JP5670645B2 - ウエハ移載装置 - Google Patents

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本発明は、ウエハ移載装置及びかかるウエハ移載装置を用いたウエハ移載方法に関する。
従来から、シリコン等の半導体からなるウエハ上に化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法等の成膜方法を用いて半導体膜及び層間絶縁膜等の種々の薄膜が形成されていた。
例えば、ウエハ上にPSG(Phospho Silicate Glass)又はBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)等の層間絶縁膜を成膜するために使用される連続式常圧気相成長装置においては、ウエハを連続的に搬送するための搬送手段を有する。かかる搬送手段は環状のチェーン又はベルト等の線状体を有し、当該線状体にはSiC等からなるトレイが多数取り付けられている。更に、当該トレイには、ウエハに対応する大きさ及び形状を有するザグリ部(凹部)が設けられている。これらの構造によって、かかる搬送手段は、ザグリ部でウエハを保持しつつウエハを連続的に搬送することができる。より具体的には、線状体が回動すると、トレイ上に載置されたウエハを連続的に反応室内に送り込むこと、及び反応室内のウエハを反応室外に送り出すことができる。反応室内においては、ウエハが加熱され、且つ、ウエハの上面に向けて反応ガスが噴射されることにより、ウエハの上面に層間絶縁膜が成膜される。また、ウエハがザグリ部内に載置されることから、搬送途中での載置状態が乱れず、安定した搬送を行うことができる。これにより、ウエハ上に一定の品質の層間絶縁膜を常に成膜することができる。
また、CVD装置等の成膜装置を用いて薄膜を形成するために、ウエハ移載装置を用いて薄膜形成前のウエハを成膜装置に移載していた。例えば、上述した連続式常圧気相成長装置を用いる場合には、成膜前のウエハをベルトコンベア、ウエハボート等の搬送手段やストアレッジ手段によって、連続式常圧気相成長装置の搬送手段近傍の移載地点にまで搬送する。当該移載地点に搬送された後、ウエハチャック等のウエハ把持手段を有する移載装置によってウエハをピックアップし、上述したトレイ上に形成されたザグリ部に載置する。
一方、層間絶縁膜が成膜されたウエハは、反応室から搬出された後、上述した移載地点とは別の移載地点において、ウエハチャック等のウエハ把持手段を有する別の移載装置により、トレイ上からピックアップされる。ピックアップされたウエハは、ベルトコンベア、ウエハボート等の他の搬送手段やストアレッジ手段に移載される。
上述したような移載装置を使用することにより、IC又はLSI等の半導体装置等を形成する製造ライン上の任意の箇所に成膜工程を配置することができ、製造ラインの構成、配置及び設計の自由度を向上することができた。
しかしながら、従来のウエハ移載装置においては、ウエハをトレイのザグリ部内に載置する時に、ウエハを自由落下させていたために、ウエハが揺らいでしまい、ウエハをザグリ部内に正確に載置することができなかった。これは、ウエハが非常に薄く且つウエハが自由落下する際にウエハとザグリ部との間に空気が存在することで、ウエハが空気抵抗を受けるからである。
このようにウエハが揺れてしまうと、ウエハがザグリ部の側面に衝突したり、ウエハがザグリ部又はトレイからはみ出してしまう。ウエハがザグリ部の側面に衝突すると、CVDによりザグリ部の側面に堆積していた堆積物がウエハ上に付着する。当該異物が付着した状態でCVDが行われると、最終的に製造される半導体素子の欠陥に繋がる問題があった。また、ウエハがザグリ部又はトレイからはみ出した状態でCVDが行われると、層間絶縁膜の異常成膜、搬送手段の運転停止、搬送手段及び反応室等の破損に繋がる問題があった。
このような問題を解決する方法として、ウエハを上方から下方に向けて押えつつウエハをザグリ部に載置する方法がある。例えば、特許文献1には、ウエハ移載時においてウエハを押える棒を有するウエハ搬送装置が記載されている。
