JP5671096B2 - 接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木質建築部材同士や、木質建築部材とコンクリートや石材、木質建築部材及び鉄骨部材等を接合するための接合治具を用いた接合構造に関する。
近年、「公共建築物木材利用促進法」などが施行され、中大規模の木造建築物が建設されるようになってきている。この中大規模の木造建築物においては、接合部に高い性能が要求されることとなり、高い初期剛性、十分な靱性、安定した破壊強度を持ち、且つ耐火性能の高い接合金物を開発することが求められている。
特許文献1〜3にしめすように従来の一般的な接合構造として、木質建築部材において高い接合性能を持つ、全ネジボルトや異形鉄筋と接着剤を併用した方式、ラグスクリュー方式が知られている。
特開平5−331919号公報 特開2013−14940号公報 特開2008−280786号公報
しかしながら、特許文献1の接合構造では、中空式の全ネジボルトと接着剤を併用し、木質建築部材を接合する構造であるが、接合部の破壊は脆性的であり、破壊強度は木質建築部材の材質が影響し、破壊強度にばらつきが生じてしまうという問題があった。
また、特許文献2の接続構造では、ラグスクリューボルトと摩擦抵抗を生じる金物により構成される接合方式である。しかし、この接合方式によれば、ある程度の剛性と靱性は確保することができるが、特許文献1の接合構造と比較すると接合強度、初期剛性は特許文献1に劣るという問題がある。また、接合部に摩擦抵抗を生じる金物が露出するため、美観を損なうとともに、耐火性能に劣っている。
さらに、特許文献3の接続構造では、鋼材に変形性能を持たせるため、異形鉄筋などの一部を切削し、断面積を小さくした変形部を持つロッドと接着剤とを併用した接合方式であり、高い接合強度と剛性及び靱性を有する接合方式である。しかし、この接合方式では、変形部はあくまでも靱性を持たせるためのもので、鋼材の降伏耐力で断面積が設定されている。また、変形部を形成するために鋼材を切削しなければならず、コスト等が掛かってしまうという課題があった。
そこで、本発明は、木質建築部材を接合する接合部において、高い初期剛性、十分な靱性、安定した破壊強度、且つ、コストを抑えることのできる接合構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、少なくとも2つ以上の建築部材を接合する接合構造であって、前記建築部材には、接合治具が挿入される治具挿入孔が設けられ、前記治具挿入孔には、前記接合治具が挿入されるとともに、前記接合治具と前記建築部材とを固定する接着剤が充填され、前記治具挿入孔に挿入される接合治具は、円筒状に形成されており、両端部に一対のネジ端部が形成されており、前記一対のネジ端部の間にネジの無い中間軸部が形成されており、前記ネジ端部は、転造によって形成されており、前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部が前記各建築部材のうちの1つの建築部材の治具挿入孔内に入っており、前記一対のネジ端部のうちの他方のネジ端部が前記各建築部材のうちの他1つの建築部材の治具挿入孔内に入っている接合構造である。
請求項2に記載の発明は、建築部材とベースプレートとを接合する接合構造であって、前記建築部材には、接合治具が挿入される治具挿入孔が設けられ、前記治具挿入孔には、前記接合治具が挿入されるとともに、前記接合治具と前記建築部材とを固定する接着剤が充填され、前記治具挿入孔に挿入される接合治具は、円筒状に形成されており、両端部に一対のネジ端部が形成されており、前記一対のネジ端部の間にネジの無い中間軸部が形成されており、前記ネジ端部は、転造によって形成されており、前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部が前記建築部材の治具挿入孔内に入っており、前記一対のネジ端部のうちの他方のネジ端部が、前記ベースプレートの開口部に挿入されナットによって前記ベースプレートに固定されている接合構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2記載の接合構造であって、前記接合治具の内部は、接着剤が注入可能な中空部になっている接合構造である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の接合構造であって、前記接合治具の中間軸部には、スリット部が設けられ、前記スリット部の外径は、前記ネジ端部のネジの谷径よりも小径に形成されており、前記スリット部は、前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部の近傍に設けられており、前記各建築部材のうちの1つの建築部材の治具挿入孔内に入っている接合構造である。
