JP5670292B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が前側に形成されると共に、該遊技領域(20a)を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(26a)を備えた遊技盤(20)と、前記遊技盤(20)に設けられて前記入賞口(26a)に入賞しなかった遊技球を遊技盤(20)の裏側に排出するアウト口(24)と、該アウト口(24)から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路(72)とを備える遊技機において、
前記アウト口(24)は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口(24)に連通する前記球排出通路(72)の入口(74)は、前記アウト口(24)の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路(72)の入口(74)に設けられた仕切部(75)によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口(74a,74b)に区画されると共に、該仕切部(75)の両側に各分岐入口(74a,74b)に対応する分岐通路(76,80/77,81)が形成され、
前記仕切部(75)における各分岐通路(76,80/77,81)に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路(76,80/77,81)の内側に向けて変位する傾斜面(75a)が形成され、
前記複数の分岐通路(76,80/77,81)の長さが異なるように形成されることを要旨とする。
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が前側に形成されると共に、該遊技領域(20a)を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(26a)を備えた遊技盤(20)と、前記遊技盤(20)に設けられて前記入賞口(26a)に入賞しなかった遊技球を遊技盤(20)の裏側に排出するアウト口(24)と、該アウト口(24)から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路(72)とを備える遊技機において、
前記アウト口(24)は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口(24)に連通する前記球排出通路(72)の入口(74)は、前記アウト口(24)の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路(72)の入口(74)に設けられた仕切部(75)によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口(74a,74b)に区画されると共に、該仕切部(75)の両側に各分岐入口(74a,74b)に対応する分岐通路(76,80/77,81)が形成され、
前記仕切部(75)における各分岐通路(76,80/77,81)に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路(76,80/77,81)の内側に向けて変位する傾斜面(75a)が形成され、
前記球排出通路(72)の排出口(80a,81a)は、前記複数の分岐通路(76,80/77,81)に対応して複数設けられて、各分岐通路(76,80/77,81)を通過した遊技球が対応の排出口(80a,81a)から個別に排出されるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、アウト口に通入した遊技球を複数の方向に分岐して流下させるようにしたので、遊技球が密集することで球詰りが発生するのを抑制し得る。更に、球排出通路の出口付近での球詰りも抑制することができる。また、球排出通路の複数の出口から遊技球を分散して排出することで、該遊技球を回収する回収部材の一箇所に遊技球が集中して当ることはなく、該回収部材が損傷するのを抑制し得る。
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が前側に形成されると共に、該遊技領域(20a)を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(26a)を備えた遊技盤(20)と、前記遊技盤(20)に設けられて前記入賞口(26a)に入賞しなかった遊技球を遊技盤(20)の裏側に排出するアウト口(24)と、該アウト口(24)から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路(72)とを備える遊技機において、