特開2002−141390号公報
しかしながら、ウエハを上方から下方に向けてウエハを抑えた場合でも、線状体がウエハの落下方向に対して垂直な方向に移動しているため、ウエハをザグリ部に正確に載置するができなに場合もある。また、空気抵抗によるウエハの揺らぎが大きいと、ウエハが押え棒からずれてしまい、ウエハをザグリ部に正確に載置できないこともある。更に、ウエハが押え棒からずれた状態でザグリ部に到達すると、ウエハがザグリ部底面に対して斜めに載置されて、押え棒の押圧によりウエハが破損するおそれがある。かかる破損は、最終的に製造される半導体素子の欠陥に繋がってしまう。
本発明は、以上の如き事情に鑑みてなされたものであり、ウエハを正確に移載することによってウエハの破損を防止することができるウエハ移載装置及びウエハ移載方法を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明のウエハ移載装置は、ウエハを所定の載置位置に移載するウエハ移載装置であって、前記ウエハを保持するウエハチャック部と、前記ウエハチャック部の下方に配され、前記ウエハの直径よりも大なる開口部を有し前記ウエハチャック部のチャッキングアームを開いて前記ウエハを前記ウエハチャック部から落下させ載置する際の前記ウエハの落下方向における前記所定の載置位置に前記ウエハを案内する案内部材を備えるウエハガイド部と、前記ウエハチャック部及び前記ウエハガイド部を保持する本体部と、を有することを特徴とする。
本発明のウエハ移載装置によれば、ウエハを載置する際において、落下するウエハを所定の載置位置に案内する案内部材を設けることによってウエハが所望の載置位置に正確に載置される。これにより、ウエハ移載時におけるウエハの破損を防止することができる。
(a)は実施例1に係るウエハ移載装置の側面図あり、(b)は実施例1に係るウエハ移載装置の平面図である。 (a)は図1(a)とは異なる状態を示すウエハ移載装置の側面図であり、(b)は図2(a)の状態の平面図である。 (a)はウエハを載置する状態を示すウエハ移載装置の側面図であり、(b)は図3(a)の状態の平面図であり、(c)は図3(b)の矢印3Cに沿った断面図である。 実施例1に係るウエハ移載装置を用いてウエハをチャッキングする方法を説明するための概略図である。 図4のチャッキングアーム部分における拡大図である。 連続式常圧気相成長装置の概略図である。 実施例1に係るウエハ移載装置を用いてウエハを載置する方法を説明するための概略図平面図である。 実施例1に係るウエハ移載装置を用いてウエハを載置する方法を説明するための概略図側面図である。 実施例1に係るウエハ移載装置を用いてウエハを載置する際のウエハの動きを説明するための平面図及び断面図である。 ウエハガイド部の変形例を示す平面図である。 実施例2に係るウエハ移載装置の側面図であり、(b)は図11(a)の状態の平面図であり、(c)は図11(b)の矢印11Cに沿った断面図である。 実施例2に係るウエハ移載装置を用いてウエハを載置する際のウエハの動きを説明するための断面図である。 実施例3に係るウエハ移載装置の側面図であり、(b)は図13(a)の状態の平面図であり、(c)は図13(b)の矢印13Cに沿った断面図である。 実施例3に係るウエハ移載装置を用いてウエハを載置する際のウエハの動きを説明するための断面図である。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、図1、図2及び図3を参照しつつ実施例1に係るウエハ移載装置の構造について説明する。図1(a)は実施例1に係るウエハ移載装置の側面図あり、図1(b)は実施例1に係るウエハ移載装置の平面図である。図2(a)は図1(a)とは異なる状態を示すウエハ移載装置の側面図であり、図2(b)は図2(a)の状態の平面図である。図3(a)はウエハを載置する状態を示すウエハ移載装置の側面図であり、図3(b)は図3(a)の状態の平面図であり、図3(c)は図3(b)の矢印3Cに沿った断面図である。