請求項5に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の接合構造であって、前記建築部材には、治具挿入孔へ接着剤を注入する接着剤注入孔が形成されている接合構造である。また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の接合構造であって、前記建築部材には、接着剤注入孔から治具挿入孔へ注入された接着剤が排出される接着剤排出孔が形成されている接合構造である。
本発明の特徴によれば、建築部材には、接合治具が挿入される治具挿入孔が設けられ、治具挿入孔には、接合治具が挿入されるとともに、接合治具と建築部材とを固定する接着剤が充填され、治具挿入孔に挿入される接合治具は、円筒状の本体部と、中間軸部と、ネジ端部とを備え、ネジ端部は、転造ネジによって設けられていることにより、中間軸部よりもネジ端部の径を大きくすることができ、ネジ端部の強度を中間軸部の強度よりも強固にすることができる。
さらに、接合治具の中間軸部には、スリット部が設けられているため、接合治具の破壊強度を調整することができスリット部から破断させることができるため、接合治具の破壊強度を安定させることができる。また、接合治具はスリット部から破断するため、破断させる位置を所望の位置に設定することができ、接合治具の中間軸部によって建築部材の滑落を防止することができる。
本発明の接合構造に用いられる接合治具の斜視図。 (a)本発明の接合構造に用いられる接合治具の横視図、(b)本発明の接合構造に用いられる接合治具の端部を示す横視図、(c)本発明の接合構造に用いられる接合治具の一部拡大図。 本発明の接合構造を示す一部断面図。 第1変形例を示す接合構造の一部断面図。 第2変形例を示す接合構造の一部断面図。 第3変形例を示す接合構造の一部断面図。 第4変形例を示す接合構造の一部断面図。 第2実施例を示す接合治具の横視図。 第2実施例を示す接合構造の一部断面図。 第3実施例を示す接合構造の一部断面図。 第3実施例を示す図10のA−A線断面図。
以下、本発明の実施の形態及び変形例について、図面を用いて詳細に説明する。
〔実施例1〕
本実施例に係る接合構造1を図1〜3を用いて説明する。
図1,2に示すように、接合構造1に用いられる鋼材からなる接合治具5は、円筒状の本体部19と、転造によって形成されるネジ端部21と、曲面形状を有する中間軸部23とを備えている。
円筒状の本体部19は、内周側に中空部25が形成されており、後述する接着剤10が充填される。
接合治具5の両端部には、転造によって形成されるネジ端部21が形成されている。図2(a)、(b)に示すように、このネジ端部21の一方側の第1ネジ端部21aには、後述する接着剤10を充填するためのアダプタを取り付けるためのアダプタ取付部27が第1ネジ端部21aの内周側に形成されている。このアダプタ取付部27は、第1ネジ端部21aの内周側に形成されており、上述した中空部25と連通している。また、本実施例では第1ネジ端部21aにアダプタ取付部27を形成しているが第2ネジ端部21bに形成してももちろんよい。
また、本実施例の第1ネジ端部21aの長さL1と第2ネジ端部21bの長さL2は、同じ長さに設定されているが、必ずしも両端のネジ端部の長さが同一でなくてもよい。
第1ネジ端部21aと第2ネジ端部21bとの間に狭持されるように配置される中間軸部23は、外周側が曲面形状を有している。なお、この中間軸部23は、鋼材からなっており、第1ネジ端部21aと第2ネジ端部21bとが離間する方向に伸び変形が可能である。また、この中間軸部23の第2ネジ端部21b近傍には、図2(c)に示すようにスリット部29が凹設して形成されている。
この接合治具5に形成されるスリット部29の外径は、ネジ端部21の谷径よりも小さく設定されている。例えば、中間軸部23の外径が21.7mmの場合、ネジ端部21の谷径を20.7mmとし、スリット部29の外径が20.6mmとする。
