54と第3平坦面66の接触と第2平坦面58と第4平坦面70の接触とが離間する。そして、その結果、下刃保持部材30は、第1の位置に配置される(図3及び図4参照)。
これにより、上述したように、下型本体28に対する下刃保持部材30の相対位置は、下刃32側にずれるので、上刃22と下刃32のクリアランスはCL1となる。
本実施形態のクリアランス調整機構34では、下刃保持部材30の位置を第1の位置と第2の位置に段階的に変化させることで、上刃22と下刃32のクリアランスを調整することができるので、刻印目盛等を設けなくても正確にクリアランスを調整することができる。そのため、クリアランスの調整にかかる時間を短縮することができる。
また、本実施形態のクリアランス調整機構34によれば、ロッド72を長孔60と貫通孔50に挿通させているので、付勢機構44の構成をコンパクトにすることできる。
ところで、本実施形態のブランキング型10では、例えば、下刃保持部材30が第1の位置に配置している状態で上型12の昇降部16を降下すると、一対の上刃22、22がワークのW1上面に接触する。
そして、昇降部16をさらに降下すると、ワークW1には、上刃22からの押圧力と下刃32からの反力が作用することで剪断力が発生し、その結果、ワークW1が切断されるに至る。このとき、第1平坦面54と第4平坦面70とが接触しているので、上刃22の押圧力によって下刃保持部材30がバックバー42側に押されても、バックバー42にはY方向の押圧力は殆ど作用しない。
これにより、クリアランス調整機構34にバックバー42のY方向の移動をロックするロック機構を設けなくても、下刃保持部材30の位置がずれることがないので、装置の構成を簡易にすることができる。
第1実施形態の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、下刃保持部材には、1つ、又は3つ以上の第1段差部が離間して形成され、且つバックバーには、1つ、又は3つ以上の第2段差部が離間して形成されていてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るクリアランス調整機構82について図7を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と共通する構成には同一の参照符号を付し重複する説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では、第1実施形態のクリアランス調整機構34を上型本体に対しても設けることを特徴としている。つまり、上刃保持部材84には、第1実施形態で説明した長孔60と、一対の第1段差部52、52とが形成されている。また、上刃保持部材84の背面側には、第1実施形態で説明した一対の第2段差部64、64が形成されたバックバー42が設けられている。
また、上型本体18の突出部26に設けられる上刃保持部材84は、X方向に摺動可能な状態で突出部26に設けられている。
また、突出部26には、上刃保持部材84のX方向の移動を案内する一対のガイド部材86、86が設けられている。これにより、上刃保持部材84を重力の作用によって落下させることなく、突出部26に対して摺動可能に支持することができる。
本実施形態のクリアランス調整機構82によれば、上刃22と下刃32の両方をX方向に移動させることができるので、第1実施形態と比較してクリアランスの調整を効率的に行うことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るクリアランス調整機構88について図8を参照しながら説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と共通する構成には同一の参照符号を付し重複する説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、下刃保持部材90とバックバー92の構成が第1実施形態と異なる。具体的には、下刃保持部材90の背面(バックバー92との対向面)には、複数(図8では3つ)の第1段差部52が連続して設けられた第1係合部94が形成されており、バックバー92の下刃保持部材90側の対向面には、複数(図8では3つ)の第2段差部64が連続して設けられた第2係合部96が形成されている。
これにより、上刃と22下刃32のクリアランスの調整を4段階で調整することが可能となる。
第3実施形態の構成は、上述した構成に限定されない。例えば、第1係合部は、第1段差部を2つ、3つ、又は5つ以上連続して設けてもよいし、第2係合部は、第2段差部を2つ、3つ、又は5つ以上連続して設けてもよい。
本発明は上述した第1〜第3実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、上述した実施形態では、本発明に係るクリアランス調整機構を下型本体に設けた例と、上型本体と下型本体の両方に設けた例とを説明したが、該クリアランス調整機構は上型本体に対してのみ設けてもよい。
10…ブランキング型 12…上型
14…下型 18…上型本体
20、84…上刃保持部材 22…上刃
26…突出部(第2型) 28…下型本体(第1型)
30、90…下刃保持部材 32…下刃
34、82、88…クリアランス調整機構 40…張出部
42、92…バックバー 44…付勢機構(付勢手段)
46…移動機構(移動手段) 48…凹部
50…貫通孔(第2貫通孔) 52…第1段差部
54…第1平坦面 56…第1傾斜面
58…第2平坦面 60…長孔(第1貫通孔)
64…第2段差部 66…第3平坦面
68…第2傾斜面 70…第4平坦面
72…ロッド 74…鍔部(固定部材)
76…弾性部材

Claims (3)

  1. 第1型に対して移動可能に設けられた第1保持部材に保持された第1刃と、第2型に設けられた第2刃とのクリアランスを調整するクリアランス調整機構であって、
    前記第1保持部材を挟んだ前記第1刃の反対側に位置し、且つ前記第1型に対して摺動可能に設けられたバックバーと、
    前記第1保持部材を前記バックバー側に付勢する付勢手段と、
    前記バックバーを前記付勢手段の付勢方向と直交する方向に移動する移動手段と、を備え、
    前記第1保持部材のうち前記バックバーとの対向面には、第1平坦面と、前記第1平坦面に連なる第1傾斜面と、前記第1傾斜面に連なり前記第1平坦面よりも前記第1刃側に位置する第2平坦面と、を含む第1段差部が形成され、
    前記バックバーのうち前記第1保持部材との対向面には、第3平坦面と、前記第3平坦面に連なると共に前記第1傾斜面に対応する第2傾斜面と、前記第2傾斜面に連なり前記第3平坦面よりも前記第1保持部材側に位置する第4平坦面と、を含む第2段差部が形成され
    前記第2型には、前記第2刃を保持する第2保持部材が移動可能に設けられており、
    前記バックバーと前記付勢手段と前記移動手段とが、前記第2型に対しても設けられていることを特徴とするクリアランス調整機構。
  2. 請求項1記載のクリアランス調整機構において、
    前記バックバーには、第1貫通孔が形成され、
    前記第1保持部材には、第2貫通孔が形成され、
    前記付勢手段は、前記第1型に接続された状態で前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿通するロッドと、
    前記ロッドに固定された固定部材と、
    前記固定部材と前記第1保持部材の間に設けられた弾性部材と、を有することを特徴とするクリアランス調整機構。
  3. 請求項1又は2に記載のクリアランス調整機構において、
    前記第1保持部材には、複数の第1段差部が連続して形成され、
    前記バックバーには、複数の第2段差部が連続して形成されていることを特徴とするクリアランス調整機構。
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