図1(a)、(b)に示されているように、ウエハ移載装置10は、本体部11、ウエハチャック部12、ウエハガイド部13を有している。ウエハチャック部12は、本体部11に一端が可動自在に保持された支持体12A、ウエハをチャッキングするチャッキングアーム12B及び支持体12Aとチャッキングアーム12Bとを連結する連結部12Cから構成されている。チャッキングアーム12Bの形状は円弧状であり、2つのチャッキングアーム12Bで1組となっており、当該1組のチャッキングアーム12Bによってウエハの外縁部分を保持してウエハをチャッキングする。ウエハガイド部13は、本体部11に一端が保持された支持体13A、ウエハの直径よりも大きい開口を有するガイドリング(案内部材)13B、支持体13Aとガイドリング13Bとを連結する連結部13Cから構成されている。本体部11には略L字状の搬送レール11Aが設けられており、ウエハチャック部12は搬送レール11Aに沿って自在にその位置を変更することができる。具体的には、水平方向(矢印1Aで示す)及び垂直方向(矢印1Bで示す)において自在にその位置を変更できる。すなわち、支持体12Aの一端が搬送レール11Aに沿って移動できるように保持されている。また、支持体12Aは、搬送レール11Aによって保持された支持体12Aの一端を中心軸として矢印1Cの方向に回動自在である。
なお、図1においてはチャッキングアーム12Bは4つであり、2枚のウエハを同時にチャッキングできるようになっていが、成膜装置等に応じて同時にチャッキングできるウエハの数量は適宜変更できる。すなわち、チャッキングアーム12Bは4つに限られることはない。また、同時にチャッキングできるウエハ数量に応じて、ガイドリング13Bの数量も変わる。
次に、図1(a)、(b)、図2及び図3参照しつつウエハチャック部12の移動及び回転について説明する。図1(a)、(b)に示されて状態は、ウエハをチャッキングする状態を示している。なお、ウエハをチャッキングする場合には、連結部12Cが移動し、1組のチャッキングアーム12Bの間隔が広がることによってウエハをチャッキングすることができる。図2は、図1によって示された状態からウエハチャック部12が矢印1Cに沿って90度回転した状態を示している。すなわち、図2の状態においては、支持体12Aと支持体13Aとが平行に位置する。ウエハ搬送装置10の状態が、チャッキング可能な状態(図1)から図2の状態に移行することにより、ウエハチャック部12を垂直方向1B及び水平方向1Aに沿って移動させることができる。
図3は、ウエハチャック部12が図2の状態から垂直方向1B及び水平方向1Aに沿って移動した後の状態であって、ウエハをトレイに載置する状態を示している。図3(a)に示されているように、ウエハチャック部12とウエハガイド部13とは垂直方向1Bにおいて平行に配置されている。この時、チャッキングアーム12Bの底部とガイドリング13Bの上面部とが対向するように配置される。図3(c)に示されているように、チャッキングアーム12Bは、側壁部31及び底部32から構成されている。チャッキング時において、ウエハWは2つのチャッキングアーム12Bの底部32上に位置する。また、底部32は、側壁部31との接続部分からウエハWの中心に向かって徐々にその厚さが減少するような傾斜を有している。すなわち、図3(c)における底部32の断面形状は三角形である。図3に示された状態から連結部12Cが支持体12Aに沿って移動し、1組のチャッキングアーム12Bの間隔が広がることにより、ウエハWがガイドリング13Bに向けて自由落下する。
ウエハ搬送装置10は、図3示された状態から水平方向1A及び垂直方向1Bに沿ってウエハチャック部12が移動し、更にウエハチャック部12が90度回転することより、ウエハをチャッキングする状態(図1参照)に移行する。
次に、図4及び図5を参照しつつウエハ移載装置10によるウエハのチャッキングについて説明する。図4は、成膜前のウエハを搬送するウエハ搬送装置40とウエハ移載装置10との関係を示す概略図である。また、図5は、ウエハをチャッキングする際におけるチャッキングアーム12B部分の拡大図である。