このように、スリット部29の外径を接合治具5の他の箇所よりも小径にすることによって、スリット部29の破壊強度を調整することができるため、スリット部29から破断を発生させることができる。すなわち、スリット部29の外径を適宜変更することによって接合治具5の破壊強度を調整することができる。
図3に示すように、本実施例の建築部材は、2つの建築部材2,3からなっている。
第1建築部材2の一面側には、接合治具5の第1ネジ端部21a及び接着剤10が挿入及び充填される第1治具挿入孔9が形成されている。なお、この第1治具挿入孔9は、上述した接合治具5の第1ネジ端部21aの径よりも大きく設定されている。
また、第2建築部材3の一面側においても、接合治具5の第2ネジ端部21b及び接着剤10が挿入及び充填される第2治具挿入孔13が形成されており、第2治具挿入孔13においても、第2ネジ端部21bの径よりも大きく設定されている。
第1及び第2治具挿入孔9,13内に充填される接着剤10は、第1及び第2治具挿入孔9,13に挿入される接合治具5との隙間を充填するようにして注入される。
この接着剤10は、第1、第2治具挿入孔9,13へ注入する際には液体であり、液状が第1、第2治具挿入孔9,13内で硬化して固体状となるものが好ましく、例えば、エポキシ樹脂等が用いられる。
なお、本実施例では、第1建築部材2と第2建築部材3とを接合する前に、予め第1治具挿入孔9及び第2治具挿入孔13に接着剤10を充填し、接着剤10を充填した後に接合治具5を第1治具挿入孔9及び第2治具挿入孔13に挿入し、第1建築部材2と第2建築部材3とを接合する。
本実施例では、上述した構成とすることにより、中間軸部23よりもネジ端部21の径を大きくすることができ、ネジ端部21の強度を中間軸部23の強度よりも強固にすることができる。
また、ネジ端部21では、ネジ山の間に接着剤10が充填されるため、ネジ端部21と接着剤10との付着強度を確保することができる。それに対して中間軸部23では、ネジ山が形成されていないためネジ端部21よりも接着剤10の付着強度が低いので、第1建築部材2と第2建築部材3とが離間する方向に過度の力が加わった場合、鋼材の降伏によって中間軸部23が伸び変形するとともに、中間軸部23に形成されたスリット部29にて接合治具5を破断させることができる。すなわち、ネジ端部21と接着剤10との付着強度を、中間軸部23の鋼材の降伏や破壊強度よりも高くすることができるため、ネジ端部21において破断等が生じることなく、中間軸部23にて破断を生じさせることができる。
さらに、スリット部29において接合治具5が破断した場合、中間軸部23が第1建築部材2と第2建築部材3に形成される第1治具挿入孔9、第2治具挿入孔13に挿入されているため、接合治具5の破断とともに建築部材の滑落を防止することができる。
加えて、ネジ端部21を転造ネジによって形成し、スリット部29を凹設して形成することによって接合治具5を提供することができるので、不要な切削加工を行わないため、製造コストを抑えることができる。
次に、図4〜7を用いて、接合構造1の変形例について説明する。なお、上述した第1実施例と同様の構成については説明を省略する。
〔第1変形例〕
図4に示す第1変形例では、建築部材が3つの建築部材2,3,4からなっている。
この接合構造1は、第1建築部材2の一面側に接合治具5の第1ネジ端部21aが挿入される第1治具挿入孔9に開口するようにして、第1建築部材2の他面側から接着剤10を注入する接着剤注入孔11が形成されている。
また、第2建築部材3には、第2建築部材3を貫通するようにして第2治具挿入孔13が設けられている。
第3建築部材4には、一面側に接合治具5の第2ネジ端部21bが挿入される第3治具挿入孔15が形成されている。この第3治具挿入孔15の底部側には、接着剤注入孔11から注入された接着剤10が排出される接着剤排出孔17が形成されている。
すなわち、第1治具挿入孔9、第3治具挿入孔15は、第2治具挿入孔13、を介して連通しており、第1建築部材2の接着剤注入孔11から注入された接着剤10が第1治具挿入孔9、第2治具挿入孔13は、第3治具挿入孔15、に充填され、第3建築部材4に形成された接着剤排出孔17から排出される。接着剤10が接着剤排出孔17から排出されるのを目視することで接着剤10の充填が完了する。