前記アウト口(24)は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口(24)に連通する前記球排出通路(72)の入口(74)は、前記アウト口(24)の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路(72)の入口(74)に設けられた仕切部(75)によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口(74a,74b)に区画されると共に、該仕切部(75)の両側に各分岐入口(74a,74b)に対応する分岐通路(76,80/77,81)が形成され、
前記仕切部(75)における各分岐通路(76,80/77,81)に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路(76,80/77,81)の内側に向けて変位する傾斜面(75a)が形成され、
前記入賞口(26a)に入賞した遊技球を機外に排出する第2の球排出通路(85)を、前記球排出通路(72)とは独立して備えることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、アウト口に通入した遊技球を複数の方向に分岐して流下させるようにしたので、遊技球が密集することで球詰りが発生するのを抑制し得る。更に、球排出通路に流入する遊技球を少なくし得るので、球詰りの発生頻度を抑えることができる。また、入賞口に入賞した遊技球とアウト口に通入した遊技球とを区別して排出することができる。
実施例に係るパチンコ機10の概略構成は、図1または図2に示すように、遊技店に設けられた図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11と、該外枠11に対して着脱および開閉可能に枢支され、各種制御装置130,131等の遊技機構成部品が設置される本体枠としての中枠13と、該中枠13に着脱交換可能に取り付けられて所要の遊技領域20aが画成された遊技盤20と、該中枠13の前面側に着脱および開閉可能に枢支されると共に遊技盤20を透視保護する装飾枠としての前枠14とを基本的に備えている。また、実施例のパチンコ機10では、パチンコ球を貯留可能な球受け皿17aとしての球皿部材17が前記前枠14に一体的に配設されており、前枠14の開閉動作に合わせて球皿部材17が開閉するよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記前枠14が中枠13の前側で開閉可能な開閉体として機能すると共に、該前枠14が球皿部材17としても機能している。そして、前記パチンコ機10の前面側(実施例では前枠14)における右下部位置には、パチンコ球の発射を制御する制御手段130(図3参照)に接続された操作ハンドル18が配設されており、遊技者による操作ハンドル18の回動操作により後述する球送り装置19および打球発射装置45(図2参照)が作動して、球受け皿17aに貯留されたパチンコ球が遊技盤20の遊技領域20aに向けて1球ずつ発射されるよう構成されている。
ここで、前記遊技盤20は、図1または図2に示すように、円弧状に湾曲する外レール21および内レール22が盤面(前面)に配設されて、該内外レール21,22の内側に画成される遊技領域20a内に、図柄表示装置25や入賞装置26等の遊技用部品が配置されている。また、前記遊技盤20の左側部に位置する外レール21および内レール22は、パチンコ球が通過可能な距離だけ離間した状態で遊技領域20aの径方向に重なるよう構成されて、前記打球発射装置45から発射されたパチンコ球を遊技領域20aへ案内する発射通路23を画成している。ここで、図2に示すように、前記発射通路23は、遊技盤20の下端左寄り位置で下方に開口すると共に、遊技盤20の左上部位置で遊技領域20a内に開口しており、前記打球発射装置45から発射されて発射通路23の下方開口から飛翔するパチンコ球が遊技領域20aの上部位置に打ち出されるようになっている。そして、前記遊技領域20aを流下する過程で入賞装置26の入賞口26a(図1参照)に入賞したパチンコ球を図示しない入賞検出センサが検出することで、前記中枠13に配設された賞球や貸球の払出しを制御する制御手段130(図3参照)に入賞検出信号が入力され、該入賞検出信号の入力に応じて後述する球払出装置37(図3、図5参照)が作動制御されて所定数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、パチンコ球の発射を制御する制御手段および賞球や貸球の払出しを制御する制御手段は1つのケースに収容されており、以下の説明において発射・払出し制御装置130と指称するものとする。