図4に示されているように、ウエハ搬送装置40は、ウエハWを搬送する搬送ベルト41、スプロケット等の回動輪42、回動輪42を回転せしめる駆動モータ43、駆動モータ43の回転を回動輪42に伝える伝動ベルト44、及び成膜前のウエハWを複数枚収納することができるウエハ収納部45から構成されている。ウエハWのチャッキング時において、ウエハ移載装置10は搬送ベルト41の上方に位置し、チャッキングアーム12Bの底部32と搬送ベルト41とは、同じ高さに位置する。なお、図4において、ウエハガイド部13は図面の便宜上のために省略している。
ウエハ収納部45は、ウエハWを1枚ずつ保持することができる棚部を有しており、棚部によって複数のウエハWを互いに離間し、且つ積層された状態で収納することができる。ウエハ収納部45に収納されたウエハWは、最下位に位置するウエハWから順次搬出され、搬送ベルト41の動きに沿ってウエハ移載装置10に向けて搬送される。
図5(a)に示されているように、搬送ベルト41を2つのチャッキングアーム12Bによって挟むようにウエハ移載装置10が配置されると、連結部12Cが支持体12Aに沿って移動する。具体的には、連結部12Cの間隔が広がるように移動する。これによりチャッキングアーム12Bは、搬送ベルト41から離れる方向(矢印5A、5B)に移動する(すなわち、チャッキングアーム12Bが開く)。ウエハWが搬送ベルト41に沿ってさらに移動し、ウエハチャック位置に到達すると(図5(b))、連結部12Cが支持体12Aに沿って再び移動する。具体的には、連結部12Cの間隔が小さくなるように移動する。これによりチャッキングアーム12Bは搬送ベルト41に近づく方向(矢印5C、5D)に移動する(すなわち、チャッキングアーム12Bが閉じる)。チャッキングアーム12Bが閉じた状態に戻ることによってウエハWをチャッキングすることができる。
次に、図6乃至図9を参照しつつ、ウエハ移載装置10を用いて化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)装置にウエハを載置する方法を説明する。図6は、ウエハ移載装置10、常温CVD装置60及びウエハ搬出装置70の位置関係を示した概略図である。図7は、ウエハ移載装置10とウエハW用のトレイとの位置関係を示した平面図である。図8は、ウエハWを載置するまでのウエハ移載装置10を動きを説明するための側面図である。図9はウエハWの移載におけるウエハWの動きを説明するための平面図及び断面図である。
図6に示されているように、常温CVD装置60は、ウエハWを搬送する搬送ベルト61、スプロケット等の回動輪62、回動輪62を回転せしめる駆動モータ63、駆動モータ63の回転を回動輪62に伝える伝動ベルト64、成膜を行う反応室65、及び搬送ベルト61を介して反応室65に対向する位置に設けられたヒータ66から構成されている。また、図6及び図7に示されているように、搬送ベルト61には、トレイホルダ67が取付けられ、更にトレイホルダ67上にはウエハWが載置されるトレイ68が取付けられている。トレイ68にはウエハWが載置されるザグリ部(凹部)68Aが形成されており、ザグリ部68Aの内部にウエハWが載置される。なお、図6においては、図面上の便宜のために、トレイホルダ67及びトレイ68が10個のみ図示されているが、本来は搬送ベルト61上に連続してトレイホルダ67及びトレイ68が配置されている。
また、ウエハ搬出装置70は、本体部70A、ウエハWを吸着しつつ搬出するベルヌーイチャック70B、及び本体部70Aとベルヌーイチャック70Bとを連結する連結部70Cから構成されている。また、連結部70Cの一端は、本体部70Aに対して上下方向に移動自在であり、且つ、当該一端を中心に回転自在に固定されている。このような構成により、ウエハWの吸着時においては、連結部70Bが下方に移動することでベルヌーイチャック70BをウエハWまで近づける。一方、ウエハWを吸着した後においては、連結部70Bが上方に移動し、更に、本体部70Aに固定された一端を中心軸として連結部70Cが回転し、ウエハWを搬出する。