本変形例によれば、上述した第1実施例と同様の効果を得ることができる。
また、接着剤10の充填が完了後、接着剤注入孔11及び接着剤排出孔17を木栓等によって塞ぐことにより、美的外観を損ねることなく、第1,2,3建築部材2,3,4の接合を行うことができる。
〔第2変形例〕
次に、図5を用いて、第2変形例について説明する。
図5に示す本変形例では、第1実施例と同様に建築部材が2つの建築部材2,3からなっている。
この接合構造1では、第1治具挿入孔9が第1建築部材2を貫通するようにして設けられており、第1治具挿入孔9と接着剤注入孔11とが連続して形成されている。
また、接合治具5の第1ネジ端部21aの内周側に形成されるアダプタ取付部27には、接着剤10を注入するアダプタ12が螺合して取り付けられ、アダプタ12に連結されている管14から接着剤10が接合治具5の内周側に注入される。
すなわち、第1建築部材2に形成された第1治具挿入孔9と第2建築部材3に形成された第2治具挿入孔13とを連通するように配置し、第1,2治具挿入孔9,13へ接合治具5を挿入する。このとき、接合治具5の第1ネジ端部21aに形成されるアダプタ取付部27にアダプタ12が取り付けられている。
第1,2治具挿入孔9,13へ挿入された接合治具5の第1ネジ端部21aの内周側に形成されたアダプタ取付部27にアダプタ12が取り付けられ、アダプタ12と連結する管14から接着剤10が接合治具5の内周側を通って、第2ネジ端部21bの開口端28から接着剤10が吐出し、第2治具挿入孔13を接着剤10が充填し、さらに第1治具挿入孔9にも接着剤10が充填される。接着剤10が接着剤注入孔11から吐出されることで接着剤10の充填が完了する。
また、本変形例においても、接着剤注入孔11を木栓等によって塞ぐことにより、美的外観を損ねることなく、第1,2建築部材2,3の接合を行うことができる。
〔第3変形例〕
次に、図6を用いて、第3変形例について説明する。
図6に示す変形例では、図4に示す第1変形例と同様に建築部材が3つの建築部材2,3,4からなっている。
この接合構造1では、第1建築部材2に設けられる第1治具挿入孔9の端部に開口するようにして接着剤注入孔11が設けられている。また、本変形例の接合治具5の第1ネジ端部21a側の中間軸部23にもスリット部29が形成されている。
この変形例では、第1建築部材2の第1治具挿入孔9と第2建築部材3の第2治具挿入孔13を連通するように配置するとともに、接合治具5を第2治具挿入孔13と第1治具挿入孔9へ挿入する。この状態では、接合治具5の第2ネジ端部21bが第2建築部材3の一面側から突出している。
なお、このとき、第1ネジ端部21aは、アダプタ12が取り付けられた状態で第1治具挿入孔9へ挿入されている。
この状態において、第1建築部材2に形成された接着剤注入孔11から管14を挿入し、アダプタ12に連結する。
そして、第3建築部材4の第3治具挿入孔15に第2建築部材3の一面側から突出している第2ネジ端部21bを挿入する。
接合治具5が第1,2,3治具挿入孔9,13,15内へ挿入された状態において、管14を介し接着剤10を接合治具5の内周へ注入する。
接合治具5の内周へ注入された接着剤10は、第2ネジ端部21bの開口端28から吐出されて、第3治具挿入孔15と第2治具挿入孔13を充填し、第1治具挿入孔9へと注入され、接着剤注入孔11から接着剤10が吐出されることで接着剤10の充填が完了する。
本変形例においても、接着剤注入孔11を木栓等によって塞ぐことにより、美的外観を損ねることなく、第1,2,3建築部材2,3,4の接合を行うことができる。
〔第4変形例〕
次に、図7を用いて、第4変形例について説明する。
本変形例は、木質からなる第1建築部材2と鉄筋コンクリート等からなる基礎材6との接合である。
図7に示すように、基礎材6には、接合治具5が挿入される第4治具挿入孔16が形成されている。
また、本変形例においても、第1建築部材2に接着剤注入孔11が設けられている。
本変形例では、第1ネジ端部21aのアダプタ取付部27にアダプタ12を取り付け、第1建築部材2の第1治具挿入孔9へ接合治具5を挿入し、接着剤注入孔11から管14を挿入してアダプタ12に連結する。そして、第1建築部材2から突出している接合治具5を基礎材6の第4治具挿入孔16に挿入する。