前記外枠11は、図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されており、該外枠11の左上部位置および左下部位置に、当該外枠11と中枠13とを開閉可能に連結する外枠側ヒンジ部11aが取り付けられている。なお、実施例では、前記外枠11は上縁を構成する上外枠部12aと、下縁を構成する下外枠部12bと、左縁を構成する左外枠部(図示せず)と、右縁を構成する右外枠部12cとから基本的に構成されて、上下の外枠部が木製の板部材で形成されると共に、左右の外枠部がアルミ等の金属部材で形成されている。また、前記下外枠部12bの前端部には、左右方向の全長に亘って上方へ延出する輿板12dが備えられており、上外枠部12aおよび左右の外枠部12cと、下外枠部12bの輿板12dとにより、前記中枠13が臨む前後に開口した開口部を画成するようになっている。なお、前記輿板12dの高さは、遊技店において別途準備される球箱の高さよりも大きな寸法に設定されて、前枠14に設けられた前記球皿部材17の下方に位置するように球箱を輿板12dの前側に設置し得るよう構成されている。
前記前枠14は、図2に示すように、前記外枠11の開口形状に略整合する矩形状に形成された前枠基体部15に、前後に貫通する窓口15aが開口する枠状に形成されており、該前枠14を中枠13に対して閉鎖した状態で、前記遊技盤20に形成された遊技領域20a(図1、図2参照)が窓口15aを介して前方に露出するよう構成されている。そして、前記前枠基体部15の裏面側には、前記窓口15aの開設位置に対応してガラス板等の透明な透視保護板が着脱可能に配設されており、パチンコ機10の前側から遊技盤20を視認可能な状態で透視保護している。なお、前記前枠14に取り付けられる透視保護板の図示を省略してある。また、前記前枠14(前枠基体部15)の左上部位置および左下部位置には、当該前枠14を中枠13に対して開閉可能に連結する前枠側ヒンジ部14aが設けられており、該前枠14を中枠13に対して閉鎖した際に、中枠13の前面全体が前枠14で被覆されるよう構成されている。そして、前記前枠14(前枠基体部15)における左側部の上下端部に、中枠側ヒンジ部13aに枢支される前枠側ヒンジ部14aが取り付けられている。
前記中枠13は、図2、図3に示すように、前記外枠11の開口形状に略整合すると共に上方側に偏った位置で前後に開口する矩形枠状に形成されており、該中枠13の左上部位置および左下部位置に、当該中枠13と外枠11とを開閉可能に連結すると共に中枠13と前枠14とを開閉可能に連結する中枠側ヒンジ部13aが設けられている。すなわち、前記中枠13は、前記外枠側ヒンジ部11aと中枠側ヒンジ部13aとを連結することで、中枠13の左側部が外枠11に対して開閉可能に枢支され、中枠側ヒンジ部13aと前枠側ヒンジ部14aとを連結することで、中枠13および前枠14の左側部が相対的に開閉可能に枢支されるようになっている。また、実施例における外枠11、中枠13および前枠14の夫々は、各ヒンジ部11a,13a,14aに相対的に設けられた支持軸および軸孔の軸支構造により開閉可能に連結されるようになっている。
前記中枠基体部30の前面には、図2、図4に示すように、前記遊技盤設置部40に設置された遊技盤20の盤面(前面)と略同一平面上に位置する発射装置設置部43が形成されており、前記操作ハンドル18の操作により作動してパチンコ球を前記発射通路23に向けて発射する打球発射装置45が発射装置設置部43に設置されている。また、前記中枠基体部30の裏側には、遊技店に設けられた前記球供給設備からパチンコ機10に供給されたパチンコ球を前記球回収設備へ回収する球通路形成部材70(後述)が配設されると共に、該球通路形成部材70の後方に、前記制御装置130,131が設置される設置ベース56が配設されている。前記打球発射装置45は、前記発射通路23の始端開口部23aを指向する傾斜姿勢で発射装置設置部43に設置されると共に前記球送り装置19から送出されるパチンコ球を発射待機位置に保持する発射レール45aと、操作ハンドル18の操作に応じて作動され、発射レール45aにおける発射待機位置に保持されたパチンコ球を打球する打球杆45bとを備えており、打球杆45bにより打球されたパチンコ球が発射レール45aに沿って発射通路23へ向けて発射されるようになっている。また、前記中枠基体部30の上端部には、前記発射レール45aの延長線上に、前記発射通路23の始端開口部23aに開口する発射口が設けられており、前記発射レール45aに沿って発射されたパチンコ球が発射口を介して発射通路23へ移動し得るよう構成されている。そして、前記発射通路23に発射されたパチンコ球が、前記外レール21に沿って遊技領域20aへ向けて案内される。
前記設置ベース56は、図3、図4に示すように、前記中枠基体部30の後面と略整合する大きさに形成されて、該中枠基体部30との間に前記球通路形成部材70を挟んだ状態で当該中枠基体部30に取り付けられている。そして、前記設置ベース56の後面側には、左右の一方に偏った位置(図3では左側に偏った位置)に、パチンコ機10を制御する各種制御装置130,131が設置される制御装置設置部57が設けられると共に、左右の他方に偏った位置に、前記合流通路ユニット60が設置される設置凹部58が設けられている。なお実施例では、前記設置ベース56の制御装置設置部57に、外部電源に接続されてパチンコ機10で使用する電源を生成する電源制御装置131が設置されると共に、該電源制御装置131の後側に前記発射・払出し制御装置130が重なるよう設置されている。そして、前記設置ベース56を中枠基体部30に取り付けた状態で、前記制御装置設置部57が球通路形成部材70と前後に重なって、アウト球通路80,81、セーフ球通路88および回収球排出通路90の後方開口を閉塞するよう構成されている。