ウエハ移載装置10及びウエハ搬出装置70は、反応室65を挟んで対向するように搬送ベルト61の上方に配置される。ウエハ移載装置10には、ウエハ移載装置10の配置位置を自在に変更することができる位置調整部71が接続されている。より具体的には、位置調整部71は、ウエハ移載装置10を水平方向6A及び垂直方向6Bに自在に移動することができる。位置調整部71は、ウエハ移載装置の位置を調整する制御部71Aと、実際にウエハ移載装置10の位置を変更する駆動機構を備えた位置変更部71Bとから構成されている。
上述した構成により、回動輪62が駆動モータ63によって回転させられると、搬送ベルト61が移動する。ウエハ移載装置10によって載置されたウエハWは、トレイ68に載置された状態で反応室65の内部に順次送り込まれる。ウエハWの上面は、反応室65内を搬送される間に、反応室65の下方に位置するヒータ66によって加熱され、且つ、反応室65内に設けられたガス吹き出しヘッド65Aから噴出された反応ガスに曝される。これにより、ウエハWの上面には層間絶縁膜が形成される。反応室65から送り出されたウエハWは、ウエハ搬出装置70によって常圧CVD装置60から搬出される。なお、ヒータ66の熱は、トレイホルダ67及びトレイ68を伝導してウエハWに伝達される。
次に、図7、図8及び図9を参照しつつ、ウエハ移載装置10の動き及びウエハWの移載方法を説明する。
先ず、図7及び図8に示されているように、ウエハ移載装置10は、位置調整部71によって初期位置8Aに配置される。かかる状態においては、ホルダ68と支持体12Aとが平行となり、チャッキングされたウエハWの位置とザグリ部68A位置とが、Y軸方向において一致している。
次に、位置調整部71によってウエハ移載装置10がX軸方向(搬送ベルト61と平行な方向)に沿って移動し、第1停止位置8Bに到達する。更に、位置調整部71によってウエハ移載装置10がZ軸方向に沿って下方に移動し、第2停止位置8Cに到達する。このとき、ガイドリング13Bの底部は、トレイ68のザグリ部68Aの内部に位置する。かかる状態におけるウエハWの近傍の拡大平面図を図9(a)に示す。また、図9(a)における矢印9B(破線示す)に沿った断面図を図9(b)に示す。続いて、ウエハ移載装置10が、位置調整部71の動作制御により、搬送ベルト61の搬送速度と同期してX軸方向に沿って移動する。
その後、ウエハ移載装置10がウエハWの載置位置に到達すると、連結部12Cが移動することによって1組のチャッキングアーム12Bの間隔が広がり、チャッキングアーム12Bが開いた状態になる(図9(c))。チャッキングアーム12Bが開いた状態になると、ウエハWがガイドリング13Bの内側面に沿って自由落下する(図9(d))。この時、ウエハWが空気抵抗によって揺らいだとしても、ウエハWはガイドリング13Bの内側面に衝突するものの、ザグリ部68Aの側面への衝突及びザグリ部68Aの外部へのウエハWの飛び出しを防止することができる。また、ウエハ移載装置10と搬送ベルト61とが同期しているため、ウエハ移載装置10を停止した状態でウエハWを載置する場合よりもより正確にウエハWを載置することができる。更には、ガイドリング13Bとザグリ部68Aの側面の衝突を防止することができ、ウエハWへの堆積物の付着及びトレイ68のずれを防止することができる。
次に、ガイドリング13Bの変形例について図10を参照しつつ説明する。ガイドリング13Bは、ウエハWがガイド内部から外部に飛び出さなければ、ウエハWの側面全体を込むような形状でなくてもよい。例えば、図10(a)に示されているように、略C字形のガイド板13Dを用いてもよい。また、図10(b)に示されているように、2つの円弧板13Eを固定部13Fの両端に固定したガイドを用いてもよい。いずれの場合においても、ウエハWがガイド内部から外部に飛び出すことがないため、ウエハWをザグリ部68A内に正確に載置することができる。