第1,4治具挿入孔9,16へ挿入された接合治具5のアダプタ12に取り付けられた管14より接着剤10を接合治具5の内周へ注入する。
接合治具5の内周へ注入された接着剤10は、第2ネジ端部21bの開口端28から吐出されて、第4治具挿入孔16と第1治具挿入孔9とを充填し、接着剤注入孔11から接着剤10が吐出されることで接着剤10の充填が完了する。
本実施例においても、接着剤注入孔11を木栓等によって塞ぐことにより、美的外観を損ねることなく、第1建築部材2と基礎材6との接合を行うことができる。
なお、上述した第1〜4変形例においても、上記した第1実施例と同様の効果を得ることができる。
〔実施例2〕
次に、図8,9を用いて、第2実施例について説明する。なお、上述した第1実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例の接合構造1では、接合治具5の第1ネジ端部21aの長さL3が第2ネジ端部21bの長さL2よりも短く設定されている。
このような接合構造1は、図9に示すように、第1建築部材2と基礎材6とを接合する際に、第1建築部材2と基礎材6の間にベースプレート7を介して接合する場合等に適用される。
図9に示すように、基礎材6には、ベースプレート7を基礎材6に固定するための埋設部31が一端側が基礎材6から突出するように埋設されている。この基礎材6から突出した埋設部31には、ベースプレート7がナット8によって固定されている。
このベースプレート7は、断面略H状に形成された金物であり、接合治具5を固定する開口部18が形成されている。
この開口部18には、接合治具5の第1ネジ端部21aが挿入されるとともに、ナット8によって接合治具5をベースプレート7に固定している。
本実施例では、まず第1建築部材2の第1治具挿入孔9に接合治具5を挿入し、第1治具挿入孔9に接着剤10を注入して第1治具挿入孔9を接着剤10にて充填し、第1建築部材2と接合治具5を固定する。
そして、第1建築部材2に固定された接合治具5の第1ネジ端部21aをベースプレート7の開口部18に挿入し、ナット8によって接合治具5とベースプレート7を固定している。
本実施例によれば、上述した第1実施例の効果に加え、建築部材を接合する際、間にベースプレート等を介在させた場合であっても、ネジ端部の長さを適宜変更することができる。
〔実施例3〕
次に、図10,11を用いて第3実施例について説明する。なお、上述した第1及び第2実施例と同様の構成については説明を省略する。
本実施例の接合構造1では、3つの建築部材からなり、上述した接合治具50が連結したものである。
図10に示すように、本実施例の接合治具50は、円筒状の本体部19と、転造によって形成されるネジ端部21と、曲面形状を有する中間軸部23とを備えている。
ネジ端部21は、第1建築部材2に挿入される第1ネジ端部52aと、第2建築部材3に挿入される第2,3ネジ端部52b,52cと、第3建築部材4に挿入される第4ネジ端部52dとを有している。
また、第2ネジ端部52bと第3ネジ端部52cとの間には、アダプタ12が形成されており、このアダプタ12に管14を挿入し、管14を通して接着剤を注入することによって、接着剤10を接合治具50の内周側へ注入する。
中間軸部23は、第1中間軸部23aと、第2中間軸部23bとを有しており、第1中間軸部23aと第2中間軸部23bにはそれぞれスリット部29が形成されている。
図11に示すように、第2建築部材3には、接着剤10を注入する接着剤注入孔11が設けられており、上述したアダプタ12が配置される位置に接着剤注入孔11が開口している。
本実施例では、第1建築部材2の第1治具挿入孔9に接合治具50を挿入し、第1建築部材2から第1ネジ端部52aと第4ネジ端部52dが突出するように位置させる。
第1建築部材2から突出した第1ネジ端部52a及び第4ネジ端部52dにそれぞれ第2建築部材3の第2治具挿入孔13と、第3建築部材4の第3治具挿入孔15とを挿入する。
そして、アダプタ12に管14を連結し、接合治具50の内周側に接着剤10を注入する。接合治具50の内周側に注入された接着剤10は、接合治具50の内周側を通り第1ネジ端部52aの開口端53と、第4ネジ端部52dの開口端54から吐出され、第2治具挿入孔13及び第3治具挿入孔15を充填し、第1治具挿入孔9へ流入し、第1建築部材2の接着剤注入孔11から吐出されることで接着剤10の充填が完了する。