図3、図5に示すように、前記合流通路ユニット60は、ユニット本体としての本体部61と、該本体部61に形成されてパチンコ球が流下する球流下経路部65とを備えており、前記中枠13(中枠基体部30)の裏側に本体部61がネジ等で固定されるようになっている。前記合流通路ユニット60の本体部61には、前記連絡通路55の球入口およびファール球受け部50の排出口52と対応する位置に、前記球流下経路部65に開口する連通口(連絡通路55に対応する連通口61aのみ図5に図示)が夫々開設されており、一方の連通口61aを介して球流下経路部65から連絡通路55を介してパチンコ球が球受け皿17aへ給出されると共に、他方の連通口を介してファール球受け部50から球流下経路部65へパチンコ球(ファール球)が流入し得るよう構成されている。また、前記球流下経路部65は、前記球払出しユニット35の下流側通路38に連通するよう構成されており、前記球払出装置37の作動により払出された賞球や貸球は、下流側通路38を介して球流下経路部65に流入し得るようになっている。このように、実施例のパチンコ機10では、賞球や貸球として遊技者に払出されるパチンコ球が通過する経路と、発射不良に伴いファール球として球受け皿17aへ回収されるパチンコ球が通過する経路とが合流通路ユニット60において合流するようになっている。
図4、図6〜図8に示すように、前記球通路形成部材70には、アウト口24に通入したパチンコ球(アウト球)を機外に排出案内する球排出通路(以下アウト球排出通路72という)と、前記入賞装置26に入賞したパチンコ球(セーフ球)を機外に排出案内する第2の球排出通路(以下セーフ球排出通路85という)と、前記球払出しユニット35の球抜き通路39を介して回収されるパチンコ球(回収球)を機外に排出案内する球排出通路(以下回収球排出通路90という)とが夫々独立した通路として形成されている。すなわち、実施例の球通路形成部材70は、パチンコ機10において遊技に供されたアウト球およびセーフ球と、パチンコ機10において遊技に供されることなく回収される回収球とをパチンコ機10の外部へ排出する経路が設けられている。
前記アウト球排出通路72は、図7、図8、図10に示すように、前記アウト口24を通過したアウト球を受けるアウト球受入れ部73と、該アウト球受入れ部73に連通すると共に当該アウト球受入れ部73に受入れたアウト球を球通路形成部材70(中枠基体部30)の下端部まで案内して下方へ排出するアウト球通路80,81とから構成されている。ここで、前記アウト球受入れ部73は、前記球通路形成部材70における平板部71の前面から前方へ突出して、該平板部71の前面側において上方へ開口すると共に、当該平板部71の裏側に開口するよう構成されており、該アウト球受入れ部73の上方開口に受入れたアウト球を平板部71の裏側(アウト球通路80,81)へ誘導するようになっている。そして、前記中枠基体部30には、アウト球受入れ部73の形成位置に対応して上下および後方に開口する第2の切欠部30bが形成されており、中枠基体部30に球通路形成部材70を組み付けた際に、該第2の切欠部30bにアウト球受入れ部73が臨むよう構成されている。ここで、前記アウト球受入れ部73は、前記遊技盤20に形成された凹部28の下方開口の下方に位置するよう形成されており、前記アウト口24を通過して凹部28から遊技盤20の下方へ落下したアウト球がアウト球受入れ部73に流入するようになっている。なお、以下の説明では、前記アウト球受入れ部73の上方開口を、特にアウト球入口74と指称する場合がある。なお、図10等における符号Pはパチンコ球を示している。
図7、図8、図10に示すように、前記セーフ球排出通路85は、前記球通路形成部材70における平板部71の裏側上部位置に設けられ、前記遊技盤20に配設された入賞装置26に入賞したセーフ球を受けるセーフ球受入れ部86と、該セーフ球受入れ部86に連通すると共に当該セーフ球受入れ部86に受入れたセーフ球を中枠基体部30(球通路形成部材70)の下端部まで案内して下方へ排出するセーフ球通路88とから構成されている。ここで、前記セーフ球受入れ部86は、前記球通路形成部材70における平板部71の裏面から後方へ突出すると共に左右方向へ延在する画壁87により上方へ開口するよう形成されており(図5、図7、図8参照)、前記入賞装置26に入賞して遊技盤20の下方へ排出されたセーフ球が落下するよう構成されている。なお、前記セーフ球受入れ部86は、前記遊技盤20からセーフ球が排出落下する領域の全体に位置するよう形成される。また、前記セーフ球受入れ部86は、前記セーフ球通路88との接続口86aに向けて下方傾斜するよう形成されており、該セーフ球受入れ部86に受入れたセーフ球をセーフ球通路88に誘導するようになっている。