以上のように、本発明のウエハ移載装置によれば、ウエハWを載置する際において、落下するウエハWの周囲を囲むウエハガイド部13を設けることにより、ウエハガイド部13のガイドリング13Bの開口を経由してウエハWが所望の載置位置に正確に載置される。これにより、ウエハ移載時におけるウエWの破損を防止することができる。
次に、実施例2に係るウエハ移載装置100を図11及び図12を参照しつつ説明する。図11(a)はウエハを載置する状態を示すウエハ移載装置100の側面図であり、図13(b)は図11(a)の状態の平面図であり、図11(c)は図11(b)のや矢印11Cに沿った断面図である。図12はウエハWの載置時におけるウエハ移載装置100の部分断面図である。
本体部11、ウエハチャック部12及びウエハガイド部13の構造は実施例1とほぼ同一である。従って、ウエハチャック部12は、搬送レール11Aに沿って(すなわち、水平方向1A及び垂直方向1bにおいて)移動自在である。異なる部分は、本体部11にウエハ押圧部110が取付けられている。図11(a)、(b)、(c)に示されているように、ウエハ押圧部110は、支持体110A、押圧爪110B、接続部110C、及び可動部110Dから構成されている。より具体的には、支持体110Aはその一部が本体部11に固定されている。接続部110Cは3つの押圧爪110Bを接続する部材であって、その平面形状は略V字型である。接続部110CのV字形状の頂点部分は可動部110Dに固定されている。可動部110Dの一端には接続部110Cが固定され、他端は支持体110Aに保持されている。支持体110Aには可動部110Dの一部を収納可能とする開口部110Eが設けられており、可動部110Dは開口部110E内を垂直方向1Bに沿って移動することができる。すなわち、可動部110Dは、支持体110Aに対して移動自在に保持されている。
また、図11(c)に示されているように、押圧爪110Bの側面はチャッキングアーム12B及びガイドリング13Bの側面よりも内側(ウエハWの中心に近い位置)に配置されている。押圧爪110Bの底部は外側に下がる傾斜を有しており、ウエハWの外縁のみを押圧しやすい構造になっている。
次に、図12を参照しつつウエハWの載置方法を説明する。なお、図8に示された初期位置8A〜第2停止位置8Cまでのフローは実施例1と同一である。第2停止位置8Cに到達した状態における断面図を図12(a)に示す。
ウエハ移載装置100が第2停止位置に到達すると、可動部110Dが下方に移動し、ウエハWの外縁に押圧爪110Bが接触する(図12(b))。その後、実施例1と同様に、位置調整部71の動作制御によって搬送ベルト61の搬送速度と同期してX軸方向に沿って移動する。
更に、連結部12Cが移動することによって1組のチャッキングアーム12Bの間隔が広がり、チャッキングアーム12Bが開いた状態になる(図12(c))。チャッキングアーム12Bが開いた状態になると、可動部110DがウエハWの自由落下の速度よりも速い速度で下方に移動する。これにより、押圧爪110BによってウエハWは下方に向けて押圧された状態で落下し、ザグリ部68Aに載置される(図12(d))。ウエハWがザグリ部68Aに載置される直前に、可動部110Dの下方への移動が止まるため、ザグリ部68Aと押圧爪110BとによってウエハWが挟まれるもののウエハWに損傷が生じることはない。なお、可動部110Dの当該動作の停止タイミングは、ウエハWの厚さを考慮して予め算出される。
このようにウエア押圧部110を用いてウエハWを載置することにより、ウエハWをザグリ部68Aの所定の位置に載置することが容易になる。また、押圧爪110Bによる押圧位置がウエハWの外縁からずれた場合であっても、ウエハWがガイドリング13Bの側面に沿って落下するため、ウエハWがザグリ部68Aから飛び出ることもない。
次に、実施例3に係るウエハ移載装置200を図13及び図14を参照しつつ説明する。図13(a)はウエハを載置する状態を示すウエハ移載装置200の側面図であり、図13(b)は図11(a)の状態の平面図であり、図13(c)は図13(b)のや矢印13Cに沿った断面図である。図14はウエハの載置時におけるウエハ移載装置200の部分断面図である。