本実施例においても、接着剤注入孔11を木栓等によって塞ぐことにより、美的外観を損ねることなく、第1,2,3建築部材2,3,4の接合を行うことができる。
本実施例によれば、上述した第1実施例、第2実施例の効果に加え、建築部材の厚さが厚い建築部材を接合する場合であっても、接合治具の長さを適宜変更することができる。
なお、上述した第1実施例及び変形例、第2実施例、第3実施例において接合治具が挿入される治具挿入孔は、建築部材に複数箇所に設けられていることが好ましい。
また、上述した第1実施例及び変形例、第2実施例、第3実施例の接合治具の本体部の厚みは、ネジ端部と接着剤との接合強度以下で鋼材の降伏が生じる厚みに設定されることが好ましい。
さらに、本発明の接合治具は、普通鋼又は低降伏点鋼など、降伏比が80パーセント以下となるような鋼材を用いることで、破断強度の安定した接合治具を提供することができる。
加えて、本発明の接合構造は、上述した数値に限定されるものではなく、適宜変更可能であることはもちろんである。
1 接合構造
2,3,4 建築部材
5 接合治具
9,13,15,16 治具挿入孔
10 接着剤
21 ネジ端部
25 中空部

Claims (6)

  1. 少なくとも2つ以上の建築部材を接合する接合構造であって、
    前記建築部材には、接合治具が挿入される治具挿入孔が設けられ、
    前記治具挿入孔には、前記接合治具が挿入されるとともに、前記接合治具と前記建築部材とを固定する接着剤が充填され、
    前記治具挿入孔に挿入される接合治具は、円筒状に形成されており、両端部に一対のネジ端部が形成されており、前記一対のネジ端部の間にネジの無い中間軸部が形成されており、
    前記ネジ端部は、転造によって形成されており
    前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部が前記各建築部材のうちの1つの建築部材の治具挿入孔内に入っており、
    前記一対のネジ端部のうちの他方のネジ端部が前記各建築部材のうちの他1つの建築部材の治具挿入孔内に入っていることを特徴とする接合構造。
  2. 建築部材とベースプレートとを接合する接合構造であって、
    前記建築部材には、接合治具が挿入される治具挿入孔が設けられ、
    前記治具挿入孔には、前記接合治具が挿入されるとともに、前記接合治具と前記建築部材とを固定する接着剤が充填され、
    前記治具挿入孔に挿入される接合治具は、円筒状に形成されており、両端部に一対のネジ端部が形成されており、前記一対のネジ端部の間にネジの無い中間軸部が形成されており、
    前記ネジ端部は、転造によって形成されており、
    前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部が前記建築部材の治具挿入孔内に入っており、
    前記一対のネジ端部のうちの他方のネジ端部が、前記ベースプレートの開口部に挿入されナットによって前記ベースプレートに固定されていることを特徴とする接合構造。
  3. 請求項1または請求項2記載の接合構造であって、
    前記接合治具の内部は、接着剤が注入可能な中空部になっていることを特徴とする接合構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の接合構造であって、
    前記接合治具の中間軸部には、スリット部が設けられ、
    前記スリット部の外径は、前記ネジ端部のネジの谷径よりも小径に形成されており、
    前記スリット部は、前記一対のネジ端部のうちの一方のネジ端部の近傍に設けられており、前記各建築部材のうちの1つの建築部材の治具挿入孔内に入っていることを特徴とする接合構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載の接合構造であって、
    前記建築部材には、治具挿入孔へ接着剤を注入する接着剤注入孔が形成されていることを特徴とする接合構造。
  6. 請求項5に記載の接合構造であって、
    前記建築部材には、接着剤注入孔から治具挿入孔へ注入された接着剤が排出される接着剤排出孔が形成されていることを特徴とする接合構造。
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