前記回収球排出通路90は、前記設置ベース56に形成された球通路59の下流端部に接続すると共に、該設置ベース56の球通路59を通過した回収球を中枠基体部30(球通路形成部材70)の下端部まで案内して下方へ排出するよう形成される。具体的には、前記平板部71の裏側(パチンコ機10の後方)へ突出すると共に1個のパチンコ球が通過可能な間隔で離間する一対の画壁91により後方へ開口するよう回収球排出通路90が形成されており、前記球通路形成部材70の裏側に配設される前記設置ベース56により後方開口を閉塞することで、回収球排出通路90が画成されるようになっている。そして、前記球通路形成部材70における下端部において、前記回収球排出通路90が下方へ開口するよう形成されて、該回収球排出通路90を通過した回収球が球通路形成部材70の下方へ排出されると共に、当該回収球排出通路90の排出口90aが設置枠台に設けた球回収設備に連通するようになっている。すなわち、実施例の回収球排出通路90は、前記アウト球排出通路72とは完全に独立した球通路形成部材70として形成されており、遊技により発生したアウト球と、遊技とは関係なく回収される回収球とを区別して球回収設備へ回収し得るようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず種々の変更が可能であり、その一例を以下に示す。
(2) また、実施例では、アウト口に連通する球排出通路(アウト球排出通路)の入口(アウト球入口)を、仕切部によって2つの分岐入口に区画するようにしたが、これに限られるものではなく、前記アウト口の横方向の開口幅に合わせて遊技球1個の通入を許容する複数の分岐入口に区画するようにすればよい。例えば、アウト口の横方向の開口幅を遊技球3個分に設定した場合には、アウト口に連通する球排出通路(アウト球排出通路)の入口(アウト球入口)に仕切部を2つ設けて3つの分岐入口に区画するよう構成することで、各分岐入口に遊技球1個の通入を許容することができる。
(3) 実施例では、各分岐通路を独立した通路として構成したが、これに限られるものではなく、分岐通路が合流するよう構成してもよい。このように、分岐通路が合流するように形成しても、アウト口に連通する球排出通路(アウト球排出通路)の入口(アウト球入口)を仕切部で仕切ることで、当該入口での球詰りを防止することができる。また、アウト口に連通する球排出通路(アウト球排出通路)の全長の通路幅を、アウト口の横方向の開口幅以上となる寸法で形成し、球排出通路(アウト球排出通路)の入口(アウト球入口)だけを仕切部で仕切ることで、分岐通路を形成する形態であってもよい。
(4) 実施例では、各分岐通路の長さが異なるよう形成されたが、各分岐通路の長さを同じにすることも可能である。また、実施例では、各分岐通路が左右に蛇行するよう形成したが、これに限られるものではなく、上下に直線的に延在するよう形成してもよく、その他の形態であってもよい。
(5) 実施例では、入賞口に入賞した遊技球を機外に排出する球排出通路を、アウト口に連通する球排出通路とは独立して備えるようにしたが、入賞口に入賞した遊技球を機外に排出する球排出通路と、アウト口に連通する球排出通路とを途中で合流するようにしてもよい。同様に、球貯留部に貯留される遊技球を機外に排出する球排出通路を、アウト口に連通する球排出通路とは独立して備えるようにしたが、球貯留部に貯留される遊技球を機外に排出する球排出通路と、アウト口に連通する球排出通路とを途中で合流するようにしてもよい。更に、入賞口に入賞した遊技球を機外に排出する球排出通路と、アウト口に連通する球排出通路と、球貯留部に貯留される遊技球を機外に排出する球排出通路とを途中で合流させることもできる。
(6) 実施例では、アウト口に連通する球排出通路に遊技球検出用のセンサを設けたが、当該センサを省略することもできる。同様に、実施例では、球貯留部に貯留される遊技球を機外に排出する球排出通路に遊技球検出用のセンサを設けたが、当該センサを省略することもできる。
(7) 実施例では、賞球や貸球およびファール球を合流通路ユニットの球流下経路部において合流させるよう構成したが、これに限らず、賞球や貸球およびファール球の夫々が球受け皿に個別に連通するよう構成してもよい。また賞球や貸球、ファール球が同じ球受け皿に連通するよう構成したが、これに限られるものではなく、球受け皿を複数設けて球受け皿に案内されるようにしてもよい。
(8) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の遊技媒体として遊技球を用いる各種遊技機に採用し得る。
請求項4に記載の遊技機に関し、