本体部11及びウエハチャック部12の構造は実施例2と同一である。従って、ウエハチャック部12は、搬送レール11Aに沿って(すなわち、水平方向1A及び垂直方向1bにおいて)移動自在である。実施例2と異なる部分は、ウエハガイド部13がないことである。
次に、図14を参照しつつウエハWの載置方法を説明する。なお、図8に示された初期位置8A〜第2停止位置8Cまでのフローは実施例1と同一である。第2停止位置8Cに到達した状態における断面図を図14(a)に示す。
ウエハ移載装置200が第2停止位置に到達すると、可動部110Dが下方に移動し、ウエハWの外縁に押圧爪110Bが接触する(図14(b))。その後、実施例1と同様に、位置調整部71の動作制御によって搬送ベルト61の搬送速度と同期してX軸方向に沿って移動する。
更に、連結部12Cが移動することによって1組のチャッキングアーム12Bの間隔が広がり、チャッキングアーム12Bが開いた状態になる(図14(c))。チャッキングアーム12Bが開いた状態になると、可動部110DがウエハWの自由落下の速度よりも速い速度で下方に移動する。これにより、押圧爪110BによってウエハWは下方に向けて押圧された状態で落下し、ザグリ部68Aに載置される(図14(d))。ウエハWがザグリ部68Aに載置される直前に、可動部110Dの下方への移動が止まるため、ザグリ部68Aと押圧爪110BとによってウエハWが挟まれるもののウエハWに損傷が生じることはない。なお、可動部110Dの当該動作の停止タイミングは、ウエハWの厚さを考慮して予め算出される。
このようにウエア押圧部110を用いてウエハWを載置することにより、ウエハWをザグリ部68Aの所定の位置に載置することが容易になる。また、ウエハ移載装置200が搬送ベルト61の搬送速度と同期してX軸方向に沿って移動するため、ウエハ移載装置200が停止した状態でウエハWを載置する場合よりも、ザグリ部68A内に正確にウエハWを載置することができる。
10 ウエハ移載装置
11 本体部
12 ウエハチャック部
12A 支持体
12B チャッキングアーム
12C 連結部
13 ウエハガイド部
13A 支持体
13B ガイドリング(案内部材)
13C 連結部
W ウエハ

Claims (5)

  1. ウエハを所定の載置位置に移載するウエハ移載装置であって、
    前記ウエハを保持するウエハチャック部と、
    前記ウエハチャック部の下方に配され、前記ウエハの直径よりも大なる開口部を有し前記ウエハチャック部のチャッキングアームを開いて前記ウエハを前記ウエハチャック部から落下させ載置する際の前記ウエハの落下方向における前記所定の載置位置に前記ウエハを案内する案内部材を備えるウエハガイド部と、
    前記ウエハチャック部及び前記ウエハガイド部を保持する本体部と、を有することを特徴とするウエハ移載装置。
  2. 前記所定の載置位置の移送に同期して前記本体部を移動させる移動手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載のウエハ移載装置。
  3. 前記ウエハチャック部の上方に設けられ、前記ウエハを前記ウエハの落下方向に押圧するウエハ押圧部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ移載装置。
  4. 前記ウエハチャック部の上方に設けられ、前記ウエハを前記ウエハの落下方向に押圧するウエハ押圧部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ移載装置。
  5. 前記ウエハ押圧部は、前記ウエハの落下速度よりも速い速度で前記ウエハの落下方向に移動することを特徴とする請求項3又は4に記載のウエハ移載装置。
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