球貯留部(36)に貯留される遊技球を球受け皿(17a)に払出す球払出経路部(35)を備え、該球払出経路部(35)に設けた球抜き手段(39a)の作動によって球貯留部(36)から抜出される遊技球を機外に排出する第3の球排出通路(90)を、前記球排出通路(72)および第2の球排出通路(85)とは独立して備える。
このように、アウト口に通入した遊技球と、球貯留部から抜出される遊技球とを区別して排出することができる。
20a 遊技領域
24 アウト口
26a 入賞口
72 アウト球排出通路(球排出通路)
74 アウト球入口(入口)
74a 第1分岐入口(分岐入口)
74b 第2分岐入口(分岐入口)
75 仕切部
75a 傾斜面
76 第1球受け通路(分岐通路)
77 第2球受け通路(分岐通路)
80 第1アウト球通路(分岐通路)
80a 排出口
81 第2アウト球通路(分岐通路)
81a 排出口
85 セーフ球排出通路(第2の球排出通路)
Claims (3)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に形成されると共に、該遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を備えた遊技盤と、前記遊技盤に設けられて前記入賞口に入賞しなかった遊技球を遊技盤の裏側に排出するアウト口と、該アウト口から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路とを備える遊技機において、
前記アウト口は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口に連通する前記球排出通路の入口は、前記アウト口の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路の入口に設けられた仕切部によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口に区画されると共に、該仕切部の両側に各分岐入口に対応する分岐通路が形成され、
前記仕切部における各分岐通路に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路の内側に向けて変位する傾斜面が形成され、
前記複数の分岐通路の長さが異なるように形成される
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に形成されると共に、該遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を備えた遊技盤と、前記遊技盤に設けられて前記入賞口に入賞しなかった遊技球を遊技盤の裏側に排出するアウト口と、該アウト口から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路とを備える遊技機において、
前記アウト口は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口に連通する前記球排出通路の入口は、前記アウト口の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路の入口に設けられた仕切部によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口に区画されると共に、該仕切部の両側に各分岐入口に対応する分岐通路が形成され、
前記仕切部における各分岐通路に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路の内側に向けて変位する傾斜面が形成され、
前記球排出通路の排出口は、前記複数の分岐通路に対応して複数設けられて、各分岐通路を通過した遊技球が対応の排出口から個別に排出されるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技球が流下可能な遊技領域が前側に形成されると共に、該遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口を備えた遊技盤と、前記遊技盤に設けられて前記入賞口に入賞しなかった遊技球を遊技盤の裏側に排出するアウト口と、該アウト口から排出された遊技球を機外に排出案内する球排出通路とを備える遊技機において、
前記アウト口は、遊技球の直径2個分以上の開口幅で形成され、
前記アウト口に連通する前記球排出通路の入口は、前記アウト口の幅以上の寸法で形成されて、該球排出通路の入口に設けられた仕切部によって遊技球1個の通過を許容する複数の分岐入口に区画されると共に、該仕切部の両側に各分岐入口に対応する分岐通路が形成され、
前記仕切部における各分岐通路に臨む面に、上流側から下流側に向かうにつれて対応する分岐通路の内側に向けて変位する傾斜面が形成され、
前記入賞口に入賞した遊技球を機外に排出する第2の球排出通路を、前記球排出通路とは独立して備える
ことを特徴とする遊技機。
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